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Rey-Osterrieth複雑図形の再生における意図学習効果の検討

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(1)

Theaanese  

Jeurnai

σf七々o

η

o漉 c  science 20e7

 Vol

25

 No

2

187 192

Rey

Osterrieth

複 雑 図形

再 生

効果

検討

 下

愛 媛 人学

Examining

 

the

 

effects

 

of

 

intentional

 

learning

 

on

 

the

 

reproduction

of

 

the

 

Rey

Osterrieth

 

Complex

 

Figure

Hikari

 

YAMAsHITA

E々襯 eUnivers

   The  Rey

Osterrieth Complex  Figure Test ROCF is a wide [y used  neuropsychologica !test 

fQr

the evaluation  of visuospatial  abilities and visual memory

 

Traditional

 administration  of the ROCF

uses  an  

incidental

 procedure 

in

 which  participants are not  informed  that there would  

be

 recall  test

in copy  

triaL

 

In

 

the

 case of 

language

 stimuli

 

it

 

is

 

known

 that 

intentional

 

learning

 

in

 which  the

preceding notice  of the subsequent  reproduction  test 

improves

 the reproduction  results

 Inight  

be

gencrated

 However

 the effects  on  nonverbal  visual  stimuli  have been scarcely  exa 皿 ined

 

The

 aim

of this study  

is

 to 

determine

 whether  there would  

be

 

intentional

 

learning

 effects 

in

 the recall of the

RQCF .

 

The

 

ROCF

 was  administered  to three groups  with  20 healthy students  in each  condition ;

incidental iearning

 intentional learning

 and  confirmation  instruction

   The  results indicated the scores  of three groups were  not  significantly  different on  copy  trial

and  recall  test

 The relevance  of these findings 

to

 the relationship  with  coding  of nonverbal  visual

stimuli  was  

discussed

Key  words :Rey

Osterreith Complex  Figure

 incidental learning

 intentional learning

 Rey

−Osterricth

複 雑 図 形 (

ROCF

)の 原 型 は

脳損傷 患者の空間知覚

構 成 機 能と非 言 語 性 視覚 記 憶を測 定 する た めに

ス イスの Rey (1941)に よっ て開 発さ れ た

こ れ を標 準 化 検 査 と して整 備した の はベ

Os−

terrieth(

1944

)で あ る

以来

50

年以

k

が経過し た が

現在で は世 界 中で最 も頻 繁に使 用さ れる神 経心 理学テ ス ト の

つ になっ て い る (Lezak

 Howieson , & LQring,

2004 ;Strauss

 Sherrnan

& Spreen

2006 )

 こ の 検 査は

,34

本の 線 分 と 内部に

3

っ の点 を持っ 円 か ら な る無 意味で複雑な図 形 (

Figure

 

1

)を

被 検 者

ス で模 写さ せる模 写 課題 と

それ を

定の時 間 (最 も

般 的な の は 3分 )が経過 し た後で想い出し て描か せ る 生テス トか ら構 成さ れ る

  採点の 法は模 写 課 題 再生テス トと も18の採 点ポ イン ト につ い て 2点 満 点 (正 確 な形で

r

確な位 置に描か * Faculty  of

 Education

 Ehime  University

3

 Bunkyo

cho

 Matsuyama  

790−8577

Figure l

  Rey

Osterreith Complex  Figure

れ て い れ ば2点

正 確な形で不正 確な位置に描か れて い

れば

1

不正 確な形で正 確な位置に描か れて いれ ば

1

点 形も位 置も不正 確で も描か れて い ると認め ら れ れ ば

0、

5点

描か れていなけれ ば 0点 )で評 価 する 36点 法が

般 的

(2)

188 基 礎 心 埋 学 研 究   第25巻   第2 号  記憶の検 査 法と しての

ROCF

1

)刺 激 提示 が単な る視覚提示で は なく

描 く (模 写 )とい う作 業が加わる

  その際に後で再 生テス トが行 わ れること を知 らせ な い偶発学 習で行わ れ る, (

3

)視 覚刺激を使 用し た検査で あ るの に再 認 法で は なく再 生 法が用い ら れる

な ど通 常 の実 験 室 事 態で の記憶 実 験や

他の臨 床 的な記憶 検 査と は大き く異なっ た特微を有してい る

  著者 自身も

こ の検 査を成 人 脳 損 傷 患 者の神 経 心理学 的評 価におい て多 用して きたが

再生テス ト の際に多 く の被 検 者 が 「なんだ

さっ き描いた ときに憶え て お く よ うに言 って く れ れ ば

もっ とで き たのに」とい う不 平を もらすのが気に なっ て いた

 は た して

それは木 当なの だろ うか

こ の問 題は言 語 刺 激を使用 し た記 憶 実 験で は偶 発 学 習〔

incidental

learning

意 図 学 習 (lntentional learningの 違い と

し て知 られて い る

 

般に言 譜刺 激を材 料と し た場合 に は, 後で テス トが あ ること を予 告さ れ る意 図 学 習の ほう が

予告 を 受け な い偶 発 学 習よ り も高い成 績を示す

し か し

その 効 果は主 に テ ス トが再生法で行わ れる場 合に 限 られ

再 認 法で は生 じに くい

こ の結 果は

主に記 銘 時の リハ

サ ル方 略の違い に よ っ て説 明 さ れて い る

す な わ ち

意 図学習のを行う と, 被 検 者は言 語 材 料の 意 味に注 目し

連 想

イメ

体 制 化な ど を可 能にす る精 緻 化 リハ

elaborative  rehearsaD が行われt その精 緻 化 が 再 生 課 題に は有利に働く

そ れ に対し偶発 学 習で は言 語 材 料が音 声 情 報の形で短 期記憶 内に

時的 に保 持さ れ る維 持 リハ

maintenance  rehearsal が行わ れ る だ け なの で再生課題で は不 利だ が

それで も 再 認に必 要な情 報は長 期 記 憶に転 送され るた め

再認 課 題で は必 ず し も不利に は な ら ず, む し ろ意 図学習よりも 高 成 績 を 示 す 場 合も あ る と い う (

Loftus

& Loftus

1976

 た だ し

同 様の結 果が非 言 語 性の視 覚 刺 激で も生じる か どうかにっい て は

これ まであ ま り開 題にさ れて こな かっ た

なぜな ら 視覚刺 激の記憶を検討す る場合には 再認法を使用す るの が

般 的で あ り

ROCF のよ う な言 語 化のしい視 覚 刺 激を使用し た再生実 験は ほ と ん ど行 われ ないか らである

  また

なぜROCF は偶 発 学 習で実 施さ れ るのか とい う理由にっ い て も文献的に し た が, 多くの文 献が偶 発 学 習で実 施さ れ ること を大き な特 徴と して紹 介 して い るの に もか か わ らず

その 理山につ い て は 「伝統的に そ う す ることに な

て い る」とい う以 外に は記 述が ない

Lezak,

 

Howieg.

 on

&Loring

2004;

Strauss,

 

Sherman ,

& Spreen

2006

それに対して

 Hubley &

TQmbaugh

2003

)は

ROCF

を 偶 発 学 習 事 態で 行 う閙 題 点に っ い て

以 下の よ うに理 して いる

1

)臨床場面で使用さ れ る言 語 性 記 憶 検 査の多 くが意 図 学 習事 態で行わ れてお り, 言 語 性 記 憶との比較を行う際に都合が悪 い

〔2)偶 発 学 習 事 態では

被 検 者が記 憶 課 題であ ることに気づい て い な い こ とで

被 検 者の視 覚 性記憶の能 力と

注 意

集 中

動機づ け な どの要 因を分離す ること が難し い

3

) ROCF の よ う な複 雑な刺激の

い っ たん は学 習され た情 報の保 持

検 索の障 害なのか

ある い は記 銘の段 階 での 問 題を含め た障 害なのか とい う解 釈が難しい

4

ROCF を同

被 検 者に繰り返 して実 施する場 合 〔test

retest  situations

1回 目の検 査で は偶 発 学 習で も

2 回 目以降は被 検 者が

その経 験か ら再 生テ ス トが あ るこ と を予 期して い るた め意 図学 習の効 果が生 じ る口能 性 が ある

 これ らの 題 を 解 決 す る方法 と して

,Hubley

& Tombaugh 2003は模 写 試 行を行 わ ず

 

定 時 間 (15

60秒 )の刺 激 提示と再生テ ス ト を数回繰り返す

意 図 学 習に よ る検 査 法を提 唱して い る

し か し

そ の方 法に は

模 写の分析か ら得ら れ る情報が利用で きないとい う 大 き なマ イナス が 生 じ る と と もに

于続き が煩 雑 化す ること か ら

実 施の容 易さ とい うROCF の 大 きな利 点 も失わ れて し ま う

 そ こで

本研究で は Hubley &Tombaugh (

2003

)の よ う な手続きの大幅な改変は行わず

通常の模 写

再 生 于 続きで

模 写課 題の実 施 時に後に再生テス トを実 施 す る こと を被 検 者に予 告するとい う単 純な方 法で

偶 発 学 習と意 図 学 習で成 績の違いが認め ら れ る か ど う か を検討 した

 さ らに研 究で は

偶 発 学 習 群

意 図 学 習 群に加えて

被 検 者が模 写の終 了を申 告し た と きに

完 全か ど う か を 注 意深く見 直すよ う に指 示 する確 認 教 示 群を設 定し た

これは偶 発 学 習 群と意 図 学 習 群の成 績の差が 認め ら れ た 場 合に

その差 が 生 じ た原 因を検 詞す る際の手が かりと して考 案 し たもので あ る

特に ROCF で は模 写の際に 手の運 動が生 じる こと か ら

意 図 学 習の 教 示 を 与え ら れ た場 合 被検者が それ を 運動記 憶と して 檳 極 的活 用し よ う と す る (例え ば繰 り返 し な ぞっ て描いて み る な ど) 可能性が ある

特に図 形や記 号な どの刺 激にっ い て は

繰 り返 し描 くこ とで再 生や再 認の成 績が向 上 すること が 報

llr

さ れて い る (Naka & Naoi

1995

確 認 教 示 群で は

模 写え て か ら再 確 認さ せ る た め

銘 ) 峙に おけ る運 動記憶の効 果は生じ ない

しか し

偶 発 学 習 群よ りも刺 激に関 する注 意は喚 起さ れ るの で はないか と考え られ る

(3)

山下:Rey

−Osterrieth

複 雑 匱

1

の再 生にお け る意 図学 習 効 果の検討 189   Hub !ey & Tombaugh 2003は自分た ち が模 写 課 題 を 行わ ない 理由と して

模 写 課 題 を行う と その時 間

っ ま り図 形の提 示 時問 をコ ン トロ

ルで きな い こ とをげ て い る

彼らの 験 的 検 討で は

提 示 時 間が長く な る と

再 生の成 績が向

E

する傾 向 が ある とい う 〔Tombaugh & Hubley

1991

今回の研 究で も各 群の模 写 時間の違い が冉 生の 成績に影 響 する可能 性 を 検 討 する 必要が あると 思わ れる ため

各 被 検 者の模 写の所要 時 間を測 定した

方 法  被検 者 年 齢 19

25 歳までの 右 利 き大 学 生

大 学 院 生60 名 (男 女 各

30

名 )を被 検 者と し た

検 査 中にわ れた

HN

式利き手検査 (八 円

中塚, 1975)で

全 員が 右 利きである ことが確認 さ れ た

 刺 激

材 料 実 験刺激と して B5 の用紙 (横 置 き ) の 中央に ROCF を 印 刷 した刺 激カ

ドを使 用 し た

反 応 の収 集に は刺 激カ

ド と

1

司大の紙 (反 応用紙 )と鉛 筆 (HB )を 使 用 した

所 要 時 問の計 測

お よび遅 延時間の 定にはデ ジタル

ス トッ プウ オッ チ を使 用し た

 

手 続き

 

検査 は すべ て個室で実 施さ れ た

検 査者と 検者は机を挟ん で着 席 した

机の中 央に は反応用 紙と鉛 筆 が 置 か れて い た

被 検 者は男 女各 10名 ずつ 以の 3 つ のに割り当て ら れ た

それ ぞ れ以 ドの教 示を与 えた 後

刺 激 提 示 を 行い

模 写課 題 を開 始した

 意 図 学 習(lntentional)群の被 検 者に は 「こ れ か ら 私 があ な たに写して憶えて もらい た い図 形を 見 せ ま す

こ のの上に できる だけ 正 確に描いて憶えて くだ さい

後 で思い出し て描い て も らいま す

で き た と思っ た ら私に 合 図して く だ さい」とい う教 示 を 与え た

 偶発学 習(lncidental)群の被 検 者に は 「これ か ら私が あ なた に写 して描いて も らい たい図 形を見せます

こ の 紙の 上に できる だ け 『 確 に描い て くだ さい

で きた と 思っ た ら 私に合図して く ださ い

1

とい う教示 を与え た

 確 認教 示 〔confirmation  instruction)群に は , 偶 発学 習 群 と同じ教 示を与えた が

被 検 者が模 写の終 了を申告 し た と きに

完 全か ど う か を 注 意深 く見 直 すよ うに注 意 を促 した

被 検 者が 見直しの完 了を申告した時点で模写 課 題 (刺激提示 ) 終

r

とし た

 模 写 課 題の終 了 後

各群の被 検

HN

式 利き手 検 査 を口頭で受けた

模 写 終 了の 3分 後

検 査 者は新 しい反 応用紙を机 ヒに置 き

「先 ほど写 し て描い て も ら

形 をも う

度思い出して描い て くだ さい」 とい う教示を 与え た

250 兮 2008 ) 051 oo 50 で o 」 5g 」   ∈

F

0

T

【ncidentaiConfirrnatio 冂

Groups

Intentional

Figure

 

2,

 

Mean

 tirne required  in copy  trial

 

Error

 

bars

 indicate SD

       

Table

 

1.

Mean  scores  of copy  and  recall tria1Max

=36

Mean

SD

Incidental

 

Confirrnation

 

Intentional

(N

=20

)   (八厂

=20

    N

20

Copy

       

35.

4 ( 

8)   35

5 (

7)  

35.

5

7

) Recall(3 rnin ) 25

8 (4

0)  27

1(4

9)   25

3 (4

3) 結 果  採 点は 2名の評 価 者が独 立して行

た が

級 内 相 関 を 求め た ところ 模 写 (

91)

3分 後 再生

95と いず れ も高 い

一・

致 性が確 認さ れ た た め

1名のみの評価を代表と し て 用い た

各 群の 被 検 者の平 均 年 齢は

偶 発 学 習 群 (21

8 歳), 再確認 教 示 群 (21

9±1

2歳 )

意 図 学 習 群 (

21.

6

±

1.

1

)歳で あ

〕た

年 齢に つ い て分 散分 析 行っ た が有意 差は認め ら れ な かっ た 〔F(2

57

)<1

  Figure 2 は各 群の模写の平 均所 要時 間を示 し たもの で ある

 単な る模写の教示 を 受 け た偶 発 学 習 群で は 2分 程 度 で終

r

し てい る が, 図形を記 銘 するように教示さ れ た意 図学習 群で は 3分 近くま で延長 して い る

再確 認教 示 群 は意 図 学 習 群よ りもや や短い時 間と な

て い る

分 散 分 析の結 果

群間 に有意 差 が 認 め ら れ た (F(2

57

)= 6

54

p

Ol

 

LSD

テ ス ト で多 重 比 較を行っ た ところ

偶 発 学 習 群と他の 2の問に有 意 差が認め ら れ た φ

05

  Table 1は

各 群の模写 と再 生の成 績を示した もので ある

 群×試 行の分 散 分 析を行っ た

その結 果

課題の主 効 果のみ が有意であ り (F(1

57)

308

74

 

p

Ol

の 主

(4)

190

基 礎 心 理 学 研究   第25 巻   第2号

O

lncidental 

Sub

 

i

Confirmation 

Sub

 

5

lntentlonal 

Sub

 

7

o

 

Incidental

 

Sub

 

18

Confirmatlon

 

Sub

 

11

lntentional

 

Sub

 

14

Figure

 

3,

  Examples  of attempted  to reproduce  the Rey

−Osterreith

 

Cornplex

 Figure by six subjects

効果 (F(2

57)< 】)

および交 彑 作 用 (F2

 57<1)は有 意 で はな か

っ ま

模 写との比較におい て 再 生で は 情 報の減 少 (忘 却 )が認め られ た が

群 間の差は模写, 再 生ともに認め ら れ な か っ た

 

Figure

 

3

は各 群か らラ ンダム に 2名 ずっ

果 を示し た もの で あ る

 エ ラ

はいず れ も細部の変 位と 脱落が中心で あ り

群 ご との顕 著な特 徴は認め ら れ な か っ た

考 察  こ の結 果は

教示の違い は模写の所 要 時 間に は影 響を 与え るもの の

模 写

お よ び 3分 後再 生の成 績に は 影響 を 与え なかっ た こ と

すなわち ROCF におい て は意 図 学 習の 効 果は認め られなかっ たこ と を示 して い る

ROCF の 生 にっ い て偶 発 学 習と意 図 学 習の差 を直 接 検 討 し た 研 究 はこれ まで報 告さ れて お らず

こ れ は注 目 に値する結果であ る と思わ れ る

また

偶 発 学 習 後に再 度 図 形へ の注 意を喚 起 して も

特に成績に は化は生じ な かっ た

 言 語刺 激を使用し た実 験に お け る偶発学 習と意図学習 と 成績の 違い とい う 問題にっ い て は

主に記 銘 時の 1丿 ハ

ル方の違いに よっ て説 明されてき た (Loftus & Loitus

1976)

この説明は あ く まで も 言 語 材料の 記憶を 前提 と したもの で ある が

視 覚 (画 像 ) 刺 激で も言 語 化 可能なもの の 場 合は視 覚 性の コ

ド化と同 時に言 語 性の コ

ド化を 受 け ると考え られ て い るPaivio

1986

こ の視覚刺激の二重コ

ド化 仮 説は曖 昧 図 形や無 意 味 図 形 に名 前をっ るこ とで 再認成 績が向 上 するラベ ル化 効 果 を

視 覚 瞠コ

ドと言 語 性コ

ド の 加 算 的な相互作 用と して説 明 するの に都 合が よい

ま た

言 語 刺 激の記 憶に おいて イメ

ジ化 が有 効で あ る 理由の説 明と して も有 効 で あ る

 し か し

言 語 性の コ

ド化が非言 語刺激の記憶に常に 正の効 果を生じさ せ るわ けで はない

Schooler

Engstler−Schooler

(1990)は

実 験 参 加 者に犯 罪 場 面を 写し た

VTR

を 見せ

後で犯 人の顔の冉認 課題 をうと い う 実 験で

再認 課 題の前に顔にっ い て の具 体 的な 言語 叙 述を求め る と再認 成 績 が 低下す るこ とを 見いだし た

こ の よ うに非 言 語 刺 激に対 して 言

語 性コ

ド化が妨 害 的 に働 くことは 言語 隠 蔽 効 果〔verbal  overshadowing )と 呼ば れ

顔 刺 激だけで はな く

場 面の記 憶

地図

味覚

潜 在 学 習

感情 判断 など さまざ な課題や材 料で示さ れ て

(5)

il亅

:Rey

−Qsterrieth

複 雑 図牛に お け る意 図 学 習 効 果の検 討 191

いる (」匕神

2004 )

 ROCF に お け る 言語 性コ

ド化の問 題につい て

 

Ca −

sey

 Winner

 Hurwitz

&DaSilva

1991

, 視空閣 情 報 処 理に 関して

個 人にお ける認 知処理 スタ イ ル の違い と して

主に言 語 的方 略 信

語 件コ

化 ) を使す る verbalizers と

主に視 覚イメ

方 略 (視 覚

ド 化 )を使用 す るvisualizer が存 在 するとい う仮 説を提唱 してい る

Casey

ら (1991)は さま ざま な問 題 解決を行 う際に

言 語 化し て考え る か

視覚 イメ

して考え る か を問う質問紙に よ

て 実 験 参 加 者をverbalizcr と visualizer に分け た後

  ROCF を実 施した

そ の結 果

visualizer の被 検 者の方が

  verbalizer よ り も有意に高 い再 生 成績を示し た

注 目 すべ き は実 験 参 加 者の 内 省 で

visualizer の ほとん ど が規 覚 性イ メ

ジ方 略を使用 して いた だ け で な く, verbalizer も

8

割 近 くが視 覚 性イ メ

方 略を使 用した と報 告し て い る

 こ の研 究 結 果は ROCF が

抽象的で言 語 化が困 難な 図

形であることを 示 唆して いる と 思 わ れ る

も し意 図 学 習効果 が 視 覚性コ

ドと言語 性コ

ド の加 算 的な相 互 作 用によ

て もた ら さ れ る のならば

ROCF で は言 語性 コ

ド化が困難なために意 図 学 習が生 じない とい う解釈 も可能で あ る

 し か し, その

ROCF

具 体 的で言 語 化・

J

な イメ

ジを喚 起 する性 質

を持っ ことを 示 唆 する事 実 も あ る

記 憶 障 害 患 者のデ

タ で は, 具体 的な イメ

ジや

それをも とに し た言語化に起 因する と考え られる形 態の 変 容 が 生 じる場 合が ある

著: 者 自 身も 全体の向きが 90 度 回 転して入 り1

1が描か れ家に変 異 する

45 度回転 し て後ろか ら火 を 噴いて い るロ ケッ トに変異 す る な どの全 体 的な変 容や

,III

の部分が人のわ って い る な どの 部 分 的な変 容の例を少な か ら ず 経 験 して い る が

同 様な 例 は 他の 研 究 者 に よっ て も報 告さ れて い る Dc!is&

Kramer ,

2000 ;WilsQn & Watson

2003)

 また

臨 床 例

健 常 者に限らずこ の 検 査の 再生時には 線のを数え た り, 「家の形 」

「ロ ケッ ト」

「ニ コ ニ コ マ

「ボ

リン グの玉」

「顔が あっ て」

「旗があっ て」 等の言 語 反応 を自発 的に 口 にする こ と が し ば し ば認 め ら れる

これは学 生 を 対 象と した今回の実 験で も同 様 で あっ た

これらの事 実よ り言 語 性の コ

ド化や ラベ ル 化が ROCF で は全く生じて い ない と は考え が たい

 も し,

ROCF

の 記 憶におい て も言 語 性の コ

ド化が有 利に働 く と す れ ば

意図学 習 事 態で高 成 績が認め ら れる 口能 性高 く

また言語 性コ

ドが視 覚 性コ

ド に干渉 的に働 く場 合に は逆に成 績が低

ドする 可能 性が高い

し か し

今回の研究で は意 図 学 習 群には 成績の 上 も低 下 も認められ な かっ たことか ら言語性コ

ドと視 覚 性コ

ドの関 係にっ いて の明 確な結 論 を 得る に は至ら な か っ た

 視覚 刺 激の生にお ける意図 学 習の効 果

お よびその 際の視 覚 性コ

ド化と言 語 性コ

ド化の互 作 用にっ い て結 論す るた めに は

刺 激や条 件を変えて さ ら に詳 細な 検討を行う必要が ある

また

ROCF で は単に視覚刺激 を提 示 するだけで なく

模写とい う プロ セ スが付 加され て い る こ と が結 果に重要な影 響を与えて いる可 能 性 もあ り, 刺激の提示のみで模 写を さ せ ない場 合の検 討 な ど も 必要で ある と思 わ れる

引 用 文 献

Casey,

 

M .

 

B .

 

Winner ,

 E

 Hurwitz

1

& DaSilva

 

D .

  1991Does  processing style  affect recall of the Rey

 Osterrieth or Taylor 

Complex

 Figures?burnal of

 

Clinical

 and 

Exf

)en

ment α

l

 Psychology

13

600

606

Delis

 D

 

C.

Kramer

 

J,

 H

2000 Advanccs  

in

 the  neuropsycholegical  asscssment  Qf memory  

disor−

 

ders.

 In F

 Bo】}er

J.

 Grafman

Eds

 

Handboole

 of

 Neuroi)s )

chology 2nd ed

 vo1

2.

 

Amsterdam

EL

 sevicr

 Pp

25

47

八田武 志

中 塚 善 次郎

1975

利き手テス ト作 成の試み

 大阪市立人学心 理学 教室(編

)大 西 憲 明教 授 退 任 記 念 論

 集 大

1

阪市立 大学 

Pp.224−247

Hubley

 

A .

 

M .

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Figure   l .   Rey − Osterreith   Complex   Figure
Figure   2,   Mean   tirne   required   in   copy   trial .
Figure   3,   Examples   of   attempted   to   reproduce   the   Rey −Osterreith   Cornplex   Figure   by   six   subjects .

参照

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