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2015年度の「若手研究者特別委員会」の活動

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DOI: http://dx.doi.org/10.14947/psychono.34.40

286

基礎心理学研究 第34巻 第2号

2015年度の「若手研究者特別委員会」の活動

和 田 有 史

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所

The activities of the Young Researchers Committee of the

Japanese Psychonomic Society in 2015

Yuji Wada

National Food Research Institute, National Agriculture and Food Research Organization

This note is a short report on the activity of the Young Researchers Committee of the Japanese Psychonomic

Society (JPS) in 2015. As the highlighted activity of the committee in 2015, we held the satellite oral session of the

34th annual meeting of JPS. Eight finalists selected from 15 entries made presentations on their studies. One of the

finalists who got the most votes was awarded as the Young Psychonomic Scientist of the Year 2015. In addition, the

committee developed a portal site of laboratories of psychonomic scientists in Japan.

Keywords: Young Researchers Committee of JPS, Young Psychonomic Scientist of the Year 2015, PsyPo

2015年度の若手研究者特別委員会の活動

若手研究者特別委員会(以下,若手会)は日本基礎心

理学会に所属する若手の研究・教育活動や交流の支援を

目的に2013年12月に設立された (和田,2015)。

2015年度のメンバーは牛谷智一(千葉大),小川洋和

(関西学院大),北川智利(NTT CS研),白井述(新潟

大)

1

,田谷修一郎(大正大)

2

,原澤賢充(NHK 技研),

日高聡太(立教大),山田祐樹(九州大)

1

,四本裕子(東

京大),和田有史 (農研機構)である。

また,若手会担当理事である石金浩史(専修大)の手

厚いサポートを受けている。

2015年度の若手会の主な活動としては,1) 2015年10

月25日に開催された日本基礎心理学会公開シンポジウ

ム「思いが伝わる科学,思いを伝える技術」での体験デ

モへの出展 (北川,田谷,日高,山田,和田),2) 第34

回大会サテライトオーラルセッション3) 基礎心理学分

野のポータルサイト“PsyPo”の開設,であった。

第34回大会サテライトオーラルセッション

若手会と日本視覚学会若手の会 (代表: 光藤宏行氏・

福田一帆氏) が主催し,大阪樟蔭女子大学の仲渡江美氏

を会場幹事として 2015年11月27日(金)に開催した。

参加者総数は45名(日本基礎心理学会会員は41名)で

あった。

本セッションは日本基礎心理学会・日本視覚学会に所

属する若手に口頭発表を行う機会を与えると同時に,同

世代の優れた研究に接する機会を設けることを目的とし

た。そこで,学位未取得者および学位取得後10年以内

の本学会会員を対象に,すでに査読付き学術論文として

刊行されている研究とその後の発展についての発表を募

集した。これに対して15件の応募があった。若手会と

日本視覚学会若手の会のメンバー 12名が各応募につい

て内容・方法を3段階で評定し,その合計値を評価値と

した。ただし,評価者が連名者など,関係が深い応募に

ついては評定しなかった。この結果,評価の高かった8

件を採択し,第一発表者がファイナリストとして登壇し

た(Table 1)。ファイナリストは修士課程の大学院生か

ら博士研究員,准教授までバラエティに富んだ。各発表

持ち時間を30分と長めに設定していることが本セッ

ションの特徴であり,充実した発表と質疑応答がなされ

た。聴講者には各発表についてフィードバック用紙の記

The Japanese Journal of Psychonomic Science

2016, Vol. 34, No. 2, 286–289

報  告

Copyright 2016. The Japanese Psychonomic Society. All rights reserved.

Corresponding address: National Food Research Institute,

National Agriculture and Food Research Organization,

2–1–12 Kannondai, Tsukuba, Ibaraki, 305–0856, Japan.

E-mail: [email protected]

1

副委員長(2015年11月∼現在)

2

委員長(2015年11月∼現在)

(2)

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和田: 2015年度の若手会の活動

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第一発表者氏名 連名者氏名 発表 タイトル 要旨 掲載誌 巻 (号) 頁 所属学会 久方瑠美 寺尾将彦 村上郁也 位置知覚 に 影 響 をあたえる 運動情報 運 動 に よ る 位 置 ず れ 錯 視 は , 物 体 の 位 置 知 覚 に 物 体 内 部 の 運 動 情 報 が 影 響 を 与 え る こ と を 示 す 現 象 で あ る . これまでの 研究 で 2 次運動 やグローバル 運動 などのさまざまな 運動 が 位置 ずれを 引 き 起 こすことが 明 らかに なっているが ,視覚系 の 座標系処理過程 の 中 でどの 座標系 の 運動 が 重要 であるかは 定 かでなかった .本研究 では ,網膜中心座標系 の 運動速度 ,環境中心座標系 の 運動速度 ,物体運動 によらない 物体中心座標系 の 運動 速度 のいずれが 位置 ずれ 錯視 を 引 き 起 こすのかを 明 らかにする .方法 : 独立変数 を 画面上 のキャリア 運動速 度 , 従 属 変 数 を 位 置 ず れ 量 と し , 眼 球 運 動 の 有 無 と ガ ボ ー ル パ ッ チ の 輪 郭 運 動 の 有 無 を 組 み 合 わ せ て 主 に 3 つの 実験 を 行 った .結果 : すべての 実験結果 から ,物体輪郭 に 対 するキャリア 速度 が 運動 による 位置 ずれ 錯 視 を 引 き 起 こすことが 明 らかになった .結論 : 運動 による 位置 ずれは ,眼球運動 や 物体全体 の 運動 の 影響 は それほど 受 けず , むしろ 輪郭 に 対 する 内部 の 運動速度 によって 引 き 起 こされていた . これは ,物体認識 を 経 た 高次 の 運動情報 が 位置知覚 にとって 重要 であることを 意味 している . Jo ur na l o f V isio n 13( 12 ), 21, 1–12. 基礎心 視覚 横山武昌 野口泰基 喜多伸一 直視 の 無意識 知覚処理 本研究 の 目的 は ,直視 が 無意識処理段階 において 他 の 視線方向 より 優先的 に 処理 されているか 否 かを 検証 す ることであった .直視 とは ,他者 が 自分 の 方 を 見 ている 視線 のことをさす .注意処理過程 において ,直視 は 他 の 視線方向 よりも 効率的 に 処理 されていることがわかっている . また 我々 の 先行研究 から ,直視 は 注意 シ ステムに 負荷 をかけることなく 知覚可能 であることがわかった . しかし 注意 が 生 じる 前, つまり 無意識処理 段階 で 直視 が 他 の 視線方向 よりも 優先的 に 処理 されているかについてはわかっていなかった . そこで 本研究 では ,無意識処理段階 におけ る 直視 の 役割 について 神経科学的手法 を 用 いて 検証 した .方法 として ,連続 フ ラッシュ 抑制 を 用 いて 視覚刺激 を 意識 にのぼらないように 操作 した . そして ,直視 と 他 の 視線方向 の 顔画像 を 無意識提示 した 際 の 事象関連電位 ( ERP ) を 測定 し ,比較 した .結果 として ,視覚刺激 を 無意識提示 した 際 ,直視 の ERP 振幅 は 他 の 視線方向 のそれよりも 陰性方向 に 有意 に 大 きく , その 潜時 は 刺激提示後 200 m sで あった .従 って ,無意識処理過程時 から 直視 は 他 の 視線方向 よりも 優先的 に 処理 されていることがわかっ た . N eur opsy ch olog ia 51( 2) , 1161–1168 基礎心 峯 知里 齋木 潤 V al ue-dr iv en at te nt io n al cap tu re ―生起 要因 の 検討― 過去 に 報酬 と 連合 した 刺 激 特 徴(例 : 色) は 注意 を 捕捉 することが 示 されている ( Va lue-Dr iv en At ten tio na l Ca pt ur e: VD AC, e .g ., A nder so n et a l., 2011 ). さらに 近年, V DA C は 報酬 が 課題非関連 な 特徴 と 連合 した 場合 にも み ら れ る こ と が 明 ら か に さ れ た ( M in e & Sa ik i, 2015 ). し か し , V DA C を 生 じ さ せ る 特 徴 と 報 酬 の 連 合 過 程 の メカニズムは 未解明 である . これまで V DA C を 報告 したすべての 研究 では ,参加者 が 課題要求 に 応 じて 反応 を 行 う 画面 ( 課題画面 ) に 特徴 が 提示 された . そこで 本研究 では ,課題画面 に 特徴 を 提示 することが V DA C の 必要条件 であるか 否 かを 検討 するため ,課題非関連 な 特徴 を 用 いた 4 つの 実験 を 行 った .各実験 では ,報 酬 と 連合 する 特徴 が 課題画面 ( 実験 1), フィードバック 画面 ( 課題後 ,実験 2) ,注視点画面 ( 課題前 ,実験 3; 課題後 ,実験 4) に 提示 された . その 結果 ,報酬 と 連合 した 特徴 が 課題画面 に 提示 された 場合 のみ V DA C が 確認 された . このことは ,特徴 を 課題 の 画面 に 提示 することが V DA C 生起 の 必要条件 であることを 示唆 す る . At ten tio n, P er cep tio n, & P sy ch op hysics 77( 6) : 1896–1907 基礎心 大塚由美子 Is ab el le Ma re sc ha l C olin W . G. Cliff or d 視線知覚 の 2 重経路 モデル の 検証 : 眼球 の 偏位 と 顔向 き 手 がかり 統 合 の 線形性 我々 は 近年 ,眼球 の 偏位 と 顔向 き 手 がかりの 線形加算 として 知覚 される 視線方向 を 算出 する 「 視線知覚 の 2 重経路 モデル 」 を 提案 した ( O tsu ka et al ., 2014; 2015 ).本研究 では 顔画像 の 眼球偏位 および 顔向 きを 操作 し , 顔向 きの 変化 が 知覚上 の 視線方向 に 及 ぼす 効果 を 線形 モデルで 十分 に 説明 できるか 検証 を 行 った .実験 で 参 加者 は ,画面上 に 提示 されるポインターの 向 きを 知覚上 の 視線方向 へと 調整 するように 求 められた .視線方 向判断 が 求 められた 顔画像 にはノーマル 条件 とウォラストン 条件 の 2 条件 があった . ノーマル 条件 の 画像 は 3 次元的 な 顔向 きの 変化 に 伴 って 目領域 の 形状 が 変化 したが , ウォラストン 条件 の 画像 では 顔向 きに 関 わらず 目領域 の 形状 は 同一 であった .眼球 の 偏位 と 顔向 きを 説明変数 とする 重回帰分析 の 結果 ,線形 モデルは 両画 像条件 で 知覚上 の 視線方向 の 約 98 % の 変動 を 説明 することが 示 された . さらに ,交互作用項 を 付加 してもモ デルの 説明力 は 有意 に 向上 しないことが 示 された .本研究 の 結果 は ,眼球 の 偏位 と 顔向 き 手 がかりの 線形加 算 として 知覚 される 視線方向 を 算出 する 2 重経路 モデルを 支持 するものである . Jo ur na l o f E xp er i-m en ta l P sy ch olog y: H um an P er cep tio n an d P er fo rm an ce 40( 4) , 1425–1439 基礎心

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第一発表者氏名 連名者氏名 発表 タイトル 要旨 掲載誌 巻 (号) 頁 所属学会 寺尾将彦 * 村上郁也 西田眞也 追跡眼球運動 による 眼球運 動 と 反対方向 の 運動 への 強 調効果 目的 : 眼球運動時 には 環境 で 静止 している 背景 が 網膜上 で 眼球運動 と 反対方向 に 動 いてしまう .頻繁 に 目 を 動 かしているにも 関 わらず ,我々 がそのような 運動 を 見 ることはない . これまで ,眼球運動 と 反対方向 の 運 動知覚 は 抑制 されると 考 えられてきた .本研究 では , これまでの 考 えとは 反対 に 眼球運動 と 反対方向 の 運動 知覚 が 強調 される 新 しい 現象 を 報告 する . 方法 : 網膜上 で 位相反転 する 運動縞 を 追跡眼球運動時 と 固視時 にそれぞれ 呈示 し ,知覚 される 運動方向 を 比 較 した . 結果 : 固視時 に 網膜上 で 位相反転 している 運動縞 の 知覚方向 は 曖昧 であった .一方 ,追跡眼球運動時 に 網膜 上 で 位相反転 する 運動縞 は 眼球運動 と 反対方向 に 知覚 された . 結論 : 追跡眼球運動中 に 網膜上 で 曖昧 な 運動 が 与 えられた 時 には ,眼球運動 と 反対方向 の 運動 が 知覚 されや すいことが 分 かった .本研究 での 反対方向 の 運動成分 は 環境 で 静止 している 運動 に 相当 し ,本結果 は 網膜像 に 含 まれる 運動信号 の 中 から 環境 でより 遅 いものを 視覚系 が 好 む 傾向 があることを 示唆 している .環境中 の 多 くは 静止 しており , この 傾向 はノイジーな 感覚入力 の 中 から 環境中 でもっとも 生 じやすい 運動 を 推定 する のに 役立 っていると 考 えられる . Jo ur na l o f V isio n 15( 13 ): 2. 1–11 基礎心 視覚 中島亮一 横澤一彦 放射線科医 の 病変検出特性 ―読影専門家 はあらゆる 病 変 を 同等 に 検 出 できるの か ?― 目的 :「 専門家 」 はその 専門領域 における 課題遂行能力 が 一般人 よりも 高 いことが 知 られている . しかし ,全 ての 専門的 な 能力 が 一様 に 高 いかどうかは 不明 である .本研究 では ,読影 ( 病変探索 ) の 専門家 である 放射 線科医 を 対象 とし ,探索 すべき 病変 の 重要度 を 操作 することで , この 問題 を 検討 した . 方法 : 放射線科医群・一般群 に 対 して 病変探索実験 を 行 った .肺 の CT 画像内 に 病変画像 (重要度 の 高 い 「肺 癌 」,重要度 の 低 い 「肺 気 腫」 ) を 埋 め 込 んだ 探索画面 を 作成 した . 2 種類 の 病変探索課題 ( 病変 の 有無 を 答 える 課題) を 別々 に 実施 した . 結果 : 本実験課題 が 一般人 にもできる 水準 の 難易度 であること ,重要度以外 の 影響 がないことを 確認 した ( 一 般群 で 両 探索 成 績 に 違 い が 見 ら れな か った ). 放射 線 科医 群 で は 「 肺 癌 」探 索 成績 が 「 肺 気腫 」 探 索 よ り 高 かった . 結論 : 放射線科医 は 全 ての 病変検出能力 が 一様 に 高 いわけではなく ,重要 な 病変検出 に 特化 した 能力 を 有 し ている (重要性 ベースの 病変検出特性 がある ). 本研究結果 は ,一見 ,放射線科医 はある 種 の 病変 をよく 見落 とすという 不利 な 面 を 示 しているように 思 える が ,実 は 読影現場 において 効率的 な 探索 を 可能 にする 有利 な 特性 を 示 している . Psy ch olog ic al Re se arc h 79( 5) , 729–738 基礎心 視覚 伊村知子 川上文人 白井 述 友永雅己 チンパンジー における 大 き さの 平均 の 知 覚 目 的: チンパンジーとヒトの 比較研究 から ,視覚情報 を 大域的 に 統合処理 する 能力 は , ヒト 優位 である 可能 性 が 示 されてきた ( Im ura & To m on aga, 2013 ).一方 , チンパンジーが 複数 の 事象 の 統計的 な 情報 を 抽出 する という 証拠 もある ( H an us & Ca ll, 2015 ).本研究 では ,大域的処理 の 1 つである 統計的 な 情報処理 の 進化的起 源 を 探 るため , ヒトで 既 に 確認 されている ,複数 の 物体 の 「平均」 を 抽出 する 能力( Ch on g & T rei sm an, 2003 ) について , チンパンジーとヒトを 対象 に 検討 した . 方 法: 1 個 の 円( Sin gle 条件 ),等 しい 大 きさの 12 個 の 円( Ho m o 条 件 ), または 4 種類 の 大 きさの 12 個 の 円 ( H et er o 条 件) を 配置 した 刺激 のペアが 左右 に 1000 m s提示 され , 2 つの 刺激 のうち 円 の 平均直径 が 大 きい 方 に 触 れると 正解 とした . 結 果: ヒト , チンパンジーともに , Sin gle 条件 よりも Ho m o 条 件, H et er o 条件 の 正答率 が 有意 に 高 かった .背 景 と 円 の 平均輝度 を 等 しくした 条件 でも 同様 の 傾向 が 見 られた . 結 論: チンパンジーもヒトと 同様 に ,複数 の 物体 の 大 きさの 平均 を 知覚 することが 示唆 された . Scien tific R ep or ts 3, 3256 基礎心 佐々木恭志郎 山田祐樹 三浦佳世 感情 の 後付 け : 運動動作 は 画像 の 感情 評価 を 遡及的 に 変容 させる 上方向 および 下方向 の 運動動作 は ,動作 の 後 や 動作進行中 の 感情処理 に 影響 を 与 え ,上方向 の 動作 は 快感情 を 誘発 し ,下方向 の 動作 は 不快感情 を 誘発 すると 言 われている .本研究 では ,上下方向 の 運動動作 が 動作直 前 の 感情処理 にも 影響 を 与 えるかについて 検討 を 行 った .実験 では ,感情 を 喚起 する 画像 がタッチスクリー ン 上 に 呈示 された .参加者 の 課題 は ,画像消失直後 に 画面中央 に 呈示 されたドットを 指 で 画面 の 上部 あるい は 下部 に 移動 させた 後 に ,画像 の 感情価 を 7 件法 で 評定 することであった .実験 の 結果 ,画像 の 感情価 は , 上 部 に ド ッ ト を 動 か し た 場 合 で は 快 く , 下 部 に 動 か し た 場 合 に は 不 快 に 評 価 さ れ る こ と が 明 ら か に な っ た . また ,画像消失 と 動作 の 間 の 時間間隔 を 2 秒開 けると , この 動作 の 影響 は 消失 した . さらに 感情価 で はなく , 画像内 に 存在 する 物体 の 密度 を 評価 する 場合 には ,動作 の 影響 は 見 られなかった . ゆえに 動作 による 感情評 価 の 変容 は 単 なる 反応 バイアスではないと 考 えられる . これらの 結果 は ,感情 と 連合 している 上下方向 への 動作情報 が 直前 の 画像情報 と 遡及的 に 統合 され ,画像 に 対 する 感情評価 を 変容 させたことを 示唆 している . Pr oce edin gs o f t he Ro ya l S ociet y B: Bio log ic al S cien ces 282 ( 1805 ), 20140690 基礎心 視覚

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和田: 2015年度の若手会の活動

入を依頼し,発表者にフロアの評価を伝えられるように

工夫した。さらに各聴講者は,もっとも優れた発表を1

件のみを選定し,投票した。

オーラルセッション後に実施したカクテルセッション

では,若手研究者間の活発な交流がなされた。また,得

票結果に基づき,最も優れた発表として寺尾将彦氏を

The Young Psychonomic Scientist of the Year 2015として表

彰した。

日本基礎心理学会ポータルサイト PsyPo の開設

現在は教員・研究者が個人の業績一覧をウェブサイト

上に掲示することが一般的である。そうしたサイトは進

学を検討する大学院生や学部生のために,あるいは講演

者を探す学会主催者のために有益な情報を提供している

一方で,個別に運営されているそれらのサイトの情報を

比較・検討することは容易ではない。そこで研究者の個

人サイトを一望し,知りたい情報に効率よくアクセスで

きる「入口」を提供するために,四本氏が中心となり

ポータルサイト,PsyPoを開設した(http://webpark1842.

sakura.ne.jp/PsyPo/index.html)。

PsyPoでは,教員・研究者が運営する研究室のウェブ

サイトへのリンクがキーワードでタグ付けされ,研究分

野別(認知・知覚・発達など),研究手法別(心理物理・

EEG・MRI など)に検索できる。現時点 (2016 年 1 月)

では,競争的資金(科研費・SCOPEなど)の応募資格

を有する研究者を登録資格者としている。登録用フォー

ムはURLからダウンロードできる。

是非,本サイトをご活用いただきたい。

今後の活動

2015 年度も若手会は上記のように活発に活動した。

2015年11月には任期満了に伴う委員長・副委員長の交

代がなされ,継続的に若手によって運営される体制も整

理された。

2016年度も日本基礎心理学会第35回大会準備委員会

にご協力いただき,東京女子大学の田中章浩准教授に会

場幹事としてサテライトオーラルセッションを行う予定

である。その他にも若手の研究・教育を促進する活動に

取り組み,基礎心理学分野全体の競争力の向上に貢献し

たい。

引用文献

和田有史(2015).「若手研究者特別委員会」の発足とそ

活動―第33回大会サテライトオーラルセッション

を中心に―.基礎心理学研究,34, 173–175.

Table 1a. Satellite oral session of 34th annual meeting of JPS abstract (Session 1). 第一発表者氏名連名者氏名発表タイトル要旨掲載誌巻(号)頁所属学会 久方瑠美寺尾将彦 村上郁也位置知覚に影響をあたえる 運動情報
Table 1b.  Satellite oral session of 34th annual meeting of JPS abstract (Session 2). 第一発表者氏名連名者氏名発表タイトル要旨掲載誌巻(号)頁所属学会 寺尾将彦*

参照

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