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第17回日本助産学会学術集会集録 一般演題 (口演)(その16)

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中学 高 校 生 の妊 娠 ・分娩

-事 例検討

と今後の課題-沖縄県立北部病院産婦人科病棟 ○ 宮 城 リ カ 仲 宗 根 孝 子 田 場 裕 子 古 謝 タ カ子 I. 緒 言 中学 高 校 生 の 妊 娠 ・分 娩 は未 婚 ・未 受 診 ・経 済 的 不 安 定 な ど社 会 的 な リス ク が 存 在 す る こ とが 多 い。当 院 は沖 縄 本 島 恩 納 村 以 北 の9市 町村 と5離 島 を含 む 広 範 囲 の診 療 を担 っ て い る。 他 施 設 よ りの 紹 介 も多 く 、 医 学 的 に も社 会 的 に もハ イ リス ク な妊 産 婦 が 多 い。 そ の 中で も初 診 時 期 が 遅 く 、 問題 を 抱 え た ま ま 分 娩 す るケ ー ス も あ る。 最 近 で は 地 域 の 学 校 か ら性 教 育 の 要 望 もあ り、 助 産 師 と して地 域 の 関 連 機 関 と連 携 して 思 春 期 教 育 に 関 わ っ て い く こ とが 必 要 で あ る。 そ こ で今 回 当院 で 出 産 した 中 学 高 校 生 年 齢 層 に 焦 点 を あ て 情 報 収 集 し、 事 例 よ り課 題 を検 討 し施 設 助 産 師 と して の 活 動 の あ り方 と思春 期 教 育 の 方 向性 を 見 出 した の で 報 告 す る。 II.方 法 平 成9年4月 ∼ 平成14年3月 末 ま で(過 去5年 間)の 全 分 娩 件 数2349例 中 の 中 学 高 校 生 年 齢 層 に あ た る43例(1.7%)に つ い て カル テ を も とに 年 齢 、学 歴 、家 族 背 景 、相 手 の 年 齢 ・ 職 業 、 入 籍 の有 無 、 妊 娠 歴 、 初 診 時期 、 分 娩 様 式 の 各 項 目別 に情 報 収 集 し、 そ の 中 か ら在 学 中6例(0.2%)に 焦 点 を あ て 事 例 検 討 を し た。 倫 理 的 配 慮 と して 対 象 デ ー タ はカ ル テ よ り情 報 収 集 し個 人 を特 定 しな い よ うに す る と共 に 研 究 月的 以 外 に使 用 され る こ とは な く、ま た研 究 者 以 外 の も の が デ ー タ を 用 い る こ とは な い。 III-結 果 表1中 学高校 生年齢層の各年齢 表3中 学高校生年齢層の学歴 表5中 学高校生年齢層の分娩様式 表7相 手 の 年 齢 表2中 学高校 生年齢層 の入籍 の有無 表4中 学高校生年齢層の初診時期 表6相 手 の 職 業

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表8在 学中6例 の事例紹介 ・ 妊 娠 を契 機 に休 学 す る ケ ー ス が6名 中4名 、他2名 は出産 を契機 に休学。 ・ 入 籍 有 り ・予 定 の パ ー トナ ー は 同 世 代 で 有 職 者 で は あ る が 収 入 が 安 定 して い な い 。 ・ 入 籍 無 の パ ー トナ ー は 学 生 で あ る。 ・ 法 的 に入 籍 す る 年 齢 に 至 っ て い な い 。 家族 の反対 で入籍 で きない ケー スが ある。 ・ 家 族(特 に 親)に 相 談 で き ず1人 で 悩 む ケ ー ス が3例 あ る ・6事 例 と も 中期 か ら後 期 の 初 診 で あ る ・ 高校 入 学 と 同 時 に1人 暮 ら しで 、その 間に妊娠 してい る。 IV.考 察 前 川1)は 養 育機 能 不 全 が 疑 われ る リス ク要 因 と して 結 婚 して い ない 、 不本 意 の妊 娠 、 気 づ くのが 遅 れ 中絶 で き な か っ た 、母 親 の 妊 娠 拒 否 、 夫 や 家 族 の サ ポ ー トが な い 、夫 や 家 族 が今 回 の 妊 娠 につ い て 否 定 的 、 経 済 的不 安 定 、 夫 や 妻 の 人 間的 未 成 熟 な どが あ る。 と述 べ て い る よ うに 当院 の6事 例 も同様 の 結 果 で あ っ た。 未 入 籍 や 将 来 の夢 、 希 望 の断 念 や 変 更 を 余 儀 な くされ た り、パ ー トナ ーや 家 族 の協 力 が 得 られ な い 場 合 は 妊 娠 中 、 分 娩 、産 後 、 退 院 後 も保 健 師 、学校 等 地 域 と連 携 して 支援 して い く こ とが 重 要 だ と考 え る。林2)は ス トレス を受 け た 時 の 心 の 傷 は信 頼 す る 人 間 が い る こ と に よ っ て大 い に緩 和 され る と述 べ て い る。 この こ とか ら信 頼 で き る助 産 師 と して 中高 生 と多 く関 われ る様 な働 き を し、性 意 識 ・知 識 に 関す る情 報 も得 な が ら個 々 の ニ ー ズ に 合 わせ た 性 教 育 を外 来 、病 棟 で 展 開 して い く必 要 性 が あ る。 今 後 の課 題 と して 、思 春 期 外 来 設 置 を検 討 し中高 生 に 対 して 性 意 識 ・知 識 の確 認 、避 妊 教 育 、性 感 染 症 の 予 防 等 を徹 底 す る こ と、ま た 、学 校 、地域 に 出 向 い て 中 高 生 そ して そ の 両親 、 教 師 等 と継 続 的 に 関 わ っ て い く こ とが 重 要 で あ る と考 え る。 V.結 論 ① 中 学 高 校 生 が 利 用 で き る窓 口等(思 春 期 外 来 や 助 産 師 外 来 等)設 置 検 討 ② 若 年 妊 産 婦 と関 わ る時 の 情 報 収 集 の 検 討 。 性 意 識 や 性 知 識 に 関す る情 報 を追 加 し、 保 健 指 導 や 地 域 へ の 活 動 に役 立 て る。 ③ 福 祉 保 健 所 、 教 育機 関 等 との ネ ッ トワー ク づ く り VI.引 用 参 考 文 献 1) 前川喜平: 養 育機能不全(親 準備性の不足)と 子育て支援, 周産期医学31(6), 817∼820,2001 2) 林謙治: 10代 の妊娠お よび人工妊娠 中絶, 周産期 医学32(4), 475∼478, 2002

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月経周辺期症状 の月経周期 と

諸 要 因 に よ る特 徴 、 及 び ケ ア ニ ー ズ

神戸大学大学院 ○ 渡 辺 香 織 奈良県立医科大学看護短期大学部 上 田 恵 子 神戸大学医学部保健学科 喜 多 淳 子 I.緒 言 月 経 は 女性 特 有 の 生理 的 現 象 で あ るが 、 それ に伴 う身 体 ・精 神 ・社 会 的 な 不快 感 を訴 え る ケー ス が 少 な くな い。 そ こで 、本 研 究 は月 経 周 辺 期 症 状 の 月 経 周 期 と関連 要 因 に よ る特 徴 、 及 び ケ ア ニ ー ズ を 明 らか にす る こ と を 目的 と した 。 II.方 法 1.対象:2001年10月 ∼12月 の期 間 に 、18∼55歳 ま で の女 性1,983名 を対 象 と して 、 書 面 で研 究 概 要 、 自 由意 思 に よる参 加 の選 択 権 を明 示 し、 研 究 協 力 を依 頼 した 。 回 収 数 は1,483 名(74.7%)で 、そ の うち有 効 回答 数 は1,425名(71.9%)で あ っ た。対 象 の 属性 は 表1に 示 した。 2.調査 方 法 ・内容:方 法 は 、筆 者 らが独 自に作 成 した 自記 式 無 記名 質 問 紙 法 で 、配 布 ・回 収 は郵 送 法 お よび 留 置 法 とした。 質 問紙 は 、MSQ1)(20項 目)を基 に最 終 月 経 前 期 ・月経 期 ・月経 中 間期 の 症 状(22項 目:内 的一 貫 性 を示 すCronbach's αは0.95、 因子 分 析 に よ る構 成概 念 妥 当性 の検 証 で 、4因 子 構 成 、累 積 寄 与 率57.5%)、 及 び ケ ア ニ ー ズ に 関 す る質 問 項 目(12項 目)で構成 した。症状の評 価は 、症 状 な し(1点)、 症 状 あ る が 日常 生 活 へ の支 障 無 し(2点)、 日常 生 活 へ の支 障 有 り(3点)、 寝 込 む(4点)の4点 評 定 と した 。 さ らに、(1∼2点 は 日常 生 活 へ の 支 障無 し、3∼4点 を支 障 有 りとみ な し、)3∼4点 に評 価 され た項 目が1項 目で も含 む も の を 支 障 群 、含 ま な い もの を非 支 障 群 と して 群 間 比 較 した 。分 析 に は 、基 本 統 計 量 、x2乗 検 定 、 分 散 分 析 を用 い 、 有 意 水 準 は5%未 満 を 有 意 とみ な した 。 III.結果 およ び考 察 1.月 経 前 期 、 月 経 期 、月 経 中 間 期 にお け る月 経 周 辺 期 症 状 の特 徴 月 経 前 期 、月 経 期 、 月 経 中間期 の得 点 を比 較 した結 果 、不 安 や 気 分 変 動 な ど6項 目につ い て 月経 前 ・月 経 期 と月 経 中間 期 で 得 点 差 が 見 られ 、 下腹 部 痛 や疲 労 な どの16項 目に つ い て 月 経 前 期 、月 経 期 、月 経 中 間期 の各 期 で得 点 差 が見 られ た(図1・2・3)。 これ らの こ とか ら、 月経 前 期 、月 経 期 、 月 経 中 間 期 に よ る 月 経 周 辺 期 症 状 の特 徴 が 認 め られ た。 2. 年代 、月経周期の規則性、配 偶者 ・出産経験 の有無 による月経 周辺期症状 の特徴 月 経 周 辺 期 症 状 の 年 代別 比 較 で は 、20代 が 体 重 増加 ・食 欲 充 進 ・肌 荒 れ な ど7項 目で 他 の 年 代 よ り得 点 が 高 く、年 代 に よ る症 状 の 差 異 が 認 め られ た 。 月 経 周期 の規 則 性 に よ る比 較 で は 、不 規 則 な女 性 が不 安 ・体 重 増 加 ・疲 労感 な ど10項 目で規 則 的 な女 性 よ り有 意 に得 点 が

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高 か った。 配 偶者 の 有 無 に よ る比 較 で は 、不 安 ・食 欲 充 進 ・憂 欝 な ど9項 目で配 偶 者 の い な い女性 が い る女性 よ り有 意 に得 点 が高 か った。 出 産経 験 の有 無 で は 、不 安 ・気 分 変 動 ・体 重 増 加 な ど8項 目で 出産 経 験 の無 い 女性 が 有 る女性 よ り有 意 に得 点 が 高 か った(表2)。 これ ら の結 果 か ら、 月経 周 辺 期 症 状 に は年 齢 、 月 経周 期 、配 偶者 ・出産 経 験 の有 無 に よ る特 徴 が あ る と 考 え る 。 図1 月経周期による症状の特徴-1 図2 月経周期による健状の特徽-2 図3 月経周期による症状の特徴-3 3.月 経 周 辺 期 症 状 に よ る 日常 生 活 に対 す る支 障 の有 無 とケ ア ニ ー ズ との 関連 セ ル フ ケ ア ニ ー ズ につ い て 、月 経 周 辺 期 症 状 に よ る 日常 生 活 支 障 群 と非 支 障 群 で比 較 した結 果 、 セ ル フ ケ ア に 関 す る知 識 な ど10項 目で 支 障 群 が 非 支 持 群 よ り 有 意 に高 か っ た(表3)。 表2 年代、月経周期の 規則性、配偶者 ・出産経験の有 無による月経周辺期症 状の特徴 a):田代 と比較して有意差あり、b)20代と比較して有意差あり、c)30代と比較して有 意差あり、d)40代と比較 して有意差 あり、e)50代と比較 して有意 差あり. p<0.05 この こ とか ら、 月 経 周 辺 期 症 状 に よ る 日常 生活 上 の 支 障 を もつ 女 性 ほ ど、不 快 な症 状 か ら解 放 され た い とい うケア ニ ー ズ が 高 い とい う示 唆 を得 た 。 月経 周 辺期 症 状 には 生 物 ・精 神 社 会 ・文 化 等 の 多 元 的 影 響 要 因 が 指 摘 され て い る 。 今 後 は 、 多 角 的 か つ 、prospectiveな 検 討 を重 ね て 、 月 経 周 辺 期 症 状 軽 減 に 向 け た看 護 方 略 が 必 要 で あ る と考 え る。 表3支 障群 と非支障群のケアニーズ比較 *:p<0.01 数 値 は%を 示 す 。 IV.結 論 月 経 周 辺 期 症 状 に は 月経 周 期や 諸要 因 に よ る特徴 が あ る こ とが認 め られ た。 ま た 、月 経 周 辺 期 症 状 に よっ て 日常生 活 に支 障 を感 じて い る女 性 ほ どケ ア ニー ズ が高 い こ とが わ か った 。 V.文 献

1) G.E.Abraham:Nutritional Factor in the Etiology of the Premenstrual Tension Syndrome, J.Reproductive Medicine,28(7), 1983.

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母子保健従事者 による思春期保健活 動の

目標設 定に関す る検討

鳥取大学医学部保健学科 ○ 前 田 隆 子 片 山 理 恵 鈴 木 康 江 佐 々 木 くみ 子 I緒 言 母 子 保 健 に 関 し て 、 「健 や か 親 子21」 が ス タ ー ト し 、 各 機 関 で 様 々 な 取 り組 み が な さ れ て い る が 、 思 春 期 、 青 年 期 で の 性 関 連 の 問 題 は 深 刻 な 状 況 に あ る1)。 目標 値 を 定 め 、 対 策 を 実 施 し 、 評 価 し て い く こ と の 必 要 性 が 指 摘 さ れ て い る2) の で 、 思 春 期 で の 性 感 染 症 、 望 ま な い 妊 娠 に 関 す る 母 子 保 健 従 事 者 の 考 え て い る 目 標 値 、 取 り組 む 上 で の 問 題 を 明 ら か に す る こ と を 目 的 に 調 査 し 、 検 討 し た 。 II方 法 県 内 で 実 施 さ れ た 母 子 保 健 指 導 者 研 修 会(県 健 康 対 策 課 、母 子 衛 生 研 究 会 主 催) の 出 席 者 を 対 象 に 、 質 問 紙 調 査 を 実 施 し た 。 質 問 紙 を 配 布 し 、 全 国 な らび に 県 内 の 現 状 に 関 す る デ ー タ を 提 示 し た 。 デ ー タ 提 示 前 と後 に 記 入 時 間 を 設 け た 。 回 収 は 終 了 後 に 回 収 箱 を 設 け て 行 っ た 。 質 問 紙 は 、 思 春 期 で の 性 感 染 症 、 望 ま な い 妊 娠 に 関 す る2010年 ま で の 到 達 目標 に つ い て の 選 択 肢(現 状 維 持 、 現 状 よ り少 し 改 善 、 半 分 以 下 、 ゼ ロ に 近 づ け る)を 設 け 、 原 因 と 解 決 策 を 実 施 す る 上 で の 問 題 点 に つ い て は 記 述 式 と し た 。 記 述 さ れ た 結 果 は 内 容 分 析 し た 。 III結 果 120名 を 対 象 に し た が 、 有 効 回 答 は81名(67.5%)で 、 内 訳 は 保 健 師26名 助 産 師17名 、 養 護 教 諭38名 で あ っ た 。 1.2010年 ま で の 到 達 目標:性 感 染 症 対 策 の 目標 値 は 前 で 現 状 維 持6% 、 現 状 よ り少 し 改 善1%、 半 分 以 下46%、 ゼ ロ に 近 づ け る47%、 後 で 現 状 維 持17% 、 半 分 以 下51%、 ゼ ロ に 近 づ け る32%(図1)、 望 ま な い 妊 娠 で は 、前 で 現 状 維 持6% 現 状 よ り少 し 改 善1%、 半 分 以 下33%、 ゼ ロ に 近 づ け る59%、 後 で 現 状 維 持19% 半 分 以 下44%、 ゼ ロ に 近 づ け る37%(図2)で あ っ た 。 図1 性 感 染 症 対 策 の 目標 図2 望 ま な い 妊 娠 対 策 の 目標

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2.問 題 が 生 じ る 一 番 大 き な 原 因 は 何 だ と考 え る か:自 由 記 載 さ れ た 事 項 を 内 容 分 析 し 、 表 1に 示 し た 。 表1 思 春 期 に お け る 性 関 連 諸 問 題 の 原 因 3.解 決 策 を 実 施 す る 上 で の 問 題 点 と して 記 述 さ れ た 事 項:保 健 師 で は 、 学 校 と の 連 携 の 糸 口 が つ か め な い こ と 、 性 感 染 症 、 妊 娠 ・出 産 に 関 す る 専 門 的 な 知 識 と 教 育 教 材 の 不 足 、 養 護 教 諭 で は 、 親 ・ 担 任 教 師 と の 連 携 、 助 産 師 で は 、 必 要 性 は 感 じ て い る が 、 何 を す れ ば よ い か 分 か らな い と い う 内 容 の 記 載 が 多 く み られ た 。 IV考 察 21世 紀 を 担 う こ ど も の 健 全 な 発 達 の 基 盤 と な る 母 子 保 健 の 取 り組 み は 非 常 に 重 要 で あ る 。 思 春 期 で の 性 感 染 症 、 望 ま な い 妊 娠 に 関 す る 母 子 保 健 事 業 に つ い て 設 定 さ れ た 目標 値 は 、 現 状 に 関 す る デ ー タ 提 示 の 前 に 比 較 し て 、 提 示 後 で は 低 下 した 。 こ れ は 、 母 子 保 健 従 事 者 に よ る 現 状 の 情 報 収 集 、 分 析 が 、 充 分 に 行 わ れ て い な か っ た た め と 考 え ら れ る 。 ま た 、問 題 の 原 因 に つ い て は 、本 人 、家 庭 、学 校 、 社 会 の 各 領 域 で 多 く の 認 識 が な さ れ て い る が 、原 因(表1)を 関 連 図 に す る と(図 3)複 雑 に 関 連 し て お り 、 個 々 に 対 策 を 実 施 して も 成 果 は 低 い と 考 え る 。 各 領 域 で の 連 携 と 共 同 が な され る 必 要 が あ る が 、 糸 口 が つ か め な い 、 特 に 助 産 師 で は 何 を す れ ば よ い か 分 か ら な い と い う悩 み が あ る 。 話 し合 い の 場 の 設 定 が 急 務 で あ る 。 V 結 論 1.い ず れ も 母 子 保 健 従 事 者 の 約80% が 、目 標 を 現 状 の 半 分 以 下 に 設 定 し た 。2-原 因 と して 学 校 、 家 庭 が お も し ろ く な い 、 しつ け 、 親 子 関 係 の 問 題 等 が あ げ られ 、 関 係 者 に よ る 対 策 の 話 し合 い の 必 要 性 が 示 唆 さ れ た 。 図3問 題 と原 因 の 関 連 VI 文 献 1) 工 藤 美 子 、 ラ イ フ サ イ ク ル か ら み た 女 性 の 健 康 、 女 性 の 看 護 学 、P148-P149、2000. 2) 厚 生 省 児 童 家 庭 局 母 子 保 健 課 、 健 や か 親 子21検 討 会 報 告 書 、2000.

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地 域 にお け る思 春 期 保 健 活 動 に 向 け て の 基 礎 調 査

一中学生 とその保護者 ,教職員への意識調査か ら一

鳥取大学医学部保健学科 ○ 鈴 木 康 江 前 田 隆 子 佐 々 木 くみ 子 片 山 理 恵 I 緒 言 社 会 にお け る性 関 連行 動 ・意 識 の 変化 は,思春 期 の子 ど もた ち に お い て も様 々な 影 響 を及 ぼ してお り,中で も人 工妊 娠 中絶.性 行 為 感 染 症(STD)な どは将 来 に わ た る深 刻 な影 響 を残 す こ と も少 な くな い.これ らを防 ぐた め,子 ど もの保 健,福祉,教 育 の 立場 か ら,様々 な 対 策 が講 じ ら れ て い る.しか し,各機 関 は それ ぞれ の 立 場 で 目標 値 を 定 め 活 動 を して い る の が 実情 で あ り,足 並 み が 揃 わ な い こ とが 思春 期 性 教 育 の効 果 を もた ら さな い 一 因 に な っ て い る と考 え る.した が っ て,思春 期 の 子 ども を 中心 に各領 域 で連 携 と共 同 に よ る取 り組 み が必 要 で あ る.今回,効果 的 な思 春 期 性 教 育 を検 討 す るた め の基 礎 的 調 査 を 目的 と して,鳥取 県 内 の1中 学 校2年 生 と そ の保 護 者,教職 員 に思 春 期 教 育 に 関 す る意 識 調 査 を行 い,若干 の 考 察 を加 えた の で報 告 す る. II方 法 調 査 対 象:鳥 取 県 内 中学校2年 生110名(有 効 回 答102名92.7%),保 護 者110名(有 効 回 答 36名32.7%),教 職 員24名(有 効 回答24名100%) 調 査 方 法:無 記 名 式 質 問 紙 法 保 護 者 は 郵 送 法,生 徒 ・教 職 員 は 回収 箱 に よ り回 収. 調 査 内 容:生 徒(性 の知 識 ・意 識,情報 入 手 法),保 護者 ・教 師(子 どもへ の 対 応,教育 実 態,意識) 結 果 分 析:表 計 算 ソ フ トEXCEL III結 果 1) 生 徒 ① 避 妊 法 の 認 知:既 知31名30.4%(男 子:29.0%,女 子:35.1%) ②情 報 入 手 先:男 子(友人36.7%,テ レ ビ20.0%,本 雑 誌16.7%),女 子(本・雑 誌50.0%,テ レ ビ 18.2%,友 人13.6%) ③ 異 性 につ い て相 談:友 人 親,先 輩 の順.誰 に も話 せ な い と回 答 した生 徒 が13名(12.7%). 2)保 護 者 ・教 職 員 ① 中学 生 の避 妊 法指 導:保 護 者 は 避 妊 法 の使 用方 法 ま で,教職 員 は避 妊 法 ま で(図1)と し た 回答 が 多 か っ た.(p<0.05) ② 専 門 職 へ の期 待:助 産 師,保健 師 に よ る性 教 育 の実 施. 3)保 護 者

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① 子 ど も の性 へ の 対 処: 子 ど も の こ とで 悩 み が あ る場 合,相 談 す る 相 手 が 無 い と回 答 した も の が6名(16.7%).自 分 の 子 ど もが 「性 」に つ い て 的 確 な行 動 が 取 れ る と思 う か の 問 い に は 12名(52.2%)が 的 確 な 図1避 妊 に関す る教 育について 行 動 が とれ る と回 答 し,残 りは とれ ない,わか らな い とい う回 答. ② 学 校 性 教 育 内 容:69.7%の 生徒 は家 で そ の内 容 に つ い て話 さず,保護 者 も性 教 育 内容 に つ い て 知 らな い ・分 か らな い と した の が10名(47.6%). 4)教 職 員 ① 性教 育 に つ い て の 意 識:家 庭 にお け る性 教 育 の充 実,集団 教 育 の 困難,中学 生 の 性 行 動 へ の 非 受 容,性教 育 苦 手 意 識. ②性 教 育 の 問題 点:教 員養 成 過 程 の問 題,教材 の 問題,教職 員 自身 の価 値 観 の相 違,社会 問題 IV 考 察 中学2年 生 で は3割 が避 妊 法 の知 識 を得 て い た.情報源 は 大学 生 での 調 査1)と 同 じくマ ス コ ミか らの情 報 が 多 い.中学 生 の避 妊 法 の 指 導 内 容 につ い て は保 護 者 と教 職 の 間 で 意 識 の ズ レが あ り 保 護 者 の ほ うが よ り具 体 的指 導 を求 め てい た.教育 の 場 で は3者 は相 互 理解 で き て い る とい う前 提 で 性 教 育 が 実施 され て い る ので あ る が,実際 に は保 護 者 は 学校 で の 「性 教 育 」 に つ い て理 解 で き な い で お り,教育 現場 と家庭 との様 々 な情 報 共 有 化 が必 要 で あ る.また 教 育 現 場 で は性 教 育 に 関す る 問題 点 が 指 摘 され,7割 の教 員 が苦 手感 を持 っ て い る.この よ うな 中, 専 門職,助産 師 に対 す る要 望 は 高 い.教育現 場 で は外 部 機 関 との連 携 を密 に して取 り組 み を 強 化2)し て行 く必 要 が あ る もの と考 え られ,今後,助 産 師 の活 動 の場 と して教 育 の 場 を加 えて い く必 要 が あ る。 V 結 論 ① 中学2年 生 で は,友人や マ ス コ ミか らの情 報 入 手 して お り避 妊 法 の知 識 率 が3割 と低 く, 性 の 相 談 を誰 に も で き な い 者 が12.7%あ る. ② 保 護 者 は避 妊 法 の使 用 方 法 ま で,教職 員 は避 妊 法 ま で指 導 す べ き と考 え て い た. ③ 保 護 者 は 子 ども の 「性 教 育 」内 容 につ い て 知 らな い も の が約3割 あ った. ④ 助 産 師 と して思 春 期 教 育 の現 場 に積 極 的 に介 入 して ほ しい とい うニ ー ズ が あ る.今後 多 くの 教 育 現 場 で活 動 す る必 要 が あ る VI 文 献 1) 佐藤香代他: 大学生の性の実態 とこれか らの性教育; 助産の視点から, 母性衛生. 43. 1. 28-35. 2002. 2) 新屋信子: 地域にお ける性教育 を育てるために: 中学教諭の立場か ら.産婦人科の世界49. 12. 61-66.

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