The /aPanese 丿burnal e〆P5y‘:honomic Science 2004
、
Vol.
23、
No、
盈,
43−
50講演論文
味覚
の成
立
一
第
一
次味 覚野
の活動
を
中
心
に
小 早
川
達
産 業 技 術 総 合 研 究 所Taste
sensation
一
Location
of
the
primary
gustatory
area
in
humans
and
its
properties
Tatsu
KoBAYAKAwA
.
Vati・nal・lnstitule〔)f
Advanced lndustriatScien
・e・andTe
吻 ot・9.
V*Rccent developments
in
non−
invasive imaging tcchniques have madepossible
theidentifica
−
tion of various cortical areas related to gustation
,
Among
these methods,
MEG has been highlyeffective
in
thelocalization
of the primary gustatory cortex,
exhibitingbOth
fine tenlporal andspatial resolution
.
We
rneasured gustatory−
evoked magnetic6elds
using a tactilefrce
taste stimu−
lator,
and found the shor しest !atencies of activation to occur at the transition area between theparietal operculum and insula〔area G)and at the bottom of the ccntral sulcus 〔
CS
},
We
found
thatthe latcncy of area
G
activation differed among tastants,
and thefrontal
operculum and anteriorinsula were activated after
long
!atencies after area G activation.
The magnitude of activity in areaGincrcascd in a tastant conccntration
−dependent
manner to a greatcr degree than did percejvedintensity
;thclatency,
however,
did not corre !ate with concentration,
The identification of thesetwo areas as the
PGA
is
consistent with the aforementioned clinical symptoms associatcd with lesions or epilepticfoci
in
the parictal lobe.
Key words :taste
,
human ,
non−
invasive measurement,
prirnary gustatory cortex1
.
は じめ に ヒ トは脳 内の ど こ で味を感じ,
味に関わ る情報の処理 を行うか, っ ま りヒ ト の大 脳 皮 質 味 覚 関連野の場 所は,
最 近にな る まで ほ と ん ど わ か っ てい なかっ た.
従 来は 「脳 損 傷 患 者の味 覚 疾患」「術 中の大 脳 皮 質へ の電気刺 激」 な どの臨 床 研 究 から味 覚 関 連 部 位の推 察が な さ れて お り,
ヒ ト の 第一
次 味 覚 野や高 次 味 覚 野の場 所,
役 割に つ い ては統一
的な 見解が得ら れて い な か っ た,一
方,
視 覚・
聴 覚・
触 覚で は脳 機 能の計 測 法と して脳 波の計測 が* National Institute of Advanced Industrial
Sci−
ence and
Technology
(AIST
),
neuroscience re・
search institute
,
human perception and cogni−
tion group,
Higashi 1−
1,
Tsukuba,
Ibar己ki 305−
8566
行わ れて き た,
し か し味 覚,
嗅 覚におい て は 「味 覚,
も し くは嗅 覚の み を刺 激し,
また そ の刺激の立ち1’
一
が りが 俊 敏である」こと が困 難であっ た.
この理由か ら他の感 覚 と 比較して報告は少な かっ た.
し か し近年, 脳活動に伴う血流や糖 代 謝 な どの変 化をCT
の手 法を用い て計 測する PET,
fMRI
の発 達,
脳 活 動に伴う磁場信 号か ら活 動 源の位 置を高い精 度で推 定で き るMEG
の 技術が実川化・
高 精 度 化 して い る.
これ ら の非 侵 襲 計 測 手法 を 用い た 味 覚 関 連皮 質の研究 発 表が い くっ か な されて い る.
そ れぞ れの非 侵 襲 的 計 測 手 法に は得 手,
不 得手が あ り,
万 能の 計測方法は存在しな い,
こ れ ら の手 法の得 手,
不 得 丁を 琿解し ない ま ま計 測を行い, 結果 を吟 味しな い ま まで 発表を行っ た場 合,
科学的な真実とは異なっ た結 果を生み出して し ま う ケー
ス も数 多 くあ る (いわ ゆ る44 基礎心 理学 研 究 第 23巻 第 1号
“
イ ン パ ク トフ ァ ク ター”
が高い雑 誌の 報 告におい て も 味 嗅 覚に関して は,
こ の よ う な ケー
スが数多く 見受け ら れ る).
そ こ で本 稿で は それぞ れ の非 侵 襲計測 法 を 「道具」(本 体 も高 価で あり,
維 持 管理 に も于問と費 用が 必要であ る が ) と して用い,
「道 具 を 正 し く使 う」とい う こと を 念頭 に置き な が ら,
ヒ ト の第一
次 味 覚 野の場 所,
な らびに そ の特 性にっ い て述べ よ うと思う,
余談で あ る が, 従来の面上の 味 質に対 する感 受 性の地 図 (tongue rnap )は最 近では 「正しくない」と されるこ と が多い.
従 来の説で は舌の先 端は 甘 味 に 敏 感で あ り,
その少し奥かつ 両サ イ ドが 塩味,
その奥が酸 味で あり.
・
番奥が 苫味と言われて い た.
し か し実 際に はこ の地図に おい て塩 味,
酸 味が感じ られ る とする部位に は乳 頭も少 な く・
般 的に感度も低い.
味に対して感 度が高い部 位は 基本 的に舌の先端な ら びに舌の奥である,
味の感 度の地 図に関して は統一
的な見 解が得ら れ ている わ けで は ない が,
筆 者は 「11
の先 端は どの味に対して も感度は中か ら 高,
舌の奥は苦 味と う ま味 (だ し味な どの ア ミ/酸に よ る味 質 )に対 して感 度 が 高い」とい うフ ィー
リン グ を実 験か ら得て いる,
2.
化 学 受 容 感 覚 誘 発 応 答計
測の際
の留
意点
化 学受容感 覚と は味 覚, 嗅 覚も しくは口腔,
鼻 腔 経 由 の三叉神経刺激を 意味して い る.
三叉 神 経 刺 激とは 口腔 内の辛さ,
もしくは鼻がっ ん とし た感 じの ことで あ る.
味 覚や嗅覚の刺激 提示方法におい て困 難な点は物理的 な触覚と味 覚・
嗅 覚の分 離で ある,
た とえば味 溶 液 を舌 の上に滴 下 する方 法で刺 激 提 示を行っ た場合, 味 覚を感 じるの と同 時に味 溶 液が舌に触れ た とい う触 覚が1
司時に 誘発 さ れ る.
も し くはニ オ イガスを鼻 腔 内に吹 きか けた 場 合で も同 様に気 体 流に よっ て触 覚が誘 発さ れ る.
そ こ で1994
年に嗅 覚誘発 応答の研究に長 年 携わっ て き たEvans
を は じ め と す るい くっ かの グルー
プが精度 の高い化 学 感 覚 事 象 関 連 電 位の計 測 を 行う ため に,
その 提 示方 法の 基準 〔嗅 覚 を例 と し た 場 合 )を 提 唱 し (Evans,
Kobal,
Lorig,
& Prah,
1993),
現 在で は これが国 際 的に共 通の指 針と な っ て い る
,
そ れ らの基準を 以 ド に示 す、
〔1) 触覚による 三叉 神 経 系の刺 激を防い で嗅 覚 神 経 系 だけを刺 激する た め に, ニ オ イ ガスは その 提 示 時に鼻 腔 内に吹 きっ け るの で は な く,
空 気の流れの 中に ニ オ イ ガスを挿人 し,
パ ル ス状に提 示 する こ と (2) ニ オ イガス の最 大 濃 度の70
% が50
ミ リ秒以内で 立 ち.
ヒが ること (3
)50
% 以 上の 湿 度の空気を提 示し,
ま たそ の温 度は 体 温と1
司等である こと 液 体 を 刺 激と す る味 覚 誘 発の 場 合は基準 (1
),
(2
),
お よ び(3
〕の温度の項が従うべ き基 準であ る,
基 準 (1)は 「触 覚によ る 三叉 神 経の刺 激を防 ぎ味 覚 神 経だけを刺 激 する た め に,
味は そ の提示時に舌上に滴 ドまた は流すの で は な く,
水の流れの中に味 溶液を挿入 し, パ ノレス状に提 示 す ること」 と書 き換える こと が妥 当であ り,
基 準(2)は 「ニ オ イ ガス」を 「味 刺 激」 と書き換え ること,
ま た基 準 (3
)で は「水と味刺激の温度が体温と同等であ る」と書き 換 え ること が妥 当で あ る.
3
. 味
覚 誘発 電位
な らびに 脳磁 場計 測Funakoshi
&Kawamura 〔1971)は漏 斗を通じて被 験 者の 舌の上に味 溶 液 を滴 下 する方 式 を 用いて味 覚 誘 発 電 位を計 測し た.Plattig
(1991
〕は水と味 溶 液の う ち被験 者に提 示 し ない方 (被 験 者に味 溶 液を提 示 する場 合は 水,
水を提 示する場 合は味 溶 液 )を外へ 吸引す る こ とで そ れ ぞ れの溶液を切り替えて提 示す る方式の味覚提示 装 置を開発 し た.
ま た前 谷・
野 竹・
竹 本・
肥 塚・
萩 野・
松 永・
占村・
外 池 〔1988)は蒸 留 水と味 溶 液 を被 験 者の [1 元に設 置 した電 磁弁で 切り替え,
味溶液に増粘剤を加え て粘 性を持た せ ることで味 溶 液の蒸留 水へ の拡 散を防 ぐ 味 覚 提 示 装 置 を 開 発 し,
味 覚 誘 発 電 位の計 測 を 行っ た.
Kobal (1985) は嗅 覚刺激 装 置を用い て被験者の 舌に ガ ス状の 塩化ア ン モ; ウム (塩 味 ),
クロ ロ フ ォ ル ム (目 味),
酢 酸 (酸 味 )など を吹 きっ けることで味 覚 誘 発 電 位 の計測 を行っ た,
これ らの実験 報 告の 中で前述の基 準 を すべ て満た して いるの はKobal の方 法の みで あ る,
し か し こ の方 法は刺 激が気体で あ る た め通常の味覚刺激と は異な る.
Murayama ,
Nakasato,
Hatanaka,
Fujita
,
Igasaki,
Kanno
,
& Yoshimoto (1996}はチ ュー
ブ か ら味 溶 液を 舌に滴 ドする方法で味覚 誘発磁場の 計測を行っ た.
味溶 液の 代わ りに蒸 留水を滴下 し た場 合,
お よ びシ ョ糖,
食 塩 を 滴 ドした場 合いずれ も潜 時175ms
付 近に磁 場α)変 化が見ら れ,
その 活 動 源は弁蓋部と島皮質の 移行部で あ る と報 告し た.
し か し彼らの刺 激 提 示 方 法で は触 刺 激の 混 入があ り,
前 述の基 準の うち (1)を満た して いない,
ま たサ ルで は味 覚の第一
次野 に おい て も舌の 触感 覚に応 答す るニュー
ロ ンが見つ か一
〕
てお り,
得ら れ た応 答が味 覚 由 来の もの であるとは言い きれない.
筆 者ら は前谷らの装 置に改 良を加え, 触 刺激を与え ず 味刺激のみ提 示が 可能な味 覚 刺 激 装 置を開発 し た (Ko −
小 甲 川 :味 覚の成 立
45
(A
)’°°
一
£ ・。。一
.
参1・。一
著 n謹
.
1。。一
碁 尋.
2P°一
Σ.
300−
.
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〕 Σ一
3岡.
400軋
} ]{H〕 4(〕0 400 的 〔丿
sr,O time(ms )Figure l
.
Superimposed magnetic nelds of 64channels in single participant
.
Averaged mag−
netic fields from
64
recording points weresuperirnposed (m the same graph
,
aligned t〔〕 the stimulus onsetin
one subject.
(A
〕water,
(B)lM NaCl,
and (C〕3mM saccharin.
Yamaguch 正
,
Ogawa,
& Takeda ,1996;小 早 川・
綾 部・
小川
・
吉村・
斉藤,1998
),
筆者ら は前谷 らの よ う に増 粘剤は使わ ず,
味と水の境界に気 泡を挿入 し両者を分け た.
電 磁 弁の開 閉の タ イ ミン グ と実 際に舌 上に刺 激が到 達 する タ イミング (刺 激オン セ ッ ト)の 問に遅 延 が ある ため,
味 溶液を着色 し,
被験者の口元の 光セ ン サか らの 信 号を基準にとり刺 激オン セ ッ ト のタ イ ミ ング を決 定し た.
脱イオン水を味溶液の代わ りに提 示した場合には磁場 応 答は刺 激提 示前と変わ ら な かっ た が,
味溶液 (1M
食 塩,
3mM サ ッ カ リン)を提 示した場 合に は磁 場の変 化 が見ら れた (Kobayakawa
,Endo
,Ayabe −Kanarnura,
Kumagai ,
Yamaguchi ,
Kikuchi,
Takeda ,
Saito,
& Ogawa,
1996)(Figure 1},
水で は刺 激オ ン セ ッ ト の前 後 で差が ないが,
食 塩で は刺 激オ ンセ ッ ト後 約70ms 後,
サ ッ カ リンで は 約280ms
後 か ら磁場の変 化が 認め ら れ る.
こ の こと は,
触覚,
圧覚,
温度感 覚な どα)味覚以外 の刺 激に よ る誘 発応 答が混 入して いない こと を示 す,
3mMsaccharin
1MNaCl
267ms 十 ■55ms gl.
3mstransi tion area bctw
,
cen Lhじ bottom oflheinsuLa cortex 皿d the parietat ccntral su】じus
operculum (ar=a Cr)
Figure 2
.
The location of first activation aftertaste presentation for 3 rnM saccharin and l M
Na α
.
Whjte arrows demonstrate the centra !sulcus
,
We
found the transition areabetwecn
theparieta正operculum and the
insular
cortexin
both
hemispheres
for
saccharin andNaCl.
And
thelatency for activation was significantly di幵erent
between
two tastants.
And
we alsofound
the activation in the bottom of the central sulcus foronly NaCl
.
得 ら れ た味覚 誘 発 磁 場 波 形 にっ いて,
刺激 提 示後最 初 に顕 著な変 化が見ら れ た潜 時におい て磁 場 源の推 定を 行一
・た.
Figure 2 に 短 潜 時に お い て 7人の被 験 者で 1M 食 塩,3mM
サ ッ カ リンを提 示した場合に最も高い 頻 度で推 定さ れ た部 位を示 し た.1M
食塩を提 示し た場 合,
平 均 潜 時 155 ms,
また 3mM サ ッ カ リンで は平 均 潜時267ms
に おい て頭頂弁蓋部と島皮質の 移行部 (以 降この 領域を area G と呼ぶ)に活動が 認 め ら れた.
白の 矢 印で示 して い る のが中心 溝であ り,
これらの領 域が巾 心 溝の 後 部にあるこ とがわか る,
ま た食 塩 を 提 示 した場 合,
平 均 潜 時91ms で中 心溝の ド部に も活 動が 認め ら れ た.
しか し活 動が観 測さ れ る頻 度は areaG
のそ れ と 比 較し て小さか っ た,
area G と中 心 溝の底 部が最 短 潜 時で活 動す るこ と か ら, これ らの領域がヒ トの第一
一
次味 覚 野とい うことになる.
サ ルの第.
.
.
一
次味覚野は前頭弁蓋 部と島 皮 質の移 行 部にある,
っ ま りヒ ト の area G は サ ル のそ れ と比 較して,
後 方に位 置してい るこ と に な る.
ま た食 塩水とサ ッ カ リン溶液の 問で活動 部位の差は 見 ら れ な か一
〕
た.
Bornstein (1940)は銃に よ る損 傷,
また はその治 療 過 程で生 じた血 腫 が中心 後 同の基部 (下部) にあ る患 者3
名につ い て調べた,
こ の中で外側 溝に近い部位に損傷が あっ た患 者は無 味 覚 症また は味 覚 不 全の症 状が観 察され46 基礎心 理学 研究 第23 巻 第 1号 た
.
ま た外 側 溝 後 部に障 害 部 位を持っ 患者は味覚錯誤 が 見 ら れ た,
とい う報 告を行 っ て いる.
ま たHausser−
hauw & Bancaud 〔1987>は て ん か ん の発 作 部 位と幻 味 (実 際に味物 質が な いの に味を感 じ る現象) にっ いての 研 究 報 告を行っ て い る.
彼らは大 別 して脳 内の 二っ の部 位に てんかん の焦 点 が あっ た場 合に発 作 直 前に幻 味 症 状 が起こること を報 告してい る.一
っ は側 頭 葉の内 側 部の 前 部,
っ まり扁 桃 体や海 馬 前 部で あり,
も う一
っ は外 側 溝の上で あ り中心 溝よ り後 部の頭 頂 葉に て んか んの焦 点 を持つ 場合に幻味の症 状が現れ る.
こ れ らの外 傷,
て ん か んの幻 味 症 状と その焦点の報 告はMEG
にお け る結果 と一
致 する.
また サ ッ カ リンを提 示 し た場 合の最初の活 動 潜 時は食 塩 を提 示 し た場 合よ り も有意に長く,
平均 潜 時の差は 112ms で あっ た.
味 物 質が味 細 胞上に接 触しt
か ら味 細胞が発 火 する ま での メカニ ズム は味 質に よっ て異な る.
この違いが皮 質の活動潜時の差を生じ させ てい る と 考えられる.
味 刺 激の提 示に よ るareaG
以 外の部 位で は海 馬が平 均 潜 時353ms,
ヒ側 頭 溝552
ms,
海 馬 傍 回359rns,
前 頭 弁 蓋 部 (前 部の島 皮 質も含む)447ms,
中心溝,
頭 頂 間溝,
帯 状回が推 定さ れた (Kobayakawa,
End ‘〕,
Kane−
da,
Ayabe −Kanamura ,
Ogawa ,
&Saito,
1999}.
こ の中 に は同じ部 位が別の潜 時で複 数 回 推 定さ れ た場 合も あっ
た,
ま たareaG
で推定さ れ るECD
の モー
メ ン ト値 (活 動 量)は 30mM,
100 mM,
300 mM,
1M の食 塩を提示 し た場 合,
濃 度に対 応し て増 大 したが,
こ の濃 度 範 囲で は活 動 潜 時には変化が 見 ら れ な かっ た (Figure
3
左 ),
こ の実 験 時に は被 験 者は味 刺 激の提 示 後0〜
5 (0
:無味,
5
:強 烈 )の範 囲で内 省 強 度の評 定を行っ た.
Figure 3の 右 図 は 濃 度に対 す る 内 省 強 度の 評 定 値 を 示 す。
内 省 強 度 は濃 度と と もに増 加す る が areaG
の活 動量 ほ ど濃度に 対 して 高い直 線 性は示 さな かっ た.
ま た我々 は脳 磁場と脳波の 同時計 測 を 被 験者 5名に対 して行っ た 〔
Mizoguchi,
Kobayakawa ,
Saito,
& Ogawa,
2002 ).
300 mM の食 塩を味 刺 激と して用い た.
脳波の最初の成分は止極側で あ り,
その潜 時は約120
ms であ っ た.
そ の潜 時に対する MEG の デー
タ か ら活 動 部 位の推 定を行 っ た とこ ろ,
前 述の報 告 と同 様に areaG
と中心溝の底部に活 動が推 定さ れ た.
脳 波 を用 い た場 合,
この短潜 時の 成分を 観察す る ため に は 少 な く とも200 回 以 上の刺 激 提 示で必 要あっ た,.
.
.
一
方,
長 濳 時 に お け る活 動は振 幅が 大 き く40 回の加 算で 観 察さ れ た.
50 OO
O
O ヰ
き
ユ
ロ
(
日 く ε O帽
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弘 郎 Σ ● 3IP 且〔1{, ]t)U 10D NaC且concentratl 〔}n(lnM ) 且 oけ 区oo曾
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(
吟
ー
O ) さ 易 置 9 肩 ℃ 0 ≧の
り H 卍 「 覇し
0 鋤 ゆ 瞼 じo α aNFigurc 3
.
The relationship between the averagedequivalent current dipole (ECD )magnitude
,
Qrpeak
latencies
and stimulus concentrations in six
partic
正pants
(left).
Filled circles and squaresindicate the averages magnitudes of ECDs and !atencies
,
respectively.
Thc lcngth of the errorbars indicates the standard error
,
One−
way
ANOVA
revealed a significant difference amongconcentrations ゆく
O.
Ol
)andfor
ECD
magnitudesbut not
for
latencies
,
Relationship
betweenaveraged perceived intensities and
NaCl
con−
centrations (right )
.
One−
way ANOVA indicatedsignificant
differences
amongthe
concentrations (p
<0.
01
〕.
ti> <0.
1
;》く0.
05
;”
p
<0.
Ol
〔Post−
hocanalyses
,
Tukey’
s HSD )4. PET
やfMRI
を用いた実
験報告
例
PET
を 用い た研 究で は,
Kinomura,
Kawashima,
Yamada,
Ono ,
Itoh,
Yoshioka,
Yamaguchi ,
Matsui,
Miyazawa,
Itoh,
Got
〔〕,
Fujiwara,
Satoh,
&Fukuda
(1994)は低 濃 度の 食 塩と純 水の弁 別 課 題における脳 血 流の変 化 を 調べ た
.
純 水の み を 提 示 し た条 件か ら弁 別 課題を課し た条 件の差 分を とり
,
前 頭 弁蓋部,
海 馬 傍 同,海 馬
,
上 側 頭 溝,
帯 状 回,
視 床な ど の 血流 増 加を報 告し た.
ま たSma
]1,
Jones
−Gotman ,
Zatorre,
Petrides,
&Evans
(1997
)は23
mM の酒 石酸と蒸留 水の弁別課 題で眼 窩 前 頭野
,
側 頭 皮 質の右 前 部,
ま た扁 桃 体 付近の 血流増加を報告し た
,
ま た側 頭 葉 前 部 を 切 除さ れ た被 験 者に対して
,
味の弁別閾,
認知 閾の計測 を行い,
右の側 頭 前 部 を切 除された患 者は認 知 閾が有 意に上がっ た こと を報 告してい る 〔
Small,
Zatorre,
&Jone
$−Gotman ,
2001).
ま た Zald,
Lee,
Fluegel,
&Pardo
〔1998)は5
%の食 塩 (不 快 刺 激 ),
チ ョ コ レー
ト (快 刺 激 )を被 験 者に提 示 し,
脳 血流の変 化を計測 し た
,
そ の結果,
快 条 件,
不 快 条 件の 間で帯 状 回
,
島皮 質, 扁 桃 体, 運動 野, 眼窩前 頭 皮質 におい て差 が認め られ た と報 告し た.
ま た水と安静状態 を 比 較 し た場 合に は後 部の島 皮 質,
中 心 後 回,
弁 蓋 部で小早川 :味覚の成立 47
差が見ら れ た こ と を報 告し た (Zald & Pardo
,
2000>.
fMRI
を 用い た研 究で はFaurion,
Cerf,
LcBihan,
& Pillias (1998>が被験者に とっ て新 奇な味を繰り返 し提 示 し,
初め は不 快であっ た味にっ いて快の度 合いが高ま る と島 皮 質の 前部,
ま た島皮 質の周辺の 領 域 (弁蓋部な ど )の 血 流 が 増 加 する こと,
屶,
逆 に初め快で あっ
た 味が繰り返 して提 示さ れる ことに より不 快 度が増 すと,
これ らの部 位の 血流 量 が 減少す ること を 報 告 し た,
ま たRol
!s ら (de
Araujo,
Kringelbach,
& Rolls,
20e3a,
2003b
:Kringelbach,
O ’
Doherty,
&Rolls,
2003) は味 (食 塩,
ショ 糖, グ ル タ ミン酸 )の提 示に よ っ て前頭弁蓋部, 前 部 島皮 質, 眼窩 前 頭 野が活動す ること を示 し
,
特 に眼窩 前頭野は満 足 度や喉の渇きな ど に関 連する,
と いう報 告 を 行
一
・てい る.
ま たSmall,
Gregory,
&Mak
(2003
)は味 質に対する強度の処理には小脳,
橋,
中部の 鳥 皮 質,
扁 桃 体が関 与し,
前 部の島皮 質,
弁 蓋 部か ら眼 窩 野は嗜 好に関 与し てい る と報 告 した.
こ れ らのfMRI
や PET を 用い た 実 験で は 頭 頂 弁 蓋 部 と島 皮 質の 移 行 部 (areaG
)の 活 動に関 する報 告の数は 少 ない.
しか し一
方で 前頭 弁 蓋 部や前 部 島皮 質の 活 動 が 観測さ れ るこ と,
また サル の 第一
次 味覚野がこ の 場所に 位 置す ること か ら, こ の部位が ヒ ト の第一
次 味 覚 野であ る と結 論づ け て い る論 文が 多い.
し か し PET やfMRI の実 験で は時問分解能の低さ か ら賦活の順序を追うこ と は で き ない.
ま たこれ らの知見は前 述の ヒ ト の脳 損 傷,
て んかん に付 随する味 覚の幻 覚の報 告と 致 し な い.
味 覚 誘 発 脳 磁 場の計 測で は前 頭弁蓋 部,
前部島皮 質の 平 均 活 動 潜 時は447ms であ り,
areaG
の平 均 活 動 潜 時 よ り286ms 長い 〔Kobayakawa et aL,
1999).
また fMRI を 用いた研 究で は,
こ の 領 域の活 動 強 度が繰り返 し実験に よ る味へ の 熟 知度に よっ
て変わ ること が報 告さ れて い る,
こ の こと か ら前 頭 弁 蓋 部,
前 部 島皮 質を第・
Sllc… un ・ 血・ ・rblt
−
fr… al c・・…Slice°
離
n°「綴
:
慴 圏
團 国
巳0110plann ¢r彫
灘 鞭 lmages麟 灘
蕁蕘 ttFigure 4
,
Anatomical and echo−
planar lmages ob−
tained by 3T (GE )
.
Upper row demonstratesanatomical
images
〔T2 −
weightedimages
),
and
lower
echo−
planarimages.
Deficit
wasfound
nearthe orbit
・
frontal
area and middle−
IQw tempQralregion in EP images
.
次 味 覚 野と考え る よりは む し ろ高次味覚野と して 考え る
方が妥当で あ る
.
PET や fMRI を用い た研 究 報 告で area G の活 動が見 え ない理由は
,
味 刺 激の 提示 方法に あ る と筆 者は考え る.
視覚,
聴覚,
体 性感 覚で活動を 見るため に は通常,
短時 間の 刺 激を繰 り返 し提 示する.
しか し前述の PET やfMR1 を用い た実 験で は継 続 的に味 溶 液 を口腔 内に含 ん だ 状 態 を 刺 激 提 爪 条 件 と して い る.
この た めに他の 感 覚で 行 わ れて い る onset が多い 刺 激 提 示 条 件と は異 な る.
こ の刺 激 提 示 条1
/1
・
の 差 異がarea G の 活 性が見 られ ない原 因と考え ら れ る が, 更な る研究 が 必妛で あ る.
5. fMRI
にお け る 眼 窩 前頭皮 質 前 述のfMRI
を 用いた研 究 報 告 例の中で その ほ とん ど が 眼窩前 頭皮質の活動につ い て言 及 して い る.
ま た嗅 覚 の応 答に関して も数 多 くの論 文におい て眼 窩 前 頭 皮 質の 活 動につ いて報告を行っ て い る.
し か し実際に はfMRI
で EP 画 像 を 用い て計 測 し た 場 合,
眼 球 や 副 鼻 腔 と 皮 質 の問における透 磁 率の差 (磁 場の 不均一
性 )が原 因と な り,
眼 球の直E
つ まり眼 窩 前 頭 皮 質 からのMR
信 号 強度は微 弱と な る,
その ため にEP
画像上で大きく欠 損 が生じ る.
こ の欠 損が原 因と なり,
見か けの信 号 (ゴー
ス ト信 弓’
と呼ば れ る)が現れる場 合が ある.
また原理的 にこ の アー
チファ ク ト と本 物の信 号と を区 別す る手 段が な い.
Figure 4 は 3T の MRI 装 置で得られた EP 画 像 な らびに T2 強 調の解 剖[由1像で あ り,
E
段 下 段は1
司じス ラ イス面で あ る.
上段の解剖 画像と比 較 し,EP
画像上 で信 尋が欠 落して い る部 位を白い矢 印で示し た,
解 剖 画 像で は得ら れて い る眼 球 直 上の皮 質の画 像 もEP 画 像で は そこか らの信 号が欠 如 (つ ま り黒い状 態 )になっ て い ること が わ か る.
ま た側 頭 部にお け る耳 孔の直上の 皮 質 も同 じ理 由か ら歪ん で い ること がわか る,
一
方上 部の 切 断 面で はEP 画像が元の 解 剖 画 像と比 較し て もそ の形 状 が保た れて い るこ と が わ か る.
前述のfMRI
を用い て眼 窩 前頭 皮 質の活 動を報 告してい る論 文の 中で,
この部 位 の画 像の欠 如にっ い て言 及し て い る報 告は Small et al.
〔2003
)だ けで あ る.
眼窩 前頭 皮 質の測 定の困 難さ にっ い て の言 及の有 無によ り,
その研究報 告の 信憑性の判 断が 可 能である.
い ず れに して も 前 頭 眼 窩 皮 質の活 動を fMRI で 計 測 する場 合には,
まずEP 画 像において その 部位に MR 信 号が十 分に 出て い る かの 確認 が 必須で あ る.
6
. 標準
脳 に よ る group analysis の功罪 PET や fMRI を用い た研 究で は S/N (雑音に対す る48 基 礎心理学 研 究 第 23巻 第 1号 信 号の 強 度 比 )を上 げる目 的で形 状の 異な る多 数の被 験 者の脳画像 を
,
ぴ とっ の脳に変 換し,
そ れ ら を同一
の解 剖 構 造 を もっ 脳 と仮 定 し た上で統 計 的な検 定を行う.
こ の基 準にな る脳は 「標 準 脳 」と呼ば れ る.fMRI
やPET
の 研究に よ く使われ る解 析 ソ フ ト に SPM が あるが,
SPM95
まで は Talairach標 準 脳が用い ら れ,
そ れ以 降 のSPM96 ,
SPM99 ,
SPM2
において はMNI
(Montreal
Neural I皿 age )が標 準 脳と して用い られて い る.
両 標準 脳は似て い る が,
厳 密に は同.
一
で ない.
SPM
の ホー
ムペ
ー
ジ に おい て はMNI
の こ とを”
almostTalairach
standard brain”
と読ん でお り,
座 標の変 換 式 も示さ れ て い る.
この よ う な 標 準 脳 を 使 う 利点と して は,
前 述の S/N をE
げ るこ と が考え ら れ る.
特にPET
計 測におい て は ガ ン マー
線の被 曝の理 由か ら同 被 験 者に対 し繰り返し 計測を行うこ とが で きな い.
そ の ために多数の被験 者を 用い,
各 被 験 者の解 剖 画 像を標準 脳に変 換す る 必要が あ る,
個々 の被験 者の脳 画 像 を標 準 脳へ 変 換 を行 うことは,
精度とい う点で大き な問 題を含む場 合がある.
Figure
5
は筆 者の味 覚 誘 発 脳 磁 場の計 測に参 加し た被 験 者 10 名 の中 心 溝 をそ れぞ れの 解 剖 画 像 上で 同 定 をし た後,
SPM2
の標 準脳 の座 標 系に変 換 しY ,
Z 平 面へ 投 射 した図で ある.
つま り標 準 脳の座標 系の上で脳の側 面か ら見た中 (80EE
)70N60
tOP
50
个
40
30
20
10 Figure 5.
一
30
−20
−10
0
10
一
うレfront
Y
(
mm
)
Coordinates of the central sulci trans一
lated into Montrea 且Neural Image (MNI )for
ten participants.
15 mm djffcrence was found in anteriorLposteriordirection
among Patients,
心溝を表現 して いる
.
こ の図か ら人 間の脳の 中で 大きな 溝で も10
名の被 験 者の 問で前 後 方 向に最大15mm
差 が ある こ と がわか る,
こ の よ うに標 準 脳を用い て解析を 行っ た場合, 標準 脳の座標 値か ら活性 化が見 られ た部 位 の解 剖 名を求めた と して も,
そ れ が被 験 者 個 人で その解 剖 部 位に対応 してい る保 証が ない こと が わ かる,
ま た側 頭の海 馬,
扁 桃 体におい ては前 後 方 向のばらっ きが大 き い こと もこ の図 は 示 唆 してい る.
fMRI を用い て 計 測を行っ
た場 合,
EP 画 像か ら計 算 され た活 動 部 位 を まず 個 人の解 剖 画 像の上に重ね ること で活 動 部 位の同 定を行うべ きで あ ろ う,
次に被験者全体 の脳 活 動の傾 向を見る手 段と して, 標 準 脳を用いた解 析 を行う方が よ りi
確で確 度の高い情 報が得られる と考え る,fMRI
計 測はPET
と異な り同一・
の被 験 者 を 繰 り返 し計測 する こと が可能であ り,
これ はfMRI
が持っ 利点 の一
っ である.
し か し現 在の MRI 装 置で は,
再 度 測定 器に入っ た被 験 者にっ いて前 回 と1
司 じ角 度で EP 画 像 を と るシ ス テム は 筆 者の知 る 限 り 存 在せ ず,
前 述の fMRI 本 来の メ リ ッ トを活か せて はい ない,
MRI の 製造 企業 に対 して は磁 場 強度 を 上 げるだけで なく,
こ のような地 道な改良の 努力を お願い し たい.
7.
最 後に一
非 侵 襲 計 測 と思いや り 最 近, 人問を ター
ゲ ッ トに し た非 侵 襲 計 沮ilに おい て必 要なことは実は 「思い や り」で はないか とっ くつ く思う.
「思い や り」な ん て 言葉は,
学 術 誌に は ふ さわ し く ない言 葉かもし れ ない.
ま た は心 理 実 験にH
夜 携 わっ て いる人 に は 1一
当た り前 」か も しれ ない が,
こ こ はご容 赦い た だ きたい.
筆 者は「っ の対 象に対して [思い や り を向 ける,
もし くは向け な け れ ば な らない」必 要が あ る と考え る.
その一
っ は い う まで もなく 「被 験 者 」で あ る.
非 侵襲計 測と い いな が ら 「や れ動 くな」 と か 「刺 激が くる タ イ ミン グ には瞬き す る な」な ど と指 示 して いる実験者と し て は確 か に物理的に は侵 襲して いない が,
精神的に は十 分に侵 襲して い る と思うこと が し ば し ば ある.
よっ て実 験 中の 被験者に と り精神 的・
身 体 的 負 担が少な く な る よ う に実 験 者が被 験 者の セ ッ テ ィ ン グに工夫を施すこ と は質の高 いデー
タを 得る た めに必 要で ある.
これ が論 文 中に は書 か れ ない ノウハ ウ と な る.
ここ まで の ことは本 誌の読 者 にとっ て は当たり前だ ろ う.
次の 対 象は 「共 同 実 験 者 」で ある.
あ えて 「共 同 研 究 者 1では な く共 同実 験 者である.
本 稿の 最 初の部 分で非 侵 襲 計 測法を 「道具 」と見な す こと が重要であ る と述べ た が,
道 具とい う割に これ らの計 測 装 置は大が か りであ小L?
・
川:味 覚の 成立 49 り, 購入・
維 持 管理に大き な予 算と人 手が か か ることは 避け ら れ ない.
また・
っ の実 験を行 っ て い くに当た っ て,
「人間の ふ る ま い・
特性にっ い て通 じて い る」心 理系 の研究 者,
ま た 「計測 や実験に必要な刺 激 装 置に通じて い る」 計 測 系の研 究 者,
また 「人 間の脳 機 能・
解 剖に通 じて い る1
生 理 系の研 究 者,
もし く は脳 関 係の医者な ど の協 力に よ っ て初め て実験が成立す る,
この状 況の下で 研究者 同 [:の意 志 疎 通がうまくいっ
て い な い,
もし く は 互い に信 頼 関 係が成 立して い な い状 況で は研 究の推 進は 不 可能で あ る,
ま た」〈が か り な 実 験におい て は 実験 補 助 者の 役割も大きい.
実 験の ア.
イデ アを出し たことを 重 要 視 し,
実 際に実 験を実 現 する プロ セスを 軽 視 する 研究 者 もい る と聞 くが,
こ の よ う な考え方は研究遂 行に悪 影 響 を及 ぼ すで あ ろ う,
脳機能の 非 侵 襲 計 測の分 野で は実 験 の立 案 か ら計 測と解 析を行い,
結 果を出すま で の プ ロ セ ス の間に,
必 然 的に数 多 くの人 と関わ ら な け ればな ら な い.
その よ う な関わっ たすべ ての 人に対して の 「思いや り」は 必要 不凵∫欠で あ る.
そ して最 後の 「思い や り」の対 象は 「臼然」で ある.
こ れ は思いや りと い うよ り 「畏敬」 と 言っ
た 方 が 正 しい か も し れ ない,
非侵襲計 測は 人間の脳にっ い て知ること がで きる とい う大きな メ リッ トを持っ,
と同 時に実 際に 外 科 的に頭 蓋を あ けて,
電 気 信弓.
の計測を行わな い分, 出てきた結 果に対 する 「いか が わ し さ」は 必 ずっ い て ま わ る.
自 然 か ら真 実を引き出す た めに は,
こ の い か が わ し さ をで きるだ け減らす努 力が必 要で ある,
っ ま り計 測 手 法が その実 験 目的に合 致 して い る か一
っ ま り正しい道 具の使い方を して いる か…
の確 認を行い,
かっ その計 測 手 法の性 能 限 界 内の デー
タを川い て何らかの事 実 を知る (精 度が保 証さ れ な い範囲の デー
タ は用い ない),
とい う 態 度が臼然に対 する 「思いや り一
1
であ る と筆 者は考えて い る.
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