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業務 とあるが, 当該支払の一時差止めに係る決定を除く と, されている すなわち, 決定に係る業務は, 事業管理課長である ウその決定に係る文書及びデータは存在する 事業管理課長の決定により, 年金機構は, 障害者の年金給付を一時差し止めるための電算処理をしている事実がある そして, その事実から

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(1)

諮問庁:厚生労働大臣 諮問日:平成23年2月9日(平成23年(行情)諮問第52号) 答申日:平成23年9月13日(平成23年度(行情)答申第217号) 事件名:障害状態確認届の診断書を期日までに提出せず障害基礎年金の支払が 一時差止めとなった件数等に係る文書の不開示決定(不存在)に関 する件 答 申 書 第1 審査会の結論 別紙に掲げる文書(以下「本件対象文書」という。)につき,これを保 有していないとして不開示とした決定は,妥当である。 第2 異議申立人の主張の要旨 1 異議申立ての趣旨 本件異議申立ての趣旨は,行政機関の保有する情報の公開に関する法律 (以下「法」という。)3条の規定に基づく本件対象文書の開示請求に対 し,平成22年8月20日付け厚生労働省発年0820第2号により厚生 労働大臣(以下「厚生労働大臣」,「処分庁」又は「諮問庁」という。)が 行った不開示決定(以下「原処分」という。)について,その取消しを求 めるというものである。 2 異議申立ての理由 異議申立人の主張する異議申立ての理由は,異議申立書及び意見書の記 載によると,おおむね以下のとおりである。 (1)異議申立書 開示請求文書は,法令による作成義務があり保有している。 ア 一時差止めを決定する権限者は,年金局事業管理課長(以下「事業 管理課長」という。)である。 本件の障害年金給付の支払の一時差止めを決定する権限委任者は, 事業管理課長である。そうすると,地方厚生局長ではないから,全 国の一時差止めに係るデータは,事業管理課長に届けられている。 そして,一時差止めの決定は,事業管理課長が行っており,その決 定は,日本年金機構(以下「年金機構」という。)の事務所に書面又 は電磁的記録データが送信されている。その文書及びデータが,厚 生労働省本省に存在する。 イ 年金機構には決定権限がない。 国民年金法109条の10の業務の範囲において,同条1項25号 には「同法73条の規定による年金給付の支払の一時差止めに係る

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業務」とあるが,「当該支払の一時差止めに係る決定を除く。」と, されている。すなわち,決定に係る業務は,事業管理課長である。 ウ その決定に係る文書及びデータは存在する。 事業管理課長の決定により,年金機構は,障害者の年金給付を一時 差し止めるための電算処理をしている事実がある。そして,その事 実から,差止めの文書及びデータが存在する。 エ それとも,事業管理課長が,差止めの決定をするや,文書又はデー タを削除,破棄したのか。それならば,文書管理規程により,その破 棄データが,存在することから,その不開示説明を求める。 オ 毎月ごとの年金支払いの処理データ 毎月,一時差止め及び解除の処理をしている。その電磁的記録デー タが存在するはずである。そのデータは,略号,記号化されており, 検索により,データ処理できるものである。それとも,厚生労働省 本省では,毎月,障害者年金をいくら支払っているか分からないの か。 年金局事業管理課では,差止め金額が分からないのか。 カ 月ごとの差止め件数がデータにある。 届出がないとする記号がある。その理由として,支払を一時差止め とする記号がある。 (2)意見書 ア 電算処理により差し止めている。 障害年金差止めは,年金機構の電算処理で差し止めている。そして, 年金機構の地方事務センターで毎月集計され給付差止めの電算処理 をし,件数等のデータが作成されている。また,社会保険オンライ ンシステムにより,諮問庁も共有している。 イ 届出を提出期限までに提出できない差止め案件は多数計上されてい る。 ウ 期限までに提出がなければ,年金機構の地方事務センターが,年金 機構本部に電算処理で通知を行い,年金機構本部が現況未確認による 差止めの電算処理を行う。 ただし,差止めの決定権限は,年金機構にないことから,諮問庁が 主張するように,年金機構が機械的に電算処理を行うことはできな い。 エ 障害年金給付の一時差止めを決定する権限委任者は,事業管理課長 である。そして,そのデータは,社会保険オンラインシステムで諮問 庁の電算機に保有されている。 オ 事業管理課長は,毎月,期限内に届けを提出しない差止め案件に決

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裁を行う職務があり,年金機構から集計表等の決裁書,伺い書,りん 議書等の文書又は電算処理のデータを保管,保有しているはずである。 ただし,その決定を年金機構にさせているなら,不開示とする理由に 記載する必要がある。 カ 年金局は,月ごとの障害年金受給者数と支給額のデータを保有して いる。 社会保険オンラインシステムによりデータは共有されており,諮問 庁は,全国からの差止めを電算処理していることから保有するデー タを開示できるものである。 キ 諮問庁の理由説明書に「障害状態確認届の診断書を期日までに提出 せず一時差止めとなった件数,又はその年金額の統計資料等は作成さ れていないし,作成する理由もない。また,このことによって,年金 行政事務の遂行上,何ら支障はないものである。」とある。 しかし,差止めの件数,金額,原因を知っていれば,他の年金受給 者と同じように,差し止めることなく,法律の下に公正に平等に給 付されていた。障害者にとって無理な期間設定をしておきながら , 「年金行政事務の遂行上,何ら支障はない」と,憲法の下ではとて も言えるものではない。 第3 諮問庁の説明の要旨 1 諮問庁としての考え方 本件異議申立てについて,法9条2項の規定により不開示とした原処分 は妥当であり,本件異議申立ては棄却すべきものである。 2 理由 (1)障害基礎年金の支払いの一時差止めについて 障害基礎年金の支払いの一時差止めについては,「障害基礎年金の受 給権者であつて,その障害の程度の審査が必要であると認めて厚生労働 大臣が指定したものは,厚生労働大臣が指定した年において,指定日ま でに,指定日前一月以内に作成されたその障害の現状に関する医師又は 歯科医師の診断書を機構に提出しなければならない。(以下略)」(国民 年金法施行規則36条の4第1項)とされており,この障害基礎年金の 受給権者に係る障害の現状に関する届出(以下「障害状態確認届」とい う。)が指定日までに,年金機構に提出されない場合は,国民年金法及 び国民年金法施行規則69条の規定により,障害基礎年金の支払いが一 時差止めとなるものである。 なお,当該一時差止めの手続は,厚生労働大臣の権限として,国が保 有し年金機構が運用する社会保険オンラインシステムを介して,機械的 に行われるものである。

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(2)当該一時差止めに関する情報について 障害基礎年金等の基礎年金の支払いの一時差止めが行われた場合,当 該情報は,国民年金法14条に規定する(社会保険オンラインシステム 上の)国民年金原簿に,日本年金機構法38条に規定する年金個人情報 として,受給権者の氏名,生年月日,住所及び基礎年金番号等と共に記 録される。当該原簿は,政府が管掌する国民年金事業を適正に運営する ため,すなわち,受給権者個人の年金支給状況を適切かつ事務的に把握 するために作成されるものであり,実際の事務においては,「年金が支 払われないのはなぜか」,「支払通知が届かないのはなぜか」等の受給権 者個人等からの各種年金相談に対し,受給権者個人等の実情に応じて適 切に回答又は対応することに利用されているものである。 したがって,障害状態確認届の診断書を期日までに提出せず一時差止 めとなった件数,又はその年金額の統計資料等は作成されていないし, 作成する理由もない。また,このことによって,年金行政事務の遂行上, 何ら支障はないものである。 第4 調査審議の経過 当審査会は,本件諮問事件について,以下のとおり,調査審議を行った。 ① 平成23年2月9日 諮問の受理 ② 同日 諮問庁から理由説明書を収受 ③ 同年3月10日 異議申立人から意見書を収受 ④ 同年8月2日 審議 ⑤ 同年9月9日 審議 第5 審査会の判断の理由 1 本件の争点について 処分庁は,本件対象文書を作成又は取得しておらず,保有していないた め,不存在であるとして不開示とする原処分を行っており,諮問庁も原処 分を妥当としているので,以下,本件対象文書の保有の有無について検討 する。 2 本件対象文書の保有の有無について (1)異議申立人は,異議申立書において,本件対象文書は,法令による作 成義務があり保有しているはずである旨主張する。 (2)諮問庁は,開示請求文書に該当する文書は,作成されていない等と説 明する。 (3)そこで,国民年金制度に関する統計資料等について,①法令に基づく もの及び②それ以外のものの2類型の行政文書を対象に,開示請求の対 象となっている,障害状態確認届の診断書を期日までに提出せず一時差 止めとなった件数及び給付金額等に係る文書について,当審査会の事務

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局職員をして諮問庁に確認させたところ,①法令に基づき厚生労働大臣 が行う統計調査としては,「年金制度基礎調査」,「公的年金加入状況等 調査」及び「国民年金被保険者実態調査」があり,また,②それ以外の 統計として「厚生年金保険・国民年金事業年報」があるものの,開示請 求文書に該当する文書は,いずれにも存在しないとのことであった。 (4)当審査会において,国民年金法,同法施行規則等の関係法令を確認し たところ,障害状態確認届の診断書を期日までに提出せず一時差止めと なった件数及び給付金額等は,統計調査を行うものとされている保険料 の納付に関する実態その他の厚生労働省令で定める事項に含まれている とは認められなかった。 また,当審査会において,年金制度基礎調査,公的年金加入状況等調 査及び国民年金被保険者実態調査並びに厚生年金保険・国民年金事業年 報の各統計表一覧を確認したところ,本件対象文書に該当する行政文書 の存在は,認められなかった。 さらに,厚生年金保険・国民年金事業年報の作成目的等について,当 審査会の事務局職員をして諮問庁に確認させたところ,当該事業年報は, 政府が管掌する厚生年金保険,国民年金の適用対策,保険料収納対策や, 各制度の予算積算・財政検証の基礎資料等に資することを目的としてお り,具体的には被保険者数,保険料納付率,受給者数,平均年金額など を主として集計しているのであり,一方,年金受給者個人の差止めの情 報は,こうした事項には当てはまらないことから,集計していないと考 えられるとのことであった。 (5)上記(3)及び(4)を踏まえれば,障害状態確認届の診断書を期日 までに提出せず一時差止めとなった場合の情報は,個別の年金相談時に, 他の年金個人情報とともに抽出できれば,事務の遂行上支障はないもの であって,その件数及び給付金額等の統計資料は作成されておらず,作 成する理由もないとの諮問庁の説明に不自然,不合理な点は見当たらな い。 (6)また,当審査会の事務局職員をして諮問庁に文書探索について確認さ せたところ,諮問庁は,厚生労働省年金局及び年金機構における統計資 料について,内容を確認したが,本件対象文書に該当する文書は見当た らなかったとのことであり,この探索方法が不十分であるとは言えない。 (7)上記(5)及び(6)を踏まえれば,本件対象文書を作成していない 旨の諮問庁の説明は,首肯でき,厚生労働省において,本件対象文書を 保有しているとは認められない。 3 異議申立人の主張について 異議申立人は,その他種々主張するが,いずれも当審査会の上記判断を

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左右するものではない。 4 本件不開示決定の妥当性について 以上のことから,本件対象文書につき,これを保有していないとして不 開示とした決定については,厚生労働省において本件対象文書を保有して いるとは認められず,妥当であると判断した。 (第3部会) 委員 名取はにわ,委員 大久保規子,委員 北沢義博

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別紙 国民年金法73条の「受給権者が,正当な理由がなくて,同法105条3 項の規程による届出をせず,又は書類その他の物件を提出しないときは,年 金給付の支払を一時差し止めることができる」ことに関し,下記の文書。 障害状態確認届の診断書を期日までに提出せず一時差止めとなった件数及 び給付金額等の文書。(平成19年1月から平成22年6月22日までの4 2カ月間)

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