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ステープル・ファイバー(人造羊毛)に就いて-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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部 久 攻

落にステーブル・ファイバーと呼んで屠るは、二百にして云へば人造絹親竺†言放ばかりの長さにせる痩納経を集 束したものであるっ今日では表に之を人造羊毛−・勿論綿花や戚類等の相物性繊維に加エして外親を半毛に似せたも のに劃してもこの名栴を附し 然し天然絹妹と単に短似の外観、用途をもつ應k人造縞娩の名稀が生れたと同校に、人造羊毛なる名称も天然羊毛に その形状、用途を擬してゐる鮎に共へられたもので、化革的の見地から考赦すれば天然羊毛が袋自質を主成分とナるに 反して、繊維素文ほその誘導鯉を成分とすその相物性繊維で本質上に根本的の茸臭がある、との患嫁から考へれば人造 鵜娩なる名栴が不碧田であると同様に、人造羊竃なる呼栴も不合理であると考へられるっ︵本誌第五春希三撃〓責象照︶ 本稿に於ては言−ブルタアイパーの名禰を用ひ、その製法、性状及用途等に開す三般智舐の概要を論述L、以て 同好の士の象考に供せんとするものである.

今日に於ける人造絹薪工柴の塗展昼虞に近代化攣ま票〓大偉観であり、紡績繊維工菜に義時横を劃したも のである。約凶†年の昔、絹淋の代用品を迫牒馬に勃興せる人造絹叔工兼が最近敦ケ年間に途げた進歩の跡を戯 ステーブルりファイバー︵人茹羊毛︶に就いて

ステすブル。ファイバー︵人造羊毛︶に就いて

︵仙九︶ 叫九

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第七巻 第 i 鶉 ︵二〇︶ 二〇 るならば、その製品の品質の向上、憤格の低廉、需要の増加釜ことして驚咲にあたいせざるものはない。か1る 驚異的の躍進は、やがて近き日に斯業を完璧の域に導くであらふ。 然し人造絹寂はその性能の上から考へてその用途は自ら制限さるペく、天然羊毛及綿花等の感触継工共にその 特性を充分磯挿する事は極めて雉事であると思はれる。か1る時に際しこの難題を解決して人造絹斬の用途を践 大し、人造繊維工柴の限りなき進展を将来に期待し得るものは、人造絹森より導かれる是等ステーブル、ファイ バーの朗謂短繊維工発の躍進である。 ステーブル・ファイバーがゲイストラ、スエアフィル、或はフィブロ等の商名で市場に出現し倣論を喚起した のは僅ミ数年前のことである。然しその製造を試みたのは既に二十年の普で芦Pellerぎ氏の併図特許週二り、 七七六︵山九叫○年︶をもつて本二乗に関する特許の囁失とされて居る。この初期の製品は頗る不完全で単に理論 的にのみ短繊維代用品の製造が可能であつて援用に供されることは殆んど絶望であつた0 この短繊維工発の蟹展に一新時機をもたらしたものは、かの欧洲大戦である。大我中、特に猫逸に於ける天然 羊毛の欽乏は、その代用品の袈迫を要求し、本工柴もこ1に俄然弼立の撥蓮忙向ひ、絶えまなき研究は製法の進 歩、性状の改良を促し、党づ紡毛械による紡麓に成功し、次いで絹紡機によつて好評を博し遮に紬紡磯による紡 顔に成功してその進展の将釆を約し、以って今日の盛況を見るに至ったのである。

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◇ 現在ステーブル・ファイバーの製造原料としては人造絹糸の場合の如く木材パ几プ、棉花、リンク一等使用さ れ、その紡羅液の粒額によりゲイスコーズ法、酸化銅アムモニア法、柵化法及階級繊維素法の削がある。 従来市場に著はれてゐるステーブル・ファイバーの大部分はヴイスコーズ法に廃してゐるが、酸化銅アムモエ ア法に擦るものもその性状艮好で手筋りよく、保温性に富み且つ紡終に際しては層赫を出す事少い為に近時本法 を採用するもの少くなく、更に閻酸繊維素法によるもの1製造も故近英図のブリチッシふ・セラニーズ敢により 試みられんとする状況である。 ステープル・∴ファイバー製造の根本原理ぼ人造綿麻の場合と今∼同一である。然し短繊維となし、之に天然羊 毛の如き鴇縮−クリンブス ーを輿え、更に柔軟性を増し、温雅な発揮をもたらしむる為に施す特殊の披作に 関しては人造細説の場合と著しい差異がある。 ステーブル・ファイバーとしての麓〓催件たる短繊維の集束をえる鶉には次の諸方法がある。 ︵イ︶ 通常の人造絹麻と重く同叫の方法で紡翻せる長い薪條を通常の長さに切断する法。⋮⋮⋮ギラール民法 ︵ヱ ︵イ︶の如く切断することなく、務め紡顆する際に短繊維となす方法で次の諸寛がある。 即ち凝固液に∵定速度の流れを輿へ、是によつて紡瀕口より射出せる聯條が一定の長さに達すると自然に ステ.1プル“フア√バ1︵人造羊毛︶に就いて ︵二こ ニー

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切断する法⋮⋮⋮ベルツアー氏授。 紡森口より凝固浴中に射出される紡薪液の盈を叫定の長さの短繊維となる様に断繚的に調節する方準⋮・︰ ⋮フェスマン民法。 然しステーブル・ファイバー製造の初期に於こは特別の方法恕用ふることなく人造絹薪叉ばその不良品、眉新 等を︵イ︶の如くに通常の長さに切断するに過ぎなかつたのである。 PいG訂rd民法︵併囲特許堅二八三〓、革歯痛諌早二八六、猪逸聴許二六大叫四〇、自耳義特許二四三四〇九、米国特許 二大四〇入四︶ 人造絹淋︵ダイスコーズ法︶製造と全く同∵の方法により紡新せる森僚を膵又は薗筒に巻き取 りしかる後之を通常の長ざに切断するにある。本法は比較的簡単で且つ嘗際上有効なる為に現今田町部の製造者 に採用されて居る。 戸Peニer菖民法︵彿鯛特許四囲二〇二二、塊園特許五五七四九 本法はギラール氏法と興り森條を膵に怨きとら ずスライバーの状態として得るにある。即ち紡斬液︵ヴイスコーズ液︶を塵力によつて繊細な金属網を通して凝 間俗︵二〇慶ポーメの硫酸︶中に射出し、凝固せるフィラメントは無秩序の状態でEコdlessc豆hに由つて運ぼれ最 後に洗液相に落される。かくして耽源せる慮は乾燥の後、硫毛し紡捺する。 B。urb。。知Cass許具備閲特許四二九六七九︶と戸Bl。Ch代法︵悌国特許四囲七〇六入 違心横−1この吉コ︷e一には 多数の碩純な孔がある1を廻挿すること′により、紡麻液がこれから極めて細い繰傑をなして凝固浴中に射川さ 第七巻こ 第 ∵渋 ︵二二︶ 二二

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する園筒︵H︶に落下する。此磨でフィラ メントは巻き取られ、液は下方の管より貯職栢︵M︶に受けとられる。液は東に川よりポンプで上方の棺︵○︶に造 られ、含有することある森層等む濾し去り濃度む通常に調優して再びRより凝固俗に流し込む。本法吃よつて得 たフィラメントはその長さ稗不揃でヽ配列も無秩序である。 L.Fess⋮aココ民法︵猪逸聴許三山九〇七九、三劇九二八〇︶ 本法はギラール民法の如く巻き取りて後切断して短繊 維を造ることなく紡新中直接に短繊維をえんとするものである。即ち紡聯口よりの紡淋液の射出を仙定時問遮断 れ、此魔で見事にカードせる綿花の如き状態をなし凝固する。 F・ Be言Ner民法 党づ紡麻液を紡離口より凝固浴中に垂直に射出して凝固せしめる。凝固浴は第一陶の如き漏 ステープル‖ファイバ、−︵人造羊毛︶に就いて 斗状︵G︶を呈し、凝固液は上方の管︵R︶ より流れ込み下方の出口︵B︶より流れ出 づる装置となつて居る。これが為に紡森 口︵月︶よりフィラメントが射出されると 共に凝固浴中には渦巻状の流下運動を簸 じ、この作用によつてフィラメントは通 常の長さに切断され、凝固液と共に廻輪 ︵二三︶ 二lニ

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第七令 弟−或 ︵二四︶ 二四 し、凝固して仙定の長さに達したる新保を紡淋口より引き離すにある。故に本法kよつて得たるステーブル・フ ァイパーの先端は尖って居ると云はれてゐる。 C・R・﹁莫ヨeye民法︵猪逸聴許四壁二四〓ニ︶ 本法はギラール民放の如くに紡顆せる長い人退絹鮨を切断して短 織維をつくるに反し、初めから短桟緋よりなる聯催束を紡新し、後これを引伸すことに由り個々短械絆に分離す るにある。 装置の重要の黙は多数の細孔が固形に配列してゐる紡森口を凝固浴の下方に備へ、この細孔の下側佗はこれと 極めて接近し、剋樽することに由り順次に之等細孔を塞ぐ用をなすリーグルが取附けられてゐる事である。改に 今紡細管より導入せる紡線液を紡森口の細孔より上方に向つて凝固浴中に射出すれば、この際細孔の下方に澹ふ て過持するリーグルに由つて紡薪液の射出を妨げらる1が故に紡解せる紡條束には丁度螺旋形に連綬せる弱い個 所が生成される。よつて紡新後この森條束を引き裂けぼ容易に短繊緋に分離する罫が出来る。 ◇ 裾釆有用な紡細粒推としでは常にその寒河が摩擦にとみ特殊の形状を星して相茸繊推が梯み易く且つ解け難い 性状を必要とする。かの天然羊毛や綿花が壁紙経であるが紡織顔料の王座にある所以のものは一にこれ等の性状 を具臓してゐるに基く。即ち羊毛に於ては織緋は鱗片に覆はれてその表面に鋸歯状突出あり且つ見事なる捧縮−

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クサンブス・− を有し、叉棉花にありては表面にクチクルあると同時に猫特の触回をもつて何れも避絡性が優秀 である。故に前述せる如き革忙人迫絹淋を短繊維にせるに止る従来のステーブル・ファイバーでは天然羊毛、綿 花の代用品として紡績髄としヽ苧毛、棉花等の交織用としてその眞の莞展考調和する事は出来ない。近時ステ﹂ プル・ファイバーわ需嬰増加と共に之に好ましき退路性を輿へ更に繊度を細くし、柔軟性を増して紡績用の必嬰 なる性状を附輿する研究が櫛々報ぜられてゐる。 今これ等に関する数多い特許のうち、若干を述べて卓の概要を競如しやう。 K皇子ROttWeニ声Gゐ礪逸特許三八二四六七によればステーブル。ファイバーを低級脂肪酸︵例へば○、五%酪酸︶ の稀水溶液で虎雄すれば紡績に良好なる性状を附興するを得ると。 茎nck氏の猫逸特許三八九二元四によれぽダイスコーズ法匠よる本繊維の製造に於てアルカヮ織椎葉の水和度 を弱くし、二硫化果菜と作用して得たるザントゲン酸曹達が辛うじて溶解する程度とし、ヴイスコーズは熟成を 朽はすして劇二1∴で彗%の碓硫酸俗にて紡耕すれば光繹混和にして羊毛状女真し、繊維表面に廟を生成して旛絡 性を生ずるといふ。 叉﹁︰ヨeye−氏︵猫逸特許三仙九人三九︶はステーブル・ファイバーを急激に熱し、又は急激に冷却することにより羊 毛の如き鴇縮を生成しむるを狩る鞠を報じてゐる。 声Peニer菖民法︵傍観悼辞六二〇九八五、英国聴許三ハ三七二七、囁弾讐許二±〇七二、光既鹿蕗〓ハ六四二二九︶ ヴ ステーブル∵ファイ.バー︵人造羊毛︶に就いて ︵二五︶ 二五

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第七春 希一成

︵ニ六︶ ニ六 イスコーズ・フィラメントが凝固浴で邁嘗の碇さに凝固するまで加へた∵定の張力を森條が凝固浴を出る瞬間忙 急に絞める。然る時は麻條はその紡出速度を減少し且つその方向を輪ずる雷に天然羊毛に見る如き櫓縮状の形態 を呈する。次に之をその形状を失はぎる様に凝固せしめたる後、邁皆の長さに切断する。 E・K・ScOt︻氏迭︵英国特許二九〓こ○、自耳義二豆二ハ七五、悌団特許六五四八血七︶ 本旗は人造精細製造の常法 に梶ひて紡翻せるなほ多少可塑性のある聯傑の機械的鹿瑠を行ひ尊宅状の掩縮を附するにある。 これに次の諸方法があるっ ︵イ︶ 凝固浴を出でたるフォラメント貝を溝のある叫剖のPエフー︵ぐ︶を通して波状を附 興し、次いで之と或る角度をなす他の叫封のローラー︵D︶を 通して前者と異なる方向に波状を輿へる︵第二囲︶。 ︵ロ︶ 紡麻口︵B︶より出づるフィラメント貝を螺旋状の管︵R︶ に導き、同時にポンプ︵S︶により央の方向に凝固液を造るこ とにより掩縮を附脱ハする方法︵夢三園︶。 ︵ハ︶ 紡森口より下方に向つて紡耕する際紡羅臼に小さい廻時 運勤をなさしむるか或は之を前後及び上下に運動をなさしむ ることにより、射出するフィラメントに掩縮を附興する方法。 鼠 三

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W.Seveコ氏し●B●Speaぎaコ拭婆英国特許三〇〇ニ三、白耳読聴静三五劇八八入︶ 紡森口の近くにある凝固剤1 !液放でも瓦斯躾で堅可∼に或る軽の振動をおこさしむる事により凝酎するフィラメントに羊毛又は棉花の如 間 本法はステーブル・ファイバーのみでなく、叫般人造繊緋−人造蘭麻、人造馬モ等 Jし、ノくノ ーに用ふる審が出奔る。。れに警の方法あり、特許の数も極めて多警ある。 例へぼ繊絆を硫棉し、紡威する前工程に於て粒状の結晶質や無定形物質蔓﹁金魔の酸

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一九〓V月‖Wハ〓∨ハU

蕃ハU

iY ・爪r−−ut ステーブルリファイバー︵人造羊毛︶に就いて 四 同時に柔歌性を増さしめ光渾を温和ならしめて紡績紅蓮する性状たらしめんとするにあ る0 森口の近くにP︻at訂を彼方此方に動かLたり、或は凝固液に流れを起したり等して居る。

遊勤等規則的のもの或は不規則的のもの等色々あつて、之を起す方法としては例へぼ紡

き罷終性を附興する方法である。凝問剤忙おこす振動としては水平運動、国運動、楷周

第相国はP−atteの動かし様によつて生する捧縮の形態の一例を示したものである。 Oberrhe言落he〓aコdeis山針のニscha州tヨ.㌣〓法 太法は織緋表面を成る楳の物質で摩

擦したり、或は繊維家面忙ある樺の物質を吸盾せしめたり等して繊維忙摩擦性を輿へ、

化物や歴類、或は滑石、セメント、石膏等−で鹿理する法︵英国特許二六〇九二豆︶、又は絨 推計酸類溶液又は膠質溶液に浸漬してその表面に直接粒手む吸着せしめ、或は石鹸、オ ︵二七︶ 二七

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第七巻、籍 仙 既 ︵ニ八︶ 二八 レイン、糊精等の粘着液を媒介として粒子を附著せしめる法︵英粗糖許二六四四二八、二六〇九二孟、こ六六ニ〓ハ七︶ 等ある。 −●G●Farbeコi⊃dustriePG.法︵英国特許二八二七七六、悌圃特許六五七三五二、伊囲特許二六五﹂ハ六三︶ ステーブル・ ファイバーを邁皆の試薬で磨理して、之に紡績し易い性状を附典する方法である?例へぼ謙二〇〇容、グリセリ ン三容、曹達仙容、軟石鹸〇・五容、ピノ!ル〇・五1一客及油石鹸の細片仙容の曜合液よりなる俗に通常なる温 度に保ちつ1可なりの時間、ステーブル・ファイバーを浸漬すればこの日的を達し得ると云ふ。 更に柔軟性を典ふる試報としてはグリセヴン、モノポール油、ロート油、硫酸化オジーブ油、テトラポール、 ベラポール、三踵化エタン等を、掩縮性を輿ふるものとしては炭酸野 津を、光澤剤としてはユノードリン、パーベントール、イソメルピン、 グリコーゼ、グリセリン等を蓼げ、吸温性の増進剤としては腰化マグ ネシウム、堕化亜鉛、グリセリン等を、鰯感を艮好ならしむるものと しては蟻酸、配酸等を報じてゐる。 叉同配の英図特許二八六三〇二は繊維に柔軟性を興へ紡蹟し易から しむる馬に、次の機械的方法を述べてゐる。即ち第五固に於ける如く周 囲に平滑な囲筒状の螺釘︵E︶を配思せる二偶の囲板︵汽、B︶に放維︵F︶

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むひき研け、凰板ゐ回将によつて麻を捏ね柔げるにある。螺釘は自身で回緒しうるものもあれば固定されてゐる ものもあり、或はこの間園が綬ぐ固得で被審されてゐるものもある。 L・De官ch氏法紡森口より紡倒する人造絹細が造出ローラーを経て、揚枠に懇きとられる際之に埴輪を附興せ んとする方法である。 この送出P−ラーはその軸の周りに回醸すると同時に、軸の方向にも社運勤をなし、且その周回樽の速度は抜 粋︵この周囲はゴム又は麻布む張ってある︶の回韓速度より大である。改に迭出P−ラーから揚枠に巻きとられ る際に縮れが生成される㌻しかも埴輪の形状や数はこの造出P−ラーと揚枠の国庫速度の関係によつて決定され る0 ○ ステーブル・ファイバーの具備すべき性状としてはその用途の上から見て柔軟にして弾性に富み、好ましき埴 輪 − クリンブス ー を有し、徳雄表面には殻曲を持って充分なる越路性あると共に、製繚用として一隊見事な 成功ををさめる為に練炭は可成細く且つ之に劃する最大限度の張力を保持する事が必須である。 繊維の細い程、光線の反射盈を減少する為に光輝は自然に混和となり、偶感 − 手燭り ー は叉展好となる。 近衆ステーブル・ファイバーの繊度は一般に著しく細い傾向をとり、通常畢繊維一デーl−ル内外である。この械 ステープル巾ファイバー︵人造羊毛︶に就いて ︵ニ九︶ ニ九

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その他旭マルチ︵旭胡織祀警、デニスコ及デニンザ︵英讐−トルヅ赦並に光臨ダイスコーズ祀彗、エスコーー、

コー㌔

デモデンザ︵コーールヅ正装︶の如きは何れもマルチ・フィラメンtである。 濃近英園ハーペンス漂ダイスコーズ法による妄○デニール革娩数譜○本︵単線紙竺デニール︶、六〇デニール盟級 数四五本︵紙度=・三デニール︶といふ極細手人絹鼠造に成功しーマイクロシルの蹄名で市場に資り出して居る。 琴市坂に於て好評を博して居るケルン・ロり/トワイ蒜︵弼逸︶袈のダイストラに望還繊度〇・七雷ニール といふ驚異的の細物でその強度竺デニールにつきT∵三瓦に相常するものさへあり、シヤチロン社のセ具 にはその繊度〇・八1一デニールといふアドラー絹にも優る細物がある。

第七令 弟⊥渋

︵三〇︶ 三〇 虔は現今人絹界の寵児である讐人絹−マルチフィラメント︵例へぼ露人造絹頼政奥のダイヤフィル、三 〇デニール嵐○本︶−−1の二・璧アニールは勿論、生麻の雷撃・三デニールに比鮫Lても吏に細い。

マルチフィラメントの繊度は製法に依り、製造曾祀により色々ある。

本邦帝国人絹警もダイヤフィルの名稀のもとにゲイ⋮−ズ法による左の数種のマルチ・フィラメントを衰遺して居る。 五〇デニール 七五デニール 叫00デニール 咄二〇デニール 咄五〇デニール 盟・址桝数 二 二 本 三 三 本 四 二 本 五 〇 本 五 〇 本 軍 兢 織 度 約ニュニデニール 約ニ・三デニール 約二由デニール ニ由デニール 手○デニール

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スタープルの長さは用途により差異がある。ランカシャー地方で紬紡磯で紡ぐものは約㌻∴謡1二吋︵三八Ⅰ 五叫粍︶位で、ヨークシャーでは紡毛機を使用する馬共の長さは約園−六吋︵一〇∵1二冬二粍︶位を適意して 居る。 ステーブル・ファイバーの個々繊維の独力偲棉花のそれに比して劣ってゐるが紡績した轟は寧ろ膠つてゐる。 例へばゲイストラ撚森に就いて見るに、その三〇番手新の弧虚空一両○瓦を呈し、これに相常する綿細は一八〇 瓦む示してゐる場合もある。仲度は繊維の長さ及撚故により相違あるも叫般に綿淋より大である。 光澤はシルケットと人造絹細の中間位で、恰も天然絹糸に紛ふぽかりに濾殊にして落ちつきがある。手解りは 叉柔軟にして一披いふべからぎる好感あり、同時に熱絶縁性に訂む故に塩味がある。 元来繊維の発揮はヘルツオーダ氏の論述してゐる如くに梅緋表面の状態や繊維の組織、並に繊維の大いさに紺 僻する事大である。繊維表面が平滑であれぼ投射光線は均轡に反射して光線の反射量を増す故に光澤敷く、砂糖 表面に不規則な凹凸のある場合は光線は乱反射されて〓冗方向に反射する光蕊を減少する故に光澤は自然に穏に なる。叉繊維の内部に散乱質む赦したり、基胞の存在する場合は叉透過光線を散乱する償に光浄は弱くなり、織 継が細けれぽ細い程反射光級が少くなる故に光浄叉温雅になる。 現今人造繊維に絹妖光澤を附興する焉に繊維表面に金属愚を沈澱せしめたり、織継を鋭く角だつた微粒子で虚 透してその表面を塵擦Lたり、或は繊維の内部に棟粒子を故意に散乱せしむる方法は重くか1る理忙基くもので ステーブル・ファイパー︵人造羊竃︶に就いて ︵三こ こ二

(14)

第七巻 第 岬 兢

0ノ

β

Q

00

′4 閻 ︵三二︶ 二二 ぁる。更にゲイストラの如きステーブルが塩雅なる光澤を有する所以も その繊度小にして、掩縮にとみ、繊維の表面及内部は傑線や容胞の存在 により、よく光線を乱すに鐸因するを領かれる。 ステーブルは紡蹟にあたって使用撒椎の職安や紡出の状態により色々 と興味ある光澤の欒化が可能である。例へばゲイス!フを通常の場合よ り荒く紡挺した顆は光澤が減少して羊毛の如き外観を呈する。かく繊維 の繊度を細くする番は光澤の鮮に於て、叉手解りを柔軟ならしむる鮎に 於て極めて重要な尊で、人造繊絆の絡舜の態展は嘗にこ1に在ると思は れる。 ゲイストラヤーンより敷革の織緋をひき披き常法に従払険鏡するにそ の外観は著しく絹新又はアぎフー絹と類似して居るを観察する。咄般に ヴイスコーズ法人絹︵本誌第五琴攣二琴克買歩哨︶に於て明瞭に独鈷せ る多数の平行せる催級はヴイストラにては極めて不鮮明である。勿論明 瞭に親祭される場合も少くはないが生新の如き外観を呈して居るものが 相常に多い。中には條扱が捻回してぬるもの︵第六閤a︶、朗々に節状むな

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す屈折鮎の存在してゐるもの︵C︶等険鎖すること珍しくない。之等はステーブルに掩鮨を附興する際に生成し存 ものと思はれる。特に興味ぁるは姦胞が級維の表面及内灘に多数存在することで、その分布の状態は横断面をと ることによりご燈明瞭になる。 横断面は第六固の如くや1盈状を畳し周絵には明瞭なる鋸歯状の突起が観察される。この突起状態がダイスコ ーズ法人絹ハ本誌第五令弟三択二五頁参照︶に比し璃く鋪である馬、外観は平滑なる義郎をなす様に親祭されるの である。碁胞は鮎状をなすもの、砲裂状をなすもの等種々あり、時に紐維の表面 − 切断面の周縁1に存在す る場合もある。これ等の塞胞は未熟なダイスコーズを使用したる結果、凝固液中にて瓦斯が分解畿生Lて生成し たものと考へられる。 次に試料をパルザム、或はグリセリンに挿入し、十字ニコル︵本誌第五巻第三既川二責参照⋮︶中に挿入して 一 概維の長さの方向を偏光器、瞼光静の何れかの偏光両と約鎚五度の位畳に横たへる−ト扮鏡するに人出絹顆に於 ける如く実盟な干渉色を示す。干渉色は主として第仙攻橙色1野山次白色にわたってゐる。繊維の横断面がほゞ 園形に近く、.その凹凸も微細なる為に光解約厚さは中心に向ひ均奔に欒ずると見らるゝが故に干渉色も絨緋の中 心から順次に規則的に欒化してゐる。即ち中央に節叫吹橙色の色背が強く現れ、これに平行して第山吹栗色の色 帯が接し、繊維の周縁に近く第一次白色の色碍を認められる。 次に石膏枚︵第叫次赤︶を之に挿入してⅠこの際石膏板の光線振動の方向︵矢印で示されてゐる︶ば瞼北界の振 ステーブルルアアイパー︵人造羊毛︶に就いて ︵三三︶ 三三

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第七合 葬一渋

︵三四︶ 三四 動固と馳五度の角度をなしてゐる ー 槍鏡するに繊維の長さの方向が石膏板の光線振動の方向と叫致するとき加 色の現象を呈し、直交するときは減色の現象を呈するを闇察される。掠ってゲイストラ繊維も他の叫般の繊維と 同様にその長さの方向と繊維内の光拳的階位楕閲嘘の長軸とが一致するを知る。 アー・ヘルツオ・−グ氏がラノフィル ー ヴイスコrズ法によるステーブルファイバーで、その横断面が不規則 なる展状を呈するもの 一 に就いてその偏光に関する性状を検鏡し、十字ニコル問に於ては主として第山吹脊次 色1第一次白色の干渉色を呈し、石膏板︵第一次赤︶の挿入に於ては筆者がゲイストラに就いて観察せる如くにそ の光線振動の方向が繊維の長きの方向と二致するとき加色、直交するとき滅色の.現象を基するを観察して居る。 ◇ ステーブル・ファイバーは其の性状の改良進歩と共に現今その利用は極めて廣範囲にわたってゐる。即ちステ ーブル・ファイバーのみで程々の製品を侍らる1のみでなく更に草蒋て綿花、絹紡蘇等と交織して見事な成功を をさめてゐる状況である。 今左にその用途の概要む述べ、利用の叫端を窺知しやう。 ステーブル・ファイバーのみの利用。 ステーブル・ファイバーを紡績して得た薪 − 例へばゲイストラヤーンの如き蓼は辛梱りよく、光浮は濃雅

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なるが故に編物、靴下、カーテン、別納、リボン、レース等の用に通し、更にその熱絶縁性高くLて保温性に富 み、よく汗を吸収する故に肌着、手袋等のメリヤス用として好評を博してゐる。 又ブラツシモ.天鷲絨、カーペット用としても、串電、棉花製品に比し幼かであるといはれてゐる。仙般にス テ十ブル・フナイバーを原料とせる製品は手筋に於て一級弼特のなどやかさ、即ち絹織物、羊毛織物の手簡りを 合した様な偶感を有して居るを特性としてゐる この性状は他繊維 − 羊毛、綿花等 − と交摸せる際もあらは れる。 人造絹新との混用。 ダイストラ凍の如き優艮なるステーブル・ファイパー紡績森盲人造絹顔料に細字人絹 − 帝閲人絹政製のダイ ヤフィルの如き所謂マルチフィラメーント1と混交せる絨物、編物はダイストラの手鍋万の良好とマルチフィラ メントの光澤の美とが相助け、雨着共にその長所を教輝して見事な製品を得られる。 綿花との混用。 ステーブル・ファイバーの利用上最も興味決きもⅥは綿花、羊モ、並に絹紡との交紡織にある。元来羊毛はそ の表衝に鱗片 − セV−ション1を有し、且つ掩縮−−クリンブス ー を示し、棉花はリボン状をなして弼特 の捻回を有してゐるが為に比餃的他紙経と翔み合ふ性に富んでゐるっ然して今日に於けるステブル・ファイバー はぞの纏絡性に閲して頗る見事なる成功ををさめてゐる故に棉花、羊毛等との交織は極めて容易である。 ステーブルファイバー︵人造羊毛︶に就いて ︵三五︶ 三五

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︵三六︶ 三六 麓七容 弟 血 兢 然もスチ‡ブル・ファイバーは通常の紬瀞紡績機、疏毛磯及絹紡績機にかけて何等支障なく紡結しうる寄は∴ 督その利用を促進する。 紬紡機を使用して紡績する方法墜フンカシヤ1地方で既に行はれて居た朗であるが、今日でも極めて完全なる 細を紡ぐに成功して居る。混紡の割合は軽々あるがタンカシヤーで行はれてゐる例をとれば ︵イ︶ ステーブル・ファイ▲バー八〇%に封して綿花二〇解、或は七五%に勤して二五〆。 ︵ロ︶ ステーブル・ファイ.ハー六〇%に封して棉花凶C〆、或は五〇〆に封して五〇〆。 等で、使用される棉花としては米棉、吠及棉︵サケラリジス棉︶であつて何れも良好孜成績をあげてゐると云ふ。 棉花混紙用のステーブル長さは∵−∵芥面︵三八1五一粍︶が好適である。 羊毛との混用 綿花と混紡する際より二暦良好な結果をえられ、今日では三〇1・五〇〆或はこれ以上ステーブル・ファイバー を羊毛に混じて紡績しうる状況である。 袋品は光浮が通知で、手燭り叉極めて良好、強度も純尊宅の場合と殆んど攣りなく、その上染料の染め着きに 一段と興味がある。更に混紡によるむのは純羊毛品に比して著しく靡慣である革はステーブル・ファイバーの蟄 展上極めて重大な虚である。 羊毛との混紡は既に英樹並紅歓洲大陸で叫般に行はれてゐる虞であるが、近年時に伊太利ではス一lア・ダイス

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コサ赦免のス一−アフィルとの混用が漸く盛大となり、その成績良好なると共にこのもの1将釆に多大の期待をか 軋てゐる状況である。混紡の割合の叫例を見るにスニアフィル六瓦解に射して羊毛三瓦解、或竺ハ○〆に封して 四〇〆である。 猫逸のケルン・ロットワイル敢艶のヴイス!フ、伊太利のシヤチロン敢のシヤチレン等のステーブル・ファイ バーも混羊毛用として好評である。これ等の優秀なるステーブルはメリノ尊宅の如き良質わ羊毛のみならす、セ レーション、クリンブスの乏しき下級羊毛−1例へば南米産葦垂 −とも混紡しう訂と云はれてゐる。叫般に学 モ混紡用としてのステーブルの長さ些ニ1四吋並に六吋が通常である。 絹紡瀬との混用 ステーブル・ファイバーは尊宅及棉花の混用に比しては多少劣ってゐるが絹麻紡績とも長好な成績を示して居 る。本邦に於ては特にゲイスーラ・ヤーンの如き優良なるステーブル蘇と絹細又は絹淋紡成瀬と交織して弼特の 味のある製品をえてゐる。即ちこれ等の練耕とゲイストラ細の交織せるものは耐毅性忙とみ、比重の比較的大な る寄に一椿の蓋味あり、柔かさと共に争解りよき厚喋を労えるものである。婦人衣装として好適である。 ○ 現今ステーブル・ファイバーとして市場に現れ且っ賞讃を博して居るもの少しとしない。今、左にこれ等の名 ステーブル⋮ファイバー︵人造羊毛︶に就いて ︵三七︶ 三七

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第七巻 第 仙 既 ︵ニス︶ 三八 稲並に製造諸禽敢についてその大安を述べて見る。︵帝国人造絹麻曾祀敢行、各国人絹界汲近の情勢参照︶ ヽヽ︳ヽヽ ゲイス!フく誓a 猫逸のケルン・ロットワイル倉敷の製造にかゝるもので欧洲大聾剛既に市場に現れ、その 歴史の古い鮎に於て叉品質の優秀なる鮎に於て現今ステーブル・ファイバーの王座を確保してゐるものである。 戴維細ぐして比蚊的強く、見事な掩粘を有して越路性に富み且つ柔軟性に優れて妓を生じ難く、熟絶縁性高くし て心持よき快適性を持ち、水洗しても収縮する事が少い。 木繊維で紡給してえたヴイストラ・ヤーンは柔軟にして豊満なる絹紡諦状の手燭りを有し、光陛も叉通雅にし て人造絹解と違った趣きがある。叉染料にたいする染め着きの艮好なる事は本館の特性である。紡出の仕方を更 に荒くすれば光澤は二段と穏かになつて尊宅に類似の森となるCヴイス!フ 軟でフックリした手燭りと絹細状の光澤をもつ。この性状はこのもの1特性で絹森、電線、人造絹麻等と交織せ る場合もよくこの特長を現して居告この事資はダイスとフヤーンの各椅織物用、リリヤス用等として賞翫され る所以である。 ヽヽヽヽヽヽ スニ丁フィルSコ隻−伊太利第叫の人絹倉敢であるスニア・ザィスコサ祀の製品で近年市場に現れ、頗る好評 を博してゐる。≡種の市販費品めり、F﹁印、FG印及s印これである。F﹁㌔Gの雨粒はその性状、羊毛に類似し、 亨印は光澤少くビロード用に供されるぅ 同耽にはス一首フィル専門のエ場あり、滞米この方固に力を傾注し、多巌に生産せんと企てて居る。

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ヽヽヽヽヽヽヽヽ セリス及シヤチレンSer菌nhat蔓コe、スーこ∴肛につぐ仰太利第二の人絹命放たるシヤチロン敢の製造にか1 るステーブル・ファイバーである。 セリスは繊度の大小に依り︵岩+ロ︶、︵N竿ロ︶及︵∽羊ロ︶の三億である。︵岩+ロ︶は最も細く畢森繊度〇・八−二デ ニールで酸化銅アムモニア紘による人絹アドラーや生森をも凌駕する細さである。︵N竿ロ︶は二こ丁五ヂ︼丁ル、 人ぃぃ十ロ︶些二去1互アニールの畢轟繊度をもつて居る。何れも繊維表面に比較的高い陛擦力を有し、畢猫でも絹 紡廃料とも混じて紡績し易い特性をもつて居る。 シヤチレンは羊毛との混紡む最適とし、製品は手簡りよく、保温性に富むといふ。殊にメリヤス用として賞翫 される。 ヽ︳ヽヽ フィプロF彗○ 英樹のコートルヅ敢の製品である。畢弼でも亦綿花、羊毛、絹紡原料等とも混紡して良好な 成績をあげうる。細字のものはクロスプレッド学モと他はメリノ羊毛と混紡され、その製品は猫特の色澤と手鍋 りを有して居る。 ヽヽヽヽヽ’ヽヽヽヽヽヽ スピンストラ及スピンストロSpぎs叶ra㌫p家什rO 弼逸のゼーレンドルフ敢の製品で手簡りの優秀をもつて聞 えてゐる。 ヽヽヽ︳ヽ ラノフィル﹁aコOfニ 弼逸のラノフィル・スピンストツフ敢がシふルケ博士の特許に基き、ヴイコーズ法によ り製造せるものである。品質は桑軟にして光浄温雅、細くして羊毛欺の掩縮を有し頗る良好である。製織品は外 ステーブル作ファイバー︵人造羊毛︶に就いて ︵三九︶ 三九 甚、萱

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◇ かくの如くステーブル・ファイバーは近郊、その製法の改良進歩に伴ひ性状に叫段と向Lの跡をのこし、更に 綿花、学毛並に絹紡赫等の痩地絆との混紡織の成功に由つてその需婁範囲を著しく拭大し、その前途はまことに 洋々たる状況である。 前述の如く現今、ステーブル・ファイパーは繊度の鮎に於で叉手燭り、光港の鮎に閲しては極めて鼠事な進歩 をなしてゐるがその水質が人造絹淋より導かれてゐるが為に耐廻性、耐水性及強力等に於ける人造絹淋の紋鮎は 依然として竣り、又繊維表面の摩擦性、捧捕及柔軟性等の紡疏に雷って望ましき性状に関しては天然羊毛に及ぼ、 祝事咽り共に純羊毛品とたがはず、殊にメリヤス用として良好な成績をあげて居る。 更に昭逸のツエルストツフ・ワールホツフ敢はダイスコーズ法による人造羊毛を製造するウールシルク政の新 設を試み、叉英国に於ける薦酸織緋末法人絹の製造放として著名なるブ㌢アッシュ・セラニーズ故に於てはアセ テート法による比較的長い人造羊毛の製造計壷が報ぜられてゐる。又俳幽のソシエテ、フグンセーズ、ヂ、テク スチ1ル、ネオリア、エ、ネオレーヌ赦はゲイスコーズ法によるステーブル・ファイパーたるネオリアZe?SOie及 ネオレーヌZe?﹁ain2を製造し、更に同じく俳困のドーバントン酷並に白耳義のラ、セタ敢も製造を開始してゐ る○ 第七巻 第 仙 渋 ︵四〇︶ 四〇

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ばる寄少くない。然し前者の難鮎は人絹の驚異的の躍進によ¢近き苗木にその解決壱見るべく︵本誌第東塔第三既 朋戟﹁人造絹淋の性状﹂参照︶、叉絶えまない科挙の進輪は後者の性状竺暦の改艮を輿へる寄はさしたる難事で はあるまい。故に滞米ステーブル・ファイバ.−が是毎の完備せる性状をもつて、更にその慣格の低廉の嘗.を蓼げ うるなら、ばその常婁は驚くべきものがあるであらう。 人造絹鮎もその用途が棉柁、尊宅等の短繊維工先の領域にまで進出しない限りは人造池株工業の先金な婆展は 望まれまい。革寛、人造絹森はその性能の鮎から見てこの驚規は困難な事項と点はれる。若し帯解に於て天然繊 維の堅晶に浸入して入超繊維工菜の偉大な使命を全うしケるものあ少とせば、これは、ステーブル・ファイバー をおいて他に求める事は出発まい。 殊に本邦の如く囲民生括の必舘晶である衣料原料に遵まれず、綿花はその宜額む印度、米閥等の諸圃より輸入 し、串毛は濠洲共の他にその俳給を仰がねばならぬ国情にあつては叫旦有事に際し是等紡織繊維の澗立に如何に 大なる脅威庭かんするやに〓心ひ至らば、ステーブル・ファイバーの如き人造繊維の将来に期待すること甚大であ る0 ステーブルルアアイパー︵人造学童︶に就い・て ︵四血︶ m竺

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