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児童の有する除法についての認識 : 除法に関する問題作りによる調査を基に

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(1)

1

児童の有する除法についての認識

一除法に関する問題作りによる調査を基に一

竹内 泰二糠・栗岡 玲子**・林

溝口 達也*・矢部 敏昭*

学**・大西 泰博糠・杉谷

一司**・児島 幹夫**・加藤 典子**

  Research on children‘s concepti皿s of division:

−Analysis of children’s problem−ma垣ng on division一

: 琴        MlzoGu四I Tatsuya*, YABE Toshia』(i* TAKEucHI Ta輌**, KuRloKA Re‖(o**, HAYAsHI Manabu**, ONIsHI Yasuh仕o綜, SuGrTANI Kazushi緯, KoJ瑚A M【面o**and I(ATo Nor止o縛

1.はじめに

 21世紀を指向した学校教育では,子どもに真に「生きる力」 を育てることが重要なことであり,とりわけ算数科において は,自分で問題を見つけ,自ら考え,主体的に判断し,よりよ く問題を解決していく中で,「生きる力」が育っていくものと 考える。  しかしながら,「数と計算」領域に限ってみても,子どもの 実態としては,「計算はできるが,計算の意味が説明できない」 といった現象が観察されたり(例えば,清水,1995),「解決の 過程を説明できない」あるいは「問題の構造をつかんで演算決 定をすることができない」といった傾向が少なからず観察され る。このような状況において,ますます,演算の意味理解を 図ったり,意味の拡張をはかる学習指導が重視される必要が生 じる。  こうした背景の下に,我々は,四則計算の中でも特に意味理 解が困難とされる除法の意味理解や意味の拡張を図る学習指導 のあり方について検討する中で,児童が,除法についてどのよ うな認識を有しているか,その実態を把握する必要が生じた。  以上のような前提の下に,本研究においては,以下の研究課 題を解決することを目的とする:  児童は,除法についてどのような認識を有しているか,ま た,意味の拡張を図る際に,そのような認識は次の学習に対し てどのように機能するか。  本研究においては,児童の除法に関する認識についての一般 的傾向を知ることを主とするため,後述のように質問紙調査に よる量的方法をとるが,その際,除法の意味の拡張という前提 に立つとき,特に小学校第5学年で指導される「小数の除法」 (×小数)の場面に焦点を当てることで,その特徴を捉えよう とするものである。

2.調 査

{刊 調査問題の開発  先行研究において,小数の乗法に関する実態調査について は,これまでに様々なアプローチが試みられてきているが,小 数の除法については,前者に比べれば比較的少ないといえる。 例えば,Berenson, et al.(1996)では,“division”という語か ら子どもが連想する語を分析することで,子どもの除法につい ての信念を調査している。しかし,本研究においては,上述の ように,「小数の除法」(小5)の場面における児童による意味 の拡張に焦点を当てることから,子どもの演算決定あるいは立 式との関連で,除法についての認識を捉えることをねらうもの である。このとき,例えば,日野(1993)では,小数の乗法に 関する調査の際に,問題文から立式を問うといった形式を採用 しているが,本研究の場合,むしろ子どもの立式の背景となる 子どもの有する認識を調査することを主とするため,《与えら れた式に対する問題場面の想起》という質問形式を採用するこ ととする。  以上のような議論を基に,以下のような調査問題を開発し た。 【もんだい】例にならって,下の(1)∼(4)のそ

れぞれの式で,こたえがもとめられるような

もんだいを作りなさい。

 例 5÷8

はじめバスに5人のお客さんがのっていまし た。次の停留所で8人のお客さんがのってき ました。バスにはいま,何人のお客さんが のっているでしょう。

12÷3

12−÷30 1.2÷3 12÷0。3 ② 調査の対象  鳥取県内の小学校第4学年から第6学年の児童257名を対象 とした。各学年の内訳は以下の通りである。

第4学年  第5学年  第6学年

人 数 123 学 校  A,B, C 67

D,E

67

F,G

*鳥取大学教育地域科学部 特鳥取算数研究の会 キーワード:除法,問題作り,算数教育 {3)調査の方法  上述の問題を質問紙形式によって実施した。各学校とも,調 玄 ご 影 刻 絃i 萎   @ 多 萎 影 ざ

(2)

2 溝口達也・矢部敏昭 児童の有する除法についての認識     li {・ il li § ii

l

/ 査の実施は1999年6月に行われ,調査時間は15分程度であっ た。 (4)調査の結果  ω∼(4)についての各学年の達成度は,以下の通りである。こ れらを概観するとき,日)については,いずれの学年においても 非常に高い達成度が得られた。(3汲び(4)については,既習,未 習の差が厳然と結果に反映されたといってよい。しかしなが ら,②については,第4学年においては未習のため,高い達成 度が期待できないとしても,第5学年においては,③の結果と 比較するときその達成度の低さが目立つ。第6学年について も,同様に,その達成度は高いものとは言えない。 {1)の違成度. 正 答 誤 答 無 記 入 総 計 第4学年 第5学年 第6学年 99 (80、5%) 61 (91.09る) 60 (89.6%) 23 (18.7%) 4(6.0%) 6(9.0%) 1(0.8%) 2(3.0%) 1(L5%) 123 67 67 ②の達成度 正 答 誤 答 無 記 入 総 計 第4学年 第5学年 第6学年 10(8ユ%) ユ8 (26.9%) 44 (65.7%) 73 〈59.4%) 35 (52.2%) 22 (32.8%) 40 (32.5%) 14 (20.9%) 1(L5%) 123 67 67   ×!

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障 該 蒙 蓑、 1: ・燭の達成度、 正 答 誤 答 無 記 入 総 計 第4学年 第5学年 第6学年 43 (35.0%) 51(76.1%) 57 (85.1%) 4〈婁 (35.8%) 7 (10.5%) 7 (10.4%) 36 (29.39を)) 9(13.(▲%) 3(45%) 123 67 67 ㈲の達成度 正 答 誤 答 無 記 入 総 計 第4学年 第5学年 第6学年 28 (22、8%) 20 (29.9%) 47 (70.2%) 44 (35.8%) 12 (17.9%) 13 (19.4%) 51 (4L5%) 35 (52.29を>> 7(10.4%) 123 67 67 1念 鯵. 各学年の達成度 / ]/ 諺 彩 轟 鷺 ド  じ 竃 聾   i’ 奏 /[   100.O 90.O 80.0 70.O 60.O 醗 50.O 40.O 30.0 20.O TO.O O.O (1) (2) 質問 (3) (4)

+第4学年

一翻一第5学年    第6学年

(3)

鳥取大学教育地域科学部教育実践研究指導センター研究年報 第9号 2000年3月 3

3.調査結果の分析

 先行研究の吟味から,調査結果を分析する上で,2つの観 点,すなわち,《除法のモデル》と《量体系》を設定する。  前者に関しては,すでに,Flschbein, et al.(1985)によっ て,《等分除モデル》と《包含除モデル》が示されているが, 後述のように,本調査の結果から,新たに《面積》,《割合》, 《速さ》の3つのカテゴリーをこれらに加えた5つのカテゴ リー一によって分析を試みる: 除法のモデル 等分除 包含除 面積 割合 速さ  また,後者に関しては,日野(1993)による指摘を受けて, わり算の記号÷から連想されるもの(部分的な量等)とは別 に,物理的な量体系に対する子どもの経験的な考えが本調査問 ω 12÷3 題を解決する上で影響すると考え,×きく《離散量(d)》と 《連続量(c>》,及びこれらに《割合(p)》を加えて,以下 のような5つのカテゴリーによって分析を試みる:  (1)∼(4)について,これらのカテゴリーによるクロス集計結果 は以下の通りである。(注1)

第迂学年

d÷d

そ の 他 総 計 等 分 除 包 含 除 そ の 他 82(66、7%) 17 (13.8%) 24 (19.5%〉 82 (66.7%〉 ユ7 (13.8%) 24 (19.5%) 総 計 99 (80.5%) 24 (19.5%) 123 % 7◎

60

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10

4年生くく) モデル その他 その他 量体系 …

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(4)

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! ! ll 4 溝口達也・矢部敏昭:児童の有する除法についての認識

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d÷d

c÷d

そ の他

総 計

等分除

包含除

そ の他

51 (76ユ%) 2(30%) 8(119%) 6(90%) 59 (88ユ%) 2(3.0%) 6(9.0%)

総計

53 (79.1%) 8(119%) 6(9.0%) 67

80

70

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%40

30

20

10

5年生(1) モテル その他 その他 量体系

ジこ肇盲遣浬《・

d÷d

c÷d

C÷C

そ の他

総 計

等分

包含

速 そ の 除 除 さ 他 44 (657%) 2(30%) 10 (14.99を)) 2(30%) 2(30%) 7(104%) 54 (806%) 4(60%) 2(30%) 7 (10、4%)

総計

46 (687%) 1G (149%) 4(6.0%) 7(104%) 67 %

70

60

50

40

30

20

10

6年生(9 モテル 速さ その他 その他 一C 量体系

(5)

鳥取大学教育地域科学部教育実践研究指導センター研究年報 第9号 2000年3月 5  α)については,3学年とも《等分除》と《d÷d》の組み合 わせによる回答が大半を占める。 例1−1  はじめにあめが12こありました。3人で同じ数ずつ分ける  と1人何こずつになるでしょう。  《包含除》と《d÷d》の組み合わせとしては,次のような回 答例があげられる。 例1−2 (4年生・女子)  12このボールを3つずつはこにつめます。はこはいくつい  るでしょう。  5,6年生で《d÷d》以外の量体系による作問を行なう回答 が見られるのは,〈小数÷整数〉や〈÷小数〉の学習経験から (2) 12÷30 連続量を扱う機会が増えたことによるものと考えられる。この ようなものとして,次のような回答例があげられる。 例1−3 (5年生・男子) (《等分除》と《c÷d》)  はじめに12・のジュースがありました。これを3人で分け  ることにしました。1人は,何2になるでしょう。 例1−4 (6年生’女子) (《包含除》と《c÷c》)  12mのリボンを3mつつ分けました。3mつつ分けたリボン  は,何本になりましたか?。 例1−5 (6年生・男子) (《速さ》と《c÷c》)  まさる君の家からおじさんの家まで12kmあります。時速  3kmで走ると何時間かかるでしょう。

響案漬鶴べ

d÷d

c÷d

C÷C

そ の 他 総 計 等 分 除 包 含 除 そ の 他 4(33%) 10(81%) 7(5.7%) 102 (829%) 14 (114%)  7(57%) 102 (829%) 総 計 4(33%) 10(81%) 7(57%) 102 (829%) 123

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80

70

60

  5◎ %

40

30

20

10 4年生② モテル 包己除 その他 その他  C 量体系

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c÷d

C÷C

そ の 他 総 計 等 分 除 包 含 除 そ の 他 18 (269%) 2(30%) 47 (701%) 18 (269(%) 2(3.0%) 47 (70.1%) 総 計 18 (269%) 2(3.G%) 47 (701%) 67 萎 … i 萎 」 タ [ ド 災 … } 皇 》 菱 ÷

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(6)

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il◇ ll、 {i、 1]こ 該 ;i 謬 il ヌ、 き、 多 髄 影 鞍 鷺 藏 …1 難   6 溝日達也・矢部敏昭:児童の有する除法についての認識

80

70

60

50

% 40

30

20

10

5年生(2) モテル その他 その他 量体系

第6学年

d−d

c⊥d

C⊥C

そ の 他 給 計 等 分 除 包 含 除 割 合 そ の 他 2(3.0%) 40 (597%) 1(1.5%) 2(30%) 1(15%) 21 (31.3%) 41 (61.2%) 2(30%) 3(45%) 21 (313%) 総 計 2(30%) 40 (597%) 4(60%) 21 (313%) 67

60

50

40

% 30

20

10 6年生② モテル  上述のように金体を通してもっとも達成度の低い(2)について は,4,5年生においては,正答者は,すべて《等分除》と 《c−d》の組み合わせによる回答である。 例2ヨ (4年生・女子)(《等分除》と《c−d》)  12mのひもがあります。30人に同じ長さずつわけます。な  んmずつくばれるでしょう。 割合 その他 その他 一C 量体系 誤答例としては,次のような回答例があげられる。 例2−2 (4年生・男子) (《等分除》と《dTd》)  12このなしを,30人で分けます。同じ数ずつ分けると,1  人何こでしょう。

(7)

鳥取大学教育地域科学部教育実践研究指導センター研究年報 第9号 2000年3月 7 例2−3 (5年生・女子) (《包含除》と《c÷c》)  リボンが12mあります。30mずつにきると,30cmのリボン  はいくつできるでしょう。 例2−4 (6年生・女子)(《等分除》と《c÷c》)  12㎡のかべを,30分でしあげました。1分で何㎡のかべを  しあげましたか。  4,5年生において見られる除法の認識は,「何等分」「何人 分」あるいは「1つ分」といった語で示される回答例が圧倒的 に多く,被除数が除数よりも小さかったり,また割り切れない 場合に,その問題場面を想起できないという傾向が指摘され る。  6年生においても,正答者の多数は,4,5年生同様,《等 分除》と《c一きd》の組み合わせによる回答であったが,、いくつ か特殊な正答が見られる。 (3) 1.2÷3 例2−5 〈6年生・女子)(《割合》と《d÷d》)  南の駅には,12人お客さんがいます。北の駅には,お客さ  んが,30人います。南の駅の人数は,北の駅の人数の何倍 ・でしょうか? 例2−6 (6年生・男子)(《割合》と《c÷c》)  今臼のんだぎゅうにゅうは122で昨日のんだぎゅうにゅう  は302のみました。122は302の何倍にあたるでしょう。

第4学年

c÷d

C〒C

そ の 他 総 計 等 分 除 包 含 除 そ の 他 47 (38.2%) 4(33%) 72 (58.59を)) 46 (37.4%) 5(4.1%) 72 (58.5%) 総 計 47 (38.2¢を)) 4(3.3%) 72 (58.5%) 123

60

50

40

% 30

20

10

4年生(3) モデル その他 その他 量体系 第・5学年

c÷d

そ の 他 総 計 等 分 除 そ の 他 52 (77.6%) 15 (22.49を)) 52 (77.6%) 15 (22.4%) 総 計 52 (77.69を)) 15 (22.4%) 67 ] 彩 〉 ζ さ /距 ÷ ‖ 萎

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(8)

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8 溝口達也・矢部敏昭:児童の有する除法についての認識 5年生(3)

80

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20

10

モテル その他 その他 量体系  シ       ヘン       ク   ノ   ヘ

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c〒d

C÷C

c÷P

そ の 他 総 計 等 分 除 面 割 速 積 合 さ そ の 他 52 (776%) 1(15%) 1(15%) 2(30%) 1(1,5%) 10 (149%) 52 (776%) 1(15%) 2(3.0%) 2(30%) 10 (14.9%) 総 計 52 (776%) 4(6.0%) 1(1.5%) 10 (149%) 67

80

70

60

50

% 40

30

20

10

6年生(3) モテル  (3}については,4年生においては未習のため,5,6年生の 結果を見るとき,《等分除》と《c÷d》の組み合わせによる回 答が正答者の大多数を占める。 例3−1 (5年生・女子)(《等分除》と《c二d》)  L22のジュースがあります。そのジュースを3人で分け 速さ その他 その他 一P 量体系 ます。1人分は,何2になるでしょう。  また,6年生では,②同様,いくつかの特殊な正答例が見ら れる。

(9)

鳥取大学教育地域科学部教育実践研究指導センター研究年報 第9号 2000年3月 9 例3−2 (6年生・不明)(《面積》と《c÷c》)  面積がL2㎡の長方形があります。横の長さが3mでたて  のながさがわかりません。たての長さは,何mでしょう。 例3−6 (6年生・女子)(《割合》と《c÷p》)  12kmあるハイキングコースを,歩いています。今ちょう  ど,1/3歩いたところです。何km歩きましたか。 く 例3−3 (6年生・男子)(《割合》と《c÷c》)  あと,12㎞でキャンプ場につきます。ここから3㎞で公  園です。キャンプ場は公園の何倍の道のりですか? 例3−4 (6年生’男子)(《速さ》と《c∴c》) 12㎞を3時間で走るかめがいました。このかめは,時速  何kmで走ったでしょう。 {列3−5  (6年生・男子)(《速さ》と《c÷c》)  L2kmの道のりを時速3時間で歩くと,何時間かかるで  しょう。 (4) 12÷03  (3)は,被除数と除数の数としての関係は基本的に(2)と同じも のである。すなわち,(2)の被除数及び除数をそれぞれ10で割っ た数の関係である。しかし,被除数が小数で表されることか ら,(2)に比べ,児童にとっては連続量を想起しやすいと考えら れ,結果的に達成度は閣よりも高いものとなっている。  さらに,6年生においては,少数ではあるが,速さや割合等 の問題場面の経験から,除法の認識について,それまでの, 「何等分」「何人分」あるいは「1つ分」といった語で示される 認識にとどまらず,極めて多様な認識を示しているといえる。 ζ/:/鰻運濠貞くミベ /   〉 ぺ 〆ペン・\び☆×  ㌦  \へ

c÷d

そ の 他 総 計 包 含 除 そ の 他 29 (23.6%) 94 (76.4%) 29 (236%) 94 (764%) :

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80

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% 40 3◎

20

10

4年生(4) モテル その他 その他 量体系 ☆ 乏 ぺ 亥 葵 診 診 § 惣 ◎ 多 当 ㊦ ※ { ぼ 彰 彰 己 影 影 ∀ 滋 ろ / 一 彫 ズ

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C÷C

そ の 他 総 計 惑 骸 包 含 除 面 積 そ の 他 19 (284%) 1(L5%) 47 (7G。1%) ]9 (28.4%) 1(15%) 47 (701%) 一 一

総計

20 (299%) 47 (701%) 67 遥 ヨ 診 乍 《 雀 毒 該 き 蓼 多 芹 診 与

(10)

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麗 10 溝口達也・矢部敏昭:児童の有する除法についての認識

80

70

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% 40

30

20

丁◎ 5年生(4) モテル その他 その他 量体系

第6学年

C−TC

C÷P

そ の 他 計 包 含 除 割 速 合 さ そ の 他 42 (62.7%) 2(30%) 1(15%) 2(3.0%) 20 (299%) 43 (642%) 4(60%) 1(15%) 20 (299%) 総 計 45 (67.2%〉 2(3.0%) 20 (299%) 67 % 6年生く4) モテル  (4)については,《包含除》と《cTc》の組み合わせによる回 答が正答者の大多数を占める。 例4ヨ (6年生・男子)(《包含除》と《c−c》)  12mのリボンを,03mずつ一入の人に上げると何人にあげ  ることになるでしょっ。 その他 その他 c一アP     量体系  除数に小数が用いられていることから,「何等分」等のよう な問題場面は成立しない。このため,4,5年生では未習では あるものの,それまでの除法の認識が適用できず,延記入者が 他の問題に比べ増えている。(3)とあわせて,6年生の結果を見 るとき,被除数や除数に小数(分数)を用いることで,児童の 除法の認識が飛躍的に深まる傾向にあることがうかがえる。  正答例としては,次の様な回答例が見られる。

(11)

鳥取大学教育地域科学部教育実践研究指導センター研究年報 第9号 2000年3月 11 例4−2 (5年生・女子)(《面積》と《c÷c》)  面積が12㎡の花だんがあります。その花だんのたては0.3  mです。横は何mでしょう。 例4−3 (6年生・男子)(《割合》と《c÷c》)  122のジュースは032のジュースの何倍でしょう。 例4−4 (6年生・男子〉(《割合》と《c÷p》)   ある豚肉があります。その肉の3割を取ってはかりに乗せ   ると12kgでした。豚肉は初め何kgあったのでしょう。 例4−5 (6年生・男子)(《速さ》と《c÷c》)   時速03kmで12km進みました。何時間かかったでしょう。

4.おわりに 教授への示唆

 本研究の結論として,児童の除法についての認識について は,本文中に示した通りである。また,研究課題の後者につい ては,次のように述べることが可能である:児童は,除法(被 除数と除数)のタイプによって固定的なイメージを保有しがち である。特に,(整数a)÷(整数b)(a>b>の学習で経験した 《等分除》及び《包含除》の認識が強く,本研究の調査問題に おける「もんだい②」のように,この数の関係が保証されなく なるとき,問題場面をうまく想起できない。さらに,このこと は,児童の有する除法のモデルの問題に関わるだけでなく,そ うしたモデルと結びついて児童の作問に現れる量体系の問題と も関わる。これは,最初の学習経験が,逆に後の学習に対して 障害として機能している(溝口,1995)ことを意味する。すな わち,以前の学習においては,その目標において十分な達成を 見たにも関わらず,次の学習においては,逆にそうした既有の 認識が,困難の原因として機能しているのである。従って,特 に,除法の意味の拡張が図られる「小数のわり算」(第5学年) においては,こうした子どもの有する除法のモデル,あるいは 除法の場面に用いられる量体系について,十分な検討を要す る。 《等分除》及び《包含除》は,除法を基本的に乗法の逆演 算と見たとき,(整数の範囲においては)同数累加の逆を行 なっているといえる。「÷小数」の学習においても,やはり乗 法の逆演算と見るとき,割合の考えが用いられていることが問 題場面から適切に汲み取れるよう学習指導上配慮する必要があ る。具体的には,必ずしも「1あたり量」を求めるような問題 場面は,子どもの固執的な認識を克服する上で適切であるとは 言えない。敢えて,f1あたり量」を求めることが問題の解決に ならないような場面を想定することが望ましいと言える♂注2)  なお,本研究においては,質問紙調査で実施した各設問項目 ごとの結果について分析を行ったが,一人の子どもの中で,各 設問を通じてどのような回答の推移を示したかについては触れ ていない。これについては,残された課題として,指摘され る。 ラ主 1 なお,いくつかの箇所において,入数が達成度と異なる。   これは,例えば,下のような事例の場合において,達成度   としては,誤答とされたものの上記カテゴリーについての  分析においては,分析の対象としたためである。   (事例) (2)12÷30    122のジュースがあります。1日302ずつ飲むと何日    間で全部飲めるでしょう。(4年生・女子) 2 学習指導の実際に関しては,栗岡他(1999)を参照。 引用・参考文献 Berenson, S. B., et a茎.(1996). Ch輌ldren’s word meanings and the  developmem of dlvision co配epts. P力o臨乏卿 4 鹿 20∼潅  00ψπ貌 4施 ∫傭〃昭〃01ω/G旭ψカrW 幻拶吻Z卿 ㎡  蔽吻%吻E吻励o〃,1励痂o(励励),2−75−2−80. Flschbein, E. et a夏.(1985>. The role of implicit models in  solving verbal problems in multiplicat輌on and division. Jo〃拐4/  ㎡輪斑π潅《〃ノ物吻励冶E凌励o〃,16ω,347. 日野圭子.(1993).小数の乗法の学習における子どものイン  フォーマルな方法についての∼考察.三輪辰郎先生退官記念  論文集編集委員会(編).数学教育学の進歩.東洋館出版社.  283−301 栗岡玲子他.(1999).わり算の意味理解を図る学習指導法に関  する一考察:数直線を活用して.日本数学教育学会誌,第81  巻臨時増刊,第81回総会特集号(秋田大会),118. 溝口達也.(1995).認識論的障害の克服過程の記述カテゴリー  による特徴づけ:極限概念を事例として.日本数学教育学会  誌数学教育学論究63・64,27−48. 清水美憲.(1995).分数の除法に関する児童・生徒の認識:そ  の硬直したr論理性」の問題.日本数学教育学会誌数学教  育学i論究63・64,3−26. Abstract  The p町)ose of this research ls to answer出e follow輌ng questions:which conceμions do elementary students have for divis三〇n, and how do these conceμions function to the next leaming contexts in w厨ch studems expand thei’meanlng of division?In thls research, we take the questionnaire method which smdents make a problem si知ation from a given exμession. From analyzing data, some results are gainedl the achievement peτcentage of the case of like 12÷30 is lower thanαhers;s缶dents use models of d輌v三sion not only 《division into the same parts(τoρμぢo, in Japanese),《division into the same o句ects(彦解θo, in Japanese), but also《area》,《proportion》,《velocity》;etc. These research results suggest出at s白dents’conception become obstacles aUhe leaming situations which expand the meaning of division.

参照

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