ＲＩ会長 ゲイリーＣ．Ｋ．ホァン
『ロータリーに輝きを』
期日／毎週水曜日 場所／各務原市産業文化センター２階 住所／各務原市那加桜町２－１８６ ＴＥＬ〈０５８〉３８２－４６４９ ＦＡＸ〈０５８〉３８２－４７１９ 会長／浅野 實 幹事／川瀬 健司 会報委員／千賀 隆治第２５２０例会 平成２７年 ６月１７日（水） №０４５７
２０１５年 ６月２４日（水）19：00
１）フィナーレ例会
岐阜都ホテル 青葉の間 設営「なし」
２０１５年 ７月 １日（水）12：30
１）新役員紹介
産業文化センター２階第２会議室 設営「なし」
会員総数 23 名（出席免除 3 名）本 日 ６月１７日 ホームクラブ出席率 52.00%
先々週 ６月 ３日 補正後出席率 60.86%
司会進行 川瀬 健司 幹事
ロータリーソング「我等の生業」４つのテスト唱和 奉仕プロジェクト委員会
小島 博彦 委員
全員で４つのテストを唱和致しました。会長挨拶 浅野 實 会長
みなさん、こんにちは。お蔭様で、残すところフィ ナーレのみとなりました。この一年間、皆様に助けら れ、終わりを迎えることができそうです。来期は竹田 エレクトが活気ある活動を進めて下さると思います。 なお、本日は航空自衛隊 岐阜基地司令 空将補 松 谷淳一様から航空自衛隊の概要について卓話を頂きま す。本日も宜しくお願い致します。３分間スピーチ 川瀬 健司 君
みなさん、こんにちは。 これは、明治天皇が発せら れた教育勅語です。実は、 先日明治神宮へ行って参り ました。その中で、明治神宮は「教育勅語」を無料で 配布しています。良く読むと、12の項目に分かれてい ます。①親孝行しましょう。②兄弟姉妹は仲良くしま しょう。③夫婦はいつまでも仲睦まじくしましょう。 ④友達はお互いを信じ当て付き合いましょう。⑤自分 の行動を慎みましょう。⑥広く全ての人に愛の手を差 し伸べましょう。⑦勉学に励み、職業を身につけまし ょう。⑧知能を養い、才能を伸ばしましょう。⑨人格 の向上に努めましょう。⑩広く世の人々や社会の為に なる仕事に励みましょう。⑪法律や規則を守り、社会～ 卓話：航空自衛隊 岐阜基地司令 空将補 松谷淳一 様 ～
の秩序に従いましょう。⑫正しい勇気をもって国の為 に真心を尽くしましょう。とあります。これは、大東 亜戦争以降、戦勝国によって廃止をされたことによ り、今の日本がどうなっているのか。正に逆の事が起 こっているのではないかと感じます。私個人的な考え ですが、明治神宮へ行き、これをもう一度学校の授業 として道徳を復活させることにより日本人としての徳 が養われるのではないかと思いました。
ニコＢＯＸ報告 支援プログラム委員会
平井 正晴 委員長
・浅野 實 会長 本日は航空自衛隊 岐阜基地司令 空将補 松谷淳一様より一般では聞かれないご講話を 賜ります。一言一句洩らさずに受け賜ります。 ・川瀬 健司 幹事 一年間有難うございました。 ・藤井 孝一 君 会報に写真有難うございました。 ・横山 隆一郎 君 一年半に亘った畑の開墾がよう やく終わりました。その間に出した石は大小合わせて ４トン、ダンプ一車分になりました。よくぞやったと 自分をほめてやりたい。 ・千葉 臨 君 松谷淳一様、お忙しいところありが とうございます。本日の卓話楽しみにしています。 ・山田 昭仁 君 松谷基地司令、本日はありがとう ございます。 ・竹田 克茂 君 基地司令殿、本日はお忙しい中、 当クラブへお越し頂きありがとうございます。 ・小林 幹男 君 松谷基地司令の卓話です。よろし くお願い致します。 ・小島 博彦 君 航空自衛隊 岐阜基地司令 松谷 淳一様、本日はありがとうございます。 ・平井 正晴 君 松谷基地司令様、本日は卓話あり がとうございます。幹事報告 川瀬 健司 幹事
１）６月ロータリーレート１＄＝１１８円。 ２）各務原中央ＲＣ・美濃加茂ＲＣクールビズのお知 らせ：６月から１０月末日まで。但し、ガバナー 公式訪問、公式行事はこの限りではありません。卓話 卓話者：航空自衛隊 岐阜基地司令
空将補 松谷 淳一様
演題：航空自衛隊の概要について
皆さま、こんに ちは。先程、ご紹 介に預かりました 松谷と申します。 昨年の１２月に着 任致しました。平 素は岐阜基地の活動に対し、様々な観点からご理解、 ご支援を頂き、ありがとうございます。この場を借り て御礼申し上げます。本日は貴重なお時間を頂き、航 空自衛隊の概要について、我が国周辺の状況がどのよ うになっているのか俯瞰したあと、航空戦力と言われ る航空防衛力の意義や役割について、空上任務、空自 組織等を踏まえ、最後に航空防衛力として航空自衛隊 が５年、１０年先どの様な装備品を取得し、どのよう な機能を維持するのかをお話して参ります。 まず、我が国にとって空の重要性の位置づけについ て。島国である我が国にとって、空は海と同じように 脅威に関しても経済的な面でも、ここを介します。航 空自衛隊にとって、空の安全は、安定した経済活動あ るいは、我が国の平和と独立を守るための条件であ る。航空輸送を行う上で、非常に大きな役割を果たす のは上空、公海上空です。すべての国の領空、いわゆ る領土における上空以外は、基本的な公海上空におけ る飛行は自由である。国際法上、何れの国も、他国の 領域、領空に入らなければ、いずれの国際法上の管理 下にあらず、飛行は自由となります。 ◎我が国周辺の空の状況について： その中において、平成２５年１１月に中国が防衛識 別区を東シナ海に設定しました。その際、中国政府は 自国の主権が及ぶような事を発言しております。それ に対し、我が国及び国際社会から懸念が表明されまし た。問題となったのは、「主権が及ぶ」です。防衛識 別区を設定する上では何ら問題ありません。そこには 主権は及ばないからです。あくまで主権は、公海の上 空に設定をする為、そこに侵入した場合、いきなり警 察権行使や、武力行使は一切出来ません。 ◎領土、領空の概念について： 領海は12マイル（1マイル＝約1.85ｋｍ）。公空海上 を運用する機器については全てマイルを使うので㌔に 換算する場合は、２倍して24、１割引くと、約22㎞と 理解できます。 ◎海と空の特性（違い）について： 海：領海において、沿岸国の平和・基地を害する事 がなければ、たとえ他国の領海であっても、自由に船舶が航行（外国の政府船舶も含め）できる。但し、無 害通航が原則である。※ある国については事前通告が 必要な場合もあります。（有害通航の例：潜水艦は海 上航行が基本である為、我が国の領海の中を潜望鏡も 上げず潜って航行する場合） 空：スピードが速い、領空の保全については国民の 生命、財産に直結する。領空の中には許可なしには侵 入できません。例えば、時速1,000㎞の戦闘機は、12海 里＝22㎞を1分半で到達します。したがって、領空保全 は海に比較しても国民の生命財産に直結しています。 これを守る・保全することは極めて重要である。 ◎我が国の周辺状況について 【全般】著しく活発化している国はロシア、中国であ る。北朝鮮に関しても、弾道ミサイルを発射するなど 我が国の空の周辺に於いて、軍事活動を活発化してい る国の一つである。 【各国の概要】 ・中国：近年、領土拡大、戦力投射能力の向上、質の 向上。戦力投射能力とは、自国外に対し、戦力を展開 するという意味である。（爆撃機、空母、弾道ミサイ ル等）11年～13年は防空識別圏の範囲内であったが、 第1列島線を通り西太平洋に進出。 中国が軍事力強化を背景として、東シナ海における活 動は活発化していると言える。 ・ロシア：ロシア空軍に関しては、軍改革を遂行。資 金として約59兆円を投じ、保有の装備品を70％近代 化。2011年～22年の間に国家綱領として制定。 現状として、第4世代の航空機を更に新しい物に変更す る為、14年～15年掛けて航空機数が減少。質の向上を 目指す。軍の改革の進展による速報体制、近代化、核 戦力を保有。軍事的観点から注意する必要がある。 ・北朝鮮：米国の北西部に達するような長射程のテポ ドン2、そこから発生する各種の弾道弾を保有。 ①固定燃料ミサイル開発。（液体は注入の為時間を要 する）②ミサイルの長射程化③核弾頭の小型化であ る。④可動式発射台により機能性を高める。したがっ て、核ミサイル開発と継続、挑発的な言動については 今後も注意する必要がある。 飛行機に関して 第〇世代と呼びます。今後、第4 世代、第5世代と耳にすると思います。 我が国の航空自衛隊保有航空機【Ｆ８６Ｆ】【Ｆ１０ ４】【Ｆ－４】【Ｆ－１５】違いは、ジェット機、レ ーダー搭載、超音速、マルチロール等々様々です。 第4世代【Ｆ－１５】：軌道性、高速性を両立である。 第5世代：【Ｆ－３５】ステルスが特徴。（主に、飛行 機がレーダーを反射し、対象物を特定。ステルスは、 発射したレーダーが形状を変え、左右に放射、拡散。 また、周波数を吸収する塗料を塗る。）平成３０年以 降に４２機取得する契約である。第5世代【Ｔ－５０】 に移行する為に、時間、経費等の課題があり、開発中 の為、平成28年度に一部配備されるのではと報じられ ています。今後、第4～第5のつなぎとして第4世代の搭 載する武器を近代化・能力の向上等を目指す。（4.5世 代） ◎緊急発進の状況について 冷戦時期に944回（過去最多）。その後下降を辿る が、平成3年（1999年）湾岸戦争ぼっ発。ソ連邦の崩壊 後、冷戦終結となる。最近の傾向は、極めて急上昇と 言える。（平成26年度、43回の緊急発進）冷戦の最盛 期に当たる回数のスクランブルが行われています。主 として沖縄地区の戦闘機である。明らかに24年度から 急増しており、過去22年ぶり（500回超）である。25年 度、24年ぶり（800回超）、本年度は過去最多と並ぶ。 平成24年度末に政府が尖閣3島の領有権を取得と発表以 降、明らかに数字との相加があると言える。 ◎航空防衛力について 一般的には、航空機、ミサイル等国家が保有する航 空に関する防衛力の総称である。 陸・海・空と分けると、それぞれ軍事力（有事）、防 衛力（平時は警察力）と対応する機関があるが、空に
ついては無いため、航空自衛隊が平時から警察的活動 を行う。いわゆる領空侵犯である。 航空自衛隊が行う最大の任務は、航空優勢の獲得であ る。航空優勢がなければ、陸上、海上、航空作戦は遂 行できない。（エアーカバーがない為） 航空優勢の定義 我の活動を妨害される事無く、諸活 動が遂行できること。 航空優勢を確保する為の手段として、航空防衛力、航 空戦力があると言える。 航空自衛隊の長所：①即応性、②機動性、③柔軟性、 ④多目的性。 航空自衛隊の短所：①天候に弱い（雷発生時は飛ばな い。積雪時は離陸不能）②空を飛んで初めて機能する 為、地上にある時は無力である。③航空防衛力増勢に 長期間を有する。機器選定→契約→取得→任務開始ま で装備品を供するまで約10年（一般論）。パイロット （戦闘機）養成：指揮（編隊長）までに約８年。極め て長いレンジで時間が掛かる。損失にすると、リカバ リーにかなりの時間を要することになる。 昭和２０年敗戦後、しばらく10年程の空白があると言 われています。その後、初めて航空防衛（産業）につ いても、許可を受け始めていますが、空白の10年は今 でも大きいと言われています。 ◎くうじゅ任務について 防衛（有事）、平時は警察、海上保安庁等々、警察 機関が対応できないことに関し、自衛隊を使用する重 大な任務として位置付けられている。（例：治安出 動、海上警備行動、災害派遣。弾道ミサイル防衛も含 む）これらは、位置づけとしては警察活動である。領 空侵犯に対する措置は、平時からの警察的活動であ る。我が国の領空に、ある一定の箇所でスクランブル をかけ、これを警戒監視する。侵入した場合は、強制 着陸等の強制措置をとり、最寄りの飛行場へ着陸さ せ、警察に引き渡す流れとなる。 その他、航空作戦は、有事として侵入してくる航空 戦力をなるべく早く遠くで見つけ対応する。地上のレ ーダーサイト、空中の早期経過管制機により戦闘機を 誘導する。レーダーサイト等が機能しなくなると、我 が国上空は全て、相手の航空優勢下となる。 その他活動として、航空阻止、海上航空支援、近接航 空支援がある。 航空阻止：相手の部隊が、戦力を発揮しない（移動中 等）うちに阻止する。 海上航空支援・近接航空支援：我の会場、陸上部隊に 対し、必要な支援をする。また、事前の偵察任務、事 後の戦果を計る（記録する）。輸送は通常の通り。 基地防衛：航空自衛隊と陸上自衛隊の一番の違い ・陸上自衛隊：基地ではなく、駐屯地である。（目的 に応じ効果的な場所に展開する。（自己完結能力） ・航空自衛隊：今ある基地を本拠地とする。 （基地防衛は重要である） ①基地警備、②基地の防護、③被害復旧、 ④弾道ミサイル防衛。 弾道ミサイルは、大きく３段階に分けます。１.発射段 階（ブースト段階）2.ミッドコース段階 3.ターミナ ル段階。役割は、以下である。（多層防衛BM-2） ミッドコース段階：海上自衛隊のイージス艦 ターミナル段階：ペトリオット 空自の自動警戒監視システム（ジャッジシステム）が 全て情報処理し陸、海に諸言を送る。この指揮は、航 空自衛隊の総隊司令官が行う。 国会でよく言われますが、法理的には、「座して死を 待つ必要はない」と昭和34年の見解があるように、相 手に戦力を使うことはできる。しかし、裏を返すと、 航空自衛隊には今は、その手段がない。となる。 ◎航空自衛隊の編成について 5つの根幹組織からなる。約5万人の自衛隊員から成 り、3千人が事務官、4万7千人が自衛官（定員）。 航空総隊：①戦闘部隊、②支援部隊、③教育部隊、④ 飛行開発実験団、⑤第二補給処（調達、保管、整備
等）戦闘機部隊、レーダーを有する航空警戒管制部 隊、ミサイル部隊が大きな編成である。この他に最 近、レスキューが入り、大きく4つの組織があります。 それを、日本全国4つに分け、作戦を行う。今が一番緊 張感が高まっているのが、南西航空混成団である。 戦闘機部隊：戦闘航空団（日本全国それぞれ約40機） レーダー部隊：機体、弾道ミサイルの感知。（BMD対応 は11か所）すべての部隊は来年度中に対応となる。 救難部隊：全国に10か所、CH（輸送機部隊）4個、ヘリ 部隊は全14部隊。沖縄だけ救難用ヘリとCH47が混在し ており全国で13基地、14部隊所在である。 支援集団（航空総隊を支える）：輸送部隊、保安官 性、航空気象等々。天皇陛下、内閣総理大臣を空輸す る特有隊（政府専用機）がある。現在747航空機です が、昨年機種選定が終わりボーイング777に移行してい きます。 第三補給処は、電子装備品 第四は誘導弾、銃等を扱 っております。 このように航空自衛隊では、様々な任務がありま す。空上任務、空自組織等、航空防衛力等とお話させ て頂きました。各務原市には岐阜基地があり、日ごろ から航空自衛隊の活動にご理解、ご協力を頂きありが とうございます。今後もより一層のご理解を頂きます 様お願い致します。本日はご清聴ありがとうございま した。
