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埼労連発第03−5号

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Academic year: 2021

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(1)

【自治体名】 埼玉県戸田市

(1)公務職場が労働者全体の福祉の向上の役割を果たすために ① 公務職場は公共の福祉の増進を目的としていることから、労働諸法令の遵守は もちろん、雇用・労働条件、労使関係で模範となる立場にあり、官・民すべての 労働者の権利向上を図る視点から、その役割を発揮してください。 【回答】 他の模範となるよう法令順守等に努めてまいります。 ② 正規職員の減少を補うための非正規職員の増加と外部化によって、住民の安 全・安心、成長発達保障、権利擁護などの後退、そして非正規や外部化された労 働者自身の雇用や労働条件の低下は心配ないのでしょうか。 本来正規で対応すべき業務には正規職員を増員し、住民サービスを向上させる 体制を整えてください。 【回答】 これからの自治体に求められることは、限られた人員と財源の中で自治体運営 を行うことであり、そのために定員の適正化を図っている。本市の住民サービス は全国でも高い水準にあり、今後も水準を維持するため、人材のスキルアップや、 人員配置の配慮等を行ってまいります。 ③ 公共サービス基本法が制定されています。その第 11 条は「公共サービスの実 施に従事する者の適正な労働条件の確保、その他の労働環境の整備に関し必要な 施策をおこなうこと。」となっています。その趣旨に則った施策を推進してくだ さい。 【回答】 公共サービスの実施に従事する者の適正な労働条件や労働環境については、 公共サービス基本法の趣旨に鑑み、適正な労働条件の確保を図ってまいります。 (2)自治体が地域の賃金・労働条件水準を引き上げる役割を果たすために ① 自治体業務に従事するすべての労働者の賃金を引き上げてください。 【回答】 地方公務員の給与は、均衡の原則により、国、県、近隣市との均衡を図る必要 があるとともに、人事院勧告の内容に準拠した対応が必要であると考えておりま す。 ② 正規職員も労働者です。その権利をないがしろにした、賃金・労働条件の一方 的な引き下げに反対してください。また、住民の福祉の向上が目的である職員の あり方に反する、効率やコスト優先の人事評価・査定には慎重に対応してくださ

(2)

い。 【回答】 地方公務員の給与は、人事院勧告の内容に準拠した対応が必要であると考え ております。また、人事評価については、適正な運用ができるよう改善してま いります。 ③ 非正規職員の賃金を引き上げてください。そして、非正規職員が自立できる賃 金水準を確保して、地域で「官製ワーキングプア」をなくす動きを率先してつく ってください。 当面、私たちは最低の水準として月額 15 万円、日給 8,000 円、時給 1,000 円 を保障すべきと考えます。また、経験年数を考慮した加算も当然だと考えます。 【回答】 臨時・非常勤・パート等職員の賃金については、業務内容及び資格に応じ賃金 単価を決定しており、勤務日数や勤務時間も様々であることから、定額の賃金単 価を保障することは困難だと考えます。また、臨時職員、パートタイマー等は任 用の事由そのものが常勤職員と相違するものであり、長期的な任用を求めていな いことから、経験年数を考慮した昇給制度は馴染まないものと考えますが、一定 の経験を考慮して、パートタイマーの賃金単価に段階を設けております。 ④ 非正規職員を雇用するにあたっては、正規職員との「均等待遇」を原則とし、 雇用形態による差別をやめてください。 そして、夏・冬の一時金支給、退職金支給、休暇制度の充実、社会保険・労働 保険の加入、健康診断などを実施して地域のモデルとなるべきと考えますがいか がでしょうか。 【回答】 臨時・非常勤・パート等職員の賃金は、業務内容及び資格等に応じた単価を設 定しており、例として事務パートは時給870円、作業パートは時給900円、 保育パートは時給1,130円、臨時保育士は日額8,292円となっています。 また、社会保険等については、条件を満たしている職員に対し、加入を徹底させ、 加入者について健康診断を実施しております。 (3)公共発注の改善で労働者と住民の福祉を向上させるために ① 公契約のもとで働く労働者の賃金・労働条件の実態を把握してください。 【回答】 入札参加業者に対して配布している「入札参加時における注意事項について」 の中で労働者の適切な賃金の支払いや労働時間などについての配慮をお願いし ているところであり、遵守されているものと考えております。

(3)

② 国、県、近隣自治体の動向にとらわれず、地方自治法第 1 条の2第 1 項の実践 として公契約条例制定を制定してください。 【回答】 公契約については、現行の法制度の下で対応が可能と考えております。しかし、 今後とも県や他市町村の動向も見ていきたいと考えます。 ③ 公共発注で適正な雇用、賃金・労働条件を確保するために、入札参加の前提と して業者に対し労働諸法令の遵守と次のことを求めてください。 ア)公共工事では ⅰ)すべての下請けに至るまで2省協定設計労務単価を保障すること。 ⅱ)下請け契約書の写しの提出と、賃金・法定福利費を明示すること。 ⅲ)すべての対象労働者に建退共証紙の貼付を徹底すること。 【回答】 ⅰ)ⅱ)については、入札参加業者に対して配布している「入札参加時にお ける注意事項について」の中で、2省協定労務単価や労働基準法等関連法令及び 労働者の適切な賃金の支払いについての配慮をお願いしているところであり、遵 守されているものと考えております。 なお、下請けとの契約については元請との対等の立場での契約を求めてまい りたいと考えます。 ⅲ)については、建設業退職金共済証紙購入状況報告書を契約締結後1ヶ月 以内に、また、工事完了時に共済証紙貼付実績報告書を事業課へ提出することと しております。 イ)委託・派遣・指定管理では ⅰ)労働者の賃金根拠を明確にさせること。 ⅱ)労働者の安定した雇用と業務の質を確保するために長期雇用とすること。 ⅲ)上記の目的から、受託・指定業者が変更になる場合も雇用と既得労働条件 以上による引継ぎを求めること。 【回答】 ⅰ)については、入札参加業者に対して配布している「入札参加時における 注意事項について」の中で労働基準法等関連法令の遵守及び労働者の適切な賃金 の支払いについての配慮をお願いしているところであり、根拠までは求めていな い状況です。 ⅱ)ⅲ)については、委託等の事業者の問題と考えられますが、経験のある 人材確保は両方にとっても有効と考えられることから、長期雇用や引継ぎについ て考慮するようお願いしたいと思っております。 ④ 総合評価方式を積極的に活用して、労働者の雇用・労働条件、権利を守るとと

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もに地域中小業者の経営を支援する項目を増やしてください。 公共発注を適正化するためには、少なくとも雇用安定対策、賃金単価下限対策、 退職金制度、社保・労災制度などの項目が必要と考えます。 【回答】 不正を起きにくいものとするために入札の質の向上が必要であり、法令上で も一般競争入札が原則となっています。しかし、公共工事の品質確保のためには 価格以外の要素を取り入れた総合評価方式も必要と考えます。 この総合評価方式の項目については、地元業者の受注機会の確保を図るため、 地理的要件及び市内下請の選定といった評価項目を設定しています。 評価項目の増加については、県や他自治体、及び評価項目全体のバランスな どを見ながら検討していきたいと思います。 ⑤ 公共の立場にある自治体として労働諸法令を厳守し、偽装請負・違法派遣とな らないように現場実態を確認し、「労働省37号告示」に抵触する可能性がある 委託契約は行わないでください。 【回答】 入札参加業者に対して配布している「入札参加時における注意事項について」 の中で諸法令の遵守をお願いしているところであり、偽装請負・違法派遣はない ものと考えています。 ⑥ 公共施設等の維持管理で高年齢者雇用安定法の趣旨を逸脱したシルバー人材 センターの活用がないか確認してください。 自治体の本来業務、恒常的業務については臨時・短期・軽易な業務とは言えず、 労働法令が適用される雇用労働者によって業務を行うべきです。「高年齢者の経 験と能力の発揮と生きがい活動をサポート」を理由に最低賃金水準またはそれ以 下の配分金(賃金)でシルバー人材センターを活用することは高年齢者の権利を 侵害するものに他ならないと考えます。 【回答】 シルバー人材センターは、公益社団法人でもあり、配分金の基準表を作成し 運用していることなどから、高年齢者雇用安定法の趣旨を逸脱したりせず、適正 な単価が計上されているものと理解しております。 (4)中小企業に働く労働者の福祉制度の充実のために ① 中小零細企業の労働者は、大企業と比較して、賃金・労働条件および福利厚生 において大きな格差があり、多くの中小企業に退職金制度などもないだけでなく、 法定福利すらままならない状況にあります。そこで、次の支援策を実施してくだ さい。 ア)中小企業における退職金制度の普及・改善のため、中小企業退職金共済制度 の掛金に対する自治体独自補助を行ってください。

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【回答】 本市では、国の中退共制度への加入促進のため市独自の「中小企業退職金共 済掛金補助制度」を平成19年度から実施しており、中小企業における退職金 制度の普及に努めております。 イ)中小企業勤労者福祉サービスセンターが設置されている自治体では活用を拡 げてください。未設置の自治体では自治体独自の福利厚生制度を創設してくだ さい。 【回答】 当市においては、市中退共制度における福祉共済事業を実施しております。 ② 地域の非正規労働者の労働実態を把握するための調査を実施してください。 【回答】 戸田市内での労働調査については、毎月、戸田市も管轄内であります川口公共 職業安定所から、本市を含む圏域の各種の雇用状況調査結果が公表され、これに より市内の概況を把握しております。 また、非正規労働者の労働実態を調査することは、個々の事業所や個人を対象 とすることから、正確な結果の担保や経費・人員面から実施することは考えてお りません。 ③ 地域の労働者の雇用確保、賃金・労働条件の改善は住民福祉の向上に直結する 課題です。地域の労働者の幸せを実現するために「労働行政・労働者福祉を担当 する課」を設置してください。 【回答】 当市においては、経済振興課が「労働行政・労働者福祉」を担当しており、行 政規模から見て課への昇格は困難であると考えます。 (5)自治体病院における医療労働者の実態について 医療現場(自治体病院)において、住民の健康を守る立場から医療現場の労働環 境の改善をはかり、医師・看護師を増員すること。 【回答】 医療現場において、住民の健康を守る責務の重要性を認識し、効率的で円滑な 運営が行えるような人員配置に努めていきたいと考えております。

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