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マニュアル
株式会社日昇テクノロジー
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更新日 2015/2/18
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1. 準備 ... 4 2. SD カードでの Ubuntu の実行 ... 4 2.1 Ubuntu 実行 SD カードの作成 ... 4 2.2 SD カード上の Ubuntu を実行 ... 6 2.3 HDMI 解像度の設定 ... 8 2.4 各解像度の起動パラメータ ... 9 3. eMMC での Ubuntu の起動 ... 10 3.1 Ubuntu を eMMC にインストール ... 10 3.2 HDMI 解像度の設定 ... 13 3.3 各解像度の起動パラメータ ... 15
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1. 準備
番号 名称 説明 1 NanoPC-T1 本体 2 USB 電源ケーブル 付属品 3 赤外線リモコン(オプション) 付属品 4 Micro USB ケーブル(オプション) 付属品 5 8G SD カード 別途用意6 HDMI インタフェース付きテレビ或いは LCD 別途用意、交換性の問題で DVI から HDMI 変換のものはお勧めしない 7 USB マウス 別途用意 8 USB キーボード 別途用意 9 LAN ケーブル(オプション) 別途用意 10 クロスシリアルケーブル(オプション) 別途用意(RS232 変換ケーブルも必要) 11 5V/1A プラグ 1.7mmφ 電源アダプタ(オプション) 別途用意
2. SD カードでの Ubuntu の実行
2.1 Ubuntu 実行 SD カードの作成
Step1.Ubuntuシステムイメージファイルの解凍 付属DVDのROM\sd-romフォルダにある圧縮バッグubuntu_nanopc_t1_sd_8g.img.tar.gzをダウンロード解 凍してubuntu_nanopc_t1_sd_8g.imgとなる。 Step2.8GのSDカードを用意して、PCに挿入する。挿入後、Hと識別される (注意:SDカードのデータバックアップは事前に実施してください。Ubuntuのサイズは4G以上のため、4G のSDカードは利用できない。) Step3.UbuntuシステムイメージファイルをSDカードに書き込む LinuxとWindows のOSにより、書き込み方法も異なる。 1)Windowsシステム(WindowsXPを例として説明する) フリーソフトウエアwin32diskimagerを利用してubuntu_nanopc_t1_sd_8g.imgをSDカードにコピーする。 ●操作方法 win32diskimagerをダウンロード、解凍してwin32diskimagerフォルダがある。 “Win32DiskImager.exe”をダブルクリックしてソフトウエアを起動する。日昇テクノロジー
ホームページ:http://www.csun.co.jp メール:info@csun.co.jp 5 Image Fileの下のファイル参照アイコンをクリックし“ubuntu_nanopc_t1_sd_8g.img”ファイルを選択する。 例えばSDカードがHと識別される場合、Deviceの下の [ドロップダウンメニュー]からHを選択する。 最後に、[Write]をクリックし、SDカードへの書き込みが開始する。 サイズが大きいので、書き込み終了まで10分以上かかる。 2)Linuxシステム Linuxでddコマンドでubuntu_nanopc_t1_sd_8g.imgをSdカードに書き込む。 念のため、スクリプトプログラムhc_fuse_ubuntu.shを提供する。
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編集終了後保存。 実行権限を設定: # chmod 777 hc_fuse_ubuntu.sh UbuntuシステムでSDカードのデバイスノードは/dev/sdb(SDカードの実際の設備ノードを要確認)で、 ubuntu_nanopc_t1_sd_8g.imgがカレントディレクトリにある場合、下記のコマンドを実行して、書き込みを 開始:
# sudo ./hc_fuse_ubuntu.sh /dev/sdb ./ubuntu_nanopc_t1_sd_8g.img
一つ目のパラメータはSDカードの設備ノードを指定する。 二つ目のパラメータは書き込むファイルを指定する。 サイズが大きいので、書込み時間が長い。
2.2 SD カード上の Ubuntu を実行
UbuntuのSD動作カードの作成終了後、SDカードはBOOTパーティションとROOTFSパーティションに分けられ る。カーネルイメージファイルzImageはBOOTパーティションに保存されている。このファイルの切り替えで 新しいシステムのカーネル更新を行える。ROOTFSパーティションはファイルシステムの保存に利用される。 SDでUbuntuを起動する手順: step1. HDMIケーブルでNanoPC-T1をテレビと接続してテレビをつける step2. NanoPC-T1にUSBマウスとUSBキーボードを画像のように接続:日昇テクノロジー
ホームページ:http://www.csun.co.jp メール:info@csun.co.jp 7 step3. 電源を入れてUbuntuを起動 NanoPC-T1に起動モード選択ボタン(Bootキー)がある。bootキーを押したまま電源を入れるとSDカードで 起動する。bootキーを押さなくて電源を入れるとeMMCで起動する。Bootキーを押したまま起動スイッチS1で NanoPC-T1に電源を入れる。システムが起動したら、テレビにUbuntuシステム画面が表示される。USBマウス とキーボードも正常に動作できるようになる。
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Ubuntuシステム画面。
2.3 HDMI 解像度の設定
SDカードでUbuntuを起動する場合、U-bootのコマンドラインで起動パラメータの変更でHDMI解像度を設定す る。
起動パラメータのデフォルト設定:
root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 console=ttySAC0,115200n8 lcd=S70 skipcali=y ctp=2
video=HDMI-A-1:1920x1080@60 drm_kms_helper.edid_firmware=edid/1920x1080.bin
video設定値の変更でHDMIの解像度を変更する。
例えば、解像度を1280x720 に変更したい場合、起動パラメータの設定は下記の通り
root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 console=ttySAC0,115200n8 lcd=S70 skipcali=y ctp=2
video=HDMI-A-1:1280x720M@60 drm_kms_helper.edid_firmware=edid/1280x720.bin
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コマンドラインモードに入る。
step3. 下記のコマンドを実行して起動パラメータを変更する。
# set bootargs root=/dev/mmcblk0p2 rootfstype=ext4 console=ttySAC0,115200n8 lcd=S70 skipcali=y ctp=2 video=HDMI-A-1:1280x720M@60 drm_kms_helper.edid_firmware=edid/1280x720.bin step4. 起動パラメータをSDカードに保存 # saveenv NanoPC-T1を再起動し、変更した解像度が保存されていることを確認する。
2.4 各解像度の起動パラメータ
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HDMIが正常に出力できない可能性もある。その場合、起動パラメータを下記の様に変更する。
3. eMMC での Ubuntu の起動
3.1 Ubuntu を eMMC にインストール
UbuntuをNanoPC-T1にインストールするには8Gが必要である。SDカードでのUbuntuの起動が成功した後、 UbuntuをeMMC中にインストールできる。 詳細ステップ step1. SDカードでUbuntuを起動、ルートフォルダに入るとUBUNTU_INSTALLフォルダが表示される。日昇テクノロジー
ホームページ:http://www.csun.co.jp メール:info@csun.co.jp 11 このフォルダの下に次の5つのファイルが保存されている。 1) Superboot4412.bin、zImage、rootfs.tar.gz:Ubuntuシステムファイル。 2) eflasher:コマンドラインeMMCの書き込みツール。これでbootloader、zImage、rootfsを独自または 同時に書き込むことができる。
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3) INSTALL:Ubuntuのインストールスクリプト。Eflasherを利用してUbuntuをeMMCにインストールする。
step2. 端末を開いてコマンドラインでUBUNTU_INSTALLフォルダに入る。 # cd /UBUNTU_INSTALL
ホームページ:http://www.csun.co.jp メール:info@csun.co.jp 13 下記の通りにsudo権限のパスワード(123456)を入力したら、インストールできるようになる。 インストールは約10分かかる。 step4. NanoPC-T1を再起動して30秒後Ubuntu画面が表示される。
3.2 HDMI 解像度の設定
eMMCでUbuntuを実行する場合、HDMI解像度の設定は起動パラメータの変更で行える。起動パラメータのデ フォルト設定は下記の通り:root=/dev/mmcblk0p1 rootfstype=ext4 console=ttySAC0,115200n8 lcd=S70 skipcali=y ctp=2 video=HDMI-A-1:1920x1080@60 drm_kms_helper.edid_firmware=edid/1920x1080.bin
video設定値の変更でhdmiの解像度を変更できる。例えば1280x720 の解像度に変更したい場合、起動パラ メータを下記の通りに設定する。
root=/dev/mmcblk0p1 rootfstype=ext4 console=ttySAC0,115200n8 lcd=S70 skipcali=y ctp video=HDMI-A-1:1280x720M@60 drm_kms_helper.edid_firmware=edid/1280x720.bin
eMMCでUbuntuを起動する場合の起動パラメータの変更方法 step1. eMMC起動時、K1キーを押し続けると、システムブートプログラムSuperbootがUSB書き込みモードに 入る。 step2. MiniToolsをダウンロードしてインストール Windowsシステムでダブルクリックでインストール Linuxシステムでrootアカウントで端末のコマンドラインで起動 MiniToolsはSuperbootに合わせてUSBでeMMCに書き込む。MiniToolが起動後、SuperbootがMiniToolsと接 続通信が行う。
step3. [Linux]をクリックする。Kernel CommandLineにチェックを入れ、テキストボックスに起動パラメ ータを記入する。
step4. [开始烧写]をクリックする。
書き込み終了後、NanoPC-T1を再起動して変更された解像度が保存される。
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市販の大部分のテレビとHDMIモニターにEDID機能が搭載されているが、搭載されていないのもあるので、 HDMI正常に出力できない場合がある。その場合、起動パラメータを下記のように変更する必要がある。