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女子受刑者の肝炎ウイルス抗体ならびにヒト免疫不全ウイルス陽性率に関する研究

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Academic year: 2021

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平成9年1月15日 第44巻 日本公衛誌 第1号 55

女子受刑者の肝炎ウイルス抗体ならびにヒト免疫

不全ウイルス陽性率に関する研究

奈良

浩介

河野

正樹

五十嵐正紘

 女子受刑者におけるC型肝炎ウイルスをはじめとする肝炎ウイルスならびにヒト免疫不全ウイルスの抗 体の保有率を調査するため1994年4月より96年3月までの期間,日本国内の某女子刑務所に収容された513 人の受刑者のうち504人について経静脈的に血清を採取し肝炎ウイルスならびにヒト免疫不全ウイルス抗体 について測定を行った。また,同時に過去の輸血歴,入れ墨歴,針治療歴,覚醒剤の経静脈的廻し打ち歴, 精神科受診歴などについて問診を行った。測定結果については覚醒剤常用経験者群と非経験者群の各群に分 類集計し,両群間で統計学的検定を行った。その結果,覚醒剤常用経験者群のC型肝炎ウイルス抗体陽性 率は65%と高比率を示した。A型肝炎とB型肝炎ウイルスならびにヒト免疫不全ウイルス抗体陽性率は2 群間では有意差は認められなかった。また,覚醒剤常用経験者群の中でC型肝炎ウイルス抗体陽性を示し た群は陰性を示した群よりも覚醒剤の使用期間,使用量についてより永い期間,より多い量を使用してい た。  以上の結果より女性においても覚醒剤の経静脈的使用はC型肝炎ウイルス感染の大きな要因となってい ると考えられ感染にたいする予防教育が今後必要であると考えられた。 Key words : 女子受刑者,覚醒剤経静脈的使用,入れ墨,C型肝炎ウイルス,ヒト免疫不全ウイルス

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