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(1)

西独株式会社法の成立とその分析

著者

中村 武

雑誌名

東洋法学

9

2

ページ

1-31

発行年

1966-04

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00007839/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

西独株式会社法の成立とその分析

一 は じ め に 二 改 正 法 の 内 容

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無額面株式の不採用 l 株 式 の 最 低 額 日 発 起 人 の 数

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最 低 資 本 金 額 V 株 券 の 発 行 川 株 式 の 移 転 刊 取 締 役 会 四取締役の執行義務の内容 K 監 査 役 と そ の 職 務

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新 株 引 受 権 三労務者の共同決定権と改正法 四 お わ り に 西独株式会社法の成立とその分析

(3)

東 洋 法 学

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め 本年五月二五日、西独連邦議会は、独立社会民主党議員が白票を投じただけで、ほとんど全会一致の議決をもっ て、多年の宿題であった新株式会社法の政府案を通過させた。そしてこの法律は来年、すなわち一九六六年二一月三 一日後にはじまる営業年度から、 一斉に実施されることになった。 株式会社法発展の歴史をみるとき、 いずれの国について願るも、それは不断の改正の歴史であることに気がつく。 ドイツの現行法は、 一九三七年一月三

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日の株式会社法であるが、その後数多くの特別法によって小改正がおこなわ れ、株式会社法が複雑な実際生活から遊離化

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民 B B E 6 5 することを防いできた。 いままでの数多い特別法を一括したうえ、さらに多くの新規な規定を詳細に設けた。議案の成立 にいたるまでの詳細ないきさつは今これを省く。改正の要点は無額而株の不採用、額面株式の最少額をきめ、株式の 今回の大改正は、 分割、監査役の選任およびその殴脅職能、監査役員の最高数、使用人の共同決定権問題の取扱い方、損益計算書の作 成提出、利益分配、任意準備金の筒問、総会の権限、株主の権利、利益当分・営業年度報告書および年度末決算書、 説明報告義務、銀行のもつ寄託株式決議権、多数決議権株、およびコンツェルン法についての詳しい規定がおかれた。 政府案とちがった経済委員会および労働委員会の提案、意見が多数の賛成をえられなかった主要点等についての理

(4)

由 経 過 は 、 ウイルヘルミ博士の報告書がこれを説明している。 君主邑自由委員長の強調するところによれば、株式会社はいまやかつてラ l テナウの言った、企業それ自身

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刊 の r)としてみるべきではなく、むしろ多くの所有者をもっ企業とし、資本の貯水池のような集中物であ る。新法の目標はこの所有権を保護助長し、 一般公衆・会社企業および国の福祉繁栄をはかり、会社従業員の広い屑 が生産資本に参加し、労働者の福祉をもたらすことに役立たねばならぬ。もっともこの法案えの非難・反対論がない わけではない。ある高等裁判所の同巳

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巳判事によれば、同法案には企業法の総会的観念がかけ、近い将来改正さる 何等かえりみられていない。だから改正というよりも修正(真の改正といわれない﹀ ベき有限会社法の基本線もしかれていない。また組織形態に無関係な各企業の規模、その経済との作用に関しても、 というべきだと。 ドイツ民主社会党の修正提案││コンツェルン公告主義を貫徹し、 コンツェルンにおける子会社、支配会社その他 のコンツェルンについては、その法形態の如何にかかわらず、総てコンツェルン公告主義を拡大徹底させよとの提案 はおしくもしりぞけられた。 また完全な共同決定権をすべての株式会社に認めよという要求も弱められ、少株主の代表者を取締役会に選出可能 にする比例選挙制も拒否された。こうした不満の点もあるが、全体としては、よく株式会社の変貌に対応した進歩の 跡がみられる。日本においても、株式会社法の改正は、目前に論ぜられている重要問題の一であるので、わが改正に 参考となる部分を摘出して、以下ここに短い分析をこころみよう。 もっとも改正法の条文はまだ入手されていないので、政府案および修正委員会の修正条文をかえりみながら、筆を 西 独 株 式 会 社 法 の 成 立 と そ の 分 析

(5)

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計三" m -l4封 1~ 吋 ó 侍回弱火 JQ まミ j訴は制 R み 1制ム;'2 0 (M) V g l. Haupt-Reinhard t Gere l1 schaftsrecht. 4 • Au 日. 1952 S.103. (C'l) ぢ定時:t!"士会同時nilL(矧千 J 綴令巡回仰のうご-il涜" t¥J Q 尉恒".g::偽お lH10 ム¥-' Q ;\tt;~雲:t!" Vg l. Schriftlicher Bericht des Rechtsausschusses uber die von der Bundesregierung eingebrachten Entwusfe a) eines Aktiengesetzes , b) eines Einfuhrungsgesetzes zum Aktiengesetz

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Drucksache IV /i71

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und Bericht des Abgeordne-ten Dr. Wilhelmi. (的) Vq l. Aktienrechtsreform verabschiedet , Mitbestimmung verschlechtert , im 11 Das Mitbestimmungsg-esprach 11 Mai-Heft 1965 Sp. 97. 〈ザ) Vq l. Karl Hax. in zur grossen Ahtienrechtsreform ll (Schriftreihe der Forschundsste l1 e dcr Friedrich -Ebert-Stiftung. Hannover 1962) S.93ff. Aktienrechtsreform und Publizjtat der Unternehmungen , Hausl ・ aden , NennwertloseAktien. Darmstabt , 196-1 (∞) Vg l. Richard Passow , Der Structurwandel der Aktiengese l1 schaft. J ena 1963.

(6)

改正法の内容分析

株式と資本との関係についての誤った観念を是正し、また株式の市場相場価額と利益分配についての誤った比較の 無額面株式の不採用 ないように、さらに資本調達を容易にする利点にかんがみ、無額面株制度をみとめよとの戸は、ドイツにおいても相 当 に つ よ い 。 この問題について改正法委員会では、専門家達をまねいて、その意見をきいた。専門家の一部は受入れに賛成した が、多くはこれに反対し、改正委員会での投票では、賛成論は多数によって否決された。 無額面株制度否認の理由は、無額面株式の法律上の結果が、あまりに株式界を複雑にすることである。法律上本来 保護されねばならぬ少株主の利益は、額面株、 および無額面株の両程をみとめることによって、害される侭がある。 この制度を受入れると、出資者は株式取得の価額と利益配当の割合(利回り)を容易に知ることができないため、他 の方法による投資、また他の株との利害の比較が相当困難になる。他の株式の市場相場との比較は、額面株同士山のあ いだの利益配当率と相場との比較対照により、容易にされる。これらの優れた点と額面株制の欠点を考慮しながら、 また欧洲の諸国例えばベルギー法、リヒテ γ ス タ イ γ 法が無額面株式をみとめることを知りながら、新法はイタリヤ 法と同様、依然として無額面株式不採用の態度を堅持し勺 西独株式会社法の成立とその分析 五

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東 洋 法 学 _.__

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改正法案理白書はこの点について、額面株制度の欠点は﹁株式会社が自己の資産により増資し、これにより会社の 資本金額を真の資産に近づけることにより﹂幾分補正することが可能だと信じたからだ。もっとも﹁無額面株の問題 に つ い て は 、 一層ふかく考慮研究するか否か、暫く時をまつべきだ﹂と言って@嘉門

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諸島営問問﹀宮の﹀いるの で、その無関心でないことは明らかである。

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額面株の最低について、現行法はこれを百マlク(約一万円)とさだめているが(フランス商法では百フラ γ 、 こ れ に 反 株式の最低額 し イ タ リ ヤ で は 最 低 額 を 法 律 で 規 定 し て い な い が 、 普 通 一 千 リ ラ 、 但 し と き に は 五 リ ラ ・ 十 リ ラ 、 ま た は 五 十 リ ラ あ る い は こ れ 以 上 の 額 面 株 が 発 行 さ れ る 。 イ ギ リ ス 法 も 同 様 、 実 際 は 一 ポ ン ド ま た は 一 シ リ ン グ あ る い は そ れ 以 上 の 額 面 株 ) 、 新 法 は こ れ を 五 十 マ ークに半減した。委員会で聴聞した専門家の意見によると、政府案の百マlクからこれを減領することの意見が、大 部分をしめたため、これに従ったものである。 少額面の株式発行により、少額所得者の資本参加を容易にし、会社は容易に大衆から資本をあつめ、 かっこれによ り、株式の市場相場が相当高額に達してもこれを維持させ、投資の意欲を促進させることができる。最低額をこの程 度におさ与えても、小額所得者が投機にはしる弊害はないと判断したためである。 そ れ に し て も 、 日本の額面株式の金額五百円︿但し実際の場合には額面額五十円が圧倒的に多い)は、確かにいまの貨幣 価値からみて、あまりに低きに失する。株式会社法改正のさいの一部学者の戸の通り、 一株の最低額面は五千円位が 相当であろう。もっとも、 実際証券会社の手を通じて株式の売只注文をする場合、 取扱単位は通常千株(五百円額面

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の株式の場合は百株)であるから、弊害は一応チェックされる。ただし端株の買受け所有が禁止されない以上、少株主 が発生し、会社の実務上の取扱に無用の手数をかけ、 かつ総会屋がばっこする弊をふせぐことはできない。 わが国の多数株式会社の額面金額は、 ほ と ん ど 全 部 ( 瓦 斯 ・ 電 気 株 は 五 百 円 、 他 に 額 面 金 百 円 の 会 社 が 多 少 あ る が ) が 、 五十円である実際は、証券会社の手数料収入をたかめているばかりでなく、 一般がこれを便利とする実情にてらし て、これを値上げすることは困難らしい。 わ が 国 会 社 法 は 、 ド イ ツ 、 イタリヤ、 フラ γ ス 法 と 異 な り 、 アメリカ法に追従して、無額面株をみとめたが、新法 施行のさい学者によって強調された理論上の有利性は一般に利用されず、昭和二五年法律第二ハ七号(新株式会社法) の実施以来、無額面株式の発行された実例はきわめて稀で、住友金属工業株式会社その他三、四の会社が増資にさい し、無額面株を発行したに止まる。わが国の株式取引界が、この制度に慣れないことも一つの原因であろうが、しい て不慣れの制度を採用せずとも資本調達に不便なく、 かつ額面金額をこえた無額面株発行によって増資をすること は、額面株を高値の市場相場で株式を売出すことを意味する。 株式を市場で取得する株主の目的は、もっぱら利得の追求にある。株式にたいする高い利益、配当、株価の値上り による利益、額面またはこれ以上の株金払込による増資株の取得を目的として、株式を買受けるわけである。高価の 無額面株発行は、この株主の期待を裏切り、 ひいては大衆の株式投資意欲を低下させ、さらに株価の下落、市況の不 況を招来する結果となる。 額面金額を割った株式会社の無額面株を売出しても、そうした不況の会社の株を買受ける者はいないので、その発 西 独 株 式 会 社 法 の 成 立 と そ の 分 析 七

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東 法 法 戸主4 寸こ. 八. 行が行われないのは当然である。わが国やアメリカ法にちかい筈のイギリス会社法でもこれを認めないのは(ロ

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円 。 の 採 用 は 専 門 家 委 員 会 の 賛 成 提 案 に か か わ ら ず 、 注 文 で は こ れ を 採 用 し て い な い の は 、 そ の 実 用 性 な い た め で は あ る ま い か 。 吋 一 H O 開 。 。 ロ 。 E U Y N r r p H U

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・ 巴 己 ・ ﹀ 同様の理由によるものと思う。 m u 発起人の数については、旧法と同様最低五名とさだめた(訓)株式会社の制度は、会社財産の総額が責任の限度であ 発起人の数 る以上、会社が多数人からなる団体人であるとの理論に拘泥することなく、 一人会社であっても差支えない筈であ 一人だけの発起人による設立はゆるされない。が、英法およびフランス法や日 本商法のように、発起人の数を七人以上とする必要はない o イ タ リ ヤ 法 ( 羽 一 議 胡 ) の よ う に 、 る。だがドイツ法でも諸国法と同様、 発起人は二人以上の者 があれば足りる。誌人形的な発起人をもうける必要は、 みとめられない。 こうした場合の一人会社 Q E B g c m o m o -m え δ の取扱いについて改正法は、なんら特別の規定をおかない。すべて学説にまかせている。 会社設立後に総株式が、 一人の手に帰すことはありうる。これを禁止する規定がない。 けれどもこうした場合は、通常株式会社という匿名の人格者のかげにかれくて、その人的責任をのがれようとする 者が多いので、会社の財産と個人たる株主自身の財産とを別祝することなく、個人株主となった以降の会社債務にた いしては、個人株主が、人的無限の責任を負担するような規定をもうくべきであった。 ( 6 ) ︿ ぬ -・

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・ ( 7 ﹀ベルギー法四一条は、 H F O のP 1 z -L g m o 巳 V 芯 ω ロ ロ 可 目 。 ω ω σ 門 出 i m o o ロ m z z o ロ H H ︿ 2 0 ロ g ロ ω 目 。 ロ 昨 日 0 ロ ι 。 ︿ ω -o ロ 円 μ といって、額面株無額面株の両極の株式をみとめた。そのいづれを採用するかは、各株式会社の定款の規定による c q g t

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・吋 g z b ι 0 円 ︼ 円 。 芹 SEER 巳 巳 ロ 巳 ∞ 0 ・ の g E W H C 日 C 吋 。 goFHygc 一九二六年一月二

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日のリヒテ ンスタイン私法典第二六一条は、株式会社の資本は数字によって定められることを要すると規定しながら、株式は、額面株 または部分株 (OZ 。 円 。 ロ ω 笠宮ロ)の両程の株式をみとめている。(白色自己 ( U O E ∞ -Z E ロ ユ の ﹃ 問 。 ロ ω z z w p m ・

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ω N p u m n F ロ 自 ω ロ p z m H M L ω 。 。 王 国 品 目 印 ・ ω N ﹄ L H ( 9 ) 一人会社の個人株主の無限責任をみとめるイタリヤ私法典第二三六二条はいう。﹁会社が支払能力なきときは、会社債 務については、その債務発生の時期に全株式を所有するにいたった個人株主が無限の責任を負担する﹂ ( C E 巧 日 目 g Z E -ロ の ω ω 。 ι 一 口 ω 0 7 可 。 ロ N m ι = -m O の 町 内 ユ ω ・ 匂 O 円 -o o σ z m m N 向 。 ロ o m o o - ω ロ ω 0 2 u o g o -句 。 門 戸 O 円 。 山 口 の 口 問 -o m N 山 O 山 門 戸 ω ロ - 円 以 w ロ 0 2 ω 2 0 3 1 8 5 0 包 ロ ロ m w m o F 句 。 円 ω g m h c g E ユ 唱 。 ロ L o -Z B Z ω E g g -) w u 株式会社のもつべき最低資本金高は、これを相当高度にさだめねばならぬ。株式会社は木来、高度に発展した大企 最低資本金額 栄の組織体として生れてきたものである以上、その最低資本金の制限のおかれるのが、相当である。 この最低額は、各国の経済状態如何によって定められるべきである。これについて、 イタリヤでは百万リラだと現 在第二三二七条がさだめた。だが同法の改正の目ざす改正委員会草案では、これを低額にすぎるとし、最低資本金額 を二千五百万リラに修正しようとしている。 フランス法では最低額をさだめる規定はないが、 七人の発起人が、少な 西独株式会社法の成立とその分析 九

(11)

東 洋 法 ρ主4 ィー

くも最低百フランの株式一株をもたねばならぬ結果、最低資本金額は七百フラン(一フラン約九十円)、 すなわち約六 千三百円となる。 日本商法では、株式の額面最低額の規定はあるが、株式会社の最低資本金額をさだめないことは、 フランスと同様 である。仏法と同様七人の発起人を必要とし、会社設立にあたって定款をもって、﹁会社が発行する株式の総数およ び額面株式の一株の金額を定め、これを七人の発起人が各一株宛引受けるときは(崎一一⋮が)、僅か資本金三千五百円の 株式会社が生れ出る。こっけいな結果となる。かかる群少泡沫会社の創立をふせぎ、取引の安全をはかるためにも、 相当高度の最低資本金額を、商法が規定すべきである。 資本金三十万円または五十万円程度の株式会社は、有限会社に組織変更し、あるいは、 はじめから有限会社設立に ふみきるべきである。かくて当事者は複雑にして、強行的規定の多い株式会社規定の拘束から免れ、株式会社本然の 姿にたちもどり、取引の安全と株式会社の信用を確保し得られる訳である。 もっともこの問題と、少傾株(日

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または大衆株(︿

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笠宮)をもっ会社の問題とは具る。株式会社の株 式最低額を規定しない国においては、無記名の少額株の販売が、 おこなわれる。例えばアメリカでは、 一 弗 あ る い は それを超える少額株が、 また英国でも、通常一ポンドあるいは一シリングからの少傾株が債務のように、庖頭で販売 される。そしてひろい一般階級の人々のあいだに、無数の少額株主が散在する。この制度は国民大衆の貯蓄心をたか め、会社が広く多額の資金をあつめる、有力な手段ともなり、既に一八世紀の頃から諸国で行われた。 この大戦で国土は荒廃し、産栄の施設はまったく破壊され、 かつインフレによって、資金の価値を減少した我国の

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企栄は、その企業再興のためにも、経済の復興のためにも、巨大な資本の集中を必要とした。少額株の制度はこの必 柏市に対応するためにも役立ち、特別法によって、認められる意味をもっている(尤もドイツの︿ o -W E r t o は ま た 特 殊 の 場合の株式だが)。西独法が現行法の額面株最低額面金百マ l クを半減したのは、 いくぶん、こうした考慮があったも のと推宣するのは、無理でもあるまい。 が国でも少額株販売の制度を考えてみても、 株式市場の不況、証券会社または証券投信にたいする不信用・不満が、 よいのではあるまいか。 ひろく投資者間にはびこっている今日、わ ( 叩 ) 少 額 株 と 大 衆 株 と の 区 別 、 少 額 株 に よ る 少 額 所 得 者 ・ 労 働 者 の 資 本 形 成 は 、 い わ ゆ る 大 衆 資 本 主 義 ・ 労 働 者 財 産 形 成 の 問 題 で あ り 、 む し ろ 社 会 政 策 上 の 問 題 で も あ る 。 こ れ に つ い て は ぐ 巳 ・ 0 島日開 EP ︿ o F ω 付 与 た 巳 2 B 5 ι ロ 円 。 F E

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ω ω ・ N 印 印 同 同 ・ v v 株券が記名式または無記名式で発行されることは、現行法と同様である(明一 )0 株券発行に代る記名株券不所持制 株券の発行 のような便宜方法をもうけ、多数の株券の発行・株主異動による名義書替等の面倒をさけることのできる制度を新法 が考慮しなかった理由を解しかねる。新法はまた、名義書替等手続の代行者制度をもみとめないようだ。 仮株券 ( N

ω n F O ロ ω の F O E W H E R E ω ω のF O E ) はわが国では行われず、その規定もないが、株券発行前に株主たるベ き権利の証券に化体した証券である。これは有価証券の一極と解されている。仮株券は記名式のものだけ発行がゆる 西 独 株 式 会 社 法 の 成 立 と そ の 分 析

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東 洋 法 学 され、無記名式のものは無数となることは、新旧法同様だ(噺一∞ )0 わが国では、仮株券の制度のかわりに、株式申込金領収証が申込者宛に申込者に交付される。その性質について学 説 上 争 わ れ る が 、 一般的株券発行前においては、株式申込金領収は証拠証券であるとともに、 一般株券発行時以降に は、領収証と引換に、会社は株券を領収書名宛人、または領収書の所持人に交付することを約束したものとみとめら れる故に、有価証券の性質をもっ。だから、始めは免責証券であるが、後には、有価証券の性質をもつものだと考え るのが、正当である。 会社が株主に交付する利益配当金領収票

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巳 ロ ﹀ は 、 その期において配当する利 一定数の株式をもった株主に、一定金額を証券と引換に支払うことを約する証券である。利益配 当請求権を化体した記名式の有価証券といえよう。 益の割合をさだめ、 会社の事業に従事する労働者・使用人にたいし、 特に利益分配をする場合に、 特殊な種類の株式を労務者にあた え、労務者を企栄に密接に結びつけるような労務者株(伊法二三四九・﹀

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こ ぐ〉 いては、労働組合の勢力のつよいドイツにおいても、採用されなかった。もっとも、 ひろくドイツの労務者は、すで に労務者の財産形成促進法

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より、種々の保護があたえられているので、株式会社法で、とくに労務者株制度をみとめる必要は、 いまさらなかっ たのだ。労務者は同法により、本栄主と労務者の合怠または経営協約(就栄規則)により、事栄主から各種の財産給付 を あ た え ら れ ( 住 宅 ・ 利 益 分 配 ・ 株 式 年 の ﹀ 、 かつ租税上の有利さもみとめられている。 株式会社だけに限られず、ま

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た業程のいかんに拘らず、 ひろく労務者にこの有利が法律上あたえられるべきか否かは、会社法だけの問題ではない が、大企栄たる株式会社の法律で、まずこうした問題(労例株・利張分配)を取上げることも、立法上の進歩だといえ よ hフ 。 会社の経営にあたっては、会社の繁栄ばかりでなく、労務者の福祉をも配慮すべきであるとすれば、株式会社法は 資本家たる株主または会社経営に、有利な方策だけをかえりみるだけでなく、立法は労働株・利潤分配・税法上の拾 置にまで気を配るべきである。わが株式会社法改正の志向がこの方面にむけられないのは、遺憾である。日経連や労 働組合の注意をうながしたい。 (日﹀株式申込金領収証の性質については種々の説が行われる。その詳細については、朝山笠三氏﹁株式申込金制収証論﹂五 頁 以 下 参 照 。 仮 株 券 に つ い て は ︿ 巳 ・ 印 。 E B m ロ P m -ω ・0ω ・ ωO と の 問 。 円 W 0 ・ ? ? 。 ・ ω ・ 日 。 吋 ロ ・ u d 宗 門 伝 ロ ∞ 2 ・ 怠 ・ ハ ロ ﹀ ∞ -m o r c s m H 5 ・ 。 ℃ -n p ・ ( 日 ) ︿ m -・ 勺 H l p ロN W Z σ o p p m ・

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H B O F N { E n F 5 8 ・わが国労働省 は、最近労働者の財産形成の問題を取り上げたが、同省の重視するところは住宅問題であり、他の点に及んでいないのは物 足りない。わが国で実際行われている従業員持株制度の形態・その実例等については、大和証券株式会社調査部編﹁従業只 持株制度﹂に詳しい。他に高橋勝好・従業員持株制度と譲渡制限の特約の効力・商事法務・二九八号利益分配制と収益参加 制 ( 開 2 5 ∞ 与 丘 巳 ロ ∞ ロ ロ 巴 と の 区 別 ・ そ の 長 短 に つ い て は 、 ︿ m -E E σ 2 ・ m -m ・

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・ ∞ ・ 2 2 同 ・ 労 働 者 財 産 形 成 法 の み と め て い るのはハ同法七)後者(ロ♂ o g z u z o -K E 巴である。アメリカ会社や日本会社法などの規定は、企業の変転ハヨ話。 F 西独株式会社法の成立とその分析

(15)

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巴 印 N ) と い う も 、 も っ ぱ ら 経 営 制 度 の 規 定 に つ い て で あ り 、 資 本 主 義 の 色 彩 が つ よ い 。 会 社 法 殊 に 株 式 会 社 法 に は 、 会 社 企 業 の 性 質 上 か ら 言 っ て も 、 社 会 的 な 規 定 が も っ と 含 ま れ て よ い 告 で あ る 。 日

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本 株 式 丈〉 コ ミ 社 法 は 株式の移転 由 に し 、 ﹁定款の規定によるも之を禁止し、又は制限することを得ない﹂ アメリカ法に追従し、株式の民主化をいそぐの余り、改正法により株式の移転性を無制限に自 (明白)とした。そのための弊害にこまった 経済界は、実際会社の経営に好ましくない人えの譲渡を制限し、譲渡の数力を会社の承認の条件にかけるよう、定款 に規定することを許した旧法(虫記四)の規定に、もどることを強く要望している o これによって会社の経営権を確保 し、会社の乗取りを防ぎ(競争を実質的に制限することとなる場合の株式を取得することは、独禁法の禁止するところだが ( 畑 4 ト一誠一)、そうでない株の買占めは禁止されていない)、あるいは総会屋の弊害を防ぐことを目的とさる以上、正当な要 望 で あ る 。 いわば一種の公共性ある事業の連営、経営秩序、保護増進の前には、株主の個人権は後退せ ねばならぬ。日刊新聞が社会の公器である理由から、譲渡制限がみとめられるとすれば(期制一緒

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燦 一 一 泊 附 弘 山 内 附 紛一般市防羽根悦羽ゴ)株式会社の場合にも、之に準じた淡渡制限がなされるのが正当である。株式の譲渡に適当な制限 を加えても、深い考慮が立法上はらわれるなら、実際上にも理論上にも、多大の弊害があるとは考えられない。 株式会社事業という、

(16)

独改正法六五条は現行法(綜一)と同様、記名株券が、一長書の方法によって移転することをみとめると共に、定款の 規定をもって、譲渡には会社の承認を必要とし、その承認を拒む理由を定めることができるとした。瑞西法、フラン 兵法およびイタリヤ法(巳結五)もまた、同様の規定をもっている o 殊にフラ γ スでは中小会社が、好んでこの制限を もうけ、第三者が狼りに株主となって会社に入りこむことを防いでいる。但し定款によるこの制限は、記名株券のば ( U ﹀ あいだけに限られ、無記名株券には及ばない。 仮株券の移転についても、この制限規定が準用されて然るべきである ( d m 五 ) ( M ) ︿ 巳 ・ 2 0 円 W0 ・ m w - m w ・

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・ -∞ ・ ω N ω ・スイス債務法六八四条 1 も ま た 、 記 名 株 券 の 譲 渡 を 定 款 の 規 定 に よ り 、 制 限 す る こ とができるとしている。その理由については、︿巳・∞ z k o

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民・ルクザンブルヒ株式会社法では株式の譲渡は、これを株主名簿に登録することによって、会社に 対 抗 が で き る と し た 。 ベ ル キ l 法 で は 、 記 名 株 券 の 譲 渡 に 関 し 、 定 款 を も っ て 株 券 の 譲 渡 を 特 別 の 条 件 の 下 に ( 例 、 総 会 ま たは取締役会の同意、取得者の国籍・人柄等﹀、これを許することができる。譲渡制限の条項はすべての株主の同立を得 て 、 こ れ を 定 款 に 規 定 す べ き も の だ と さ れ る 。

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取締役の権限は株主総会に発源し、株主総会で取締役が選任される。取線役の一人である労働取締役

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一消却続格)は、特別法の規定にもとずき、労働者使用人の代表として、監査役会に選任された為法)監査 取締役会 西 独 株 式 会 社 法 の 成 立 と そ の 分 析 一 五

(17)

東 洋 法 学 一 六 役会によって選任され、 一般の取締役と同等の権利をもち、会社の全機関と密接に協力して、その収務をおこなう義 務 が あ る 。 労働者または労働組合は、その代表者を会社の機関に送ることにより、経営の実態を知り会社との接触を密にし、 無用の摩擦・誤解をさけ、かつ労働者の意向・実情を会社に理解させることができる Q こうした両者の密接な接触に より、労使は互に理解協力して労使関係の円満、経営の発展が期待される。 われわれは、我国においても、速かにこうした制度が採用され、 ますます企業の発展、労使関係の協力がおこなわ れることを望みたい。それは一面、労働法の問題でもあるが、他面多数の従業員を抱える株式会社の重要な課題であ る。労働者は、たんなる賃金労働者であってはならぬ。労働をもって経営に、 また国家社会に奉仕協力するものであ る以上、その代表者が企業の機関に参加して、完全な共同決定権をもつべき筈である。 一般取締役を選任する総会が会社の最高機関であることは、改正法も現行法と変らない。この点日本法とちがい、 依然として欧大陸法の伝統をくずさない。 ことは、改正法 (JMM 三 ) も こ れ を み と め た o 但しひろく一般の株式会社に、労働市一役を設けるまでには進歩しない。ド イツ社会民主党の議員が株式会社法審議のさい、白河訴を投じたのも、広くこれを認めさせようとした労働組合の希望 一般の取締役とならんで、特別法によって労働重役が取締役に送出される に全く応えようとしなかった政府案にたいする、抵抗でもあったのだ。 西独一九五一年五月二一日の共同決定権法、くわしく言へば鉱山および鉄鋼製造業にしたがう企業の、監査役・取 締役会における使用人の共同決定権に関する法律二二条によれば、同法の適用をうける企業では、監査役が使用人の

(18)

中から労働取締役を選任するのだ。 株式会社の取締役は通常一名または一名以上の人が選任される。資本金三百万マ l ク以上の株式会社の取締役の数 は、定款に特別の規定のないかぎり、少くも二名の取締役をもつことが法律上要求される(七三)。 取締役会が複数の人から成り立つときは、業務の執行は共同によってのみ行われる(詰)ことは、日本法(一一言ニ

f ニ)と比べて、あまり変りはない。 取 締 役 会 が 、 数 人 ま た は 一

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数人の取締役によって占められているとき、常務の執行が常に全員共同で取扱われねば ならぬとすれば、余りにも繁雑であり、事実上不可能の場合も生じる。そこで通常日常の業務は、社長・副社長および 専 務 ・ 常 務 の 取 締 役 だ け の 会 合 ( 常 務 会 ﹀ で 決 定 し ( 一 判 明 治 綜 0 ) て取行うのが我国でも実際上慣例である。西独法(悶枇訳) やスイス債務法︿七一きのような便宜規定がないので、常務会制度の法的根拠につき疑問を生ずる。日常の常務の決 定は、代表取締役の選任とともに、当然に代表取締役に委任されたものと推定されようが、重要な業務は取締役会が 決定するので、常務会は重要な常務の決定について、代表取締役の諮問機関であると解するようだ(石井)。 こうした諮問機関ではなく、正面からこれを決議機関とみとめ、複雑な事務の決定処理の権限を常務会に認めるこ とは、事務の処理・法律関係の明確安固化をきたす所以である。東京商工会議所の商法改正委員会が、これを取上げ ない理由が不可解だ。 イ タ リ ア 法 の 規 定 に よ れ ば ( 一 一 一 一 一

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、または取締役会の一人(総取締役﹀に権限を委譲して、これに業務執行 西独株式会社法の成立とその分析 七

(19)

学 を委任することができる。会社業務の執行を筒使にする、実際に適した措置である。 東 洋 法 八 ( 日 ) ︿ ∞ -・ 回 o E F 宮 山 52ZEB ロ ロ ∞ ω m g o Z

ω σ ロ ロ ロ 仏 関 。 E 0 ・ H ハ OBEgg ♂ m H ω ∞ - H N ω 民・労働者使用人を代表し て取締役会に送られた労働重役の立場の難しいことは、わかる。会社の利益と労働者側の利益の調和をはかることは、甚し い困難にあうことはあるが、これを調整して妥当な線を引くことは不可能ではない。適当な線を発見するためにこそ、労働 重役の制度がみとめられたのだが。だから回包 F E R E C 三 N ロ 吋 m g m m o ﹀ 宮 町 ロ 円 2ERO 同 日 目 ・ ∞ ・ 色 ) の 反 対 は 肯 定 す る こ と が で き な い 。 ハ 日 ) ︿ 包 ・ c m d 巳 門 戸 ︿ 。 ロ 2 0 = ・ 四 円 0 2 巳 ロ F N ロ 円 巴 σ 0 円 a 雲 仙 ロ 仏 ロ ロ ∞ ι o ω F 。 ﹃ ロ 何 W H U O F Z ︿ O 円H H C F E m m O 9 Z 印 。 N E Z 句 。 円 Z n F 円 ・ 日 2 ﹄ ∞

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労働者は労働契約を通して(労働を客体とする労働契約)、経営の組織体に入りき たった者であるが、労働は経営者・資本(株主)と併立して存在する企業の三つの基本的要因である以上、経世における E H E O 円ω n E P の一人である。その代表が会社運営の機関のなかに入って来、他の取締役と同等の地位を占めないのが、 却 っ て お か し い ( 印 ・ U E -o ♂ロ芯﹀ W E O ロ ロ ロ 件 。 円 ロ o F 自 己 ロ m -の 0 2 E m o ロ巴 α N ω ・ 印 。 ロ ・ ﹀ 。 ハ ロ ﹀ ︿ ・ 町 H P ω o n 目 。 砕 か 句 。 円 自 由 。 巳 ・ ( U O B 目 。 三 釦 件 。 ユ 0 ・ ω ・0 ι L S H ・ ﹀ ユ - N ω ∞ C ロ

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(20)

務の執行に従事しなければならぬ。会社の与信により取得した事実・会社の秘密、すなわち取締役として業務執行中 知りえた経営および業務上の秘密は黙示し、これを洩らしてはならない。﹂と規定するとともに、七三条一項は、 か ん たんに﹁取締役は自己の責任のもとで、会社を指導せねばならぬ。﹂と定めた。 ﹂の改正法七三条の規定は、現行法 ハ 七 O ) が﹁取締役は自己の責任のもとで、会社およびその従業員の福祉繁栄のため、ならびに公衆および国の一般利 益となるように、会社を指導せねばならぬ﹂と明規したことは、 一歩後退の感じをあたえる。 そこで修正委員会では二個の修正提案をだした。まず第一に第七三条の前に七二条

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と し て 、 ﹁会社の迩営は、そ の事業が会社の労務者、 株主ならびに公衆の福祉繁栄をきたすように行われねばならぬ。﹂との条文を設けようとい った。その理由、現行法第七

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条第一項のような規定を、文言を変えて附加補足すべきだ。政府案のままにしておく と き は 、 裁 判 所 は 、 柏もすればあやまった解釈を下し、 取締役は従来のように、 一般公衆の福祉および労務者の福 祉は、もはや顧みる必要がないものと誤解するおそれがある。 その倶がないとしても、 会社ならびに取締役・監査 役等は、資本の要因のほかに、労働の要因性および一般公衆の利益を配慮せねばならぬとの重大基本原則は、これを 条文上暗黙のままに打ち捨ておくべきではない。 法律委員会および経済委員会の委員の多数意見は、この補条は余計なものであり、附加を必要としない。たとい株 式会社の行為は本条利潤の追求にむけられるべきものであったとしても、経済全体および一般公衆の利益を忘れるこ とは許されない。このことは、改正法第三八二条の法文からも読みとられる。会社が利潤追求のほかに一般に、その 労務者の稲祉を顧慮せねばならぬことは、福祉社会的な法および国家のもとでは、当然自明のことである o この基本 西独株式会社法の成立とその分析 九

(21)

東 洋 法 学 二

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原則は各種の規定のなかで、明らかに表現されていること(例、解雇保護法・重傷者雇入れ法・経営組織法、 労働災害防止 法等)によっても、明らかである。会社が、その労務者の利益を蔑ろにすることを得ないという理由は、自明の理であ る。こと新しく、そうした補足修正を附加するのは、蛇足をくわえるに等しい。かような補足修正を施すことは、却 ってその補修を重視するのあまり、労務者の福祉が、株主や一段公衆の福祉に優先するかのような、誤解をうむ危険 がある。補修に無用であるという。 第二の提案は、第七三条第二項に ﹁五千人以上の労務者をもっ企業会社は、 少くも三人の取締役をもたねばなら ぬ。﹂との規定を附加せよという。 五千人以上の労務者をもっ総ての大会社の取締役の一人が、人事関係の事務に専 念することが、可能になるからだと言う。これに対しても委員会の大多数は、反対意見であって、政府案にたいし、 かような取締役数を制限する規定を補足する必要はない。会社が何人の取締役をおくかわ、各場合のあらゆる事情に 応じ、会社みずからがこれを決定すべきである。そして、その決定をするにあたっては、企業に従事する労務者の数 だけが重要ではない。企業の目的・態様・規模(大規模の産業で、自動化が流行である今日)等もまた、 同様に重要な要 素だ。という訳でこの提案もしりぞけられた。 この提案、殊に第一の提案を拒絶して、改正案を鵜呑みにして、法案を通過させたことは、むしろ悲しむべき事だ。 条文の後退といわねばならぬ。 ドイツのように各種の労働者保護の規定が存在し、また労働力にたいする理解ある観念が厳然としている国では、 労働の要因を資本要因に併立主視することを忘れず、したがって会社が労働者の福祉を尊重すること疑がない。だか

(22)

ら、自明の条文を敢えて設ける必要がないかもしれない。けれども日本のように、まだ資本主義の強い国では、 い ま の第一抗案のような補修は、是非とも行うことが肝要。た。現行法第七

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条第一項の文言を整理したような規定が、 日 本株式会社法改正のさいには、取締役の栄務執行についての忠実義務として、これを明規することを望みたい。 ︿ 刊 日 ) ︿ 包 ・ 白 色

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﹀に基づくものである。 いずれの組織をとるかは、その国の国情と経済界の実際にてらして考うべき、立法問題である。日本法はなかば米 英法にならい戦後監査役の権限を縮少し、会計だけの監査役にしてしまったが、その正否には疑問がある。最近山陽 特殊鋼会社その他の倒産にさいし、粉飾決算の問題が、やかましく世論にのぼった例をみても、寧ろ監査役の人選・ 権限を強化し、企栄の適正な運営を計るよう、制度を改正すべきである。 西 独 株 式 会 社 法 の 成 立 と そ の 分 析

(23)

東 洋 法 主主主, 弓一 世 論 は 、 山陽特殊鋼会社の場合、 粉飾決算を看破指摘し得なかった公認会計士制度の欠陥をあげ、 公認会計士制度 の改革に乗出した。公認会計士が私選のため、十分な外部監査を、公正におこなうことが困難である事情もあり、公 認会計士の刑事追求の規定も公認会計士法にないなどの欠点は、近く改正されるであろうが、外部監査制度の強化だ けに止まるのでは、不十分である。内部監査の役目にある監査役が、会計上の能力なく、粉飾決算のごまかしを見破 り得なかったこと、あるいは適正な監査を怠る監査役制度の弱体化は、あらためねばならぬ。監査役の選任、人数、 資格および職務について再考すべきである(聡一ト蹴脳強引萌む。監査役には、添加的重役として、取締役の御先棒を かつぐ勢力の弱い者が好んで選任されるという経済界の実際にも罪がある。ドイツの実際のように、取締役を指導監 督 す る 能 力 と 誠 意 の あ る 人 物 、 会 長 級 の 者 が 監 査 役 に 選 任 さ れ 、 あ る い は 瑞 西 債 務 法 の 規 定 す る よ う に ( 同 時 計 一 一 一 九 ) 、 厳格な規定をおき、監査役に選任される者は、職業的公認会計土(回

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土 有価証券報告書提出義務について、 厳しい監督の態度をとること 事実に、限をつむる訳にはゆかなぬ。

(24)

いずれにしても、中途半端なわが現行法の監査制度についての規定は、すみやかに、改革されねばならぬ。経済界 ならびに立法者の反省・努力を期待する。 (日)株式会社における機関について、三機関主義と二機関主義(すなわち株主総会と重役会!口町

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-これを取締役と 訳すことは、日本法における取締役を想記するので、仮りにこれを重役という)の優劣、その職務の分配については︿巳・ 同

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カ その決議がなされねばならぬ。 こ の 場 合 取 締 役 は 、 株主総会でその必要理由を開示することを要する 日本法の規定である。 ところがわが国の実際では、 ﹂のような特別決議をしないで、 新株引受権(具体的な新株引受権)を拍棄した株主 西独株式会社法の成立とその分析

(25)

東 詳 法 学 二 四 ( 例 ・ 総 株 主 の

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乃至5%) がある場合、会社はこれを一括して特定の証券会社(例、野村証券とか山一証券とかに)に引 受させる(新株発行金額から幾分低価をもって引受させる。買受引受)。証券会社はこれを株式市場で高価な相場で顧客に 売付け、その差額を利益するのが通例である。この買受引受の適法性をみるとめる学説もあるが、判例はこぞってこ れに反して、買取引受を不適法とする(一円誠一計駄臨地)ので実際界は街勤した。やがて経団連を中心に商法の改正問題 として取上げられ、法務省も昭和三九年一月改正法律案要綱(鯨瑚)で、その有効性をみとめるようになったが、未だ 要綱はその佳で限っている。 ドイツにおいての実際新株発行の場合、 株主はいわゆる間接的引受権をあたえられ ( 自

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3 るのが通常である。そして形式的には銀行または銀行団が新株引受権を取得し、これを規定の相場で個々の株主が買 受ける o これは銀行と会社とのあいだで、第三者(株主)の為にする契約(ヨ但)を結び、株主は銀行団にたいし、自己 の持株に対応する数の新株の引渡しを請求することができる。新株引受の複雑な手数を省き、会社はまた速かに資金 の受入れができる。この間接の新株引受権は自由に譲渡ができる。 そこで商法の一部改正要綱は現行法を厳格に解し、第三者引受の場合も総会の特別決訟を要するとしても、さらに 新株引受権の譲渡をみとめるが、これを認める必要があるか否かの判断を会社の自主的な決定に委ねた。即ち新株引 受権の譲渡をみとめる場合は、その旨を新株発行の決議と同時にさだめることを要すと、そのために新株引受権証書 の発行をゆるし、その記載内容をさだめた。新株引受格証言は有価証券とされ、譲渡には証言の交付を要する。但し 便宜のため、その紛失の場合には、除椛判決によらず、株式申込証によって新株の申込ができるとした。

(26)

ドイツの改正法の規定をみるに、会社は各株主にたいし、従来の資本についての持分に応じ新株をあたえねばなら ぬ。取締役はその引受金額を会社の広告掲載紙にこれを公告すべきである。新株引受権は資本増加の特別決議により てのみ、その全部または一部を奪うことができるこ比四恥 ) o 同条五項は間接の新株引受権に関するものであるが、始め 政府案は、新株式が第三者によって引受けられた上、さらにこれを個々の株主に与える義務を第三者に課する場合、 これを引受椎の排除と認めようとした。ところが委員等はこの間接の引受けによる場合をしいて引受権の排除とはみ ない。取締役は、銀行その他の信用機関の新株引受申入れがあれば、その事実、 びに右申入承認期間を、会社所定の掲載紙に公告せねばならぬ(一日四)とした o 間接的引受権附与について、信用機 関が介入することは、現在ドイツにおいても実際に行われているので、この実際に添うべきだと委員等は説明してい 一株につき支払わるべき金額、なら る。改正法では、間接の新株引受権附与は、直接的附与の場合と同視されているのだ。信用機関与えの監督は厳しいの で、信用機関が株主に新株式を正当に交付しないことはあり得ないと考えられる。 株主の新株引受権は、本質上株主権の一部を請求するものであるから、それだけを株主権から引離して談渡するこ とはできない。けれども決議のあった後の具体的な新株引受権宗

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﹀は、財産権の一種であ るから、談渡可能性をそなえるに至る。株式の譲渡を制限づけると同様の理由で、新株引受権の談渡についても、会 社の承諾を必要とすると定められるべきである。 具体的の引受権の内容を記載した証券を新株引受権証書 9 0 N c m m 円2 E m ω の

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と い う 。 る 。 一種の記名有価証券であ 西 独 株 式 会 社 法 の 成 立 と そ の 分 析 二 五

(27)

東 洋 法 学 二 六 新株発行のさい、額面金額をこえて新株を発行する場合は、その最低額について増資の決議においてこれを定める

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) 0 この規定は現行法(一四九)と同様である o 日本商法二八

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条の二第二項の規定と対比して問題があること は、前述の通りである。 (幻)味村治・商法の一部を改正する法律案要綱案の解説・商事法務研究三

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四号、同一三五号・買受引受と東京高裁。高井 清治・引受契約について・同誌二九三号、味村治・割当自由の原則と第三者の新株引受権・向上誌三二五号、矢沢惇・商法 改正案の内容と問題点・同誌=二六号等いずれもこの問題を取扱っている。 ( お ) ︿

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(28)

を組入れ、会社財産と資本金額との差額を調整するために行う適法の措置である。その性質については争いもありうるが、 それは単に会計上の処置であり、会社の資産を増減させるものではない。 他の見方をもってすれば、それは株主にたいする利益配当の一種であると同時に、その全金額に相当する新株の発行であ ると、考えられる。この見方をすれば、株式会社にとっては資本の増額であり、株主にとってはそれだけ財産上の収入であ る(したがって株主には所得税を支払う義務が発生する、という不利益な結果になる)。 このように会社の自由財産からこれを資本に組入れる行為を資本同化(同省広巳 g m Z X F E ロ巴といい、その際に新たに 発 行 さ れ た 株 式 を 無 償 株 ( 司 円 巳 ・ O L ・ の

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条二項および第二

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九条の規定をおいたが、修正委只会の立見でこれを削除した。そして、第一九二条第三項をさ らに取入れ、かかる場合の会計上の処置をさだめ、かつ株式の内容および株式発行の条件は、原則として取締役会が決定 ニ ヘ 一 九 二 ・ J し、監査役の同意を必要とし 7 ( I } 改正法のとる学説は右の一面説であり、二面説をすて、無償株発行は利益分配と、新株発行行為とがあるものではないと した。貸借対照表上あらわれた利益が増資のため資本に組入られるものではなく、営業年度未剰余金が準備金にまわされた ニ ヘ 一 九 二 J 後、変転にむけられるのだという立場をとっ 7 { 条三項) ( M m ) 新株式を額面金額よりも高価で発行する決議において、その額をさだめなかった場合には、その株式の取引相場による べ き だ 。 株主以外の第三者が新株を引受けることは、これにより第三者が会社の全財産に加入することを意味する。言葉を換えれ ば、従来の株主の出資およびこれによる利益準備金その他の会社全財産に新たに持分をもつわけである。だから株主椛者の 引受権を奪い、第三者に引受権をあたえるに際しては、入会費ともいうべき打歩金または参加料を支払うことが必要とな る。この参加料は第三者が引受権を得て、現存の莫大な財産に、一定の持分を得るために支払われる代金のようなものだ。 この参加料の額は個々の株式の相場額から、額面金額を差引いた残高である。(厳格にいえば、会社の全財産から会社資本 金高を控除した残高を株数によって割った金額)。株式の時価発行の根拠がここにある(︿巳・宅位三宮古♂ PP0 ・ ∞ -N 2 。 新株公募の場合の新株引受価額は、概ね株式の市場相場を標準にして定められる理由もここにある。 西独株式会社法の成立とその分析 二 七

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京 洋 法 学 二 八

労務者の共同決定権と改正法

ドイツにおける労務者の共同決権法は、周知のように、 一般会社法の規定のなかにそれぞれ散在するのではなく、 経蛍組訟法や一九五一年の労務者共同決定権、および一九五六年のその補修法によってそれぞれ規定されているだけ だ 。 新株式会社法およびその施行法(三五﹀は、右三個の法律以外に、会社個有の規定をもって、共同決定権につき個有の 会社における規定を、詳細におくことができた筈である。ところが改正法では、これに関する規定は、極めて僅少に すぎない。その理由は、草案理白書に示されたところによれば、 ﹁共同決定権に関する規定を株式会社法中に一般に みとめ、草案の盛った特別法による取締役会および監査役会に、労務者の代表が参加する場合だけに限らず、ひろく これに関する規定を設けよとの提案には、時期尚早と答えるほかない﹂という。 改正法案では、たんに右三法の規定する共同決定権を株式会社法が取入れるに際して、発生する争い、または疑を 明確にし、あるいは立法技術上の欠陥をただそうとするだけで、共同決定杭についての基本問題をきわめ、または法 発展の現状を知ろうともしない。共同決定権に背をむけ、労働組合や労働法学者の説には、耳を傾けようともしない ( m A ) 改正案の態度には、激しい非難の戸があがった。 企業法の改正が、現在統一的に取扱わねばならぬ諸問題のうち、特に重要なものは三つある。公示の問題とコ γ ツ

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エルン法と、労務者の共同決定権の問題である。もちろん株式会社法だけの改正案はその性質上、他の各種の人的会 社における、共同決定権の規定に及ぶことはできない。また企業の組織の大小によって、その規定を具にすること当 然であるから、改正法は、会計および営業の公示主義の問題と、 コンツェルンの問題については、可成詳細な規定を 設けた。だが反対に、最後の共同決定権の問題については、まったく世間の期待を裏切った。 一九六一年二月一日、ドイツ労働組合総同盟

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-ロ の 回 ) は、政府案である草案および 施行法草案にたいし、批評の目をむけ、共同決定権についての規定の改案をもとめた。その態度はごく消極的であっ て、共同決定権についての規定を、根本的に変更しようと言うものではなく、また、決定権の対象を拡張しようとす るものでもなかった。もっともりの回は、その前すでに一九六

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年一一月一日に改正法案にたいする自身の立場を明 白にした。これによると、すべての企業の大株式会社に ︿会社財産関係如何にかかわらず﹀、現在の共同決定権の規定を 拡大しようと主張した。そのいう大企業株式会社とは、貸借対照表上の財産額、年間収入および従栄員の数を標準と して定めるものだが、具体的にしめせば、貸借対照表上の資産五千万マ l ク以上、年間収入一億マ l ク、常時二千人 の従業員をもつものだという。 このような立場から総同盟は、﹁大企業および大コンツエル γ における労務者の共同決定権に関する法律案﹂を作っ て、これを連邦議会に提出し、その採択を求め、議会はこれを受取っ切に拘らず、極めて前のように共同決定権に 理解のない改正案だけに止まったことは、りの切の不満ももっともだと肯れる。 今日の労務者の共同決定権は、鉱山・鉄鋼業会社においては、現行株式会社法の規定するような、労務者の福祉を 西独株式会社法の成立とその分析 二 九

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東 洋 法 学

顧るべき労働者保護の要請にしたがい、労働者および労働組合の代表者にたいし、 いわゆる完全な共同決定権

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午 m -S N 日 0 2 2 Z Z 5 2 5 B g m m 円2 5 ごをあたえ、企業の重要な意思決定にさいし、他の会社の機関と対等な決定権を もつ、協力的な代表者とみとめられた。もっとも、経営組織法の適用をうける個人企業および人的会社においては、 共同発言権・忠言的発言権しかみとめられないが、株式会社、株式合資会社五百人以上の従業員をもっ有限会社およ び鉱山会社は、監査役会における三分ノ一の労務者代表が、単純な共同決定をもっ。 一九五二年法である経世組織法 による労務者の代表のもつものはいわゆる単純な共同決定権にすぎない。いづれにしても、今日各法律によってあた えられた共同決定権制度は、 一般から確実な制度として承認され、 はじめの悲観論者も影をいそめ、完全な共同決定 権は、憲法違反(所有権侵害の)だとの見解も、 いまでは主張するものはない。 一

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年の実施経験をへた制度は、外国 人からも信用をうけ、鉱山鉄鋼会社えの投資も、安心して行われ、その会社の株式相場も、また特に下落していな い。共同決定権は、企業の意思に統一性をうしなわせるとの意見も、また当らぬことが実証された。 今回の改正の際にもドイツ労働組合は、すべての大株式会社には、完全な共同決定権をあたえようと、運動を新た に展開し、これを院路すべき理由のないことを説いた。にも拘らず遂に時期尚早論に敗れさったが、組合の運動は、 今後一層激しく盛上ることと思う。 ( 幻 ) ω ・ ﹀ 自 己 目 。 F O 回 o m 吋 P H M m ω ・ 。 印 ( お ) ︿ 巴 ・ 同 ユ 丘 W L R 自 由 5 2 E B 自 己 ロ ぬ ω 円 。 n v 己 目 。 F O ︿ O 円 m n v ユ 同 OZPEHUS 富 山 岳 g 江 田 昌 ロ ロ m m - m o m U 同 位 。

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97. (gj) Vg l. Aktienrechtsreform und Mitbestimmung. Stellungnahmen und Vorschlage. hrg. von Bundes-vorstond des Deutschen Gewerschaftsbundes. S.S. 3f. 11 日. 〈宕) Vg l. Th. Berhorst

Veroffentlichungen-Vortrage-Auspruchen Bd. 1

Mitbestimmung

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W. Wedin-gen

Zur theorie ung Praxis der Mitbestimmung. Berlin 1962; Kunze Christman

Wirtschaftliche Mit-bestimmwng in Meinnugsteit

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Koln 1964. 国将兵心主よ ~..Lj'恒美訴え学ニ M4 1-1#誕 Q .g::偽(R$み]思卦1lリ ~J !{¥ tぐ.;2涜'~お#封~~' ~主要必姐~~{p.{' お吋 Ó Tl λ~ I-\ λ 封 1Qq 毛 ~~~~~"( ~~î-'1Ql'Q o 涜J!t、 A吋心兵.;2嘉誠 4 ←やはやぶ ).;2 Q i-" t¥J Q 岨

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参照

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