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介護老人保健施設を退所する要介護高齢者の尿失禁を悪化させないtransition(移行)支援研究

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Academic year: 2021

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(1)2016 年度 在宅医療助成 勇美財団助成金 「介護老人保健施設を退所する要介護高齢者の尿失禁を悪化させない TRANSITION(移行)支援研究」報告書 順天堂大学保健看護学部 阿部詠子 Ⅰ.研究背景と目的 (1)在宅復帰の阻害要因である尿失禁 平成 24 年の厚生労働省の調査では、介護老人保健施設の在宅復帰困難要因として「介 護必要度が高い(66.3%)」に次いで「排泄が自立していない(58.0%)」 、 「介護者の心 身の介護負担が大きい(46.8%)」、就労等で「介護に時間を割けない(36.7%)」が上が っているおり、尿失禁は介護負担だけでなくの在宅復帰を困難にさせる一因になってい る [1]。尿失禁は、脳血管疾患、意識障害、認知障害、移動能力障害などによって生じるが、 様々な要因が複合し、原因不明である場合も多い。尿失禁は、要介護高齢者で 19.1%~41.2% [4] [5]、85 歳以上の超高齢者の 32.8% 23.3%~67.9% [8] [9]に見られる。. [6] [7] 、医療施設および福祉施設の入所者では. このように、尿失禁は認知症と同程度によく見られ在. 宅復帰の阻害要因あるいは施設入所要因ともなり得る症状であるにも関わらず、介護保険 施設や在宅などの地域包括ケアでケアプランの作成時に認知症や ADL との関連も含め、積 極的に改善や維持のためのケアプランが検討されることは少ない。少なくとも現在の日本 の介護保険制度では介護保険施設から在宅への退所時に尿失禁対策のケアプランを作成す る義務は課していない。 (2)Transition Care Programm の必要性. しかし、欧米では病院やナーシングホームから在宅への退院(所)や在宅から施設へ の入所といった transition(トランジッション;移行・移動)は、高齢者自身や家族に とって心身ともに影響する大きなイベントであることから、seamless care(シームレス ケア、移動によってケアの質や量に変化が生じ高齢者に不利益が起こらないケア)の目 的でガイドラインが設けられていることが多い。 例えばオーストラリアの健康省によるガイドラインでは、トランジッションケアを政 府の政策背景と実施要項を踏まえ、高齢者ケア法(Aged Care Act)として政府の責任で 提供するものと位置付けている。内容は早期に在宅に戻れるように予めゴールを設定し、 期間限定で短期に適切に提供される看護・理学療法・作業療法のセラピーを中心とした パッケージサービス と定められており、標準的には休祝日も含め 28 日間まで連続す るケアである [7]。ケアを受ける高齢者は 28 日間まで費用の全額補助が支給され 28 日 後からは 25%の補助が支給される(重度さに応じて 50%まで補助) 。トランジッション 1.

(2) ケアは尿失禁に限らず、高齢者の日常生活の拡大や自立、生活の安定化に向けてニーズ をアセスメントし集中的に行われる。その他、カナダやアメリカのアラスカ州、オレゴ ン州、ミシガン州、テキサス州、ウイスコンシン州、ワシントン州、などでも 1~3 ヶ月 間の同様のトランジッションケアが実施されている [8] [9]が、公費負担で実施される 点はすべて共通となっている。トランジッションケアが実施されている国や州は広大な 土地と点在する人口の特徴があるが、少子高齢化および急速に進む地方の過疎化の現状 から日本も同様の状況と考えて差し支えないと思われる。 (3)Transition Care Programm の介護の質 欧米のトランジッションプログラムで提供されるケアはもともとシームレスケアを目標 としていることから、在宅で提供されるトランジッションケアは「施設と同等」であること が求められる。前述のオーストラリアの例では施設ケアと同等だがより家庭に即したもの、 家庭環境に合わせたもの(屋外 outdoor を含む)を条件とし、提供事業者は利用者の自立と 健康維持のためのケアマネジメントだけでなく、ケアの提供スタッフにも目標の周知をす る義務と責任がある。必要であればボランティアなどの地域の資源開発も行う。また、事業 者は自分達が提供可能なサービスの範囲を利用者に提示しその地区のどのトランジッショ ンケアプログラム提供に空きがあるかも知らせなければならない [7]。また、トランジッシ ョンケアの質として①安全性(safety)②効果(Effectiveness)③妥当性(appropriateness)④ 利用者の満足(stakeholder satisfaction)⑤サービスの利便性⑥効率性(efficiency)が求 められる。日本の場合、ケアマネジメントを担う介護支援専門員(ケアマネジャー)の 4 割 が兼務か非常勤である [10]ことに加え、ケアマネジャー1 人あたりの標準担当件数が多い ために①介護保険の理念である「自立支援」の考え方が、十分共有されていない② 利用者 像や課題に応じた適切なアセスメント(課題把握)が必ずしも十分でない③ サービス担当 者会議における多職種協働が十分に機能していない④ ケアマネジメントにおけるモニタ リング、評価が必ずしも十分でない⑤ 重度者に対する医療サービスの組み込みをはじめと した医療との連携が必ずしも十分でない、といった課題が指摘されている [11]が、その結 果、利用者の満足や利便性、効率性が優先され、ケアの効果や妥当性が十分に検討されてい ない側面が見られる。 (4)トランジッションケアの効果 トランジッションケアにより、身体機能の維持や健康維持・管理されることで再入院や再 入所が減少するという多数の報告がある [12] [13]。ただし、多職種協働で継続的に行われ、 スタッフ間の連携が良好なことが前提とされている。 (5)Transition Care Programm における排尿ケアの義務 前述のオーストラリアのトランジッションケアのガイドラインでは退所時の各施設や 2.

(3) 地域の役割や義務、どの時期にどのようなケアマネジメントを行うべきかプロセスに沿っ て説明されているが、本研究で注目した尿失禁についても明記されている。 その中で、施設では入院(所)中から退院(所)に向け尿失禁の排泄方法(パッド、ウリ ドーム、留置カテーテル、トイレチェアーなど)に対する準備と手配まで含めて良い援助方 法のマネジメントをすること、帰宅した地域のケアサービスはトランジッションに必要な 留置カテーテルやストマのケアプログラムの提供や訪問看護サービスの手配、ADL 支援の 中に尿禁制(尿失禁がない状態)か、尿失禁のマネジメント、使用する補助具や装着器具の マネジメントを支援し、提供することを支援項目として挙げている [7]。しかし、日本では このような視点の支援ガイドラインは現在のところ見当たらない。 (6)介護老人保健施設から退所するにあたって、施設が日本版トランジッションケアプ ランを作ることは可能か。 介護老人保健施設、特に過去 6 ヶ月間の在宅復帰率が 50%以上(その他にベッド回転率 や要介護者の割合も条件となっているが)の在宅強化型施設では退所支援を多職種で積極 的に行っていることが多い。しかし、退所までに排泄動作やトイレまでの歩行、トイレの使 用方法までのトレーニングを多職種協働でケアプランを作成し、何とか自立できるまでに なったとしても、退所した途端に、ケアマネジャーは地域の居宅支援事業所となり、家族の 希望でなるべく費用を抑える要望あるいは意義を感じなければケアの提供者に専門職のセ ラピストや訪問看護師が入ることはなくなってしまう。実際に、今回研究対象とした施設で の聞き取りでは、退所前に居宅支援事業所のケアマネジャーに来所してもらい、情報提供を し、それらを取り入れたケアプランを提案しても、経済的な事情や理解不足から家族が断り、 ヘルパーの身体介護と福祉用具の利用のみで終わっているケースがままあるということで あった。居宅においても担当者会議の開催が義務付けられているが、利用者および家族と最 初に面談し、ケアプランを立案するのは単独のケアマネジャーであるため、極端な例ではそ のケアマネジャーの視点・経験のみで立案されることになる。それらを解消するために平成 26 年から導入された主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)によるスーパーバイズは まだ発展途上にある。そのため、筆者は多職種協働でケアを実施している介護老人保健施設 が退所時のケアプランを作成し、1~3 ヶ月程度実施できることが理想ではないかと考えた。 そこで本研究では日本版トランジッションケアプランとまではいかないが、在宅強化型介 護老人保健施設の職員を中心に研修を行い、多職種協働で尿失禁の悪化を予防するトラン ジッションケアプランの作成を試みることを目的とした。また、そのための資料として、1 年間に施設を退所し在宅復帰した高齢者全員の追跡調査を実施した。. 3.

(4) 文献 1. 吉田祐子、金憲経、岩佐一ら. 都市部在住高齢者における尿失禁の頻度および尿失禁に 関連する特性. : 日本老年医学会誌, 2005. : 第 44 巻 1 号 P83-89. 2. takahasi. 3. 高橋競、加藤篤、猪狩友行ら. 失禁のある在宅要支援・要介護高齢者における閉じこもり の関連因子. . : 勇美財団在宅医療研究助成. 研究報告書, 2012.. 4. 権藤恭之、古名丈人、小林江里香ら. 都市部在宅超高齢者の心身機能の実態. : 日本老 年医学会誌, 2005. : 第 42 巻 2 号 p199-208. 5. 橋本修二、星旦二、中原俊隆. わが国の医療機関に入院ないし施設に入所している高齢 者における尿失禁優勝者数の推計. 第 42 巻 7 号 p482-490 : 日本公衆衛生学雑誌, 平成7. 6. 本間之夫、高井計弘、高橋悟ら. 施設入所老人の尿失禁実態調査ー施設類型別検討ー. : 日本泌尿器学会雑誌, 1992. : 第 83 巻第 8 号 p1294-1303. 7. HealthGovernment Department of Australian. Transition Care Programme Guidelinmes. 2015. 8.. Leslie. HendricksonC.reinhardSusan.. Discussion. Paper. Community. Living. Exchange. : Rutgers Center for State Health Policy, 2006. 9. GroupTransition of Care Coalition NTOCC Measures WorkNational. Transitions of Care Measures. 2008. 10. 和気純子. 介護支援専門員によるケアマネジメント:阻害要因の計量的分析. : 人文学 報:社会福祉学, 2004. : (20),17-44. 11. 厚生労働省. 介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検 討会における議論の中間的整理. 平成 25. 12. Nayloret.al.Brooten,Campbell. Transitional Care of Older Adults Hospitalized with Heart Failure:A randomized,Controlled Trial. : JAGS, 2004. : 52:675-684. 13. LaMantiaScheunemann,Viera,et.al. Interventions to improve Transitional Care Between Nursing Homes and Hospitals:Asystematic Review. 2010. : J Am Geritr Soc.April;58(4):777-782. 14. 金憲経、吉田英世、胡秀英. 農村地域高齢者の尿失禁発症に関連する要因の検討. : 日 本公衆衛生雑誌, 平成 16 年. : 第 51 巻 8 号 p612-622. 15. 中島和江、中西範幸、多田羅浩三ら. 地域高齢者における尿および便失禁、出現頻度、 関連要因と生命予後. : 日本公衆衛生雑誌, 平成 9. : 第 44 巻 3 号 p192-200.. 4.

(5) Ⅱ.尿失禁に関する研修会の開催 大阪府下の医療法人および社会福祉法人が運営する在宅強化型介護老人保健施設の職員 を中心に 1 年間で 3 回の研修会を実施し、述べ 68 名の参加があった。最終的に事例をもと に、退所時の尿失禁に対するケアプランを作成した。 【第 1 回】(資料1・2) タイトル:高齢者ケア従事者のための尿失禁研修会―最新の知識と情報からケアプラン を考えるー 日時:2016 年 11 月 12 日(土)13:00-17:00 場所:リック羽曳野(羽曳野市立生活文化情報センター)大会議室 講師:順天堂大学順天堂医院. 泌尿器科准教授. 同看護部看護師長皮膚排泄ケア認定看護師. 和久本芳彰氏 山口涼子氏. 対象者:2 法人職員の希望者 参加者:40 名。 内容:尿失禁に関する病態生理、ケアの基礎。 【結果】概ね好評であった(資料1~3)。この回は専門知識の講義を中心としたが、アン ケートでは知識よりも事例で考えたいという要望が幾つか見られた。また、事例の提供者か ら事例の改善案についてもう少し相談したいという要望があり、入所中の事例を訪問し、本 人の排泄の様子や記録を和久本医師に相談し、助言内容を施設にフィードバックした。 【第 2 回、第 3 回】(資料4) タイトル:尿失禁の事例検討と標準ケアプラン作成研修会(全 2 回) 第1回. 2017 年5月13 日(土)12:00-15:00. 場所:リンク大阪会議室 対象者:2 法人職員の希望者、南大阪地区認定介護支援専門員 参加者:13 名(当日研修が重複し認定介護支援専門員の参加なし) 目的:対処困難で、本人も改善したいと希望している尿失禁事例の複雑な関連要因をグル ープで検討し、改善に必要な条件やケアプランについて考察することで尿失禁へ の意識や観察力、対応力を高める。 内容:ワークショップとして尿失禁の事例の要因について所属を混合させた 5~6 名のグ ループで要因の検討を行った。模造紙上に尿失禁の要因を ICF の分類に沿って付 箋紙を使って KJ 法で分類し、発表・ディスカッションを行い、発表する。 【成果】グループは所属、年齢、経験年数、職種が様々だったが、援助者が適宜入ることに より、質問やディスカッションがしやすい環境を作り、活発に意見交換がされた。また、KJ 法でまとめることにより、全員が参加し、足りない情報や知識、ケアに対する考え方などを 補い合う効果が得られた。. 5.

(6) 第2回. 2017 年6月17 日(土)13:00-16:00. 場所:あべのハルカス会議室 対象者:2 法人職員の希望者 参加者:15 名 内容:ワークショップとして第 1 回に尿失禁の要因を検討した事例の、退所時ケアプラ ンを5~6 名のグループで時間内に完成する。クラウド上の第1表~第3表をグループで完 成し発表、ディスカッションを行う。最終的にまとまったものを「退所時の標準ケアプラン」 として完成し発表する。 【成果】最終成果としてモデルプランの1表と2表が完成された(資料5)。 【考察】 同じ事例について2つのグループでプランを立てたが、情報量に差があったり、参加者の 経験年数や知識で差があったりして時間内で十分な検討ができなかった部分が残るが、 「尿 失禁」がある高齢者の退所時ケアプランとしては以下のことから、尿失禁に対するトランジ ッションケアプログラムの条件を満たしていると思われる。 1.尿失禁への対応として定期排尿誘導がマネジメントされている。 2.ポータブルトイレによる自立排尿の維持のために、ADL の維持が組込まれている。 (立位・移乗の安定性維持、下衣着衣動作の訓練、日中の活動量の維持、デイケアサ ービスの利用による機能訓練) 3.尿失禁による2次的障害(スキントラブル:褥瘡)の予防がマネジメントされている。 4.使用する福祉用具のマネジメントがされている。 5.家族の支援が資源として組込まれている。 参加者のアンケート回答から、当初「ケアプラン」そのものについてあまり理解してい なかったり、事例検討や成功例で手早く取り入れられるようなノウハウを期待していた り、尿失禁のケアプランに医学的知識はあまり必要でないといった意見が見られたが、回 を重ねるごとに、身体的アセスメントや退所後の生活に対するケアプランの重要性に気づ いたという意見が増えていったように思う。単にノウハウを習得するだけでは、尿失禁の 他にも様々な身体機能の低下や生活機能障害がある高齢者、すなわち個別性に対応するこ とは難しく、一人一人の状況を多職種協働で丁寧にアセスメントしてマネジメントを行う ことが重要である。多職種協働でアセスメントすることにより、知識や経験が統合され、 視点がぶれず見落としなく「標準化」していくことになる。 今回の経験から、ケアマネジャーの研修で行われる対象者の全体的なアセスメントより も尿失禁や転倒といった高齢者に多い生活機能障害にフォーカスしたケアプラン作成研修 を分割して行う方が、理解が深まるように思われた。またこのようなプロセスそのものが 6.

(7) 参加者の研修や経験値の機会となっていることから、職種別研修だけでなく市町村単位の 多職種研修として今後活用できると考える。. 7.

(8) 尿失禁がある方が退所し在宅療養を続けるための条件 介護老人保健施設. 悠々亭. 阪村. 智美. 【はじめに】 当施設は在宅強化型老健として、理学療法士・作業療法士での個別リハビリテーション (以下リハと略す)や言語聴覚士による発語・嚥下・認知機能へのリハを行っている。ま た、生活全般への支援を行う介護福祉士による施設内生活で、ご利用者毎の残存機能を活 かし個別リハでの訓練内容を生活動作に落とし込み反復することで、身体機能を生活動作 につなげている。その結果、生活動作の改善につながり在宅復帰が可能となっている。 施設からの退所先は様々で、自宅、有料系住宅、有料施設、グループホーム、特別養護 老人ホーム、病院などである。その中で、自宅に復帰された方を中心に考察した内容を報 告する。 【退所可能な用件】 自宅復帰に伴い家族からのニーズは、①歩けること②トイレが自分でできること③身の 回りの事が自分でできること④日中一人で過ごすことができることなどが掲げられる。 【家族が受け入れる条件】 上記ニーズに対して、①歩行不可能でも車椅子で移乗が自分で可能になる。又は、軽介 助②トイレからポータブル・安楽尿器の使用③生活支援(食事準備、洗濯、掃除、買い物 など)④日中介護サービスの利用などである。 【家族が受け入れられない条件】 環境面からの問題①廊下幅、段差などのバリヤ、道路から自宅までの階段など自宅全般 の環境②排泄物の後始末、1 日数回に及ぶ(時間規定無し)介助、匂いなども含まれる。 ③家族サポートによる負担感や距離の問題(子供が他市に在住)④一人になる時間があり 見守りに対しての不安感。(24 時間見守れるサービスはない) 【在宅復帰に向けたケアプラン】 施設内では、①排泄に関してのアセスメントで尿意の有無・間隔の確認をおこなう。ま た、身体機能に応じて、トイレ誘導の方法を検討する。検討した結果、②リハでは下肢筋 力の向上で立位保持の時間延長やバランスなどの訓練また移乗動作の改善等をおこなう。 介護では、失禁の状況に応じて、誘導間隔を確定し、使用するおむつ(パット類)や下着 の選定をおこなう。回数に応じ看護より泌尿器専門医への受診調整をおこない治療が必要 かを検討し受診へ繋ぐ。排泄時に腹圧を掛け残尿を減らすなどを実施する。 尿量の多い方には、飲水量のチェックや夕食後からの飲水量を減少させるなどの工夫を 8.

(9) おこなっている。 また、身体機能や認知面では尿器やポータブルの使用や、トイレに近い部屋、トイレま での移動手段、場所を明確にするなど環境面での配慮も実施している。 ある程度の排泄動作が可能になった段階で、③自宅への訪問を行い生活動線と環境・家 族のマンパワーの確認をおこなう。環境面ではトイレに近い部屋への部屋替え、動線上に 手摺りの設置や家具の配置など模様替えを提案する。家族の生活リズムも視野に入れ、排 泄動作含むご利用者自身がしないといけないことをアセスメントと介護サービスの利用を どこまで考えているかの意見聴取をおこなう。家屋評価後カンファレンスで、④自宅での 課題を検討する。自身でのパット着脱、便座の蓋の開け閉め、水を流す動作、下衣の更衣 動作や移動手段、福祉用具の活用など自立できる工夫を話し合っている。また、排尿だけ でなく排便への対応も検討し、排便間隔や下剤などの服薬時間、必要に応じて訪問看護で のコントロールなども話し合う。 夜間の排泄介助は、家族にとっても負担感が強く完全自立でないと受け入れが困難にな るため、おむつ使用を余儀なくされるケースも多い。夜間良眠し生活リズムを整えること も必要なため、ご利用者自身と相談し、ご家族へのおむつ交換の指導をおこなって在宅復 帰を支援している。 施設ケアプラン作成のプロセスとして以下の3つの時期があり、それぞれの時期に 則した考え方で作成している。 ①. 初期:アセスメント期間(入所より 2 週間)で排泄パターンと状況を把握. ②. 中期:機能改善期間(2 週目より 3 ヶ月)で ADL 等の身体・精神・医療面の改善. を実施 ③. 後期:調整期間(2 ヶ月目後半から退所まで)自立支援・家族指導・環境整備を実. 施 しかし、尿意が回復しても全介助の状況では在宅復帰は困難になり、また、施設で提供 しているケアそのものを在宅で家族に依頼することは不可能であるため、ご利用者自身に もある程度我慢を強いてしまうことも出てくる。 【結果】 今回調査で、自宅復帰された方は、ほぼ排泄動作が自立できている方達であった。この 結果から自宅復帰の最低条件は排泄動作の自立もしくは、軽介助レベルである。そのため には、排泄に関するケア方法を個々の家庭に応じた内容を検討する必要性がある。 また、施設退所後の継続的な自宅生活を送るためには、リハビリテーションを継続し、 排泄動作に必要な身体機能や生活機能を維持する、ご家族の負担に対しては、排泄に関す る工夫の提案(ポータブルトイレの後始末方法や匂いへの配慮)、福祉用具の活用。訪問 看護・かかりつけ医との排泄に関したサポート体制、訪問介護の利用目的の明確化、ショ 9.

(10) ートステイでの休息日の確保、ご利用者の精神的ストレスの減少等の条件と、そのための 支援が必要である。 排泄は「行きたい時がケア時」で、自宅では 24 時間施設のように呼べばケアが受けら れるわけでない。24 時間巡回型訪問介護を利用しても最低 2 時間以上の間隔で訪問をおこ なうため、ある程度の排尿間隔が必要になる。しかし、排泄は、気温、体調、水分量など 大まかなパターンはあっても 100%同じではない。 それを支援できるサービスは、現状として施設系サービスしかなく、自宅では介護者で ある家族が補わなければならない。泌尿器専門医でしっかりとコントロールをし、現在あ る介護サービスが利用できるようにしていく必要性があると考える。 ケアマネジメントとしてできる限り施設入所中に泌尿器科の受療調整をおこなうが、老 健施設では、受診や、医療・薬剤に関して規定が有り、対応が難しい場面も多々ある。専 門領域(耳鼻科・眼科・泌尿器科など)に関してだけでも制限が大幅に緩和されれば、自 宅生活がスムーズにおこなえるよう医療面からの調整もしやすくなると考える。. 10.

(11) Ⅲ.介護老人保健施設を退所し在宅復帰した高齢者の追跡調査 ケアアセスメント(インターライ方式)を利用した2つの法人の追跡調査結果の概要 は以下の通り。 研究期間内(2016 年 10 月 1 日~2017 年 3 月 31 日)の退所者は A 法人 17 名(女性 17 名男性 0 名) 、B 法人 2 名(男性 2 名、女性 0 名)の合計 19 名(男性 2 名、女性 17 名)、 43 データであった。平均年齢は 84.7 歳(標準偏差 7.8 歳)で最高齢 99 歳、最年少 68 歳 だった。. 平均要介護度は 4.8 で、7 割に何らかの認知障害が見られた。ADL は全員が見. 守り~軽介助程度で退所時に尿失禁がない高齢者が 53%、まれ~時に失禁する程度が 37%だった。頻繁に尿失禁があったのは 1 名のみだった。また、1 ヶ月後の訪問で 1 段階 以上に尿失禁が「悪化」したのが 5 名(29%)、 「維持」されていたのが 7 名(41%)、「改 善」していたのは 5 名(29%)で、約 7 割が「維持」もしくは「改善」していた。 【考察】 詳細は分析を加える必要があるが、7割が尿失禁の状態が維持もしくは改善しており、 要介護5であっても1ヶ月後に改善している者がいることから、適切なケアプランや日常 生活の活動量拡大などによって改善の可能性があると考えられる。. 性別 N=19. 2. 0%. 17. 20%. 40%. 60% 男性. 80%. 女性. 11. 100%.

(12) N=19. 要介護度. 3. 6. 0%. 4. 4. 2. 20%. 40%. 60%. 80%. 100%. 要介護1. 要介護2. 要介護3. 要介護4. 要介護5. CPS(認知機能)の状態. 5. 女性. 6. 3. 1. 男性. 3. 1. 0%. 20%. 40%. 障害なし. 境界的である. 60% 軽度の障害がある. 12. 0. 80%. 100%. 中等度の障害がある.

(13) DRS(うつの問題). 2. なし. 0%. N=19. 16. 20%. 40%. 60% 男性. 80%. 100%. 女性. N=19. ADL-H(ADLの程度). 1. 広範援助Ⅰ. 1. 限定援助. 見守り程度. 5. 3. 0. 0%. 9. 20%. 40% 男性. 60% 女性. 13. 80%. 100%.

(14) 退所時の尿失禁の状態. N=19. 1. 頻繁に失禁する. 時に失禁する. 0. 4. まれに失禁する. 0. 3. カテーテルや瘻があり失禁しない. 0. 1. 1. 失禁していない 0%. 0. 9 20%. 40%. 男性. 60%. 80%. 女性. 退所1ヶ月後の尿失禁の状態 N=19. 1. 改善. 1. 維持. 悪化. 4. 6. 0. 0%. 5. 20%. 40%. 60% 男性. 女性. 14. 80%. 100%. 100%.

(15) 資料1. 15.

(16) 16.

(17) 17.

(18) 18.

(19) 19.

(20) 20.

(21) 21.

(22) 22.

(23) 資料2. 23.

(24) 24.

(25) 25.

(26) 26.

(27) 27.

(28) 28.

(29) 29.

(30) 30.

(31) 31.

(32) 資料3 2016 年 11 月 12 日(土)開催 高齢者ケア従事者のための尿失禁研修会 ―最新の知識と情報からケアプランを考える- 参加者アンケート-まとめ 1.参加者職種(重複回答可) 【回答】 介護支援専門員. 16 人. 40.0%. 介護福祉士. 17 人. 42.5%. 看護職. 3人. 7.5%. 作業療法士. 1人. 2.5%. 栄養士(管理栄養士)2 人. 5.0%. 1人. 2.5%. 40 人. 100%. 社会福祉士 合計. 栄養士(管理栄 養士) 5.0%. (※うち介護福祉士職あり. 参加者の内訳. N=40 社会福祉士 2.5%. 作業療法士 2.5%. 看護職 7.5%. 介護支援専門員 40.0% 介護福祉士 42.5%. 32. 2 人).

(33) 2.研修会をどこで知ったか?. 講演会をどこで知ったか N=40 地域包括セン ター, 1人. 介護支援専門 員協会, 2人. 法人内のお知 らせ, 36人. 3.研修会全体の時間の適切さ. 講演時間の長さ. N=40 長い 7.5%. やや短い 2.5%. やや長い 17.5%. 適切 72.5%. 【研修時間の長さの理由】 . 1つ1時間だったので集中できた. . 1日だと集中力が保たない. . 1 日中の研修でなかったので集中力が持続したのでそう感じました。. . 2 本の講義と質問時間、集中しやすい内容、構成でした。. . もう少しゆっくりお話を聞きたかった 33.

(34) . 一般的に時間は長いですが濃い内容なので気になりませんでした。. . 関心のある内容だったので長く感じなかった. . 講義、質問ともに勉強になり貴重な時間でした。. . 時間内にいろいろなタイプの失禁などを細かく説明していただけ、良い研修を受けれ た時間だったと思います。. . 集中できる範囲内でした. . 集中力がなくなっている. . 的確な内容で大変参考になりました。. . 適度に休憩もあり講義の時間も適切で集中できた. . 同じ内容の所があるためそこを短くしてもらえれば良いかと思いました。. . 内容が興味深く飽きなく話が聞けた. 4.研修内容. 研修内容. どちらでもない 2.5%. N=40. やや不 適切 2.5%. やや適切で ある 22.5% 適切である 72.5%. 【研修内容の理由】 . ケアプランを考えるという内容についての研修が内容としてわからなかった。. . ためになる内容だったから. . 医療の専門家の先生から排尿のしくみについて分かりやすく教えていただけた. . 医療的なことが多かった。事例検討や成功例が欲しかった。. . 各利用者の排泄パターンを理解しリハパンツ、パットの使用をできるだけ外していき たいと思います。. . 基礎知識と実務により分かりやすかった. . 急性期である病院での支援から老健へ在宅とつながる参考になるものだったと思いま 34.

(35) す。 . 具体的に教えて頂き有意義でした. . 講義では新たな知識の獲得や知識の再確認が出来、他施設の排泄の質問等を講師の方 がアドバイスを聞けたことで今後自施設で活かせていけると思った。. . 高齢者の排泄の問題点を解りやすく説明頂きました。. . 施設でのケアは多くのスタッフが関わるので統一してが難しいこともあるかと思いま すが在宅だと関わる頻度は少ないがスタッフが限られるので統一した方法で関わって いきたいと思えました。. . 情報が医療的な部分が多く、アセスメントの際の参考にはなったがケアの面での参考 部分が少なかった. . 新しいことを学べました. . 新しい治療や物品などを知れたので。. . 先生の講義と看護師さんの内容がリンクして聞いていてよく理解できました。. . 専門的な部分はどうしても理解するのに時間がかかる(聞いていて追いつかない). . 知りたい内容ばかりでした. . 通常排泄介助を行っていないが分かりやすかった. . 的確な内容で大変参考になりました。. . 尿失禁の種類、アイテム、対応等勉強になりました。. . 普段は任せてしまう泌尿器の問題、自分たちでアセスメントが出来る部分もあり、泌尿 器に任せる前にしっかりとアセスメントをして情報提供をしていきたいと思いました。. . 毎日行っているトイレ介助を行っている中、失禁される方がどの失禁タイプ方かまた は自己にて排尿訴えて下さる様アセスメントを取ることをわかりやすかったです。. 研修会の内容については「適切である」「やや適切である」を含めると参加者の 95%が適 切と答えた。適切でない理由は医療的な内容が中心でケアに生かせない、速度が速くてつ いていくのが大変といった内容であった。. 35.

(36) 5.今後も尿失禁に関する研修会に参加したいと思うか?. 今後もこのような講演会に参加したいと思うか N=40 どちらでもな い 2.5%. ややそう思う 35.0% そう思う 62.5%. 6.自由記載 . 便吸収パッドがあることを知り、施設でも取り入れて欲しいと思った。失禁の種類を理 解し、適切なケアをしていくことが大切と感じた。集中できるアクティビティを見つけ る事も尿の空けることに有効で有ることが学べ良かった。. . かかりつけ医と連携を取るのは非常に難しいです。その先の専門病院(大きな病院)の 医師とはもっと連携が取りづらいです。医療との上手な連携のとり方が知りたいです。. . とてもわかりやすい内容で良かったです。また、このような研修に参加したいです。あ りがとうございました。. . 医学的な面での説明がわかりやすく知識を得ることが出来ました。失禁に対するアプ ローチの方向に選択肢を増やすことができました。. . 介護拒否の方の排泄ケア、老老介護の排泄ケア(を知りたい). . 研修に参加させて頂きありがとうございました。アセスメントの内容として残王の有 無がありましたが老人保健施設には残尿を測る械がない場合どうしたらよいでしょう か。尿測は実施しているので出た尿の量は記録は取れますが、何か機械以外でも残尿の 有無が分かる方法があれば聞きたいです。. . 今回の研修で学んだことを自施設で活かして行きます. . 最後の Q&A は役に立ちました。. . 在宅復帰のためには排泄(失禁の)の改善は大変重要なことになります。長く自宅での 生活を送れるためにも積極的に取り組んでいきたい内容だと考えています。. . 残尿があるのか前立腺肥大の有無を確認しアセスメントを取っていきたいと思います。 36.

(37) . 残尿量の確認の必要性、失禁のタイプのアセスメントの必要性を再認識出来ました。. . 事例検討がもう少し増えればと思いました。. . 自分で学ぶには難しい部分もわかりやすく話して下さりありがとうございました。. . 失禁がなぜ起こるのかをわかりやすくお話して頂けた。ありがとうございました。. . 情報の種類やその重要性をさらに理解することができました。. . 早口でお話されるのでついていくのが難しかったかと思いました。もう少しゆっくり お話頂けると嬉しいです。今日は貴重なお話をありがとうございました。. . 大変勉強になりました。今後に活かして行きます。. . 日頃の業務の中でアセスメントをしっかりと取りつつケアにつなげていきたいと思い ます。. . 尿意を回復させる方法はあるのかおうかがいしたいです。. . 排泄ケアでのアセスメントの重要性が理解できた。施設内での残尿のチェックやパタ ーンを知ってケア方法を考えて行きたいです。. . 排泄という人が日常生活を営む上でとても重要なところの話を聞けて良かったです。 個別の対応をどこまで対応できるかそこが重要と思います。. . 排泄障害について構造から見ることや原因に寄って状態や退所について改めて学ぶこ とができました。本人と家族の言うことが違うというのは全くその通り!と思ってし まいました治療についてや実際の排泄ケアについてケアマネの立場からは直接伝える というより本人・家族、ケアスタッフへ提案と言う形になりますが、改善に向けて連携 できたらと思いました。. . 頻尿の方などいますが、残尿がどれだけあるのかといったことまではアセスメント出 来ていなかったのでそういったところも知っていないといけないと思った。. . 便利な物を教えていただいたり、夢中になると締まってくるという事やためになるお 話がたくさんありました。今後は活用していきます。大事なお話をありがとうございま した。. . 勉強になりました。ありがとうございました。. 今回の勉強会の大きな目標であるアセスメントの重要性や尿失禁の情報の重要性の理解は 達成できたかと思われる。今後知りたいテーマとしてかかりつけ医との連携、介護拒否の 排泄ケア、残尿量の測定法などが挙がっているが、折を見て検討していきたい。どちらかと 言うと介護支援専門員とコメディカル職種は知識や情報を知りたい傾向があり、介護系職 種はケアに直接活かすための実践や、事例展開を知りたいとする傾向が見られた。. 37.

(38) 2017 年 5 月 13 日・6 月 17 日(土)開催 「尿失禁の事例検討と標準ケアプラン作成研修会」(全2回)参加者アンケート-まとめ. ※2 回分のアンケートを1つにまとめた 1回目のアンケートの結果を踏まえ、2回目、3回目の研修は事例検討と事例の退所を 想定したケアプラン作成とした。 1.参加者の職種(重複回答可) 【回答】 5人. 18%. 17 人. 61%. 看護職. 4人. 14%. その他. 2人. 7%. 28 人. 100%. 介護支援専門員 介護福祉士. 合計. 看護職 14%. その他 職種 N=28 7%. (※うち介護福祉士職あり. 介護支援専 門員 18%. 介護福祉士 61%. 38. 2 人).

(39) 2.研修時間の長さ. やや短い 14%. 研修時間の長さ N=28. 適切 86%. 適切 . 理由 GW にたくさん時間を取れて話し合いがゆっくりできました. やや短い. 理由. . 発表・検討時間がもう少しあれば. . ケアプラン作成までの情報収集の時間も含めもう少し時間がほしい. 3.研修内容. どちらでも 研修内容 ない 3% やや不適切 4%. やや適切で ある 21%. N=28. 不明 4%. 適切である 68%. 39.

(40) 適切. 理由. . あまりケアプランに関わることがなかったのでとても興味深かったです. . 自分の実務に役立てたい. . 他施設の方のケアプラン作成視点等参考になりました. やや不適切・不適切. 理由. . 初めて参加なのでよくわからない. . 排泄ケアから ADL 維持=リハビリ単位?どこに着目してみていくのか混じっていて わからなくなってきたところあり。. . もう少し失禁について話し合えればと思いました。. 4.今後自身の仕事に役立つか. 自身の仕事に役立つか. そう思う 43%. N=28. どちらでも ない 25% ややそう思 う 32%. 40.

(41) 5.次の機会があったら参加したいか. 次の機会の参加 N=28 どちらでもな い 7% ややそ う思う 21% そう思う 72%. 6.全体の感想 . 他職者と交流でき有意義でした. . 非常に勉強になる。実際のプラン内容をグループワークできた、充実した内容となり ました。. . とても良かったです. . 退所後の生活に対するケアプラン作成は初めてのことでとても参考になりました. . 様々な職種事業所の方の考え方が今後とても役立ちそうな内容でした。事例の方を よく知る事業者とそうでない事業者の意見の違いはアセスメントの大切さに気づか せて頂きました。介護現場の者が多く、プランニングは難しかったようです。. . ケアプランを作成したことがないのでよくわからない部分もありました。. . お疲れ様でした。排泄のことをもっと深く勉強していければと思いました。. . 先生の話をたくさん聞いてみたかったです。. . アセスメントの立て方から利用者さんのプランにより在宅介護に活かせることが学 べた. . 医師の意見を聞くことができ勉強になりました。. 41.

(42) 資料4 【モデルプラン事例】 A さん. 90 代. 男性. 要介護4 家族構成:妻は 10 年前に他界,独身の次女と 2 人暮らし。次女は毎日ではないが就労、合間 に介護。長女は結婚し近くに居住。 住まい:賃貸住宅、ベッドあり、風呂あり 経済的:生活保護 生活歴:関西地方で 65 歳ごろまでクリーニング店を営む。閉店後転居し 72 歳頃まで夜勤 業務に従事し退職、その後市内に転入。 既往歴:左大腿骨転子部骨折術後、変形性膝関節症、胸腰椎陳旧性左圧迫骨折、咳喘息・気 管支炎、第 1 度房室ブロック、再燃性逆流性食道炎 主治医:市民病院. 月 1 回通院. 内服薬:アンブロキソール徐放錠 45mg/日 ガナトン 50mg 3 回/日 マグミット 250mg. 6 回/日. ネキシウム cp20mg 1 回/日 軟膏:皮膚乾燥にオイラックス 身長:153cm,体重 45.4kg BMI 19.4 【ADL】 寝返り:つかまれば可 起き上がり:つかまれば可 座位保持:支えが必要、肘掛けや背もたれで軽く支える 立位保持:支えが必要、長時間は保持できない 立ち上がり:つかまれば可 移動:車椅子(フロアー内自走可能) 移乗:一部介助(腰のあたりを支える介助) 入浴:全介助(一度失神しかけたので湯に浸かる時間は短めにする。洗身は介助) 食事摂取:見守り、ソフト食一口大、全粥、嚥下障害なし 排泄:一部介助、尿意あり、自宅ではポータブルトイレ使用、夜間おむつ、失禁あり。 着脱:上下とも一部介助 整容:一部介助(準備) 服薬:一部介助(準備) 視力:普通(老眼鏡使用) 聴力:大声で可 意思疎通:通じる 42.

(43) HDS-R. 5/30 夜間大声あり(昼夜逆転あり). その他:温厚な性格だが次女には苦情をいうことが多い。菓子類が好きで、あれば幾らでも 食べてしまう。夏季は体調を崩しやすい。 家族の要望:昼間 1 人で過ごすことがあるので家の中で動けるようになって欲しい。ポー タブルトイレが自分で行けるようにいて欲しい。 検討の様子. KJ 法によるまとめと発表. 43.

(44) 44.

(45) 資料5【完成したモデルプラン】AB 共通. 45.

(46) 【完成したモデルプラン】A グループの2表. 46.

(47) 【完成したモデルプラン】B グループの2表. 47.

(48) 謝. 辞. 本研究を実施するにあたり、多大なご協力をいただきました医療法人永広会様、 社会福祉法人永寿福祉会様、事例にご協力いただきましたご利用者様、介護老人 保健施設悠々亭. 阪村智美様、永寿福祉会石井亨宏様、参加していただきました. 両法人の皆様に心から深く感謝し、御礼申し上げます。. 48.

(49)

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