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珪素鋼板の磁歪

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Academic year: 2021

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∪.D.C.dd9.15.782-415:538.る52

The Magnetostriction of ElectricalSilicon SteelSheet

′_t =● 呂 Tomio Iizuka 内 容 梗 概 変圧器の騒酋灘川二の問題と関連して検討した珪素鋼板の磁謹の測定且と測定結.リミについて述べた。静 磁歪の測定には従来のノノ法(2)を川いたが,商用周波数の交番磁場i・こよって励磁された場合の動磁歪の測 定にほピックアップを柑いて測定するノノ法を開発した。これらのプノ法を川いて熱狂珪素銅板と方Ir,j性珪 素鋼帯の磁歪特性の相違透明らかにして,その原剛こついて考察を加えた。 ト

最近市街地変電所における変圧器の騒市村 は変電所 計画にあたって無視することのできないものとなった 日立 作所においてi・ま早くからこの間題を採り上げ研究 を続けてきたが,その成果ほすでに低騒-i、■7・変圧器の完 成(1)によって示された。 変圧轟騒古の発生機栴については稜々考えられるが, 主因ほ鉄心材料の磁歪振動であると一般に.認められてい る。したがって変圧器騒・古の防止対策にあたってほ現川 各種珪素銅板の磁蓮特性を明らかにする必安がある。本 報は以上の観点から珪 鋼板の磁歪特性の測定を中心に 研究の一端を取りまとめたものである。

2.珪素鋼板の静磁歪

装置および測定法 測定装置ほ増本,白川民らの装一閃(2)と同様で, 磁歪による微少変f、とをローラ・ミラー方式で拡大して読 取望遠鏡で測定する方法である。ただ珪素銅板の 1×10 6程度で非常に小さい上に試料が厚さ0.35mm種 板であるので, 鍔の製作ほ慎重 に 行 また測 違には感度を上げるために直径0.321mmのローラを使 用し,さらに望遠鏡に接眼渕微計を取り付けて尺度の 約1/20mm の変化まで読みうるようにした。また機械 的な振動の除去と測定中における試料および蓑田の熱膨 張の補正に留意した。 訊 片ほ所定の珪 6mm長さ100mmの板 にシヤーで切断した後フライス加工で仕上げて用いた。 また 磁歪 片の磁化はソレノイドを用いた。 △J の算糾ほ次式によった。 ここに」ほ 料の長さ,△Jほ磁化による長さの変イヒ, * 日立製作所日立研究所 / ハリ マ∪ ガレ 7 ハLU √J ・・㌧ ・ 淫

雄*

♂/Z J∠ ∫ ♂ 7 β ♂ 〝 〝/Z/J〟〝〝/7ノ∂ 〝 ガ 相乗忠彦β(′の 第1囲 いミ1産T-90の静磁薫別定結果 ♂/?.タJ7J「占 7 ∂ ♂ 〝//〝 β〟 〝 〝/7 ββ ガ 輯ヲ「巴援≡ ♂り御 第2図l動窮ノノl制作珪素鋼冊(未焼鈍)の 静磁企測定齢県 マ∪ β 7 ■・ム ∫ ′〃 7J ゥ∠ /

.誉串闘署

、iJi、 JオJ♂ 7 ∂ タ 〝//〝β〟〝∬〝〝 〝〝 石造東署反 β(作) 第3図 国産力向性珪素鋼滞(焼鈍)の 静磁歪測定結果

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696 〃J ▲・ハし り′ 1d ∫ ′〃 ∩イJ り一/ っ…訃相慧 月 6 年 3 3 和 昭 日 立 評 第40巻 第6号 β ノ ∼JオJJ7 β ∫ ′汐′′/ノブ〟J′〝 〟lノ7/♂βガ 丘並天空≡度 βJ祀) 第4図 国産方向性珪素鋼帯(焼鈍)の 静磁歪測定結果 第5岡 動磁歪測定装 置 は磁歪,γはロ㌧-ラの、ll径,れは尺度の読み,上=よ 鏡と尺度との距離である。本測定ではγ=こ0・161皿皿, J≒100mm,β=1,000mm としたので尺度の読取値 弗=1mmに対する磁歪 △ヱ は0.161×10■6となり,おお よそ満足すべき感度であった。 なお磁束徳庵の測定ほ弾勤倹流計法により,磁 の測 定の場合と同一条件のもとに試料の中央にサーチコイル を巻いて行った。 2.2 測定結果 第1図ほ国産 問圧延珪素鋼板丁一90の静磁歪特性を また第2,3図は国産方向性珪素鋼帯の末焼鈍および焼 鈍後の静磁歪特性を示す。この方向珪 鋼帯は熱虹鋼板 と比較して特に応九 磁区構造などに敏感であり,良好 な処理状態では弟4図に示すような磁束密度の低いとこ ろでは非常な磁歪量が小さく,しかもその符号が-であ り,ある磁東密度のところから十に転化してそれから急 激に増加するという特有な磁歪特闇を示した。

3.珪素鋼板の動磁歪

交番磁場による動磁詫の測定についてほ種々な方式(3■ -(6)が用いられているが,変圧署の騒古を対象としノた場 合ピックアップを使用Lた方式が適当と考えられたの 第6図 磁化および検出装置 第7図 増幅苫岸および観測装竃 第8同 勤磁歪測定装置原理図 で,筆者ほこの方ふこよる動磁歪測定装置を試作し,国 産珪素鋼板の乗削捌i一刀波数の交番磁場における動磁歪特性 についても検討した。 3.1装 置 弟5図ほ装置の全体を第d図ほ磁化および検出装置 を,策7図は増幅器および観渕装置の外観を示す。また

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697 弟8図は動磁歪測定装置の原理図を示す。 磁化装置の寸法は小型エブスタイソ鉄損測定 筐川試 験片(30mmx280mm)をそのまま用いるように定めた。 試験片ほ中央に磁束密度測雇用コイルを かれ,防擬装 置を施こして表面を研磨仕上した真輸の台上に置かれ, 適当な位置に重錘をのせて支点とする。一方ピック・ア ップのアームは真輪台に固定され,その針先は訳験片上 支点より規定の距離のところに接触させる。 磁化装置に交流を流すと試料ほ交番磁場によって真鋪 台上で磁歪振動をする。この振動をピックアップで受 け,その出力はピックアップ用前段増幅器を経てブラウ ン管オシログラフの垂直軸に接続する。一方磁 定コイルに誘起された電圧ほ磁 便度測 密度測定用潰分増晰器 によって増幅および積分され,ブラウン管の水平式如こ導 かれる。この状態でブラウン管にほ磁火密度と磁歪振幅 とのリサージ図形すなわち磁歪履歴曲線が得られる。ま たブラウン管の水平軸を時間軸に切り換え,垂直軸に磁 歪振幅または磁束密度を入れることにより磁歪振動波型 および磁 ;波型 々 磁歪振幅の校正は標準周 に観測することもできる。 数レコードを川い,また磁 束密度の校正は積分増幅器の人力に既知の標準正弦波電 圧を与えて行った。 磁歪振幅の校正すなわちピック・アップ感度の校正に はビクター標準周波数LPレコードを使用した。このレ

コードの100c/sの振動は速度振幅ノすり=1・07cm/sで

吹込んであるのでその振幅Aほ

A=ノ豆▼り_=1.71×10-3。m………(ノ1〕

〃ノ であるご そこでいま磁 を測定したと同一増幅度でヒソ ク・アップをレコードに接触させ,100c/sの振動による ブラウン管上の振れをガ′,測定しようとする磁歪振動の 振幅‡によるプラクソ管上の振れをガとすれば求める磁 歪ぎほ次式をこよって計算できる。 古一 g 〃- γ×1.71×10 3cm ただしγほ前段増幅器の中間に付属した倍率器の倍率比 で,標準周波数レコードの場合は増幅器の倍率を通常 1/100に Fげて測定する。 磁 に 次 の校正は,積分増幅器の入力に規定正弦 波電圧を入れて比較する。木 置でほスイッチ切換によ ってそれぞれ3,10,30およぴ100mV(央効値)の正 弦波電圧が増幅箸別こ与えられるようにした。そこでいま この校正電圧Eボルトによるブラウン管上の録れをゐ′, 磁束襟度月を測定したときの掠れをぁとすれば,月は (3)式で計算される。 β= ヽ::Jご Jご ∵ゾ\ヽ 【面 ×108G‖……….(3)

て!、‥、二、こ二、\心・・‥■`ニ'.`.、.、・・L`・J`、■`■J

第9図 国産T-90鋼板の動磁歪波型 肝延方向,最大磁束密度12.5KG

ト、∴・∴

雛10同 国産方向性珪素鋼帯の動磁歪波型 仕延方向,最大磁束搾度13,8KG ただLノほ電繍周波数(50c/s■),5ほ試料の断面積(cm2J, Ⅳは測定用コイルの巻数である。 この装置において磁発振動に対して本質的な誤差とな るのは磁化装置のヨークと試料との間の空隙における磁 気吸引力であるが,実酢こよれは空隙間隔を1mmとし ても磁気吸引ノ」によるひずみほ磁謹一量の約1/10である ので,磁束据度の比較的低いとこノア)においてはこの吸引 ノ」による影響はほぼ省略できる「-ノまた前述のようなヨー クで,試料を磁化するので280mmの武料の全長にわたつ て均一一には磁化されないし この瓜を確かめた結果l い火部 の100Illmi・まほほ-一一様に磁化されているとみなしうるこ とがわかった。したがって木製助では支点と針との間隔 ほすべて1001℃mとしたい 3.2 測定結果 この装置を川いて静磁企とけ様国政熱間1-_ヒ延珪素鋼板 T-90 および同産力凧性舘嘉銅梢の動磁頂梢性を測定し た._。測定虻果の--一朝を第9囲および第10図に示す。こ の写頁ほいずれもブラウン竹上に現j_つれた磁蓬履取IJ一倣 および彪詫撮動波型を根影したものである。

4.結果の検

底磁怖体はよく知られているように磁化によって伸縮 する。これほ磁歪現象の一・つでジュール効果と呼ばれて いるが,現象の理論的解釈ほいまだ確立されておらず, もつぱら現象言釦1勺磁区理.倫からある仮定のもとに解釈さ れているのが現状である。 ・-リノ磁藷を支円Jする囚二rほカ、なり復雑であるが,大き な囚丁として次の三つが 考えられている。 (.1)結晶構芯(2)成分組成(3)磁区構造 これらの因子のなかで粕に第3項の磁区構造は非常に

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698 昭利33年6ノj r」 構造敏感(structure sensitive)な性質を持っているの で試料の処理,形および応力などに対して敏感に変化す ることが予想される。 静磁 の測定姑果せみると,熱間圧延珪 銅板におい ては圧延方向と直何方向とでほ磁歪の様相が異なり,画 角方向の磁歪が小さく高厳戒劇場では飽和する傾向をも っている。このような特性の差異ほ熱間圧延の珪 でも結晶の 合組織があるためと考えられ 〟同性珪 帯でほ特に判然としている∪ 珪 性 向 方 釦 組合せ, 当な冷間圧延と高温焼鈍とを 合組織の生成を利川して圧延方向の磁気朋朝 を熱間圧延鋼板と比べて非常に軋上させているもので, 圧延方向に〔100〕方向,直角方向に〔110〕カ向を持った 結晶が多いと考えられる。そのため磁歪持性ほ圧延カい」 のものほ準結晶の[100〕方向と川似な梢性をもってい る。さらに磁区構造から考えると,刃向僅鋼板ほ理想仇 には圧延方向と並行に180度磁壁がそろっている磁区構 造と考えられる(6)。Lたがってf E延方帖こ磁化すると般 初の磁化は180度磁壁の移動によって進行するので磁歪 ほなく,磁化が進み回転磁化範囲になってく・・よじめてかな り急激に伸びる特性をノ」ミすことが想像され,国産万両昭 これらのことから説則することが できるであろう。 また舞4図に示された特長的な磁謹相似よ Closure domainのLL三成(6)という も立てられているが,現在の ところ確定した説でほないと思われる。 性鋼描の磁歪ほ熱間比延珪 鋼板と比較してかなり小さいことがわかるので,変狂器 騒古の防止策としてイi■川であろう。ただ第2図にホLた ように特に方向相識別田こおいてほひずみによって相当磁 日立評論別冊策24号

◎数饉のオーステナイト系耐熱合金の高配機械丑 性質 ◎18-8ステンレス鋼熔接棒被覆剤LtlSiの挙動 ◎ダイキヤストダイス鋼DACおよびDBCの空 冷処理に傾度,変形率および高温機械的性質に /〕いて ◎匁物銅の靭性に及ほす熱処理の影響 ◎大聖鍛銅品の内部牒盈の性状について ◎鍛銅焼人ロールの製造について 評 第40巻 第6号 企が増加するので,使用に当っては処理を慎重に行い取 り扱いには十分注意する必一変がある。 このような 間圧延のものと方向性鋼滞との静磁歪特 惟における差異はそのまま動磁歪特性によってもうかが われるが,その上磁歪履歴曲緑の様相が相当相違し,方 向性鋼指のカが履歴が著しいことが弟7,8図の比較によ って斉っかる。これから実際の変圧箸別こおいても振動の高 調波成分の発生状態が異なることが想像される。 以上

5,緒

言 圧器の騒音防止の問題と関連して珪素鋼板の静 磁歪おょび動磁歪特性の測定法と測定結果の一端につい て検討した。その結果熱間圧延珪 鋼板と方向性珪素鋼 描とでは,磁歪だけでなく磁歪履歴曲線の様相も相異す ることがわかった。またカ向性珪 鋼苗を使用すれば騒 音防止に効果的であることが知られ,30MVA変圧器の 試作結果(1)からも実 された。しかし方向性珪 鋼帯の 磁歪ほ機械的ひずみに対し敏感であるので,その取り扱 いには十分留意しなければならない。 終りに御指導を賜わった茨城大学工学部本多教授に深 するとともに御協力をいただいた関係各位に謝意を表 す。 1 2 3.4 5 6

参 鳶 文 小沢:日立評論 39,761(昭32-7) 本多,増本,白川,小林:金属学会誌12,1 (1948) 青柳: 福島 福島 電学誌 53,654(昭8) 第15回電気学会研合大会予稿(昭14) 第1.7回電気学会聯合大会予稿(昭15) P.W.Neurath:E.E.991(1954)

策3集

昭和33年7月発行予定 ◎マレプル川lと1銑ガス戊分について ◎黒心吋鍛鋳鉄の第二黒鉛化機構の研究 ◎黒心可鍛鋳鉄の汚水に対する耐蝕性について ◎鋳鉄熔解に関する二,三の考察 ◎鋳鉄熔湯のガス含有量の変動要因について ◎球状黒鉛鋳鉄の耐摩耗性に及ぼす主要元素の影 響 Q3)強力導電用Cu-Cr-Ti_三元素合金の研究 ◎Al青銅に関する研究(第1報) 発・=所 日 評 論 東京都千代出区九ノ内1丁[†4番地 振替口座東京71824香 取次店 株式会社オーム社書店 東京都千代l刀区神田錦町3丁目1番地 振替l二l座東京20018番

参照

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