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2020 年の回顧と 2021 年の展望 2021 年 1 月 8 日金融市場ウィークリー新春特別号 内外金利市場動向 2021 年の米独長期金利は 景気回復で緩やかに上昇も 金融緩和の継続により低位で推移と予想 日本の長期金利はゼロ % 近傍での推移を予想 日銀はコロナの影響を注視しつつ政策維持

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(1)

◆ 内外金利市場動向

2021年の米独長期金利は、景気回復で緩やかに上昇

も、金融緩和の継続により低位で推移と予想。日本

の長期金利はゼロ%近傍での推移を予想。日銀はコ

ロナの影響を注視しつつ政策維持

◆ 内外株式市場動向

ワクチン普及に伴う景気回復や低金利環境の継続を

背景に、内外株式相場は堅調な展開を予想。ただし、

年前半は足元の急速な株高に伴うスピード調整には

警戒が必要

◆ 為替市場動向

FRBによる一段の緩和の強化は想定し難く、ドル安

は徐々に歯止めがかかる公算。米国経済が先んじて

コロナ前の水準を回復すると見込まれる年後半には、

対円・対ユーロで緩やかなドル高が進展と予想

明けましておめでとうございます。 金融市場ウィークリー新春特別号として、「2020 年の回顧と 2021 年の展望」をお届け致します。 別冊は 1 月 14 日(木)公表予定です。次回 1 月 15 日号からは通常の内容となります。 本年も宜しくお願い申し上げます。

2020 年の回顧と 2021 年の展望

2021 年 1 月 8 日 金融市場ウィークリー新春特別号

(2)

2020 年の回顧と 2021 年の展望 1

~内外金利市場動向~

2020

年の米独長期金利は、新型コロナウイルス対応

のための大規模な金融政策により大幅に低下

2020 年の米独長期金利は、新型コロナウイルスの感 染が世界的に拡大した 3 月に乱高下したが、大規模な 金融緩和により落ち着きを取り戻し、緩やかに低下した。 10 月以降は米独長期金利の相関関係が崩れ、米長期 金利が上昇する一方、独長期金利は低下した。 2020 年の米国では、3 月に市場が動揺し、連邦準備 制度理事会(FRB)は 2 回利下げを行った。2 月初旬に 1.6%台だった米長期金利は、1 回目の利下げ後一時過 去最低となる 0.3%台まで急低下し、その後 1.2%台まで 急上昇するなど、乱高下した。そのため、FRB は流動性 供給、資産買入れ、企業金融支援などの大規模な金融 緩和を次々と実施した。その結果、米長期金利は 0.6~ 0.7%台で安定推移し、8 月には 0.5%台まで低下した。8 月にパウエル FRB 議長は講演で、金融政策の枠組み見 直しを発表し、利上げは「労働市場が完全雇用に達する」 「インフレ率が 2%となる」「しばらくの間、インフレ率が 2%を緩やかに上回る」という 3 条件がそろったときに行う とした。11 月の大統領選挙・議会選挙にかけて、バイデ ン氏・民主党が勝利して財政支出が拡大するとの観測か ら、米長期金利は 1%近くまで上昇した。その後「ねじれ 議会」となる可能性が高まり 0.8%台まで低下する局面も あったが、ワクチン開発進展によるリスクオンムードのな か、米長期金利は 0.9%台で推移した。 欧州では、欧州中央銀行(ECB)は 3 月の市場の動揺 に対し利下げは行わず、資産購入と流動性供給にて対 応した。独長期金利は、3 月に一時▲0.9%台まで低下し た後▲0.1%台まで急上昇したが、ECB によるパンデミッ ク緊急購入プログラム(PEPP)など金融緩和の効果で緩 やかに低下した。6 月に PEPP の増額・延長が決まり、EU 復興基金が合意に至ったことも、独長期金利を下押しし た。10 月に欧州で感染が再拡大し経済活動に制限がか かると、独 10 年国債利回りは▲0.6%台後半まで低下し た。11 月に米大統領選・議会選の不透明感が解消した ことやワクチン開発の進展によってリスクオンムードとなる と、独長期金利は▲0.5%台まで上昇した。しかし、欧州 での感染拡大が収束せず、経済活動の制限が長引いた ことから、12 月に PEPP の増額・延長が決定した。感染拡 大によるリスクオフと追加緩和によって、独長期金利は▲ 0.6%台前半~▲0.5%台後半を推移した。 2021

年の米独長期金利は、景気回復で緩やかに上

昇も、金融緩和の継続により低位で推移と予想

2021 年の米長期金利は、民主党がジョージア州での 上院選決選投票で 2 議席を獲得し、大統領と上下両院 の多数派を占める「トリプルブルー」となったことから、財 政支出拡大の見方が強まり、年初 1.0%台まで上昇した。 しかし、議会の勢力は拮抗しており、バイデン政権が追 加景気対策や環境政策などを公約どおりの規模で実現 するのは難しいだろう。また、実体経済の回復に伴い、 長期金利やインフレ率に上昇圧力がかかるものの、FRB の見通しによると、2021 年中に失業率・インフレ率ともに 利上げの条件には満たない予測であり、金融緩和は維 持される見込みだ。さらに、FRB は少なくとも 2023 年まで 利上げを行わないことを示唆しているため、2021 年中の 米長期金利の上昇は緩やかなものにとどまるだろう。 独長期金利も米長期金利同様、ワクチン普及や景気 回復によって緩やかに上昇するが、低位での推移を予 想する。9 月にラガルド ECB 総裁が「2%を上回るインフ レ」を許容する政策について検討する可能性があること を示唆したことや、12 月の ECB 政策理事会で PEPP を 2022 年 3 月まで延長していることから、ユーロ圏も金融緩 和の長期化が見込まれる。ECB は 2021 年 9 月に金融政 策の戦略的見直しを行う予定であるが、2021 年中は金 融緩和が維持されるため、独長期金利には低下圧力が かかりやすく、2021 年も引き続き低位で推移するだろう。 (武田英子) 【 図表 1 米独 10 年国債利回りの推移 】 ▲ 1.0 ▲ 0.8 ▲ 0.6 ▲ 0.4 ▲ 0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 20/1 20/3 20/5 20/7 20/9 20/11 米 独(右目盛) (%) (年/月) (%) (出所)Bloombergより、みずほ総合研究所作成

(3)

2020

年の国内長期金利は一時▲

0.2

%近傍の水

準まで低下するも、その後はゼロ%近傍で推移

2020 年の長期金利(10 年債利回り)は、新型コロナウ イルス感染拡大の影響を受けて、2020 年 3 月上旬にか けて一時▲0.2%近傍まで低下した。4 月以降は、欧米 各国でロックダウン等の行動制限措置が実施され、欧米 金利のボラティリティが高まる局面でも、日本の長期金利 はゼロ%近傍で安定的に推移した。政府による過去最 大規模の緊急経済対策に伴う国債増発を受けて、金利 上昇が意識される場面はあったものの、日銀が 4 月の金 融政策決定会合で国債購入の無制限買入れを可能と する追加緩和策を発表し、実際に日銀が国債買入オペ を増額したことで需給が改善し、その後の国債入札も各 年限で堅調な結果となったことで、懸念されていた金利 上昇は見られなかった。 金利上昇圧力が限定的となった背景には、イールドカ ーブ・コントロール(YCC)が効果を発揮していたと言える。 日銀が 2016 年 9 月より採用している YCC は、10 年国債 利回りがゼロ%程度で推移するよう、上限を設けずに必 要な金額の国債を買入れることで長短金利操作を行う政 策である。3 月下旬にかけて米長期金利が急騰した局面 やコロナ対策として政府の緊急経済対策の実現に向け た予算編成が行われ、大規模な国債増発が意識された 局面では、日本の長期金利にも上昇圧力が生じたが、 金利上昇幅は限定的であった。 2020 年 6 月の金融政策決定会合では、日銀の新型コ ロナ対応として、「3 つの柱」が示された。その中身は、① 企業の資金繰り支援を行う金融機関に対する金融支援 のための特別プログラム、②金融市場安定のための国 債買入れやドル資金供給等による円貨および外貨の上 限を設けない潤沢な供給、③ETF 等の積極的な買入れ、 である。日銀がこれまで行ってきたマイナス金利政策等 の金融緩和策は、物価が持続的に上昇せず政策効果 が限定的であると評されることもあったが、政府と連携し た今般の資金供給策は、企業の資金繰り支援として強 力な効果を発揮したと言える。 10 月の展望レポートでは、コロナ影響が収束するまで の間は、特に 3 つのリスク要因(①新型コロナによる内外 経済への影響、②企業や家計の中長期的な成長期待、 ③金融システムの状況)について注意が必要と指摘した。 以上のリスクが顕在化した場合には、物価にも相応の影 響が及ぶと考えられるため、予断を許さない状況が続く。 2021

年の国内長期金利はゼロ%近傍での推移を

予想。コロナ影響を注視しつつ、日銀は政策維持

2021 年の長期金利(10 年債利回り)は、YCC の機能 が維持されるもとで、ゼロ%近傍での推移が続くと見込ま れる。各国中銀の金融緩和維持が予想される中、日銀も コロナ影響を注視する以上は金融政策の維持がメインシ ナリオになると考えられる。当面は「3 つの柱」を軸とした 金融緩和策を維持しつつ、金融システムの安定に配慮 したプルーデンス政策を重視していくことになるだろう。 リスクシナリオはコロナ感染再拡大の影響等により、更 なる景気下振れや金融市場の混乱が生じる可能性であ る。ショックの度合いによっては FRB や ECB が追加緩和 を実施することが想定され、日銀も、特に円高進行が懸 念される場合には、政策変更を迫られる可能性がある。 追加緩和策の一つとして考えられるマイナス金利の深掘 りは、これまでは金融機関への副作用が懸念されるため、 実施のハードルは相当に高いと考えられてきた。しかし、 日銀が 2020 年 11 月に、地域金融機関を対象とした特別 当座預金制度を新たに導入したことで、実施のハードル は下がったとも考えられる。 日銀による新制度は、地域金融機関が地域経済を支 え、金融仲介機能を発揮するための経営基盤強化を図 る観点から導入されたもので、業績改善ないしは経営統 合等の条件を充足した地域金融機関は日銀当座預金 の超過準備額に+0.1%を特別付利するというものであ る。実際に地域金融・経済に対して好影響を与えるのか は未知数であるが、地域金融機関の経営上のインセン ティブとして機能する可能性があり、対象先へのマイナス 金利政策の影響が緩和されるという効果を併せ持つこと になる。引き続き副作用という観点では導入に慎重なス タンスを維持すると見られるが、新制度導入以前と比較 すれば、追加緩和の手段としてマイナス金利深堀りの可 能性が一歩進んだとも捉えられるだろう。 また、2020 年 12 月の金融政策決定会合では、2%の 物価安定目標を実現する観点から各種の施策を点検し、 3 月会合をめどに結果を公表することを決定した。2016 年 7 月会合の声明文で示された、「次回の会合において、 総括的な検証を行う」とは異なり、今回は「点検」という表 現に留め、長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠 組みは変更しないとしているが、2%の物価安定目標を 実現するための、より効果的で持続的な金融緩和政策 の行方に注目が集まる。 (川田速人)

(4)

2020 年の回顧と 2021 年の展望 3

~内外株式市場動向~

2020

年の株式相場は騰落激しくも上昇基調を維持

2020 年のグローバル株式相場は、新型コロナウイルス 感染拡大(以下、コロナショック)による急落や調整局面 を挟みながらも、上昇基調を維持した。2 月下旬に新型 コロナウイルスが世界的に拡大すると、各国政府が移動 制限等の感染拡大防止策を実施することで、経済活動 が停滞するという懸念が台頭し、リスク回避の動きから、 世界的に株式相場は急落した。しかし、3 月下旬には各 国政府・中央銀行が相次いで大規模な財政・金融政策 を実施したことや経済活動再開に伴う世界経済の早期 回復期待が織り込まれ、株価は早いペースで回復した。 また、11 月以降、米大統領選挙(11/3)の通過や新型コロ ナウイルスのワクチン開発進展・普及期待を受けて、一 段高となった。 地域別のパフォーマンスでは、米国は歴史的な低金 利環境や企業業績の回復期待を背景に年初来騰落率 が+7.2%と堅調に推移した。日本は 11 月のワクチン開 発進展に伴う世界経済の回復期待から約 30 年ぶりの高 値を付け、+16.0%と大幅に上昇した。新興国について は中国依存度が高く、中国での新型コロナウイルス感染 収束を受けて、+18.6%と力強い伸びとなった。一方、 欧州は夏場以降、企業業績の回復の遅れに加え、英国 の EU 離脱など政治的不透明感の高まりや冬場の再ロッ クダウンの実施などが重石となったことで、他地域に比べ ると軟調な推移が目立ち、▲4.0%と落ち込んだ。 米国株は前述の通り、3 月にはコロナショックから急落 を余儀なくされたが、低金利環境や企業業績の回復期 【 図表 2 主要株価指数の推移 】 待を背景に調整局面を経ながらも、総じてみれば上昇基 調を維持した。3 月は欧米での感染拡大から年初来騰落 率が最大で▲34.9%まで急落した。しかし、FRB が米国 景気の停滞を懸念し、緊急利下げを 2 度実施するなど金 融緩和姿勢を強めたことで、米 10 年債利回りが 1%を下 回る歴史的な低水準となった。その結果、S&P500 指数 の予想 PER(12 カ月先予想ベース)は 22 倍前後と過去 対比では割高感が強いが、イールドスプレッド(株式益回 りと米 10 年債利回りの差)でみると、割高感が台頭しづら く、実体経済や企業業績が停滞するなかでも、株価は急 回復した。また、11 月の米大統領選挙やワクチン開発進 展報道以降、世界経済・企業業績の回復期待が高まり、 ダウ平均株価は史上最高値を更新し、30,000 ドルを上回 る展開となった。 日本株についてはコロナショック時、海外投資家を中 心としたリスク回避の動きとなり、日経平均株価は 2016 年 のチャイナショック以来となる 16,000 円台まで急落した。 日本銀行(以下、日銀)は ETF 買入れ目標額を引き上げ、 ETF 買入れを連日実施することで株式市場の安定を図っ た。こうした日銀による ETF 買入れが下支えしたほか、日 本は欧米諸国とは異なり、厳格なロックダウンを実施せず に感染拡大を一定程度食い止めることができたことから、 日本株は回復基調となった。その後は、海外投資家の売 り越し基調が続き、横ばい圏での推移となったが、11 月 のワクチン開発進展報道を契機に、他地域対比で割安 感があった日本株への海外投資家の見直し買いが入っ たことで、日経平均株価は 27,000 円を上抜けした。 【 図表 3 日本株(現物)投資主体別売買動向 】 60 70 80 90 100 110 120 20/1 20/4 20/7 20/10 日経平均 ダウ平均 ストックス・ヨーロッパ600 MSCIエマージング (2019年末=100) (年/月) (出所)Bloombergより、みずほ総合研究所作成 ▲ 40 ▲ 30 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 20/1 20/4 20/7 20/10 個人信用 金融機関(除く信託) 信託銀行 海外投資家 個人 (千億円) (年/月) 【月次】 ▲ 100 ▲ 80 ▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 14 15 16 17 18 19 20 (千億円) (年) 【年次】 (注)二市場一・二部合計 (出所)日本取引所グループより、みずほ総合研究所作成

(5)

2021

年の株価は堅調な展開を見込み

2021 年は、先進国を中心として景気がワクチン普及に 伴って緩やかに回復することに加え、低金利環境が継続 することから、内外株式相場は堅調な展開を予想する。 米国株は、上昇基調を維持するとみている。年前半は 足元の急速な株高に伴うスピード調整や新型コロナウイ ルス感染の再拡大など、昨年の 11 月以降の上昇相場の 反動には留意が必要だ。もっとも、近年の米国株のけん 引役である情報技術セクターなどのハイテク銘柄は、シ ェアの高いソフトウェア業が景気動向に左右されづらい ほか、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の加速や 低金利環境が追い風となることで、ハイテク株がけん引 するという構図は維持される公算だ。 米国内政治要因としては、バイデン新政権は議会の 勢力が拮抗しているもとでは公約実現のハードルが高く、 追加景気対策や環境・インフラ政策などの財政支出は規 模や範囲が制約される見込みが高い。一方で、増税や 厳しいハイテク規制の導入も困難とみられることは安心 材料となるだろう。 リスク要因としては、ワクチン普及の遅延が挙げられよ う。株式市場ではワクチン普及による景気・企業業績の 回復をすでに織り込んでいる向きがある。仮にワクチンの 安全性や有効性に疑念が生じれば、株価の調整は免れ ないだろう。一方、ワクチン普及が急速に進み、米国景 気の回復が強まれば、FRB も量的緩和の縮小など金融 緩和から引き締めへと変化することで、米金利は上昇し 得る。現在の株高は低金利環境によるところが大きく、金 利上昇局面ではグロース(成長)株を中心に大幅な調整 局面となり得ることから、警戒が必要だ。

【 図表 4 S&P500 指数の予想 PER と予想 EPS 】

日本株は底堅い推移を予想

2021 年の日本株は海外株に沿って底堅く推移しよう。 ただし、昨年 11 月以降の株価上昇は先行きの企業業績 の改善をある程度織り込んだものとみられ、日本株の上 昇余地は限定的だろう。足元では首都圏で緊急事態宣 言が再び発令されており、企業業績の回復は予断を許さ ない状況といえる。みずほ総合研究所では、2021 年の 企業業績は緩やかに回復することを見込んでいるが、内 需・外需ともにコロナ禍の影響が残存することから、市場 の織り込み水準までに至らない可能性もあり、収益予想 の下方修正から株価の上値が重くなる展開には留意が 必要だろう。 政策面では、昨年 9 月に発足した菅政権はデジタル 化やグリーン化(気候変動)などを含めた改革を進展させ、 日本経済を活性化させることが期待される。10 月には衆 議院の任期を迎えるが、こうした改革の実行には相当な 時間を要することから、衆議院解散・総選挙で盤石な結 果を示せるかが注目される。 リスク要因としては、3 月の日銀決定会合時に各種施 策の点検が実施されるが、その際に ETF 買入れ額の柔 軟化や配分変更等が実施されると、株価のボラティリティ が高まり、海外投資家から嫌気されることが懸念される。 2021 年の干支である丑年の相場格言は「つまずき」と いわれる。2020 年の株価は、新型コロナウイルスの終息 期待が押し上げたものの、コロナ禍のトンネルの先が明 るいとは限らない。コロナ禍では見過ごされていた低成 長・低インフレ、政府・企業債務の膨張といった構造問題 が山積している点には留意が必要だ。 (矢澤広崇) 【 図表 5 TOPIX の予想 PER と予想 EPS 】

12 14 16 18 20 22 24 130 135 140 145 150 155 160 165 170 175 180 17/1 17/7 18/1 18/7 19/1 19/7 20/1 20/7 予想EPS 予想PER(右目盛) (ドル) (年/月) (倍) (注)予想PER・EPSは12カ月先 (出所)Refinitivより、みずほ総合研究所作成 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 80 90 100 110 120 130 140 17/1 17/7 18/1 18/7 19/1 19/7 20/1 20/7 予想EPS 予想PER(右目盛) (円) (年/月) (倍) (注)予想PER・EPSは12カ月先 (出所)Refinitivより、みずほ総合研究所作成

(6)

2020 年の回顧と 2021 年の展望 5

~為替市場動向~

2020

年の為替相場はリスクオンのドル安地合い。

ドル円はじわり円高、ユーロドルは上昇基調に

2020 年のドル円相場は、新型コロナウイルスの感染拡 大による混乱の一服後、じわりと円高の進む展開となった。 歴史的な低金利環境下で株高・リスクオンムードとなるな か、ドル売りが進んだためだ。EU 復興基金の設立期待を 契機に上昇に転じたユーロドルも、ドル安を背景に年末 にかけて堅調な推移が続いた。 米イラン情勢の緊迫化、中国での新型コロナウイルス感 染拡大等を受け、2020 年のドル円相場は円高地合いで スタートを切った。中国での感染封じ込めを好感し、この 円高地合いは一時収束に向かった。しかし、欧米での感 染拡大が深刻化すると、リスク回避ムードは再び強まり、 ドル円は一時 101 円台前半まで円高が進展した。 感染終息時期が見通し難いなか、リスク回避の円高地 合いは継続するかとみえた。しかし、米国でも非常事態 宣言がなされた 3 月中旬には一転、ドル高円安が急進す る。感染症による行動制限という未知のリスクを前に、企 業がドル資金確保の動きを強めたためだ。国内のドル需 要の高まりにより、米国短期金融市場では CP 等の金利 が急騰し、市場機能が不安定化した。他通貨を元手にド ルを調達する際の上乗せ金利であるドルベーシススワッ プスプレッドも 3 月中旬に急拡大しており、ドル需給のひ っ迫がみてとれる(図表 6)。 こうした状況下、FRB は追加の緊急利下げに加え、各 国中銀とのドルスワップ協定を締結する等、矢継ぎ早に 対策を打った。そうした策が徐々に効果を発揮し、金融 市場が落ち着きを取り戻した 4 月以降、ドル円はじわりと 円高方向に傾き始める。ドル需要の高まりから一時 111 円台後半まで上昇したドル円は、年末にかけて緩やかに 低下し、103 円近辺まで円高が進展し越年した。 ここまで進んできた円高の背景は、リスクオンのドル売 りだ。感染拡大による不確実性が残存する一方、歴史的 な低金利環境を好感した金融市場では株式や新興国通 貨など、リスク資産への資金流入が加速した。資産価格 の上昇に加え、混戦を極めた米大統領選の決着やワク チン開発の進展などが好感され、コロナ・ショックによって 悪化したリスクセンチメントは改善に向かった。そのなか で、相対的安全通貨とみなされるドルと円は双方とも売ら れた(図表 7)。しかし、円以上にドル売りが進んだため、 ドル円相場はドル安優位の円高地合いとなった。フォワ ードガイダンスの強化やさらなる緩和余地の強調など、 FRB が金融緩和姿勢を強めてきたことを背景に、リスクオ ン局面で円以上にドル売りが勢いづいたものとみられる。 ユーロドル相場についても、ドル円と同様に年初は 新型コロナウイルスの動向に振らされ、値動きの荒い 展開となった。混乱一服後、ECB による積極的な金 融緩和策やコロナ禍の加盟国支援策「EU 復興基金」 の設立がユーロ圏経済を下支えるとの期待感が押し 上げ要因となり、ユーロドルは夏場にかけて急速に上 昇した。欧州での感染再拡大が深刻化するなかでも、 ドル安を背景にユーロドルの堅調さは維持され、12 月には 2018 年 4 月以来となる 1.22 ドル台まで上昇し た。年末に欧州でワクチン接種が開始されたこともユ ーロ買い材料となった。物価の低迷が続くなか、ECB はユーロの動向を注視するとけん制的な姿勢をみせ たが、ユーロ高に歯止めがかからず、年初対比大幅な ユーロ高水準となる 1 ユーロ=1.22 ドル台で越年し た。 【 図表 6 ドルベーシススワップの推移 】 (注)ドルベーシススワップは、他通貨を元手にドルを調達(通貨スワップ) する際の上乗せ金利。マイナス幅が大きいほど、ドルの上乗せ金利が 高く、ドル需要が強いことを示す (出所)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【 図表 7 リスクセンチメント指数と名目実効レート】 (注)リスクセンチメント指数はみずほ総合研究所による試算値。2005 年末 を基準とした累積変化値 (出所)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 ▲ 150 ▲ 100 ▲ 50 0 50 100 92 94 96 98 100 102 104 106 108 20/1 20/3 20/5 20/7 20/9 20/11 ドル・インデックス 対円ベーシススワップ(右目盛) 対ユーロベーシススワップ(右目盛) (2020/1/1=100) (年/月) (bp) ↑ドル高 ↓ドル安 ひっ迫 ドル需要 緩和 ▲ 50 ▲ 45 ▲ 40 ▲ 35 ▲ 30 ▲ 25 ▲ 20 ▲ 15 ▲ 10 ▲ 5 0 95 97 99 101 103 105 107 109 20/1 20/3 20/5 20/7 20/9 20/11 円 ドル リスクセンチメント指数 (右目盛、逆目盛) (2020年第1週=100) (年/月) (Pt) センチメント 改善 センチメント 悪化

(7)

2021

年のドル円・ユーロドル相場は、年前半はド

ル安圧力残存も、緩やかな円安・ユーロ安方向へ

2021 年の為替相場は、コロナ禍から世界経済が 徐々に回復へと向かうなか、ドル安に歯止めがかかる と予想する。米国経済が先んじてコロナ前の水準を取 り戻すと見込まれる 2021 年後半以降には、日米・米 独金利差は緩やかながら拡大し、ドル円・ユーロドル にはややドル高圧力がかかるとみている。 ワクチンの実用化に伴い、世界経済は徐々に正常化 へと向かう公算だ。ただし、回復ペースには地域ごと にばらつきが生じる見込みである。みずほ総合研究所 では、リモートワークの導入などコロナ禍での行動変 容が特に進んだ米国は、家計の住宅投資や企業の IT 投資など適応需要の発生を追い風に、2021 年後半頃 コロナ前の水準を回復すると見込んでいる(図表 8)。 こうした状況下において、FRB が今後金融緩和の さらなる強化に踏み切るとは考えにくい。実際に 12 月 FOMC は金融政策の長期化を再度示唆したものの、 米国経済の見通しを小幅ながら上方修正したことに 加え、内容としては既存の緩和策の維持に踏みとどま った。大規模な経済対策による政府債務の拡大や低金 利を所与としたリスク資産価格の堅調さを踏まえ、 FRB は金利急上昇リスクを誘発するような拙速な緩 和縮小は避けるだろう。一方で、実体経済の回復に伴 う緩やかな金利上昇については、徐々に許容する姿勢 を見せていくと予想される。 前述の通り、2020 年にじわりと進んだ円高は、FRB の段階的な緩和姿勢の強化によるリスクオンのドル 売り加速によるものであった。ワクチンの普及に伴い、 世界経済が少しずつ持ち直しに向かうなか、2021 年 もリスクセンチメントは緩やかな改善を続けるとみ られる。引き続き、ドルと円は双方新興国通貨等に対 して売られる傾向が続くとみられるが、FRB による さらなる緩和強化が見込み難いなか、ドル安の急加速 による円高進展には歯止めがかかってゆくだろう。 ファンダメンタルズからみた円高圧力も限定的と いえそうだ。みずほ総合研究所が各国の金利や物価、 政府債務残高などを用いて試算したドル円の均衡レ ートは、9 月時点で 1 ドル=約 103 円となっている(図 表 9)。9 月実績は均衡値対比でやや割安かい離も、ワ クチンの開発や大統領選の決着でリスクオンのドル 安が進んだ 11 月以降かい離は解消されているとみら れ、さらなる円高圧力は限定的と考えられる。 ユーロドルについても、さらなるユーロ高の進展は 見込み難いとみている。ドル円と同様に試算した均衡 ユーロドルレートは、9 月時点で 1 ユーロ=約 1.19 ドルとなっており、足元の水準には割高感が漂う(図 表 9)。2021 年の欧州経済は、感染拡大懸念の下で家 計や企業の消費・投資行動が慎重化することから、米 国に比し回復ペースが鈍くとどまる公算だ。さらなる ユーロ高の進展は輸出競争力やインフレ圧力を削ぐ 要因となるため、ECB は引き続き警戒感を示し続け るだろう。積極的なユーロ買い材料には乏しく、一段 のユーロ高進展余地は限定的と言えそうだ。 日欧に先んじて米国経済が回復に向かうことから、 日米・米欧金利差も緩やかな拡大に向かうと見込まれ る。各国中銀の緩和姿勢は維持され、その値幅はわず かにとどまるものの、2021 年後半以降には対円・ユ ーロ双方についてドルが買い戻され、緩やかな円安・ ユーロ安が進展すると予想する。 (小野寺莉乃) 【 図表 8 各国経済の実質 GDP 見通し 】 (注)各国見通しの詳細は、みずほ総合研究所(2020)「2020・2021 年度内 外経済見通し」(12 月 10 日)を参照されたい (出所)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【 図表 9 2020 年のドル円・ユーロドル相場】 (注)値は NY 終値。均衡レートは、みずほ総合研究所による試算値 (出所)Bloomberg 等より、みずほ総合研究所作成 82 85 88 91 94 97 100 103 106 109 112 2019 2020 2021 2022 2023 2024 米国 ユーロ圏 日本 (2019年=100) (年) 1.06 1.08 1.10 1.12 1.14 1.16 1.18 1.20 1.22 1.24 101 103 105 107 109 111 113 20/1 20/3 20/5 20/7 20/9 20/11 ドル円 ユーロドル(右目盛) (円/ドル) (ドル/ユーロ) (年/月) 均衡レート:約1.19ドル (9月時点) 均衡レート: 約103円 (9月時点)

(8)

2020 年の回顧と 2021 年の展望 7

【 2020 年の実績 】

【 2021 年の予想レンジ 】

2019年末 2020年高値 2020年安値 2020年末 変化幅 変化率(%) (注)2020年高値・安値・・・日中ベース。債券は利回りで表示 (出所)Bloombergより、みずほ総合研究所作成 1.944 0.314 18,214 12,973 6,631 27,603 16,358 1,819 1,199 0.021 ▲ 0.074 TOPIX(pt) 127.23 114.43 112.23 101.19 1.2310 1.0636 0.095 1.918 ダウ平均(㌦) NASDAQ 総合指数(pt) 10年国債(%) ユーロ円TIBOR 3カ月(%) 日経平均(円) 27,444 28,538 8,973 ▲ 0.025 0.020 23,657 30,606 12,888 ▲ 0.200 30,637 1,805 1.1213 1,721 121.77 108.61 8.9 0.1003 84 4.8 2,068 7.2 3,915 43.6 3.6 4.41 3,787 16.0 ▲ 5.36 ▲ 4.9 内 外 株 式 為 替 103.25 126.18 1.2216 円/ドル 円/ユーロ ドル/ユーロ 0.913 ▲ 0.055 ▲ 0.076 - 内 外 金 利 ▲ 1.005 - 0.045 - 0.021 米10年債(%) 2020年末 0.60~ 1.20 0.60 ~ 1.20 0.65~ 1.25 0.65 ~ 1.25 ▲ 0.100 ~ 0.000 ▲ 0.100 ~ 0.000 ▲ 0.100 ~ 0.000 ▲ 0.100 ~ 0.000 ▲0.15 ~ 0.15 ▲0.15 ~ 0.15 ▲0.15 ~ 0.15 ▲0.15 ~ 0.15 26,300~ 32,300 26,600~ 32,600 26,900~ 32,900 27,100~ 33,100 10,500~ 13,500 10,600~ 13,600 10,700~ 13,700 10,800~ 13,800 22,400~ 29,000 22,700~ 29,000 23,000~ 29,000 23,400~ 29,400 1,680~ 1,880 1,720 ~ 1,920 1,700 ~ 2,000 1,700 ~ 2,000 100~ 108 100 ~ 108 102~ 110 103 ~ 111 1.17~ 1.25 1.17 ~ 1.25 1.15~ 1.23 1.13 ~ 1.21 117~ 135 117 ~ 135 117~ 135 116 ~ 134  (注) 1. 予想レンジの( )内は期中平均値 2. 米政策金利はFF金利誘導目標、国内政策金利は政策金利残高付利。いずれも各期末値  (出所)Bloombergより、みずほ総合研究所作成 ~ 0.25 ~ 0.25 0.00 ~ 0.25 0.00 21年10~12月期 ドル/ユーロ 1.2216 (1.19) (1.19) 27,444.17 (30,100) (29,900) 30,606.48 (0.00) (0.00) 21年7~9月期 0.020 ▲0.10 21年1~3月期 21年4~6月期 0.00 ~ 0.25 0.00 (0.95) (1,850) (12,200) 1,804.68 (1,780) (1,820) (0.00) (0.00) 12,888.28 (29,300) (29,600) ダウ平均(㌦) 日経平均(円) NASDAQ 総合指数(pt) 内 外 株 式 (1,850) (12,100) (25,700) (26,000) (26,400) (0.95) 3カ月TIBOR(%) ▲ 0.055 米10年債(%) (0.90) 国内政策 金利付利(%) ▲0.10 ▲0.10 (0.90) 内 外 金 利 0.00 ~ 0.25 10年国債(%) 米政策金利(%) 0.91 (105) (106) (107) (125) (125) (125) (1.18) (1.17) 為 替 (125) 円/ドル 103.25 円/ユーロ 126.18 (105) (25,400) (12,000) TOPIX(pt) ▲0.10 (▲ 0.05) (▲ 0.05) (▲ 0.05) (▲ 0.05) ▲0.10 (12,300)

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8 2 0 2 0 年 の 回顧と 2 0 2 1 年 の展 望

【 2020 年の日経平均株価・円長期金利と主な出来事 】

▲ 0.2 ▲ 0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 16,000 18,000 20,000 22,000 24,000 26,000 28,000 30,000 32,000 34,000 36,000 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6 20/7 20/8 20/9 20/10 20/11 20/12 (%) (円) 日経平均株価(左目盛) 日10年国債利回り(右目盛) 年初来安値 16,358円(3/19) 年初来最高利回り 0.095%(3/19) 年初来最低利回り ▲0.200%(3/9) 安倍首相が辞任表明 4-6月期の実質GDP(2次速報値)が戦後最悪の前期比年率換算▲29.2% 自民党総裁選で菅義偉氏が当選 菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に就任、菅内閣発足 東京証券取引所にてシステム障害発生、終日取引不可に Go Toトラベルキャンペーンの対象に東京追加 臨時国会召集、菅首相は2050年までに温室効果ガス排出ゼロを表明 日銀が地域金融機関向け支援策を発表 RCEP(東アジア市域包括的経済連携)交渉妥結 日経平均株価が29年ぶりに26,000円台を回復 事業規模73兆円超の追加財政政策を閣議決定 Go Toキャンペーンの全国一律停止(12/28~1/11)を発表 日本で初めて米製薬会社が新型コロナウイルスワクチン承認申請 日経平均株価が1990年8月以来30年ぶりの水準となる27,568円まで上昇 日経平均株価は31年ぶりの高水準となる年末終値(27,444円)で取引終了 8/28 9/8 9/14 9/16 10/1 10/26 11/10 11/15 11/17 12/8 12/14 12/18 12/29 12/30 1/29 2/7 2/27 3/16 3/24 3/25 4/7 4/16 5/25 6/19 6/25 7/1 7/3-7/5 7/22 新型コロナ対策で封鎖された中国・武漢より、チャーター機で邦人帰国開始 政府は新型コロナウイルスを「指定感染症」に指定 政府は全国の小中高校等に対し3/2から春休みまでの一斉臨時休校を要請 日銀金融政策決定会合にて「新型コロナ対応オペ」等金融緩和強化を決定 東京オリンピック・パラリンピックの延期決定 国内で第5世代移動通信システム(5G)サービス開始 7都府県に対し緊急事態宣言発令、不要不急の外出自粛に 緊急事態宣言の対象を全都道府県に拡大 全国で緊急事態宣言解除 都道府県境をまたぐ移動の自粛全面解除 防衛相が陸上イージス配備撤回を表明 改正容器包装リサイクル法施行によりレジ袋有料化 西日本を中心に「令和2年7月豪雨」発生 東京都知事選挙で現職の小池百合子氏が勝利 Go Toトラベルキャンペーンが東京除外し開始 年初来高値 27,603円(12/29) (年/月) (注)グラフは東京市場クローズベース、高値・安値は日中ベース (出所)Bloomberg 等各種資料より、みずほ総合研究所作成

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9 2 0 2 0 年 の 回顧と 2 0 2 1 年 の展 望

【 2020 年のダウ平均株価・米長期金利と主な出来事 】

0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 3.0 18,000 20,000 22,000 24,000 26,000 28,000 30,000 32,000 34,000 36,000 38,000 40,000 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6 20/7 20/8 20/9 20/10 20/11 20/12 (%) (ドル) ダウ平均株価(左目盛) 米10年国債利回り(右目盛) 年初来安値 18,214ドル(3/23) 年初来最低利回り 0.314%(3/9) 年初来最高利回り 1.944%(1/2) (年/月) 年初来高値 30,637ドル(12/31) 1/3 2/5 2/29 3/3 3/9 3/15 3/16 4/20 5/8 5/25 5/29 5/30 7/24 7/27 8/18 8/24 8/27 9/20 9/26 9/29 9/30 10/2 10/20 10/22 11/3 11/7 11/24 11/30 12/14 12/31 共和党がトランプ氏を大統領候補に正式指名 パウエルFRB議長が講演にて「2%を上回るインフレ」の容認を表明 中国の動画投稿アプリ「Tik Tok」の新規ダウンロードと更新を禁止 トランプ大統領が最高裁判事に保守派のバレット氏を指名 第1回大統領選候補者テレビ討論会開催 4-6月期実質GDP(確定値)が過去最悪の前期比年率換算▲31.4% トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し入院 司法省がGoogleを反トラスト法違反で提訴 第2回大統領選候補者テレビ討論会開催 大統領選挙・議会選挙の投開票実施 民主党のバイデン氏が大統領選勝利宣言 ダウ平均株価が史上初30,000ドルの大台を突破 バイデン氏が次期財務長官にイエレン前FRB議長指名を発表 米国内で医療従事者に対し新型コロナワクチン接種開始 ダウ平均株価が過去最高値更新 米軍がイランの革命防衛隊司令官のソレイマニ氏を殺害 トランプ大統領弾劾裁判で無罪評決 米国とアフガンの反政府武装勢力タリバンが和平合意 FRBが政策金利の緊急利下げ(1.50~1.75%→1.00~1.25%) 10年国債利回りが一時取引時間中の過去最低となる0.3%台まで低下 FRBが2回目の緊急利下げ(1.00~1.25%→0.00~0.25%) ダウ平均株価終値が前週末比2997.10ドル安となり過去最大の下げ幅 NY原油先物価格が史上初のマイナス価格を記録 4月の失業率が戦後最悪となる14.7%に上昇 警官による暴行で黒人男性死亡、全米で抗議デモ広がる トランプ大統領がWHO脱退を表明 民間初の有人宇宙船「クルードラゴン」打ち上げ成功 米政府がヒューストンの中国総領事館を閉鎖 中国・成都の米総領事館閉鎖 民主党がバイデン氏を大統領候補に正式指名 (注)グラフは NY クローズベース、高値・安値は日中ベース (出所)Bloomberg 等各種資料より、みずほ総合研究所作成

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10 2 0 2 0 年の 回 顧と 2 0 2 1 年の 展望

【 2020 年のドル円相場・ユーロドル相場と主な出来事 】

0.94 0.96 0.98 1.00 1.02 1.04 1.06 1.08 1.10 1.12 1.14 1.16 1.18 1.20 1.22 1.24 102 104 106 108 110 112 114 116 118 120 122 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6 20/7 20/8 20/9 20/10 20/11 20/12 (ドル/ユーロ) (円/ドル) ドル円相場(左目盛) ユーロドル相場(右目盛) ユーロ年初来高値 1.2310ドル(12/30) 台湾総統選挙にて現職の蔡英文氏が再選 新型コロナウイルス感染拡大のため中国・武漢で都市封鎖 英国がEU離脱 WHOが新型コロナウイルスのパンデミックを宣言 英中銀が政策金利を0.25%に引き下げ ECBがTLTROⅢの適用金利引き下げ ECBがパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)導入 英中銀が政策金利を0.1%に引き下げ 豪中銀が政策金利を0.25%に引き下げ、イールドカーブコントロール導入 欧州にて新型コロナウイルス感染拡大、スペインで経済活動制限導入 中国の1-3月期実質GDPが統計開始以来初のマイナス(前年同期比▲6.8%) ECBがTLTROⅢの適用金利さらに引き下げ、PLTRO導入 ECBがPEPPの資産購入金額を増額、期間も延長 香港国家安全法施行 ロシアで憲法改正、プーチン氏の任期2036年まで延長可能に EU復興基金合意 香港議会選挙が1年延期 英国の4-6月期実質GDPが統計開始以来最悪の前期比▲18.8% ユーロ圏4-6月期実質GDPが統計開始以来最悪の前期比▲11.7% イスラエルとUAE・バーレーンが国交正常化 アゼルバイジャンとアルメニアの間でナゴルノ・カラバフ紛争勃発 エーゲ海を震源とするM7.0の地震発生 豪中銀が政策金利を0.1%に引き下げ トルコリラが過去最安値 トルコ中銀が政策金利を4.75%引き上げ、15%に 英国で米製薬会社の新型コロナワクチン承認、接種開始 ECB政策理事会がPEPPの増額・延長、TLTROⅢの延長を決定 英・EU間の自由貿易協定合意 1/11 1/23 1/31 3/11 3/12 3/18 3/19 3/28 4/17 4/30 6/4 6/30 7/4 7/21 7/31 8/12 9/8 9/15 9/27 10/30 11/3 11/6 11/19 12/2 12/10 12/24 ド ル 高 ユー ロ 安 ド ル 安 ユー ロ 高 円 安 ド ル 高 円 高 ド ル 安 (年/月) 円年初来高値 101.19円(3/9) ユーロ年初来安値 1.0636ドル(3/23) 円年初来安値 112.23円(2/20) (注)グラフは NY クローズベース、高値・安値は日中ベース (出所)Bloomberg 等各種資料より、みずほ総合研究所作成

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2020 年の回顧と 2021 年の展望 11

【 2021 年 1~3 月期のスケジュール 】

1 月 2 月 3 月 日 本 5 新車販売台数(12 月) 6 10 年利付国債入札 消費動向調査(12 月) 7 毎月勤労統計(11 月速報) 8 30 年利付国債入札 家計調査(11 月) 景気動向指数(11 月速報) 12 景気ウォッチャー調査(12 月) 国際収支(11 月速報) 13 5 年利付国債入札 マネーストック(12 月速報) 14 企業物価指数(12 月) 機械受注統計(11 月) 15 第 3 次産業活動指数(11 月) 18 設備稼働率(11 月) 19 20 年利付国債入札 21 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 日銀金融政策決定会合(20・21 日) 日銀総裁定例記者会見 貿易統計(12 月) 22 消費者物価(12 月全国) 26 40 年利付国債入札 28 2 年利付国債入札 商業動態統計(12 月速報) 29 鉱工業生産(12 月速報) 消費者物価(1 月都区部) 消費動向調査(1 月) 労働力調査(12 月) 2 10 年利付国債入札 4 30 年利付国債入札 5 家計調査(12 月) 景気動向指数(12 月速報) 8 10 年物価連動国債入札 景気ウォッチャー調査(1 月) 国際収支(12 月速報) 9 マネーストック(1 月速報) 毎月勤労統計(12 月速報) 10 企業物価指数(1 月) 15 GDP(10~12 月期 1 次速報) 設備稼働率(12 月) 16 5 年利付国債入札 第 3 次産業活動指数(12 月) 17 機械受注統計(12 月) 貿易統計(1 月) 18 20 年利付国債入札 19 消費者物価(1 月全国) 26 2 年利付国債入札 鉱工業生産(1 月速報) 商業動態統計(1 月速報) 消費者物価(2 月都区部) 2 法人企業統計調査(10~12 月期) 労働力調査(1 月) 4 消費動向調査(2 月) 8 景気ウォッチャー調査(2 月) 国際収支(1 月速報) 9 GDP(10~12 月期 2 次速報) マネーストック(2 月速報) 家計調査(1 月) 毎月勤労統計(1 月速報) 11 企業物価指数(2 月) 12 法人企業景気予測調査(1~3 月期) 15 機械受注統計(1 月) 第 3 次産業活動指数(1 月) 16 設備稼働率(1 月) 17 資金循環統計(10~12 月期速報) 貿易統計(2 月) 19 消費者物価(2 月全国) 日銀金融政策決定会合(18・19 日) 日銀総裁定例記者会見 26 消費者物価(3 月都区部) 30 商業動態統計(2 月速報) 労働力調査(2 月) 31 鉱工業生産(2 月速報) 米 国 5 製造業ISM指数(12 月) 6 FOMC議事録(12/15・16 分) 7 貿易収支(11 月) 非製造業ISM指数(12 月) 8 雇用統計(12 月) 12 10 年国債入札 連邦財政収支(12 月) 13 30 年国債入札 CPI(12 月) 14 パウエルFRB議長対話(プリンストン 大学ベンドハイム財務センター所長) 15 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報) 鉱工業生産・設備稼働率(12 月) PPI(12 月) 小売売上高(12 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(1 月) 20 新大統領就任式 21 住宅着工・許可件数(12 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1 月) 22 中古住宅販売件数(12 月) 25 2 年国債入札 26 5 年国債入札 27 FOMC(26・27 日) 耐久財受注(12 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(1 月) 28 7 年国債入札 GDP(10~12 月期速報) 新築住宅販売件数(12 月) 29 ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月確報) シカゴPMI指数(1 月) 個人所得・消費支出(12 月) 雇用コスト指数(10~12 月期) 景気先行指数(12 月) 1 製造業ISM指数(1 月) 3 非製造業ISM指数(1 月) 4 労働生産性(10~12 月期暫定) 5 貿易収支(12 月) 雇用統計(1 月) 9 3 年国債入札 10 CPI(1 月) 連邦財政収支(1 月) 10 年国債入札 11 30 年国債入札 12 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報) 16 ニューヨーク連銀製造業業況指数(2 月) 17 FOMC議事録(1/26・27 分) 鉱工業生産・設備稼働率(1 月) PPI(1 月) 小売売上高(1 月) 18 住宅着工・許可件数(1 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(2 月) 19 中古住宅販売件数(1 月) 23 2 年国債入札 景気先行指数(1 月) 24 新築住宅販売件数(1 月) 5 年国債入札 カンファレンスボード消費者信頼感指数(2 月) 25 GDP(10~12 月期暫定) 耐久財受注(1 月) 7 年国債入札 26 ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月確報) シカゴPMI指数(2 月) 個人所得・消費支出(1 月) 1 製造業ISM指数(2 月) 3 非製造業ISM指数(2 月) 4 労働生産性(10~12 月期改訂) 5 貿易収支(1 月) 雇用統計(2 月) 9 3 年国債入札 10 CPI(2 月) 連邦財政収支(2 月) 10 年国債入札 11 30 年国債入札 12 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報) PPI(2 月) 15 ニューヨーク連銀製造業業況指数(3 月) 16 鉱工業生産・設備稼働率(2 月) 小売売上高(2 月) 17 FOMC(16・17 日) 住宅着工・許可件数(2 月) 18 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(3 月) 景気先行指数(2 月) 22 中古住宅販売件数(2 月) 23 経常収支(10~12 月期) 新築住宅販売件数(2 月) 2 年国債入札 24 耐久財受注(2 月) 5 年国債入札 25 GDP(10~12 月期確定) 企業収益(10~12 月期) 7 年国債入札 26 ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月確報) 個人所得・消費支出(2 月) 30 カンファレンスボード消費者信頼感指数(3 月) 31 シカゴPMI指数(3 月) 欧 州 21 ECB政策理事会 4 英中銀金融政策委員会(3・4 日) 11 ECB政策理事会 18 英中銀金融政策委員会(17・18 日) ※予定は変更の可能性があります

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【 2021 年の政治・経済日程 】

国 際 米 国 欧 州 日 本 1 月 (22)国連の核兵器禁止条約発効 (25-29)世界経済フォーラム (オンライン形式) (月内)IMF改訂版世界経済見通し (月内)世界銀行、世界経済見通し (5)ジョージア州で上院議会選決 選投票 (20)大統領就任式 (26-27)連邦公開市場委員会 (21)ECB政策理事会 (1)日英包括的経済連携協定(E PA)発効 (20-21)金融政策決定会合 2 月 (27)第 1 回G 20 財務相・中央銀行総 裁会議(オンライン形式) (月内)大統領予算教書 大統領経済報告書発表 3 月 (上旬) 中国の全人代開幕 (16-17)連邦公開市場委員会 (11)ECB政策理事会 (25-26) EU首脳会議 (11)東日本大震災から 10 年 (18-19)金融政策決定会合 (31)日銀桜井委員任期満了 4 月 (7-8)第 2 回G 20 財務相・中央銀行 総裁会議 (9-11)IMF・世界銀行春季総会 (ワシントン) (月内)IMF、世界経済見通し (27-28)連邦公開市場委員会 (22)ECB政策理事会 (26-27)金融政策決定会合 5 月 (25-28)世界経済フォーラム特別年 次総会(シンガポール) 6 月 (月内)世界銀行、世界経済見通し (15-16) 連邦公開市場委員会 (10)ECB政策理事会 (24-25)EU首脳会議 (17-18)金融政策決定会合 (29)日銀政井委員任期満了 7 月 (1)中国共産党創建 100 周年記念日 (9-10)第 3 回G 20 財務相・中央 銀行総裁会議(ベネチア) (月内)IMF改訂版世界経済見通し (27-28) 連邦公開市場委員会 (22)ECB政策理事会 (15-16)金融政策決定会合 (22)東京都議会議員任期満了 (23-8/8)東京オリンピック 8 月 (月内)ジャクソンホール会議 (24-9/5)東京パラリンピック 9 月 (5)香港立法会選挙 (19)ロシア下院選挙 (21-27)第 76 回国連総会 (ニューヨーク) (11)同時多発テロ発生から 20 年 (21-22) 連邦公開市場委員会 (9)ECB政策理事会 (26)ドイツ連邦議会選挙 (21-22)金融政策決定会合 (30)菅首相の自民党総裁として の任期満了 10 月 (1)ドバイ国際博覧会開幕 (22 年 3 月 31 日まで) (15-16)第 4 回G 20 財務相・中央 銀行総裁会議(ワシントン) (15-17)IMF・世界銀行年次総会 (ワシントン) (30-31)G 20 首脳会議(ローマ) (月内)IMF、世界経済見通し (14-15)EU首脳会議 (28)ECB政策理事会 (21)衆議院議員任期満了 (27-28)金融政策決定会合 11 月 (1-12)COP 26(英・グラスゴー) (上旬)APEC首脳会合 (2-3) 連邦公開市場委員会 12 月 (14-15) 連邦公開市場委員会 (16)ECB政策理事会 (16-17)EU首脳会議 (16-17)金融政策決定会合 年内 G 7 サミット(英国) 第 12 回WTO閣僚会合 OPEC定例総会 (注)1.スケジュールは一部未定 2.( )内は日付

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2020 年の回顧と 2021 年の展望 13 発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。 本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を 保証するものではありません。本資料のご利用に際しては、ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げ ます。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。なお、当社は本情報を無償で のみ提供しております。当社からの無償の情報提供をお望みにならない場合には、配信停止を希望する旨を お知らせ願います。

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