留学生の留年状況
教育学部 経済学部 小計 教育学研究科(修士) 経済学研究科(修士) 経済学研究科(博士) 小計 合計 平成20年度 0 5 5 1 0 2 3 8 平成21年度 0 2 2 0 1 3 3 6 平成22年度 0 2 2 1 3 3 4 9 平成23年度 2 6 8 0 5 2 7 15 平成24年度 0 3 3 0 7 2 9 12 平成25年度 0 4 4 0 3 1 7 8 H20 H21 H22 H23 H24 H25 0 1 2 3 4 5 6 7 H20 H21 H22 H23 H24 H25学
部
生
教育学部 経済学部 0 1 2 3 4 5 6 7 8 H20 H21 H22 H23 H24 H25大 学 院 生
教育学研究科(修士) 経済学研究科(修士) 経済学研究科(博士)滋賀大学の日本語科目実施状況 1.滋賀大学日本語コースの概要 滋賀大学には以下の3種類の日本語科目があり、すべて国際センターが企画、管理して いる。2013 年度は、学部授業、大学院授業とあわせて全学で週 30 コマの日本語授業を、 専任1名、非常勤6名(うち5名は非常勤委嘱をしない国際センター契約講師)の体制で 運営した。 ①経済学部・教育学部が実施する日本語授業 ②経済学研究科が実施する日本語授業 ③国際センターが彦根・大津の両キャンパスで実施する日本語補講 2013 年度は週 23 コマ(うち1コマは、彦根駅前の滋賀県立大学サテライトで週に 1コマ開講している、彦根3大学連携日本語講座(科目名は「学術日本語の基礎」) である)。 2.日本語コースの科目実施状況(2013 年度実績) 2-1 開講科目一覧 *太斜字は学部運営科目。/ で並列した科目は学期ごとに名称が異なる *○は半期のみ、◎は春秋とも開講、カッコ内数字は週当たりコマ数、無表記は週1コマ 科目名 彦根 大津 基礎コース BASIC 交換留学生や研修生等向け 初級日本語 BASICⅠ入門(2) BASICⅡ初級(2~3) ◎ ◎ BASICⅢ初中級(2~3) ◎ ○ BASICⅣ文字 ◎ ◎ 活動型コース ACTIVITY レベルを問わず参加可能 敬語・コミュニケーション 日本文化理解 ◎ ◎ ドラマで学ぶ日本語 ○ 学術コース中級 ACADEMIC-INTERMEDIATE 学部生、研究生等向け 中級日本語 日本語Ⅰ 日本語Ⅰ日本語Ⅰ
日本語ⅠaH/aH/aH/aH/ⅠⅠⅠbHⅠbHbHbH ◎
日本語Ⅰ 日本語Ⅰ日本語Ⅰ
日本語ⅠaA/aA/aA/aA/ⅠⅠⅠbAⅠbAbAbA ◎
日本語Ⅰ 日本語Ⅰ日本語Ⅰ 日本語Ⅰ////ⅡⅡⅡ Ⅱ ◎ 日本語Ⅲ 日本語Ⅲ日本語Ⅲ 日本語Ⅲ////ⅣⅣⅣ Ⅳ ◎ ニュースリーディング ◎ レクチャーリスニング ◎ ◎ レポートライティングの基礎 ◎ ○ 経済学で使う日本語 ○ 日本語能力試験対策 ◎ ○ 学術日本語の基礎 ◎ 学術コ―ス上級 ACADEMIC-ADVANCED 大学院生向け上級日本語 ビジネス日本語Ⅰ/Ⅱ ◎ 日本語プレゼンテーションⅠ・Ⅱ ◎ アカデミック・リーディング ○ ○ アカデミック・ライティング ○
2-2 履修状況 2013 年度の数値で、SUI 日本語コースの修了者数は科目重複履修者を含まないのべ人数 で以下の通りであった。実際にはこのうち半数以上の学生が複数科目を履修しているため、 実際の受講者数は半数以下となる。なお、大津の履修者数が、留学生数に比して多いのは、 大津キャンパスには交換留学生が多く、彼らは専門科目受講への拘束が比較的少ないため、 日本語学習に集中できる状態だからである。 2-3 SUI 補講科目の個別状況 ・基礎コース(べーシック) 科目等履修生や交換留学生などで、日本語能力が中級以下、講義理解の困難な状況にあ る者を対象にした初級コースである。授業は到達目標を明確し、ティームティーチング によって実施される。教材としては「みんなの日本語」を使用。 ・活動型コース(アクティビティ) 初級後半以上のレベルの学習者であれば参加することができ、ピアラーニング、体験型 学習を取り入れて、学習者の自律的学習を促進する形態を取っている。活動型日本語コ ースのもう一つの特徴は、「日本社会との接点の中で生きた日本語を学ぶこと」である。 そのため校外の見学のほか、インタビューセッション、視聴覚教材などを積極的に行い、 学習者の大学・地域・日本社会への円滑な適応の支援を行う努力をしている。2013 年度 の校外活動の例として、彦根では、地域の商店街見学活動、大津では、海外協定校から の訪問者に日本での生活を紹介する活動や、近隣施設の見学などを行った。 ・学術日本語(中級・上級)コース(アカデミック・インターメディエイト/アドバンスト) 学部生や研究生が、大学での講義理解や研究活動を円滑に進め、周辺のリソースから情 報を取りいれやすくなることを目指して実施されている。初級段階の学習を終えている ことが受講条件である。このコースは、2010 年度より、SUIPP プログラムへの対応とし て、留学生の初期適応支援日本語教育を推進すべく、カリキュラムの改善を進めている。 3.コース別授業の学習者評価 2013 年度春学期終了時、学部実施授業以外の日本語科目について、受講生に対する授業 春学期 彦根 74 人 学部 2 科目 10 人 大学院 3 科目 14 人 補講 12 科目 50 人 *うち県立大生 1 名、 大津 31 人 学部単位付 2 科目 9 人 補講 6 科目 22 人 秋学期 彦根 47 人 学部 2 科目 5 人 大学院 3 科目 10 人*うち県大生 1 人 補講 14 科目 42 人*うち県大生 9 人 大津 34 人 学部単位付 2 科目 8 人 補講 7 科目 26 人
評価アンケートを実施した。授業評価の結果は下記の通りである。質問のうち、q8-q11 が、 3点を最適とする授業評価である。それ以外の質問、Q1-Q7 が、5点を最高とする5段階 の満足度評価であり、Q12-Q13 は再履修の意向調査である。 科目名の後の数字は回答者人数を示す。回答は任意であったため、受講生全員の回答は 得られていないが、全体として受講者の授業満足度は高いと考えることができる。 質問:Q1.この授業をうけて日本語は前よりじょうずになった。 Q2.この授業の内容はおもしろかった Q3. たくさん練習をすることができた Q4. 役に立つ知識をたくさん学んだ Q5. 先生の説明はていねいでわかりやすかった Q6. 先生は宿題のチェックをていねいにしていた Q7. 授業の目的や評価方法はわかりやすかった q8.この授業の速さはどうでしたか q9.難しさはどうでしたか q10.練習の量はどうでしたか q11.宿題の量はどうでしたか Q12.時間があればこの授業をもう一度受けたい Q13.時間があればこの先生のほかの授業を受けたい ベーシックコース授業評価(彦根) アクティビティ・アカデミックコース授業評価(彦根) 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 q8 q9 q10 q11 Q12 Q13
BⅡ(5)
BⅢ(6)
BⅣ(7)
1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 q8 q9 q10 q11 Q12 Q13 日本文化理解 (4) レクチャーリ スニング(6) ニュースリー ディング(6) 日本語能力試 験N1対策(2) 経済学で使う 日本語(5) 学術日本語の 基礎(3)アカデミックコース(上級/大学院科目)授業評価(彦根) ベーシック授業評価(大津) アカデミックコース・アクティビティコース授業評価(大津) 大津の学生については、留学生数が少ないため、能力別のクラスを設定することが難し い。特に 2013 年度は、非常に日本語能力に差がある学生がともに学ぶことになり、授業満 足度が若干低下した。 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 q8 q9 q10 q11 Q12 Q13 ビジネス日本語 実践(8) 日本語プレゼン テーション(1) アカデミック リーディング (5) 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 q8 q9 q10 q11 Q12 Q13
BⅡ(5)
BⅣ(7)
1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 q8 q9 q10 q11 Q12 Q13 レクチャーリ スニング(2) レポートライ ティングの基 礎(3) 日本文化理解 (6)4. 科目別授業の担当講師評価 各授業について日本語講師陣で相互の授業振り返り活動を行った。特に今後改善の必要 な点、特に今回成功した点のある授業について以下要点のみまとめる。 4-1 彦根 (1) 日本文化理解 DVD『千と千尋の神隠し』、『マンガで学ぶ日本語表現と日本文化』を使用。授業の最 初に学生に扱ってほしいテーマを聞き、それを元にシラバスを作成していたが、新聞作 成に予想外に時間がかかり、扱えなかったものがいくつかあった。 (2) 日本語能力試験 N1 対策 12 月の試験までは、全ての問題パターンを一通りするため、文字・語彙、文法、読解、 聴解をこなした。(『日本語能力試験 N1 総合問題集』高橋書店)。反省点としては、検定 が終わった時点で、テキストを変更したが、前後の文法に関連性のない問題だった。ま だ十分に N1 の文法に慣れていない学生には、関連性を持った文法をグルーピングして 教えていくようなテキストが良いと感じた。 (3) レポートライティングの基礎 『留学生のための論理的な文章の書き方』を使用。レポートは好きなテーマで書きた いということであったため、自分達でテーマを決めてもらったが、未提出の学生は自分 自身でハードルをあげてしまった可能性がある。書けそうなテーマをいくつか用意した 方がよかったのかもしれない。 (4) 学術日本語の基礎(彦根:水 5 限) 『小論文への 12 のステップ』、『大学で学ぶための日本語ライティング 短文からレポ ート作成まで』使用。冬休み前にレポートを提出できるように授業を進めた方がよかった と思う。 (5) ビジネス日本語実践 就職活動の概要、企業研究の方法、エントリーシートの書き方、面接対策。中間にレ ポート「企業を選ぶ際に大切なポイント」、1 回目のエントリーシート提出、期末に 2 回 目のエントリーシート提出と個人面接を行った。なるべくグループでディスカッション をする機会を多く取り入れ、教師からは課題の FB を丁寧にすることを心がけるべき。 (6)日本語プレゼンテーション 流れとしては、一つのテーマで中間発表、最終発表と 2 回発表を課し、中間発表では プレゼンテーションの基礎部分である構成と表現、また最終発表では、テーマをもとに したインタビュー調査を行い、その結果と考察、まとめに重点を置いた発表を行っても らった。発表後の残り 3 回の授業では、臨機応変に論理的に話すための指導を行い、社 会的なテーマで意見&質問を述べ合う練習を行った。この形式は学習者の評価も高く、 来年も取り入れたいと考えている。
4-2 大津 (1)ベーシックⅡ 作文の時間を 8 回ほど設け自分のことを話したり、書いたりする活動も加えた。しか し、作文の提出率は他の宿題に比べると非常に低かった。スケジュールがタイトなとこ ろがあり、一コマで扱う内容が時々多すぎたところがあった。 (2)ベーシックⅢ 秋学期は初中級向けのビジネス日本語を扱った。日本語のレベルから見るとやや難易 度の高い内容ではあったため、どこまで習得できたかという点には疑問が残るが、帰国 後に日系企業に就職したいという希望もあり、授業に対する意欲は高かったように思う。 全体的に満足度も高かった。ただ、点数を出して評価する機会がないと、自宅での予習 復習をやってくる学生は少なかった。クイズやテストだけでなく、宿題や授業中のロー ルプレイなどの中身も点数を出して評価した方がよかったかもしれない。 (3)ベーシックⅣ
『BASIC KANJI BOOK 基本漢字 500』を使用。この授業ではどうすれば効果的に覚えられ るか、どうすれば目標が達成できるかを考えたり、紹介したりする時間を多く取ったが、 最終アンケートでは「新しい漢字や言葉を小さいノートに書いてインターネットで調べ る」、「漢字と言葉、例文を壁に貼る」、「言葉や文法などを google でチェックして修正 する」など、いろいろなストラテジーを使って勉強するようになったというコメントも あり、自分の学習を見つめ直す姿勢が見られるようになったと感じる。 (4)日本文化理解 毎回のワークシートの宿題はよくできており、自分の文化についても振り返る時間と なった。また、そこからさらに質問が生まれたので 2 週にまたぐ方法はよかった。アクア 琵琶は実験など体感できるものは分かりやすかったようだが、その他の説明は非常に時間 がかかり難しかったように思う。ポイントを絞って学生に説明できればよかった。後半に 行ったインタビュー活動では、日本語を用いてインタビューをするというチャレンジが学 生にはよかったようで、緊張したが自信になったと話していた。また、最後の発表のため に録音したデータを何度も聞きとり、まとめるという作業も聴解の練習になったと話して いた。それぞれ興味をもったテーマについて追究することができた点はよかった。 彦根キャンパスでの日本文化理解の授業 大津キャンパスでの日本文化理解の授業