132 ≪研究論文≫
わらべうたを通しての親子のコミュニケーション支援
-子育て支援センターでの取り組みの経過と検討-
馬飼野 陽 美
問 題 わらべうたについて わらべうたは幼児教育、保育の中では「児童文化財」の一つとされ、比較的身近なものである。木村 (2019)によれば、わらべたは「自然発生的に子育ての中で歌われ、また子どもたち同士で歌って遊ん で伝承してきたうた」とされ、音程や歌詞も正しいものはなく、その地域や年代によって少しずつ違っ ている場合も多く、童謡や手遊び歌とは区別されている。 母語-私たちにとっては日本語の各地に共通する「リズム」と「土地ことばのイントネーション」が 生かされたうた(木村、2019)であり、日本語がそのまま歌になっている(佐藤 1996)とも言われて いる。 発達的な視点からでは、丸山(2011)は、「やり取りあそび」として、リズミカルな大人の言葉に合 わせて動作ややり取りをするあそびは、話し言葉の獲得につながっていくため、親子で楽しく行ってい くことを勧めている。気になる子にわらべうたを勧めている山下(2018)は、発達の土台となる「触覚」 「生命感覚」「運動感覚」「平衡感覚」を育むのにわらべうたがぴったりであり、また、必然的にふれあ いの時間が生まれ、大人との愛着関係が深まると述べている。 ことばの発達との関連で見てみると、正高(1993)では、一般的な会話で話しかけるよりも、「母親 語= Motherese」と言われるメロディータイプが発せられる場合に、赤ちゃんが同一のメロディータ イプで応答する確率が高いと明らかにされており、近藤ら(2016)はこの「マザリーズ」について、声 を通して母親の愛情を子どもに届けており、情緒の発達が促されるとしたうえで、わらべ歌にも共通性 があると述べている。また、ことばだけでなく、節のついているわらべうたを活用してふれあうと、子 どもはことばや大人の愛情を受け入れやすいと勧めている。 乳児保育の中でのわらべうたを心理学の立場から分析した長崎(2006)によると、「わらべうたは、 人と一緒に、時に体をふれあって遊ぶものであり、そのような人の特性に合った遊びであるためにずっ と昔から受け継がれていると思われる。自然な身体接触を誘い、人と人とのコミュニケーションを自然 に誘い掛けることができる」とまとめられている。乳児の情動調整とわらべうたの関係性について本岡 (2018)は、保育者が快情動を表出するようなわらべうたを対象の乳児に対して普段から歌いかけたこ とが、他者関係や情動調整の発達を促したと考えられるエピソードを記しており、他の乳児にも起こり うる可能性を示唆している。 このように多くの知見からわらべうたは乳児期の親子のコミュニケーションや子どもの言語発達を促 すのに有効と考えられ、乳幼児教育や保育においては取り入れられているのだが、子どもたちを育てる 親世代は、子どもの頃にわらべうたを歌った経験も乏しく、家庭において日常の育児にはなかなか取り 入れにくいのが現状である。 そのため、現在ではわらべうたは伝承ではなく、意識的に取組むものとなってきている。わらべうた を教える親子教室や音楽教室が存在したり、子育て支援現場でもわらべ歌が取り入れられたりするよう133 になってきている(近藤 2001)。 家庭における「わらべうた」の受容についての古賀ら(2014)の調査からは、わらべうたを家庭で歌 うことで、母親と子どもがうまくコミュニケーションをとることができるようになり、子育てがスムー ズになるため、母親自身に余裕ができ、子どもの事がより可愛いと思えるようになるとう良い循環を生 み出していることが示唆されている。また、図書館での読み聞かせの前に「わらべうた」を楽しんでい る伊藤(2001)は、手を繋げなかったり、だっこできなかった親子がわらべうたで遊ぶ中で、だっこし たり手をつないだりできるようになり、親子とも表情が良くなっていった事例を特殊な例ではないと 語っている。 わらべうた教室、わらべうた講座には、自ら関心を持ち、意欲的に参加してくる親が多いため、肯定 的な意見を持っていたり、効果的に作用している可能性もあるだろう。しかし、伊藤の例のように目的 が違った場所でわらべうたに触れた経験が親子のコミュニケーションに作用する可能性があるとする と、できるだけ多くの親子に体験してほしいと感じるのである。そのような考えのもと、筆者が臨床発 達心理士として関わる子育て支援センターでも、わらべうたを意識的に取り入れている。 子育て支援センターについて 発達早期の子どもとその親が集まる場所として、公的で中心的な存在を担っているのが子育て支援セ ンター(以下子支C)等の地域子育て支援拠点事業である。 筆者の所属する特定非営利活動法人では 2002 年度より子支C(当時つどいのひろば)を運営し(2018 年閉所)、2013 年度より市の子支 C を指定管理者として運営している。 この 10 年ほどの間に保育所の整備が急激に進み、2003 年には 17.0%であった 3 歳未満児の保育所等 利 用 率 は、2010 年 に は 22.8 %、2019 年 度 に は 37.8 % と 着 々 と 増 加 し て い る( 厚 生 労 働 省 2010, 2019)。中でも 0 歳は 2010 年 9.2%であったのが、2019 年には 16.2%に、1・2 歳児は 29.5%であった のが 48.1%に増加しており、1・2 歳の利用率が急激に高まり、約半数が保育所等を利用していること がわかる。 それでも、3 歳未満児の6~7割が家庭で育てられている現状の中、子支 C 事業は、これらの親子を 対象とした子育て支援の中心に位置づけられている。「少子化や核家族化の進行、地域社会の変化など、 子どもや子育てをめぐる環境が大きく変化する中で、家庭や地域における子育て機能の低下や子育て中 の親の孤独感や不安感の増大等に対応するために」、2018 年度には国内に 7431 箇所整備され、2002 年 と比較すると約 3.4 倍となり年々充実されてきている(厚生労働省,2018)。 子支 C 等では、①交流の場の提供・交流の促進、②子育てに関する相談・援助、③地域の子育て関 連情報の提供、④子育て・子育て支援に関する講習等が事業の内容とされており、親が子どもと一緒に 出かけて行って、他の親子と交流したり、会話する機会を得て、子育ての不安や悩みを相談できる場が 提供されている。この事業の目的や事業内容からもわかるように、子支Cでの支援は「保護者」への支 援やアプローチが多いことも現状である。 そのため、保護者へのサービスと捉えられることもあるが、子育て支援・保護者支援は常に子どもの 姿を念頭に置いて行われることになる(常田 2019)のであり、加藤(2014)は、「母親と子ども」「母 親と他者」「母親と母親自身」をつなぐ場が必要であり、子どもを見つめる場や母親が母親として育つ 場が子ども理解につながることに重点を置いた子育て支援が必要と述べている。また、鯨岡(2002)は、 親子の関係を養育者=〈育てるもの〉と子ども〈育てられるもの〉の関係と捉え、相互に関係しながら 発達していく経過を明らかにしている。
134 親子関係が相互の関係性なのだとすれば、どちらかの表出や反応が増えれば、もう片方にも影響を与え る。子支Cでは設置の目的にある「保護者同士」の交流だけではなく、「保護者とスタッフ」、「子ども とスタッフ」、「保護者と子ども」、「子どもと子ども」と、様々な交流の中で子育て支援が行われている。 保護者を支えることが間接的に子ども自身のあそびや関わり発達へとつながっていること、また、親子 でのあそびを直接的に支援することも、親子の関係性への影響を与えることはいくつものケースから実 感してきている。 このように、子育て支援も支援する - される関係性だけでなく、複雑に相互に関係しながら発達して いく過程なのであり、子どものより良い家庭生活につながるように、保護者を支えるのだという視点は 忘れてはならないだろう。 現状からみる親子のコミュニケーションの問題点 ここ数年、子支Cを利用する親子を見てみると、0 歳児の割合は着実に増え、2,3 歳児の来所は珍し くなっている。今は育休中の限られた日々を惜しむかのように、毎日様々な支援センターのイベントを 渡り歩くように利用したり、毎日のように来所する 0 歳児が増えてきている印象である。こどもの月齢 が下がったことも影響しているかとは思うが、利用の仕方も「親子で遊ぶ」よりも、子ども達を寝かせ たり、だっこしたままでの母親同士の交流が中心になっているようにも見える。 その中で、筆者たちスタッフは意識的に母親たちの輪の中に自然な形で入っていくことを心がけてい る。乳児期前半には「おろすと泣いてしまうので、ずっとだっこしたままでいる」「まだしゃべらない から、することがない」「なぜ泣くのか調べてもわからない」「遊び方、関わり方がわからない」といっ た内容、乳児期後半から 1 歳位になってくると「なぜ泣くのか言葉を話さないからわからない」「何度 も練習してもまねっこをしない」「聞き取れる言葉を話さない」「言葉を話さないからトイレトレーニン グができない」などという声が上がるのも珍しくなくなった。 これらの発言に共通しているのは、「子ども観」の弱さ「発達的理解」の難しさを抱えた「親力の低下」 「親子のコミュニケーション力の低下」である。 「子ども観」や「発達的理解」に関しては、母親の負担軽減だけではなく、子どもの行動の意味を整 理して、子どもたちの発達を保障する方向性に持っていくことが、臨床発達心理士の特徴を生かした子 育て支援なのではないかと考え、相談活動や発達講座、親同士の交流など「子ども」の発達へつながる 「親支援」のアプローチを続けている(馬飼野・稲吉・長崎 ,2015)のだが、意識して相談をしてきたり、 講座を受講する利用者は一部分であり(馬飼野・稲吉 ,2018)、問題意識を持っていない大多数の利用者 には届きにくい現状があるため、多数の利用者の関心を引きやすい形のアプローチが必要となる。 しかし、本人が気づき引き上げていくという方向性でなければ、「親力」や「コミュニケーション力」 の向上にはつながらないため、押し付けの支援にならないよう注意も必要である。また、「親子のコミュ ニケーション力の向上」のために重要なのは、親子のどちらかのための内容ではなく、親子が「一緒に 楽しめる」内容であることである。そして、それを実際に体験できることも重要であろうと考える。そ れらを含んだ具体的な方略として、活動の中で取組んできたものに「わらべうた」がある。 目 的 本研究では、「わらべうた」を取り入れた子支Cの活動の過程と特徴をまとめ、「親子のコミュニケー ション支援」「親力向上」にどのようにかかわるのかを考察する。
135 方 法 1.調査機関 今回対象とするのは、筆者の所属する法人が 2013 年度より指定管理を受け運営しているS市のJ子 支Cである。J子支Cは比較的市内の中心地に立つ地域の保健福祉施設が集まる複合施設の中の一室で あり、地域の保健福祉センターとも隣接している。開所日時は月曜日~金曜日の午前9時から午後4時 (2018 年度は年間 244 日の開所)であり、2018 年度の来所人数は 24,594 名、一日の平均利用は親子 50 組であり、来所人数の多いセンターである。 図1 J子支 C の年間来所人数と相談件数(2013 ~ 2018 年度) この子支Cを運営する上で中心に置いている理念は、「親子が居心地良く過ごせる日常的な『居場所』 であること」である。行事やイベントも親力向上、親子のコミュニケーションアップに重点を置き、親 子で一緒に過ごせる活動を中心にしている。 中心になっているようにも見える。 その中で、筆者たちスタッフは意識的に母親たちの輪の中に自然な形で入っていくこと を心がけている。乳児期前半には「おろすと泣いてしまうので、ずっとだっこしたままでい る」「まだしゃべらないから、することがない」「なぜ泣くのか調べてもわからない」「遊び 方、関わり方がわからない」といった内容、乳児期後半から 1 歳位になってくると「なぜ泣 くのか言葉を話さないからわからない」「何度も練習してもまねっこをしない」「聞き取れる 言葉を話さない」「言葉を話さないからトイレトレーニングができない」などという声が上 がるのも珍しくなくなった。 これらの発言に共通しているのは、「子ども観」の弱さ「発達的理解」の難しさを抱えた 「親力の低下」「親子のコミュニケーション力の低下」である。 「子ども観」や「発達的理解」に関しては、母親の負担軽減だけではなく、子どもの行動 の意味を整理して、子どもたちの発達を保障する方向性に持っていくことが、臨床発達心理 士の特徴を生かした子育て支援なのではないかと考え、相談活動や発達講座、親同士の交流 など「子ども」の発達へつながる「親支援」のアプローチを続けている(馬飼野・稲吉・長 崎,2015)のだが、意識して相談をしてきたり、講座を受講する利用者は一部分であり(馬飼 野・稲吉,2018)、問題意識を持っていない大多数の利用者には届きにくい現状があるため、 多数の利用者の関心を引きやすい形のアプローチが必要となる。 しかし、本人が気づき引き上げていくという方向性でなければ、「親力」や「コミュニケ ーション力」の向上にはつながらないため、押し付けの支援にならないよう注意も必要であ る。また、「親子のコミュニケーション力の向上」のために重要なのは、親子のどちらかの ための内容ではなく、親子が「一緒に楽しめる」内容であることである。そして、それを実 際に体験できることも重要であろうと考える。それらを含んだ具体的な方略として、活動の 中で取組んできたものに「わらべうた」がある。 目 的 本研究では、「わらべうた」を取り入れた子支Cの活動の過程と特徴をまとめ、「親子のコ ミュニケーション支援」「親力向上」にどのようにかかわるのかを考察する。 方 法 1.調査機関 今回対象とするのは、筆者の所属する法人が 2013 年度より指定管理を受け運営している S 市の J 子支Cである。J 子支Cは比較的市内の中心地に立つ地域の保健福祉施設が集まる 複合施設の中の一室であり、地域の保健福祉センターとも隣接している。開所日時は月曜日 ~金曜日の午前9時から午後4時(2018 年度は年間 244 日の開所)であり、2018 年度の来所 人数は 24,594 名、一日の平均利用は親子 50 組であり、来所人数の多いセンターである。 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 来所人数 相談件数 図1 J 子支 C の年間来所人数と相談件数(2013〜2018 年度) この子支Cを運営する上で中心に置いている理念は、「親子が居心地良く過ごせる日常的 な『居場所』であること」である。行事やイベントも親力向上、親子のコミュニケーション アップに重点を置き、親子で一緒に過ごせる活動を中心にしている。 図2「フロアでの相談活動」 図3「発達講座」 図4「だっこ・おんぶ講座」 図5「施設周辺へのおさんぽ」 結 果 1.活動の分類と特徴 2013 年 4 月~2019 年 12 月までの間に、J 子支Cで実施した「わらべうた」に取り組んだ 活動を 4 つに分類し、以下の a~d にまとめた。 a.保健福祉センターとの協働での講座:『あかちゃんとたのしくあそぼ』 a 事業の概要 J 子支Cは、保健福祉センターと隣接しており、協働事業として妊娠期から乳児前期の母 子を対象とした親子関係の支援プログラム『あかちゃんとたのしくあそぼ』を、2015 年か らスタートさせた。 対象は J 保健福祉センターの管内に住む、第一子妊娠中から 6 か月までの子と母親。妊 婦は主に保健福祉センター保健師からの紹介であり、産後の親子は子支C利用者が中心で ある。会場は保健福祉センターの一室を利用した。各回妊婦約 5 名、親子約 20 名を募集し た。平日午前中一時間半程度のプログラムであり、子支C保育士 2~3 名、子支C臨床発達 心理士または民間助産師 1 名、保健福祉センター保健師・助産師1~3 名、そのほか地区の 児童委員などが担当した。 内容は、わらべうた 10 曲程度(表2の例参考)を中心としたあかちゃんとのふれあいあそ びと絵本の読み聞かせ(保育士担当)、赤ちゃんとの生活や発達の流れについての講話(助産 師・心理士担当)や地域情報の紹介(保健師担当)等である。 表1に事業の経過と参加人数(組数)を示した。2014 年度はモデル事業として 1 回開催。 2015 年度~2017 年度は年 3 回の実施。2018 年度からは、3 回のうち 2 回が保健福祉センタ この子支Cを運営する上で中心に置いている理念は、「親子が居心地良く過ごせる日常的 な『居場所』であること」である。行事やイベントも親力向上、親子のコミュニケーション アップに重点を置き、親子で一緒に過ごせる活動を中心にしている。 図2「フロアでの相談活動」 図3「発達講座」 図4「だっこ・おんぶ講座」 図5「施設周辺へのおさんぽ」 結 果 1.活動の分類と特徴 2013 年 4 月~2019 年 12 月までの間に、J 子支Cで実施した「わらべうた」に取り組んだ 活動を 4 つに分類し、以下の a~d にまとめた。 a.保健福祉センターとの協働での講座:『あかちゃんとたのしくあそぼ』 a 事業の概要 J 子支Cは、保健福祉センターと隣接しており、協働事業として妊娠期から乳児前期の母 子を対象とした親子関係の支援プログラム『あかちゃんとたのしくあそぼ』を、2015 年か らスタートさせた。 対象は J 保健福祉センターの管内に住む、第一子妊娠中から 6 か月までの子と母親。妊 婦は主に保健福祉センター保健師からの紹介であり、産後の親子は子支C利用者が中心で ある。会場は保健福祉センターの一室を利用した。各回妊婦約 5 名、親子約 20 名を募集し た。平日午前中一時間半程度のプログラムであり、子支C保育士 2~3 名、子支C臨床発達 心理士または民間助産師 1 名、保健福祉センター保健師・助産師1~3 名、そのほか地区の 児童委員などが担当した。 内容は、わらべうた 10 曲程度(表2の例参考)を中心としたあかちゃんとのふれあいあそ びと絵本の読み聞かせ(保育士担当)、赤ちゃんとの生活や発達の流れについての講話(助産 師・心理士担当)や地域情報の紹介(保健師担当)等である。 表1に事業の経過と参加人数(組数)を示した。2014 年度はモデル事業として 1 回開催。 2015 年度~2017 年度は年 3 回の実施。2018 年度からは、3 回のうち 2 回が保健福祉センタ 図3「発達講座」 図2「フロアでの相談活動」 図5「施設周辺へのおさんぽ」 図4「だっこ・おんぶ講座」
136 結 果 1.活動の分類と特徴 2013 年 4 月~ 2019 年 12 月までの間に、J子支Cで実施した「わらべうた」に取り組んだ活動を 4 つに分類し、以下の a ~ d にまとめた。 a.保健福祉センターとの協働での講座:『あかちゃんとたのしくあそぼ』 a 事業の概要 J子支Cは、保健福祉センターと隣接しており、協働事業として妊娠期から乳児前期の母子を対象と した親子関係の支援プログラム『あかちゃんとたのしくあそぼ』を、2015 年からスタートさせた。 対象はJ保健福祉センターの管内に住む、第一子妊娠中から 6 か月までの子と母親。妊婦は主に保健 福祉センター保健師からの紹介であり、産後の親子は子支C利用者が中心である。会場は保健福祉セン ターの一室を利用した。各回妊婦約 5 名、親子約 20 名を募集した。平日午前中一時間半程度のプログ ラムであり、子支C保育士 2 ~ 3 名、子支C臨床発達心理士または民間助産師 1 名、保健福祉センター 保健師・助産師1~ 3 名、そのほか地区の児童委員などが担当した。 内容は、わらべうた 10 曲程度(表2の例参考)を中心としたあかちゃんとのふれあいあそびと絵本 の読み聞かせ(保育士担当)、赤ちゃんとの生活や発達の流れについての講話(助産師・心理士担当) や地域情報の紹介(保健師担当)等である。 表1に事業の経過と参加人数(組数)を示した。2014 年度はモデル事業として 1 回開催。2015 年度 ~ 2017 年度は年 3 回の実施。2018 年度からは、3 回のうち 2 回が保健福祉センターのマタニティ教室 へ子支Cから親子が参加する形となった。また、後述するように 2018 年より、子支C内で同様の行事 をスタートさせたことも後押しとなり、協働事業の回数を減らすこととなった。2019 年度も 1 回開催 する予定である。 表 1.a 事業の経過と参加人数(組数) 日程 妊婦 親子 計(組) 2014 年度 1 回目 2015/1/26 6 18 24 2015 年度 2 回目 2015/5/25 4 20 24 3 回目 2015/9/28 4 15 19 4 回目 2016/1/25 3 16 19 2016 年度 5 回目 2016/5/23 4 16 20 6 回目 2016/9/21 5 12 17 7 回目 2017/1/19 4 16 20 2017 年度 8 回目 2017/5/22 4 15 19 9 回目 2017/9/21 4 13 17 10 回目 2018/1/17 3 14 17 2018 年度 11 回目 2019/1/31 1 13 14 計 42 168 210 平均 3.818 15.27 19.09
137 a 事業への参加者の属性 参加者は 11 回でのべ 210 組。妊婦は各回平均 4 名程度、親子は 15 組程度となった。 母親の年齢を図 7 に示した。30 代前半が 73 組(36%)と最も多く、次いで 20 代後半、30 代後半となっ た。子どもの月齢を図 8 に示す。3 か月児が 45 組と最多であり、次いで 5 か月児が 38 組と多かった。 3 か月~ 5 か月が半数を占めていた。 b.自主事業としての講座:『あかちゃんとあそぼ わらべうたで遊ぼう』 b事業の内容 a の事業では行政との共催のため、J保健福祉センターの管轄地域内であったり、第1子限定、生後 表2 わらべ歌曲名(一例) ・ひとつ ひよどり ・おおかぜこい ・ととけっこう ・にんどころ ・このぶたちびすけ ・こぶたぬきつねこ ・おんまさん ・はなちゃん ・いちじくにんじん ・いちりにり ・ちっちここへ ・にぎりぱっちり ・いもむし ・だんごだんご ・さよならあんころもち 図6 a 事業のチラシ ーのマタニティ教室へ子支Cから親子が参加する形となった。また、後述するように 2018 年より、子支C内で同様の行事をスタートさせたことも後押しとなり、協働事業の回数を減 らすこととなった。2019 年度も 1 回開催する予定である。 表 1.a 事業の経過と参加人数(組数) 日程 妊婦 親子 計(組) 2014 年度 1 回目 2015/1/26 6 18 24 2015 年度 2 回目 2015/5/25 4 20 24 3 回目 2015/9/28 4 15 19 4 回目 2016/1/25 3 16 19 2016 年度 5 回目 2016/5/23 4 16 20 6 回目 2016/9/21 5 12 17 7 回目 2017/1/19 4 16 20 2017 年度 8 回目 2017/5/22 4 15 19 9 回目 2017/9/21 4 13 17 10 回目 2018/1/17 3 14 17 2018 年度 11 回目 2019/1/31 1 13 14 計 42 168 210 平均 3.818 15.27 19.09 a 事業への参加者の属性 参加者は 11 回でのべ 210 組。妊婦は各回平均 4 名程度、親子は 15 組程度となった。 母親の年齢を図 7 に示した。30 代前半が 73 組(36%)と最も多く、次いで 20 代後半、30 代後半となった。子どもの月齢を図 8 に示す。3 か月児が 45 組と最多であり、次いで 5 か 月児が 38 組と多かった。3 か月~5 か月が半数を占めていた。 ・ひとつ ひよどり ・おおかぜこい ・ととけっこう ・にんどころ ・このぶたちびすけ ・こぶたぬきつねこ ・おんまさん ・はなちゃん ・いちじくにんじん ・いちりにり ・ちっちここへ ・にぎりぱっちり ・いもむし ・だんごだんご ・さよならあんころもち 図6 a 事業のチラシ 表2 わらべ歌曲名(一例) 図7.a 事業に参加した母親の年齢 図 8.a 事業に参加した子どもの月齢 b.自主事業としての講座:『あかちゃんとあそぼ わらべうたで遊ぼう』 b事業の内容 a の事業では行政との共催のため、J 保健福祉センターの管轄地域内であったり、第1子 限定、生後半年以内など、募集の対象が限られていた。対象外の親子からの参加希望があっ ても、協働事業では枠を変更することが難しかったため、2017 年度この枠を撤廃した講座 を自主事業として企画した。開催にあたっては民間の助成金を利用し、わらべうたの講師を 招いた(図 9)。 内容は、講師の指導によるわらべうた 20 曲程度の実践(図 10 配布資料)、赤ちゃんとの 生活や発達の流れについての話(心理士担当)である。会場は J 子支Cと、同法人が運営する W 子支Cの 2 か所。W は市内の別区にあり、J 地区とは管轄する保健センターも異なる。会 場の広さから、J は 15 組、W は 10 組程度ずつ募集した。土曜日午前中、一時間半程度のプ ログラムであり、講師 2 名が中心となり、臨床発達心理士 1 名、両子支C保育士 2~3 名、 その他保育士が 2~3 名補助として参加した。計 5 回実施したうち 1 回を妊婦~6 か月まで (b①事業として分類、)4 回を 6~12 ヶ月児(b②事業として分類)とした (表3)。 4, 2% 60, 29% 73, 36% 49, 24% 19, 9% 20〜24歳 25〜29歳 30〜34歳 35〜39歳 40代 41, 20% 6, 3% 21, 10% 45, 22% 24, 12% 38, 19% 29, 14% 妊娠中 1か月 2か月 3か月 4か月 5か月 6か⽉〜 図 9.b事業チラシ 図 10.b事業配布資料(一部) 図7.a 事業に参加した母親の年齢 図 8.a 事業に参加した子どもの月齢
138 半年以内など、募集の対象が限られていた。対象外の親子からの参加希望があっても、協働事業では枠 を変更することが難しかったため、2017 年度この枠を撤廃した講座を自主事業として企画した。開催 にあたっては民間の助成金を利用し、わらべうたの講師を招いた(図 9)。 内容は、講師の指導によるわらべうた 20 曲程度の実践(図 10 配布資料)、赤ちゃんとの生活や発達 の流れについての話(心理士担当)である。会場はJ子支Cと、同法人が運営するW子支Cの 2 か所。 W は市内の別区にあり、J地区とは管轄する保健センターも異なる。会場の広さから、Jは 15 組、W は 10 組程度ずつ募集した。土曜日午前中、一時間半程度のプログラムであり、講師 2 名が中心となり、 臨床発達心理士 1 名、両子支C保育士 2 ~ 3 名、その他保育士が 2 ~ 3 名補助として参加した。計 5 回 実施したうち 1 回を妊婦~ 6 か月まで(b①事業として分類、)4 回を 6 ~ 12 ヶ月児(b②事業として 分類)とした(表3)。 表3.b事業の経過・分類と参加組数 対象 会場 参加 組数 b② 1 回目 2017/4/22 6 ~ 12 ヶ月児 W子支C 10 組 b① 2 回目 2017/6/10 妊婦~ 5 ヶ月児 W子支C 14 組 b② 3 回目 2017/8/5 6 ~ 12 ヶ月児 J子支C 15 組 b② 4 回目 2017/10/7 6 ~ 12 ヶ月児 W子支C 8 組 b② 5 回目 2017/12/2 6 ~ 12 ヶ月児 J子支C 11 組 図7.a 事業に参加した母親の年齢 図 8.a 事業に参加した子どもの月齢 b.自主事業としての講座:『あかちゃんとあそぼ わらべうたで遊ぼう』 b事業の内容 a の事業では行政との共催のため、J 保健福祉センターの管轄地域内であったり、第1子 限定、生後半年以内など、募集の対象が限られていた。対象外の親子からの参加希望があっ ても、協働事業では枠を変更することが難しかったため、2017 年度この枠を撤廃した講座 を自主事業として企画した。開催にあたっては民間の助成金を利用し、わらべうたの講師を 招いた(図 9)。 内容は、講師の指導によるわらべうた 20 曲程度の実践(図 10 配布資料)、赤ちゃんとの 生活や発達の流れについての話(心理士担当)である。会場は J 子支Cと、同法人が運営する W 子支Cの 2 か所。W は市内の別区にあり、J 地区とは管轄する保健センターも異なる。会 場の広さから、J は 15 組、W は 10 組程度ずつ募集した。土曜日午前中、一時間半程度のプ ログラムであり、講師 2 名が中心となり、臨床発達心理士 1 名、両子支C保育士 2~3 名、 その他保育士が 2~3 名補助として参加した。計 5 回実施したうち 1 回を妊婦~6 か月まで (b①事業として分類、)4 回を 6~12 ヶ月児(b②事業として分類)とした (表3)。 4, 2% 60, 29% 73, 36% 49, 24% 19, 9% 20〜24歳 25〜29歳 30〜34歳 35〜39歳 40代 41, 20% 6, 3% 21, 10% 45, 22% 24, 12% 38, 19% 29, 14% 妊娠中 1か月 2か月 3か月 4か月 5か月 6か⽉〜 図 9.b事業チラシ 図 10.b事業配布資料(一部) 図 9.b事業チラシ 図 10.b事業配布資料 ( 一部 )
139 b事業への参加者の属性 5 回でのべ 58 組が参加した。母親の年齢は、30 代後半 が 36%と最も多く次いで 30 代前半の 33%となった。 子どもの月齢は妊婦~ 5 か月までの会では、3 か月児が 6 組で最多であり、4 か月児が 4 組であった。 6 か月以上児では、8 か月児が 13 組と最多であり、次いで 6 か月が 7 組、7・9 か月児が 6 組ずつとなった。 また、第 2 子以降として確認できた親子が 7 組おり、上 の子を連れての参加も 3 組あった。 図 11. b事業に参加した母親の年齢 表3.b事業の経過・分類と参加組数 b事業への参加者の属性 5 回でのべ 58 組が参加した。母親の年齢は、 30 代後半が 36%と最も多く次いで 30 代前半 の 33%となった。 子どもの月齢は妊婦~5 か月までの会では、 3 か月児が 6 組で最多であり、4 か月児が 4 組 であった。 6 か月以上児では、8 か月児が 13 組と最多 であり、次いで 6 か月が 7 組、7・9 か月児が 6 組ずつとなった。 また、第 2 子以降として確認できた親子が 7 組おり、上の子を連れての参加も 3 組あった。 c.子支C内で行事:『あかちゃんとあそぼ』『あかちゃん集まれ』 c事業の概要 2018 年度 4 月から、親子のコミュニケーションアップに重点を置いた、親子で一緒に過 ごせる活動を中心とする流れから、子支C内の行事の見直しをした。それに伴い、フロアで 毎月の行事として『あかちゃんとあそぼ』をスタートさせた。スタッフは子支 C の保育士2 ~4 名、臨床発達心理士 1 名、ボランティア1~2 名、保健センターの保健師等が参加する 場合もあった。イベント的ではなく日常的に取り組むことを意識し、初回の 5 月は予約なし で開催したところ、52 組 100 名以上の参加人数となった。安全面を考慮し 6 月から事前予 約制とした上で、一般利用者限定日として実施した。 2018 年度は 11 回開催し、のべ 269 組が参加した。当初は対象を 0 歳児親子としていたた 2, 12% 1, 6% 0, 0% 1, 6% 6, 35% 4, 23% 3, 18% 妊娠中 0ヶ月 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 7, 17% 6, 15% 13, 32% 6, 15% 2, 5% 1, 3% 3, 8% 2, 5% 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月 9ヶ月 10ヶ月 11ヶ月 12ヶ月 13か月 対象 会場 参加 組数 b② 1 回目 2017/4/22 6~12 ヶ月児 W 子支C 10 組 b① 2 回目 2017/6/10 妊婦~5 ヶ月児 W 子支C 14 組 b② 3 回目 2017/8/5 6~12 ヶ月児 J 子支C 15 組 b② 4 回目 2017/10/7 6~12 ヶ月児 W 子支C 8 組 b② 5 回目 2017/12/2 6~12 ヶ月児 J 子支C 11 組 2% 10% 33% 36% 14% 5% 20代前半 20代後半 30代前半 30代後半 40代 未記入 図 12.b①事業に参加した子どもの月齢 図 13.b②事業に参加した子どもの月齢 図 11.b事業に参加した母親の年齢 図 13.b②事業に参加した子どもの月齢 図 12.b①事業に参加した子どもの月齢 表3.b事業の経過・分類と参加組数 b事業への参加者の属性 5 回でのべ 58 組が参加した。母親の年齢は、 30 代後半が 36%と最も多く次いで 30 代前半 の 33%となった。 子どもの月齢は妊婦~5 か月までの会では、 3 か月児が 6 組で最多であり、4 か月児が 4 組 であった。 6 か月以上児では、8 か月児が 13 組と最多 であり、次いで 6 か月が 7 組、7・9 か月児が 6 組ずつとなった。 また、第 2 子以降として確認できた親子が 7 組おり、上の子を連れての参加も 3 組あった。 c.子支C内で行事:『あかちゃんとあそぼ』『あかちゃん集まれ』 c事業の概要 2018 年度 4 月から、親子のコミュニケーションアップに重点を置いた、親子で一緒に過 ごせる活動を中心とする流れから、子支C内の行事の見直しをした。それに伴い、フロアで 毎月の行事として『あかちゃんとあそぼ』をスタートさせた。スタッフは子支 C の保育士2 ~4 名、臨床発達心理士 1 名、ボランティア1~2 名、保健センターの保健師等が参加する 場合もあった。イベント的ではなく日常的に取り組むことを意識し、初回の 5 月は予約なし で開催したところ、52 組 100 名以上の参加人数となった。安全面を考慮し 6 月から事前予 約制とした上で、一般利用者限定日として実施した。 2018 年度は 11 回開催し、のべ 269 組が参加した。当初は対象を 0 歳児親子としていたた 2, 12% 1, 6% 0, 0% 1, 6% 6, 35% 4, 23% 3, 18% 妊娠中 0ヶ月 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 7, 17% 6, 15% 13, 32% 6, 15% 2, 5% 1, 3% 3, 8% 2, 5% 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月 9ヶ月 10ヶ月 11ヶ月 12ヶ月 13か月 対象 会場 参加 組数 b② 1 回目 2017/4/22 6~12 ヶ月児 W 子支C 10 組 b① 2 回目 2017/6/10 妊婦~5 ヶ月児 W 子支C 14 組 b② 3 回目 2017/8/5 6~12 ヶ月児 J 子支C 15 組 b② 4 回目 2017/10/7 6~12 ヶ月児 W 子支C 8 組 b② 5 回目 2017/12/2 6~12 ヶ月児 J 子支C 11 組 2% 10% 33% 36% 14% 5% 20代前半 20代後半 30代前半 30代後半 40代 未記入 図 12.b①事業に参加した子どもの月齢 図 13.b②事業に参加した子どもの月齢 図 11.b事業に参加した母親の年齢 c.子支C内で行事:『あかちゃんとあそぼ』『あかちゃん集まれ』 c事業の概要 2018 年度 4 月から、親子のコミュニケーションアップに重点を置いた、親子で一緒に過ごせる活動 を中心とする流れから、子支C内の行事の見直しをした。それに伴い、フロアで毎月の行事として『あ かちゃんとあそぼ』をスタートさせた。スタッフは子支 C の保育士2~ 4 名、臨床発達心理士 1 名、 ボランティア1~ 2 名、保健センターの保健師等が参加する場合もあった。イベント的ではなく日常的 に取り組むことを意識し、初回の 5 月は予約なしで開催したところ、52 組 100 名以上の参加人数となっ た。安全面を考慮し 6 月から事前予約制とした 上で、一般利用者限定日として実施した。 2018 年度は 11 回開催し、のべ 269 組が参加 した。当初は対象を 0 歳児親子としていたため、 希望者も多くなりキャンセル待ちが多数でて来 た。また、参加児の月齢差が大きく、講座の内 容や雰囲気が合わないこともあり、年度途中か ら参加を寝返り前までと限定した。しかし、対 象外となった親子からの参加希望も多く、2019 年 3 月に 5 ヶ月~を対象にした『あかちゃんあ 図 14. c事業の様子 め、希望者も多くなりキャンセル待ちが多数でて来た。また、参加児の月齢差が大きく、講 座の内容や雰囲気が合わないこともあり、年度途中から参加を寝返り前までと限定した。し かし、対象外となった親子からの参加希望も多く、2019 年 3 月に 5 ヶ月~を対象にした『あ かちゃんあつまれ』を開催し、15 名が 参加した。 2019 年度は『あかちゃんとあそぼ』 を定員 20 組で募集し 9 回でのべ 150 組、『あかちゃんあつまれ』を定員 15 組で募集し、9 回でのべ 113 組の参加 があった。予約が先着順の為、リピー ターでほとんど埋まり、新規が入れな くなる状況が生じ、7 月からは、新規 参加者のための優先枠を設けるよう にするなど、日々状況に対応しながら 運営している。 図 15.c事業参加者(組数)の推移 d.毎日のプログラムの中に d事業の概要 2015 年度途中から開所日の 11 時 20 分からと 15 時 50 分から親子遊びの会を一日 2 回開 催している。担当は子支 C の保育士1~2 名。 当初から絵本の読み聞かせやペープサ ート、手遊び等を行っていたが、利用者か らの希望もあり、徐々にわらべうた遊びに 取り組むようになった。保育者が季節やそ の日の参加人数や子どもの年齢層などに 合わせてプログラムの内容を選んでいる。 参加人数は集計していないため不明で あるが、その日によってばらつきはあるが 大体 5 組から 10 組程度の親子が参加して いる。この会を目的に参加する親子もい る。また、2018 年度は図 16 にあるように、 会で実施するわらべ歌あそびの歌詞とや り方を、子支Cの毎月の機関紙に掲載し た。 52 28 29 27 29 25 21 23 6 11 18 19 19 17 20 14 15 10 17 19 15 15 12 12 10 15 15 9 13 12 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2019.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 あそぼ 集まれ 図 14.c事業の様子 図 16.d事業 帰りの会の様子
140 つまれ』を開催し、15 名が参加した。 2019 年度は『あかちゃんとあそぼ』を定員 20 組で募集し 9 回でのべ 150 組、『あかちゃんあつまれ』 を定員 15 組で募集し、9 回でのべ 113 組の参加があった。予約が先着順の為、リピーターでほとんど 埋まり、新規が入れなくなる状況が生じ、7 月からは、新規参加者のための優先枠を設けるようにする など、日々状況に対応しながら運営している。 図 15.c事業参加者(組数)の推移 d.毎日のプログラムの中に d事業の概要 2015 年度途中から開所日の 11 時 20 分からと 15 時 50 分から親子遊びの会を一日 2 回開催している。 担当は子支 C の保育士1~ 2 名。 当初から絵本の読み聞かせやペープサート、手遊 び等を行っていたが、利用者からの希望もあり、徐々 にわらべうた遊びに取り組むようになった。保育者 が季節やその日の参加人数や子どもの年齢層などに 合わせてプログラムの内容を選んでいる。 参加人数は集計していないため不明であるが、そ の日によってばらつきはあるが大体 5 組から 10 組 程度の親子が参加している。この会を目的に参加す る親子もいる。また、2018 年度は図 16 にあるように、 会で実施するわらべ歌あそびの歌詞とやり方を、子 支Cの毎月の機関紙に掲載した。 め、希望者も多くなりキャンセル待ちが多数でて来た。また、参加児の月齢差が大きく、講 座の内容や雰囲気が合わないこともあり、年度途中から参加を寝返り前までと限定した。し かし、対象外となった親子からの参加希望も多く、2019 年 3 月に 5 ヶ月~を対象にした『あ かちゃんあつまれ』を開催し、15 名が 参加した。 2019 年度は『あかちゃんとあそぼ』 を定員 20 組で募集し 9 回でのべ 150 組、『あかちゃんあつまれ』を定員 15 組で募集し、9 回でのべ 113 組の参加 があった。予約が先着順の為、リピー ターでほとんど埋まり、新規が入れな くなる状況が生じ、7 月からは、新規 参加者のための優先枠を設けるよう にするなど、日々状況に対応しながら 運営している。 図 15.c事業参加者(組数)の推移 d.毎日のプログラムの中に d事業の概要 2015 年度途中から開所日の 11 時 20 分からと 15 時 50 分から親子遊びの会を一日 2 回開 催している。担当は子支 C の保育士1~2 名。 当初から絵本の読み聞かせやペープサ ート、手遊び等を行っていたが、利用者か らの希望もあり、徐々にわらべうた遊びに 取り組むようになった。保育者が季節やそ の日の参加人数や子どもの年齢層などに 合わせてプログラムの内容を選んでいる。 参加人数は集計していないため不明で あるが、その日によってばらつきはあるが 大体 5 組から 10 組程度の親子が参加して いる。この会を目的に参加する親子もい る。また、2018 年度は図 16 にあるように、 会で実施するわらべ歌あそびの歌詞とや り方を、子支Cの毎月の機関紙に掲載し た。 52 28 29 27 29 25 21 23 6 11 18 19 19 17 20 14 15 10 17 19 15 15 12 12 10 15 15 9 13 12 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2019.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 あそぼ 集まれ 図 14.c事業の様子 図 16.d事業 帰りの会の様子 図 16. d事業 帰りの会の様子 め、希望者も多くなりキャンセル待ちが多数でて来た。また、参加児の月齢差が大きく、講 座の内容や雰囲気が合わないこともあり、年度途中から参加を寝返り前までと限定した。し かし、対象外となった親子からの参加希望も多く、2019 年 3 月に 5 ヶ月~を対象にした『あ かちゃんあつまれ』を開催し、15 名が 参加した。 2019 年度は『あかちゃんとあそぼ』 を定員 20 組で募集し 9 回でのべ 150 組、『あかちゃんあつまれ』を定員 15 組で募集し、9 回でのべ 113 組の参加 があった。予約が先着順の為、リピー ターでほとんど埋まり、新規が入れな くなる状況が生じ、7 月からは、新規 参加者のための優先枠を設けるよう にするなど、日々状況に対応しながら 運営している。 図 15.c事業参加者(組数)の推移 d.毎日のプログラムの中に d事業の概要 2015 年度途中から開所日の 11 時 20 分からと 15 時 50 分から親子遊びの会を一日 2 回開 催している。担当は子支 C の保育士1~2 名。 当初から絵本の読み聞かせやペープサ ート、手遊び等を行っていたが、利用者か らの希望もあり、徐々にわらべうた遊びに 取り組むようになった。保育者が季節やそ の日の参加人数や子どもの年齢層などに 合わせてプログラムの内容を選んでいる。 参加人数は集計していないため不明で あるが、その日によってばらつきはあるが 大体 5 組から 10 組程度の親子が参加して いる。この会を目的に参加する親子もい る。また、2018 年度は図 16 にあるように、 会で実施するわらべ歌あそびの歌詞とや り方を、子支Cの毎月の機関紙に掲載し た。 52 28 29 27 29 25 21 23 6 11 18 19 19 17 20 14 15 10 17 19 15 15 12 12 10 15 15 9 13 12 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2019.1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 あそぼ 集まれ 図 14.c事業の様子 図 16.d事業 帰りの会の様子
141 2.アンケートの分析 各事業の満足度を調査するため、終了時にはアンケートを行っているものがある。 アンケートの項目の中から、表 4 の①~⑤のように共通する項目を抜き出した。 表4. 分析したアンケート質問項目 ①参加してお母様の気持ちはいかがでしたか? ( 複数回答可能 ) 「楽しかった」「心地よかった」「新鮮だった」「緊張した」「楽しくなかった」 ②子どもともっとかかわりたいと思ったか? 「はい」「いいえ」 ③家でやれそうなこと、心がけてみたいと思ったことがありますか? ( 複数回答可能 ) 「声かけ」「わらべうた」「よみきかせ」「だっこ」「その他」 ④子どもと気持ちよく過ごせる秘訣・楽しく遊べるコツがわかりましたか? 「はい」「いいえ」 ⑤感想をお聞かせください ( 自由記述 ) 分析対象者 本論文は以下の表5の通り、a 事業のアンケートの集計結果 11 回分、b 事業のアンケート結果 5 回分、 c 事業のアンケート結果 2 回分に基づいており、合計 296 名分となった。 a 事業については、アンケートは妊婦と親子に分かれて集計されていた。 図 17. わらべうたを掲載したJ子支Cの機関紙 2.アンケートの分析 各事業の満足度を調査するため、終了時にはアンケートを行っているものがある。 アンケートの項目の中から、表 4 の①~⑤のように共通する項目を抜き出した。 分析対象者 本論文は以下の表5の通り、a 事業のアンケートの集計結果 11 回分、b 事業のアンケー ト結果 5 回分、c 事業のアンケート結果 2 回分に基づいており、合計 296 名分となった。 a 事業については、アンケートは妊婦と親子に分かれて集計されていた。 対象期間 回数 対象 参加組数 対象 a 事業 2015 年 1 月~ 2019 年 1 月 11 回 妊婦~6 か月 210 組 206 名分 b 事業 2017 年度 1 回 ①妊婦~5 か月 14 組 58 名分 4 回 ②6 か月~1 歳 44 組 c 事業 2019 年 12 月 1 回 ①妊婦~4 か月 20 組 32 名分 1 回 ②7,8 か月 12 組 図 17.わらべうたを掲載したJ子支Ⅽの機関紙 ①参加してお母様の気持ちはいかがでしたか?(複数回答可能) 「楽しかった」「心地よかった」「新鮮だった」「緊張した」「楽しくなかった」 ②子どもともっとかかわりたいと思ったか? 「はい」「いいえ」 ③家でやれそうなこと、心がけてみたいと思ったことがありますか?(複数回答可能) 「声かけ」「わらべうた」「よみきかせ」「だっこ」「その他」 ④子どもと気持ちよく過ごせる秘訣・楽しく遊べるコツがわかりましたか? 「はい」「いいえ」 ⑤感想をお聞かせください (自由記述) 表4.分析したアンケート質問項目 表5.アンケート分析対象
142 表5.アンケート分析対象 対象期間 回数 対象 参加組数 対象 a 事業 2015 年 1 月~ 2019 年 1 月 11 回 妊婦~ 6 か月 210 組 206 名分 b 事業 2017 年度 1 回 ①妊婦~ 5 か月… 14 組 58 名分 4 回 ② 6 か月~ 1 歳 44 組 c 事業 2019 年 12 月 1 回 ①妊婦~ 4 か月 20 組 32 名分 1 回 ② 7,8 か月 12 組 ①参加しての気持ち(複数回答可) a については妊婦と親子を合計し、b・c の事業を対象月齢別に①②に分けて集計したものが図 18 で ある。参加人数に違いがあるためパーセンテージで表示した。全ての事業で「楽しかった」が最も多く、 7 割~ 9 割の回答率であった。 a 事業に参加しての母親の気持ちを訪ねた項目について、答えたパーセンテージを見てみると、親子 は「楽しかった」と答えた人が多く、一方で妊婦は「新鮮」、「心地よい」と感じている。「楽しくなかっ た」という答えた参加者はいなかった(図 19)。 図 18. 各事業に参加しての気持ち a 及び b ① c ①の妊婦を含む 0 歳児前半の時期に 比べ、b ② c ②の 0 歳児後半以降の時期には、心地 よさや新鮮さが少ない。 妊娠期~ 0 歳児前半には新鮮と感じられても、0 歳児後半になってくると、外出の機会も増え、わら べうたや親子でのあそびについての経験も重なって くるため、新鮮さは減ると考えられる。また、子ど もの反応もはっきりしてくるため、わらべうたを親 子で楽しんだと感じやすい。また、実施されるわら べうた自体も月齢に応じて選ばれているため、心地 ①参加しての気持ち(複数回答可) a については妊婦と親子を合計し、b・c の事業を対象月齢別に①②に分けて集計したも のが図 18 である。参加人数に違いがあるためパーセンテージで表示した。全ての事業で「楽 しかった」が最も多く、7 割~9 割の回答率であった。 a 事業に参加しての母親の気持ちを訪ねた項目について、答えたパーセンテージを見てみ ると、親子は「楽しかった」と答えた人が多く、一方で妊婦は「新鮮」、「心地よい」と感じ ている。「楽しくなかった」という答えた参加者はいなかった(図 19)。 a 及び b①c①の妊婦を含む 0 歳児前半 の時期に比べ、b②c②の 0 歳児後半以降 の時期には、心地よさや新鮮さが少ない。 妊娠期~0 歳児前半には新鮮と感じら れても、0 歳児後半になってくると、外出 の機会も増え、わらべうたや親子でのあ そびについての経験も重なってくるた め、新鮮さは減ると考えられる。また、子 どもの反応もはっきりしてくるため、わ らべうたを親子で楽しんだと感じやす い。また、実施されるわらべうた自体も月 齢に応じて選ばれているため、心地よい ものよりも楽しく遊べるものが増えてい るであろう。 ②子どもともっとかかわりたいと思ったか? 「はい」と答えたひとが 100%となった。2 択であるため程度を測ることはできていない ものの、保護者に今以上に子どもと関わりたいという気持ちが生じていることは明らかで ある。 ③家でやれそうなこと、心がけてみたいこと 全体的には「わらべうた」が最も多く、7 割から 9 割の回答率となっている。 bの事業は①②ともに「わらべうた」が高く、「声かけ」が半数程度である。b①事業は 「読み聞かせ」が 7.1%と他の事業に比べて少なかった。事業の取り組みの特徴として「わ らべうた」が前面に出ており、最も多くの時間が割かれていることも影響しているだろう。 cの事業に関しては、c①では 3 項目で 70%とバランスよく回答され、c②では「わらべ うた」が 91.7%と特出している。データ数が少ないため今後も継続した検討が必要となる。 74.3% 24.8% 21.8% 2.4% 0.0% 78.6% 35.7% 14.3% 0.0% 0.0% 84.1% 15.9% 11.4% 2.3% 0.0% 85.0% 30.0% 15.0% 0.0% 0.0% 91.7% 0.0% 8.3% 0.0% 0.0% 楽 し い 心 地 良 新 鮮 緊 張 楽 し く な い a事業 b①事業 b②事業 c①事業 c②事業 図 18.各事業に参加しての気持ち 61.0% 34.1% 43.9% 4.9% 77.6% 22.4% 16.4% 1.8% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 楽しい 心地良 新鮮 緊張 楽しくない 妊婦 親子 図 19.各事業に参加しての気持ち(妊婦/親子別) 図 19. 各事業に参加しての気持ち(妊婦 / 親子別) ①参加しての気持ち(複数回答可) a については妊婦と親子を合計し、b・c の事業を対象月齢別に①②に分けて集計したも のが図 18 である。参加人数に違いがあるためパーセンテージで表示した。全ての事業で「楽 しかった」が最も多く、7 割~9 割の回答率であった。 a 事業に参加しての母親の気持ちを訪ねた項目について、答えたパーセンテージを見てみ ると、親子は「楽しかった」と答えた人が多く、一方で妊婦は「新鮮」、「心地よい」と感じ ている。「楽しくなかった」という答えた参加者はいなかった(図 19)。 a 及び b①c①の妊婦を含む 0 歳児前半 の時期に比べ、b②c②の 0 歳児後半以降 の時期には、心地よさや新鮮さが少ない。 妊娠期~0 歳児前半には新鮮と感じら れても、0 歳児後半になってくると、外出 の機会も増え、わらべうたや親子でのあ そびについての経験も重なってくるた め、新鮮さは減ると考えられる。また、子 どもの反応もはっきりしてくるため、わ らべうたを親子で楽しんだと感じやす い。また、実施されるわらべうた自体も月 齢に応じて選ばれているため、心地よい ものよりも楽しく遊べるものが増えてい るであろう。 ②子どもともっとかかわりたいと思ったか? 「はい」と答えたひとが 100%となった。2 択であるため程度を測ることはできていない ものの、保護者に今以上に子どもと関わりたいという気持ちが生じていることは明らかで ある。 ③家でやれそうなこと、心がけてみたいこと 全体的には「わらべうた」が最も多く、7 割から 9 割の回答率となっている。 bの事業は①②ともに「わらべうた」が高く、「声かけ」が半数程度である。b①事業は 「読み聞かせ」が 7.1%と他の事業に比べて少なかった。事業の取り組みの特徴として「わ らべうた」が前面に出ており、最も多くの時間が割かれていることも影響しているだろう。 cの事業に関しては、c①では 3 項目で 70%とバランスよく回答され、c②では「わらべ うた」が 91.7%と特出している。データ数が少ないため今後も継続した検討が必要となる。 74.3% 24.8% 21.8% 2.4% 0.0% 78.6% 35.7% 14.3% 0.0% 0.0% 84.1% 15.9% 11.4% 2.3% 0.0% 85.0% 30.0% 15.0% 0.0% 0.0% 91.7% 0.0% 8.3% 0.0% 0.0% 楽 し い 心 地 良 新 鮮 緊 張 楽 し く な い a事業 b①事業 b②事業 c①事業 c②事業 図 18.各事業に参加しての気持ち 61.0% 34.1% 43.9% 4.9% 77.6% 22.4% 16.4% 1.8% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 楽しい 心地良 新鮮 緊張 楽しくない 妊婦 親子 図 19.各事業に参加しての気持ち(妊婦/親子別)
143 よいものよりも楽しく遊べるものが増えているであろう。 ②子どもともっとかかわりたいと思ったか? 「はい」と答えたひとが 100%となった。2 択であるため程度を測ることはできていないものの、保護 者に今以上に子どもと関わりたいという気持ちが生じていることは明らかである。 ③家でやれそうなこと、心がけてみたいこと 全体的には「わらべうた」が最も多く、7 割から 9 割の回答率となっている。 bの事業は①②ともに「わらべうた」が高く、「声かけ」が半数程度である。b①事業は「読み聞かせ」 が 7.1%と他の事業に比べて少なかった。事業の取り組みの特徴として「わらべうた」が前面に出ており、 最も多くの時間が割かれていることも影響しているだろう。 cの事業に関しては、c ①では 3 項目で 70%とバランスよく回答され、c②では「わらべうた」が 91.7%と特出している。データ数が少ないため今後も継続した検討が必要となる。 図 20. 家でできそうなこと、心がけてみたいこと a 事業において、妊婦と親子の比較を見てみると、 妊婦は「声かけ」、「わらべうた」の順、親子は、「声 かけ」と「わらべうた」がほぼ同数となった。妊娠 中にはまだ、声のかけ方自体から未知の状態である。 その上での遊び方の一つの方法としての「わらべう た」と捉えられるのかもしれない。 一方で親子にとっては、子どもが目の前におり、 一緒に毎日過ごす中で「わらべうた」はすぐに取り 組める具体的なあそぶ方法として参考になりやすい のだと考えられる。 また、記述された「その他」については、「顔あ そび」や「目を見る」「肌に触れる」など、赤ちゃんと視線を合わせて触れ合って遊ぶこと、「うつぶせ」 「寝返り」などの体の姿勢に関する記述が主であった。 a 事業において、妊婦と親子の比較を見 てみると、妊婦は「声かけ」、「わらべうた」 の順、親子は、「声かけ」と「わらべうた」 がほぼ同数となった。妊娠中にはまだ、声 のかけ方自体から未知の状態である。そ の上での遊び方の一つの方法としての 「わらべうた」と捉えられるのかもしれ ない。 一方で親子にとっては、子どもが目の 前におり、一緒に毎日過ごす中で「わらべ うた」はすぐに取り組める具体的なあそ ぶ方法として参考になりやすいのだと考 えられる。 また、記述された「その他」については、 「顔あそび」や「目を見る」「肌に触れる」など、赤ちゃんと視線を合わせて触れ合って遊 ぶこと、「うつぶせ」「寝返り」などの体の姿勢に関する記述が主であった。 ④子どもと気持ちよく過ごせる秘訣・楽しく遊べるコツがわかりましたか? 未回答は 1 件あったものの、「いいえ」と答えた人はいなかった。この項目も 2 択である ため程度を測ることはできないが、子どもとの生活・あそびの具体的なヒントが得られてい ると考えられる。 ⑤感想(自由記述) 全参加者の 69.5%にあたる 206 名が自由記述の感想に記入があった。運営への感想やお 礼、①と同様に「楽しかった」という感想が目立った。わらべ歌についての感想や、親子の コミュニケーションに関するコメントの中から、特徴的な意見を掲載する。 <わらべうたについて> ・ わらべうたを歌ったことがないので、歌を歌って子どもと楽しみたいです。 ・ わらべうたをあまり知らなかったので、これからたくさん歌ってあげたいです。 ・ 一度では覚えられないなと思った。 ・ わらべうたは実際やってもらいながらじゃないとよくわからないので、大変うれしい。 ・ すぐ忘れてしまうので、わらべうたの歌詞などを頂けると嬉しいです。 <コミュニケーション・関わり方・あそびへの言及> ・ 顔あそび、とても楽しく子どもが初めて声を出して笑ってくれました。 ・ 目を見て声掛けする大切さがわかりました。 ・ 家でも取り入れて親子のコミュニケーションを図りたいです。 78.6% 72.8% 34.0% 30.1% 50.0% 92.9% 7.1% 14.3% 47.7% 81.8% 22.7% 29.5% 70.0% 70.0% 45.0% 70.0% 58.3% 91.7% 25.0% 25.0% 声 か け わ ら べ う た 読 み 聞 か せ だ っ こ a事業 b①事業 b②事業 c①事業 c②事業 図 20.家でできそうなこと、心がけてみたいこと 87.8% 63.4% 34.1% 34.1% 76.4% 75.2% 33.9% 29.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 声かけ わらべうた 読み聞かせ だっこ 妊婦 親子 図 21.家でできそうなこと、心がけてみたいこと (妊婦/親子別) 図 21. 家でできそうなこと、心がけてみたいこと (妊婦 / 親子別) a 事業において、妊婦と親子の比較を見 てみると、妊婦は「声かけ」、「わらべうた」 の順、親子は、「声かけ」と「わらべうた」 がほぼ同数となった。妊娠中にはまだ、声 のかけ方自体から未知の状態である。そ の上での遊び方の一つの方法としての 「わらべうた」と捉えられるのかもしれ ない。 一方で親子にとっては、子どもが目の 前におり、一緒に毎日過ごす中で「わらべ うた」はすぐに取り組める具体的なあそ ぶ方法として参考になりやすいのだと考 えられる。 また、記述された「その他」については、 「顔あそび」や「目を見る」「肌に触れる」など、赤ちゃんと視線を合わせて触れ合って遊 ぶこと、「うつぶせ」「寝返り」などの体の姿勢に関する記述が主であった。 ④子どもと気持ちよく過ごせる秘訣・楽しく遊べるコツがわかりましたか? 未回答は 1 件あったものの、「いいえ」と答えた人はいなかった。この項目も 2 択である ため程度を測ることはできないが、子どもとの生活・あそびの具体的なヒントが得られてい ると考えられる。 ⑤感想(自由記述) 全参加者の 69.5%にあたる 206 名が自由記述の感想に記入があった。運営への感想やお 礼、①と同様に「楽しかった」という感想が目立った。わらべ歌についての感想や、親子の コミュニケーションに関するコメントの中から、特徴的な意見を掲載する。 <わらべうたについて> ・ わらべうたを歌ったことがないので、歌を歌って子どもと楽しみたいです。 ・ わらべうたをあまり知らなかったので、これからたくさん歌ってあげたいです。 ・ 一度では覚えられないなと思った。 ・ わらべうたは実際やってもらいながらじゃないとよくわからないので、大変うれしい。 ・ すぐ忘れてしまうので、わらべうたの歌詞などを頂けると嬉しいです。 <コミュニケーション・関わり方・あそびへの言及> ・ 顔あそび、とても楽しく子どもが初めて声を出して笑ってくれました。 ・ 目を見て声掛けする大切さがわかりました。 ・ 家でも取り入れて親子のコミュニケーションを図りたいです。 78.6% 72.8% 34.0% 30.1% 50.0% 92.9% 7.1% 14.3% 47.7% 81.8% 22.7% 29.5% 70.0% 70.0% 45.0% 70.0% 58.3% 91.7% 25.0% 25.0% 声 か け わ ら べ う た 読 み 聞 か せ だ っ こ a事業 b①事業 b②事業 c①事業 c②事業 図 20.家でできそうなこと、心がけてみたいこと 87.8% 63.4% 34.1% 34.1% 76.4% 75.2% 33.9% 29.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 声かけ わらべうた 読み聞かせ だっこ 妊婦 親子 図 21.家でできそうなこと、心がけてみたいこと (妊婦/親子別)
144 ④子どもと気持ちよく過ごせる秘訣・楽しく遊べるコツがわかりましたか? 未回答は 1 件あったものの、「いいえ」と答えた人はいなかった。この項目も 2 択であるため程度を 測ることはできないが、子どもとの生活・あそびの具体的なヒントが得られていると考えられる。 ⑤感想(自由記述) 全参加者の 69.5%にあたる 206 名が自由記述の感想に記入があった。運営への感想やお礼、①と同様 に「楽しかった」という感想が目立った。わらべ歌についての感想や、親子のコミュニケーションに関 するコメントの中から、特徴的な意見を掲載する。 <わらべうたについて> ・わらべうたを歌ったことがないので、歌を歌って子どもと楽しみたいです。 ・わらべうたをあまり知らなかったので、これからたくさん歌ってあげたいです。 ・一度では覚えられないなと思った。 ・わらべうたは実際やってもらいながらじゃないとよくわからないので、大変うれしい。 ・すぐ忘れてしまうので、わらべうたの歌詞などを頂けると嬉しいです。 <コミュニケーション・関わり方・あそびへの言及> ・顔あそび、とても楽しく子どもが初めて声を出して笑ってくれました。 ・目を見て声掛けする大切さがわかりました。 ・家でも取り入れて親子のコミュニケーションを図りたいです。 ・間が大事。スマホではできないママのあそびが大切だと思いました。 ・子どものお世話と声かけはしていたのですが、今日遊び方、一緒の時間の過ごし方がわかってよかっ たです。おっぱい飲んで寝かせちゃうので、あんまり遊んでいないのが現状です。 ・家で遊んでいると間が持たないことがあり、色々教えてもらいとてもよかったです。 ・遊びがおろそかになっていたので、もっと遊ぼうと思いました。 ・赤ちゃんとのかかわり方が、どういう遊びがいいのかわからなかったのですが、今後楽しく遊べる と思います。 ・早く我が子に会いたくなりました。今日やった遊びをしたいです。(妊婦) <他の親子との交流> ・近い月齢の方とお話しできて楽しい。 ・同じくらいの月齢の子がいることで、一緒にいるだけで楽しい。それぞれ違っていたりするので、違っ ていていいんだと安心を持てた。 ・実際に赤ちゃんを抱っこして、母親教室の人形と違う赤ちゃんの可愛さがわかった。お隣のママさ んがとても気さくに声をかけてくださって、優しいお母さんになりたいなと思いました。(妊婦) <会の連続性> ・今後も定期的に開催されるとうれしいです。 ・出産・育児が楽しみになりました。産後、今度は子どもと参加したいです(妊婦) ・6 か月以降の遊び方も教えてください。 ・ほとんど寝てしまい、次回も参加したいです。 ・…妊娠中も参加させていただきましたが、今回子どもを連れてこられて実践でき、より「そうなんだー」 とか「そうそう」とか日常とつなげて遊ぶことができ、とてもよかったです。
145 考 察 わらべうたあそびがコミュニケーションにもたらすもの 自由記述による参加者の感想には、今後の親子のコミュニケーションに対する前向きな表現が多くみ うけられた。また、2 択ではあるものの、「子どもともっとかかわりたいと思ったか?」の質問に対し て 100%が「はい」と答えており、参加者の実感からは「親子のコミュニケーション」が向上する可能 性が示されている。 参加した母親たちは、赤ちゃんと一緒の時間の過ごし方関わり方が良くわからないまま生活し、遊び 方や歌を知らずに戸惑っていた現状がある。これらの講座を通じて「初めて声を出して笑ってくれまし た」「後半は寝てしまったけど、心地よかったのだと思います」というように、実際に参加し遊んでみて、 すぐに子どもの反応が生じ、その場で実感できることは、親たちの自信となっていくだろう。また、わ かりやすく即時性を求める親たちには受け入れやすく、「もっとやってみよう」という動機付けにもつ ながるとも考えられる。 親子関係は相互作用であるため、子どもの良い反応が生じれば大人もそれに引き付けられて更に関わ ろうとし、それに子どもが反応していくだろう。 また、母親たちの感想の中で最も多かったのは a ~c全てで「楽しかった」であった。わらべうたには 聞くこと歌うこと触れることなどが含まれており、母親自身の感覚を刺激したのだろう。「楽しかった」 という感覚は、母親の笑顔を増やし、明るい声や笑い声を引き起こすため、子ども側の反応、かわいさ を引き出し、それが大人の更なる関わりを増やすというように、正の相互作用を引き起こしていくだろ うと予測できる。そのことは、もっとやってみたい、もっと知りたい、また参加したいといった親側の 子育てへの意欲につながっていく可能性もある。 わらべうたの特徴の一つに、短く、同じ歌や節が繰り返されるということがある。同じことが繰り返 されることは、乳児期の子どもにとっても非常に重要である。記憶、安心、見通しや期待といった力と もつながっていく。わらべうたで言えば、歌を覚えることができ、相手の反応を期待するようになって いく。 この繰り返しができる状況を作り出すことが、コミュニケーション支援にとってはカギとなる。わら べうたの短かさや日本語の節回しは、正高(1993)の言う「母親語= Motherese」のように、赤ちゃ んの音声模倣のしやすさにつながり、結果的に言語発達につながっていくだろう。加えて、見てまねる、 一緒にふれあって遊ぶものが多く、子どもからの「もう一回」の要求が引き出されやすい。このように 子どもが一人で楽しむのではなく、表情や体の動き、ジェスチャーなどの非言語的なコミュニケーショ ンで「もう一回」と相手に要求するようになることは、人とのコミュニケーションの土台である。 子育て支援のイベントの多くは、その場だけでの楽しみである。しかし、わらべうたの短く、うたいや すさという特徴は、母親が会の中で一緒にうたって楽しめること、そして、家でもうたって遊べるよう になることにもつながっていきやすい。日常の子育てで困難や戸惑いが起こるのは、家庭で親子だけに なるときである。家庭での生活の中ですぐにできること、簡単にできること、応用しやすいといった手 軽さは大切なポイントである。この点においても親子のコミュニケーションアップを期待する子育て支 援の中でわらべうたに取組むことは有効だと考えられる。 わらべうたの伝承 わらべうたを「新鮮に感じる」「歌ったことがなかった」といった、保護者自身に経験がないことも