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成長ホルモン分泌促進因子(GRF)を介するオピオイドおよびαアドレナリン作動性機構の成長ホルモン分泌促進作用

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Academic year: 2021

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88 (8) 氏名(生年月日)

本 籍

学位の種類

学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

ミ キ ノブ ヒロ

三木伸泰(昭和2

医学博士 疑心717号

昭和60年4月19日

学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者)

Evidence that opiatergic an〔1α一adrenergic mechanisms stimulate rat growth hormone release via growth hormone-releasing factor(GRF)

(成長ホルモン分泌促進因子(GRF)を介するオピオイドおよびαアドレナ リン作動性機構の成長ホルモン分泌促進作用〉 (主査)教授 鎮目 和夫 (副査)教授 丸山 勝一,教授 肥田野 信

論 文 内 容 の 要 旨

目的 成長ホルモン(GH)の分泌は視床下部のGRFとソ マトスタチン(SRIF)により相反する二重支配を受け ている.ヒトを含む各種動物において中枢のαアドレ ナリンやオピオイド作動性機構はGH分泌に促進的 に作用するが,その機序は不明である.本研究ではこ

れら機構のGH放出促進作用がGRFを介して発現す

るか否かを検討した. 方法 抗GRF抗血清は合成ヒトGRF(hpGRF 1~40)と 牛サイログロブリン結合物を家兎に免疫し作製した.

この抗血清はhpGRFのRIAにおいて合成ラット

GRFと交叉反応を示した.実験には成熟ウィスタ一系 雄ラットを用い,(1)合成ラットGRF(0.2,1μg/kg 静注)のGH分泌促進作用,(2)ラットの生理的な脈 動的GH分泌および,(3)エンケファリン誘導体FK 33-824(0.1mg/kg静注),α受容体刺激剤塩酸クロニ ジン(125μg/kg静注)のGH放出促進作用が抗GRF 抗血清(2.5m1/kg)の全身性受動免疫により抑制され るか否かを検討した.対照群には正常家兎血清(NRS) を投与した. 結果

抗GRF抗血清で受動免疫したネンブタール麻酔

ラットでは,合成ラットGRFのGH分泌増加作用は 完全に阻止され,この抗血清が初ρ勿。で強力なラッ トGRFの中和作用を有することが明らかとなった. 一方,無麻酔ラットに抗GRF抗血清を投与し内因性

GRFを中和した場合には,血漿GHの脈動的分泌は

6時間にわたり完全に抑制され,しかもこの抑制効果 は受動免疫2日後でも観察された.さらに,FK 33-824

のみならずクロニジンのGH放出促進作用も抗GRF

抗血清処置ラットではほぼ完全に抑制された. 考察ならびに結論 最近ヒトの膵腫瘍やラットの視床下部からGRFが

分離同定されたが,GRFのGH分泌における生理的

役割は未だ十分解明されていない.本研究はラット GRFと交叉する抗ヒトGRF抗血清を用い,まずラッ

トの生理的なGH分泌がGRFにより誘発されること

を証明した.従来より脳内の神経伝達物質であるノル ァドレナリンや神経ペプチドであるオピオイドペプチ ドはα作動性機構に作用してGH分泌を促進すると 考えられており,α作動薬クロニジンはヒトでもGH 分泌刺激試験として広く用いられてきた.しかし,こ れらオピオイドペプチドあるいはクロニジンのGH

に対する作用がGRFあるいはSRIFいずれの因子を

介して発現するのかは不明であった.本研究は,α作 動薬クロニジンやオピオイドペプチドの一種であるエ

ンケファリンの強力なGH放出作用が内因性GRFの

分泌を促進することにより発現することを直接証明し た最初の報告である。 一710一

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論 文 審 査 の要 旨

本論文はα2アドレナリン作動薬クロニジンやオピオイドペプチドの一種であるエンケファリンの

強力な成長ホルモン放出作用が内因性GRFの分泌を促進することにより発現することを直接証明

し,α2アドレナリン作動性機構やオピオイドの成長ホルモン分泌作用促進機序を明らかにしたもので 学術上価値のある論文と認める. 主論文公表誌

Evidence that opiatergic andα・adrenergic me- chanisms stimulate rat growth hormone release via growth hormonereleasing factor(GRF)

(成長ホルモン分泌促進因子を介するオピオイドお よびαアドレナリン作動性機構の成長ホルモン 分泌促進作用) Endocrinology 114(5)1950~1952(1984) 副論文公表誌 1)ソマトスタチソ ホルモンと臨床 33(1)37~41(1985)

2) In hibition by estrogen of autofeedback regu- lation of prolactin secretion(プロラクチン

分泌の自己フィードバック調節機構に対する

エ・ストロジェン抑制作用) Life Sci 34 (19) 1819~1823 (1984)

3)Suppression by naloxone of rise in plasma growth hormone and prolactin induced by

suckling(哺乳刺激による成長ホルモンとプ ロラクチンの分泌増加に及ぼすナロキサンの

拮抗作用)

Proc Soc Exp Biol Med 168(3)330~333 (1981)

4)Effects of chlorpromazine and naloxone on growth hormone secretion in rats(ラット成

長ホルモン分泌に及ぼすクロールプロマジン

とナロキサンの効果)

Neuroendocrinology 30(5)319~322(1980) 5)Maintenance by L-Dopa treatment of estrous cycle and LH responsl to estrogen in aging female rats(老齢メスラットの性周期とエス

トロジェンに対するLHの反応に及ぼすL・

ドーパ治療の促進作用)

Exp Aging Research 6(6)547~554(1980)

参照

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