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Academic year: 2021

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開催にあたって

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開催にあたって

同志社大学人文科学研究所    所長

 

鷲 江 義 勝 

 

 同志社大学人文科学研究所は1957(昭32)年4月1日に発足しましたが、その 前身の同志社大学研究所は、1944(昭19)年に誕生しました。そのため来年は、

人文研開所70年の記念すべき年にあたります。

 戦時下に国策の要請によって設立された研究所ですが、戦後、大学の附置機関 となり、共同研究を柱とした活動をはじめることとなりました。そして1950年代 の終わりになると、研究所が主体的に設定した独自の研究課題として、「近代京 都における社会発展の諸条件の研究」と「キリスト教社会問題研究」が二本柱と みなされるようになりました。

 「キリスト教社会問題研究会」が略称で「CS」と呼ばれることは、皆様なら すでにご承知のことと思います。このCSは、後に総長もお務めになった住谷悦 治経済学部教授を代表とする15名ほどの有志団体の活動として始められ、約2年 後の1958(昭33)年に、人文科学研究所に組み入れられることになったという経 緯をもちます。有志団体のときから、その活動を保証するために大学当局から事 務室を与えられていましたが、60年代から70年代にかけての十年余りの間、「ク ラーク記念館」に事務所が置かれていたこともあります。

 半世紀以上にわたって続けられてきたCSの研究活動を反映した催しを、今回 この記念館で開くことができたという点では、感慨深いものがあります。そして この機会に、国内の、そして海外からも優秀な研究者の方々をスピーカーにお招 きできましたことをうれしく思います。

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特集「ミッション高等教育史の可能性」

 さて、同志社の人文研と耳にして、皆様は何を思い浮かべられるでしょうか。

 「CS」の二文字に尽きる、という方も、ここには大勢おられることでしょう。

 また、研究会に所属されたことのある方ならば、あの迷路のような書庫を第一 に想起されるかもしれません。人文研の建物「啓明館」は、そもそも1973(昭 48)年すなわち40年前までは、大学図書館でありました。そして人文研の図書室 は今もなお、同志社の「第二中央図書館」と位置づけられる存在です。特に近代 キリスト教関係や地方史関係の文献・史料は、他に誇り得るコレクションを形成 しています。これらの蔵書類は、所定の手続きを踏んでいただければ、あらゆる 方に開かれておりますので、是非ともご活用いただきたいと思っております。

 あるいは同志社人文研と聞いて、過去長く在籍された専任研究員の方々やその ご業績を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。現在専任の教員は、任期 付を含めて4名しかおりませんが、この少人数制自体は、人文研発足時からの特 色です。逆に1人1人の存在が大切になってまいりますから、かつての先生方同 様に「同志社の人文研といえばあの先生」と言っていただけるよう、所員一同、

努力を重ねる所存でございます。

 この春より人文研は、学内教員が代表を務める19もの共同研究会を運営してお ります。その成果の一端は、この催しを含めた4回の連続シンポジウムでも披露 されたことと思いますが、それぞれの共同研究会のテーマは、一括りにはできな いほど多岐にわたっています。今後どのように人文研の伝統を維持・発展させて いくか、岐路に立たされていることを実感しております。

 ともあれ人文研は、学内外研究者の皆様のお力添えがあって成り立ってきたこ とは疑いようもありません。皆様には、今後ともご理解・ご協力をたまわり、同 志社大学人文科学研究所の活動を支えてくださいますよう、心よりお願い申しあ げます。

(2013年9月21日の開会挨拶をもとに成稿)

参照

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