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114 別添4

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Academic year: 2021

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114 別添4

(分担)研究報告書

大脳皮質基底核変性症剖検例の病理診断の最終報告

〜多施設共同研究(J-VAC study)〜

研究分担者 岩崎 靖 1愛知医科大学加齢医科学研究所

共同研究者 氏名:吉田眞理1、若林孝一2、小森隆司3、齊藤祐子4、J-VAC study group 所属:2弘前大学大学院医学研究科脳神経病理学講座

3東京都立神経病院検査科神経病理

4国立精神・神経医療研究センター臨床検査部

研究要旨

多施設共同研究(J-VAC study)に登録された凍結脳組織が保存されている大脳皮質基底核変 性症(corticobasal degeneration,CBD)37剖検例の病理診断を後方視的に検証した。評価方法 は、病理組織標本を日本神経病理学会ブレインバンク委員会の 3 名の神経病理医が独立して病 理診断の整合性を評価した。診断基準は Dickson らの CBD病理評価基準(J Neuropathol Exp Neurol, 2002;61:935-946)に準じた。5例が除外され、3例は進行性核上性麻痺、MAPT変異 が同定された 1例、きわめて軽微な CBD様の細胞病理像を認めた1 例は診断基準を検討する本 研究の目的に合致しないと判断した。中央病理診断により CBD として病理学的に正確で整合性 のある中核的な32例を抽出することができた。

A. 研究目的

多 施 設 共 同 研 究 (J-VAC study) に 登 録 されたCBD剖検例の病理診断を後方視的に 検証した。

B. 研究方法

対 象 は 各 施 設 (J-VAC study group) に CBD と病理診断され凍結脳組織が保存され ている37例である。

評 価 方 法 は 、 病 理 組 織 標 本 を 日 本 神 経 病理学会ブレインバンク委員会の 3 名の神 経病理医が独立して病理診断を評価した。

診断基準は Dicksonらの CBD病理評価基準

(J Neuropathol Exp Neurol, 2002;61: 935-946) に 準 じ て 行 い 、 複 合 病 理 像 も あ わせて評価した。

(倫理面への配慮)

本研究は愛知医科大学医学部倫理委員会

の承認を得た愛知医科大学加齢医科学研究 所ブレインリソースセンターの研究の一部 として承認されている。

C. 研究結果

対象の死亡時年齢は平均 72.8±8.0(50〜

87)歳、発症年齢 65±8.7(41〜83)歳、罹病期 間平均 7.58±3.6(3〜17)年。3名の評価者が CBD と診断した場合には definiteCBD、3 名 中2 名がCBD と診断した場合には probable CBD、3 名中 1 名がCBD と診断した場合には possible CBD、3名の評価者がCBDではない と診断した場合にはnon- CBDとした。

コンセンサス会議で評価者間の診断の相 違 を 標 本 を 検 鏡 し て 検 討 し た 結 果 32 例

(86%)をdefinite CBDとした。除外した 5例中3例は、進行性核上性麻痺の病理が疑 われた。MAPT 変異が同定された 1 例は孤発 性 CBD を対象とする本研究の目的を合致し ないため除外した。きわめて軽微なCBD様の 細胞病理像を認めた1例は、診断基準を検討 する本研究の目的には合致しないと判断し 除外した。

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115 D. 考察

中央病理診断を経てCBDは、大脳皮質白 質、皮質下諸核(淡蒼球、黒質)を侵す4リ ピートタウオパチーで、threads の出現と形 状が特徴的で、astrocytic plaqueは 診断に重 要 だ が 少 な い 症 例 も あ る こ と 、ballooned

neuron は高度進行例や標本作製部位により

確認できない場合もあり得ることの認識が 重要であると考えられた。

E. 結論

病理診断の再検証によりJ-VAC研究に明確 なCBD病理像を示す32例を抽出した。

G. 研究発表 (2020/4/1〜2021/3/31発表) 1. 論文発表

Mimuro M, et al. Neuropathology 40(1):57-67,2020

2. 学会発表 なし

H. 知的財産権の出願・登録状況 (予定を含む.)

なし

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