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運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策 「運輸経済 懇談会 の記録 」か ら見 る

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55

〈 研 究 ノー ト〉

運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策

「運輸経済 懇談会 の記録 」か ら見 る

中 田 信 哉

1物 流 へ の 意 識

運 輸 省 にお け る物 流 政 策 の始 ま りは昭和40年 代 初 頭 だ と位 置づ け る。

もち ろん,物 流 を構 成 す る輸 送 を 中心 とす る交 通 ・運 輸 関係 の政 策展 開 はそ れ以 前 か ら行 わ れ て いた の は 言 うまで もな い こ とで あ る。 た だ,そ れ はあ くまで も交通 ・運 輸 政策 で あ り,そ の中 には 当然,貨 物 輸送 が含

まれ て お り,後 か ら解 釈 をす るな らそ こに は物 流 政策 が あ った とい う言 い方 もで きる。

しか し,物 流(物 的流通)な る概念 は昭和30年 代 後半 か ら一般 化 し始 め,そ れ が言 葉 と して,概 念 と して確 立 した の は昭和39年 以 降 で あ る。

したが って,そ れ まで の交通 ・運 輸政 策 の中 に意識 して物流 とい う概念 が含 まれ て い た とは言 え な い。 明確 に物 流 を ひ とっ の経 済 の ジ ャ ンル と

して 意 識 し,政 策 に組 み込 も う とい う考 え 方 が生 まれ た の は昭 和40年 代 に入 って か らで あ る。

これ は推 測 で あ るが物 流 とい う概 念 と 言葉 が生 まれ,す で に通産 省 で そ の方 向 で政 策 展 開 が 行 わ れ よ う と して い た ことか ら運 輸 省 と して も

「ここで言 って い る物流 の 中心 は輸 送 で はな い か。 それ な ら主 管 省 庁 は 運 輸 省 で あ るはず だ」 とい うこ とで 「遅 れて はな らな い」 わ けで あ るか ら 「そ のた め の取 り組 み が必 要 で あ る」とい う ことで 「運 輸経 済 懇 談 会」

(1)

な る審 議 会 が設 置 され た ので あ ろ う。

(2)

この運 輸 経 済懇 談 会 は 「運 輸 行政 の重 要課 題 にっ いて基 本 的 な方 向づ け をす るた め,運 輸 大 臣 の諮 問機 関 と して昭 和42年4月 に発足 した

。同 懇談 会 は昭 和44年3月 ま で の2年 間 にわ た り,物 的 流通 お よ び都 市 交 通 問 題 につ いて・ 自由 な立 場 で審議 を進 め,多 大 な成 果 をお さめ,そ の 幕 を 閉 じた」 ので 認 。

この懇 談 会 の設 置 目的 と して次 の三 つ の点 が上 げ られ て い る

(1)運輸 省 内 の既 存 の各 種 審 議 会 が お おむ ね縦 割 りの事 項 の審 議 機 関 で あ って・ 各部 門 を横 に眺 めて,運 輸行 政 の総 合 的 な運 営 方針 につ いて審 議 す るに適 しな い性 格 の もの で あ る こ と

② しか る に,運 輸 省 の 当面 す る重 要 問題 ,た とえ ば物 的流 通 の近 代 化, 大都 市交 通 問 題 な ど は,い ず れ も部 門 間 の相互 調 整 や,総 合 的 な推 進 方 向 の確 定 を必 要 とす る もの で あ る こ と

⑧ よ って・この よ うな要請 に応 え るた あ に,幅 の広 い協 議 の場 を設 け, 各 界有識 者 の高次 の意 見 を求 あて,こ れ を行 政 の基 本 的方 針 策定 の際 の 基 礎 と した い

とい う もの で あ る。 しか し,こ れ は昭和44年 に 「物 流 革新 の方 向」が 出版 され た時 に書 き こ まれ た こ とで あ って,昭 和42年 の懇 談 会 開 始 時 に どの程 度,物 流 が 意識 され て いたか は よ くわか らな い。 な ぜか とい う と,こ の懇 談 会 の発 足 に当 た って当 時 の運 輸 大 臣 の大 橋武 夫 氏 が挨 拶 を して い るが その挨 拶 の中 には物流(物 的流通)と い う言 葉 は一 切,出 て き て いな い。

こ こで は政 府 の策 定 した 「経 済社 会 発 展 計 画」 にお いて 「運輸 交 通 の 分 野」の重要 性 を言 い・「交 通 機 関 の整 備 」を進 めて い く必 要 が あ る と言 い,「経 済 の効 率 化,物 価 の安 定 な どの問題 に い た しま して も,現 在 の よ うな流通 部 門 の立 ち遅 れ の状 況 を放 置 い た して お きま した の で は,そ の 実 現 の困 難 な こ とは 申す まで も ござい ませ ん が,こ の場 合 にお き ま して も,そ の原 因 を探 究 してみ ます る と,集 荷 ・出荷 体 制 や輸 送 あ るい は保 管 の問題 さ らに市場 の機 構 や機 能 の問 題 か ら卸 ・小売 業 の問題 まで,

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(174) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策57

果 て しな く広 が って い くので あ ります 」と言 い,「運輸 行 政 の 直面 して お ります る問 題 は海 陸空 の各 分 野 にわ た って,こ の ほか に もた くさん ござ います が,特 に以 上 に述 べ ま した よ うな問題 す なわ ち大都 市 の交 通 問 題 と流 通 の近 代 化 の 問題 とは,そ の関連 す る と ころが ま こ とに広 範 囲 で

あ ります」 と言 って い るの で あ る。

大 橋 氏 が 自分 の 言葉 で言 って い るの で はな く,挨 拶 の原稿 は事務 局 で あ る運 輸 省 の ス タ ッフが書 いた もので あ ろ うか らこの時点 で は後 の運 輸 省 の物流 政 策 とな る方 向 と はど う も適 合 して い ない。

また,こ の懇 談 会 の設 置 に 当 た って 選 ば れ た 委 員 は次 の人 た ちで あ る。 座委 長員

中山伊知郎 荒木茂久二 植村甲午郎 大木 穆彦 大来佐武郎 大原総一郎 加 田 純一・

工藤昭四郎 権 田 良彦 今野源八郎 島田 孝一 一 志村 富寿 谷藤 正三 丹下 健三 都留 重人 中川 順 永野 重雄 中Li」素平

(m大 学 名誉教 授) (昭和 海運社 長)

(経済団体 連合 会会長) (朝 日新 聞論説 委員)

(日本経 済 セ ンター理 事長) (倉敷 レイ ヨン社 長) (読売新 聞論説委 員) (東京 都民銀行 頭取)

(山九 運 輸機 工副社長) (東京大学 名誉 教授) (早稲 田大学 名誉教授) (毎 日新聞論 説委 員) (日本大学 教授) (東京 大学教授) (一 橋 大 学 教 授)

(日本経 済新聞編 集局 長) (富 士製 鉄社 長)

(日本興業銀 行会 長)

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二宮 善其 平田敬一郎 宮崎 一雄

(経済同友会地域開発委員長 ・東洋曹達 工業社長) (日本電子計算開発協会会長)

(日本長期信用銀行会長)

こ の 委 員 の 構 成 を 見 た場 合 ,到 底,物 流 が は っ き り と した 形 で 意 識 さ れ て い た と は言 え な い・ こ の メ ンバ ー は流 通 シ ス テ ム化 推 進 会 議 の 議 長

とな る永 野 氏 を 除 くと そ の後,物 流 と い う ジ ャ ンル で 何 か を 行 った 人 た ち で は な い 。 物 流 に は 関 係 な い 人 た ち と言 え そ うで あ る

。 と い う こ と は 委 員 会 発 足 時 に は 物 流 と い う もの が は っ き り と意 識 され て い な か っ た と 言 っ て よ い だ ろ う。 こ の 懇 談 会 で 物 流 と い う もの が そ の 名 称 を伴 っ て 明 確 に な って き た の は こ の懇 談 会 の下 に ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ が 設 置 さ れ て か ら で あ ろ う。 ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の ス タ ー トは 昭 和42年6月6 日 で あ る。

ど う い う経 過 で そ う い う話 に な っ た の か は わ か らな い が こ の 懇 談 会 で は二 っ の ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ を 設 置 す る こ と と な った

。 そ れ が 「物 的 流 通 ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ」 と 「都 市 交 通 ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ」 で あ る。 こ こ で 初 め て 物 流 が こ の 懇 談 会 で 大 き な 位 置 を 占 め て 審 議 の 対 象 と な っ た と思 わ れ る。

物 的 流 通 ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の メ ンバ ー は 下 記 の 人 た ち で あ る

主査 専門委員

都留 重人 東 憲一 岡野 行秀 田沢喜重郎 中西 睦 林 周二 広 岡 治哉

(日本開発 銀行企 画室 長) (東京 大学 助教授10月 よ り) (日本 長期信 用銀行調 査部次 長) (早稲 田大 学助教 授)

(東京 大学教 授) (法 政 大 学 助 教 授)

こ の ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の 人 た ち が,特 に 大 学 の 学 者 た ち が そ の 後 の 物 流 の 理 論 作 り に 携 わ っ て い る の だ か らす で に物 流 に 意 識 を 持

っ て い る 人 た ち を 専 門 委 員 に した と言 え るだ ろ う。 中 で も林,中 西 の両 氏 は そ

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(172)運 輸 行 政 に 見 る初 期 の 物 流 政 策59 (3)

の後,物 流 の理 論 や枠 組 み に大 いに貢献 した著作 を発 表 して い る。

こ う して,う す ぼん や りと して いた運輸 行政 に お け る物流 の位 置付 け が ここか ら始 ま った と言 え る。

2ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の 研 究

こ の 懇 談 会 の 物 流 に 対 す る検 討 は こ う して ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ が 行 う こ と と な った 。 そ の 検 討 の 進 め 方 は表1の よ うに な っ て い る。 これ が

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物 流 に対 す る枠 組 み と考 え られ る。

表一1物 的流通 問題 の検討 の進 め方 につ いて 1.物 的流通費 に関す る調査

狙 い=流 通 費 と くに物 的流 通費 は国 際 的 にみて高 いのだ ろ うか。 物 的流通 費 の どの部 分が割高 なのだ ろ うか。

比較 手法 の研究

欧 米諸 国 および わが国 にお ける流通 費調 査資料 の蒐集 ・整理 総流通 費比較

個別 商品毎 の流通 費比較

2.流 通技術 の改善進 歩 に関 す る調 査

狙 い:欧 米諸 国 に現 出,ま た は開発 されつ つ あ る革新 的流通 技術 の うち, どの よ うな ものが わが国 にと り入 れ られ うるのか。 とり入 れ られ る流 通 技術 は,今 後 どの程 度普及 す る見通 しにな るか。

1.新 しい流通技 術 の内容 a利 点,欠 点

b必 要 とす る設 備,制 度 c欧 米 におけ る普及 状態 2.導 入 の可能性

a自 然的条件 か らの判断

b経 済 的,社 会 的条件 か らの判 断(流 通機 構,労 働力 な ど) cわ が国で の普 及状況

3.今 後 の見通 し

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3.物 資 流 動 パ タ ー ン の 変 化 に つ い て

狙 い:経 済成長(産 業構造}地 域 構造 の変化 等 を含 む)の 結果生 ず る流動量 の変化 を第1次 接近 と して把握 す る。

L「 交通 施設 整備 の長 期構想 」(昭 和55年 時点 の物 資流動量 の推定)の 内 容検 討

4.各 輸 送 手段別 の費用便 益 の比 較

狙 い1各 輸送手 段別 の費用 便益比 較 を行 な って,施 設 の新 増設 を行 な う場 合等 にっ いて の客観的 判断基 準 を得 る。

1.比 較 手法 の研 究

2,既 存施設 を利 用 して輸 送 す る場 合 の費 用便益比 較 3.新 規施設 を追加 す る場 合 の費用便 益比較

5.企 業形 態 と財 源

狙 い:物 的流 通部 門の業種 分類(す なわ ち業種規 制)は ,い まの ままで よい か,企 業規 模,競 争関 係,に っ いて改善 すべ き点 はないか。

基礎 施設 整備 のため の ぼ う大 な資金 の調達 は いかな る方法 によ るべ き か。

1.企 業 形 態

a新 しい流通技術 導入 に適 す る企業 形態 b公 正 自由競争 の ための企業形 態

謀ll;諜転

そ れ は次 の5つ の 項 目 に 分 け られ る。

9QU4pO

物 的流通費

流通技術 の改善進歩 物資流通パ ター ンの変化 各輸送機関の費用便益 企業形態 と財源

これ は運 輸 省 と して の物流 の枠 の取 り方 と して は当然 の もので あ るだ

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(170) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策61

ろ う。 現 在 で あ る な ら も う一 段 高 次 の も の が 置 か れ る こ と とな る は ず で あ る が こ の段 階 で は妥 当 で あ る。 こ の 中 で 企 業 形 態 と い うの が や や わ か りづ らい が そ れ は物 流 に 関 係 す る(産 業 の)企 業 に お い て 「ど う い う形 態 の,ど うい う規 模 の企 業 が 適 正 で あ る か 」 とい う こ とを 考 え る も の で あ る。

この 検 討 は そ の過 程 が チ ャー ト化 され て い る。 そ れ が 図4で あ る。昭 和55年 を 目安 と して そ の 段 階 で の 輸 送 需 要 産 業 構 造,経 済 成 長 を 考 え て あ るべ き 姿 を求 め よ う と い う こ とで あ る。

こ こ で 興 味 深 い こ と は物 流 近 代 化 の方 向 で は運 輸 政 策 と して 「共 同 一 貫 輸 送 」 と 「専 用 輸 送 」 の二 つ の 柱 を 置 い て い る こ とで あ る。 現 時 点 で の 研 究 な ら こ う い う単 純 な 結 果 は求 め よ う も な い が こ の時 期 は高 度 経 済 成 長 の 真 った だ 中 で あ り,輸 送 能 力 の 拡 大 と い うの が 運 輸 政 策 と して は 物 流 近 代 化 の 中 で重 要 と考 え られ た の で あ ろ う。

な お,こ の ワー キ ン グ ・グル ー プ の 報 告 は 昭 和42年12月 の 第5回 総 会 に第 一 次 の 中 間 報 告 と して 提 出,了 承 さ れ て い る。 っ ま り,こ の 後, 改 組 さ れ た運 輸 政 策 審 議 会 の 物 流 部 会 の報 告,中 間 答 申 と な る も の だ と 考 え られ よ う。

第5回 総 会 へ の 報 告 は 「物 流 近 代 化 の 方 向 」 で あ るが 第6回,第7回 図一1検 討 項 目の フ ロー チ ャー ト

(企 業形 態)

新 技術 導入 に適 す る企業 形態 自由 公 正競争 の ため の企 業 形態 正、 規

公企 業 と私企 業

(財 源)

=

(輸 送 手段)(輸 送 方式)(輸 送 量)

(コスト ー)團

道(通 運) 自動車

運(港 湾 運送)

(輸 送 施設)

灘 〕 一團一」

一麟 〕 一團一園一圏

鵜)

(8)

の総 会 へ の報告 は 「輸 送 需要 の見 通 しと新 流 通 方式 の導入 にっ いて」 で あ り,更 に そ の後 は国 鉄 問題 な どの検 討 を行 って い るが そ れ は直接

,物 流 問題 とは 言え な いだ ろ う。

興 味 深 い の は この ワー キ ング ・グル ー プで は 「しば しば,現 在 の幹 線 輸 送 施 設 に はどの く らい追 加 輸 送 力 が あ るのか,今 後,増 大 す る輸 送 需 要 を現 存 施 設 で まか な い きれ るの か,あ る い は現存 施 設 の部 分 改 良 を す る程 度 です む ものか,も しも,そ れ で まか な い きれ な い とす れ ば,国 民 経 済 的 合理 性 か らは鉄 道 ・道 路 の いず れ に新 規投 資 す べ きか,と い う一 連 の疑 問 に解 答 を与 え よ う とす る動 きが み られ た」 と い う。

しか し・ この段 階 で も現在 にお い て もこの テ ーマ は変 わ って いな い

。 そ して,そ の的確 な計 算 方法 は な い。 そ して,こ の こ とは運輸 の視 点 で あ る ことを如 実 に示 して い る。 も し,物 流 とい う視点 で見 るな ら 「ca‑

pacityとdernandを 比 較 検 討 す る こ と は不 可 能 で あ った」 とい う こ と は現 在 で もは っ き りと 言え るか らで あ る。

「輸 送 需要 の見 通 しと新物 流 方 式 の導 入 につ いて」 で は 「昭 和44年 に 早 く も実 施 を見 た フ レー トライナ ーの導 入 を図 るべ き ことを提 案 した意 義 深 い会報 告 資 料 で あ る」 と して い るが この ワ ーキ ング ・グル ー プの検 討 で は初 め の報告 とな る 「流通 技 術 の改 善進 歩 に関 す る調 査」 に お いて

「輸 送 手 段 の多様 化 と これ に対 応 す る物 流 管 理 の必 要 性 を説 いた もので , 関係 方 面 に多大 な影 響 を与 え た画 期 的 な報 告 で あ る」 と言 って い るよ う に この時点 に お いて運 輸面 か ら見 た物 流 の あ り方 を確定 した もの と理解 で きる。

3経 済発 展 と物 的流通 革新

昭和42年12月5日 の運 輸政 策 懇 談 会 第5回 にお いて報 告 され た物 的 流通 ワー キ ング ・グル ー プの報 告 は 「経 済 発 展 と物 的流通 革 新 」で あ る。 これ は物 流 に関 して の 「長期 ビジ ョンの想 定」 と 「問 題点 の指摘 」 の材 料 と して提 示 され た もので あ2。

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(168) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策63

こ こで の 興 味 の 焦 点 は現 時 点(平 成9年)に 立 ち 返 って そ の 当 時 の物 流 お よ び物 流 環 境 が ど う見 られ て い た か で あ ろ う。 こ こで 想 定 さ れ て い た の は 「今 後,10か 年 程 度 を 目途 とす る」と さ れ て い る の で 昭 和52年 以 降 の も の と考 え られ る が 予 測 もで き な か った 「石 油 危 機 」(第 一次 昭和48 年)が 到 来 して い るた め に そ れ を 考 慮 しな が ら見 て み た い。

ま ずs「 経 済 成 長 は,物 的 流 通 に二 っ の 要 請 を もた らす 」 と い う。 そ れ は次 の もの で あ る。

(1)物 流 の 量 的 拡 大 (2>輸 送 の 質 的 向 上

「一 般 的 に,輸 送 の 水 準 は 国 の 発 展 段 階 に応 じて 決 って い る」 とい い 当 時 の 日本 の状 況 を 「製 造 業 設 備 の う ち 多 くの もの が 先 進 国 段 階 の設 備 を 備 え た工 業 水 準 に 到 達 して い るの に 比 し,輸 送 に は相 対 的 遅 れ を 見 せ て い る面 が あ る」 と して,例 え ば 道 路 輸 送 に つ い て は 「(わが国 において)経 済 成 長 と と も に荷 車(馬 車,人 卓),リ ヤ カ ー,三 輪 車,軽 四 輪 車,小 型 ト

ラ ック,中 型 トラ ッ ク,へ と進 行 した。 今 後 は 大 型 トラ ッ ク,ト レ ー ラ, コ ンテ ナ へ と進 行 す る も の と思 わ れ る」 と言 い,「 現 在 の わ が 国 の 道 路 輸 送 水 準 は,こ の 意 味 に お いて ま だ 中 心 的 地 位 に あ り,わ が 国 経 済 の 発 展 段 階 に対 して 相 対 的 遅 れ を示 して い る と い え よ う」 と結 論 づ け て い る。

こ こで 道 路 輸 送 を例 に と って 述 べ て い るの に は理 由 が あ る。 そ れ は こ こ ま で わ が 国 の 貨 物 輸 送 は内 航 海 運,鉄 道 中 心 で あ り,道 路 輸 送 の シ ェ ア は きわ め て低 か っ た 。 この こ とが 道 路 輸 送 の レベ ル の 低 さ に 関 係 す る こ と で あ り,運 輸 政 策 と して は こ の段 階 で 自動 車 輸 送 の 拡 充,自 動 車 輸 送 産 業 の 発 展 を 目指 して い た 段 階 で あ る か らで あ る。 事 実,こ の 時 点 で は急 速 に貨 物 輸 送 シ ェ ア の 自動 車 担 当 部 分 が 伸 び始 め て い る の で あ る・

この こ と は そ の後 に続 く 自動 車 中 心 の 貨 物 輸 送 体 系 に っ な が って い くの で あ る。 す で に昭 和30年 代 半 ば か ら 自動 車 輸 送 は 急 速 に伸 び始 め て お り,内 航 海 運 は と も か く,鉄 道 輸 送 は急 激 に そ の シ ェ ア を 下 げ始 め て い た の で あ る。(図 一2)

(10)

(D域 内(全 国)

図一2輸 送機関別 分担率 の変化(当 時)

② 域間(全 国) 道鉄 %%L943運海

§{ll\暴

、、・

¥¥

鐙38.2%冷

\ ・ ぐミミ、∵ い

43.3% .

1$.5

昭和35年度 域 内流動 貨物 量

自 動 車

海 運

自動 卓

40年 度 昭 和35年 度 単 位:千 ト ン 域 間 発 着 貨 物 量

%553 \さ%

%64"9 9︑2︑ ・

︑ ︑

・ ㌧

\㌦\︑ 3

ロ⊥ll

計 鉄 道 海 運 自動車 計 1鉄 海 運

i

自動 車

35年

1,161,292 (100%)

84,856 (7.3%)

43,741 (3.8%)

1,032,695

35年(88 .9%)

531,439 (100%)

202,788 (38.2%)

229,974 (43.3%)

98,632 (18.5%)

40年 2,196,637 (100%}

89,785 (4.1%)

s9,2s3 (3,2%)

2,037,569

40年(92 .7%)

87fi,X77 (100%)

218,266 (24.9%)

347,059 (39,6%)

311,252 (35.5%)

40年 度 .単位:千 ト ン

注1運 輸省調査による。

2地 域は22ブ ロック別をとった。

そ して 「特 に留 意 す べ き点 」 と して 「わが 国 にお いて は,コ ンテ ナ輸 送 の ごと き後 に述 べ る異 種輸 送 機 関 の組 み合 わ せ輸 送 方 式 が 未発 達 な点 で あ る」 と指摘 して い る。

そ れ は昭和30年 代 の経 済 成 長 が大 き く関係 して い る と考 え 「昭和30 年 代 にお け るわ が国 経済 の急速 な発 展 は輸送 構 造 に大 きな変化 を もた ら

した」 と して 「重 化学 工 業 化 の急 速 な進 展 ,臨 海工 業 地帯 を 中心 とす る 新 産 業立 地 の形成,消 費 物 資 の大 量流 通 ,都 市 化 の急進 に も とつ く巨大

な物 量 の 大 都 市 集 中,設 備 投 資 の急 増 に よ る建 設 資 材 輸 送 の 急 増 な ど は,輸 送 の品 且 ロ ッ ト,地 域 ,配 送 の形 態 を著 し く変 化 させ る もの で

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0166) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策65

あ っ た 」 た あ に,そ れ は 「輸 送 の 革 新 に対 す る相 当 な プ レ ッ シ ャ ー と な っ た こ と は疑 い な い 」 とす る。

しか る に この 環 境 変 化 に 対 して 「十 分 な 技 術 革 新 を持 って 対 応 した と は い い 難 く,む し ろ労 働 力 増 加 に依 存 した面 が 強 か った 」 と状 況 認 識 を して い る。 これ を 「世 界 的 な 第3次 輸 送 革 命 の 入 口 に よ うや く到 達 しよ う と して い る水 準 で あ る」 と して い る。

この 世 界 的 輸 送 革 命 にっ い て この 報 告 で は次 の よ う に述 べ て い る。

a第 一 次 輸 送 革 命(19世 紀初頭 以降)・ 産 業 革 命(動 力革 命)に よ る 鉄 道 ・鋼 船 の 登 場,主 と して 長 距 離 輸 送 に著 しい革 新 。

b第 二 次 輸 送 革 命(20tlt紀 前 半以 降)各 輸 送 機 関 に お け る技 術 革 新 が 大 規 模 か っ 急 速 に進 展 。 ガ ソ リ ン ・エ ン ジ ン,ジ ェ ッ ト ・エ ン ジ ンの登 場 に よ り輸 送 の 大 型 化,多 様 化,高 密 度 化,高 速 化, 特 に専 用 輸 送 化 。 輸 送 機 関 間 の 競 争 激 化,交 通 安 全 の 意 識 。 c第 三 次 輸 送 革 命 一 一 利 用 者 側 の 経 営 的 な 要 請 。 多 様 化 した 輸 送 機

関 間 の 合 理 的 な協 同 体 制 。

っ ま り,こ こで 言 お う と して い る の は 「各 輸 送 機 関 間 の協 同 体 制 の 下 に,各 種 の組 み 合 わ せ 輸 送 の 提 供 」 と い う こ とで あ り,コ ンテ ナ な ど に

よ る の一 貰 輸 送,つ ま り,intermodaltransportation(協 同一貫輸 送)の 必 要 性 で あ る。 そ の 必 要 性 が 具 体 的 に 述 べ て あ る が 結 論 と して は 「以 上

の ご と き物 的 流 通 革 新 の概 観 に よ れ ば,今 後5〜10年 間 の わ が 国 に お け る物 的 流 通 革 新 の 主 眼 は,包 装 ・荷 役 の 近 代 化 お よ び情 報 機 能 の革 新 を 媒 体 とす るintermodalな 輸 送 の 組 織 化 とSpecializationの 一 層 の促 進

で あ る と い え るで あ ろ う」 と い う こ と に な って い る。

運 輸 革 新 技 術 に つ い て は(デ ル フ ァイ ・メ ソ ッ ドによ る 日本 経済 セ ンター の研 究 に よ る)「超 音 速 航 空 輸 送 の 普 及 」「電 気 自 動 車 の 普 及 」「オ ー トメ 地 下 鉄 実 現 」 「百 万 トン タ ンカ ー の 普 及 」 「旅 客 用 ロ ケ ッ ト垂 直 離 陸 機 の 普 及 」「原 子 力 船 に よ る海 上 輸 送 の 普 及 」「自動 車 の 自動 運 転 」「飛 行 列 車 の 普 及 」「弾 道 輸 送 機 の 実 現 」「宇 宙 航 空 機 の 実 用 化 」 は い ず れ も1973年 か

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ら2000年 ま で に実 現 す る と して い るが,こ の報 告 で は本 当 に実 現 す る の は ジ ャ ンボ ジ ェ ッ ト,SSTな ど ご く少 な く,物 的流 通 に影 響 は与 え

られ な い と考 え・ 「したが って,今 後10か 年 程度 を 目途 とす る

,わ れ わ れ の検 討 の主 眼 をintermodaltransportationの 実現 上 の問題 に お く こ とが未 来技 術 の展 望 か ら も不 当 で はな い ことが 立証 され よ う」 と して い る。

こ う して,今 後 の物 流 の革 新 と して ひ とっ の方 法 が 明示 され たわ けで あ るが その た め の必 要 条 件 と して次 の三 つ の点 を上 げ て い る

。 α)輸 送 技術 の重 層 的進 歩 と輸 送機 関 の選 択

② 資 金 の確 保

(3)必 要 労 働 力 の確 保

そ して・ 制約 あ るい は障害 とな る もの をや は り,三 っ上 げて い る。

(1)社 会 資 本 の 未 整 備一 交 通 基 礎 施 設,流 通 セ ン ター ・トラ ッ ク ター ミナ ル ・コ ンテ ナ ヤ ー ドな ど と これ に関連 す る道 路 鉄 道 な ど の建 設 と用 地 取 得

② 社会 経 済 的 な条 件 の未 整理 一 商業 構 造 ・取 引問題 初 期投 資 の 確 保 難,運 輸 産 業 の零 細 性 ・競 争 状 況,メ ー カ ーサ イ ドの認識 不 足, 人 材 難

(3>制 度 的条 件 の未 整 備 運 賃 制度,関 係行 政 機 関,法 制

最 後 に こ う述 べ られて い る。「わが 国 の経 済成 長 の テ ンポか ら見 て,今 後10年 間 に は相 当 大規 模 な交 通 社 会 資本 投 資 が 可能 で あ る と考 え られ

るので,こ の よ うな大 巾 な社 会 資本投 資 が行 わ れ る時 期 こそ物 的流 通革 新 を 強力 に推進 す る好 機 で あ る といえ よ う」。

この報告 で は経 済成 長 の中 で貨 物 輸送 にお い て は 「量 的拡 大」 と 「質 的向上 」を合 わせ て行 うべ きだ と して その た め の条件 整 備(特 に社会資本 拡充)を 行 い,そ の 中心 とな る もの に協 同一 貫 輸送 を 置 くことを示 して

い るので あ る。

この報 告 の 内容 はそ の ま ま,昭 和48年 の第 一 次 石 油 危 機 の到 来 に よ

(13)

(164) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策67

る経 済 体 質 の変化 まで は続 くので あ る。 この報 告 は昭 和42年 で あ るが この報 告 の認 識 はすで に昭 和30年 代 に示 され お り,運 輸 行 政 と して は そ の線 を約15年 程 度 は継 続 で きた。 現 在 の貨 物 輸 送 に関 係 す る体 制 の 基礎 とな った もの と考 えて よ いだ ろ う。

ただyこ れ が 「物 流 政 策 」 だ とい うこ とに は現 在 の物 流 理 解 か ら言 う な ら疑 問 が あ る。 これ は物 流 とい うよ り もあ くまで も貨 物輸 送 で あ り, そ の ため 「交通 政 策」 「運 輸 政策 」 以 外 の何 者 で もな い。 も し,「 物 流 に 対 す る対応 」 とい う意 味 で の物 流政 策 で あ る と した ら物流 とい う もの に

っ いて の分 析 は十 分 に行 わ れ て い な い。

物 流 を貨 物 輸送 需 要 の量 的 ・質 的 な もの と見 る傾 向 は この初 期 の時点 で も運輸 行 政 にあ った ので はな い のだ ろ うか 。 この物流 の ポ ジシ ョニ ン

グが そ の後 の運輸 省 の物 流 政 策 に影 を引 くこ と とな る。貨 物 輸 送 を物 流 と考 え,物 流 を ビジネ スや マー ケ テ ィ ングの中 で見 る ことが で きな い,

とい うこ とか ら昭和50年 代 以 降,物 流 の激 しい そ の体 質 変 化 に運 輸 省 は後 追 い的 に対 応 せ ざ るを得 な い こ ととな る し,国 鉄(JR貨 物)の 貨 物 輸送 の復権 がで きな くな り,ま た,モ ー ダル シ フ ト政 策 にお いて有 効 な 手 が打 て な い とい う ことにつ な が って くる。

4協 同 一 貫 輸 送 に 係 わ る タ ー ミ ナ ル 問 題

物 流流 通 ワーキ ング ・グル ー プ は運輸 経 済 懇談 会 第9回 に お いて協 同 一貫 輸 送 に係 わ る ター ミナル問 題 の報 告 を行 って い る。 それ は 「わ が国 物 的流 通革 新 の一 方 の担 い手 はy雑 貨輸 送 に お け る協 同一 貫 輸送 で あ る が,こ の シ ス テ ム輸 送 が 真 に 開 花 す るカa否か の(

6)て い るの は・

ター ミナル機能 で あ ろ う」 とい う認識 に よ る もの で あ る。

その理 由 と して は 「協 同一 貫 輸送 に お いて は,各 輸 送 機 関 が,そ れ ぞ れ の特 長 を最 大限 に活 か しつ っ,複 雑 多様 化,高 度 化 す る輸 送 需要 に対 応 しよ う とす る もの で あ るか ら,各 輸 送機 関 の結 節点 で の連携 円滑化 が

され な い限 り,す ぐれ た システ ム輸送 を実 現 す る こ とは不 可能 だ か らで

(14)

あ る」 と述 べ られ て い る。

こ こ で タ ー ミ ナ ル と い う も の を 上 げ,そ れ を 機 能 的 に 三 分 類 して い る。 そ れ に よ る と タ ー ミナ ル と い う も の に は次 の三 種 が あ る と い う

。 イ 積 み 換 え タ ー ミナ ル

ロ 混 載 タ ー ミナ ル(フ レー ト・ステー シ ョン) ハ 配 送 セ ン タ ー(ス トック ポイ ン ト)

しか しf「今 後 推 進 す べ き協 同 一 貫 輸 送 に 係 わ る ター ミナ ル 」は この イ の機 能 を 第 一 義 と しな が ら ロ の性 格 も欠 く こ とが で き ず

,ハ の 性 格 も補 助 的 な機 能 と して 付 加 す る こ と が 必 要 だ と い う。

こ う した 新 しい 機 能 を 持 っ た タ ー ミナ ル を こ こ で は 「複 合 タ ー ミナ ル」 と呼 ぶ こ と に し て い る。 こ の 複 合 タ ー ミナ ル の 望 ま しい あ り方 は

「従 来 ・ 各 輸 送 機 関 が 各 自保 有 して い た タ ー ミナ ル を 地 理 的 に集 約 して , 輸 送 経 路 の 合 理 的 な選 択 を 極 力 容 易 な ら しめ る よ うな 構 造 を 有 す る タ ー ミナ ル へ 積 極 的 に変 革 す る こ と」 と し,「 こ の 複 合 ター ミナ ル こ そ,多 様 な 輸 送 方 式 が と れ る よ う に各 種 の輸 送 機 関 の 有 機 的 連 携 が 十 分 に 図 られ た 協 同 一 貫 輸 送 時 代 に ふ さ わ しい大 規 模 ター ミナ ル で あ る」 と す る

。 こ の複 合 タ ー ミナ ル の 物 流 革 新 へ の貢 献 は次 の 点 で あ る と い う

。 イ 混 載 業 務 の 一 元 化

ロ 集 配 業 務 の一 元 化

ハ ス トッ ク ポ イ ン ト機 能 に よ る輸 送 活 動 と保 管 活 動 の 合 理 的 結 合 二 情 報 サ ー ビス の 提 供

こ う して 雑 貨 輸 送 の 体 系 へ の 時 期 が 述 べ られ る

。 そ れ は協 同 一 貫 輸 送 と複 合 タ ー ミナ ル を 柱 と して 「鉄 道 駅 の集 約 」「内 航 海 運 に お け る大 量 集 散 港 間 を結 ん だ ル ー トの 開 発 」 「大 型 ト レー ラ に よ る輸 送 」 「航 空 貨 物 輸 送 」 を展 開 す る こ と を 考 え て い る。

これ らは い か に も奇 異 な 感 じが す る も の の す で に この 時 点 で は 「国 鉄 財 政 再 建 推 進 会 議 関 係 資 料 」 に 見 られ る懇 談 会 の第 一 部 会 審 議 に 国 鉄 再 建 が 上 げ られ て お り・ そ の 中 に 明 確 に は な って い な い ヤ ー ド問 題 が 取 り

(15)

(162) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物流 政策69

上 げ られ て い る。そ れ は そ の後,現 れ て く る ヤ ー ド方 式 の 輸 送 を 廃 止 し, ヤ ー ド集 約 に よ り二 点 間 輸 送 に移 る こ とを 予 測 して い る の だ ろ う し,内 航 海 運 の ル ー ト開 発 が そ の 後,長 距 離 フ ェ リー の 主 要 な ル ー トとな り・

自動 車 輸 送 と結 び つ く こ とを 考 え て い る は ず で あ る。 大 型 トレ ー ラ の み は経 過 は良 くな い が お お む ね,運 輸 省 と して は これ らの 政 策 に取 り組 む こ と を決 め て い た の だ ろ う。

この 複 合 ター ミナ ル の 配 置 は 「内航 雑 貨 輸 送 の タ ー ミナ ル 港 を有 す る 都 市 」 「鉄 道 大 型 コ ン テ ナ 直 行 列 車(フ レー トライナー方式)タ ー ミナ ル の 設 置 さ れ る都 市 」 「人 口50万 人 以 上 の都 市 」 に配 置 す べ き こ とを 言 い, 地 方 都 市 に お い て は 「自動 車 タ ー ミナ ル の 整 備 」 を 上 げ て い る。

そ して,複 合 タ ー ミナ ル に 関 係 す る 問 題 と して は以 下 の こ とが 上 げ ら れ て い る。

(1)複 合 タ ー ミナ ル と流 通 団 地 (2)複 合 ター ミナ ル と商 業 取 引 流 通

(3)複 合 タ ー ミナ ル の建 設 主 体 (4)複 合 タ ー ミナ ル の 運 営 主 体 (5)連 絡 道 路 の整 備

こ こで 上 げ られ て い る こ と は 当 然 の考 え 方 に 基 づ く もで あ るが そ の う ち(1)の み は 具 体 的 で あ る。そ れ は昭 和41年 に 「流 通 業 務 市 街 地 整 備 に 関 す る法 律 」 が5省 共 管 で 成 立 して お り,こ の法 律 に基 づ く流 通 団 地 の建 設 に 関 して 「複 合 タ ー ミナ ル の 構 想 を導 入 す べ き」 と言 って い るの で あ

る。

以 上 の よ うに 複 合 ター ミナ ル 構 想 を展 開 して い るが この こ と は新 た な タ̲ミ ナ ル を 作 って い こ う と い う もの で は な く,こ れ ま で 存 在 して い た,あ る い は こ れ か ら整 備 さ れ る 輸 送 基 地 に っ い て の 考 え 方 を 提 示 した も の で あ る。 そ れ は単 純 に 運 輸 省 の 考 え て い る運 輸 拠 点 に つ い て の思 想 を 表 わ して い る もの と い え よ う。

こ こ で も物 流 と は雑 貨 輸 送 の こ と を 言 っ て い る よ うな 気 が す る が 大

(16)

体,雑 貨 輸 送 な ど と言 う こ と 自 体 が 物 流 的 で な い(雑 貨 とは ゼ ネ ラル . カー ゴの こ と。大 部分 の消費財 や商業貨 物 は この中に含 まれ る)

。 5物 流 政 策 へ の 展 開

物 的 流 通 ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の 運 輸 政 策 懇 談 会 へ の 報 告 は も う一 っ,昭 和44年3月 の 第12回 に 対 して 行 わ れ て い るが そ れ は 「通 運 問 題 へ の 検 討 」 で あ る。 しか し,こ れ は 「い わ ば,圧 倒 的 多 数 派 の トラ ッ ク 事 業 が 握 って い る貨 物 の な か に は,国 民 経 済 的 に 見 て 鉄 道 輸 送 に適 す る もの が 相 当 部 分 あ る と思 わ れ る の で あ っ て,さ き に提 案 され た フ レー ト ラ イ ナ ー輸 送 に トラ ッ ク事 業 に よ る鉄 道 利 用 方 式 が 織 り込 ま れ て い る よ うに,新 しい輸 送 方 式 を 通 じて 鉄 道 の セ ー ル ス機 能 の 不 足 を補 う と い う の も・ 有 力 な 一 策 で あ ろ う」 と い って し・る よ う に 国 鉄 再 建 の た め に通 運 事 業 が ど うあ るべ きか を い っ た もの で あ る,と 考 え られ{7)'d。

しか し,現 在 か ら振 り返 っ て み る に鉄 道 輸 送 の復 権 は 実 現 せ ず

,国 鉄 は民 営 化 さ れ,平 成2年 に は 「通 運 事 業 法 」 も廃 止 さ れ た

。 この 問 題 は 物 流 革 新 に お い て は将 来 は と もか く,現 時 点 で は 位 置 づ け は で き な く な って い る。 そ こで,こ こ で は省 略 す る

こ の運 輸 経 済 懇 談 会 の 記 録(物 流革新 の方 向)に は こ の 物 的 流 通 ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の 中 間 報 告 の ほ か に 「物 的 流 通 ワ ー キ ング ・グ ル ー プ 資 料 」 「総 会 資 料 」 「国 鉄 財 政 再 建 推 進 会 資 料 等 」 が載 せ られ て い る が そ の 中 で 興 味 を 引 か れ る の が 総 会 資 料 で あ り,そ の 中 で の 「物 的 流 通 に っ い て」 であ る。Cs)

総 会 資 料 は運 輸 政策 懇 談会 の総 会 に お いて議論 が され た時 に提 出 され た もので あ る。 そ の大半 は従来 の運輸 及 び輸送 需 要 に関 す る もので あ る が そ の 中 で 「物 的 流 通 にっ い て」 で は この懇 談 会,物 的 流 通 ワー キ ン グ ・グル ー プが 「物流(物 的流通)」 とい うものを ど う理解 して い たか が 評 価 で き るだ ろ う。 総 会 に提 出 され る資料 は事 務局 が作 成 す る もの で あ

るか ら運輸 省 が ど う判 断 して い るか に もな る。

(17)

(160) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政策71

この資料 に基 づ き,物 流 とい う もの を見 て み る。 こ こで はまず,昭 和 30年 代 の わが国 の経済 成 長 を言 い,そ れ に対 応 して 「産 業 の再 編 成 ・技 術 開 発 の強 化 な どが進 め られね ば な らない。 と くに,生 産 部 門 に比 べ 立 ち遅 れ の見 られ る流 通 部 門 の近代 化 の促 進 は重 要 な課 題 で あ り,早 急 に 抜本 的改 革 が図 られ ね ば な らな い」 と述 べ る。

この こ とはす で に通 産省 の流通 シ ステ ム化 行 政 に伴 って言 われ て い る ことで あ る。 しか し,こ の審 議 会 の資 料 で はい きな り,こ こか ら 「物 的 流通 部 門 に対 す る要請 」 と して次 の4つ の点 を上 げて い る。

aDCd

輸送保管施設 の増強

輸送保管 サー ビスの質 的向上 と流通費用 の低減 合理的輸送体系の形成

交通安全 の確保

そ して,「 物 的 流 通 部 門 の 現 状 」 と して 次 の6つ の 点 を上 げ て い る。

abCGρ)1

流通基礎施設の不足 自動車輸送 の発展二 鉄道輸送 の停滞

内航輸送 と港湾運送 の近代化 の立 ち遅 れ 倉庫機能 の変化

物的流通企業の現状

以上 の点 を 見 るな ら物 的 流通 とい いっ つ,実 際 に は運 輸 の み に限 定 し て言 及 して い るこ とがわ か る。 その 巾 で 「流 通 基礎 施 設 」 とい う言葉 が 出て くるが その 内容 は 「鉄 道 ・道 路 ・港 湾 等 の基 礎施 設 」で あ り,ま た, 倉 庫 機 能 の変 化 の 中 で 「倉 庫 の 機 能 は従 来 か らの貯 蔵保 管 機 能 に加 え て,輸 送,情 報 手段 を持 ち,在 庫 の迅 速 ・正 確 な把握,迅 速 な集配 を行 い,荷 主 の在 庫 の適正 化 を図 る方 向 にあ り,こ の よ うな機能 を持 っ流 通 倉 庫 へ の脱 皮 が課 題 とな って い る」 と して い るが,い ず れ も運 輸 問題 で

あ り,そ うで な い物 流 とい う視 点 で はな い。

ここで言 って い る物 的流 通 とい うの は昭 和30年 代 の高 度 経 済 成 長 に

(18)

よ って 「昭和40年 度 に は昭 和30年 度 に比 べ輸送 量 で約2 .3倍,保 管量 で 約2・5倍 に達 して い る」 とい う運 輸 に お け る量 的拡 大 を問題 と し,そ の た め の運 輸 能 力 の不 足 が ほ ぼ す べ て で あ るよ うに言 って い る の で あ

る。

こ う見 て くる と こ の懇 談 会 を 通 して,物 流 とい う もの は言 葉 と して

「物 的 流通 」を使 って い るが それ は従 来 の運 輸 と同義 で あ り,と くに新 た な概 念 と して の物流 と運輸 の有 機 的 差異 は見 られ な い。

また,こ の懇 談 会 で は特 に物 流,こ こで 言 う物 的 流通 を定 義 付 け た り, 概 念規 定 を行 って い な い。 単純 に 「運輸 の 中 の貨 物 に関 す る部 分 」 を物 流 と理 解 した もの と思 え る。 で は,物 流 とは何 か,と い う議 論 が ま った くな され な い ま ま,(貨 物 に関する)運 輸 イ コー ル物 流 と思 い こん で い た か,と い うとそ うで は なか ろ う。

この 懇 談 会,特 に基 本 的 な作 業 部 隊 で あ る物 的 流 通 ワー キ ン グ ・グ ル ー プの 主要 メ ンバ ー で あ る林 ・中西 両 氏 は昭和43年 に 日本 経 済 新 聞 社 か ら 「現 代 の物 的 流通 」 とい う本 を共編 で 出版 してお り,そ の 中で 物 的樋 の概念 規 定 を行 お う と して い るカ・らで あC9).当 然 運 輸 省 の事 務 局 を含 めて そ うい う議 論 も行 わ れ た と考 え られ る。 そ の結 果 ,統 一 的 な 見 解 を得 る こ とが で きず,こ の段 階 で は学 問的 な議 論 よ りも運 輸 省 と し ての守 備 範 囲 と して運 輸 を物流 と言 い換 え た と考 え て よいだ ろ う。

物流 の概念及 び言葉が誕生 したのは昭和39年 賄 でお9.そ して紹

和42年 当 時 に は ま だ,そ の 言 葉 と概 念 の 一 般 的 な 普 及 は行 わ れ て い な い。 通 産 省 で 考 え て い た 物 流 は 「多 くの活 動 の統 合 概 念 」 で あ り

,そ の 活 動 を ひ とつ ず つ 個 別 に 取 り上 げ て もそ れ は物 流 と は 言 わ な い,と い う の は そ の 時 の コ ンセ ンサ ス で あ っ た は ず で あ る。

と は 言 い っ っ,そ れ は一 部 の物 流 概 念 の 設 定 に携 わ った 人 た ち の 考 え 方 で あ っ て一 般 に は 「モ ノ の流 れ 」 で あ り,「 有 形 商 品 の流 通 」 で あ り,

「貨 物 の 流 通 」 で あ る と い う見 方 もあ っ た と思 わ れ る。

そ して,昭 和42年 時 点 以 前 に は 「物 的 流 通(物 流)」 と い う タ イ トル を

(19)

0158) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策73

持 った 著 作 ・翻 訳 書 は一 切 な か っ た と い う こ と も上 げ て お くべ き だ ろ う。 「輸 送 」 「保 管 」「在 庫 管 理 」等 の タ イ トル を つ け た も の は あ って も物 流 は な い の で あ る。 か ろ う じて 昭 和42年 に 西 沢 ・神 山 ・向 野 ・梁 瀬 共 著 『物 的 流 通 コ ス ト低 減 の 進 め方 』(日 刊 工業 新聞社)と い う もの が 見 られ

(11)

る程 度 で あ る。

こ の 後,昭 和48年 位 ま で に 多 くの 人 た ち が 多 くの 物 流 関 係 の 著 作 を 出版 して い る。 そ こで これ らの 人 た ち は 自 らの 物 流 の 見 解 を 述 べ る の で あ る。

た だ,こ こで 気 を っ け て お く こ と は す で に こ の時 点 で 多 くの 識 者 や 研 究 者 が 知 って い た もの で あ るがNCPDM(全 米物流管 理協議 会)の 物 流 に 関 す る定 義 が あ り,そ れ は1963年,つ ま り,昭 和38年 に 設 定 さ れ た もの で あ り(1967年 改定),こ の 後,わ が 国 で も よ く利 用 さ れ た もの で あ るが そ の 定 義 で は物 流(フ ィジカル ・デ ィス トリビュー シ ョン)に つ い て 以 下 の よ う に 言 う。

「物 流 は製 造 業 と商 業 に お い て 生 産 ラ イ ン の終 わ りか ら消 費 者 に至 る ま で の 完 成 品 の効 率 的 な移 動,あ る い は原 材 料 の 供 給 地 か ら生 産 ラ イ ン の 始 ま りま で の 移 動 に関 す る広 範 な諸 々 の 活 動 を 示 す 」

これ を 見 るか ぎ り,物 流 は そ の な か に含 ま れ る個 別 の 活 動 で も あ る こ と と な る。 そ れ で 言 う限 り,貨 物 に 関 す る運 輸 も物 流 で あ る と言 って よ い の で あ ろ う。 た だ し,そ の後 に 改 定 さ れ た 定 義,及 びNCPDMが 改 組 さ れNCLM(全 米 ロ ジステ ィクス協 議 会)と な って 策 定 さ れ た ロ ジ ス

テ ィ ク ス の 定 義 に お い て は個 別 の活 動 を 言 うの で な く・ そ の フ ロ ー あ る い は チ ェ ー ン と い っ た 連 鎖 的 な 流 れ の 状 態 あ る い は 管 理 を 言 う も の と な って い る。

そ う い う事 情 は と も か く,こ の 運 輸 懇 談 会 の 段 階 で は 貨 物 に 関 す る 運 輸 を 物 流 と考 え た 。 この こ とが そ れ 以 後 の 運 輸 省 に お け る物 流 行 政 に 尾 を 引 く こ と と な る。 運 輸 省 で は 自 らの 担 当 す る機 関 別 の 運 輸 が 物 流 で あ る と は 考 え な か っ た だ ろ う。 そ れ は そ の 後,設 置 さ れ る 「流 通 計 画 官 」

(20)

「貨 物 流 通 局 」 とい ったす ぐに消 え て い く制 度 の採 用 に見 られ る もので あ る。現在 で は運 輸政 策 局 に関係 す る局 長級 の物流 担 当 の 「総 務 審議 官 」 を 置 く とい う形 に な って い る。

した が って,運 輸 と物流 は違 う,と い う ことで運輸 省 内で はそ れ以来, これ まで多 くの議 論 が あ った のだ ろ う。 とは 言え,省 庁 に は担 当 の守備 範 囲 が あ るの で あ るか ら勝手 に物 流 を定 義 し,そ れ を 自 らの守 備 範囲 に 取 り込 む こ とはで きな い。 そ こで便宜 的 に貨 物 に関 す る運 輸 を物流 と し

た と思 わ れ る。

そ の も う一 っ の理 由 は 「時 間 が なか った」 とい う ことで もあ ろ う。 そ れ は通 産 省 が産業 構造 審 議 会 の答 申 に よ って 「流通 シス テ ム化 行政 」 を 展 開 し始 め た ことへ の対 抗 とい う意 味 で はなか ろ うか。 本 来,物 流 を検 討 す る機 関 で はな い運 輸 経 済懇 談 会 の中 にあ え て物 的流 通 ワーキ ング.

グル ー プを作 り・ 短 い時 間 の間 に3回 の 中 間報 告 を させ て い る ことや流 通 シ ス テ ム化 の主 要 な ブ レー ンで あ る林 周 二 氏 を この ワー キ ング ・グ

ル ー プ の 一 員 に して い る こ とで も推 測 で き る もの で あ 留

物 流 へ の取 り組 み に通 産 省 に よ って先 を越 され た運 輸 省 が 「物 流 は 我 々 の守 備 範 囲 だ」 とい う意 思 表 示 を した もので あ ろ う(男1。

いず れ に して も 「そ うで はな い」 とい うよ うに思 いっ っ,運 輸 省 で は 運 輸 を物 流 と してそ の後 の政 策展 開 を して きて い る。 そ れ に具 体 的 変化

が 出て きた の はバ ブル期 か らそ の崩 壊以 後 で あ る。 通 産 省 や建 設 省 との 連 携 そ して,総 合 物流 施 策 大 綱 へ と進 む ので あ る。

(1)こ の 運 輸 経 済 懇 談 会 の 記 録 は 昭 和44年8月,運 輸 省 監 修 『物 流 革 新 の 方 向 一 一 運 輸 経 済 懇 談 会 の 記 録 一 一 』(財 団 法 人 ・運 輸 経 済 研 究 セ ン タ ー 発 行)と し て 公 表 さ れ て い る 。 以 下,こ の 記 録 を も と に 述 べ る事 と す る 。 (2)こ の 項 は 同 上 書t第1章 「運 輸 経 済 懇 談 会 に っ い て 」 第1節 に よ る

(3)林 周 二 ・中 西 睦 編 『現 代 の 物 的 流 通 』(日 本 経 済 新 聞 社 昭 和43年12

月)で あ る が こ の 本 は そ の 後,昭 和51年11月 第2版 が 出 さ れ て い る

。 第1 版 が 編 集 さ れ て い る 時 期 は 懇 談 会 の 会 期 と 並 行 し て い る。

(21)

(15fi) 運 輸 行 政 に見 る初 期 の物 流 政 策75

(4)ワ ー キ ン グ ・グ ル ー プ の 活 動 に っ い て は 同 上 「物 流 革 新 の 方 向 」 の 第1 章,第2節 に 基 づ く。

(5)こ の 項 に っ い て は 同 上 書,第2章 「中 間 報 告 」第1節 経 済 発 展 と物 的 流 通 革 新 」 に よ る 。

(6)こ の 項 に っ い て は 同 上 書,第2章,第2節 「協 同 一 貫 輸 送 に か か わ る タ ー ミナ ル 問 題 の 検 討 」 に よ っ て い る 。

(7)通 運 問 題 に っ い て は 同 上 書,第1章,第3節 「通 運 問 題 の 検 討 」 に よ る 。 (8)以 下 は 同 上 書,第3章 「総 会 資 料 」,第1節 「物 的 流 通 に つ い て 」 に よ る。

(9)前 記 「現 代 の 物 的 流 通 」 に お け る 第1部 第1章 「物 流 の 概 念 と問 題 状 況 」 で あ る が こ の 項 の 執 筆 は 林 周 二氏 で あ る 。

(10)中 田 信 哉 「『物 的 流 通 』 な る言 葉 の 誕 生 時 の 事 情 」(神 奈 川 大 学 経 済 学 会 ・ 商 経 論 叢20巻 第2号1985・1)を 参 照 。

(11)「 現 代 の 物 的 流 通 第2版 」 の 巻 末 に 参 考 文 献 表 が 載 せ て あ る が そ れ に よ っ た 。

(12)通 産 省 の 流 通 シ ス テ ム 化 行 政 と そ の 周 辺 の 問 題 は 林 周 二 ・田 島 義 博 編

「流 通 シ ス テ ム 」(日 本 経 済 新 聞 社 昭 和45年8月)に 詳 し い 。 な お,こ 本 は 昭 和51年12月 に 第2版 が 発 行 さ れ て い る。

(13)産 業 構 造 審 議 会 流 通 部 会 中 間 答 申 「流 通 シ ス テ ム 化 」 が 発 表 さ れ た の は 昭 和44年7月 で あ り,こ の 面 で は運 輸 経 済 懇 談 会 の 方 が 早 い と 思 わ れ る が 同 部 会 の 第5回 中 間 答 申 は 昭 和41年10月 に 行 わ れ て お り,そ の 時 の タ イ トル が 「物 的 流 通 の 改 善 に つ い て 」 と 「流 通 金 融 の 改 善 に つ い て 」 で あ り, す で に こ の 時 点 で 物 的 流 通 に つ い て 触 れ て い る。

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