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国際経営における日系多国籍企業の意義 -海外子会社の新たな可能性-

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Academic year: 2021

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神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』 第13 20093139

■ 修士論文要旨

国際経営における日系多国籍企業の意義

‑海外子会社の新たな可能性‑

AsignificanceofJapanesemultinationalcorporationininternationalmanagement

‑ Newpossibilityofforeignsubsidiarycompany

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

江 原 泰 成

EHARA,Taisei

(∋ 研究 目的

本論では、 日系多国籍企業に多 くの注 目を当て、

特 に企業の円滑 な事業の遂行に欠かせない もので ある子会社 について多 く触れてい く。多国籍企業 に関連す ることなので、 ここで取 りあげる子会社 とは、海外に居 を設 けているものを対象に してい くことになる。そこで、海外子会社の まだ探知 さ れぬ機能性 を見てい く。 これにより、海外子会社 の新たな可能性 を確認することにつなが り、海外 子会社の活用における役割の重 さを知 ることにつ ながってい く。旧態依然の海外子会社に対す るイ メージを拭 い、それ と同時に国際経営の新たなあ り方 を本論で細か く提唱 してい くことを、最 も訴 えてい くことが 目的である。

(参論文の内容

まず、海外子会社の現状の活用法 を見てい くも のになってい る。 それは 日系多国籍企業が中心 と なる。活用法 を見てい く中で、他国 との比較、問 題点など狭義の枠で絞 るもの とい うよ りは、考 え うる状況 を複数述べてい くもの となっている。 ま た、 その中で今後の改善 として考 えられ る戦略の い くつか も、本論の中で交 えている。それによ り、

今後の海外子会社の在 り方 を読者 が、 イメージ し やすい作品に仕上 がっているともの となっている。

戦略的要素 を触れ ると書 いたが、組織的なアプ ローチ もところどころ加 えている。 これには理 由 があ り、 どうして も海外子会社の 自律的活動だけ で事業 を全 うで きるケースは多 くないので、そこ で どうして も本国にある親会社の存在 を見てい く 必要 になる。そのなかで、本国親会社 と海外に拠 点 を持つ子会社 との関係性 を、本論では各章に渡

り多角的な始点か ら検討 を している。そのなかで、

自律性 とい う言葉 を多用 しているが、海外子会社 の独断で事業 を遂行す るときと、親会社 も交 えた 相互の意思伝達 を用いるべ きときと、 さまざまな ケースがあり、状況 に応 じた相互 の関連性 を触れ ている作品になっている。

経営資源に関 して も、本論では多角的な視点か ら検討 してい る。特 に資源の種類 に こだわ らず、

有形資産、無形資産の活用法に深 く言及 している。

研究開発の面で特 に重要性の高 さを指摘 している。

実際に、製品開発や他企業 との協調、 また海外子 会社同士の製造 において も、研究 開発能力 を駆使 しなければいけない。 そこで、海外子会社の存在 が研究開発の面 でそのような機能 を発揮す るのか、

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また、今後の海外子会社は研究開発において どの よ うなスタンスを取 るべ きなのかを、データを当 用 しなが ら検証 してい くものになっている。

国際経験 に も深 く言及 してお り、海外子会社が 現地でいろいろな試練 に直面 してい く中で、それ を乗 り越 えたとき子会社内の レベルア ップにつ な がることについて述べている。 これは、長年海外 とい うサバ イバル名要素の強い舞台で事業 を行 う ことの重要性 に触れた もの となっている。それ と 同時に、撤退 に迫 られて時の子会社の行動 につい て も言 及 してお り、 さまざまな選択があるなかで いかに子会社 自身がどのような行動に取 るべ きな のかを、著者 な りの視点か ら検討 してい く点 もあ り、必ず しも海外子会社は現地で成功 を収めるた めに尽力 をす るべ きであるといった、一辺倒 な思 考 を押 し付けるものには していない。常に、柔軟 性 を海外子会社側 が持つべ きであると提唱 し、本 国親会社の従属的な意思決定の一方通行 を、で き るだけせずに海外子会社 自身がその場 その場の状 況 に応 じて、柔軟 に対応 をしてい くことが重要で ある、その ような もの を強 く提唱す るものに本論 は してある。

本論では現地でのプ レゼ ンスを高めてい くうえ で、海外子会社 自身の能力の高 さは絶対に必要で あると述べている。 それは能力の高いことにより、

その現地での注 目を浴び るよ うになるか らである。

それにより自社製品の高い市場の獲得 につ なが り、

企業が現地でプ レゼ ンスを高めてい くことの重要 性 を改 めて認識できる。本論では、その現地での たかい雄売れ全案の獲得に向けた戦略 も述べてい る。特 に先進国向けだけではな く、 インフラス ト ラクチ ャーの未完 な点が多い、後進国や途上国に おいての戦略に も言及 している。 これにより、海 外子会社の可能性 をより幅広 く見てい くことがで きるよ うになっている。実際に事業の海外展開は 先進国一辺倒ではない。特にこれか らの時代 は現 在、後進国の位置づけになっている地域 はとて も 大事である。BRICsやネクス トイレブ ンなど、人 口の多い地域での成功が多 くの市場 を獲得す るこ とにつ ながる。 そのような、現状 だけでな くこれ

か らの潮流 に も合 わせた、海外子会社の展 開 も見 てい くことで、よ り未来の海外子会社の在 り方 に もイメージを注入 しやすい作品になっているC

海外子会社の在 り方 とい う点か ら、必ず しも良 い点だけを捉 えるのではな く、負の面 も捉 えるこ とで、国際経営 とい う環境下の怖 さを本論では捉 えてい る。 それにより、海外子会社の正の面 を創 出す る手法について も、妥当性の高い もの を述べ てい る。つ まりは、改善点 を明 らかにす ることで、

よ りリア リテ ィーを本論の中で追求 してい くこと に した。海外子会社の持 ち うる能力 と、そこか ら 読み取れ る将来性の高 さを 日系多国籍企業の国際 的なプ レゼ ンスのア ップに向けて、 どれだけの可 能性 があるかを見てい く。つ まり、それが結論で 触れ る、海外子会社の影響力の ところでふんだん に述べている。

本論の構成 としては、海外子会社 を初めの段階 で読み手 にどの ような ものなのかを、で きるだけ わか りやす く伝 えてい き、その後 に 日系多国籍企 業 における海外子会社の可能性 を見てい く。戦略 的なところか ら分析す ることが多 く、 日系企業の 国際的な関連性 をより強固な ものに してい くため の手段 として、投資、研究開発、提携 などさまざ まな点か ら見てい る。そのなかで、グローバル ビ ジネスが当た り前 になった昨今の潮流 に上手 く適 合 してい くための手法 を述べ るだけでな く、実際 の

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つ の考 えにおいて妥 当性 があ るのか まで 検証 している。 日系企業の国際的な展開における、

さまざまな視点で見てい くことによ り、今後の可 能性 について深 く、そ して強 く訴 えているものに なっている。

参照

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