平成28年度
体力向上・肥満防止に関する調査
< 報 告 >
平成29年3月30日
≪ 目 次 ≫
Ⅰ はじめに P. 1
Ⅱ 調査結果(概要) P. 2
1 体力・運動能力調査
2 肥満に関する調査
3 体力向上・肥満防止に関する調査
Ⅲ 成果のあった事例の紹介 P. 7
1 体力向上(小学校) ( 7 )
2 体力向上(中学校) ( 10 )
3 肥満防止(小学校) ( 14 )
4 肥満防止(中学校) ( 17 )
Ⅳ 今後に向けて
P.20
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Ⅰ はじめに
平成27年3月に「会津域内における体力・運動能力等検討
委員会」が、域内の子どもたちの現状から対策を掲載した「体
力向上・肥満防止リーフレット」を作成し、域内各市町村教育
委員会と小・中学校に配付しました。
しかし、「リーフレット」を知らない・見たことがないとい
う先生がいらっしゃる実態が明らかになったことから、周知と
推進に努めるとともに、「リーフレット」が各校においてどの
ように活用・実践され、どんな成果と課題があるのかを把握す
るため、平成27年度の各校の取組について調査を実施しまし
た。
平成27年度の「報告書」では、調査結果から課題となった
事項への対応策を、よい事例と合わせて紹介することで、各校
に「リーフレット」が周知されるとともに、子どもたちのため
により充実した取組が実践されるようにしました。
今回の調査は、平成27年度の反省をもとに、本格始動され
る「リーフレット」の取組について、域内の全小・中学校につ
いて調査したものです。
「ヘルシースマイル事業会津支援チーム会議」が昨年度まで
で終了したため、今年度は「会津域内における体力・運動能力
等検討委員会」で調査結果について協議することはできません
でしたが、各校が目の前の子どもたちのために工夫し、組織を
生かして体力向上・肥満防止に取り組んできたことがよくわか
る事例が、たくさん報告されました。
今回の「報告」では、調査結果について検証されていません
が、体力・運動能力調査と肥満に関する調査の結果と各校のす
ばらしい実践事例を掲載しました。是非、御一読いただき、今
後の実践に生かしていただければと思います。
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Ⅲ 成果のあった事例の紹介
◇ 今回の調査で、各校からたくさんの成果が報告されました。子どもや学校、
家庭、地域の実態は違いますが、様々な取組が実践され、成果を上げています。
これらの事例を参考に、各校での実践に向けて取り組んでください。
1 体力向上(小学校)
⑴ 体力向上推進計画を全教職員が共有し、一体となった確実な実践
・本校の落ち込んでいる種目について、握力(ボール握り)・走力(折り返しリレー)・投力 (ロケット飛ばし)の強化を全校生で取り組むことができた。 ・内容の見直しを行い、昨年同様に「体育指導参考資料」として体育部から各学年の先 生方へ配付し、それをもとに体育の授業の展開をスムーズに行うことができるように した。運動身体づくりプログラムも入れ、みんなで共通的に体力の向上を推進できる ようにした。 ・体育的行事に向かって一人一人にめあてを持って練習に臨ませ意欲を高めた。その際、 6年間共通の学習カードを用い、以前までの自分と比較させながら指導に当たった。 ・学校全体で児童の体力向上に向けて、計画にある取り組みを実施してきた。教科外で は、朝のマラソンを全校で取り組み、肥満度が改善した児童もいた。達成可能な目標 を設定することで、成功体験を増やし段階的に記録向上につなげるように工夫した。 ・運動身体づくりプログラムの活用・充実を図るために、体育用太鼓とプログラムをラ ミネート加工したものをセットで職員室におき、体育の時間に活用してもらうように した。プログラム自体も、学級の実態や主運動に応じて自校化(学級ごとの)を図り、 継続して指導に当たった。⑵ 新体力テストの結果から課題を2~3種目に絞り、重点的に改善
・昨年度の新体力テストの結果から、ソフトボール投げと50m走に絞って重点的に改 善を図った。特にソフトボール投げでは、運動身体づくりプログラムの中で投運動を 取り入れたり、休み時間等にドッヂボールなどのボール遊びを奨励したりした。 ・朝のマラソンの前に、補強運動として鉄棒や登り棒、雲梯に取り組ませたり、各学級 にボールを配って遊ぶ時に投げる運動が多くなるようにしたりした。 ・運動身体づくりプログラムにおける、投運動の確実な実施及び全力走を取り入れた。 また、長座体前屈が経年的に課題となっているため、授業においてストレッチや柔軟 運動を取り入れている。まだ検証段階ではあるが、今年度の新体力テストにおいても 50m走の結果は1年男子を除き、全ての学年男女で全国平均を上回ることができた。 ・持久力の向上をめざし、朝のマラソンに全校的に取り組ませてきた。冬季は縄跳びを 実施する予定。投げる力の向上のため、校庭に投げる動きを取り入れた遊具を設置し た。また、新体力テストの結果を自分手帳に記入させ、自分の前年度の記録と比較し 伸びを意識させ、新たな目標の設定に役立てた。 ・新体力テストの結果を踏まえ、今年度の重点を3つ(筋持久力・筋力・調整力)に絞 って運動身体づくりプログラムで「うさぎ」や「アザラシ」などの動きを特に配慮し て取り組んだ。その結果、筋持久力について、中学年以上は昨年度よりも改善が見ら れた。- 8 -
⑶ 始業前や業間、昼休み、放課後等に体を使った遊びや運動の機会の工夫
・朝は全校生でマラソンや縄跳びに取り組んだ。業間や昼休みには、体育館や校庭の使 用割り当てを作り、遊び場の確保を行った。また、有志の職員により卓球やバドミン トン、サッカーなどの指導を行い、児童の興味関心を広げることができた。 ・朝の運動に年間を通して取り組んでいる。(4月~12月上旬:マラソン、12月上 旬~3月:縄跳び)毎週金曜日は、朝の10分間を「体力向上パワーアップタイム」 とし、マラソンでは月に1度タイム計測を行い、個人ごとのタイムの伸びをグラフ化 して掲示したり、全校生共通のマラソンカードや縄跳びカードを使用し、廊下に全校 生の進級表を掲示したりしながら、競い合いながら取り組むことができた。 ・遊具を工夫し、進んで運動できる場づくりを行った。(登り棒に鐘と鈴を設置)また、 朝のマラソンで、築山に登ったり、登り棒に触れたり、タイヤ跳びをしたりと走るだ けでなく遊びながら体力づくりに取り組ませた。さらに、陸上大会・水泳大会に向け た課外活動を放課後等に位置付け取り組ませた。 ・朝のマラソンタイムで音楽をかけ、全校生で取り組んだ。ラダーを設置して遊びの中 で活用できるようした。また、投げる力を向上させる道具を設置して、遊びの中で投 げる活動ができるようにした。 ・業間の時間と放課後に遊びや運動の機会を設けた。業間の時間は、曜日ごとに行う運 動を変え、バランスよく体力を高められるようにした。放課後は、スクールバスを待 つまでの時間を子どもたちの遊ぶ時間とし遊びの機会を増やしてきた。⑷ 体力向上推進計画での成果
・総合判定D・E及び積極的に運動をしない児童へ、気持ちよく「次も運動をしよう」 と思わせるように、全教員で声かけをして自己有用感を高めたり、体育の授業でルー ル作りの工夫をしたりした。E判定の児童が11人減った。 ・50m走の記録が、県平均・全国平均以下の学年が多く、運動身体づくりプログラム と合わせて、短距離全力走を体育の授業の中に取り入れるようにしてきた。男女とも 6学年中4学年が昨年度の同学年記録を上回った。 ・朝の運動でのボール投げ・授業でのタオル投げ(運動身体づくりプログラム)を重点 実践事項として取り組んだ結果、昨年度までは5つの学年で全国平均を下回っていた 「ボール投げ」が、今年度は全学年で全国平均を超えることができた。また、水泳記 録会・マラソン記録会で一人一人の目標記録を設定して練習に臨ませることで、児童 の意欲喚起が図れた。 ・マラソンタイムへの取り組みをカードへの励ましの言葉の掲示で促したところ、体力 が向上し、新体力テストで判定の上がった子どもが増えた。 ・体育的行事でめあてをもたせ、練習する場を確保した(朝のマラソン強化月間、夏休 みのプール開放時のはじめの20分を練習時間に)。また、新体力テストを全学年実 施することにし、個人に応じた目標を持たせてチャレンジできたのが良かった。5年 女子を除いてすべての学年で全国平均を超えることができた。⑸① 個に応じた目標の設定、指導、評価の充実
・昨年度の新体力テストの結果を「自分手帳」に転記させ、今の自分の体力の確認をさ せてから、今年度の目標を具体的に立てさせた。- 9 - ・一人一人が目標を持って取り組むことができるよう、各単元で学習カードを活用して いる。また、自分の目標に合わせてチャレンジできる場の設定を工夫するなどし、授 業を展開、指導、評価している。 ・スモールステップの自己目標を設定するとともに記録測定をこまめに行い、達成感や 成就感を味わわせることができるよう心掛けた。 ・学習カードを用いて児童一人一人の目標を把握し、個に応じた指導に役立てた。また、 授業の中でのアドバイスや励ましの他に、学習カードを通して指導や評価を行うこと ができた。 ・単元によっては、学習カードやノートなどを活用して授業を行った。自分の運動ので きばえや取り組みについて、具体的にめあてを持ったり振り返ったりすることで、意 欲的に取り組めた。児童の記述に対する教師のコメントが励ましにもなり、意欲の持 続にもつながっていた。
⑸② 「わかる・できる」授業の展開
・ペアやグループ活動を積極的に取り入れることで、教え合い、励まし合いながら互い に向上を図るようになった。マット運動や跳び箱運動などのよい動きの手本として、 視聴覚教材を活用して分かりやすく捉えさせることができた。 ・デジタルカメラ、タブレットを使って、教え合い活動の充実を図った。また、運動が 苦手な児童も参加しやすいように、共通課題で教え合い活動をしやすくしたり、ルー ル作りの工夫をしたりした。 ・その時間に習得してほしい技能をしぼり、児童同士でコツを伝え合ったり、教師の正 しくない動きと正しく動けている児童の動きを比較し話し合わせることで気付き合っ たりする活動を展開できた。 ・体育館での活動時は、プロジェクター投影による課題提示や模範演技、児童の動きを ビデオに収め振り返りをするなど、体育学習におけるICTの活用に努めたことによ り、児童の興味・関心を高めながら、運動の特性を理解することができた。また、課 題別学習の場の設定においては、児童の実態に応じ段階的に発展していくように取り 組んだ。児童はできる自信や喜びを持ち学習に取り組んだ。 ・タブレットなどのICTを活用し、自身の動きを客観的に認識させ、動きの質や能力 の向上を図った。また、グループでの学習を取り入れることにより、友達にアドバイ スをしたり、されたりする中で、目標の達成に努めた。⑸③ 運動身体づくりプログラムの学校全体で毎時間、確実な実施
・リズム太鼓を複数準備し、いつでも使えるように職員室近くに置いておいた。また、 運動身体づくりプログラムの内容の紹介をし、各学年の重点種目の回数を増やして取 り組むようにした。 ・昨年度の反省を生かし、全学年で運動身体づくりプログラムの完全実施を年度初めに 呼びかけた。また、運動身体づくりプログラムの研修会に参加した内容を校内に伝達 し、効果的に取り組めるようにした。 ・全学年で毎時間、授業の最初に実施してきた。マンネリ化しないように、講習会で教 わってきたアレンジの仕方を校内で伝達講習し、多くの学年で工夫しながら授業を進 めた。- 10 - ・基本プログラムにある屋内メニュー11種目に全力走を加えたものを、各学年継続し て実施している。また、基本プログラムにある動きのバリエーションに関する資料を 体育部で作成し、全職員に配付し職員会議で共有化を図った。 ・年度当初の職員会議で新体力テストの結果からの課題を共有し、毎時間の運動身体づ くりプログラムの有効性を確認した。また、リズム太鼓やタオル等用具の充実を図り、 授業で取り組みやすい環境を整えた結果、全ての学年・学級で取り組むことができた。
⑸④ 冬期間の取組
・体育館に期間限定で鉄棒を設置したり、有志職員による卓球・バトミントンなどの指 導をしたりした。また、今年度は体育館に様々な運動ができるコーナーを設置して、 冬期間の体力作りを行う予定である。 ・児童会(体育委員会)による長縄大会を計画することによって、各クラスで長縄の練習 に取り組めるようにする。また、縄跳びの学習カードを活用して、いろいろな技に挑 戦できるようにする。 ・冬期間はマラソン等の長距離を走る機会が尐なくなるため、持久力を高める運動を縄 跳びを中心に考え、縄跳びカードを作成して全校生に奨励し、心肺機能の向上と脚力 のアップにつなげていきたい。 ・業間運動の実施。本校は大規模校のため、体育館のみでの実施では限度がある。その ため、廊下に整列させてラジオ体操・ニーハイ運動等を行うようにしている。場所を 工夫して運動量を確保させている。 ・冬期間も体育館で業間運動を実施し、BGMを活用しながら持久走や縄跳び運動に楽 しく運動に取り組めるようにした。⑹ 新体力テストの結果や体力向上推進計画等を家庭や地域に発信・提供、及
び学校・家庭・地域が一体となって課題解決に取り組めるような働きかけ
・新体力テストの結果を配付する時に別紙のプリントを作成配付し、学校全体の結果と 落ち込んでいる運動内容を知らせ、家庭と一体となって課題解決に取り組めるよう働 きかけた。 ・新体力テストの結果を個別面談の資料として保護者に伝えた。また、学校保健委員会 等で地域の方々と課題について共有するとともに、学校医からのアドバイスなども対 策に取り入れている。 ・新体力テストの結果をわかりやすくレーダーチャートにまとめ、個別面談で各家庭に 渡した。その際、児童が休日等に取り組める運動についてアドバイスを行った。 ・授業参観で保護者と一緒に体力テストの記録を「自分手帳」に記入したり、課題を見 つけたりする活動を通して、家庭との連携を図った。 ・地域の総合スポーツクラブと連携を図った。(体育的行事への協力依頼、スポーツクラ ブ事業への積極的な参加呼びかけ)- 11 -
2 体力向上(中学校)
⑴ 体力向上推進計画を全教職員が共有し、一体となった確実な実践
・持久力向上に向けて、毎時間5分間走を実施した。新体力テストの結果を部活動単位 でも配付し、活用している。保健体育の授業においては運動の仕方が身につくよう指 導している。 ・職員会議等で昨年の新体力テストの結果を知らせ、職員の体力向上への意識化を図る など共有した。各部活動の時間に計画的に体力トレーニングに取り組んだり、学校行 事にも積極的に取り組ませたりする事ができた。 ・体力向上推進計画について年度初めの職員会議で確認し、本校生徒の実態と目指す生 徒の姿について共通理解を図った。学校行事や部活動では、全職員が一体となって取 り組み、生徒の体力向上に向けた組織的な実践ができた。 ・体育科を中心に推進計画を作成し、全教職員による共通理解のもと、保健・安全教育、 食育、部活動との連携を図りながら課題の改善に向けて実践できた。 ・部活動時の体力づくりを実施した。保健体育の毎時の授業の導入でサーキットトレー ニングや3分間走を実施した結果、持久力が向上した。食育の授業を実施し、朝食の 大切さについて意識が高まった。校内球技大会を実施した。⑵ 新体力テストの結果から課題を2~3種目に絞り、重点的に改善
・柔軟性と走力について重点的に課題を絞った。柔軟性については、体育の授業時にス トレッチと柔軟運動を必ず入れた。また、屋外の授業では80mの加速走を2本行い、 屋内でもダッシュや5分間走などを必ず行った。そのため、今年度の体力テストでは、 ごくわずかではあるが走力の記録を伸ばすことができた。 ・特に全身持久力、投運動、柔軟性に重点を絞り、新体力テストに臨んだ。根本的な改 善には時間を要するものの、正しいテストの行い方の指導、科学的エビデンスに基づ いたトレーニングを実施することで、数値的な伸びが大幅に見られた。 ・昨年度は全体的に、投力の落ち込みが課題であったため、特にソフトボール、バレー ボール、バスケットボールなどの球技の時間に、キャッチボールやスパイク、ロング スローなどの時間を多めに取り、課題改善に取り組んだ。 ・新体力テストの結果を学年、男女別と部活動別に掲示し、生徒の意識化を図り、授業 や部活動等で必要とされる体力の向上を図った。 ・自分手帳を活用し、新体力テスト結果の自己分析を行った。それをもとに自己の運動 課題に適した運動種目を選択し、保健体育の授業の導入の補強運動(サーキットレー ニング)に取り組んだ。自分で高めたい体力要素を定め、自分に適した運動種目で行 ったため「やらされ感」はなく、主体的に一生懸命に取り組む姿が見られた。⑶ 始業前や業間、昼休み、放課後等に体を使った遊びや運動の機会の工夫
・昼休みの体育館使用については、学年ごとにローテーションを組み、使用できる機会 を均等に割り振り、ボールなども適切な数を準備した。また、体育館が使用できない 日は、外でサッカーができるようにボールを準備して、身体を動かす機会を作った。 ・昼休みに体育館を開放し、自由に運動できるようにしている。また、朝(始業前)に全 校生で体力向上に向けたトレーニングを行っている。 ・昼休みの体育館使用学年の枠を廃止し、全校生が自由に運動や遊びができるようにし た。用具も、ルールを守れば自由に使用してよいこととし、特にレクリエーション性- 12 - の高いバドミントンなども自由にできるよう、シャトルの補充もした。 ・体育館の使用方法を工夫したことにより、生徒が昼休みに運動する機会が増えた。ま た、自分の部活動以外の種目に取り組むことで、バランスよく動けるようになってき た。 ・昼休みは運動用具を自由に貸し出し、校庭や体育館で遊びやすくした。部活動を終え た3年生も含め冬期間の放課後に体力向上トレーニングを毎日約15分間実施した。
⑷ 体力向上推進計画での成果
・授業では「運動身体づくりプログラム」の種目を2~3選び、準備運動後に実施した。 バック走やスキップ走、くも歩きなどのほかに、ケンケンやバウンディンなど跳躍系 の動きも取り入れたためか、立ち幅跳びの平均に伸びが見られた。 ・保健体育科の授業(長距離走)において、練習方法を個人で選択できるよう、授業の内 容に工夫を加えた。また、保健体育科の授業はもとより、その他の機会においても体 力向上がもたらす利点等について指導を加え、運動に対する意欲を高めた。 ・保健体育の時間にほぼ毎時間、全学年共通で授業の開始に音楽を活用したエアロビク ストレーニングまたはサーキットトレーニングを実施した。その結果、昨年度の課題 であった投力(筋力)の向上が、成果となって表れてきた。 ・保健体育の授業におけるサーキット運動等の取り組みにより、昨年A評定のなかった 3年生男子が2人A評定となった。社会体育への積極的参加呼びかけ(福島駅伝チー ム練習、バドミントンクラブへの積極的参加)を行い学校体育以外でも体力向上に努 めさせている。 ・体力向上プログラムの内容を体力テストの種目に結びつく内容で、補強として行った。 中体連後、期末テスト後の運動不足の中での実施で、体力低下が心配されたが、3年 女子以外は、合計点数のTスコアが昨年度を上回った。⑸① 個に応じた目標の設定、指導、評価の充実
・指導すべき内容を明確にし、各学年複数教員を配置することで、指導の統一性を図っ た。また、学習カードを活用し、個やグループに応じた目標を設定させ、自己評価や 相互評価ができるように配慮した。 ・学習カードを工夫し、個に応じた指導を継続してきた。特に苦手意識のある種目(単元) では、できなかったことができるようになったという達成感や成就感を味わうことが できるように指導してきた結果、運動意欲の向上が見られた。 ・個人の力に応じた課題を選択させることで、達成感を味わわせることができた。 ・学習カードを活用し、個の目標・評価の充実を図った。また、単元の流れに見通しを もって活動することができ、意欲的になった。 ・新体力テストの結果から、自分の体力の現状を把握させ、陥没点をなくしていくこと、 総合評価を1ランク上げることを目標に授業に臨ませた。結果、半数以上の生徒が総 合評価を1つ上げることができた。⑸② 「わかる・できる」授業の展開
・「話し合い」「教え合い」「伝え合い」が理解するための最善の方法・手段と捉え、「自分で わかる」「わかってできる」「できたことを教える、伝える」の段階を多く経験させること- 13 - を授業で取り組んだ。教師主導型からの転換を目指していきたい。 ・水泳において、できる生徒を中心にグループ分けし、スモールティーチャー制を導入 して、授業を展開した。生徒同士の教え合いの場面を多くした結果、運動量も増えた。 ・本校の現職教育の取り組みでもある「言語活動の充実」のため、話し合い活動の場を 必ず取り入れている。バレーボールやサッカーの授業ではチームの作戦をねるため、 話し合い活動を行ってからゲームにつないでいる。うまくいったり失敗したりもする が、楽しく活動が行われている。 ・タブレットを活用することにより、技のできばえや自分の動きを見て良かったところ や悪かったところが即座にフィードバックでき、生徒の意欲向上につながった。 ・上位生徒が下位生徒の見本になったり、グループを組ませたりして学び合う時間をと った。また、まとめの時に発表し合う時間も確保し、互いの考えを共有した。
⑸③ 体力向上のための補強運動等の毎時間、確実な実施
・種目に応じて、その種目に必要な筋肉・関節の可動範囲を広げる補強運動を3~4分 間行った。 ・集団行動の充実を図り、機敏な行動から生まれる時間を利用して補強運動に当てた。 また、集団で5分間の声かけペースランニングを毎時間取り入れ、心肺機能を高める とともに、連帯感と意欲向上に役立てた。 ・保健体育のほぼ毎時間、全学年共通で授業の始めに音楽を活用したエアロビクストレ ーニングを実施した。その結果、本練習に移る際の集中力が高まった。 ・サーキットトレーニング(10秒)6種目を体育館編、校庭編をそれぞれ設定し、実 施した。サーキットトレーニングを繰り返していくうち、どの生徒にも体力の向上が みられた。 ・自己の運動課題に適した運動種目を選択し、サーキットレーニングを行った。自分で 高めたい体力要素を定め、自分に適した運動種目で行ったため「やらされ感」はなく、 主体的に一生懸命に取り組む姿が見られた。⑸④ 冬期間の取組
・「朝トレ」と称して多くの生徒に参加を呼びかけ、30~40分程度様々なトレーニ ングをさせている。 ・授業では、毎時のウォーミングアップとしてサーキットトレーニングを行い、本年度 の新体力テストで务っていた体力の補強や各種運動に必要な体力要素を身に付けられ るようにする。また、冬期間は、全部活動で全体アップを行い運動量を確保していく。 ・自力登校の推進、屋外競技の部活動の体育館での実施、クラス対抗長縄とび大会の実 施、昼休みの体育館利用の呼びかけなどを行った。 ・11月下旬から春休みまで、1・2年生のみ全員が部活動の後半30分を合同練習会 として、ランニング、サーキットトレーニング、筋トレ等を各部担当の指導のもと実 施している。 ・部活動のウォーミングアップで、①シャトルラン、②サーキットトレーニング、③縄 跳びのどれか1つを継続して行った。昼休みに短い時間でも体育館が自由に使えるよ うに、バスケットゴールや卓球台は常にセットしておいた。- 14 -
⑹ 新体力テストの結果や体力向上推進計画等を家庭や地域に発信・提供、及
び学校・家庭・地域が一体となって課題解決に取り組めるような働きかけ
・校内陸上大会を保護者や地域の方々に参観していただいたり、学習発表会にあわせて 学年男女別の体力ランキングを掲示したりすることで、本校の体力向上推進や活気あ る学校の実態を発信している。 ・不要な送迎を控え、自転車や徒歩で登下校するように家庭へ協力を呼びかけた。雤の 日など、保護者の送迎がまだまだ多い。さらなる協力を要請したい。 ・新体力テストの結果については自分手帳に記入して家庭に持ち帰らせ、保護者にコメ ントをお願いしてから回収している。 ・ほとんどの生徒がスポ尐に加入し練習に取り組んでいるので、地域の指導者も生徒を 十分理解したようで、練習メニューを考慮している。 ・自分手帳を家庭に持ち帰り、新体力テストの結果を保護者に確認してもらった。また、 町の保育所・小学校・中学校合同で「健康の部会」を結成し、子どもの体力向上・肥 満防止などに向け情報交換や協議を行っている。3 肥満防止(小学校)
⑴ 健康教育・食育全体計画等を全教職員が共有し、一体となった確実な実践
・今年度もピュアスリムサポートプロジェクト会議を開き各担当者から情報を共有し、 体育の授業充実や保健領域での指導、自分手帳の活用、食育指導など実践内容を明確 にした。今年度から、清掃終了の時間に「ダンシングきんきょう」タイムを設け、全 児童で軽い運動を行っている。 ・今年度の学校保健の重点の1つは、肥満の予防と改善であることを年度初めに全職員 で共有したうえで、肥満防止指導計画に沿って計画的に実践した。「自分手帳」の活 用について、関連する教科や特別活動の教育計画に明記し、自分の健康や生活と向き 合う時間を確保した。 ・年間計画を確認しやすい場所に掲示し、確実な実践ができるように工夫している。 ・健康教育全体計画の中に肥満指導を位置づけ、全体を通した指導と、個に応じた指導 を行った。 ・昨年度より、今年度の教育計画に「生活習慣(肥満対策)指導計画」を盛り込む準備 を進めてきた。今年度は指導計画に基づいて学級活動における指導を各学年で進めて いる。また、自分手帳を利用して、健康教育にも生かしてきた。⑵ 肥満傾向児出現率や食生活、生活習慣などの課題の明確化
・学期ごとに、身体測定の結果から全児童の肥満度の推移を出し、担任や保護者に伝え ている。また、毎週、「早寝・早起き・朝ごはん調べ」を実施し、就寝時刻や起床時 刻、朝食摂取状況等の生活リズムを調べて、どこに問題があるのかを明らかにし、生 活リズムの改善を呼び掛けている。 ・定期健康診断後、成長曲線で全校生の発育状態を評価した。その時点での肥満度を把 握するばかりでなく、これまでの経過から肥満への移行が予測される児童も把握し、 家庭に知らせることで予防につなげた。2学期始めの身体測定後にも同様に行った。 また、毎月行っている「生活リズムチェック」の結果から生活習慣の実態を把握し、- 15 - 学級での指導事項を明確にした。さらに、朝食欠食の多い児童、メディアとの接触時 間が長い児童など、生活習慣に課題のある児童の保護者に対して、担任との個別面談 で改善を促した。 ・学校保健委員会等で肥満傾向児の減尐に向けて課題を関係者と共有し対策を考えた。 また、昨年度に引き続き肥満傾向児への個別指導を行っている。長期休業、学期1回、 生活リズムカードを活用し、生活習慣・食生活の実態把握に努めた。 ・5月の1週間と夏休みや冬休みの長期休業期間中に「ヘルシートライ」という取組を 行い、生活習慣調査を行った。特に長期休業期間中は「食事の摂り方、おやつの摂り 方、運動の程度」などを含んだ詳細なアンケートを実施した。その結果、肥満傾向児 童は運動不足やおやつの摂りすぎなどが課題として上がった。 ・肥満傾向児出現率を、教職員に伝え、過度のおかわりを控えさせる、体を動かす機会 を増やすなど、共通理解のもとで給食指導や生活習慣についての指導を行っている。 長期休業中には、食事日誌や体重・生活チェックを取り組ませ、食べ過ぎや生活習慣 を振り返らせ過度の体重増加を防ぐよう指導を行っている。
⑶ 学校給食を「生きた教材」として活用した給食指導の充実
・毎週水曜日を「日本型食生活の日」と称して和食の献立にし、健康に良い食事のモデ ルを児童や家庭に伝える機会とした。また、毎日の給食の時間では、体格に応じて適 量を配食することやよくかんで食べることなど、望ましい食事のあり方について指導 した。 ・給食に地場産物を積極的に取り入れ、当日の給食食材の実物を掲示したり、会津の伝 統野菜についての資料を学級に配布したりしながら、発達段階に合わせて食育指導を 実施している。 ・全校児童が食堂で一緒に給食を食べているため、担任だけでなく全職員で全校児童の 給食指導にあたっている。特に、尐食や偏食が見られる児童への励ましや、肥満傾向 児童に対する食事量の配慮とよくかむことの声かけ、全校児童に対する食事マナーの 指導などに重点をおいて取り組んだ結果、苦手な食材が尐し食べられるようになった り、意識してよくかんで食べることができるようになったりした児童も見られた。 ・給食の食べさせ方の指導として、汁もの・野菜を先に食べたり、主食のおかわりなし にしたりする等の取組をし、家庭でも同じように実践するようお願いしている。また、 サンマルちゃん献立の時に、1口30回よく噛みゆっくり食べるよう放送している。 その結果、1口30回噛むことは定着している。 ・毎日の献立を健康によいバランスの摂れた食事として紹介・摂取させている。また、 今年は「いい歯の日こんだて」として歯によい献立を児童より募集し、採用した献立 を11月8日の給食に反映した。今後は「ヘルシーこんだて」など肥満予防を目的と した献立を考えさせ、給食を「生きた教材」として活かしたい。⑷ 肥満児童生徒の改善に向け、学級担任を中心に養護教諭や栄養教諭等との
連携を図った個別指導と継続支援の充実
・自分手帳を活用し、体力や体格を記入させる事によって、自分の健康状態を認識させ ると共に、保護者との連携を図った。また、肥満度20%以上の児童に資料を配付し、 肥満度30%以上の児童には主任栄養技師と養護教諭がグループ指導をした。保護者 面談の時に、希望する保護者と面談を行い、保護者と連携した。 ・個別指導の実施について保護者の承諾が得られた肥満児童に対して、7月から毎月、- 16 - 養護教諭による肥満度の経過観察を行った。また、生活状況の聞き取りをするととも に、「生活リズムチェック」から把握した運動習慣、メディアとの接触時間、寝る前 の飲食状況など、生活習慣における個人ごとの課題について認識させ、改善に向けて 支援した。11月には養護教諭と栄養士による保護者との面談を行い、情報交換をす る中で改善の糸口を共有した。 ・肥満度20%以上で保護者の同意が得られた児童に対して、毎月個別指導(発育測定 及び保健指導)を実施した。その結果をもとに食事や運動、早寝・早起き等について 担任からも指導や日常的な声かけを行うとともに、測定結果や指導内容について連絡 ファイルで保護者に知らせ、家庭の協力を仰いだ。 ・月ごとの児童との面談やミニ学習会、学期毎の保護者との面談を担任と養護教諭が連 携して行った。また、個人ファイルの作成や成長曲線で現状を把握して指導にあたっ た。 ・個別指導時の学校医や栄養士からの指導助言、保健師からの地域の情報収集、保護者 の理解と協力を得て担任と養護教諭との連携で個別指導などを充実させた。学校医や 栄養士の指導が保護者の理解を得るのに効果的であり、担任の励ましも改善意欲につ ながっている。
⑸ 養護教諭や栄養教諭・学校栄養職員、市町村栄養士を活用した健康教育・
食育の確実な実施
・学級担任とのT・Tにより、年次計画に沿って実施している。健康教育・食育とも、 各学年の成長段階に合わせての学習に加え、日頃の給食指導、ランチルームでのプチ 講話等により、学習の定着を促している。 ・県「食育専門家派遣事業」による食育に関する授業(1・2年:学級活動)、外部専 門機関と連携した食育、肥満予防対策【①個別健康相談、②食育に関する講演会(保 護者対象:会津大短期大学部教授)、③こぼりんダンスによる啓発、④食事調査(平 成27年5学年:市健康増進課)】 ・食育コーティネーターが調整し、担任と学校栄養職員での食育をT・Tで全学年に実 施している。担任と養護教諭のT・Tを体育(保健)や学級活動で実施している。 ・市保健福祉課栄養士や学校給食共同調理場栄養教諭の協力を得て、全学年(低・中・ 高のブロックごと)担任とのT・Tで食育授業を行うことができた。授業の中でも体 格に見合った食事の量やよくかんで食べることにより食べ過ぎを防ぐことができるこ となどを指導内容に入れ、肥満の改善や予防指導につなげた。 ・計画に沿って、食育指導に学校栄養士、よい歯の教室に歯科衛生士、食生活調査や地 域保健委員会に町保健師など専門家を依頼し指導を受けることができた。専門家の指 導を受けることができ、児童の学ぶ姿勢と知識の習得にも反映された。⑹ 肥満について家庭や地域に発信・提供、及び学校・家庭・地域が一体とな
って課題解決に取り組めるような働きかけ
・肥満の実態および今年度学校保健の重点として改善に取り組んでいくことを保健だよ りで家庭に伝え、理解と協力を得られるようにした。毎月の保健だよりでは、「生活 リズムチェック」の結果や家庭での熱心な取組事例を紹介するなど、生活習慣に関す る内容を必ず取り上げるようにした。また、中学校区地域学校保健委員会で、肥満の 実態について情報提供した。望ましい生活習慣を身に付けるための手立てとして、「生- 17 - 活リズムチェック」を小中共通で取り組んでいる。 ・校内学校保健委員会において、児童の食生活(おやつを含む)の実態と課題及び改善 策について協議し、その結果を保護者会やおたよりで知らせ、児童それぞれの課題に ついて各家庭でできることから取り組んでもらえるよう働きかけた。また、中学校区 養護教諭部会でも実態を把握するための生活アンケート実施や個別指導の方法につい て情報交換を行い、小中各校の連携を図っている。 ・平成25年度より地域学校保健委員会で肥満対策について問題提起をし、地区全体の 問題として取り組みを続けている。今年度は校医と市保健師による健康なからだづく りについての講演会と中学校体育教師によるインナーマッスルを高める体操を実施 し、地域全体で肥満対策に取り組んでいる。 ・地域学校保健委員会で肥満傾向の実態・課題について協議し、その結果をおたよりに 記載し保護者へ配付することで意識啓発を図った。また、高度肥満の児童の対応につ いて、学校医や保健師と連携を図り、医療につなげていくことができた。 ・地域学校保健委員会で「かみかみ健康大作戦」をテーマに活動し、健康課題の中で、 むし歯罹患者や肥満傾向児が多いことをあげ、よくかむことで肥満予防に努めるよう、 地域一体となって活動を行っている。
⑺ 肥満傾向児出現率改善への取組
・今年度の学校経営・運営ビジョンに肥満傾向10%以下を目指すことを目標にかかげ、 全職員で改善のために取り組んだ。朝のマラソンを中心に冬は縄跳び、体育での運動 身体づくりプログラム等体力づくりに力を入れいる。また、体育行事を中心に運動・ 体力づくりに取り組み、全校児童で肥満予防に取り組んだ。 ・毎日の給食指導や始業前の朝のマラソン、なわとびに積極的に取り組むことにより、 改善に向かっていると思われる。4 肥満防止(中学校)
⑴ 健康教育・食育全体計画等を全教職員が共有し、一体となった確実な実践
・外部講師を迎えての健康教育を計画的に実施することができた。立腰教育について全 教科での取り組みをすることができた。 ・全校集会での養護教諭による保健指導(朝食・熱中症・う歯・睡眠など)や学校薬剤 師による学年単位での薬物乱用防止教室(喫煙・飲酒・薬物)、栄養技士による給食 時間に行う食育指導(マナー、朝ごはん摂取の重要性など)を実施した。職員会議な どで周知するとともに、一斉指導に教職員も参加しているため、共通理解が図られて いる。 ・特別活動、教科、総合的な学習の時間、また、今年度は「自分手帳」の活用計画をも とに計画的に行うことができた。風邪の流行期など蔓延を防ぐことができた。 ・計画については、年度初めに共通理解を図り、担任・養護教諭や栄養技師と連携を取 りながら実践してきた。また、必要なものについては外部講師をお願いして実践をす すめた。その後の経過についても職員会議や打合せなどで話題に取り上げた。 ・年間計画を年度初めの職員会議で全職員へ理解を得て、計画に沿った指導を心がけて きた。体育主任により自分手帳への記入、栄養士の食育行事での講話、日々の給食指 導など、全職員で取り組んだ。健康に関する記録をすることにより自分の体の健康に- 18 - 関心を持ち、食の大切さも学ぶことができた。欠席者が尐ないことも成果の一つだと 思われる。
⑵ 肥満傾向児出現率や食生活、生活習慣などの課題の明確化
・定期健康診断の結果を保護者会の資料として配付し、学年の保健担当者に話をしても らっている。食生活、生活習慣については、アンケートを実施し、肥満傾向出現率と 一緒に、地域学校保健委員会の課題として話合った。学年別にグラフ化した資料を、 全職員に配布し、課題を確認し、指導に役立ててもらっている。 ・健康診断の統計結果を全職員に配付し、本校の健康課題は「肥満」であることを確認 し共通理解を図った。また、生活習慣アンケートを行い、食事や運動習慣などの実態 を把握しそれを個別指導に生かした。 ・肥満傾向児出現率を数値をもって明確化した。また、給食時におかわりをするとき、 当該生徒への自問自答を促した。食生活習慣は、聞き取りをしても家庭の事情があり 明確にはできなかったが、「気づき」にはなった。 ・授業(体育や家庭科)の充実や放課後の体力向上トレーニング(PUT)の実施。定 期的な生活習慣調査(睡眠・食事・メディア等)の実施。小学校から中学校までの成 長曲線の作成・配付。⑶ 学校給食を「生きた教材」として活用した給食指導の充実
・給食前に栄養技士による食に関する指導を毎日実施して充実を図った。給食に使われ ている地元の野菜や生産者の紹介も行っている。今年は、生産者との試食会および意 見交換も実施した。 ・郷土食や栄養成分・食物の特徴などについて、毎日生徒発表を行った。自分たちの生 活している土地の豊かさを再認識することができた。 ・全校一斉でのランチルームでの給食時に、毎日栄養教諭からの講話が実施され、食品 や栄養面・食べ方・地域の特産品についてなど様々な内容での話があり、献立を教材 として生かしている。 ・栄養教諭や栄養職員が給食時間に各教室を巡回し、配膳から食事方法、栄養について などを指導している。また、毎日の昼の放送で地元食材・旬の野菜・バランスの良い 食事等を紹介し、家庭生活の中でも取り入れられるよう工夫をしている。 ・地域保健委員会での共通の取組として、毎週木曜日は「カミカミデー」とし、均等に 配分し、おかわりをさせず、よくかんで食べる日としている。⑷ 肥満児童生徒の改善に向け、学級担任を中心に養護教諭や栄養教諭等との
連携を図った個別指導と継続支援の充実
・肥満傾向生徒に対して、養護教諭、部活動顧問が連携し、運動量の確保に努めた。特 に夏休み中の運動量を確保したことで、肥満の改善傾向がみられた生徒もいた。また、 三者面談時に養護教諭による個別指導を行った。 ・成長曲線を活用した生徒への個別指導を夏休み前に行い、学級担任からも個別に話を してもらう他、場合によっては保護者に現状と対応をお願いすることができた。 ・毎学期ごとに体重測定を実施し健康診断連絡票及び自分手帳にて保護者へ通知してい る。肥満度、ローレル指数、発育曲線などで推移が分かるよう工夫している。 ・養護教諭や栄養士と連携して個別指導を実施している。個別記録カードを使用して個 に合わせた目標設定をし、毎朝の体重測定と万歩計の記録をして取り組んでいる。ま- 19 - た、三者面談に合わせて保護者との個別健康相談を実施し家庭との連携を図った。朝 の体重測定は忘れずにできており、今のところ大幅な体重増加はみられていない。 ・肥満度について保護者に通知し、個人の意志を確認した上で、定期的に体重測定を行 った。肥満傾向でない生徒でも、保健室では自由に体重を測定できるようにし、自分 で確認できるようにしてきた。体重をコントロールするための食事について指導を行 った。おやつなどのカロリーを意識するようになった。健康診断の結果を自分手帳に 記録したり成長曲線を確認したりすることで、自分自身の健康状態や発育状態を知る ことができた。
⑸ 養護教諭や栄養教諭・学校栄養職員、市町村栄養士を活用した健康教育・
食育の確実な実施
・食育の授業、食育講演会を開催するに当たって、食生活改善委員や栄養士を活用する ことができた。 ・養護教諭と連携して学期毎に歯に関する指導を実施している。朝食を見直そう週間(年 2回)では、給食の時間に栄養士による食育講話を実施した。また、2年生の学級活 動「試合で実力を発揮するためにはどんなものをとればいいのだろう」の題材をT・ Tで指導した。朝食摂取率は100%で、野菜・汁物の摂取率も1回目よりも増えた。 ・学校給食センター栄養教諭の協力を得て、全学年1時間ずつ、学年のテーマを決めて 食育の授業を行った。学校給食センター栄養教諭が給食時間に学校訪問を行い、生徒 の食事の様子など見学し実態把握を行った。毎月、自分手帳持参日を設定し、毎月の 食生活のチェックや「朝食を見直そう週間運動」では自分手帳に記録することで、自 分の食生活を振り返ることができた。⑹ 肥満について家庭や地域に発信・提供、及び学校・家庭・地域が一体とな
って課題解決に取り組めるような働きかけ
・自分手帳への記録を生徒自身が記入して長期休業の前に家庭に持ち帰り、保護者が確 認するように促している。保護者会で課題の提示をし、生活習慣の見直しなど声かけ をしている。 ・中学校区での地域学校保健委員会を年に1度開催し、その中で児童生徒の健康面とい う観点から、肥満傾向児の実態を学校医をはじめ、各学校、各学校のPTA会長、町 の学校保健に関与する職員(栄養士、保健師)とで情報共有を図った。 ・地区学校保健委員会の中でも「肥満」を取り上げ話し合いを行った。先に小学校で行 っていた取組を中学校でも継続して実施することができ、スムーズに取り組めている。 また、話合いの内容を「地区保健委員会だより」として全家庭に配布している。 ・肥満傾向の生徒には個別に家庭通知をしたが、通知をした中でも保護者の反応は様々 で、家庭への働きかけは難しいものがある。町の地域学校保健委員会等で町全体で肥 満指導の取組を実施しているので、保健師より祖父母や保護者に話をしたり、町全体 で歩育を実践したりして、地域で取り組んでいる。 ・保健だよりやリーフレット、地域学校保健会の会報等、多方面から実態や情報を提供 し、家庭に理解と協力を求めた。家庭への募集行事では親子で協力し工夫した作品を 考え提出するなど、理解を感じることができた。⑺ 肥満傾向児出現率改善への取組
・昨年度に比べ女子の肥満傾向時出現率は減尐した。【現2年生…0%(H27・28)、- 20 - 現3年生…28.6%(H27)→19.0%(H28)】しかし、男子では若干増加して いる。体育の時間や部活動等で運動に積極的に取り組んでいる生徒が多い一方で、肥 満傾向の生徒は体を動かすことが苦手(嫌い)で、運動不足に陥りやすい傾向がある。 食に関しても偏食や量、食べる速度など問題があるので、今後指導をしていきたい。 ・肥満度20%以上は、昨年度11.9%、今年度14.2%。1年生の肥満生徒の割合 が高く(18%)、小学校からの継続した肥満指導が必要と感じる。部活動では運動部 に所属することで、運動量が増え、肥満傾向から脱する生徒も尐なくないので、部活 動の顧問との連携が大事であると感じる。また、保護者、家庭の協力と、生徒本人の 意識が一番の課題でもある。