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1

ジェトロハノイ メールマガジン

2013 年 11 月号 Vol.44

発行:日本貿易振興機構(ジェトロ)ハノイ事務所

「ベトナム最大の露天掘り鉱山~ヌイベオ炭田(クアンニン省)」

(2)

2

1. ベトナム経済コラム

① ベトナム雑感 ~サービス産業・外資参入の見えない壁~

② 税関より HS コードが違うと指摘された場合どうすればよいか 2. ベトナム社会文化コラム

―第 1 回ベトナム国際ハロン湾マラソンに参加して 3. ベトナム法務相談室

-合弁会社のコントロール権の確保方法 4. ベトナム会計・税務Q&A

-法人税(CIT)法の改正について 5. ベトナム労務の基礎知識

-就業規則について

6. ジェトロ通商弘報 ベトナムトピックス

7. 法改正レポート(2013 年 9 月下旬~10 月中旬)

8. 【FDI 統計】 日本の対越直接投資(新規認可案件)

9. ベトナム展示会情報 10. ジェトロからのお知らせ

(表紙写真撮影:西川壮太郎)

(3)

3

① ベトナム雑感 ~サービス産業・外資参入の見えない壁~

サービス産業に関する投資相談が増加している。一口にサービス産業といっても、ホテル、レストラン、

人材紹介・派遣業、病院、美容業(美容・理容・エステ他)、フィットネス、介護施設、結婚式場、教育関連 等その内容は多岐にわたっている。サービス産業の場合、業界の需要規模・成長性と言ったことに関し て、定量的なデータでの説明が難しいので、投資相談の中では、日ごろの生活の中で見聞きした断片 的な話をお伝えするに留まることが多い。法制度等の投資環境に関しても不明確な点が多く、全体とし て実際の投資に役に立つ情報を提供するのが難しい分野となっている。今月は「サービス産業・外資参 入の見えない壁」と題して主に「制度運用面の実態」に焦点を当て、外資の直面する厳しい競争環境に ついて述べてみたい。

<レストランチェーンでの話-名義借り->

最近、ハノイでレストランチェーンを展開している日本企業の責任者にお話を伺う機会があった。もと もと外資のレストラン経営については、法制度上の位置付けが明確とはいえない。(①WTOコミットメント では、ホテルの建設・改造・買収と並行して行う場合のみ外資へ開放 ②日越経済連携協定では外資 規制不可分野で原則日本企業へ開放 ③ベトナム国内法では外資を制限する規定なし)

ハノイには、日本食レストランは

100

以上あり、その中で日本人が運営に関与しているところもかなりの 数ある。ところが現状では、外資企業(外国人ないしは外国法人が一部または

100%出資する形態)とし

て登録・設立されているところはほとんどなく、その多くがベトナム人名義で運営されているようだ。ベトナ ム人名義のやり方にはいろいろあるが、一般的には知り合いのベトナム人に金銭を貸し付けたことにして、

そのベトナム人を出資者として会社を設立する。実質的には日本側が主導権を持って運営する。名義 人には個人的な知り合いを選ぶケースが多いと思われるが、組織的にいくつかの名義を引き受けて副 業としている法人ないしは個人もいるとのこと。この方法はレストラン業界だけでなく、他のサービス産業 でも使われている。また製造業のように比較的外資の参入しやすい業界でも、かなりの件数があるとのこ とである。

このやり方は、実質的な出資者である日本側へ利益送金ができない等いろいろ問題が多くお薦めで きないのは言うまでもないが、比較的簡単に会社設立ができ、しかも開業・運営等にかかわる個別法に 基づく諸規制もクリアしやすいとのこと。外資が事業をやろうとすると、会社設立、土地建物の賃借、その 他開業にあたって必要な手続きを全て法律通りクリアすることが要求されるものの、施行細則がないとか、

運用基準があいまいであるといった理由でその手続きに膨大な時間とコストがかかってしまう。こういった 複雑な手続きもベトナム企業がやるといとも簡単に出来る場合が多いと言われており、名義借りが横行 する背景となっている。同じことをやっても外資とローカルでは時間・コストが大きく変わってくるわけであ り、結果外資が競争上不利になるという事態に直面してしまう。

(4)

4

<税・社会保険等の公的コスト>

事業開始時だけでなく、開業後も公正な競争が阻害される場合がある。たとえば税、社会保険等の公 的コストを負担しようとしない会社も多く、そういった会社とコスト面で競争することが極めて難しいという 現実がある。ほんの一例であるが、人材派遣業界の中には、派遣社員の社会保険を支払っていないとこ ろが多いとのこと。こういった不正は厳しく取りしまわれないといけないのであるが、現実にはかなりの数 の会社が法の抜け道を使って事業をしているといわれており、日系企業等コンプライアンスに忠実な会 社の参入を難しくしている。

<貸しオフィスと駐在員事務所設立>

サービス産業だけの問題ではないが、駐在員事務所設立に関して以下のような事例がある。

駐在員事務所設立には貸しオフィス等の活動拠点の確保が必要となるが、貸しオフィスの中には営業 登録をしていないところがあると言われている。駐在員事務所設立に際して、貸しオフィスを探し安くて便 利なところを見つけて仮契約をするといった事務所設立のための手続きを進めていくと、オーナー側で 貸しオフィスの営業登録がされていないため、そこを拠点とした事務所設立が出来ないことを知らされる。

そこで正規に登録された他のオフィスを探し始めると、当該貸しオフィスのオーナーが現れて、「全く問題 ありません。私の知り合いを通せば私の貸しオフィスで簡単に駐在員事務所設立が出来ます。手数料も 日系のコンサルタントに頼むよりも安く出来ますよ。」と言って来る。そこで半信半疑ながら頼むと実際に 駐在員事務所設立が簡単にしかも短期間に出来てしまう。おまけに費用も安い。

日系企業にとって困ることは、貸しオフィス営業の登録をしていないいわば裏ビジネスが存在すること ではなく、こういったところでもいとも簡単に駐在員事務所設立が出来てしまうところにある。頑張って正 規の手続きで進めてもコストが上がるだけで少なくとも短期的にはメリットが出てこない。コンプライアンス を維持したという自己満足だけで終わってしまう。

<制度運用には未だ多くの課題が!>

サービス産業に限らない話だが、日系企業に頼むと高いのでローカル企業の見積もりをとるとびっくり するくらい安いということを経験された方もたくさんおられると思う。日系企業のコスト高の中にはもちろん 日本人人件費が高いこともあるが、それだけでは説明できない部分もあるのでは?と思えてくる。

ここで取り上げた外資にとっての事業遂行上のハードルは、法令等形に現れたものではなく、むしろそ の運用にかかわるものである。日越共同イニシアティブ等の中でも法令自体にかかわる部分は議論の対 象として取り上げられてきており、スピード感の問題はともかくとしても、順次改善されている。ところが運 用の部分では、実態がよくわからないこともあり、公式の場で議論することが難しく、まだ改善すべき問題 がたくさん残っている。

ベトナムは「規制が多く大変ですよ」と言う人も多く、それはそれで問題だと思う。しかし一方で「やり方 次第では何でも出来ますよ」と言う人もいて、こっちの方がもっと難題である。どんなに厳しい制度でもそ の運用実態が透明で公平ならば、事業リスクを明確に出来るし、またリスクが明確であれば事業のやりよ うはある。特にサービス産業のような国内産業では、競争相手と同じ条件で戦える限り、規制自体が厳し くても事業の障害にはなりにくい。

ベトナムはこの

20

年間、法制度整備など外資が投資しやすい環境整備に努力をしてきており、一定

(5)

5

の成果を上げてきた。残念ながら制度運用面では未だ多くの問題を残していると言わざるを得ない。こ れからの日本企業進出、特にサービス産業進出には公平な制度運用が重要なポイントとなってくる。

<サービス産業への進出には十分な非価格競争力が必要>

こうした問題がベトナム社会に深く根差した問題で、短期的には公平な制度運用の実現が難しいと考 えるならば、コスト劣位を克服するだけの十分な非価格競争力(ブランド力、技術力、効率等)を備えて いる外資企業だけが成功出来るわけで、そうでない企業の進出は難しいということになる。

(ジェトロハノイ事務所 海外投資/経済連携促進アドバイザー 細野次郎)

(6)

6

② 税関より HS コードが違うと指摘された場合どうすればよいか

最近、税関よりこれまで輸入していた部材・原材料の

HS

コードが間違っていると指摘され、高い税率 が適用されるケースが散見される。問題解決は難しいが、どのように解決すべきか考えてみた。

<HSコード ベトナムは8ケタ>

まず、原材料や部品を輸入、また自社の商品を輸出する場合、HS コードを特定しなければならない。

HS

コードとは

1988

1

1

日に発効した「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized

Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS

条約)」に基づいて定められた番号 のことである。HS条約は

1992

年、1996年、02年、07年に改正され、現在は

HS2012

年が各国で利用さ れている。

各商品は、いずれかの

HS

コードに分類され、該当する

HS

コードから関税率を調べることができる。

HS

コードは「類(=上

2

桁)」(第

1~97

類まで)、「項(=上

4

桁)」、「号(=上

6

桁)」に「統計細分(=7桁 以下)」を加えた番号からなり、桁数が増えるごとに品目の詳細が特定される。「号(=上

6

桁)」までは世 界共通で、それ以下は各国ごとで定められている。なお、日本は

9

桁、米国は

10

桁となっている。ベトナ ムは以前は

12

桁であったが、2012年

1

月以降

ASEAN

の共通となっている

8

桁に変更した。

<最近になってHSコードの間違いを指摘されるケースも>

最近、上述のように最寄りの税関よる検査で輸入している部材・原材料の

HS

コードが間違っていると 指摘されるケース、また

3~4

年後に行われる、税関による事後調査により指摘されるケースもある。

例えばある日系企業はこれまで輸入している部材の

HS

コードが間違っていると指摘された。これまで の

HS

コードでは

0%の輸入関税であったのが、指摘された HS

コードでは

5%で数万ドルの追徴課税を

請求された。このような状況は昨年より多く見られ、景気減速感による税収不足が原因ではないかともい われている。

解決方法として、税関の指摘に疑義がある場合、管轄する地区の税関にオフィシャルレターを送付し、

HS

コードの再分類を請求することができる。地区の税関が下した分類に同意できない場合、全国の税 関を管轄する税関総局に請求できる。最終的に税関総局を管轄する財政省まで請求できる。しかし、回 答までにはかなりの時間がかかることが予想される。

(7)

7 図

<確立されてない事前教示制度 >

通常、原材料や部材を輸入する場合、口頭での

HS

コードを税関に問い合わせるケースが多い。一方 で口頭の場合、HS コードに正確性を欠く恐れもあり、単なる参考情報に過ぎない。正確性を期すために も、「文書による事前教示制度」を活用するという方法がある。「文書による事前教示」とは輸入を予定し ている商品のHSコードと関税率等を文書で税関に事前に照会し、その回答を受けることができる制度で ある。

同制度は日本や

ASEAN

諸国(一部の国を除き)にもある。また当地ベトナムでは

2010

4

12

日 付け財政省通達

49/2010/TT-BTC

号の中に同制度が規定され、通関申請者が所定のフォームに関連資 料を揃えて通関手続きを行う税関支局に

HS

コードと税率の照会し、その回答を受けることができるように なった。事前教示の結果は、決定された日から

1

年間は有効となる。

しかし、通達

49

号によるとベトナムにおいて同制度は情報提供のサポートのみで対象範囲は狭く、事 前確定という機能はない。2013 年

7

1

日施行された税務管理法(21/2012/QH-13)にようやく税関が

HS

分類評価して事前に確定すること規定され、通達

49

号に規定している事前教示制度は無効となった

(同法第

1

12

項に規定)。事前確定に関しては細則(政令、通達)に規定する予定という。

このように事前教示制度は確立されてない状況であるが、オフィシャルレター等で最寄の税関に確認 する方法もある。HSコードの間違いを指摘され、高い輸入関税率を課税されると明らかに税関側の指摘 が間違いでなければ解決が難しい。他国の事例等、税関に説明できる証拠も必要となる。このような、事 例でお困りの企業がおられれば是非最寄りのジェトロ事務所に相談して欲しい。

(ジェトロハノイ事務所 佐藤進)

i <事前教示制度について>

ジェトロ:http://www.jetro.go.jp/world/japan/qa/import_10/04A-010917 日本税関:http://www.kanzei.or.jp/tokyo/cus_info/pdf/200804osirase.pdf

(8)

8

<第

1

回ベトナム国際ハロン湾マラソンに参加して>

2013

10

27

日、筆者はクアンニン省ハロン市で開催された第

1

回ベトナム国際ハロン湾マラソン に参加した。ハロン市は自然遺産として世界遺産に認定されているハロン湾を有しており、世界中から 年間約

600

万人以上の観光客が訪れるベトナム随一の観光地として認知されている。

記念すべき第

1

回大会は日本ベトナム外交関係樹立

40

周年、クアンニン省成立

50

周年、ハロン市 成立

20

周年などを盛り上げる国際交流市民マラソン大会と位置付けられた。

大会は

5

キロ、10キロ、ハーフマラソン、フルマラソンの

4

種目が行われ、ベトナム人だけではなく、日 本、台湾、韓国、イギリス、カナダ、中国人含め約

200

人が参加した。筆者はフルマラソンにエントリーし たが、エントリー数は

50

人に足らず「国際マラソン」としては少し寂しい大会となった。

本稿では、過去

2

回、東京とハワイマウイ島のフルマラソンに参加した筆者が、ハロン湾マラソンを走り 抜いて感じた「ベトナムならでは」と思われる経験について記したものである。

レースは午前

7

時半にスタートする予定であった。ところがスタート横に設置された舞台では、スタート 時間を過ぎたにもかかわらず、全く関係ないという具合で、淡々とスピーチや音楽演奏が続けられた。ス タート地点の周りにはトイレや給水所はない。真っ青な青空と照りつける日差しの強さに一刻も早く始ま ってくれと願うランナーは多かったのではないか。

結局、レースが始まったのは

7

56

分であった。スタート して間もなく、筆者を非常に驚かせたのは、裸足で走るベト ナム人が沢山いたことであった。約

20

年前の筆者含め当時 の日本の小学生の多くが、運動会などで「靴を履くよりも裸 足で走った方が速い」と信じていたのを懐かしく思い、走りな がらも急いでカメラを取り出し、シャッターを押したのであっ た。

スタート地点で水分補給が出来なかったことから、スター トして間もなく喉が渇いた。2.5 キロを過ぎ最初の給水所を 迎えたため、喜んで給水台に手を伸ばそうとしたところ、何も置かれていないではないか。なんとまだ水 が届いていなかったのである。怒りがこみ上げつつも「落ち着け、ここは東京でもマウイでもない。」と言い 聞かせ、早々に次の給水所を目指したのであった。

10

キロ付近に差し掛かり、筆者の喉の渇きは限界を迎えた。「何とかして水分補給を…」と願ってい たところ、遥か前方に給水所が見え、かすかながら給水台に何かが置かれていることに気付いた。きっと 水だ。嬉しさのあまり、思わずスピードを上げてしまう。給水台に置かれていたのはペットボトルだった。

紙コップではなく、ペットボトルそのものが置かれていること自体、初めての経験であり、「大きいし重いな ぁ」と思いつつも、水分が摂れる喜びで、急いでキャップを開け、口の中に一気に流し込もうとした。

スタート時間は過ぎても始まる気配なし

(9)

9

ところがその瞬間「?」という感情が筆者を襲う。ペットボ トルの中身は何故かぬるい炭酸水だったのである。なぜ水 ではなく、あえて炭酸水を選んだのか。しかも全く冷えてな かったため、炭酸ばかりが喉を通る感覚が筆者を襲い、水 分を摂ったとは到底言えない状況であった。「ここは東京 でもマウイでもない。」と再度心を落ち着けようとするも、ソ ーダ水地獄は

15

キロ付近まで続いた。

それでも

15

キロを過ぎてから、給水所では水が配られる ようになった。たまにキンキンに冷えた水が出てくるなど、

水分補給は問題なくなったと安心しつつ、さらに

10

キロほど 進んで迎えた給水所。そこには水もソーダ水も何も残されていなかったのである。さすがに驚いた。マラ ソンのエントリー数は

50

人弱と分かっていて、何故これだけ早く無くなってしまう事態が起こり得るのか。

すぐ先には急な登り坂が迫っていることもあり、精神的に堪えたランナーは多かったはずだ。またゴール に近付くにつれ、制限時間まで

2

時間以上余っているにもかかわらず、給水所を片づけ始める場面も見 られ、マイペースぶりを随所に見せてくれた大会となった。

ちなみに筆者が過去

2

回参加したフルマラソンでは、冷えた水に加え、スポーツドリンクや、水分を含 んだスポンジ、さらには果物等の軽食もあり、注意していれば脱水症状やハンガーノック(ガス欠)になる 心配はさほどない。今回はそのようなサポートからはほど遠く、気温も

30

度近かったことから、非常に過 酷なマラソン大会であったと言わざるを得ない。ゴールしたからこそ良い経験になったと思えるが、主催 者側にとっての次回以降の課題であろう。

前述のような苦難から、フラフラになりながらも何とかゴールラインが見えるところまで走って来た。「つ いに終わるか」と感慨深くなったのも束の間、ゴール付近を見て驚いた。「日本人を除いてスタッフがほと んどいない。」たしかにフルマラソンに参加するベトナム人は数人しかいないと聞いていたが、それにして も閑散としたゴール付近を見て、「マラソンがこの国に根付くには時間がかかるなぁ」という率直な感想を 持ったのであった。

以上のとおり、様々な問題が浮き出てきた記念すべき第

1

回目のマラソンであったが、レース以外の部分でスタッフ の奮闘ぶりは見てとれた。数多くの警察官が車やバイクの 誘導に精を出していたし、複数のスタッフが車に乗り、ラン ナーに「大丈夫か?」と声をかける姿も見てとれた。また給 水所や沿道で熱心に声援を送るベトナム人も数多くいた。

時にハイタッチを求めてくる陽気な姿も見られ、多くの市 民が記念すべきマラソン大会を楽しんでいたと思われる。

マイペースなスタッフではあるが、第

2

回以降の本大会が より一層国際マラソンに近付いて行くことを願う。

(ジェトロハノイ事務所 定田充司)

裸足のランナー

日本人を除き、ゴール付近にスタッフの姿はない

(10)

10

【質問】

当社は、日本の企業ですが、ベトナムの企業と合弁会社を設立することになりました。

合弁会社のコントロール権を確保したいと思いますが、設立時の留意点について教えて下さい。

【回答】

外国の企業とベトナムの企業が合弁会社を設立する場合「二人以上有限責任会社」或いは「株式会社」

の形態を利用することが可能です。但し「株式会社」の場合、出資者(株主)が

3

名以上必要とされてい ることから、2名から設立が可能な「二人以上有限責任会社」の形態が一般的とされています。

「二人以上有限責任会社」の場合、出資者(社員)によって構成される会社の最高意思決定機関の「社 員総会」が一切の重要事項を決定します。この社員総会による議決権を十分に確保することが合弁会社 のコントロールのポイントとなりますが、ベトナムの場合、普通決議の決議要件は出席社員の議決権の

65%以上i(脚注)の賛成が必須となります。

従って、51%の過半数を確保していてもコントロールをすることが出来ませんのでご注意下さい。(企業 法第

52

2

項(a))

尚、以下の社員総会による法規定上の特別決議事項については、出席社員の議決権の

65%以上では

なく

75%以上の賛成が必要となります。(企業法第 52

2

項(b))

また、書面決議の場合は定款資本の

75%以上の賛成が普通決議事項と特別決議事項にも必要となる

点に注意が必要です。(企業法第

52

3

項)

特別決議事項

① 直近の財務報告に基づく会社の総資産の

50%を超える資産の売却

② 定款の改正または追加

③ 会社の再編や解散

これ以外に、日常的な実務上のコントロール対策も重要です。

ベトナムで設立された会社には、必ず「法的代表者」と呼ぶ会社に関する全ての法的行為の執行権利を 有している代表者の選任が必要です。社員総会の会長、或いは会社の日常業務を管理する社長の何 れかが法的代表者を兼任することが義務付けられており、定款に別段の定めがない場合は社長がなりま す。

i Resolution 71/2006/QH11に規定され、かかる決議要件を51%まで下げることが認められている一定の

サービス分野は対象外とする

(11)

11

法的代表者は、当局への提出書類等において会社を代表し署名する義務がある他、会社が第三者と契 約を締結する際のサイン権も有していますので、社長兼法的代表者の選任権も確保されることをおすす めします。

尚、法的代表者は原則ベトナムに居住する必要があり、30日以上離れる場合は当該任務を委任するこ とが義務付けられている点にも留意が必要です。(企業法第

46

条)

【筆者紹介】

森本麻由 (弁護士)

オーストラリア ニューサウスウェールズ州(シドニー)最高裁公認弁護士。ベトナム法務省より日本人と して初めて外国人弁護士ライセンスを取得。現在、LEADCO-Legal Counselにて、ベトナム人パート ナーと共同体制で日系企業向けに、投資環境に精通した法務アドバイスの提供を心掛けている。

www.leadcolawyers.com

Suite 404, Pacific Place Building, 83B Ly Thuong Kiet, Hoan Kiem, Hanoi. 04-3942-5633

(12)

12

【質 問】:法人税(CIT)法の改正について教えてください。

【回 答】:

1 最近行われたCIT法の改正について

ベトナム

CIT

法(No.14/2008/QH12)の改正案(Law No. 32/2013/QH13)が

2013

6

19

日に国 会で可決され、2014年

1

1

日より発効されます。

2 主な改正点について

a)

標準税率の引き下げについて

新しい

CIT

法の発効により、標準税率が以下のように変更になります。

2013

年末まで:25%

2014

1

1

日から

2015

12

31

日:22%

2016

1

1

日以降:20%

なお、過年度の基準売上高が

200

VND(約 950,000USD)未満の企業については、2013

7

1

日より、標準税率

20%が適用されることが明記されています。ただし、現時点で、当該基準

年度が直前年度であるかについては、明確化されていません。

また、法人が暦年以外の会計年度を採用する場合の標準税率の取り扱いについても、明確化さ れていません。

b) 2,000VND以上の費用についての損金算入要件について

現行

CIT

法上の費用の損金算入要件は以下の

2

つです。

1)

法人の事業活動に関連して実際に発生した費用であること

2)

正規のインボイスその他法規制に基づき要請される証憑により証明できる費用であること

上記

2)に関連し、改正 CIT

法では、2,000万

VND

を超える支払については、現金支払が法規

制で強制されている場合を除いて、銀行送金・クレジットカード支払証等の支払証憑が求められ ることが追加されました。

これにより

2,000

VND

以上の支払については、CIT法上、原則として現金決済が禁止される ことになります。

c) 材料使用量通知義務の削除について

現行

CIT

法では、事業開始後

3

ヶ月以内、または各事業年度が始まって

3

ヶ月以内に、合理的 なレベルの材料部品費、消耗品費、燃料費、その他光熱費等の金額を所轄税務署に届け出な ければならないと規定されています。また、その変更についても、その年度の申告書の提出に先 立ち届け出ることが必要です。

現行

CIT

法上の税務調査では、当該届出を怠っていた場合に、税務署に任意に材料使用量を 決定され、当該使用量を超える部分について、損金算入を否認される事例が発生しています。

(13)

13

ただし、改正

CIT

法では、当該届出義務が削除されており、上記のような合理的でない指摘の 解決が期待されます。

d) 広告宣伝費等の損金算入枠の拡大について

現行

CIT

法上では、法人の広告宣伝費、マーケティング費、販売促進費、ブローカーへのコミッ ション、レセプション・会議・催事等の費用、マーケティング支援費用、値下げのための費用、新 聞販促のための無料紙の配布費用などのうち、その他の損金算入可能な費用(商品の購入原 価を除く)の

10%(ただし、企業設立後 3

年間は

15%)を超える金額については損金算入を認め

ていません。

改正

CIT

法では、当該損金算入限度金額が企業の設立年度を問わず、15%に拡大されていま す。

e) 事業拡張に係る優遇税制の変更について

2009

年以降事業拡張に対する優遇税制は廃止されていますが、改正

CIT

法により下記の

3

要 件のいずれかを満たした場合には、優遇税制が適用されることが明記されました。

1)

拡張事業への投資が完了し、事業を開始した後、法人税法に規定された税優遇を享受 できる分野への固定資産の追加取得額が少なくとも

200

VND(約 950,000USD)以上

に達すること、あるいは社会的・経済的に困難もしくは社会的・経済的に“特別に”困難 な地域に投資する事業について、固定資産の追加取得額が最低でも

200

VND(約 950,000USD)に達すること

2)

投資前と比べて追加の固定資産取得額が

20%以上増加すること 3)

投資前と比べて

20%以上の生産性の向上が認められること

現時点では、「拡張事業への投資が完了」「投資前」といった記述が、増資のみを指すのか、そ れとも剰余金を用いての新規投資も指すのか、その場合の投資の定義とは何かといった点は明 確ではありません。また、2009年から

2013

年までに行われた事業拡張について

2014

年以降に 優遇税制が適用されるか否かについても、明記されておらず、こうした点を明確にすべく更なる ガイダンスの発行が待たれます。

【筆者紹介】

谷中 靖久 (KPMG ベトナム 公認会計士)

大阪市立大学 法学部卒業。

2003年10月に 朝日監査法人(現有限責任 あずさ監査法人)東京事務所入所。

日本国内において主にソフトウェアメーカー、製造業等の会計監査(米国及び日本国会計基準)

に従事。2011年7月よりKPMGハノイ事務所に赴任し、現地の日系企業に対する投資、会計・税 務、法務、人事等のアドバイスを提供している。

(14)

14

就業規則について

今回は就業規則に関してです。新労働法の施行以降、新規設立企業も含めて、本件についての問い 合わせが増えており、雇用者として注意すべき点の概要を解説します。

●作成、登録の義務

1)

新労働法の第

119

条1項では、10名以上を使用する雇用者は、書面による就業規則の作成が義 務付けられています。この内容は旧労働法と同様です。

2)

同条

3

項では、雇用者は就業規則を公布する前に、職場における労働組合の代表部の意見を 聞 きます。もしも職場に労働組合がない場合には、同法第

3

4

項に基づき、上部の労働団体 の執行委員会が代行する事になり、登録にあたっても労働団体の意見書が必要となります。

実際に当局が要求するかどうかは、現時点では管轄の当局によって対応が異なるようです。要求 される地域では登録の手続きが煩雑になります。

3)

また、同法第

119

4

項に基づき、雇用者は就業規則を被雇用者に通知し、主な内容を職場に おける必要な箇所に、掲示する責任もあります。

4)

本項に関連する雇用者に対する罰則としては、2013 年

8

22

日付けで公布された政令

No.95/2013/ND-CP

があります。

同政令の第

15

条に基づく内容は以下の通りです。

i.

就業規則を被雇用者に通知しない、必要な場所に掲示しない場合には、警告あるいは

50

万~100万

VND

の罰金。

ii. 10

名以上を雇用するが、書面による規則を作成しない、無効となった就業規則を作成する 場合には、500万~1,000万

VND

の罰金。

●作成、登録の期限

1)

作成の期限に関しては、新労働法の施行後何ヶ月以内、新法人の場合には稼動後何ヶ月以内 と いった規定はなく、罰則もありません。

2)

新労働法第

120

2

項に基づき、雇用者は就業規則の公布日から

10

日以内に、就業規則を管 轄の当局に提出する義務があります。管轄の当局とは、中央直轄市・省の労働局ですが、工業 団地への進出企業は、工業団地管理委員会となります。

3)

同条

3

項に基づき、受理した当局は問題がある場合には営業日で

7

日以内に、雇用者に通知し、

修正、補則を行って再度登録するように指導します。

4)

上記の

2013

年の政令

No.95

の第

15

条に基づき、登録しない就業規則を使用した雇用者には、

500

万~1,000万

VND

の罰金が科せられます。

(15)

15

●記載する事項

1)

新労働法第

119

2

項に基づく記載が必要な事項は、以下の通りです。

i.

勤務時間と休憩時間

ii.

職場での秩序

iii.

職場での労働安全・衛生

iv.

雇用者の資産、経営・技術上の機密、知的所有権権の保護

v.

被雇用者による規律違反、規律処分の形式、物的な賠償責任

2)

新労働法第

126

1

項で、賭博、故意による傷害行為、職場での麻薬の使用、知的所有権への 侵害行為が補則されたので、規律違反の内容にこれらを記載する事が望ましいです。

●注意事項

1)

法規で必要な事項以外を記載した場合、当局が登録を認めず、修正を要求する恐れが高いで す。 また、その書式も当局の見慣れたものでないと、手続きが円滑に進みません。

2) 10

名以上の雇用者で登録ができない場合、上記の通り罰則があります。ですので、就業規則は 登録できる形式的な内容にすべきです。

3)

雇用者としてより細かな規則(例えば、賃金・手当・賞与・昇給規程、具体的な業務上の注意 事項など)を定めたい場合には、就業規則とは別に社内規程を作成することをお勧めします。

社内規程は登録も不要なので、ベトナムの法規に違反しない限り、記載内容も雇用者が決定で き、被雇用者の人事評価などに利用する事が可能です。

【筆者紹介】

斉藤雄久 (AIC VIETNAM Co., Ltd. 代表)

1962年東京都葛飾区出身、1985年早稲田大学社会科学部卒業、日本での会社勤務を経て、

1994年12月よりベトナム在住。

日系工業団地勤務、日系コンサルティング会社代表を経て現職。

日系企業の進出前のご相談から会社の設立、進出後の経営管理まで、一貫したサポートを行う。

(16)

16

原料粉ミルクの調達は輸入頼み−ミルク市場の現状と課題(2)

連載の後編では、ミルクメーカーが抱える課題を取り上げる。国内に乳牛飼育に適した土地が少なく、

原料粉ミルクは輸入に頼っている。また、冷蔵輸送・保管施設が足りず、メーカーは長期保存できる製 品に投資せざるを得ない。(2013 年 10 月 1 日)

2014 年最低賃金案を公表、最大 17%上昇に

国家賃金評議会は国内・外資系企業の 2014 年の最低賃金引き上げに関する政令改正案を政府に提 出した。最低賃金の引き上げ率は月給で 15.2〜17.0%になる。インフレ率が落ち着いているにもかか わらず引き上げ幅が大きいため、労働集約型の製造業にとってコスト負担が大きくなるものとみられる。

(2013 年 10 月 2 日)

外国人就労の厳格化とベトナム人登用が狙い−改正労働法の施行細則が公布−

5 月 1 日から施行された改正労働法の外国人の就労許可に関する施行細則が、政令 No.102/2013

/ND−CP(9 月 5 日公布、11 月 1 日施行)により明確になった。同政令は、外国人の就労許可証の発 行条件、取得手続き、就労許可免除規定、就労許可未取得時の国外退去などを規定している。(2013 年 10 月 2 日)

日系企業からは現地調達に手応えの声も−第 5 回ハノイ部品調達展示商談会−

第 5 回ハノイ部品調達展示商談会が 9 月 4〜6 日、開催された。来場者は 3 日間で 1 万 3,000 人を 超え、商談件数も 3,042 件となった。サムスン電子に携帯電話の関連製品などを供給している地場企 業との商談を終えた日本企業からは、現地での調達に手応えを感じる声も上がった。(2013 年 10 月 3 日)

経済関係の深化に高い期待−日越経済サミット(1)−

ジェトロは 9 月 5 日、ハノイでベトナム商工会議所(VCCI)、日経 BP 社と共催で「日越経済サミット」を 開催した。日越外交樹立 40 周年を記念して開いたもので、「新時代に向けた日越関係」をテーマに、

午前は基調講演およびパネルディスカッションで経済、投資を中心に両国の協力関係の在り方が議 論された。午後はインフラ、工業化・裾野産業、人材育成に関する 3 つの分科会で活発な議論が行わ れた。サミットの内容を 6 回に分けて報告する。1 回目は基調講演。(2013 年 10 月 3 日)

日本側は投資環境の一層の改善を要望−日越経済サミット(2)−

シリーズの 2 回目はパネルディスカッションで議論された内容について。ベトナム側は国営企業改革や 金融再編の進展状況や課題などを説明し、日本側はベトナムの投資環境の改善に向けた要望を出し た。(2013 年 10 月 4 日)

(17)

17

「救国の英雄」ザップ将軍が 102 歳で死去

フランスの植民地支配からの解放戦争やベトナム戦争を指揮したボー・グエン・ザップ将軍が 10 月 4 日、ハノイで死去した。102 歳だった。当地メディアは将軍の死をその業績とともに大きく報道している。

(2013 年 10 月 7 日)

PPP プロジェクトへの政府関与めぐり議論−日越経済サミット(3)−

9 月 5 日に開催された「日越経済サミット」の第 1 分科会では、「ベトナムのインフラ開発における民間 投資の促進」について、両国の政府機関や企業により議論が交わされた。(2013 年 10 月 7 日)

工業化戦略に関して活発な議論を展開−日越経済サミット(4)−

9 月 5 日に開催された「日越経済サミット」の第 2 分科会では「ベトナム工業化戦略および裾野産業の 育成」に関して、両国政府機関や企業の代表者から活発な議論が交わされた。第 2 分科会は第 1 部

「ベトナムの工業化戦略」、第 2 部「裾野産業の育成」の 2 部から構成されており、2 回に分けて報告す る。今回は「ベトナム工業化戦略」について。(2013 年 10 月 8 日)

裾野産業育成をめぐり積極的な意見相次ぐ−日越経済サミット(5)−

9 月 5 日に開催された「日越経済サミット」の第 2 分科会「ベトナム工業化戦略および裾野産業の育成 について」の報告 2 回目。今回は第 2 部「裾野産業の育成」についての議論を紹介する。(2013 年 10 月 9 日)

日本語能力試験受験者数は ASEAN でトップ

シンポジウム「国際人材育成戦略における日本語・日本語教育および日本学の研究」が 9 月 27 日、ハ ノイ国家大学で開催された。国際交流基金ベトナム日本文化交流センターの稲見和己所長が講演し、

2012 年のベトナムにおける日本語学習者は 4 万 6,762 人と、世界第 8 位の多数に上ると述べた。また、

ASEAN 各国で日本語能力試験(JLPT)を受けた人はベトナム人が全体の 34%を占め、最も多いという。

(2013 年 10 月 9 日)

ハノイ市の水道料金を引き上げ

ハノイ市人民委員会は、9 月 19 日にハノイ市の水道料金を引き上げることを決定し、10 月 1 日に施行 した(ハノイ市人民委員会決定第 38/2013/QD−UBND および第 39/2013/QD−UBND)。製造業 の水道料金の引き上げ率は 9.5%で、改定後は 1 立方メートル当たり 7,668 ドン(約 35 円、1 ドン=約 0.0046 円)になる。(2013 年 10 月 10 日)

労働者保護に重点を置くベトナムの労働法−日越経済サミット(6)−

日越経済サミットの関連分科会として、「日越企業がさらに発展するための人材とは〜ベトナムでの人 材確保とレベルアップセミナー〜」が 9 月 5 日、ハノイ市内で開催された。会場は満席となり、両国企業 の関心の高さがうかがえた。パネリストからは労務管理のポイントや労働法の解釈などについて報告が あり、参加者から従業員の離職率を下げる対策や雇用契約書を取り交わす際の留意点について質問 が出た。シリーズ最終回。(2013 年 10 月 10 日)

(18)

18

ポスコ ICT、ベトナムに現地法人を設立

韓国ポスコグループのポスコ ICT は、ベトナムのホーチミンに現地法人を設立した。ベトナムで各種事 業を展開するグループ企業の支援と、インフラを中心としたベトナム市場の開拓を目指す。(2013 年 10 月 16 日)

TPP 交渉の情報不足に地場企業から不安の声

2010 年 10 月にベトナムは環太平洋パートナーシップ(TPP)交渉に正式に参加し、交渉を重ねてきた。

しかし地場企業からは、TPP 交渉の進捗に関する情報が不足しており、発効後に備えてどのような準 備をすればよいのか分からない、との不安の声も聞かれる。(2013 年 10 月 16 日)

日本の TPP 交渉参加に有識者やメディアは好意的

ベトナムでは日本の環太平洋パートナーシップ(TPP)交渉への参加をどのようにみているか。当地の 報道や有識者の意見を総合すると、日本の TPP 参加は参加国と日本双方にとってプラスに働くとの好 意的な見方が多い。(2013 年 10 月 17 日)

サン国家主席、APEC 優先課題に協力的な姿勢示す−2017 年の APEC 首脳会議はベトナム で開催−

インドネシアのバリ島で 10 月 7〜8 日に開催された第 21 回 APEC 首脳会議には、ベトナムからチュオ ン・タン・サン国家主席が出席した。当地の報道によると、サン国家主席は「ベトナムは APEC サプライ チェーン連結枠組み行動計画の早期承認、実施を支持する」と表明した。なお、ベトナムは 2017 年に 開催される第 25 回 APEC 首脳会議の議長国になることが決定した。(2013 年 10 月 18 日)

製造業の進出先として注目の北部ナムディン省−賃金と地価の安さが魅力−

製造業の進出先として、ベトナムの地方省が注目されている。労働市場で競合が少なく、賃金水準が 相対的に低いため、労働集約型企業が第 2 工場を設ける動きがみられるようになった。ジェトロは北部 のナムディン省を 10 月に訪問し、同地の投資環境調査を行った。同省の投資環境、その魅力と課題 について解説する。(2013 年 10 月 23 日)

幅広い協力関係の推進で合意−中国の李首相が訪越、ズン首相らと会談−

中国の李克強首相が 10 月 13〜15 日、ベトナムの首都ハノイを訪問し、グエン・タン・ズン首相(13 日)、

チュオン・タン・サン国家主席(14 日)、グエン・フー・チョン共産党書記長(14 日)、グエン・シン・フン国 会議長(14 日)と相次いで会談した。ズン首相との会談では、海上、陸上、金融の 3 分野などを中心に 幅広く協力関係を推進していくことで合意、15 日に共同声明を発表した。(2013 年 10 月 24 日)

関西中小メーカーがチャイナプラスワン候補を視察−大阪発のメコン地域 3 ヵ国ミッシ ョン−

ジェトロ大阪本部と大阪商工会議所は 10 月 6〜13 日、メコン地域 3 ヵ国ミッションを共同実施した。関 西の中小製造業を中心に、20 社 21 人が参加した。チャイナプラスワンの候補地として関西企業の関 心が高まるベトナムと、隣接するラオスとカンボジアを視察した。3 ヵ国を比較視察した企業からはベト

(19)

19

ナムでのビジネス展開に意欲的な声が聞かれた。同国のドンナイ省では大阪を中心に支援機関のサ ポートが充実しており、関西企業が展開しやすい環境を実感した。(2013 年 10 月 28 日)

インフラ整備を進め、日本企業の投資に期待するクアンニン省−省創立 50 周年記念式 典を開催−

クアンニン省創立 50 周年イベントが 10 月 19 日、省都ハロン市で開催された。ベトナム北東部に位置 するクアンニン省には、自然遺産として世界遺産に認定されているハロン湾がある。ハロン湾は、世界 中から年間約 600 万人超の観光客が訪れる世界で有数の観光地としても知られている。同省は、今後 は観光事業だけでなく、積極的に企業を誘致していく方針を表明しており、イベントを機に投資先とし ての魅力を探った。(2013 年 10 月 29 日)

商工省、展示会で模倣品対策の啓発活動

第 22 回国際工業展示会が 10 月 16〜20 日、ハノイ市内のザンボー展示場で開催された。国内最大 級の同展示会で商工省市場管理局は模倣品対策の啓発ブースを設置し、対策活動の成果を紹介す るとともに、模倣品に対する消費者と企業の意識向上を図った。(2013 年 10 月 31 日)

通商弘報は、ジェトロの事務所で収集した最新のビジネス情報を提供するサービスです。

http://www.jetro.go.jp/world/asia/vn/biznews/

(20)

20 1. 法人税に関する財政省の通達

財政省は

2013

10

16

日付けで、法人税の一部条項に関するガイダンスとなる通達

No.

141/2013/TT-BTC

を公布した。これに基づき、2013 年の上半期に新設された企業は、年初から今年

6

30

日までの月額の平均売上が

16

7,000

万ドン以下の場合、同年

7

1

日以降は

20%の法人税

率が適用される。また、2013年

7

1

日以降に新設された企業については、25%の暫定税率により四半 期毎に申告し、その会計年度末において年度内の月額の平均売上が

16

7,000

万ドン以下の場合、

20%の法人税率が適用される。本通達は 2013

11

30

日より施行される。

2. 職業訓練分野における外国投資等に関する労働傷病兵社会事業省の通達

労働傷病兵社会事業省は

2013

10

16

日付けで、職業訓練分野における外国の投資・提携に関す る一部条項のガイダンスとなる通達

No.23/2013/TT-BLDTBXH

を公布した。

これに基づき外国の組織・個人は、本通達の中で公布された付録

1

で規定された

44

職種の職業訓練に ついて提携、投資が許可される。

本通達では、学校の責任者の資格要件も明記しており、高等職業訓練校、中等職業訓練校の校長につ いては、それぞれ修士卒以上、学卒以上、職業訓練センターの長については高校卒以上の学歴を有し、

少なくとも

5

年以上の職業訓練での管理・教育業務に従事した経験がなければならない。

設立申請書を受理する機関の規定は以下の通りである。

-

高等職業訓練校:労働傷病兵社会事業省の職業訓練総局

-

中等職業訓練校および職業訓練センター:所在地の省・中央直轄市の労働傷病兵社会事業局

-

外国投資による職業訓練校、外国の職業訓練校との協同による訓練校は、卒業証書、職業訓練証明書 の書式を職業訓練総局に登録しなければならない。

また、事業許可書の発行を受けてから、外国投資による高等職業訓練校の場合、遅くとも

3

年以内に、

中等職業訓練校及び職業訓練センターの場合、遅くとも

2

年以内に職業訓練の質的な基準の認定を登 録しなければならない。認定の権限を有する機関は労働傷病兵社会事業省とする。また、職業検定業 務を実施しようとする外国の機関・組織・個人は労働傷病兵社会事業省の承認を得なければならない。

本通達は

2013

12

2

日より施行される。

3. 労働契約に関するガイダンスとなる労働傷病兵社会福祉省の通達

2013

10

25

日、労働傷病兵社会事業省は、労働契約に関する政令

No.44/2013/ND-CP

の一部条 項のガイダンスとなる通達

No.30/2013/TT-BLDTBXH

を公布した。

これに基づき、被雇用者が複数の雇用者と労働契約を締結する場合、以下の通りに規定される。

-

被雇用者は、新規の労働契約を締結した日、あるいは締結した契約を修正・補則・解約した日より

5

営業日以内に、新規の労働契約または修正・補足・解約した労働契約の写しと通知書を、他の労働 契約を結ぶ雇用者に送付しなければならない。通知書の雛形は、本通達の付録1に基づく。

(21)

21

-

新規の労働契約を締結する、あるいは締結した労働契約を修正・補足・解約したため、社会保険、

健康保険、失業保険に関して、雇用者と被雇用者の関係が変更となった場合、被雇用者は既定に 基づき

30

日以内に、それらの保険に加入する責任を有する雇用者に申請書類を提出しなければ ならない。

また、給料が法規定より低い無効な労働契約の場合、雇用者は被雇用者と協議し、給料の差額を被雇 用者に払わなければならない。給料の差額は、以下の通りとなる。

「(再協議した給料 - 以前の給料)x 実際に勤務した月数(12ヶ月を超えない)」

本通達は

2013

12

10

日より施行される。

(22)

22

(作成:ジェトロハノイ事務所 平野雄二)

(23)

23

< 北部・中部 >

展示会名 THE SECONED VIETBUILD HANOI 2013

開催場所 Vietnam Exhibition & Fair Center, Hanoi–VEFAC (148 Giang Vo Str, Hanoi)

出展物 不動産、建設材料等 出展者数 1350ブース

開催日程 20131113日~17 入場料金 無料

出展申込み 問合せ先: Vietbuild Construction International Exhibition Organization Corporation Tel: +84-83-997-4999 Email: [email protected]

主催 VIETBUILD CONSTRUCTION INTERNATIONAL EXHIBITION ORGANIZATION CORPORATION

WEB サイト http://www.vietbuildafc.com.vn/vn

展示会名 Vietnam Medi-Pharm Expo 2013 IN HANOI

開催場所 Friendship Cultural Palace – 91 Tran Hung Dao St., Hanoi - Vietnam 出展物 医療設備、機械等

出展者数 200ブース

開催日程 2013124日~6 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先: VIETNAM NATIONAL TRADE FAIR & ADVERTISING COMPANY - VINEXAD 9 Dinh Le, Hanoi, Vietnam

Tel: (84 4) 8255546 Fax: (84 4) 9363085 E-mail: [email protected]

主催 MINISTRY OF HEALTH OF VIETNAM

MINISTRY OF TRADE OF VIETNAM WEB サイト http://hn.medipharmexpo.com

展示会名 AV SHOW – Audio visual Equipments show 開催場所 Daewo Hanoi Hotel, No.360 Kim Ma Str.t, Hanoi 出展物 スピーカー、アンプ、DVDプレイヤー、VCD 出展者数 30ブース

開催日程 2013127日~9 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先: NAM BINH Advertising Co., Ltd.

41 Tan Son Hoa, ward 2, Tan Binh district, Hochiminh City, Vietnam Hotline: +84903 298 701 Email: [email protected]

主催 NAM BINH Advertising Co., Ltd.

WEB サイト http://avshow.com.vn

展示会名 TECHNO JAPAN 2013

開催場所 Friendship Cultural Palace – 91 Tran Hung Dao St., Hanoi - Vietnam

出展物 オートメーション、バイオテクノロジー、食品加工、IT技術、建設テクノロジー等 出展者数 100ブース

開催日程 20131216日~18 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先 : ベトナムサービス及び技術開発有限会社

Address: No.513, Au Co Str., Nhat Tan ward, Tay Ho Dist., Hanoi Tel: (84-4) 37.18.10.14/22.11.11.33 Fax: (84-4) 37.18.12.55

開催直前に突然変更される可能性があります。ご参加の前に再度主催者にご確認をお願い いたします。

(24)

24 Contact person:

Mr. Vu Minh Thang HP: (84) 942 106 609 Email: [email protected] Ms. Le Thi Hoa Hong HP: (84) 904 031 382 Email: [email protected] 主催 国家科学・技術情報局-科学技術省

ベトナムサービス及び技術開発有限会社(SETECH)

WEB サイト http://www.techno-japan.com

展示会名 VIFF 2013

Vietnam Fashion Fair 2013

開催場所 Vietnam Exhibition & Fair Center, Hanoi–VEFAC (148 Giang Vo Str, Hanoi)

出展物 テキスタイル&ガーメント、レザーおよび履物、宝石類、化粧品等 出展者数 500ブース

開催日程 20131220日~25 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先: Vietnam Exhibition Fair Centre (VEFAC), Exhibition & Trade Fair Organizing Committee

Tel: +84-4-38345655 (Ext: 106) Fax: +84-4-38311228 Email: [email protected]/ [email protected] 主催 Vietnam Exhibition Fair Centre (VEFAC)

Vietnam Textile Group (VINATEX) WEB サイト http://www.vietfashion.vn

展示会名 SPRING FAIR

開催場所 Vietnam Exhibition & Fair Center, Hanoi–VEFAC (148 Giang Vo Str, Hanoi)

出展物 ベトナムの旧正月のための商品 出展者数 20,000m2

開催日程 2014118日~28 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先: VIETNAM EXHIBITION FAIR CENTER (VEFAC) 148 Giang Vo Str., Ba Dinh Dist., Hanoi

Tel: +84-4 -38345511 Ext: 106, 102, 108 Fax: +84-4 -38311228 担当者: Ms. Hoang Thu Viet Email: [email protected]

主催 VIETNAM EXHIBITION FAIR CENTER (VEFAC)

WEB サイト http://www.hoichoxuan.com.vn

展示会名 タイ製品の小売展示会

開催場所 Friendship Cultural Palace – 91 Tran Hung Dao St., Hanoi - Vietnam 出展物 タイの製品

出展者数 170ブース 開催日程 20141 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先 : Vietnam National Trade Fair & Advertising Company - Vinexad No.9 Dinh Le Str, Hanoi

Tel: 84-4-3825546 (Ext: 430) Fax: 84-4-39363085

Cellphone: 84-912.58.58.82 Email: [email protected]

主催 Vietnam National Trade Fair & Advertising Company - Vinexad WEB サイト -

展示会名 Mining Vietnam 2014

The 2nd International Mining and Minerals Recovery Exhibition 開催場所 Friendship Cultural Palace – 91 Tran Hung Dao St., Hanoi - Vietnam 出展物 鉱業や鉱物産業

出展者数 150ブース

開催日程 2014311日~13 入場料金 無料

(25)

25 出展申込み

問合せ先 : VCCI Exhibition Service Co., Ltd

Room#: 501 - 503, 171 Vo Thi Sau, Ward 7, District 3, HCMC, Vietnam Phone#: +84 8 3932 0177 / 3932 6339 - Fax: +84 8 3932 5789

Website: www.vietchamexpo.com - Email: [email protected] 主催 VCCI Exhibition Service Co., Ltd

WEB サイト http://miningvietnam.com

展示会名

MTA Hanoi 2014

The 3rd Vietnam International Precision Engineering, Machine Tools and Metalworking Exhibition

開催場所 Friendship Cultural Palace – 91 Tran Hung Dao St., Hanoi - Vietnam 出展物 工作機械、金属加工、精密部品等

出展者数 100ブース

開催日程 201441日~3 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先 : Singapore Exhibition Services Pte Ltd

Mr. Jack Luong (Operations Manager, Vietnam Representative Office) Email: [email protected]

主催 Singapore Exhibition Services Pte Ltd WEB サイト http://www.mtahanoi.com

展示会名 The 24th Vietnam International Trade Fair – VIETNAM EXPO 2014 開催場所 Vietnam Exhibition & Fair Center, Hanoi–VEFAC (148 Giang Vo Str, Hanoi)

出展物 電子、機械、食品、日用品など様々な商品 出展者数 800ブース

開催日程 201449日~12 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先 : Vietnam National Trade Fair & Advertising Company - Vinexad No.9 Dinh Le Str, Hanoi

Tel: (84-4) 3855 5546 / 3826 7515 Fax: (84-4) 3825 5556 Email: [email protected] Website: www.vinexad.com.vn

主催 Ministry of Industrial and Trade

Vietnam Trade Promotion Agency - Vietrade WEBサイト http://vietnamexpo.com.vn

< 南部 >

展示会名 VIFA 2013

Vietnam International Furniture & Home Accessories Fair 2013 開催場所 Tan Binh Exhibition & Convention Centre (TBECC)

446 Hoang Van Thu Str., Tan Binh Dist., Hochiminh City, Vietnam 出展物 家具、工芸品、建設サービス等

出展者数 400ブース

開催日程 20131114日~17 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先: HAWA Corporation

Address: 2nd floor, Thai Son Building, 179 Nguyen Cư Trinh st., District 1, HCMC.

Tel: 84.8.3836.4682 Fax: 84.8.3836.4648 E-mail: [email protected]

主催 HAWA Corporation

WEB サイト http://www.vifafair.com/vifahome

展示会名 VIETNAM TELECOMP 2013

開催場所 Saigon Exhibition and Convention Center-SECC 799 Nguyen Van Linh, Dist 7, HCM City, Vietnam 出展物 通信、ITに関するサービス

出展者数 160

開催日程 20131120日~23

(26)

26 入場料金 無料

出展申込み

問合せ先: Adsale Exhibition Services Ltd.

Ms. Alice Tsang / Ms Sarah Yeung

Tel : (852) 2516 3340 / 2516 3367 Fax : (852) 2516 5024 E-mail: [email protected]

主催

Center for Press and International Communications Cooperation – Ministry of Information and Communications (CPI-MIC)

Adsale Exhibition Services Limited WEB サイト http://www.vietnam-telecomp.com

展示会名 Mekong Delta Economic Cooperation Forum (MDEC) - Vinh Long in 2013 TechDemo Vinh Long 2013

開催場所 Vo Van Kiet Street, Vinh Long City, Vinh Long Province 出展物 環境にやさしいエネルギー、ハイテク技術等

出展者数 500ブース

開催日程 20131121日~25

出展申込み

問合せ先(TechDemo Vinh Long 2013): The Technology Transfer Support Center Address: Room 102, 24 Ly Thuong Kiet,, Hoan Kiem Street, Hanoi City

Tel.: +84 4.39329950 Fax: +84 4.39329951

Mobile: 0912.426.040 (Ms.Thu) or 0913.051405 (Mr. Trung) Email : [email protected] Website: www.vttc.gov.vn 入場料金 無料

主催 Ministry of Science and Technology WEB サイト http://www.mdec.vn/en/

展示会名 THE 10TH ASCOPE CONFERENCE & EXHIBITION 開催場所 Saigon Exhibition and Convention Center-SECC

799 Nguyen Van Linh, Dist 7, HCM City, Vietnam 出展物 石油開発、石油に関するインフラ、システム等 出展者数 300ブース

開催日程 20131128日~30 入場料金 無料

出展申込み

問合せ: Mr. David Tran MYE Vietnam Co., Ltd.

Address: 19th floor, Trung Yen 1 Building, Urban Area Trung Yen, Cau Giay District, Hanoi, Vietnam.

Tel.: +84 4 3555 3291 Fax: +84 4 3555 3292 Email : [email protected]

主催 PETRO VIETNAM

WEB サイト http://ascope-2013.com

展示会名 VIET CONS TECH 2013

THE INTERNATIONAL EXHIBITION OF CONSTRUCTION TECHNOLOGY 開催場所 Phu Tho Sporting Event Hall, No.1 Lu Gia Str., 15 Ward, 11 Dist., Ho Chi Minh City 出展物 インフラ建設に関する技術、設備等

出展者数 300ブース

開催日程 20131127日~30 入場料金 無料

出展申込み

問合せ: VIETNAM CENTER FOR TECHNOLOGY OF CONSTRUCTION QUALITY MANAGEMENT (CQM)

No.37 Le Dai Hanh Str., Hai Ba Trung Dist., Hanoi

Tel: (84-4) 3976 0271 (Ext: 183), Fax: (84-4) 3974 6596 Email: [email protected] 主催 STATE AUTHORITY FOR CONSTRUCTION QUALITY INSPECTION OF MOC

WEB サイト www.vietconstech.vn

展示会名 OIL&GAS Vietnam 2013

開催場所 100 Nguyen An Ninh Street, Vung Tau City, Vietnam 出展物 石油・ガスに関する技術、サービス等

出展者数 140ブース

開催日程 2013124日~6

参照

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