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灘藁灘

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第65巻 第5号,2006(631) 631

はしか・風しんゼロを目指して

平山宗宏(高崎健康福祉大学/母子愛育会・日本子ども家庭総合研究所)

 地球上からの天然痘根絶をWHOが宣言したのが1980年,ポリオの根絶は戦乱などもあって遅れな がらも2010年を目指しています。感染症を世界から根絶できる条件は2つあって,1つはヒト以外に 自然界に宿主がいないこと,もう1つは優れた生ワクチンがあることとされます。不活化ワクチンで は本人の発病は阻止できても,病原体のキャリアになるのを防ぎきれないからでしょう。

 ポリオの次に根絶を期しているのは麻疹です。世界中で麻疹で命を奪われた子どもは,1999年に約 90万人でしたが,WHOは予防接種の推進で2005年にはこれを半分に減らすことを目標にしています。

米国では既に麻疹を制圧できたとし,稀に見つかるケースのウイルスは日本からの持ち込みが多いと されて,わが国の小児保健関係者は肩身の狭い思いをしてきました。

 200ユ年の麻疹の流行では各地で被害があり,小児科医会を中心に麻疹ゼロを掲げた予防接種推進運 動が始められました。北海道や沖縄県のゼロ作戦をはじめとした各地の活動は,とくに「お誕生日が 来たらすぐに麻疹予防接種を1」という呼びかけでした。

 厚生労働省も先天性風疹症候群ゼロを含めて麻疹風疹混合ワクチンを用いた2回接種方式を決め,

実行に移されています。当初は移行措置に分かりにくい点が多かったのですが,本年6月の再改正で,

必要があれば麻疹または風疹の単抗原ワクチンも定期接種として使えるようになり,就学前の2期接 種も該当者全員に行えることになりました。

 これを機会に,わが国も麻疹・風疹の同時制圧を期して,保健教育と95%以上の接種率維持を達成 しましょう。小児保健関係者の皆様のご協力をお願いします。

灘藁灘

仲よし 写真提供平山宗宏

Presented by Medical*Online

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