血清トランスアミナーゼ活性値の臨床的意義に関する研究第2編
全文
(2) 氏. 230. て そ の 効 果 を 判 定. し た.蛋. 2‑hydroxymethylene‑. 17α‑methyl‑dihydrotestosterone. 回 筋 注 投 与 し た.. 表1. 者. は 毎. 郎 成 1.. (HMD)は200mg,. 19‑norandrostenorone‑phenylpropionate 前 二. 一. 白 同 化 ホ ル モ ン で はandro‑. stan‑17β‑ol‑3‑oneは200mg,. は25mgを. 平. 日経 口 投 与. し,後. 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 中 お よ び投 与 後 の 血 清 GOT,. (19‑NAPP) 者 は 週1. 績. GPT活. 性 値 の変 化 お よ び 自他 覚 症 の. 変化 について 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 中 お よ び投 与 後 の 血 清GOT, GPT活. 性 値 の 変 化 は 表1の 通 りで あ る.. 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 中 お よ び投 与 后 の 血 清GOT,. GPT活. 性値 の変 化. Pは プ レ ドニ ゾ ロ ン, Dは デ キ サ メ サ ゾ ン,パ は パ ラ メ サ ゾ ン ・ア セ テ ー ト使 用 例 * は 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン を2回 に わ た って 使 用 し た例 数.
(3) 231. 血 清 トラ ン ス ア ミナ ー ゼ 活 性 値 の 臨 床 的意 義 に 関 す る研 究. す な わ ち 急 性 肝 炎 で は そ の60.0%が. 副 腎皮 質 ホル. わ ち 両 者 の 間 に有 意 の 差 は み とめ られ な か つ た.. モ ン投 与 終 了 後 も酵 素 活 性 値 の上 昇 を 示 さな い の に. 従 つ て 蛋 白 同 化 ホ ル モ ンの 併 用 に よ つ て も,こ れ. 反 し,慢 性 肝 炎 グ鞘 炎 型 お よ び前 硬 変,肝 硬 変 で は. ら酵 素 の 活 性 値 の 上 昇,自. 投 与 終 了 後 上 昇 を 示 す 例 が そ れ ぞ れ88.4%,. 抑 制 出 来 な か つ た.な. お 蛋 白 同 化 ホ ル モ ン製 剤 の. androstan‑17β‑ol‑3one,. HMD,. 68.0%を. 75.0%,. 占 め て い る.例 数 は 少 な い が,慢 性 肝 炎 の. 実 質 細 胞 型,瘢. 痕 型 で は そ の ほ と ん どが 投 与 終 了 後. も上 昇 を示 さな い.副 上 昇 を来 す 場 合,そ. 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 終 了 後 に. 後2週. ま で が 最 も多 く,次 で 投 与 終 了 後 ま で で,比. 較 的 早 期 で あ るが,慢 性 肝 炎 の グ 鞘 炎 型 で は投 与 終 了 後2週. 間 よ り1ヵ 月 後 ま で が 最 も多 く,さ らに2. ヵ月 後 ま で の 症 例 も み られ て お り,肝 硬 変 で は さ ら に2〜3ヵ. 4.. そ の上 昇 と 共 に 自覚 症 の 出 現 す る もの が 多 く,な か に は 黄疸 の 出現 した もの も認 め られ た.逆. に上昇を. 示 さな い もの の ほ と ん ど全 例 に 自覚 症 も現 わ れ な か つ た.こ の 際 に黄 疸 の 出現 す る率 は 肝 硬 変 に 多 い . な お プ レ ドニ ゾ ロ ン,デ キ サ メ サ ゾ ン,パ. GPT. に 及 ぼ す 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン の影 響 肝 疾 患 以 外 の 症 例 に副 腎 皮 質 ホ ル モ ンを 投 与 し, 血 清GOT,. GPTの. 変 動 を 追 及 す る と,図1の. 如 く,. 投 与 前 後 を 通 じ,こ れ ら酵 素 の 活 性 値 に は ほ と ん ど 変 化 を み とめ な か つ た. 5.. 肝 組 織 中 のGOT,. ラ メサ. の 間 に は 有 意 の差 は認 め られ な か つ た.. 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 に よ る血 清GOT,. GPT. に つ い て,血 清GOT, に,副. GPT活. 性値 の変動. GOT, GOT,. 著 者 は 第1編 GPTが. しば しば 変 動 し,そ の 変 動 に は6つ. 性 値 の変 動 を 慢 性 肝 炎. GPT活. 性 値 の 正 常,上. 昇例. 如 く,副 腎 皮 質 ホ ル モ ン 使 用 例 で 血 清. GPT活 GPTと. 性 値 の 上 昇 例 で は 正 常 例 に 比 し, も に 活 性 値 の低 下 が み ら れ た.副. 腎皮. 質 ホ ル モ ン非 使 用 例 で は そ の 関 係 は そ れ ほ ど 明 確 で な か つ た. 6.. 慢 性 肝 炎 の肝 組 織 像 と 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 後 の血 清GOT,. において肝炎 および肝硬変 では血清. の 型 が あ る こ とを 指 摘 した が,副. GPT活. 腎 皮 質 ホ ル モ ン使 用 の 有 無 に分 け て 測 定 す る. と,表4の. 活性 値の変 動型の推移 について. GOT,. 肝 疾 患 以 外 の 症 例 に お け る 血 清GOT,. 肝 組 織 中のGOT,. GPT活. 性 値 の 上 昇 と 自覚 症 や 黄 疸 の 出現 と の 関 係 を み る と,. 2.. 間には. 月 後 の も の が 可 成 り の例 数 に み られ て,. その 出現 が お くれ て い る.ま た血 清GOT,. ゾ ンの3者. 19‑NAPPの. 有 意 の 差 は み とめ な か つ た.. の 上 昇 の 極 点 に 達 す る時 期 を 比. 較 検 討 す ると,急 性 肝 炎 で は,投 与 中 か ら投 与 終 了. 覚 症 お よ び 黄 疸 の 出現 は. GPT活. 性 値 の 異 常 に つ いて. 慢 性 肝 炎 の グ鞘 炎 型 に 副 腎 皮 質 ホ ル モ ンを 投 与 し, 血 清GOT,. GPT活. 性 値 の 変 動 を 追 及 した 際,そ. の. 腎 皮 質 ホ ル モ ン投. 投 与 中 に上 昇 を み る症 例 と投 与 終 了 後 に上 昇 す る症. 与 に よ りそ の 型 が ど の よ う に変 動 す る か を検 討 して. 例 の あ る こ と は 既 に報 告 し た と こ ろで あ る.そ こで. み る と,表2の. こ れ ら両 症 例 の 差 異 を 明 らか に す るた め,副 腎 皮 質. 如 くな る.す な わ ち全 例 に お い て Ⅲ. 型 よ り Ⅰま た は Ⅱ型 に好 転 す る症 例 は み と め られ な. ホ ル モ ン投 与 開 始 後3週. い の に反 し,Ⅰ 型 よ りⅡ 型 な い しⅡ 型,Ⅱ 型 よ りⅢ. 投 与 終 了 後 に上 昇 す る例 と に分 け て,投 与 前 の 肝 組. 型 へ 推 移 す る症 例 が み とめ られ る.急 性 肝 炎 で は1. 織 像 を 検 討 して み る と,図2の. 例 に Ⅱbよ. 両 者 の 間 に は核 の 変 性,肝 細 胞 の変 性,胆 汁 色 素 沈. り Ⅲbへ の推 移 が み ら れ た が,他. はほ. と ん どが 不 変 で あ つ た.慢 性 肝 炎 の グ鞘 炎 型 で は Ⅲ 型 の不 変 例 が 最 も多 か つ た が,Ⅱa型 く,Ⅰ な い しⅡ型 よ り Ⅱb型. へ の 移 行 も多. へ の 移 行 はそれぞれ. 1例 に過 ぎ な か つ た .肝 硬 変 で は Ⅰ型 よ り Ⅱb,Ⅲb 型 へ の 移行 が 多 くみ と め られ て い る. 3.. した 場 合 の 血 清GOT,. GPT活. 如 くな る.す な わ ち,. 管 の増 殖 に お い て 差. 異 を み と め な い が,実 質 内 の 細 胞 浸 潤,グ 鞘 内 の 諸 変 化,と. くに グ 鞘 内 の細 胞 浸 潤 な どに お いて 差 異 が. あ る.従. つ て投 与 開 始 後 比 較 的 早 期 に 血 清GOT, 性 値 の上 昇 を み る 症 例 は遅 れ て 上 昇 す る症. 例 に比 し肝 組 織 に 炎 症 所 見 が よ り強 くみ られ る.. 性値 の変動 に 総 括 な らび に 考 按. ついて 副 腎 皮 質 ホ ル モ ンに 蛋 白 同 化 ホ ル モ ンを 併 用 した 場 合 と非 併 用 例 と に 分 け て,血 清GOT, 値 の 上 昇 を始 め る時 期,自. 着,静 脈 洞 に お け る諸 変 化,胆. GPT活. 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン に蛋 白同 化 ホ ル モ ンを 併 用. 間 以 内 に 上 昇 を 始 め る例 と. 覚 症,黄. に つ き比 較 検 討 した結 果,表3の. GPT活. 性. 疸 の出現の有 無. 成 績 を え た.す. な. 肝 炎 な らび に 肝 硬 変 患 者 の血 清GOT, 動 を み る こ とは 既 に 第1編. GPTに. 変. に お い て1)指 摘 した と こ. ろ で あ り,そ の変 動 形 式 に つ い て も明 ら か に した と こ ろ で あ る.既 に 先 人 諸 家6)‑18)に よ り 肝 炎 患 者 の.
(4) 232. 氏 表2. 平. 一. 郎. 副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 に よ る血 清GOT,. ○ は 副 腎 皮 質 ホル モ ン非 投 与 例. GPT活. Pは プ レ ドニ ゾ ロ ン使 用例. 性値 の変動型 の推移. Dは デ キ サ メ サ ゾ ン使 用 例. パ は バ ラ メ サ ゾ ン使 用例. 血 清GOT,. GPT活. 性値 が正常 に復 さな かつたか,. 或 は一度 正常 に復 して も再 び上 昇 を来 す場合 は,慢. した ところであ るが,こ れ らの本態が如何 な るもの であ るかはなお明確 でない.. 性 の炎症,或 は炎症 の再燃 が存在 す るもの と推定 さ. そ こで先 ず これ らホル モンを投与 した場合の変動. れて い る.著 者 の第1編 での成績1)で は この説が 肯. を疾病別 になが めてみ る と,急 性肝炎 で は 投与後. 定 され たが,究 極的 には これ らの酵 素活性値 の上昇. 60.0%は 活性値 の上昇 を来 さず,上 昇 した場合 も上. は グ鞘 内炎症過程 を反映 す るのでは な くて,肝 細 胞. 昇を繰 返 し,悪 化す る ものは1例 に過 ぎなかつた.. の変性,壊 死 を反映 す るものとの成績 であつ た.. また上 昇す る場合 には投 与 中か ら投 与終了 後2週 間. と ころで肝 炎お よび肝 硬変症 の治療 の 目的 で副腎 皮質 ホルモ ン療 法を行 なつ た場 合,血 清GOT,. GPT. 活性値 の変動 がみ られ ることは既 に小 坂 ら3)の指摘. までが最 も多 く,比 較 的早期 に出現 し,自 覚症の 出 現 もみ られない場 合が多 く,黄 疸の 出現 をみ たもの は上昇8例 の うち1例 に過 ぎなかつ た..
(5) 233. 血 清 ト ラン ス ア ミナー ゼ 活 性 値 の 臨 床 的 意 義 に 関 す る研 究. 表3. 副 腎 皮 質 ホル モ ン に 蛋 白 同 化 ホル モ ン を 併 用 し た 場 合 の血 清GOT,. ○ は 蛋 白合 成 ホル モ ン 非 併 用 例 〓 は19‑NAPP併. 図1. 用例. 〓 はandrostan‑17β‑ol‑3‑one併. *は 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン を2回. 肝 疾 患 以外 の 症 例 に 於 け る 血 清GOT,. s:副. 用例. GPT活. 〓 はHMD併. 性値 の変動. 用例. に わ た って 使 用 した 例 数. GPTに. 及 ぼ す 副 腎 皮 質 ホル モ ンの 影 響. 腎 皮質 ホルモ ン使 用時期.
(6) 234. 氏 表4. 肝 組 織 中 のGOT,. GPT活. 平. 一. 郎. 性 値 の変 動 (慢 性 肝 炎). 図2. 慢 性 肝 炎(グ 鞘 炎 型)の. 組 織 像 と副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 后 の血 清GOT,. GPT活. ○ 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン 中 止 後 トラ ン ス ア ミナ ー ゼ活 性 値 の 上 昇 を 来 た し た もの ● 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン使 用 三 週 以 内 に 上 昇 を 来 した も の. 性値 の異常に ついて.
(7) 235. 血清 トランスア ミナーゼ活 性値 の臨床 的意義 に関す る研究 慢 性肝 炎 で は実 質 胞 細 型,瘢 痕 型 に お い て ほ とん ど活 性 の 上 昇 を み とめ な か つ た の に対 し,グ 鞘 炎 型. 揺 は 慢 性 炎 症 の 実 態 と 関係 して い るよ う で あ る. な お これ ら副 腎 皮 質 ホ ル モ ン の影 響 は そ の種 類 に. 上 昇 を み と め,急 性 肝 炎 例 よ りそ の極. よ つ て 差 異 な く,ま た これ ら の ホ ル モ ン は蛋 白 異 化. 点 に 達 す る時 期 が お くれ る傾 向 が あ り,投 与 終 了 後. 作 用 を もつ た め 蛋 白 同 化 作 用 の あ る蛋 白 同 化 ホ ル モ. 2週 間 よ り1ヵ 月 後 ま でが 最 も多 か つ た.自 覚 症 の. ン の 併 用 を して,血 清GOT,. 出 現 も過 半 数 以 上 に み られ,黄. 抑 制 し よ うと試 み たが,何. で は88.4%に. 疸 の 出現 も一 部 に み. られ た.病 型 で は Ⅲ 型 を 維 持 す る も の が 多 く,活 性 は 依 然 と して 動 揺 した.肝 硬 変 症 で は68.0%に を み とめ,そ. GPT活. 性値 の変動を. らの成 果 は え られ な かつ. た.. 上昇. 結. 論. の上 昇 の 極 点 が さ ら に お くれ,そ れ と. 共 に 自覚 症 が 出現 し易 く,黄 疸 の 出現 傾 向 も強 い.. 肝 炎 お よ び 肝 硬 変 症 にみ られ る 血 清GOT,. GPT. ま た 投 与 前 は こ れ ら酵 素 活 性 に 著 し い変 化 が な かつ. 活 性 値 の 変 動 に 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン の投 与 が 如 何 な る. た例 で も投 与 後 は 一 峰 性 な い し動 揺 を繰 返 し,容 易. 影 響 を 与 え る か に つ い て検 討 し た結 果,次. に 正 常 値 に復 しな くな つ て い る.な お 自覚 症 お よ び. え た.. 黄 疸 は これ ら酵 素 活 性 の 上 昇 しな い 例 に は み と め な い と ころ か ら,こ れ らの 症 状 は血 清GOT,. 1) 急 性 肝 炎 で は そ の60.0%が 投 与 終 了 後 も血 清GOT,. GPT活. の成 績 を. 副腎皮質 ホルモ ン. GPT活. 性値 の上昇 を示 さ. 性 値 の上 昇 と密 に 関 係 が あ り,肝 障 害 の 高 度 の 場 合. な い の に 対 し,慢 性 肝 炎 グ 鞘 炎 型 お よ び 前 硬 変,肝. に は これ らの 症 状 を現 わ す に 至 る も の と考 え られ る.. 硬 変 で は 投 与 後 上 昇 を 示 す例 が そ れ ぞ れ88.4%,. そ うす る と血 清GOT,. 75.0%,. 炎,慢 性 肝 炎,肝. GPT活. 性 値 の上 昇 は 急 性 肝. 硬 変 の 順 に 速 や か に極 期 に 達 す る. が,そ の 活 性 の 変 動 は 逆 に 少 な くな つて い る.こ れ らホ ル モ ン剤 が 肝 実 質 細 胞 に直 接 に 作 用 して,血 清 GOT,. GPT活. 性 の上 昇 を 招 い た もの で な い こ と は. 慢 性 肝 炎 の 実 質 細 胞 型 や 瘢 痕 型 で 活 性 の上 昇 を み と め な い こ と や,ま. た肝 疾 患 以 外 の他 疾 患 に 同 ホ ル モ. ン剤 を 投 与 した 際,活. 性 の 動 揺 が み と め られ な い こ. とか らい つ て も明 瞭 で あ る.一 方 同 ホル モ ン剤 投 与 時 の 肝 内 同 酵 素 活 性 を血 清 同 酵 素 活 性 の上 昇 を み と. 68.0%に. み と め られ るが,慢. 性 肝 炎 の実 質. 細 胞 型,瘢 痕 型 で は そ の ほ とん ど が投 与 終 了 後 も上 昇 を 示 さ な い. 2) 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン投 与 後 に 同 酵 素 活 性 値 の 上 昇 を 来 す 場 合 に そ の 極 点 に 達 す る時 期 は 急 性 肝 炎 が 最 も早 く,次 で 慢 性 肝 炎,肝 3) 血 清GOT,. GPT活. 硬 変 の 順 で あ る.. 性 値 の 上 昇 と 自覚 症 と の. 間 に は あ る程 度 の 関 係 が あ り,黄 疸 と は肝 硬 変 に お い て 最 も関 係 が 深 い. 4) 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン 投 与 後 の 血 清GOT,. GPT. め る例 と み とめ な い例 とで 比 較 して み る と,前 者 に. 活 性 値 の 変 動 は 急 性 肝 炎 で は 一 峰 型 を 示 し,慢 性 肝. 減 少 傾 向 が 強 い と こ ろ か ら,高 杉19)の い う 肝 内酵. 炎 グ 鞘 炎 型 で は 変 動 を 繰 返 し易 く,実 質 細 胞 型 や瘢. 素 が 逸 脱 して血 清 酵 素 活 性 を 上 昇 させ る現 象 に 一 致. 痕 型 で は 変 動 しな い.肝 硬 変 で は停 止 型 よ り一 峰型,. す る こ と に な る.そ. 変 動 型 に 移 行 して 容 易 に 正 常 値 に 復 し難 い型 が 多 い.. うす る と副 腎 皮 質 ホ ル モ ン の作. 用 は肝 内炎 症 所 見 に影 響 を 与 え,そ れ が 活 動 化 を う. 5) 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン に 蛋 白 同 化 ホ ル モ ン を 併 用. な が し,引 いて は 肝 実 質 細 胞 に影 響 を 及 ぼ して血 清. し た 場 合 も血 清GOT,. GOT,. が 出 来 な か つ た.. GPTの. 活性 の 上 昇 を 招 来 した も の と 考 え な. け れ ば な ら な い.こ の 際 急 性 肝 炎 よ り も慢 性 肝 炎,. した 場 合 に は血 清GOT,. れ らの病 態 に大 き な 影 響 を 与 え て い る炎 症 の実 態 が. つ た.. こで 副 腎 皮 質 ホル モ ン投 与 開始 後3. 変動を 阻止す るこ と. 6) 肝 疾 患 以 外 の 症 例 に 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン を 投 与. 肝 硬 変 に お いて よ り強 い影 響 を 受 け る こ と か ら,こ. 問題 で あ る.そ. GPTの. GPTの. 7) 副 腎 皮 質 ホル モ ン 投 与 後,血. 清GOT,. GPT. 組 織 中 のGOT,. GPT. 週 間 以 内 に 上 昇 を 始 め る例 と投 与 終 了 後 に上 昇 す る. 活 性 値 の 上 昇 を み る 場 合,肝. 例 と に 分 け て,投. 活 性 値 は正 常 例 に比 し低 下 した.. 与 前 の肝 組 織 像 を 検 討 して み る と,. 炎 症 反 応 の 強 い も の に早 く起 り易 い 傾 向 を み とめ て い る.急 性 肝 炎 で は 一 過 性 の 血 清GOT,. GPT活. の上 昇 を 示 す の に 反 し,慢 性 化 が 強 い 例 ほ ど,そ. 変 動 は み られ な か. 8) 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン 投 与 開 始 後 比 較 的早 期 に 血. 性. 清GOT,. の. 昇 す る症 例 に 比 し炎 症 所 見 が よ り強 くみ られ る.. 上 昇 が 繰 返 され る こ と は 炎 症 が グ 鞘 に慢 性 炎 と して 存 在 して い る こ と と関 係 が あ り,従 つ て 活 性値 の 動. GPT活. 性 値 の 上 昇 を み る症 例 は遅 れ て 上. 9) 従 つ て 慢 性 炎 症 の 実 態 と 血 清GOT,. GPT活. 性 値 に 及 ぼ す 副 腎 皮 質 ホル モ ンの 影 響 と の間 に は 関.
(8) 236. 氏. 平. 一. 係 が あ る もの と考 え られ る.. 郎. に差 を み と め な か つ た.. 10) 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン は そ の 種 類 に よ り そ の 影 響. 主 1). 氏 平 一 郎:岡. 山 医 学 会 雑 誌,. 2). 小 坂 淳 夫,島. 田 宜 浩,太 忠:最. 新 医 学,. 3). 小 坂 淳 夫,島. 田 宜 浩,網. 岡. 新 医 学,. 1009,. 原. 彊.網. 岡. 15:. 76:. 4,. 要. 文. 11) Wrobleweki, F. & La Due, J. S.: Proc. Soc.. 1964.. 田 康 幸,釈. 献. Exp. Biol. Med., 91: 569. 1956.. 14:. 舎 龍 夫,木 2264,. 忠,清. 12) Horn, H, D.: Dtsch. med. Wschr., 82: 619,. 1959.. 1957.. 藤 一 郎:最 13). 1960.. 4). 新 谷 和 夫:臨. 床 病 理,. 5:. 254,. 1957.. 5). 新 谷 和 夫:臨. 床 病 理,. 6:. 188,. 1958.. 14). 消 誌,. 57:. 112,. J.. 17). 尚:最. 新 医 学, 13:. 1: 825,. 191, 1958.. 19). Corticosteroids. Activities. 坂 田 泰 昭:日. 消 誌,. 57:. 121,. 1960,. med. Wshr., 28: 1341, 1961.. Med., 45: 801, 1956.. Significance. Ch.: Schweiz. med. Wschr., 30:. 18) Leipold, H., Wust, H. & Schon, H.: Dtsch,. 10) Wroblewski, F. & La Due, J. S.: Ann. Int.. of. 田. 科,. 777, 1959.. S.: Ann. Int. Med.: 45: 782, 1956.. Effects. 常 岡 健 二,原. 16) Weissmann,. 1960.. 9) Wroblewski, F., Tarvis, G. & La Due,. Ⅱ.. 柳 利 雄:内. med. J., 1: 543, 1958.. 8) Lindner, H.: Klin. Wschr., 36: 877, 1958.. Clinical. 尚,青. 15) Madsen, S., Bang, N. U. & Iversen,K.: Brit.. Med., 43: 345, 1955. 武 田 和 久:目. 田. 1958.. 6) Wroblewski, F. & La Due, J.S.: Ann. Int.. 7). 常 岡 健 二,原. of Serum on. in Hepatitis. the. 高 杉 年 雄:日. Transaminase. Alterations. and. 内 誌,. Cirrhosis. of. 50:. 527,. 1962.. Activities Serum. of the. Transaminase. Liver. by Ichiro Ujihira The FirstDepartment of Medicine,Okayama UniversityMedicalSchool (Instructed by Prof. Kiyowo Kosaka) Effects of corticosteroids on the alterations of serum GOT and GPT activities were studied on patients with hepatitis and cirrhosis of the liver. 1. After the corticosteroid therapy, serum GOT and GPT activities were not elevated in 60.0% of the cases of acute hepatitis. On the other hand, in chronic hepatitis with infla mmation at the portal triads, precirrhosis and cirrhosis of the liver, the percentage of the cases showing the activity elevation was 88.4%, 75.0% and 68.0%, respectively. Almost all cases of chronic hepatitis, in which degeneration of the liver cells or scar in the portal triads was the principal histological changes, showed no elevation of serum GOT and GPT activities during or after the corticosteroid treatment. 2. The time of the maximum elevation of serum GOT and GPT activities after the corticosteroid therapy was the earliest in acute hepatitis, later in chronic hepatits and the latest in cirrhosis of the liver. 3. There was some relationship between the elevation of serum GOT, GPT activities and.
(9) 血清 トランスア ミナーゼ 活性値 の臨床的意 義に関す る研 究. 237. subjective symptoms of patients. The activity elevation had the closest relationship with jaun dice in cirrhosis of the liver. 4. After the corticosteroid therapy, a single-peak rise of serum GOT and GPT activities was observed in acute hepatitis, while the cases of chronic hepatitis with inflammation at the portal triads often showed a fluctuation of the activities. The cases of chronic hepatitis, in which degeneration of the liver cells or scar in the portal triads was the principal histological changes, exhibited no elevation of the serum GOT and GPT activities after the treatment. In cirrhosis of the liver, several cases with constant values of serum GOT and GPT activities before the corticosteroid therapy exhibited a single-peak elevation or a fluctuation of the activities after the treatment. The altered values, moreover, did not easily decrease to the normal levels. 5. Catabolic hormone of protein, used in addition to corticosteroids, could not preclude the elevation of serum GOT and GPT activities. 6. In patients without hepatic diseases, corticosteroids did not appear to modify the serum GOT and GPT activities. 7. The GOT and GPT activities in the tissue homogenates of the liver were lowered when the activities in serum were elevated after the corticosteroid therapy. 8. In the cases where the activity elevation was observed at the earlier stage after the commen ement of the corticosteroid therapy, the inflammatory changes of the liver were stronger than in those with the later elevation of serum GOT and GPT activities. 9. Therefore, it may be reasonable to infer that there is a close relationship between a factor or factors of the chronification of hepatitis and the effects of corticosteroids on serum GOT and GPT activities. 10. Differences of the compounds of corticosteroids did not produce any significant changes in the effects on serum GOT and GPT activities..
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