九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
『全国鉱山と大山祇神社(第一輯)』(国弊大社大山祇 神社々務所、一九四〇年)
西尾, 典子
九州大学大学院
https://doi.org/10.15017/26289
出版情報:エネルギー史研究 : 石炭を中心として. 28, pp.213-260, 2013-03-22. Manuscript Library, Business and Economics Section, Kyushu University
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権利関係:
はじめに本稿は、九州大学付属図書館附設記録資料館が所蔵する『全国鉱山と大山祇神社(第一輯)』についての資料紹介を企図するものである。『全国鉱山と大山祇神社』は、第一輯とあるが、第二輯以降については散見の限り見当たらない。この資料の刊行が一九四〇年であることから、戦時期の混乱により続刊が図られなかったと考えられる。一九四〇年は紀元二六〇〇年にあたり、この資料も紀元二六〇〇年記念として国幣大社大山祇神社宮司の三島敦雄名義で刊行されている。大山祇とはオオヤマヅミと読む。祭神は、大山積(オオヤマヅミ)神であり、「祇」ではなく「積」の字があてられている。大山祇神社の本社は、瀬戸内海に浮かぶ島の一つである大三島町(愛媛県今治市)に位置している。戦前期におけるこの神社の社各(旧社各)は、国幣大社であった。国幣大社大山祇神社は、全国に点在している大山祇神社の調査を行い、一九四〇年にこの資料を刊行した。「諸言」によると、大山祇神社は「古 来社号を日本総鎮守と称へられ、その御神徳は、鉱山農林殖産工業に、亦その赫灼たる御神威により、武神として、日本水軍の守護神として崇敬せらる」とある。大山祇神社はこの霊験を以てして、「各地各所に分祭せられ、殊に全国における鉱山の守護神」となっていった様子が確認できる。大山積神は鉱山の守護神であり、日本の鉱山に祀られていた。
一.資料の特徴
はじめにで述べたとおり、大山積神は戦前期において日本の鉱山に祀られた神であり、それを祭神とする神社が大山祇神社(単に「山神社」とも呼ばれた)である。本資料を制作するための調査が行われていた時期は、一九三六年末から一九三八年にかけてであることが資料より推察できる。当該期の政局に目を転じると、皇道派と統制派が国の運営をめぐる諸政策にて激しい衝突を繰り返し、皇道派がその地位を失った時期である。その後、日本の経済政策は統制派色を強めていき、御承知置き (
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【資料紹介】 『全国鉱山と大山祇神社(第一輯) 』 (国幣大社大山祇神社々務所、一九四〇年)
西 尾 典 子
のとおり、準戦時体制下における統制経済が展開されていくこととなった。当該期において、日本のエネルギーの根幹を担っていた石炭鉱業や、増産が必要とされた資材や資源を採鉱するその他の鉱業分野においても、この体制の影響が強く反映されることとなる。大山祇神社を調査した本資料の成立時期が、このような時期に当たっていることは大変に興味深いものである。「諸言」には、「現下非常時局に於て益々敬神と社会生活の融合せられ、皇国精神の発揚して帝国工業の躍進に資する所あらば、本懐之れに過ぎず」とある。この一文には、統制派的な経済体制と皇道派的な皇国観との融合が端的に表れているといえる。時代背景を鑑みるに、鉱業分野では戦時への対応として、石炭や鉄及び非鉄金属類の増産が急務であり、これは統制派の実現しようとする統制経済に呼応するものであった。一方で、それを精神面で下支えしたのは、皇道派的な皇国観でもあったことがこの「諸言」に表れている。また、本資料には、本土以外の地域に建立された山神社も掲載されている。大山積神は、樺太・台湾・中国・朝鮮の炭鉱にも祀られていた。これら本土外に存在した山神社に関する記事の中で、特に注目できるのは、朝鮮合同炭礦鶏林山神社における「神社崇敬状況」についての記述である。これによると、「従業員殆んど鮮人にして敬神観念薄く(中略)毎年の祭日以外参拝する者な」しとの状況が記されている。この状況について企業側は、「全従業員の敬神観念を皷吹して諸種の崇敬活動をなし併せて日本精神の涵養に務む」との見解を示している。ここから朝鮮における皇民化政策が、いかに困難性を孕むものであったかを窺い知ることが出来よう。 ( ) 3
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二.全国大山祇神社の設立時期
本資料で紹介されている全国の大山祇神社について、その設立時期を確認しておこう。表
1は、年代
別に何社の大山祇神社が設立されたのかについてまとめたものである。一番古いものは、大山積神が「神武天皇建国以前に於て皇国鎮護の霊神として鎮祭」されたという愛媛県の国幣大社大山祇神社であるが、それを除くと、慶長年間に新潟県の佐渡に設立された大山祇神社、元禄時代に愛媛県別子に設立された大山祇神社、安政年間に福岡県の笠松峠愛宕神社に大山積神が合祀された例がある。表
一九三〇年代に次いで二番目に頻繁であった時期で いた。続く一九二〇年代は、大山祇神社の建立が の増加とそれに伴う新しい炭坑の増設が存在して された背景には、第一次世界大戦による石炭輸出量 された。一九一〇年代後半に大山祇神社が多く設立 年代前半に四社、同後半には八社の計一二社が新設 社が設立されている。一九一〇年代には、一九一〇 一九〇〇年代前半には一社、同後半には五社の計六 の建立が増加するのは、一九〇〇年代からであり、 九〇年代には二社が新設されている。大山祇神社 けては、七〇年代と八〇年代にはそれぞれ一社、 1をみると、一八七〇年代から九〇年代にか 年代
区分 前半 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半
新設社数 1 1 2 1 5 4 8 6 10 10 16 4 3 1
注:国幣大社大山祇神社々務所『全国鉱山と大山祇神社(第一輯)』(国幣大社大山祇神社々務所、1940年)をもとに作成。
1870年代 1880年代 1890年代 1900年代 1910年代 1920年代 1930年代
前近代 不 明
未完 成 表1 全国の鉱山に大山積神が祀られた時期
あるが、一九二〇年代前半には六社、後半には一〇社が新たに設立されている。これには、第一次世界大戦後の一九二〇年代に財閥が進めたカルテル独占のより、中小炭鉱が淘汰されていく一方で、大企業による炭 坑の買収と保護のもと、新たな炭坑も開鑿されていったことが関係していたといえよう。大山祇神社の設立が最も頻繁であったのは、準戦時期に当たる一九三〇年代であった。一九三〇年代前半には一〇社が、後半には一六社の計二六社が建立されている。建立された鉱山は炭鉱業が多く、これは準戦時体制下の統制経済に伴う石炭の増産計画と炭坑の増加が深く関っていたと考えられる。このように全国的に大山祇神社が増加したことと、炭鉱業やその他諸々の鉱山業における鉱山及び坑の増加は不可分の関係にあるようだ。この資料によって神社の分布から鉱業を考察するという新たな視点の提供につながるのではあるまいか。
三.合祀神について
表
2は、全国の大山祇神社に合祀されていた祭神を一覧
にしたものである。大山祇神社には、大山積神のみを祀った神社と、大山積神と何らかの神を合祀した神社の二種類が存在した。本資料によると、掲載された全七三社の内、二三社が大山積神と他の祭神を合祀している。ここでは、合祀されている祭神を確認していく。表
2をみると、金山彦神や金山姫神といった神が合祀さ
れていることが確認できる。金山彦神や金山姫神も大山積神と同様に鉱山の守護神であり、三井鉱山株式会社の砂川 (
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社名 合祀神 所在道府県 所在地 企業 備考
村社大山積神社 倉稲魂命 愛媛県 別子鉱業所 住友鉱業株式会社 1691年大山祇神社の御分霊奉祠、1928年遷座 上砂川山神社 金山彦命 北海道 砂川鉱業所 三井鉱山株式会社 1915年炭山神として奉斎、1930年国幣大社大
山祇神社並に国幣大社南宮神社から神璽を受 け合祀
県社大山祇神社 木花開耶姫命 新潟県 佐渡鉱山 三菱鉱業株式会社 1605年創建、1873年県社 大夕張坑口神社 天照皇大神 北海道 大夕張砿業
所 三菱鉱業株式会社 1935年鎮座 大夕張神社 大国主大神
茅野媛命 北海道 大夕張砿業
所 三菱鉱業株式会社 1929年鎮座 山神社 古河市兵衛 福岡県 西武鉱業所
目尾炭砿 古河石炭鉱業株式会社1916年創建、1935年国幣大社大山祇神社から 神璽を受け合祀
大山祇神社 五十猛神
金山彦神 福岡県 赤池鉱業所 明治鉱業株式会社 1920年鎮座 大山祇神社
金山彦大神 大地主大神 埴安大神 産土大神
福岡県 高田炭礦 明治鉱業株式会社
在来高田炭礦に鎮祭されていたものを明治鉱 業株式会社がこれを購入した後に祀る、由緒な ど不詳
山神社 大地主大神 福岡県 高田炭礦久
原坑 明治鉱業株式会社 1929年鎮座 大山祇神社 天照皇大神
大地主神 長崎県 崎戸礦業所 九州汽船炭礦株式会社 1914年鎮座 大山祇神社 金山彦神 福岡県 赤坂鉱業所 株式会社麻生商店 1914年鎮座
笠松神社 大地主神
息長足姫命 福岡県 芳雄山内鉱
業所 株式会社麻生商店
笠松峠愛宕神社として息長足姫命を奉斎、安 政年間相殿神として大地主神・大山積神を合 祀、1892年麻生太右衛門がこれを改築し、山 内坑の鎮守とする。1918年遷座 嘉麻神社 息長足姫神
大地主神 福岡県 愛宕鉱業所 嘉麻興業株式会社 1934年笠松神社より分社
山神社 青木稲荷大明神福岡県 敷島炭鉱 1926年鎮座
山神社 成田不動尊 福岡県 深坂鉱業所
深坂炭坑 1928年鎮座
萬字神社 大国主大神
萱野姫神 北海道 萬字礦 北海道炭礦汽船株式会社1902年鎮座 美流渡神社 大国主大神
萱野姫神 北海道 萬字礦美流
渡坑 北海道炭礦汽船株式会社1919年鎮座 山神社 大己貴命 福岡県 三上炭坑(玄
王炭坑) 1926年鎮座
亀山山神社 伊勢大神宮 福岡県 亀山鉱業所 東邦炭礦株式会社 1909年造営、1927年伊勢大神宮の神璽を受け る、1936年国幣大社大山祇神社の神璽を奉斎 山神社 豊川稲荷大明神貴船神 福岡県 大谷炭鉱 大谷炭礦株式会社 1923年鎮座
珍内炭山神社
天照皇大神 豊受大神 明治天皇 照憲皇太后
樺太 珍内炭砿 樺太炭業株式会社 1934年鎮座
岩倉稲荷神社 宇賀魂神 長崎県 太平炭鉱 1880年頃鎮座
瑞芳山神社 金山彦神
金山姫神 台湾 瑞芳鉱山 基隆炭礦株式会社 1897年鎮座
注:国幣大社大山祇神社々務所『全国鉱山と大山祇神社(第一輯)』(国幣大社大山祇神社々務所、1940年)をもとに作成。
表2 大山祇神社の合祀神
鉱業所や、三井鉱山の関連会社である台湾の基隆炭礦株式会社の瑞芳鉱山、地方財閥である明治鉱山株式会社所有の高田炭礦、株式会社麻生商店の赤坂鉱業所などに隣接する神社に祀られていた。また、茅野媛(萱野姫)神や木花開耶姫神といった女性神が祀られていることも目を引く。この二神は、茅野媛が大山積神の配偶者で、木花開耶姫が大山積神の娘である。鉱山の祭神として、大山積神とともに大山積神の配偶者や娘が合祀されていたという点は大変興味深い。因みに、愛媛県にある国幣大社大山祇神社には、大山積神のもう一人の娘であり木花開耶姫の姉である磐長姫も合祀されている。福岡県の炭鉱に合祀された祭神として、息長足姫命を祀った神社も確認できる。息長足姫とは神功皇后のことであり、三韓征伐の折に北部九州を拠点としたことで知られている。神功皇后が祀られている神社に、大山積神を後に合祀するという方法も北部九州の特徴の一つとして見受けられよう。
おわりに以上述べてきたように、本資料には炭鉱業や鉱山業の守護神として戦前期の日本を支えた大山積神、そしてその神を祀った大山祇神社が紹介されている。本資料より、炭鉱や鉱山と宗教との密接なる関係を看取していただければ幸甚である。復刻にあたっては、原則として旧字は新字に改めた。ただし、「礦」および固有名詞中の「鐡・萬」は旧字のままとした。また、「大正鉱業」と「大正礦業」というように同じ対象に異なる漢字が用いられている箇 所が散見されるが、原資料のままとした。目次のページ数も原資料のままとしている。
注
(1) 国幣大社大山祇神社々務所『全国鉱山と大山祇神社(第一輯)』(国幣大社大山祇神社々務所、一九四〇年)一頁。(2) 同右。(3) 松尾純広「石炭鉱業連合会と昭和石炭株式会社」(橋本寿朗・武田晴人編『両大戦間期日本のカルテル』御茶の水書房、一九八五年)二七二頁。(4) 前掲『全国鉱山と大山祇神社(第一輯)』二頁。(5) 前掲「石炭鉱業連合会と昭和石炭株式会社」。(6)
一九九七年)を参考とした。 (7)神々の説明については青木周平他編『日本神話事典』(大和書房、 一九八七)五頁。 本研究会編『年報・近代日本研究―九―戦時経済』山川出版社、 「中村隆英「「準戦時」から「戦時」経済体制への移行」(近代日
全国鉱山と大山祇神社 第一輯
緒言
全国鉱山の総鎮守たる国幣大社大山祇神社は、瀬戸内海の中央、愛媛県大三島に神武天皇建国以前に於て皇国鎮護の霊神として鎮祭せられ、実に全国屈指の大社なり。古来社号を日本総鎮守と称へられ、その御神徳は、鉱山農林殖産工業に、亦その赫灼たる御神威に因り、武神として、日本水軍の守護神として崇敬せらる。隨て汎く各地各所に分祭せられ、殊に全国に於ける鉱山の守護神として、洽く奉斎せらるゝ由縁にして、当神社は実にその大本社なり。爰に全国鉱山に於ける日常生活経営に当り、その氏神大山祇神社並に大本社たる国幣大社大山祇神社を中心として真剣なる活動をせられ、所謂神人協力文明創造の惟神道の大理想を実行に努力せられつゝあるは、極めて皇国の為欣快に堪へざる所なり。之を以て昭和十三年現在の実況を調査して「全国鉱山と大山祇神社第一輯」を編纂刊行し、現下非常時局に於て益々敬神と社会生活の融合せられ、皇国精神の発揚して帝国工業の躍進に資する所あらば、本懐之れに過ぎず。終に望み本書編輯の資料を各鉱山会社より特に寄せらる、深く感謝の意を表する次第なり。紀元二千六百年記念昭和十五年二月紀元節祭日国幣大社大山祇神社宮司 三島敦雄
国弊大社大山祇神社石大鳥居境内御串山海岸
目次 愛媛県 村社 大山積神社 住友鉱業株式会社別子鉱業所
…………
(一)北海道 奔別山神社 住友炭礦株式会社奔別鉱業所奔別礦 …(四)
同 唐松山神社 同 同 唐松礦
…(六)
福岡県 大山祇神社 三井鉱山株式会社田川鉱業所第二坑
…(七)
北海道 上砂川山神社 同 砂川鉱業所
…………
(九)新潟県 県社 大山祇神社 三菱鉱業株式会社佐渡鉱山 …………
(一一)福岡県 山神社 同 飯塚鉱業所 ………
(一四)同 山神社 同 鯰田炭坑第一坑 …(一六)
同 山神社 同 鯰田炭坑第四坑
…(一八)
同 山神社 同 鯰田炭坑第五坑
…(一九)
同 山神社 同 鯰田炭坑第六坑
…(二一)
同 方城炭坑山神社 同 方城炭坑
…………
(二二)同 金田坑山神社 同 方城炭坑金田坑 …(二四)
北海道 大夕張坑口神社 同 大夕張鉱業所
……
(二五)同 大夕張神社 同 大夕張鉱業所 ……
(二六)群馬県 大山祇神社 同 根羽沢鉱山 ………
(二七)福島県 大山祇神社 古河石炭鉱業株式会社好間鉱業所好間炭礦 ……(二八)福岡県 山神社 同 西部鉱業所下山田炭礦
………
(三一)同 山神社 同 同 目尾炭礦 …………
(三六)同 大嶽神社 明治鉱業株式会社豊国鉱業所 ………
(三九)同 大山祇神社 同 赤池鉱業所 ………
(四一)
国弊大社大山祇神社拝殿 国弊大社大山祇神社正面及大楠
国弊大社大山祇神社宝物館
同 山神社 同 山田炭礦
………
(七五)同 山神社 大阪市 尼崎伊三郎 敷島炭鉱 ……
(七六)同 山神社 赤司初太郎 深坂鉱業所深坂炭坑 …(七七)
北海道 萬字神社 北海道炭礦汽船株式会社萬字坑
……
(七八)同 美流渡神社 同 萬字礦美流渡坑 ……
(七九)福岡県 山神社 大正鉱業株式会社中鶴第一坑 ………
(八〇)同 大山祇神社 小林鉱業株式会社新手炭坑 …………
(八二)長崎県 大山祇神社 松島炭鉱株式会社松島炭坑 …………
(八四)福岡県 大山祇神社 平山鉱業株式会社平山鉱業所 ………
(八七)同 大山祇神社 田籠寅蔵 大定炭坑 ………
(九〇)同 大山祇神社 同 昭嘉炭礦 ………
(九一)同 山神社 同 三上炭坑 ………
(九二)同 山神社 田籠鉱業株式会社昭嘉炭坑 …………
(九三)同 大山祇神社 九州曹達株式会社西川鉱業所 ………
(九四)同 亀山山神社 東邦炭礦株式会社亀山鉱業所 ………
(九五)同 山神社 嘉穂礦業株式会社嘉穂礦業所 ………
(九六)同 大山祇神社 産業セメント鐡道株式会社 …………
(九八)同 山神社 大谷炭礦株式会社大谷炭礦 ………
(一〇〇)同 山神社 藤井礦業株式会社新目尾炭坑 ……
(一〇一)同 金井神社 金井礦山星野鉱業所金井星野礦山 (一〇二)
同 大山祇神社 浅野セメント株式会社香春工場
…(一〇三)
同 山神社 共同石炭株式会社島廻炭鉱
………
(一〇五)北海道 山神社 茅沼炭礦株式会社茅沼炭礦 ………
(一〇六)福岡県 山神社 長尾礦業所位登炭坑 ………
(一〇七) 同 大山祇神社 同 赤池発電所
………
(四三)同 大山祇神社 同 明治鉱業所
………
(四四)同 大山祇神社 同 高田炭礦
…………
(四五)同 山神社 同 高田炭礦久原坑
…(四七)
北海道 大山祇神社 同
昭和炭礦
…………
(五一)長崎県 山神社 日本製鐡株式会社二瀬鉱業所鹿町支所加勢坑 ……(五二)同 山神社 同 二瀬鉱業所鹿町支所鹿町本坑
……(五五)高知県 白瀧鉱山山神社 同 白瀧鉱山………(五七)同 下川鉱山山神社 同 下川鉱山………(五八)長崎県 大山祇神社 九州炭礦汽船株式会社崎戸礦業所
…(五九)
同 大山祇神社 同 崎戸礦業所二坑
…(六一)
福岡県 大山祇神社 株式会社麻生商店赤坂鉱業所
………
(六三)同 山神社 同 豆田鉱業所 ………
(六四)同 山神社 同 上三緒鉱業所 ……
(六五)同 笠松神社 同 芳雄山内鉱業所 …(六六)
同 山神社 九州鉱業株式会社起行小松鉱業所
…(六七)
同 嘉麻神社 嘉麻興業株式会社愛宕鉱業所
………
(六九)樺太 山神社 樺太鉱業株式会社大栄鉱業所 ………
(七〇)同 大山祇神社 同 大平炭礦 …………
(七一)福岡県 大山祇神社 日本化学工業株式会社遠賀礦業所第一高松炭礦 ……(七二)同 山神社 同 第二高松炭礦
……
(七四)
同 庄司大山祇神社 三崎知一 庄司鉱業所
………
(一〇八)同 山神社 久恒貞雄 猪之鼻炭坑 ………
(一〇九)樺太 珍内炭山神社 樺太炭業株式会社珍内炭礦 ………
(一一〇)長崎県 岩倉稲荷神社 眞木修平 大平炭礦 ………
(一一一)熊本県 山神社 魚貫炭礦株式会社魚貫鉱業所 ……
(一一二)台湾 瑞芳山神社 瑞芳礦山 ………
(一一三)朝鮮 鶏林山神社 朝鮮合同炭礦株式会社鶏林鉱業所 (一一四)
大山祇神社御神璽奉斎ノ全国鉱山炭礦(昭和十四年十二月現在)
……(一一五)目次 終
全国鉱山と大山祇神社 第一輯
愛媛県新居郡角野村大字角野字新田
住友鉱業株式会社 別子鉱業所鎮座
村社 大山積神社
祭神由緒大山積神相殿倉稲魂命元禄四年六月大阪市住友吉左衛門鉱山開業の際鎮護の神として大三島大山祇神社の御分霊を別子山村字足谷の内小字山方に奉祠し、大正元年九月別子山村字足谷の内小字目出度町に移転奉遷し、大正四年十二月別子山村に於ける鉱業の諸設備を撤去し新居郡角野村に移し角野村内宮社に仮遷座を行ひ、昭和三年五月一日現社地に正遷座祭を執行す。祭日 五月一、二、三日社殿本殿建坪三坪、幣殿建坪五坪八合二勺、拝殿建坪十二坪。従業員献納の注連石弐対、灯籠弐対、狛犬弐対、鉄鎖柵七八本、玉垣一千二百七十三本あり。神社崇敬状況従業員総数 約七千人一 神域は総て従業員の労働奉仕に依り完成されたるものなり。住友礦業株式会社別子鉱業所 大山積神社
一 毎年一月一日大山積神社に於て新年大鉑祭を執行し、全従業員参列し一ヶ年間の作業安全を祈念し、予て御本社国幣大社大山祇神社より拝受せる守護の御神符を配布す、右御神符は各工場事務所に持帰り一ヶ年之を奉斎す。尚当日神職各工場事務所の修祓を為す。一 坑内従業員は、入坑出坑の際坑口に奉斎せる御神符に拝礼をなす。一 五月一、二、三日の大祭には、全従業員に対し御神符及撒饌を拝受せしむ。一 右大祭日には、社前相撲場に於て奉納相撲大会を開催す。一 全国鉱山安全週間には、大山積神社に於て安全祈願祭を執行し代表者を参拝せしむ。尚工場に於ては前記守護の御神符の前に集合し安全祈願をなす。一 毎年十二月三十日大竪坑々底に於て坑内祈祷祭を執行し代表者を参列せしむ。一 東平、四阪島其他各事業地に山神社を奉斎す。
北海道空知郡三笠山村大字幾春別村字奔別
住友炭礦株式会社 奔別礦業所奔別礦鎮座
奔別山神社
祭神由緒大山積神 詳かならざるも明治三十五年頃元山に建立、大正九年頃現在の地に奉遷せるものなり。祭日 五月十一、十二日 月例祭 毎月一日社殿本殿煉瓦造亜鉛葺建坪一坪、幣殿木造柾葺建坪二坪二合五勺、拝殿木造柾葺建坪六坪、目下御改築中なり。神社崇敬状況従業員総数 一千九十三名一 従業員は入坑出坑の際及び神社前通行の際は必ず拝礼をなす。一 毎月々例祭には、当番班を定め境内及社前を清掃奉仕す。一 大祭日には、青年学校生徒及健児団境内社前の清掃奉仕をなす。一 全国鉱山安全週間には、安全祈願祭を執行し、期間中は朝夕二回に亘り神社前に集合し、皇居及神社に拝礼す。一 入営除隊兵は、必ず神社に参拝奉告す。北海道空知郡三笠山大字市来知村字藤松沢
住友炭礦株式会社 奔別礦業所唐松礦鎮座
唐松山神社
祭神由緒大山積神大正五年九月元山坑口附近に奉斎し、昭和五年五月現在の位置に奉遷す。祭日 五月十一、十二日 月例祭 毎月一日社殿本殿神明造建坪四合四勺、幣殿建坪一坪八合三勺、拝殿建坪六坪住友別子鉱業所大山積神社大祭 奉納相撲大会状況
神社崇敬状況従業員総数 三百六十二名其他奔別礦に同じ。
福岡県田川郡後藤寺町大字川宮千四百九拾四番地
三井鉱山株式会社 田川鉱業所第二坑鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神明治四拾三年六月の御鎮座にして、昭和十一年三月国幣大社大山祇神社の御神璽奉斎す。祭日 五月廿、廿一日社殿本殿檜皮厚葺建坪七合、周囲に花崗岩玉垣をめぐらす。拝殿瓦葺建坪廿坪、輿庫瓦葺建坪参坪、遷宮記念塔弐坪弐合五勺周囲に玉垣、石鳥居参基、鉄鳥居壱基、狛犬一対、石灯籠弐対、境内洞窟(内部一坪五合)に須佐神社神璽奉斎す。神社崇敬状況従業員総数 壱千九拾壱名 家族総数 弐千弐百弐名一 従業員は、各繰込毎に繰込場に奉斎の御神璽に向ひ黙祷を捧げ安全歌を合唱して入坑す。一 主婦会にて拾名宛順番に毎月末神殿拝殿境内の清掃奉仕をなす。一 主婦会全員毎月一日早朝山神社に参拝して従業員の安全祈願をなす。 一 全国鉱山安全週間には、大山祇神社に於て安全祈願祭を執行し、全従業員参列し御神符を拝受す。北海道空知郡砂川二拾二番地 三井鉱山株式会社 砂川鉱業所鎮座
上砂川山神社
祭神由緒大山積神 金山彦命大正四年一月三井鉱山株式会社により砂川炭礦開発せられ事業開始と共に炭山守護神として奉斎し、昭和五年国幣大社大山祇神社並に国幣大社南宮神社の御神璽を拝受して奉斎す。祭日 五月十一日、十二日社殿社殿は、再三改修せられ現在の建造物は、本殿建坪二坪二合五勺、幣殿建坪三坪七合五勺、廊下建坪一坪七合五勺、拝殿建坪十三坪五合、向拝殿建坪二坪七合五勺。境内は、四百九十五坪にして、従業員献納の玉垣(札幌軟石)、狛犬一対(花崗石)、絵馬堂建坪六坪あり。境内には桜松檜等三百余本の植樹を施せり。三井鉱山株式会社砂川鉱業所上砂川山神社
三井田川鉱業所第二坑 大山祇神社祭典
神社崇敬状況従業員総数 参千壱百名一 従業員は、入坑出坑の際必ず一同山神社に向ひ拝礼黙祷を捧ぐ。一 当所内居住者は、総て山神社前を通過する場合は神前に向ひ拝礼す。一 従業員の青年団、軍人分会、青年学校、少年少女団及び主婦会は、随時山神社の社殿境内の清掃及び植樹の手入を奉仕し、又冬期参拝に便ならしむるため社前参道の除雪作業を奉仕す。一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し、週間終了後は奉告祭を執行す。一 青年団は、毎月一回早起会を行ひ必ず山神社を遥拝し、次いで他の諸行事をなす。一 年一回従業員代表を皇居遥拝、伊勢神宮、明治神宮に参拝せしめ、出発に当りて山神社に於て祈願祭を執行し、帰山の後は奉告祭を執行す。一 最近山神社に於て神前結婚式をなす者増加の傾向あり。
新潟県佐渡郡相川町大字下山之神町
三菱鉱業株式会社佐渡鉱山 佐渡鉱山鎮座
県社 大山祇神社
祭神由緒大山積神 木花開耶姫命創建 慶長十年五月奉行大久保長安の金銀山鎮護のため創建せし所にして、慶長十二年七 月神道管領長たりし卜部兼治朝臣、奉行の請に応じ勧請の正式を挙行せられ、是より以後は社料として毎年米五十俵を供進せられたり。明治六年九月県社に列せらる。祭日 大祭日 七月十三日 祈年祭 二月十九日新嘗祭 十一月廿七日社殿本殿七坪五分、幣殿七坪五分、拝殿十五坪、木造鳥居壱基、石造狛犬壱対、石造灯籠弐対あり。神社崇社 ママ敬状況従業員総数 一千八百二十二名内 本山 一千五百七十二名 支山 二百五十名一 毎年一月三日大山祇神社に於て鉱山全従業員の安全祈願並に金銀湧出繁栄祈願祭執行し、代表者参列す。一 毎朝必ず入坑前に大山祇神社に黙祷遥拝の後国民体操をなし、出坑後に基本体操並大山祇神社遥拝安全標語を朗誦す。一 全国坑山安全週間中の第一日は、大山祇神社に於て安全祈願祭を執行す。一 精神作興週間には、行事予定表中に敬神日を加へ、伊勢神宮、皇
三菱鉱業株式会社佐渡鉱山大山祇神社
居、大山祇神社の遥拝の後、敬神に関する講演会を開催す。一 一月六日には鉱山構内に祭場を設け、従業員の安全祈願祭を執行す。一 大祭日には三日間の休日を与へ、第一日には、早朝大山祇神社に集合して祭典に参列し、拝殿に於て労務者の善行表彰式を挙行し、終て神輿渡御の儀あり、鉱山長以下全員供奉し、鉱山構内二ヶ所の御旅所に於て祭典を執行せられ、余興として次の如き催あり。
(一)蓬莱組奉唱、(二)山車数台、(三)宝探し商品授与、(四)郷土芸術大会、(五)従業員総踊、(六)相撲大会一 毎年二月十九日祈年祭、十一月廿七日新嘗祭には、大山祇神社に参拝代表者祭典に参列す。
福岡県嘉穂郡穂波村大字平恒百九拾五番地
三菱鉱業株式会社 飯塚礦業所鎮座
山 神 社
祭神由緒大山積神昭和八年四月二十九日、旧六坑山神社、旧三尺二坑山神社、旧第二坑山神社を合祀して現在の山神社と改称す。祭日 四月二十九日社殿神殿建坪一坪、コンクリート鳥居壱基、木製鳥居壱基。神社崇敬状況従業員総数 弐千六百五十四名一 主婦会、少年団、少女会は時々山神社境内の清掃植樹作業を奉仕 す。一 全国鉱山安全週間には山神社に於て安全祈願祭を執行し、全従業員参列す。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を従業員に拝受せしむ。一 山神社々頭に於て一月一日新年拝賀式其他諸式祭典を随事執行す。一 繰込場に於ける繰込学校開講前に従業員一同山神社に向つて遥拝す。一 山神社祭日当日は奉納相撲、演芸其他各種の余興を行ひ、又境内公園内には模擬店を設けて全山挙つて山神社の祭典を寿ぐ。福岡県飯塚市大字鯰田 三菱鉱業株式会社 鯰田炭坑第一坑鎮座
山 神 社
祭神由緒大山祇神御鎮座の年月日は不明なり。毎月一日を例祭日とし、毎年四月上旬十一月上旬の二回に春秋大祭を執行す。社殿本殿は建坪二坪半にして高さ四尺の石垣の上に建立す。拝殿は木造にて建坪六坪あり。猶従業員有志の献納せる石鳥居壱基あり。神社崇敬状況従業員総数 八百五十九名一 協和会組長中より山神社委員を委嘱し、労務係指導の下に例祭及大祭其の他山神社に関する事項の世話をなす。一 従業員は必ず入坑前一斉に其場に於て山神社に向ひ遥拝黙祷を捧ぐ。一 従業員、青年団、在郷軍人、主婦会、処女会は、毎月一回夫々境内の清掃奉仕をなす。一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し、全従業員及家族等参列す。一 山神社境内に桜樹其他四季の草花樹木を植樹し、神社を一層壮厳ならしめ、敬神の良風を助長せしむると共に従業員保健上の安息所ともならしむ。
福岡県嘉穂郡庄内村大字有井 三菱鉱業株式会社 鯰田炭坑第四坑鎮座
山 神 社
祭神由緒大山祇神大正九年十一月一日御鎮座祭日 春秋二期社殿祠高一尺七寸巾一尺五寸、台石高四尺坪数二坪二合五勺、玉垣坪数三坪、従業員献納の花崗岩製鳥居注連柱あり。神社崇敬状況従業員総数 五百八十九名一 従業員は、毎日入坑出坑の際必ず神前に拝礼をなす。 一 主婦会員は、毎月一回神前に集合して安全祈願をなす。一 少年団員は、毎月四回社頭に於て早天修養会を催し、父兄の安全祈願をなす。一 入営退営の場合各種団体神前に集合して奉告祭を執行す。一 年一回御本社国幣大社大山祇神社の大麻及安全御守を従業員に洩れなく拝受せしむ。福岡県嘉穂郡稲築村大字鴨生 三菱鉱業株式会社 鯰田炭坑第五坑
山 神 社
祭神由緒大山祇神御鎮座の年月日は不明なり。祭日 春季大祭 四月上旬 秋季大祭 十一月三日毎月一日を月例祭日とす。社殿本殿は約三坪高さ四尺の石垣の上に建立す。拝殿は木造にして建坪七坪なり。従業員の献納せる石造鳥居一基あり、坑口前面に遥拝所を建立す。神社崇敬状況従業員総数 一千七十八名(職員六十一名を含む)一 協和会組長中より山神社委員八名を委嘱し、労務係主席指揮の下に例祭及大祭其他山神社に関する一切の世話をなさしむ。一 従業員は必ず入坑前遥拝所前に集合しラヂオ体操を行ひ、山神社に向つて拝礼をなす。
一 従業員、青年団、在郷軍人会、主婦会、処女会は夫々毎月一回境内の清掃奉仕をなす。一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し、全従業員及家族参列し、主婦会々員は、早朝または夕刻に山神社に参拝して夫君の安全を祈願し、尚坑口に堵列して昇坑者には犒労の辞を呈し、入坑者には御神符を拝受せしむ。一 山神社境内を公園となし、桜樹其他四季の草花樹木を植樹して神社を一層壮厳ならしめ、敬神の良風を助長せしむると共に、従業員保健上の安息所ともならしむ。
福岡県嘉穂郡庄内村大字綱分 三菱鉱業株式会社 鯰田炭坑第六坑鎮座
山 神 社
祭神由緒大山祇命御鎮座の年月日は不明なり。祭日 春季大祭 四月三日 秋季大祭 十一月三日社殿本殿藁葺建坪三坪、拝殿トタン葺建坪六坪、従業員献納の木造鳥居二基あり。神社崇敬状況従業員総数 七百六十二名一 従業員は、必ず入坑出坑の際山神社に向つて拍手拝礼をなす。一 主婦会の月例行事として各区に日割し、毎日社前の清掃をなし安全祈願をなす。 一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し全従業員参列す。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻及安全御守を従業員に拝受せしむ。福岡県田川郡方城村大字伊方 三菱鉱業株式会社 方城炭坑鎮座
方城炭坑山神社
祭神由緒大山積神大正十二年四月一日御鎮座祭日 春季大祭 四月二十九日 秋季大祭 十一月三日社殿本殿石造、拝殿瓦葺建坪十二坪、従業員献納の石鳥居壱基 狛犬一対植樹あり。神社崇敬状況従業員総数 壱千四百弐拾壱名一 従業員は、必ず入坑出坑の行事として山神社に向つて拍手拝礼をなす。一 従業員並に家族は、毎週山神社境内の清掃奉仕をなす。一 毎月一日祭を執行し、主として主婦参拝して安全祈願をなす。一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し、代表者を英彦山に於て執行の大祭に参列せしめ祈願をなす。三菱鉱業株式会社方城炭坑山神社
一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻、安全御守を従業員に拝受せしむ。
福岡県田川郡糸田村大字大熊 三菱鉱業株式会社 方城炭坑金田坑鎮座
金田坑山神社
祭神由緒大山積神 現在坑口に奉斎す。社殿本抗は開抗日浅きため社殿建設目下計画中にして昭和十二年中には完成の予定なり。神社崇敬状況従業員総数 五百弐拾名北海道夕張郡夕張町字大夕張 三菱鉱業株式会社 大夕張礦業所鎮座
大夕張坑口神社
祭神由緒天照皇大神 大山祇大神昭和十年十月御鎮座祭日 十月六日社殿神殿建坪三合一勺九才、従業員献納の石灯籠一対、鳥居一基、神幕一張、玉垣あり。神社崇敬具状況一 従業員は、常に神域の清掃奉仕をなす。 一 毎日従業員入出坑の際は、坑口神社に向ひ安全祈願と感謝の拝礼をなす。一 全国鉱山安全週間第一日には、神前に於て祈願祭を執行し、従業員に御神符を拝受せしめ、最終日には奉告祭を執行す。北海道夕張郡夕張町字大夕張 三菱鉱業株式会社 大夕張礦業所鎮座
大夕張神社
祭神由緒大山祇大神 大国主大神 茅野媛命昭和四年五月御鎮座祭日 五月十一、十二日社殿本殿建坪三坪二合、拝殿建坪十坪一合二勺、従業員献納の御手洗一基、幟五対、桜樹五十本あり。神社崇敬状況一 男女青年団、郷軍分会、主婦会、自治保安会、義勇消防組外各種団体は、機会ある毎に境内の緑化精 ママ掃作業の奉仕をなす。一 朝夕参拝者多く作業の安全一家の安泰を祈願す。一 境内に於て早起会其他修養行事を時々開催す。一 大祭日、全国鉱山安全週間には、従業員に御神符を拝受せしむ。群馬県利根郡片品村大字戸倉 三菱鉱業株式会社 根羽沢鉱山鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神昭和十一年十月十八日御鎮座祭日 未定社殿現在試掘採鉱中の鉱山にして御鎮座後日尚浅く仮社殿に奉斎す。鳥居弐基あり。神社崇敬状況従業員総数 壱百弐拾名全山崇敬の中心として、利根川水源保安林中にあり。全従業員の奉仕により奉斎す。福島県石城郡好間村大字上好間字空山三十三番地
古河石炭鉱業株式会社 好間鉱業所好間炭礦鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神大正四年六月御鎮座祭日 毎年四月中三日間社殿本殿建坪一坪、拝殿建坪一三四坪、従業員献納の植樹百七十本、幟五本あり。 神社崇敬状況従業員総数 壱千弐百六拾六名一 入坑の際は、入坑者控所に奉斎せる山神社末社に一斉拝礼を為し、更に人車に乗車直後坑口上に奉斎せる山神社末社に一斉拝礼を為す。出坑の際は、人車停止直後坑口上の山神社末社に一斉拝礼を為し後ち降車す。入坑者以外は、各職場の控所に奉斎せる山神社末社に一斉拝礼をなす。一 毎日午前十一時半の汽笛を合図に各家庭の主婦は屋外に出で山神社本殿の方向に起立し、十一時卅五分より十秒間鳴続く汽笛合図に安全祈願黙祷を為す。一 毎月二日を期し午前九時半の汽笛を合図に、各家庭の全主婦は山神社本殿に集合して同十時より安全祈願を為す。尚当日は戸毎に必ず安全旗を掲古河好間炭鉱従業員主婦会安全祈願参拝 古河好間炭礦大山祇神社奉揭額奉納式三島大山祇神社宮司謹題
揚し安全祭となす。一 安全運動を目的として各職場別を単位とする十二団体を組織し、此団体は、個々に毎月初めの都合良き日時を選び、山神社に於て月例祈願祭を執行す。他に年二回乃至三回此の十二団体の連合祈願祭を執行しつゝあり。一 毎年正月御本社国幣大社大 ママ祇神社の安全御守を一般従業員に拝受せしむ。一 毎年元旦には伊勢神宮並成田山へ代表参拝をなし神符を拝受せしむ。従業員安全祈願祈誓文一 私共は常に皇室を尊び、神仏を敬い、健康を念とし、安全を期することに致します。一 私共は常に自己を反省し、互に相戒め、業務に努力致します。一 私共は常に一家の経済と其の平和を念とし、一朝有事の備へを致します。 古河好間炭礦 安全力行会 主婦会安全祈願祈誓文一 私共は常に皇室を尊び、神仏を敬ひ、主人と家族の安全を念じます。一 私共は常に自分の欠点を矯正し、互に品性の向上に努めます。一 私共は常に子孫の訓育と家庭の経済に意を用ひ、夫婦愛を協調し、一家の平和に努めます。 古河好間炭礦 安全力行会
福岡県嘉穂郡山田町大字下山田 古河石炭鉱業株式会社 西部鉱業所下山田炭鉱鎮座
山 神 社
祭神由緒大山積神昭和十年十一月十三日国幣大社大山祇神社の御神璽を奉斎す。祭日 四月二十九日社殿拝殿建坪十二坪、従業員献納の狛犬 格子あり。神社崇敬状況従業員総数 壱千弐百名一 毎月一日会社幹部及従業員各団体の代表者山神社に参拝し終つて各坑口及選炭機の末社に拝礼す。日々末社神前に於て左の行事をなし礼拝の上入坑す。(一)宣誓文朗読宣誓一 神仏を崇敬し家庭の和合を心掛けること。一 入坑前精神の統一を図ること。一 安全服装を完備すること。
古河下山田炭坑山神社ニ於ケル安全週間祈願祭 古河下山田炭坑安全週間中山神社末社ニ於ケル祈願祭
一 坑内規定に違背せざること。一 相互に怪我せぬやう安全第一を心すること。一 就業中注意緊張を欠かざること。一 作業場は常に清潔整頓すべきこと。一 天井点検の徹底を期すること。一 電気機械等危険物に近寄らざること。一 瓦斯炭塵に因る変災の起らぬやう注意すること。右拾ヶ条を宣誓す。(二)安全歌合唱安全歌(国境警備の曲)一 隆々栄へ行く下山田 吾が炭坑の安全は 懸りて吾々の意気に在り 緩み勝なる吾が魂に 鞭打ち叫べ高らかに 災害防止の喊の声二 信仰心に強く生き 家庭円満第一に 睡眠充分食八分 服装や規則に違反なく 力協せて共々に 災害防止に努めなむ三 注意の二字に身を固め 緊張心を発揮して
安全運動の先陣に 努むる我等の意気昂し 安全の歌朗かに 雄々しく使命果さなん下山田炭坑協護会会歌(修養団歌の曲にて)一 筑豊に輝く我が坑山に 大和男子の血を受けて
生れ出でたる我々の 結びは固き協護会二 朝に流す我が汗に 安全運動の意気を練り
夕に流す我が汗に 注意の楯を鍛ひつゝ 三 真紅に燃ゆる愛の炬に 真剣の魂培ひつ
災害繁き作業場の 相互の憂焼捨てん四 炭坑の栄を我が栄と 協護の宣誓違ふなく 不撓不屈の努力こそ 尊き我等の使命なれ五 今や果敢の意気昂し 災害の塁何ものぞ
有為の同志起ていざや 有為の同志進めいざ(三)ラヂオ体操一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し、各団体幹部参列す。又代表者を本社国幣大社大山祇神社に参拝せしめ御神符を拝受せしむ。一 毎月十五日主婦会主催にて健康祭を執行す。一 在郷軍人分会、青年団、少年団によりて時々山神社境内の清掃及植樹害虫駆除等を奉仕す。
福岡県鞍手郡小竹町新多
古河石炭鉱業株式会社 西部鉱業所目尾炭礦鎮座
山 神 社
祭神由緒大山積神 相殿神として古河市兵衛翁の霊を祀る。大正五年十一月三十日御鎮座にして、昭和十年十一月十三日国幣大社大山祇神社の御神璽を拝受し、同日鎮座祭を執行して奉斎す。祭日 四月廿九、卅日社殿本殿建坪二坪(廻廊を含む)、幣殿建坪六坪、拝殿建坪十三坪。一の鳥居(高さ十八尺花崗石にして全従業員より目尾炭鉱鉱職組合の献納)、二の鳥居(高さ十八尺花崗岩にして古河西部鉱業所各坑の夫頭及び従業員の献納)、三の鳥居(高さ十四尺花崗石にして大正五年山神社建立の際のもの)、花崗石造灯籠壱対、御手洗壱基(花崗石造にして大正六年当時の所長田辺勝太郎氏の寄進)、狛犬壱対(花崗石造にして大正六年古河西部鉱業所職員一同の寄進)、灯籠壱対(花崗石造にして昭和三年当時の所長長谷川恭平氏の寄進)神社崇敬状況従業員総数 弐千名一 従業員は、就業退業の際山神社前を通行に当り必ず拝礼をなす。又各作業場に奉斎せる山神社分祠に拝礼をなして業に就く。一 毎日正午のサイレンを合図に全山の従業員並に家族は山神社に向ひ遥拝黙祷を捧ぐ。一 青年団少年団主婦会等は随時山神社境内の清掃奉仕をなすと共に植樹等の奉仕をなす。 一 毎月一日神職を聘して、月並祭を執行し、早朝全従業員を参拝せしめ、代表者に玉串を奉奠して礼拝をなさしむ。一 毎月一日十一日二十一日を安全祈願祭と定め、従業員並に家族一同山神社に参拝す。一 全国鉱山安全週間には、山神社に於て安全祈願祭を執行し、全従業員を参拝せしめ、又代表者を御本社たる国幣大社大山祇神社に参拝せしめ御神符を拝受せしむ。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を従業員に拝受せしむ。
福岡県田川郡糸田村 明治鉱業株式会社 豊国鉱業所鎮座
大嶽神社
祭神由緒大山積神明治三十九年六月御鎮座、大正十三年十一月現在の御神殿及神殿の一部を改造す。祭日 九月下旬社殿本殿木造銅板葺流造り建坪六合七勺、拝殿木造瓦葺建坪六坪八合、鳥居一基、灯籠参対、本殿周囲玉垣神社崇敬状況従業員総数 弐千参百九名一 労務員は必ず入坑又は就業前各坑口職場に奉斎せる神殿前に集合整列し先づ安全祈願を行ひ、次いで約五分間災害防止に関する訓古河西部鉱業所目尾炭鉱山神社大祭青年団ノ神輿担ギ 古河石炭鉱業株式会社西部鉱業目尾炭礦山神社
話ありて、社歌或は修養団歌を斉唱し専ら情操の涵養を為したる後就業又は入坑せしむ。出坑或は終業の際は神殿に向ひ各自感謝の拝礼をなし敬神崇祖の念を深からしむ。一 毎月第一日曜午前九時より全労務員(主婦会女子青年団を含む)大嶽神社前に集合安全祈願祭を執行す。行事内容一 開会之辞一 拝礼一 所長玉串奉奠拝礼一 各係長玉串奉奠拝礼一 各坑労務員代表玉串奉奠拝礼一 安全旗掲揚一 社歌合唱一 閉式之辞一 修養団員及各安全自治団員の早天美化作業として神殿並境内の清掃奉仕植樹作業をなす。一 毎年代表者約八名を御本社国幣大社大山祇神社に参拝せしめ御神符を拝受せしむ。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を労務員に拝受せしむ。
福岡県田川郡上野村大字赤池四三二明治鉱業株式会社 赤池鉱業所鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神 五十猛神 金山彦神大正九年十一月二十八日御鎮座祭日 十月十八日社殿本殿建坪五坪、拝殿建坪十五坪、倉庫五坪、御手洗、金造鳥居、石造鳥居、石門、狛犬弐対、灯籠弐対。神社崇敬状況従業員総数 弐千三百六十二名一 従業員は必ず入坑する際労務員は操込控所に安全団各小隊毎に集合し、代表安全班長の号令により山神社に拝礼し各自検身をなし週番班長の安全に関する示達或は注意等を与へたる後唱歌を合唱して安全を祈願して入坑す。一 出坑の際は必ず山神社に拝礼し、一日の安全を感謝すると共に明日の幸福を祈る。一 安全唱歌として次のものを順次に合唱す。明治鉱業株式会社々歌 修養団歌 在郷軍人会歌一 毎月一回第一日曜日に山神社々前に全従業員集合して安全祈願祭を執行す。当日は主婦会女子青年団少年団参列し、一ヶ月中の各坑毎の安全成績により安全優勝旗を授与し、過去の安全を感謝す
明治鉱業株式会社豊国鉱業所大嶽神社
国弊大社大山祇神社ヘ献木ノ楠樹並ニ玉垣献木者 明治鉱業株式会社々長安川淸三郎
ると共に将来の安全を祈願す。一 従業員青年団、在郷軍人会、主婦会、女子青年団は山神社境内の清掃並に植樹等の奉仕をなす。一 主婦会員は毎月一日十五日両日山神社に参拝して夫兄の安全を祈願す。一 全国鉱山安全週間には山神社に於て安全祈願祭を執行し全従業員参列し、又代表者を御本社国幣大社大山祇神社に参拝せしめ大麻安全御守を従業員に拝受せしむ。
福岡県田川郡上野村大字赤池 明治鉱業株式会社 赤池発電所鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山祇神昭和十一年十一月二十二日御鎮座祭日 十一月三日社殿本殿、狛犬一対、常夜灯一対、御手洗鉢一個神社崇敬状況従業員総数 百十六名一 従業員朝夕出勤退所の際山神社に向つて拝礼をなす。一 従業員主婦会毎週山神社境内の清掃奉仕をなす。 福岡県嘉穂郡頴田村大字勢田 明治鉱業株式会社 明治鉱業所鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神明治二十九年五月御鎮座、昭和十年五月五日国幣大社大山祇神社の御神璽を奉斎す。祭日 十一月三日社殿本殿建坪一坪、拝殿建坪七坪半、鳥居壱基、右昭和十一年十一月三日全従業員の奉納せり。神社崇敬状況従業員総数 壱千三十名一 従業員は入坑の際の行事として大山祇神社に向ひ黙祷拝礼をなし昇坑の際は各自拍手拝礼をなす。一 安全祈願祭を執行す。一 毎年五月中御本社国幣大社大山祇神社に代表者を参拝せしめ御神符を拝受せしむ。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を全従業員に拝受せしむ。一 小学児童毎日曜朝神社の清掃奉仕植樹の手入をなす。福岡県粕屋郡勢門村大字津波黒三九三番地
明治鉱業株式会社 高田炭礦鎮座
大山祇神社
祭神由緒明治鉱業株式会社赤池発電所大山祇神社
大山祇大神 金山彦大神 大地主大神 埴安大神 産土大神元篠栗町大字高田高田炭鉱に鎮祭せられしを明治鉱業株式会社高田炭礦之を引受け現在の位置に移転せるものなり。御鎮座の年月日其他由緒等不詳なり。祭日 大祭 十一月三日 中祭 一月四日社殿本殿三尺四方、拝殿五間三間従業員奉納の木鳥居壱基、玉垣、石灯籠壱対、幟台柱二個あり。神社崇敬状況従業員総数 壱千三百二十名一 従業員は就業前各坑口控所及各作業所に奉斎の神殿に向ひ安全祈願の行事をなし又終業時は感謝の拝礼をなす。一 毎月第一日曜若くは第二日曜に安全祈願祭を執行し、月中の各坑各作業別の成績に依り優勝旗感謝状の授与式をなす。一 毎年一回明治鉱業の僚坑と共に代表者を御本社国幣大社大山祇神社に参拝せしむ。一 全従業員に御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を拝受せしむ。日々神前行事一 一同整列(太鼓にて)二 拝礼三 黙祷四 明治天皇御製の謹唱五 新参朋友の紹介と挨拶 六 労務係及採鉱係員の話其他七 負傷報告八 安全歌、社歌、修養団歌合唱(太鼓手拍子)九 自己検身(お互に安全に)と誓ふ。一〇 拝礼天気良好の時は戸外にて体操をなす。
福岡県粕屋郡久原村一六〇〇番地
明治鉱業株式会社 高田炭礦久原坑鎮座
山 神 社
祭神由緒大山祇大神 大地主大神昭和四年十一月三日御鎮座祭日 大祭日 十一月三日 中祭日 一月一日社殿本殿建坪一坪、拝殿建坪七坪従業員奉納の木製鳥居弐基、石灯籠壱封あり。神社崇敬状況従業員総数 百三十名一 従業員は入坑出坑の際繰込場に奉斎の大山祇神社に拝礼す。一 随時山神社に於て安全祈願祭を執行す。一 小学校児童をして山神社境内の清掃をなさしむ。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を従業員に拝受せしむ。 明治鉱業株式会社久原坑山神社一 明治鉱業の僚坑と共に年一回御本社国幣大社大山祇神社に代表者を拝受せしむ。一 従業員入坑の際、社歌(明治鉱業株式会社々歌)及び作業安全頌を合唱す。一 労務員教育のため講話をなす安全頌大霊これを天地に享け肉身之れを父母に嗣ぐ万世一系の聖天子上に在し秀麗の山河永へに在す我等この神州に生を享け体健かに気澄みて今日も亦生産の業に従ふ。太陽は炳乎として天に輝き至誠は炎々として胸奥に燃ゆ。皇国産業の興廃はかゝつて我等の双肩にあり。炎熱屈せず沍寒撓まず力を合わせて『産業立国』の大道に精進せむ。病める人傷ける友を思へば潑刺として働き得る身の何ぞ幸ひなる。一瞬の油断は忽ちにして身を毀り人を傷く切々の注意念々緊張安全第一こそ実に我等の信条なれ。父母あり我等の安らけきを念じ児女あり我等の恙なきを待つ。国安かれ民安かれと祈り給ふ大御心の渥きを思へばいかでかこの身命を不慮の災禍に損ふべき。希くは心身ますます壮健にして彌々報国の業にいそしまむことを。いやでも虔み畏みて祈らむ。天地神明も照覧あれ。明治鉱業株式会社社歌一 仰ぐも尊き 明治の聖代より 地下の石炭 堀取る業に我等は起ちたり 燃ゆる意気もて 堅く堅く 礎堅く二 無限の宝庫 目指して深く 人智を尽して 堀行くところ黒きダイヤは 闇にぞ光る 強く強く 輝強く三 発展止むなき 御国の文化 助けんための 奉仕の事業 聖き汗もて 選べる良炭 開く開く 富源は開く四 信和の大道 高く唱へて 共に守らん 労資の協調炭山明るし 燃ゆる心に 輝く輝く 明鉱輝く
北海道雨龍郡沼田村大字幌新太刀別 明治鉱業株式会社 昭和炭礦鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神昭和六年五月御鎮座祭日 六月十一、十二日社殿本殿建坪一坪、拝殿建坪六坪従業員奉納の鳥居弐基、石灯籠壱対あり。神社崇敬状況従業員総数 四百八十名一 従業員は必ず入坑前山神社に向つて礼拝をなす。一 在郷軍人会々員は山神社境内に桜樹を植へ美化作業をなす。一 従業員は適時拝殿境内の清掃をなす。一 全国鉱山安全週間には従業員及び家族小学校児童等参列し安全祈願を執行す。明治鉱業株式会社昭和炭鉱大山祇神社祭礼
長崎県北松浦郡鹿町村下歌ヶ浦免九五五番地 日本製鐡株式会社 二瀬鉱業所鹿町支所加勢坑鎮座
山 神 社
祭神由緒大山積神昭和七年十一月三日御鎮座祭日 春秋二回 二月十一日、十一月三日社殿社殿は約六尺角高さ六尺に石を築き上げ其上に切石を重ね高さ約三尺の祠を奉斎す。周囲二間四方に玉垣を設備す。従業員奉納の石鳥居壱基、玉垣灯籠壱対神社崇敬状況従業総数 九百七十七名一 従業員は入坑前坑前に整列し副団長の指揮に依り左の行事をなす。一 拝礼 一 黙祷 一 安全歌合唱 一 意志表示 一 宣誓文拝読黙祷文本日も昨日に増して国のため身のため一生懸命に働かして戴きます。従業員一同の安全を御祈りします。安全歌一 峰甲の霊峰天に見る 海に勝景九十九島北松に栄ゆ加勢坑ぞ 彌々名を惜め諸共に二 あゝ塔上に翩翻と 清しく揚る緑十字 見よ安全の旗印 祈りて立たむ諸共に三 吾等の恐るゝ災害を 注意の楯に絶滅し図れ保安と能率を 開けよ宝庫諸共に四 夕陽呼べり我家路 団欒共に神に謝し御国のために身のために 励まん明日も諸共に宣誓文一 我等産業人の任務は 能率増進規則厳守一 我等の責任は 作業安全災害防止一 保安の要道は 八方注意一 従業員の主婦会は毎日山神社に参拝し夫君の安全を祈願す。一 全国鉱山安全週間には山神社に於て安全祈願祭を執行し、従業員代表を参列せしむ。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻及安全御守を従業員に拝受せしむ。長崎県北松浦郡鹿町村鹿町免六百四十二番地
日本製鐡株式会社 二瀬鉱業所鹿町本坑鎮座
山 神 社
祭神由緒大山積神大正九年四月御鎮座祭日 春秋二回 二月十一日、十一月三日社殿社殿は約六尺角高さ約四尺に切石を築上げ其の上に高さ約三尺の祠を奉斎す。従業員献納の石鳥居壱基、灯籠壱対、手水鉢壱個あり。神社崇敬状況従業員総数 四百七十二名一 従業員は入坑前各中隊毎に神前に整列自治親和団長の指揮により東方遥拝並山神社に向つて拝礼後左記宣誓をなす。宣誓一 吾等は自治の精神に依り出でては作業に精励し国家産業に貢献し、入りては家庭を治め社会公益のため尽瘁するものであります。一 神や仏を敬ひます。一 常に健康を保持し災害防止に努めます。一 作業の向上を計り能率増進を計ります。一 作業場を整頓し作業を完全にします。一 秩序を保ち規則を守り上司の命に服します。一 己を空しくして自治団に奉仕し団員の親和に努力します。一 坑外従業員の家族は毎日正午の「サイレン」を合図に其場に直立従業員の災害防止に付黙祷祈願をなす。一 在郷軍人会及青年団員は連合行事として毎日曜日山神社の境内清掃を奉仕す。一 毎月一日より七日迄坑定安全週間中毎朝入坑時を期し主婦会員は山神社前に於て祈願をなす。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻安全御守を従業員一般に拝受せしむ。 一 在郷軍人会に於ける毎月例会に山神社境内の樹木手入及参道の補修等奉仕す。
高知県土佐郡大川村 日本鉱業株式会社 白瀧鉱山鎮座
白瀧鉱山山神社
祭神由緒大山積神大正八年四月一日御鎮座祭日 五月十五日社殿本殿建坪一坪、拝殿建坪四坪温交会より献納の狛犬壱対、鳥居壱基、灯籠八個あり。神社崇敬状況従業員総数 壱千名一 毎月一日十五日には山神社に於て安全祈願祭を執行し、一般従業員に参拝なさしむ。一 毎月一日十五日国防婦人会山神社境内の清掃奉仕す。高知県長岡郡吉野村大字下川 日本鉱業株式会社 下川鉱山鎮座
下川鉱山山神社
祭神由緒大山積神昭和八年九月三十日御鎮座祭日 五月十五日、十六日社殿本殿 鳥居壱基、灯籠弐対神社崇敬状況従業員総数 壱百七拾八名一 従業員は必ず入坑出坑の際山神社に向つて拝礼をなす。一 全国鉱山安全週間には全従業員山神社に参拝し祈祷を捧ぐ。
長崎県西彼杵郡崎戸町大字蠣ノ浦郷
九州炭礦汽船株式会社 崎戸礦業所鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神 天照皇大神 大地主神大正三年十一月御鎮座祭日 大祭 十一月三日 歳旦祭 一月一日朔日祭 毎月一日 大祓 十二月三十一日社殿本殿二、五四坪、幣殿一、六七坪、拝殿一〇、〇〇坪、御手洗舎一、〇四坪従業員献納の銅製灯籠壱対、花崗石製灯籠二対、花崗石製鳥居一基 花崗石製狛犬壱対あり。神社崇敬状況従業員総数 三千七百五十七名一 全国鉱山安全週間には大山祇神社に於て安全祈願祭を執行し、全 従業員及家族多数参列し、又入坑時毎に繰込場及坑口に於て修祓式を執行し、御本社国幣大社大山祇神社の安全御守を全従業員に拝受せしむ。一 新年には国幣大社大山祇神社の大麻を希望者に肌守を全従業員に拝受せしむ。一 女子青年団員は毎月一回乃至二回山神社境内清掃奉仕をなす長崎県西彼杵郡崎戸町大字本郷
九州炭礦汽船株式会社 崎戸礦業所二坑鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山祇神大正二、三年頃の御鎮座なるものゝ如きも詳細不明祭日 十一月三日社殿本殿建坪一坪、拝殿建坪六坪従業員献納の鳥居壱基あり。九州炭鉱汽船株式会社崎戶鉱業所大山祇神社
崎戸鉱業所大山祇神社大祭
神社崇敬状況従業員総数 壱千名一 従業員は必ず入坑の行事として山神社に向つて拍手拝礼をなす。一 毎月一日一日祭を執行し従業員主婦会より代表者として数十名宛参拝して夫君の安全を祈願す。一 従業員の女子青年団員及小学校高等科生徒により年数回山神社境内の清掃植樹の手入等奉仕す。一 全国鉱山安全週間第一日に山神社に於て安全祈願祭を執行し従業員代表として安全委員百数十名宛参拝をなす。一 御本社国幣大社大山祇神社の大麻及安全御守を全従業員に拝受せしむ。
福岡県嘉穂郡庄内村大字赤坂 株式会社麻生商店 赤坂鉱業所鎮座
大山祇神社
祭神由緒大山積神 金山彦神大正二年十二月開坑し翌大正三年四月御鎮座祭日 春秋二季大祭執行す。社殿 本殿石造、拝殿木造瓦葺三間角向拝附。神社崇敬状況従業員総数 壱千五百五十名一 毎月一回安全週間実施に当り祈願祭を執行す。当日休業日の場合は従業員全員、作業日の場合は各代表者祭典に参列し安全祈願をなす。一 安全週間中就業員家族各戸一名宛参拝し就業員の安全を祈願す。一 坑外就業員は始業前終業後山神社に向つて拝礼す。坑内就業員は入出坑に際し坑口に奉斎の分神に拝礼す。一 安全運動の徹底により就業員の敬神の念旺盛にして敬神思想の同運動に対する効果極めて大なり。福岡県嘉穂郡桂川村豆田 株式会社麻生商店 豆田鉱業所鎮座
山 神 社
祭神由緒大山積神明治三十九年五月社殿建立奉斎す。祭日 春秋二季大祭を執行す。社殿神殿石造神社崇敬状況従業員総数 壱千二百名一 従業員は始業前遙拝祈願をなす。一 毎月の安全週間中は主婦会及び家族参拝し安全祈願をなす。九州炭鉱汽船株式会社崎戶礦業所二坑大山祇神社大祭