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2020 年に向けた社会全体の ICT 化について

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(1)

平成28年10月11日

総務省情報通信国際戦略局

情報通信政策課

2020年に向けた社会全体のICT化と

ICTによる地方創生について

資料5

(2)
(3)

2020年に向けた社会全体のICT化推進に関する懇談会の開催

「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会」(以下「2020年東京大会」という。)は、日

本全体の祭典であるとともに、我が国のICTに関わるサービスやインフラの高度化を図り、世界に

日本のICTを発信する最高のチャンスとして期待されている。また、国際オリンピック委員会(IOC)

に提出された立候補ファイルにおいても、東京大会については、日本の優れたICTを活用した実

施していく旨を表明しているところである。

以上を踏まえ、本懇談会は、2020年東京大会以降の我が国の持続的成長も見据えた、2020

年に向けた社会全体のICT化の推進の在り方について検討を行うことを目的とする。

目 的

検討内容

(1) 社会全体のICT化の推進に向けたアクションプラン

① 実現を図るべき事項

(無料公衆無線LAN環境の整備促進、ICTを活用した多言語対応、4K・8Kや属性に応じた

情報提供を可能とするデジタルサイネージの推進、第5世代移動通信システムの実現、

オープンデータ等の活用、放送コンテンツの海外展開、情報共有や人材育成を通じた世界

に先駆けたサイバーセキュリティ基盤の構築等)

② 目標とすべき時期

(2) 官民の役割分担

2

(4)

連携・協力

幹事会

(参考)2020年に向けた社会全体のICT化 アクションプラン 検討体制

する

報告 無料公衆無線LAN整備促進協議会 (会長:小林 忠男 無線LANビジネス推進連絡会 会長) 第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF) (会長:吉田 進 京都大学 特任教授・名誉教授) 4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合 (座長:伊東 晋 東京理科大学理工学部 教授) (一社)放送サービス高度化推進協会 (理事長:福田 俊男 (株)テレビ朝日 専務取締役) 公共交通オープンデータ協議会 (会長:坂村 健 東京大学大学院情報学環 教授、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長) (一社)オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構(VLED) (理事長:坂村 健 東京大学大学院情報学環 教授、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長) 連携・協力 連携・協力 連携・協力 報告 連携・協力 連携・協力 (主査: 坂村 健 東京大学大学院 情報学環 教授、 Y R P ユ ヒ ゙キ タ ス ・ネ ッ トワ ー キ ン ク ゙ 研究所所長 ) (座長: 岡 素之 住友商事株式会社相談役) (H 26. 11月~) スポーツ×ICT ワーキンググループ 無料Wi-Fiの整備促進、周知広報、利用開始手続きの簡素化・一元化 グローバルコミュニケーション開発推進協議会 (会長:須藤 修 東京大学大学院情報学環 教授) (一社) 放送コンテンツ海外展開促進機構(BEAJ) (会長:岡 素之 住友商事(株) 相談役) 5Gの研究開発及び国際連携・標準化の推進、2020年の実現 多言語音声翻訳技術の研究開発、実証の推進、10言語程度の社会実装 放送コンテンツの海外展開の促進 4K・8Kの実用放送の実現及び活用場面の拡大 スポーツ分野におけるICTの利活用方策の明確化 オープンデータの利用環境の整備、公共情報提供ワンストップサービスの実現 デジタルサイネージワーキンググループ 連携・協力 報告 デジタルサイネージの機能の拡大(相互接続性確保)、普及 (一社)ICT-ISAC Japan (理事長:齊藤 忠夫 東京大学 名誉教授) 世界一安全なサイバー空間の実現 連携・協力

連携・協力 連携・協力 都市サービスの高度化 都市サービス高度化ワーキンググループ 報告 サービス検討サブワーキンググループ 高度な映像配信サービスサブワーキンググループ 高度な映像配信サービス (一社)デジタルサイネージコンソーシアム (理事長:中村 伊知哉 慶應義塾大学 教授)

3

(5)

【有識者】

内永 ゆか子 NP0法人ジャパン・ウイメンズ・イノベイティブ・ネットワーク 理事長 岡 素之 住友商事株式会社 相談役 (座長) 近藤 則子 老テク研究会 事務局長 坂村 健 国立大学法人東京大学大学院情報学環 教授(座長代理) 佐々木かをり 株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長 坂内 正夫 国立研究開発法人情報通信研究機構 理事長 須藤 修 国立大学法人東京大学大学院情報学環 教授 国立大学法人東京大学総合教育研究センター長 知野 恵子 株式会社読売新聞東京本社 編集局企画委員

【オリンピック・パラリンピック組織委員会関係】

山本 隆 東京都副知事 武藤 敏郎 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会 組織委員会 事務総長

【関係省庁等】

平田 竹男 内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会 推進本部 事務局長 向井 治紀 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室 室長代理(CIO) 木村 徹也 スポーツ庁 審議官 竹内 芳明 経済産業省 大臣官房審議官(IT戦略担当) 大内 秀彦 国土交通省国土政策局 大臣官房審議官

(31名・敬称略・50音順、平成28年6月23日現在)

【通信事業者】

鵜浦 博夫 日本電信電話株式会社 代表取締役社長 小野寺 正 KDDI株式会社 取締役会長 宮内 謙 ソフトバンク株式会社 代表取締役社長兼CEO

【放送事業者】

井上 弘 一般社団法人日本民間放送連盟 会長 株式会社TBSテレビ 取締役名誉会長 西條 温 一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟 会長 籾井 勝人 日本放送協会 会長 和崎 信哉 一般社団法人衛星放送協会 会長 株式会社WOWOW 代表取締役会長

【システム・機器メーカ】

岩本 敏男 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 代表取締役社長 遠藤 信博 日本電気株式会社 代表取締役会長 髙橋 興三 シャープ株式会社 代表取締役社長 谷川 史郎 株式会社野村総合研究所 理事長 津賀 一宏 パナソニック株式会社 代表取締役社長 平井 一夫 ソニー株式会社 取締役 代表執行役 社長 兼 CEO 山本 正已 富士通株式会社 代表取締役会長

【広告関係者】

石井 直 株式会社電通 代表取締役社長執行役員 戸田 裕一 株式会社博報堂DYホールディングス 代表取締役社長

(参考) 2020年に向けた社会全体のICT化推進に関する懇談会 構成員名簿

4

(6)

宿

競技場

【各分野横断的なアクションプラン】

Ⅰ.都市サービスの高度化 -スマートフォンや交通系ICカード等を活用。街中や公共施設のサイネージ、商業施設や宿泊施設等において、 訪日外国人、高齢者、障がい者をはじめ、誰もが、属性(言語等)や位置に応じた最適な情報やサービスを入手。 Ⅱ.高度な映像配信サービス -映画館、美術館・博物館、競技場などの公共空間のデジタルサイネージ等大画面に対し、臨場感ある4K・8Kの 映像配信を実現。 言葉の壁をなくす 情報の壁をなくす 日本の魅力を発信する デジタルサイネージの機能拡大  災害時の情報一斉配信、属性に 応じた情報提供実現。  このため、DSC※1中心に共通仕様策定、 サイネージの機能を共通化。 移動の壁をなくす オープンデータの利活用推進  公共交通の運行情報等がリアルタイムに 把握可能に。  公共交通オープンデータ研究会を 中心に観光地等における社会実証。

高度なICT利活用

世界最高水準のICTインフラ

多言語音声翻訳対応の拡充  グローバルコミュニケーション開発推進 協議会中心に翻訳技術の社会実装化。  対応する言語や分野の拡充(医療、 ショッピング、観光等分野)。

選手村

病院

観光地

空港

店舗

2020年に向けた社会全体のICT化 アクションプラン 概要

放送コンテンツの海外展開  関係省庁連携の下、BEAJ※2を中心 に、放送局や権利者団体が協力し つつ推進。 2018年度までに放送コンテンツ関連海外 市場売上高を2010年度の約3倍に増加 2017年までに10言語での翻訳対応拡充 2015年度に共通仕様策定 2018年までに情報提供サービス実現 利用のストレスをなくす 第5世代移動通信システムの実用化  第5世代モバイル推進フォーラム中心 に2017年度から5Gの総合実証を実施。 2020年に5Gを世界に先駆けて実用化 通信容量 現在の1,000倍 通信速度 10Gbps、接続機器数 100倍 ※1 DSC: 一般社団法人 デジタルサイネージコンソーシアム ※2 BEAJ: 一般社団法人 放送コンテンツ海外展開促進機構 ※3 A-PAB:一般社団法人放送サービス高度化推進協会 臨場感の向上、感動の共有 4K・8Kの推進  A-PAB※3中心に 4K・8Kの実用放送開始等に 必要な環境整備。 2018年に4K・8Kの実用放送開始 2016年度中実施地域での先行着手 2016年度中実施地域での先行着手 利用の不安をなくす 2016年度からサイバー防御演習及び 情報共有体制の拡充・強化 サイバーセキュリティの強化  実践的なサイバー防御演習を通じた サイバーセキュリティ人材の育成  ICT-ISACを通じたICT分野全体に わたる情報共有の促進 無料公衆無線LAN環境の整備促進  無料公衆無線LAN整備促進協議会 中心に、認証連携等に着手。  公共的な観光・防災拠点 (推計約29,000カ所)に整備。(箇所数は今後精査) 接続の壁をなくす 2015年から認証連携等に着手 2020年までに公共的な観光・防災拠点に整備 5

(7)

2020年に向けた社会全体のICT化について

(8)

IoTおもてなしクラウド事業に関する政府の方針

7

経済財政運営と改革の基本方針2016

【平成28年6月2日 閣議決定】

第2 具体的政策 Ⅰ 新たな有望成長市場の創出、ローカル・アベノミクスの深化等 (2) ⅰ) ② サ) IoTを活用したおもてなしサービスの実現 ・ 外国人旅行者等の一人歩きや快適な滞在を可能とする「おもてなし」の実現のため、IoTやクラウド等を用いた属性情報等の活用や事業者間連携 により、先進的かつ多様なサービス提供、決済環境の実現等に向けた実証を行い、2020年までに社会実装化を目指す。

「日本再興戦略」 改訂2016

【平成28年6月2日 閣議決定】

第2 具体的政策 V 改革のモメンタム~「改革2020の推進」~ (5) ⅰ) ② プロジェクト概要 ・ 戦略的に観光を進める地方都市を選定し、その都市において日本版DMOを設立した上で、観光資源の磨上げ、キャッシュレス・多言語翻訳等の 環境整備、在外公館等の活用や個人の属性に応じた情報発信等を実施することにより、観光先進国を体現する観光地域を作る。

世界最先端IT国家創造宣言

【平成28年5月20日 閣議決定】 Ⅱ.「国から地方へ、地方から全国へ」(IT利活用の更なる推進のための3つの重点項目) 3. (3) ① 産業競争力の強化(観光関係、東京オリンピック・パラリンピック競技大会関係) ・ 交通系 IC カードやスマートフォン、クラウド基盤等を活用し、個人の属性情報に応じた情報提供等により、訪日外国人を含め、誰もが最適な情報 の享受や一人歩きをできる快適な環境を構築する取組を推進。これにより、都市機能の高度化、インバウンド拡大による経済活性化を期待。

ユニバーサルデザイン2020 中間とりまとめ

【平成28年8月2日 ユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議】 Ⅲ.ユニバーサルデザインの街づくり 3.具体的な取組 2) ⑤ICTを活用したきめ細かい情報発信・行動支援 (具体的取組) ・ 交通系ICカードやスマートフォンと共通クラウド基盤を連携・活用し、デジタルサイネージ等の表示の変換や高齢者、障害のある人等誰もが利用 しやすい経路案内など、個人の属性に応じた情報提供やサービス連携の実現に向け、実証事業を実施する。

明日の日本を支える観光ビジョン-世界が訪れたくなる日本へ-

【平成28年3月30日 明日の日本を支える観光ビジョン構想会議】 視点3.すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に 通信環境の飛躍的向上と誰もが一人歩きできる環境の実現 ○ 誰もが一人歩きできる観光の実現等に向け、以下の取組を実施。 ・ 2020 年までに、「IoT おもてなしクラウド事業」において、交通系IC カードやスマートフォン等を活用し、外国人旅行者への言語等の個人の属性に 応じた観光・交通情報、災害情報等の選択的配信についての実証実験を経て、社会実装化し、利便性のあるICT環境を構築

(9)

Ⅰ 都市サービスの高度化アクションプラン

推進体制

 ICTを活用したインバウンド拡大に積極的なサービス事業者、ICTベンダー等による「推進体制」を整備。

「推進体制」において、ICTおもてなしクラウド共通基盤の運用、属性情報の管理、サービス事業者同士の連携

等の仕組みを実用化。

 複数の地域において、目に見える形での実証実験を実施。

8

2020年には4000万人と想定される訪日外国人の方が、入国時から滞在・宿泊、買い物、観光、出国まで、

ストレスなく快適に過ごすことが可能となるICT基盤を整備することが重要。

また東京大会以降の日本のレガシーとして実現を目指す。

■ 1枚あれば電車、バス、タクシー、買い物等が可能である交通系ICカード等及び、誰もが持ち歩くスマートフォンを

トリガーとし、クラウド上に登録する自国語情報などの属性と紐づけ、ホテルや百貨店などで、個人に最適な情報・

サービスを提供。

目標時期

2015年度中 各地域における先行導入検討、明確化

2016年度 公募による手続きを経て、推進体制の確立、実証事業の実施。

【基盤仕組】クラウド基盤の要件整理、共通API仕様の策定。属性登録・認証に必要となる仕組みの整理

【実証事業】秋以降、実証事業の実施(投資対効果、システムを運用していく際の技術的、制度的課題の検証)

・共通クラウド基盤(IoTおもてなしクラウド)の実証事業

・各地域における実証事業(複数地域)

2017年度 IoTおもてなしクラウド基盤の構築、先行導入地域での一部開始

2020年までに、IoTおもてなしクラウド基盤、ID連携や多様なサービス事業者間連携を可能とする環境の社会実装化

(10)

成 田 ・ 千 葉

・ 幕 張 地 区

IoTおもてなしクラウド事業 全体イメージ

渋 谷 地 区

竹 芝 地 区

区 エ リ ア

総務省

各実証地域の連携

共通クラウド基盤

IoTおもてなしクラウド)

(ID連携、属性情報の入手・管理)

地 域 実 証 事 業

共通クラウド基盤整備事業

・入国から移動、買物、 宿泊、観光までの全て のプロセスでの、タッチ ポイント連携 ・属性情報や導線情報 に応じた情報提供、 ナビゲーション ・ショッピングの購買履歴 や行動履歴等の分析に よる、商流、人流の活性化 ・街のイベント入場時にIC カードやスマートフォン等 で楽しむ仕組みを構築 ・ デジタルサイネージを 連携し、緊急災害時等 の情報を多言語でリアル タイムに一斉配信 ・デジタルサイネージと スマホの連携による観光 情報等の最適な入手 など

総務省

交通系ICカード等やスマート

フォンと各サービスIDを紐付

け、様々な利便性を向上

など など など これまでのWGにおいて、4つの地域 が提案 公募手続を経て、秋以降を目途に 実証事業を実施

・・・

9

(候補例)

ホテルのチェックイン 手続きや販売店での 免税手続きを効率化 ・ レストランにおける食の 禁忌などに対応した個人 属性情報の表示

(11)

都市サービスの高度化(IoTおもてなしクラウドを活用したサービス連携)

IoT時代の技術進歩の成果を踏まえ、訪日外国人等のスムーズな移動、観光、 買い物等の実現に向け、スマートフォン、交通系ICカードやデジタルサイネージ等 と、共通クラウド基盤を活用した多様なサービス連携(個人の属性・言語等に応じた 情報提供や支払手続の簡略化等)を可能とするため、複数地域で実証を実施。 サービスイメージ(例) 1) 災害時等緊急時において、災害情報、避難所情報、交通情報、避難経路等をデジタルサイネージとスマートフォン等を連携させて安全に誘導。 2) ホテル等宿泊施設のチェックイン、パスポートのPDF化、公共競技場や美術館・博物館等の入退室管理 3) 主要観光地やショッピングモール等におけるデジタルサイネージで利用者の属性(言葉等)に応じた情報提供、ショップ、レストラン等で多言語等表示、買い物可能等。 ( 自国語での言語表示、障がいに応じたバリアフリーマップの提供、ハラル情報等が表示され安心して食事等)

概 要:

目 標:

2020年に向けて、我が国における訪日外国人の行動を支援するための仕組み を確立する。

主な政府の方針:

○経済財政運営と改革の基本方針2015

自動翻訳等による属性に応じた情報提供

等による社会全体のIT化を推進する。

○「日本再興戦略」改訂2015

デジタルサイネージによる使用言語等の属

性に応じた情報提供機能の拡大(例:災害情

報の一斉配信、クーポン入手等)等を行う。

10

(12)

具体的サービス例

11

ユーザーの持つカードとアプリを中心とした

多様なサービス提供チャンネル

カードのみでも道案内

使用言語やブックマークに応じた案内

属性確認による最適なサービス

交通系ICカードは、地域間での相互利用も進展し、電車、バスなどでの乗り降りはもちろん、コンビニ等での買い物等ができるなど利

便性あるサービスが実現している。スマートフォンでも、交通系ICカード対応のもので同様の機能が利用できる。おもてなしICカード

として大きな期待がある。

今後アクションプランに基づき、具体的なサービス等の検討が行われるが、利用者からみて、利便性ある分かりやすいサービスの実現を

目指す。

(13)

具体的サービス例

12

COPYRIGHT © 2015 by Ken SAKAMURA

チケットから行先を推測しての案内

コンシェルジュのメモをタクシーで利用

帰りも安心

身体属性に応じた経路案内

嗜好や宗教に合ったレストランの案内

メニューの事前確認、クーポン発行

(14)

■ 2020年東京大会に向け、4K・8K及び超高臨場感技術といった我が国の世界最先端の映像技術を

組み合わせたショーケースとして、世界各国に対して新しい楽しみ方、リアルな映像体験を体現する。

■ レガシーとして、地域の子供やお年寄り等の誰もが、4K・8Kで文化・芸術・伝統芸能等の映像を楽し

める環境を構築、地域創生に資するとともに、映画館、美術館等への4K・8Kコンテンツ配信に係るビ

ジネス市場を活性化。

Ⅱ 高度な映像配信サービスのアクションプラン

推進体制

 推進体制として、「一般社団法人映像配信高度化機構」の設立(2016年5月)

〔理事長〕 中村伊知哉 慶應義塾大学教授

目標時期

2016年5月 推進体制「一般社団法人映像配信高度化機構」の整備

2016年度 【実証事業】高度な映像配信サービスの実現に向けたトライアルを実施する。

2017年度 【運用開始】高度映像配信サービスを一般市民がショーケースとして体験できる環境

を整備し、先行導入地域の一部での導入を開始する。

2018年度 高度映像配信サービスをビジネスとして開始できる環境を整備する。

2020年までに【普及展開】全国の各地域への展開。

13

(15)

高度な映像配信サービスのアクションプラン

当面の検証地域・コンテンツ等(候補例)

<4K8Kの上映が可能な地域の公民館、映画館等の施設>

①500~3000人の大規模施設

4Kプロジェクター×4台で600インチ大画面で4K8K双方の実証実験。

 ライヴハウスZepp(札幌、東京、ダイバーシティ東京、名古屋、大阪、大阪Bayside

※17年2月開業予定

 チームスマイルPIT(東京、仙台、いわき、釜石)

②200~500人の中規模施設

4Kもしくは8Kプロジェクター×1台で300インチ大画面で4K8K双方の実証実験

 NHKふれあいホール

 さいたまSKIPシティ

 名古屋港水族館(IMAX・4K3D)

③50~200人の小規模施設

 九州の博物館(常設8Kシアター)、全国の音楽ホール、博物館、美術館、科学館など。

 TOHOシネマズ、イオンエンターテイメントの映画館。

<音楽コンサート、スポーツコンテンツ等>

【4K・8K】

人気アーティストの音楽ライブ。人気スポーツ中継。

1914 幻の東京 ~よみがえるモダン都市

特集ドラマ 紅白が生まれた日

 NHK交響楽団

 読売日本交響楽団

 NHK杯フィギュア SPエキシビション

 富士山 森羅万象

場所

14

(16)

映像配信プラットフォーム

◎4K・8Kデジタルサイネージ等を活用し、超高精細映像技術に加え、超高臨場感な体感を実現

できる新たなエンターテイメント市場や、BtoBでの映像配信市場の創設。

高度な映像サービスの実現 全体イメージ

スポーツ関係

音楽関係

文化財関係

世界遺産

産業(医療、教育)

関係

コンテンツ

展開先

4K・8K、超高臨場感技術等の付加価値創出

競技会場、 スポーツイベント 映画館、モール等 美術館、博物館等 学校・病院 従来の電子黒板 4Kテレビの電子黒板

15

(17)

5、6月

実証実験

7、8月

9、10月

11、12月

2017年

1、2月

3月

調達手続

実証実施

平成28年度実証実験のスケジュール(案)

懇談会

(幹事会、WG、SWG)

契約 評価会、 落札 検討、実証準備 実証事業実施 適宜開催、実証事業からの報告、アクションプランの改定等 <開札>

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仕様書案の 意見招請 入札公告 報告 連携 報告 連携

(18)

2020年に向けた社会全体のICT化について

(19)

2020年社会全体のICT化 アクションプラン進捗状況

無料公衆無線LAN環境 の整備 ICTを活用した多言語対 応(「グローバルコミュニ ケーション計画」の推進) デジタルサイネージの機 能拡大 4K・8Kの推進 第5世代移動通信システ ム実現に向けた取組 オープンデータ利活用環 境の整備(公共交通情 報等) 放送コンテンツの海外展 開の促進 世界一安全なサイバー 空間の実現 災害時等の情報一斉配信等の実 現に向けた共通仕様を策定 2018年の4K8Kの実用放送開始 に向け、必要な環境を整備 公共交通情報のリアルタイム把握 等、2018年までに情報提供サー ビスを実現 放送コンテンツの海外展開を進め、 放送コンテンツ関連海外市場売上 高を2010年度の約3倍に増加 サイバー防御演習及び 情報共有体制の拡充・強化

アクションプラン

・ デジタルサイネージ標準システム相互運用ガイドラインの策定(国内標準仕様)。 ・ 国際標準化への提案(ITU、W3C等) ・ 2016年8月にNHK、12月に(一社)放送サービス高度化推進協会により、BSにお ける4K8Kの試験放送の開始予定。 ・ BS4K8K、110度CSの実用放送に関し、制度整備。2017年初頭にソフト事業者の 認定を予定。 ・ ケーブルテレビによる4K実用放送の普及推進。 ・ 5G実現に向けた研究開発(超高速、多数同時接続、低遅延等) ・ 国際連携・協力(各国の政府・5G推進団体との連携強化等) ・ 「電波政策2020懇談会」において、2017年度開始予定の総合実証試験の推進 方策や、5Gの利用が想定される周波数帯等を検討 ・ 関係省庁と連携してコンテンツ制作・現地化、発信・プロモーションまで一体的に 戦略的展開(34件企画をASEAN等で放送) ・ (一社)BEAJを中心に放送局権利団体が連携し推進

進 捗 状 況

・ 高度なICT利活用に よる訪日外国人や国 民の利便性向上 ・ 社会全体のICT化に よる経済の活性化 ・ 世界最高水準のICT インフラの確立 ・ 安心安全な社会の実現 2020年に5Gを世界に先駆けて 実用化 公共的な観光・防災拠点(推計 29,000カ所)に無料無線LAN環境 を整備、認証連携等の推進 (箇所数は今後精査) ・ 平成28年1月に設立された「札幌オープンデータ協議会」と連携し観光分野の オープンデータ実証事業を実施。 ・ 無料公衆無線LANの整備計画の策定 ・訪日外国人向け無料公衆無線LANサービスの簡素化・一元化に向けた実証実験 (全国16カ所)を実施。現在、実証実験の検証作業中。 ・ 実践的サイバー防御演習(CYDER)の対象を地方自治体等に拡大し、実施予定。 ・ 平成28年4月NICT法改正により当該演習の継続的・安定的な運用体制を整備。 ・ ICT分野の情報共有機能の強化のため、平成28年3月(一社)ICT-ISACが設立。 ・ 平成28年6月IoTセキュリティガイドライン公表予定。 多言語音声翻訳対応の拡充を行 い、2017年までに10言語での翻訳 対応を実現 ・多言語音声翻訳システムを社会実装する上で不可欠な雑音抑圧技術等の研究開 発や、病院、商業施設、観光地等にて実証事業実施。 ・社会実装に向けた課題抽出・課題解決策の検討等を実施。個別ニーズに応じてカ スタマイズした翻訳システム等のビジネス化が進展。

18

(20)

○ 訪日外国人からの要望が高いことなどから、全国の主要な観光・防災拠点について、2020年までに、無料Wi-Fi環境の整備を推進す

る。

○ 訪日外国人旅行者が快適に利用できる無料公衆無線LAN環境の整備を促進するため、総務省、観光庁が事務局となり、駅、空港

等のエリアオーナー、自治体、通信事業者等から構成される協議会(無料公衆無線LAN整備促進協議会)を、2014年8月に設立。

本協議会を通して無料公衆無線LANの整備促進、共通シンボルマークの導入、利用可能場所等の周知、利用開始手続の簡素化・

一元化等を推進。

○ 2018年までに、20万箇所以上で、事業者の垣根を越えてシームレスにWi-Fi接続できる認証連携の仕組みの構築を目指す。

平成28年度の主な取組内容

【推進体制】

・無料公衆無線LAN整備促進協議会

平成28年度以降の予定

【スケジュール】

【主な取組】

・整備計画の作成等を行い、引き続き、Wi-Fi環境を整備する地方公共団体等への支援を実施。 ・平成28年2月19日に、無線LANのシームレスな連携が実現できるよう「利用しやすく安全な公衆無線LAN環境の実現に向けて~訪日外国人に対する 無料公衆無線LANサービスの利用開始手続の簡素化・一元化の実現等に向けた取組方針~」を発表し、2月22日より全国16ヶ所で実証実験を実施。 ・現在、実証実験の検証を行っており、検証結果を踏まえ、今後、全国各地への普及に向けた取組を進める。

無料公衆無線LAN環境の整備促進

誰もが簡単 にアクセス 可能な環境 の実現 官民連携して、共通シンボルマークの掲出、掲出場所等の海外への情報発信、 無料公衆無線LANスポットのオープンデータ化 整備促進 認証連携 周知広報 関係業界等を含め整備の働きかけ・促進 整備支援 地方自治体への補助金・交付金等を通じた整備支援 東京 2 0 2 0 大 会

2016

2017

2018

2019

2020

利用開始手続について海外へ情報発信 20万箇所以上のシームレスな無線LAN利用が可能な環境の実現 リ オ 大 会 ラ グ ビ ー ワ ー ル ド カ ッ プ

19

(21)

宿泊施設 29% 文化財 5% ショッピング センター 19%

無料Wi-Fi環境整備の全体像

空港 86% 飲食店 9% 観光案内所 51% 自然公園 都市公園 16% 43%

② 公共的な観光・防災拠点

スポーツ・ レク施設 27%

整備を行う地方公共団体への支援を実施

① 商業施設

駅・鉄道 32% バス 4% コンビニ 74% 博物館 37%

無料Wi-Fi環境の整備は、投資インセンティブの大きさによって、

① 民間が整備を主導する商業施設

② 行政が整備を主導する公共的な観光・防災拠点

の2つに分類され、官民が連携しながら、それぞれ整備を推進

このうち、総務省が整備支援を実施しているのは、②の公共的な観光・防災拠点

施設所有者への働きかけを実施

庁舎施設 14% ※ 図中の「%」は各施設・拠点の整備率。①の整備率は、平成27年5月の総務省研究会報告の調査結果(推計値)の数値。②の整備率(学校を除く)は、同年5月の当該 調査結果(推計値)の数値を母数に、28年2月の地方公共団体実態調査結果(推計値)から算出。なお、学校の整備率は、文科省の調査結果(平成27年3月)の数値。 避難場所・避難所 32% 学校(注) 24% (注)防災拠点以外の学校を含む。

20

(22)

公衆無線LAN環境整備支援事業

【予算】 公衆無線LAN環境整備支援事業 38.9億円 (28年度 観光・防災Wi-Fiステーション整備事業 2.6億円、 28年度 公衆無線LAN環境整備支援事業 (携帯電話等エリア整備事業)12.6億円の内数)

事業採算上等の問題により整備が困難な公共的な観光・防災拠点において、地方公共団体等がWi-Fi環境

の整備を行う場合に、その事業費の一部を補助

公共的な観光・防災拠点におけるWi-Fi環境整備の推進

伝送路設備

制御装置

(センター設備等)

無線アクセス装置

(IEEE802.11ac対応Wi-Fi)

電源装置

イメージ図 ・必要な災害関連情報を収集、配信 ・平時には、観光関連情報の収集、 旅行体験等の配信、学校での教育に活用 避難場所・避難所 官公署 文化財 観光案内所 自然公園・都市公園 博物館

公共的な観光・防災拠点

21

(23)

無料Wi-Fi環境整備の今後の取組方針

○ 平成28年4月12日の「未来投資に向けた官民対話」で、総理から文科大臣に対し、初等中

等教育の情報化に向け、総務・文科・経産省の3省連携による政策パッケージの取りまとめを

指示。これを受け、4月19日の産業競争力会議において、総務大臣より「教育に利用可能な

Wi-Fi」を含む3施策に関して発言。

○ また、 「日本再興戦略2016」では、「2020年までに主要な観光・防災拠点における重点整

備箇所(避難所・避難場所に指定された学校等を含む(推計29000箇所(箇所数は今後さらに

精査)))について、国が本年中に作成する整備計画(今後、毎年度改定を予定)に基づき、無

料Wi-Fi環境の整備を推進する」ことを閣議決定(平成28年6月2日)。

1. 避難場所・避難所に指定された学校等を中心に、各地方公共団体に

対して、積極的な周知を実施

2. 各地方公共団体に調査を行い、年内に整備計画を作成

3. 整備計画に基づき、2020年に向けて、無料Wi-Fi環境の整備を推進

22

(24)

センター側 無線LAN アクセスポイント ※ Web API方式:認証サーバとWi-Fi接続アプリ間の やり取りの手順、形式を規定した方式 WebAPI(共通仕様)を実装した アプリからの接続要求に対応す るためのソフトウェアの改修 【対応イメージ】 認証 コントローラ

無料公衆無線LANの利用開始手続簡素化・一元化について

事業者A Wi-Fi接続アプリ 駅・鉄 道 宿泊施設 自治体C市 無線LANネットワーク 運用事業者C 駅・鉄 道 宿泊施 設 自治体A市 無線LANネットワーク 運用事業者A 駅・鉄 道 宿泊施設 自治体B市 無線LANネットワーク 運用事業者B 訪日外国人 現状 〇 無線LANネットワーク運用事業者毎 に接続方式が異なるため、相互のエ リア間では接続が難しい

共通仕様の普及 〇 共通仕様を活用すれば、どこでも シームレスなWi-Fi接続が可能。 実証実験・検証等 〇 複数の無線LANネットワーク運用事業者間で接続 可能な技術(Web API方式)の共通仕様を作成し、 技術的な検証を行う。 〇 実証結果の検証、課題解決等を図る。 無線LANネットワーク 運用事業者C 無線LANネットワーク 運用事業者B 自治体A市 無線LANネットワーク 運用事業者A Wi-Fi接続 アプリ X Wi-Fi接続 アプリ Y 訪日 外国人 ・ ・ ・ 駅・鉄道 駅・鉄道 駅・鉄道 宿泊施設 宿泊施設 宿泊施設 自治体B市 自治体C市 訪日 外国人 --- --- --- --- --- --- --- --- 共通仕様 共通仕様 (本年2月以降) (本年夏以降) 接続 アプリ Wi-Fi接続アプリ にWebAPI(共通 仕様)を実装

○ 自治体等の無線LANについては、運用事業者が異なるとそれぞれ利用開始手続が必要。

○ このため、総務省では無線LANのシームレスな連携が実現できるように、(1)共通の技術仕様の策定、(2)

実証実験の実施、(3)全国各地への普及、についてを内容とする取組方針

を本年2月19日に発表。

※ 「利用しやすく安全な公衆無線LAN環境の実現に向けて~訪日外国人に対する無料公衆無線LANサービスの利用開始手続の簡素化・一元化等に向けた取組方針~」

利用開始手続の簡素化・一元化の実現等に向けた取組方針

(本年2月19日公表)

取組の進め方

23

(25)

28年度の主な取組内容

【スケジュール】

ICTを活用した多言語対応

(「グローバルコミュニケーション計画」の推進)

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 東京大会 実装・実用化 多言語音声翻訳技術の研究開発及び技術実証 高精度に翻訳可能な言語を10言語に拡大 各地域、民間企業(鉄道、空港等)による 多言語音声翻訳アプリ・VoiceTra等の活用 基本技術の確立 大規模実証・改善 翻訳可能な10言語のさらなる精度向上 言葉の壁のない社会の実現へラグ ビ ー ワ ー ル ド カ ッ プ リ オ 大 会

○ 世界の「言葉の壁」をなくしグローバルで自由な交流を実現する「グローバルコミュニケーション計画」を推進するため、情

報通信研究機構が開発した多言語音声翻訳技術の精度を高めるとともに、民間が提供する様々なアプリケーションに

適用する社会実証等を実施する。これにより、ICTを活用したイノベーションを加速し、2020年の東京オリンピック・パ

ラリンピックの際には、本技術を活用して「言葉の壁」がない社会をショーケースとして世界に発信する。

◆総務省

(委託研究開発の実施者(パナソニック、NTT、NICT、パナソニックソリューションテクノロジー、KDDI研究所、 みらい翻訳、リクルートライフスタイル、リクルートコミュニケーションズ、ATR-Trek))

平成

27年度に引き続き、多言語音声翻訳システムを様々な地域・場面で社会実装する上で不可欠な雑音抑圧技術等の研

究開発や、病院、商業施設、鉄道、タクシー等の実際の現場での性能評価等を通じて、多言語音声翻訳技術の精度向上を図

る。また、多言語音声翻訳システムの認知向上、更なる地方への普及拡大に向けて、地域を新たに追加選定

(平成28年度実施地 域:長野県白馬村等、徳島県徳島市、福井県永平寺町、京都府舞鶴市、京都府京都市、福島県福島市等の6地域)

し、地方の商業施設や観光

地等での実証実験を広く実施する。

◆グローバルコミュニケーション開発推進協議会

(産学官143者で構成)

社会実装に向けた課題抽出・課題解決策の検討等を実施。医療、観光、ショッピング等の各

WG会合を5月に開催したほか、

研究開発部会と利活用促進部会を

6月に開催した。7月には第3回総会を開催予定。この中においてH27年度の研究開発・実証

結果から課題を抽出し、

H28年度の改善の方向性をとりまとめる予定。また、ビジネスマッチングを目的とした合同部会(第3回)

も開催し、ビジネス化に向けた動きも活発化させる。

また、東京都との連携により、本年も東京国際ユース

(U-14)サッカー大会で多言語音声翻訳アプリVoiceTraを試験導入。

24

(26)

「グローバルコミュニケーション計画」の推進

病院

ショッピング

多言語対応型レジ端末により、商品の 購入や問合せなど、外国人客の要望に きめ細やかに対応 多言語対応ヘッドセット等のウェアラ ブル機器を用い、症状や病名の翻訳な ど 医師と患者のコミュニケーションを 支援

多言語音声翻訳システムの仕組み

スマートフォンなどに話しかけると即座に他の 言語に翻訳して、音声出力する

○世界の「言葉の壁」をなくし、グローバルで自由な交流を実現する「グローバルコミュニケーション計画」を推進

するため、情報通信研究機構が開発した多言語音声翻訳技術の精度を高めるとともに、民間が提供する様々

なアプリケーションに適用する社会実証等を実施する。

これにより、ICTを活用したイノベーションを加速し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの際には、

本技術を活用して「言葉の壁」がない社会をショーケースとして世界に発信する。

・多言語音声翻訳の対応領域、対応言語を拡大するための研究開発

多言語音声翻訳技術について、医療やショッピング等の旅行分野以外の会話の翻訳精度を向上するとともに、対応言語数

を拡大する。また、雑音対策や長文翻訳など、翻訳精度の向上に向けた研究開発を実施する。

・病院、商業施設、観光地等における社会実証

産学官の連携により、多様なアプリケーションの社会実証を集中的に実施する。

25

(27)

研究開発

○ 研究開発委託者:

パナソニック(株)、日本電信電話(株)、(研)情報通信研究機構、パナソニックソ リューションテクノロジー(株)、(株)KDD総合研究所、(株)みらい翻訳 (その他、NTT東日本、京浜急行電鉄、東京メトロ、全国ハイヤータクシー連合会、 鳥取県ハイヤー協同組合、東京大学附属病院国際診療部、パナソニックシステム ネットワーク(株)、日立製作所、富士通等が、実証に協力予定)

○ 平成27年8月24日~ プロジェクト開始

翻訳自動学習技術 雑音抑圧技術 特殊文字認識技術 位置情報を活用した 翻訳精度向上技術

利活用実証

・確実に社会に浸透させるため、様々な場面で求

められる機能(お年寄りにもやさしいユーザインタ

フェースなど)を開発

○ 利活用実証委託者:

(株)リクルートライフスタイル、(株)リクルートコミュ

ニケーションズ、 (株)ATR-Trek

○ 多言語音声翻訳システムの普及に向けて、毎

年度公募により選定した全国各地の観光地等で

利活用実証を実施中。

○ 平成29年度は平成29年1月から公募開始予定

・社会実装するために必要な4つの技術課題について研究開発を行う

とともに、当該研究開発に必要な技術実証を実際のフィールドで実施

総務省研究開発

(グローバルコミュニケーション計画の推進 -多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証-)

グローバルコミュニケーション計画の推進 -多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証-

・「言葉の壁」を取り除き、自由でグローバルなコミュニケーションを実現するため、多言語音声翻訳技術で翻訳可能な言語を拡大すると

ともに、翻訳精度を実用レベルまで向上させる。

・病院など将来の事業化を前提とした実フィールドでの社会実証に取り組む。

(平成27年度~平成31年度(5カ年)

平成29年度概算要求額 19.0億円

平成

28年度実施場所

・長野県白馬村等 ・徳島県徳島市 ・福井県永平寺町 ・京都府舞鶴市 ・京都府京都市 ・福島県福島市等

26

(28)

・ 福島県 ・ 福島市 ・ 福島県旅館ホテル生活衛生同業組合 ・ 一般財団法人会津若松観光ビューロー 温泉地や招へい事業における活用 ふくしまの魅力発信 ~ふくしまの温泉地への外国人観光客誘致~ ・東京地下鉄(株) ・京浜急行電鉄(株) 鉄道 駅案内における模擬実験 (株)日立製作所 研究開発における 技術実証 地方における 利活用実証

平成28年度の技術実証及び利活用実証 エリアマップ

・ 舞鶴市 ・ クルーズ客船おもてなし関係者連絡会議 ・ 舞鶴観光協会(まいづる観光ステーション) ・ 道の駅「舞鶴港とれとれセンター」 クルーズ客船の受入体制強化に活用 外航クルーズの寄港による外国人旅行者に向けて、言 語による壁を取り除き、会話を介する双方向のコミュニ ケーションを実現 ・ 永平寺町 ・ 大本山永平寺 ・ 永平寺観光物産協会 ・ 永平寺門前観光協会 ・ えちぜん鉄道株式会社 ・ 京福バス株式会社 日本文化の発信 寺社とその周辺での活用 曹洞宗大本山永平寺のミシュラングリーンガイド二つ星 獲得に伴うインバウンド対策における外国人参拝客訪問 時のおもてなし力の向上 ・ 北アルプス三市村観光連絡会(大町市、白馬村、小谷村) ・ 立山黒部貫光株式会社 ・ 大町温泉郷観光協会 ・ 有限会社 白馬交通 ・ マックスバリュ長野株式会社(ザ・ビッグ白馬店) ・ 長野県白馬高等学校 ・ 奥白馬高原開発株式会社 スキー場を中心とした広域リゾートでの活用 山岳高原を活かした世界水準の滞在型観光地を目指して ~北アルプスエリアにおける言葉の壁のない周遊・滞在環境を実現~ ・ 京都市 ・ 嵯峨嵐山おもてなしビジョン推進協議会 ・ 嵐山保勝会 ・ 京都銀行 ・ 京福電気鉄道株式会社 ・ JR西日本 ・ 嵯峨野観光鉄道株式会社 嵯峨嵐山地域での消費意欲喚起に向けた活用 京都・嵯峨嵐山地域におけるグローバルコミュニケーショ ンの実現に向けて ~おもてなし力の向上と消費意欲を商店街へ~ ・ 徳島市 ・ 公益社団法人徳島市観光協会 ・ 徳島東部地域体験観光市町村連絡協議会 ・ 徳島市東新町1丁目商店街振興組合※調整中 あったかい徳島のおもてなしで、徳島市中心市街地にお ける外国人観光客の利便性・満足度の向上を図る。 阿波おどり会館を核に中心市街で活用 ・鳥取県ハイヤー協同組合 ・全国ハイヤータクシー連合会(東京都内) ・観光営業中のタクシー内での実証実験 ・インバウンド乗車時の課題抽出と観光営業中の タクシー内での実証実験(東京都内) タクシー H28 7/1~ KDDI(株) H28 10/18~ ・全日空商事デューティーフリー(株) ・(株)東急百貨店 ・(株)ドン・キホーテ ・(株)東急百貨店 ・(株)ドン・キホーテ ・(株)ルミネ ショッピング 店内環境実験及び接客現場での模擬実験 H28 9/29 ~ 空港型売店による店内環境実験 パナソニックシステムネットワークス(株) H28 10/19 ~ ・豊島区役所 ・東京都 ・京浜急行電鉄(株) ・総務省消防庁 防災 平時利用から災害時を想定した模擬実験 H28 7/6~ 東日本電信電話(株) ・東京大学医学部附属病院 国際診療部 ・富士通クリニック 他、臨床試験調整中5病院 医療 医療現場での模擬実験と臨床試験 富士通(株) / (株)富士通研究所 H28 8/25~

27

(29)

ICTによる地方創生について

(30)

検討の背景

東日本大震災の経験・日本再生 地域における期待の高まり ICTの進展 グローバル展開の動向 命を守るライフラインとしての 「情報」とICTを活用した災害に強 い街づくりの必要性 少子高齢化、社会インフラ老朽化 等の諸課題への対応と地域から の期待の高まり センサNW、ビッグデータ等の最先 端の技術の発展とワイヤレス技術 やクラウドサービスの普及 EUにおける官民連携プログラ ムによる大規模な研究開発及 び地域実証の開始

「ICTを活用した街づくりとグローバル展開に関する懇談会」(平成23年12月~平成24年

6月)を開催し、ICTを活用した街づくりの在り方や街づくりの実現に向けた推進方策・

グローバル展開方策等について検討を行い、2015年までに全国にICTスマートタウン先行

モデルを構築し、その普及展開を図ることが提言。

平成25年1月、「ICT街づくり推進会議」を開催し、ICTスマートタウン実現に向けた実証

プロジェクトを推進するとともに、ICTスマートタウンの国内外への普及・展開に向けた推進

方策等を検討。同会議の下で、地域懇談会を開催し、平成24年度ICT街づくり推進事業の

実証プロジェクト関係者との意見交換等を実施。

平成24年11月、平成24年度ICT街づくり推進事業において、提案公募を行い、柏市、

豊田市、三鷹市、塩尻市、袋井市の5つの実証プロジェクトを採択し、先行的に実施。

29

(31)

(例) (例) (例)

災害に強く成長する街づくりを実現

(例)

国際社会への貢献・国際競争力の強化

経済の活性化・雇用の創出

災害に強い街づくりの実現

地域が抱える様々な課題の解決

ICTを活用した新たな街づくり

どこでも行政 サービスを利用 暮らしの 安心の確保 魅力ある 住みたくなる環境 エネルギー・環境 地元産業の ICT化で活性化 環境に優しく 持続可能 高齢者等にも 住みやすい環境

● センサーネットワーク、ビッグデータ、地理空間情報、共通ID、ワイヤレス、クラウド等の最先端のICTを

パッケージで行政、農林水産、エネルギー・環境、医療・健康、交通等の複数分野に適用することで、少子

高齢化、コミュニティの再生等、地域が抱える様々な課題を解決し、我が国の持続的な成長を目指す。

30

(32)

ICT街づくり推進事業 (平成24~26年度)

● 平成24年度から3年間、地域の自主的な提案に基づくモデル事業(委託)を実施。

● 全国計27カ所の実証プロジェクトで得られた成果について順次横展開。

実施時期による区分 平成24年度予算 平成25年度予算 平成24年度補正予算 平成25年度予算 平成25年度補正予算

31

(33)

地域の活性化

~ICTを利活用した街づくり~

ICカード/ID テレビ/CATV スマートフォン タブレット 無線LAN センサー 防災 静岡県 袋井市 長野県 塩尻市 東京都 三鷹市 徳島県 福岡県 糸島市 徳島県 鳥取県 米子市 北海道 北見市 山梨県 市川三郷町 愛媛県 新居浜市 神奈川県 横須賀市 東京都 三鷹市 長野県 塩尻市 沖縄県 名護市 見守り 東京都 三鷹市 徳島県 北海道 北見市 石川県 七尾市 長野県 塩尻市 宮城県 大崎市 健康・医療 千葉県 柏市 愛知県 豊田市 群馬県 前橋市 (他、富山県南砺市等) 群馬県 前橋市 三重県 玉城町 愛媛県 松山市 佐賀県 武雄市 観光・交通 愛知県 豊田市 兵庫県 淡路市 富山県 富山市 三重県 玉城町 愛媛県 松山市 佐賀県 唐津市 石川県 七尾市 富山県 富山市 沖縄県 久米島町 農業 (鳥獣被害対策、地産地消等) 静岡県 袋井市 沖縄県 久米島町 (他、沖縄県南大東村等) 長野県 塩尻市 (他、岐阜県瑞浪市等) 佐賀県 唐津市 佐賀県 武雄市 林業 岡山県 真庭市 (他、北海道中川町等) 環境・エネルギー 鳥取県 米子市 千葉県 柏市 沖縄県 名護市 公共サービス 人材・教育 コミュニティ 大阪府 箕面市 奈良県 葛城市 (他、長崎県平戸市、沖縄県久米島町) 福島県 会津若松市 三重県 玉城町 大阪府 箕面市

● ICTをツールとして地域活性化を目指す「ICT街づくり推進事業」を平成24年度から推進。

全国計27カ所で地域実証プロジェクトを実施し、各地にて地域懇談会を主催し、街づくりを支援。

● 首長の熱意と住民の参画により、地域の特色を活かした成功モデルが見られるようになってきた。

● 今後、成功モデルの横展開を推進していくことが更なる地域の活性化につながる。

① ② ③ ④ ⑤ ⑥

32

(34)

成功事例①(長野県塩尻市)【鳥獣被害対策】

 長野県塩尻市では、イノシシ等が水田を荒らすことによる米収穫高の減少や耕作放棄地の拡大が年々深刻化。

 電気柵や罠の設置などハード面での対策を実施するも、効果は限定的。

センサーを活用した鳥獣被害対策

 塩尻市が同市内の北小野地区において、水田周辺に獣検知センサーや罠捕獲センサーを設置。

 獣検知センサーが獣を検知すると、①サイレン音やフラッシュ光で獣を追い払うとともに、②検知情報がクラウド

を介して農家や猟友会に地図付のメールで配信され、迅速な追い払いや捕獲に寄与。

 罠捕獲センサーが罠に獣が掛かったことを検知すると、その情報がクラウドを介して農家や猟友会に地図付の

メールで配信され、罠に掛かった獣の迅速な撤去に寄与。(平成24~25年度:計6匹を捕獲)

 北小野地区(稲作面積約27ha(※1))における実証の結果、被害面積が減少、稲作収入の増大が期待。

※1 塩尻市全体の稲作面積(約700ha)の約4% ※2 地元農家への聞き取り調査に基づき、日本ソフトウェアエンジニアリング株式会社が推計 ※3 耕作可能面積及び1ha当たりの平均稲作収入を基に、日本ソフトウェアエンジニアリング株式会社が推計 罠捕獲センサー 獣検知センサー 平成23年度 平成24年度 (実証1年目) 平成25年度 (実証2年目) 被害面積(※2)[%] 85 20 0 稲作収入(※3)[万円] 354 1,890 2,362 クラウド サイレン音 フラッシュ光 獣検知センサー 罠捕獲センサー 追尾センサー 長野県塩尻市は、総務省からの支援により、ICT街づくり推進事業(H24~25年度)を実施。

33

(35)

成功事例②(岡山県真庭市)【林業の生産性向上】

 岡山県真庭市は、美作(みまさか)地方に位置する地方都市(成熟都市)であり、面積の8割を森林が占める。

 木材産業が発展しており、木質バイオマス発電所が平成27年度より稼働。燃料等森林資源の安定供給が課題。

 過去に、大型台風の襲来による大規模な風倒木被害が発生。資源保全・土砂災害防止の視点から対策が必要。

クラウドを活用した森林資源の情報共有

 地番現況図を共通IDとした森林林業クラウドを導入し、行政機関と資源生産事業者との情報共有を促進。

 ロボットセンサー(UAV)を導入、樹木の位置や種類等を上空から柔軟に把握する体制を構築。

 上記を災害時に活用し、風倒木や土砂災害発生箇所を迅速に把握し、関係者にて共有。

実 証 内 容

 森林組合が土地所有者情報を把握する際、従来は1区画に2人がかりで終日(8時間程度)費やしていたが、森林林業

クラウドを用いた地番現況図の閲覧によって、簡易な画面上の操作(1分程度)で作業を完了させることが可能となった。

 また、森林資源の分布(樹木の種類別面積、生育状況等)を把握する際、従来は1区画に2人がかりで終日(8時間程

度)費やしていたが、ロボットセンサーを用いた空中写真等、森林林業クラウドに蓄積された情報の活用により、簡易な

画面上の操作(1分程度)で作業を完了させることが可能となった。

森林資源量の把握・関係者間の共有

森林林業クラウド

ロボットセンサー

森林資源の有効活用

木質バイオマス発電等への

燃料安定供給

岡山県真庭市は、総務省からの支援により、ICT街づくり推進事業(H25年度)を実施。

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(36)

成功事例③(沖縄県久米島町)【農作物の地産地消】

 農業従事者の高齢化等により、農業売上高(特に地元野菜)が年々減少。

 一方で、地元農家は余剰生産物を廃棄し、地元ホテル等は野菜等を島外から購入するミスマッチが発生。

農作物の地産地消システムによる売上増

実 証 内 容

成 果 ・ 効 果

 一戸あたり約4千円/月(年額換算で約5万円)の販売収入を創出し、自給農家を含めた地元農家の

生産意欲向上に寄与。

 新鮮な地元野菜を購入できるため、地元ホテル等における利用も進み、農作物の地産地消を促進。

1戸当たりの野菜売上高(平成24年度):約76万円 平成17年度に比べて約46%の減少

オンラインショップ

生産者

(小規模農家等) 規格外や小規模生産 の農産物

購入者

(地元のホテル ・レストラン等)

仲介者

(地元NPO法人)

配送・販売

出荷者・注文

の確認

商品データの登録

商品データの

閲覧・注文

決済

タブレット等 タブレット等 タブレット等

 地元農家と地元ホテル等がタブレット等を用いて簡易に余剰野菜を売買できるオンラインショップを開設。

沖縄県久米島町は、総務省からの支援により、ICT街づくり推進事業(H25年度)を実施。

35

(37)

沖縄県久米島町における地産地消の取組①

①地元農家が農作物を収穫

②タブレットでオンラインショップにアクセスし、

収穫した農作物を登録

タブレット入力画面

36

(38)

沖縄県久米島町における地産地消の取組②

④地元の

NPO法人が、登録された商品と

出荷者を確認するとともに、商品を注文先の

地元レストラン等へ配送

⑤地元販売所においても販売

タブレット注文画面

③地元レストランやホテルが商品を注文

37

(39)

成功事例④(群馬県前橋市)【健康情報×マイナンバーカード】

マイナンバー

カード

活用した母子健康

情報提供

 健康管理の分野においては、医療機関や小学校、幼稚園等における健康診断情報などが一元的に管理されておらず、

市民にとって情報を入手しにくい状況であることが課題。

 幼児や児童を持つ世帯を対象に、過去の母子健康手帳の記録を電子化。現在の健康記録と結びつけ、予防接種記録

や医療機関、保健センター、小学校等における検診情報も記載することで、一貫した子供の健康情報を提供。ICカード

をリーダー等にかざすだけでログインできるシステムを実装。

 また、診療所や拠点病院等の医療機関間で検査画像等の画像情報を共有し、ICカードを用いた個人認証により閲覧出

来る仕組みを構築。

 マイナンバーカードの配付開始後は、マイナンバーカードを使用。

成 果 ・ 効 果

 電子母子健康手帳については、実証実験に参加した市民へのアンケートでは8割以上がサービスの継続・実用化を希

望。

 上記システムの自立的・継続的な運営を担う組織を設立(平成27年3月)。

データを反映

保健 センター 小児科 小学校 ・乳幼児健診 ・予防接種 ・定期検診 ・予防接種

パソコンやタブレット端末で閲覧

●健康診断結果 ●電子おくすり手帳 ●日記機能 ●成長記録グラフ ●予防接種 ●子育てサイトリンク 母子健康情報 ICカードで シングルサインオン

マイナンバー カードに移行 群馬県前橋市は、総務省からの支援により、ICT街づくり推進事業(H25・26年度)を実施。

38

(40)

成功事例⑤(奈良県葛城市)【自治体基幹システムの効率化】

 住民基本台帳システムをはじめとする自治体の基幹業務システムについては、各自治体がそれぞれの業務毎

にシステムを構築・運用。

 各システムの維持管理費用に加えて、法改正に伴うシステム改修やバージョンアップに係る費用も各自治体に

おいて負担する必要があり、費用負担が増大。

自治体基幹システムのクラウド化による経費節減

※奈良県葛城市は、地方自治情報センターからの支援により、自治体クラウド・共同アウトソーシング移行促進事業(H22年度)を実施

 葛城市を含む奈良県内の7自治体で住民基本台帳や国民健康保険など、22業務の基幹システムをクラウドに

より共有化。

 葛城市では、年間約60%(約8,000万円)の経費節減(平成24、25年度実績)を実現。削減した費用を活用し、

平成26年度より中学3年生までの全ての児童に対して、医療費の補助(外来診療の場合は初診料500円のみ、

2週間以上の入院の場合は月額1,000円までを自己負担とし、それ以外の医療費を無償化)を実施。

39

(41)

 奈良県葛城市では、公共交通機関が不便な地域が多いことに加えて、高齢化の進行により買い物困難者数が増加。

マイナンバーカードの活用を想定した健康支援・買い物支援

 地元公民館等にタブレット端末を設置し、高齢者を中心とした240名にICカードを配付。タブレット端末にICカードを

かざすだけで、健康支援・買い物支援等の多様なサービスを利用できるシステム(ポータルサイト)を構築。

 当該システムにより、①身につけている活動量計から健康状態を把握し、②健康状態に合わせたレシピを提示したうえ

で、③ネットスーパー上でレシピに合わせた商品の購入をお勧めする、というサービスを実施。

 3ヶ月間の実証期間において、延べ753名(うち高齢者738名)が健康支援サービスを利用し、そのうち79名(うち

高齢者75名)が買い物支援サービスを利用して商品を購入。

 利用頻度の高い方においては、買い物支援サービスを週1回程度利用し、1回当たり平均6,100円分の商品を購入。

公民館に設置されているタブレット端末に ICカードをかざしてポータルサイトにログイン ポータルサイトを通じて買い物支援等 の多様なサービスを利用可能 市民コンシェルジュが対面で サービス利用者をサポート 奈良県葛城市は、総務省からの支援により、ICT街づくり推進事業(H25年度)を実施。

成功事例⑤(奈良県葛城市)【健康支援・買い物支援】

40

(42)

テレビと

マイナンバー

カード

活用した防災対策

テレビ画面表示にて個別の避難指示 ICカードにより、避難が完了した住民の情報を迅速に取得し、一元管理 タブレット端末に住民の避難状況を表示

 徳島県は全国平均を上回る勢いで高齢化が進行

。(徳島県の高齢化率:28%、全国平均:24.1%(平成24年度))

 南海トラフ巨大地震が発生した場合、10万棟以上の建物全壊など深刻な被害が予想されており、災害時に

おける高齢者を含めた住民の迅速な避難誘導や避難状況の把握など防災対策が急務。

 高齢者にとって身近なテレビを活用した避難指示システムやICカードによる避難者管理システムを構築し、

徳島県美波町において約100世帯を対象にして実証実験(避難訓練)を2回実施。

実 証 内 容

成 果 ・ 効 果

 テレビ画面に表示した避難指示により、避難完了までの平均時間が約2分(11.2分→9.6分)短縮。

 また、ICカードを活用した一元的な情報管理により、迅速かつ詳細な避難者情報の把握を実現。

 マイナンバーカードへの対応に向けて、上記システムの自立的・継続的な運営組織を設立(2015年9月)。

徳島県は、総務省からの支援により、ICT街づくり推進事業(H25年度)を実施。 マイナンバー カードに移行

成功事例⑥(徳島県)【防災×マイナンバーカード】

41

参照

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