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Vol.28 , No.2(1980)068森永 松信「仁王経にみる大乗菩薩道と社会福祉」

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Academic year: 2021

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か つ て 筆 者 は 、 昭 和 五 十 年 に ﹃ 社 会 福 祉 と 仏 教 ﹄ を 著 述 し 、 社 会 福 祉 の 見 解 か ら 、 と り わ け 般 若 経 中 、 華 厳 経 中 、 浄 土 経 中 お よ び 法 華 経 中 の 菩 薩 道 に つ い て の 所 見 を 発 表 し た 。 今 回 は 、 と く に 大 乗 経 興 に は 特 殊 な 地 位 を 占 め て い る 仁 王 経 に 現 わ れ る 大 乗 菩 薩 道 と 社 会 福 祉 に つ い て 考 え て 見 た い と 思 う 。 仁 王 経 の 正 し い 経 名 は ﹃ 仁 王 ( 護 国 ) 般 若 波 羅 蜜 経 ﹄ と い わ れ 、 諸 種 の 般 若 経 典 の 終 結 と さ れ 、 要 す る に 、 こ の 経 は 般 若 思 想 の 教 旨 に よ つ て 社 会 や 国 家 平 和 の 基 礎 条 件 が 成 る も の と し 、 こ の 点 か ら 、 古 来 、 法 華 経 、 金 光 明 経 と と も に 、 護 国 の 三 部 経 と い わ れ て い る 。 ﹃ 般 若 経 ﹄ で は 、 般 若 波 羅 蜜 を 菩 薩 の 母 と 為 し 、 菩 薩 の 道 を 、 釈 尊 一 人 の 道 ( 業 生 の 菩 薩 ) か ら 広 く 人 間 す べ て の 求 道 者 に 解 放 し 、 六 波 羅 蜜 を 通 じ て 、 人 間 の 道 ( 願 生 の 菩 薩 ) と し て 完 成 し た の で あ つ た 。 こ の 仁 王 般 若 波 羅 蜜 経 は 、 さ ら に 三 歩 前 進 し て 、 経 文 の 前 半 に お い て 、 般 若 波 羅 蜜 多 が 菩 薩 の 求 道 、 教 化 ( 内 護 ) の 機 能 を 、 さ ら に 明 ら か に し 、 後 半 に お い て は そ れ に よ つ て 、 国 家 を 守 護 (外 護 ) す る と こ ろ の 役 割 を 教 示 し て い る 。 ま ず ﹂ 観 空 品 第 二 ﹂ に つ い て み る と 、 般 若 を 次 の 三 種 ( 三 般 若 ) に 分 析 し て い る 。 1 実 相 般 若=境 と し て の 真 実 絶 対 の 相 ( 客 体 ) 2 観 照 般 若=実 相 を 観 照 し 知 り ぬ く 知 慧 ( 主 体 ) 3 方 便 般 若=推 理 判 断 を も つ て 諸 法 の 差 別 を 了 解 す る 相 対 智 な る 般 若 諸 経 ( 媒 体 ) こ の 教 え に よ つ て 、 菩 薩 は < 観 > と <行 > を 起 こ し 、 つ い に 実 相 の 第 一 義 の <空 > に 到 達 し 、 仏 果 を ま も る 窮 極 の 行 の 基 本 が 成 立 す る と さ れ て い る 。 つ ぎ に 菩 薩 教 化 品 第 三 に お い て 、 菩 薩 は 衆 生 を 教 化 す る た め に 次 の 五 忍 を 励 ん で 、 自 利 、 利 他 の 二 行 を 修 め 、 十 地 に よ つ て 利 他 行 を 深 め る 等 の 順 序 を 説 示 し て い る 。 す な わ ち 、 1 伏 忍= 煩 悩 を 制 伏 し た が 、 ま だ 断 滅 し な い 地 前 の 三 賢 ( 菩 仁 王 経 に み る 大 乗 菩 薩 道 と 社 会 福 祉 ( 森 永 ) 二 二 三

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-731-仁 王 経 に み る 大 乗 菩 薩 道 と 社 会 福 祉 ( 森 永 ) 二 二 四 薩 階 位 十 住 、 十 行 、 十 回 向 ) 2 信 忍=無 漏 の 信 を 得 た 初 、 二 、 三 地 3 順 忍=理 に 順 が い 無 生 の 悟 り に 向 う 四 、 五 、 六 地 4 無 性 忍=諸 法 無 生 の 理 を 認 め て 安 住 し た 七 、 八 、 九 地 5 寂 滅 忍=諸 惑 を 断 じ て 寂 滅 の 悟 り に 安 住 し た 十 地 等 で あ る 。 そ し て こ の 五 忍 を さ ら に 十 四 忍 に 詳 説 し て 、 一 切 智 者 と な る に 必 要 と し 、 十 方 三 世 の 諸 仏 諸 菩 薩 は 、 み な こ の 十 四 忍 を 修 習 し 、 そ の 結 果 、 三 明 六 通 の 身 を 得 、 衆 生 教 化 の 実 を 挙 げ た と し て い る 。 た だ 、 菩 薩 修 行 期 間 は 、 三 舐 百 大 劫 を 要 す と す る 小 乗 の 継 承 を 更 に 発 展 し て 、 十 四 忍 の 菩 薩 の 初 め の 部 分 で は 、 一 位 ご と に 一 阿 僧 祇 劫 の 修 行 を 要 す る と な つ て い る 。 し か し 、 こ の よ う な 人 間 の 生 命 を 絶 す る 長 期 の 菩 薩 行 の 期 間 は 、 そ こ に 何 , ら の 論 理 が あ る と も 思 わ れ ず 、 そ れ は 余 り に も 法 を 重 ん じ 、 行 の 困 難 を 現 わ さ ん と し た た め 寧 ろ 修 行 上 、 却 つ て 大 き な 弊 害 を も た ら す も の と い う 感 を 深 く す る 。 さ て 、 時 間 的 継 続 を 現 わ す 点 に つ い て 、 観 空 品 第 二 に 、 ﹁ 刹 那 刹 那 に も 亦 た 是 の 如 く 法 は 生 じ 、 法 は 住 し 、 法 は 滅 す る な り 。 何 と な れ ば 、 九 十 の 刹 那 を 三 念 と し 、 一 念 の 中 の 一 刹 那 に 於 て 、 九 百 の 生 滅 を 経 る を 以 て な り ﹂ と し て い る 。 過 去 の 西 洋 哲 学 で 億 、 時 間 を 存 在 者 や そ の 存 在 と 切 り 離 さ ず 、 ﹁ 時 間 は 存 在 に 外 な ら な い ﹂ と 断 じ て い る が 、 仏 教 で は 存 在 時 間 論 を 否 定 し て 、 ア ビ ダ ル マ 仏 教abhidharmaで は 、 時 間 的 存 在 を ︿ 有 為 法 ﹀ と し 、 時 間 外 ( 超 越 的 ) 存 在 を ︿ 無 為 法 ﹀ と し 、 次 に 示 す よ う に 、 こ れ ら 両 者 の 即 一 を 強 調 す る の が 大 乗 仏 教 の 立 場 で あ る と 思 う 。

{

別 性=識 ( 主 体 ) 依 他 性=境 ( 客 体 ) } ( 同 時 存 在 的 ) 無 常 法 性 " 真 実 性 " 真 如 ( 主 客 融 合 ) " 常 住 ア ラ ヤ 識alayananaで は 、 刹 那 滅 で あ り な が ら 、 常 に 真 実 性 ( 真 如 ) を 離 れ な い 。 真 実 性 も 常 に 分 別 性 と 依 他 性 の 両 性 を 離 れ ず 、 そ れ に 即 し て 刹 那 々 々 に 生 滅 し つ つ 相 続 す る 。 こ れ は い わ ゆ る < 永 遠 の 今 > で あ り 、 仏 陀 の 悟 り の ︿ 不 死 ﹀ に つ な が る も の と 思 う 。 こ の 同 じ 原 理 が 、 ﹁ 二 諦 品 第 四 ﹂ に 現 わ れ て い る 。 二 諦 と は 、 世 諦 と 真 諦 を 指 し 、 世諦samvatti-statyaと は 、 世 俗 的 な 常 識 が 真 実 と な る 、 に 対 し 、 真諦baramatha-statyaと は 、 仏 教 の 真 理 に 目 覚 め た 人 の み が 知 る 真 理 を さ す 。 し か し 、 そ れ ぞ れ 意 味 が 全 く 相 異 す る に か か わ ら ず 、 両 者 は 相 即 不 離 で あ り 、 そ れ が 般 若 波 羅 蜜 の < 空 > に 照 応 し て 、 第 一 義 諦 と な る 。 第 一 義 諦 と は 真 諦 で あ る か ら 、 真 諦 に は 、 世 諦 が 相 即 内 包 し て い る こ と に な る 。 こ れ は 、 現 実 的 に 世 俗 的 な 言 語 、 思 想 の 世 界 を 理 解 し な け れ ば 、 言 語 、 思 慮 を 超 え た 第 一 義 の 真 理 を 得 る こ と が 出 き ず 、 ま た 衆 生 の 教 化 も 出 来 な い 。 従 つ て

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-732-理 か ら す れ ば 、 二 諦 の 区 別 が あ る と し て も 真 実 の 智 恵 ( 般 若 波 羅 蜜 ) に 照 さ れ る こ と に よ つ て 二 諦 は 前 述 の よ う に 相 即 不 離 と な る 。 こ れ ら の 原 理 を ふ ま え て 、 こ の 品 末 に ﹁ 此 の 般 若 波 羅 蜜 は 、 是 れ 国 土 を 護 る こ と 城 璽 、 培 壁 、 刀 剣 、 鉾 楯 の 如 し ﹂ と 述 べ 、 般 若 波 羅 蜜 を も つ て 護 国 の 重 要 な 基 盤 と し て い る 。 ﹁ 護 国 品 第 五 ﹂ は 、 こ れ を 受 け て 般 若 波 羅 蜜 を 受 持 し 、 講 じ 、 か つ 三 宝 を 供 養 す る こ と に よ つ て 、 仏 の 神 力 と 鬼 神 等 が 、 国 土 内 外 の 両 難 を 護 り 、 福 ( 祉 ) を 招 来 す る と し 、 さ ら に 普 明 王 が 般 若 を 了 し て 、 必 至 の 国 難 、 厄 災 を 免 か れ た 事 例 が 説 か れ て い る 。 ま こ と に 、 般 若 波 羅 蜜 の < 空 >=相 依 は 、 人 間 相 関 を 基 体 と す る 生 活 原 理 で あ り 、 し か も そ の 仏 智 に 照 ら さ れ る 中 心 理 念 は 、 人 間 生 命 、 人 格 の 尊 厳 へ の 源 泉 で あ り 、 国 家 ( 社 会 ) 内 外 に わ た る 平 和 、 平 安 へ の 源 流 で も あ る 。 か つ 、 こ れ は 福 祉 社 会 形 成 へ の 基 盤 と な る 重 要 な 最 高 価 値 の 内 蔵 と み て よ い で あ ろ う 。 し か し こ の 護 国 品 に 見 ら れ る 表 現 は 、 古 代 国 家 の 社 会 構 造 の な か で 、 般 若 波 羅 蜜 の 法 用 に 見 ら れ る 基 本 的 な 宗 教 方 式 に 止 ま る も の と し な け れ ば な ら な い 。 も と よ り こ の 経 典 の 内 容 は 印 度 、 釈 尊 在 世 時 の 文 面 で あ つ て 、 こ の 経 典 作 成 は 、 中 国 史 上 、 魏 、 呉 、 蜀 の 三 国 時 代 か ら 南 北 朝 ( 西 暦 三 〇 〇 年 か ら 五 〇 〇 年 ) 年 代 に 成 立 し た も の と さ れ 、 学 者 間 で は 、 支 那 選 述 の 経 典 と も さ れ て い る 。 こ れ ら の 時 代 は 、 い ず れ も 古 代 文 明 に お い て 国 王 、 帝 王 の 特 権 支 配 と 差 別 観 の は げ し い 身 分 的 、 社 会 秩 序 が 合 理 化 さ れ 、 そ し て 国 家 と 国 家 と の 相 互 間 は 、 優 勝 劣 敗 、 強 食 弱 肉 で 、 力 の 倫 理 が 支 配 し 、 国 家 の 興 亡 、 盛 衰 の 極 め て 顕 著 な 時 代 で あ つ た 。 け れ ど も 、 こ の よ う な 時 代 と 全 く 対 象 的 に 、 現 代 の 世 界 は 、 国 際 連合United Nationsの 規 制 ( 憲 章 ) の も と 、 世 界 諸 国 は 、 共 同 体 原 理 を 基 本 と し た 民 主 制 時 代 に 大 き く 変 容 し た 。 そ し て 、 わ が 国 を 含 む 先 進 諸 国 に お い て は 、 国 民 の 福 祉 を も つ て 憲 法 の 重 要 な 性 格 の 一 つ と す る 福 祉 国 家 へ の 方 向 に す す む 新 し い 国 民 中 心 ( 国 民 主 権 ) の 民 主 的 奉 仕 国 家 と し て 登 場 す る 時 代 と な つ た 。 わ が 国 で は 日 本 国 憲 法 の 立 場 か ら 、 国 の 責 任 に お い て 民 間 社 会 福 祉 事 業 の 協 力 に よ り 、 社 会 福 祉 及 び 社 会 保 障 の 全 国 的 組 織 を 体 系 づ け て い る 。 そ の 民 間 社 会 福 祉 事 業 の 大 半 を 占 め て い る 仏 教 社 会 福 祉 事 業 、 活 動 の 国 家 的 責 務 と 使 命 は は な は だ 重 大 で あ る と 同 時 に 、 そ の 内 部 に さ ま ざ ま な 矛 盾 と 弱 点 を か か え て い る こ と も 事 実 で あ る 。 筆 者 は 仏 教 社 会 福 祉 事 業 の 任 務 に つ い て 、 こ れ は あ く ま で も 大 乗 菩 薩 本 来 の 性 格 と 使 命 を 果 す 実 践 活 動 に あ る と 考 え る 。 す な わ ち 、 大 乗 菩 薩 の 起 源 は 、 西 暦 前 二 百 年 か ら 百 年 頃 、 仁 王 経 に み る 大 乗 菩 薩 道 と 社 会 福 祉 (森 永 ) 二 二 五

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-733-仁 王 経 に み る 大 乗 菩 薩 道 と 社 会 福 祉 ( 森 永 ) 二 二 六 部 派 教 団 が 国 王 の 保 護 の も と 、 僧 院 に 定 住 し 、 自 己 研 修 と 解 脱 に 専 念 し 、 そ の た め 一 般 社 会 の 人 び と (大 衆 ) へ の 利 他 的 活 動 を 怠 た り 、 仏 教 の 社 会 的 機 能 を 忘 却 し て い た 頃 で あ つ た 。 そ の こ ろ 印 度 の 各 所 ( 南 部 、 西 北 部 ・ 北 部 等 ) に 、 釈 尊 の 人 格 を 敬 慕 し 、 仏 教 本 来 の 使 命 に 目 覚 ざ め 、 自 ら を 菩 薩 衆 bodhisattvagamaと 称 し た 人 び と の 教 団 (在 家 者 と 女 性 が 大 半 を 占 め て い た ) が 、 広 く 一 切 衆 生 の た め に 利 他 行 を も つ と も 大 切 に し 、 失 わ れ た 社 会 性 を 再 建 し よ う と し た 。 こ の 頃 、 こ れ ら の 新 し い 運 動 は 、 印 度 に お い て 釈 尊 在 世 当 時 に 次 い で 、 第 二 の 宗 教 改 革 期 で あ つ た と い わ れ て い る 。 彼 ら は 、 ダ ル マ バ ー ナカdharma-bhamaka法 師 の 指 導 の も と 、 釈 尊 一 人 の 菩 薩 (業 生 の 菩 薩 ) か ら 、 新 し く 、 菩 提 を 願 う も の は 誰 れ で も の 菩 薩 (願 生 の 菩 薩 ) の 創 造 に つ と め 、 三 切 衆 生 悉 皆 菩 薩 の 信 念 を 燃 や し た 。 そ し て 、 一 切 衆 生 を 対 象 に 人 間 最 高 の 価 値 と す る 、 生 命 の 尊 厳 、 人 間 人 格 の 尊 厳 、 人 間 性 の 尊 重 を ふ く む 、 如 来 の 智 見 を 開 示 し 悟 入 し て 、 こ れ を 広 く 人 び と の 生 活 上 に 生 か す こ と に 努 力 し た の で あ る 。 菩 薩 衆 は 、 こ れ を 仏 出 世 の 本 懐 と 信 じ 、 か づ 仏 陀 か ら 依 託 さ れ た 重 大 な 任 務 で あ る と す る 使 命 感 に 燃 え 、 こ こ に 彼 ら は 、 如 来 使 と し て の 使 命 感 の 実 践 に 挺 身 し た の で あ る 。 そ し て 、 そ の 実 践 に 当 つ て 大 乗 菩 薩 は 、 次 の 三 軌 を 如 来 か ら 教 示 さ れ て い る 。 す な わ ち 、 如 来 使 は 、 1如 来 の 室 に 入 り 、 2 如 来 の 衣 を 著 ( き ) 、 3如 来 の 座 に 坐 す こ と で あ る 。(1) 如 来 の 室 と は 、 三 切 衆 生 の な か に 大 慈 悲 心 を 見 る こ と で あ り 、(2)如 来 の 衣 と は 、 柔 和 忍 辱 の 心 で あ り 、(3)如 来 の 座 と は 、 三 切 法 空 で あ る 。 か く し て 大 乗 菩 薩 は 、 利 他 行 を 重 く 見 、 こ れ を 先 に す る こ と に よ つ て ﹁ 俗 な る も の ﹂ の 生 活 の な か に あ つ て 、 ﹁ 聖 な る も の ﹂ の 実 現 を 志 向 す る 人 間 で あ り 、 こ れ は ま さ に 、 仏 教 社 会 福 祉 事 業 者 の 最 も 重 要 な 基 本 的 姿 勢 で あ る べ き で あ ろ う 。 し か し 、 広 義 の 立 場 か ら み れ ば 社 会 福 祉 は 、 共 同 、 合 意 の 目 標 に 向 つ て 確 保 す る 行 動 体 系 と し て 、 現 実 に は 全 国 民 の 生 活 安 定 を め ざ し て 、 国 が 自 ら の 責 任 を 社 会 福 祉 制 度 の 全 国 的 組 織 を 通 し て そ の 政 策 目 標 を す す め て い る 。 そ の 間 、 仏 教 社 会 福 祉 を 含 む 民 間 社 会 福 祉 活 動 と の か か わ り は 、 公 私 分 離 制 委 託 制 度 な ど 解 決 を 要 す る 重 要 な 諸 問 題 の ほ か 、 仏 教 社 会 福 祉 活 動 に は 、 対 内 的 に も 対 外 的 に も 、 教 多 く の 問 題 が 山 積 し て い る 。 こ れ は 特 に 現 在 、 西 欧 思 想 の 普 及 と 対 決 に あ り な が ら 、 い ま だ 大 乗 仏 教 の 近 代 的 な 宗 教 改 革 を 見 な い ま ま 、 混 迷 状 態 に 低 迷 し て い る 大 乗 仏 教 の 姿 に 関 わ つ て い る よ う に 見 え る 。 参 考 文 献 1 大 正 大 蔵 二 四 五 ( 第 八 巻 ) 銚 秦 鳩 摩 羅 什 訳 出 ﹁ 仁 王 般 若 波 羅 蜜 経 ﹂ 2 W・M・マ ク ガ ヴ ァ ン 著 伊 藤 瑞 叡 訳 註 ﹁ 大 乗 仏 教 序 説 ﹂ 3 山 田 龍 城 著 ﹃ 大 乗 仏 教 成 立 論 序 説 ﹄ 4 静 谷 正 雄 著 ﹃ 初 期 大 乗 仏 教 の 成 立 過 程 ﹄ 5 上 田 義 文 著 ﹃ 大 乗 仏 教 思 想 の 根 本 構 造 ﹄ 6 森 永 松 信 著 ﹃ 社 会 福 祉 と 仏 教 ﹄ 7 そ の 外 、 数 冊 ( 森 永 )

参照

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