• 検索結果がありません。

著者 細矢 明宏, 建部 廣明, 入江 一元

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "著者 細矢 明宏, 建部 廣明, 入江 一元"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

北海道医療大学学術リポジトリ

分泌タンパク質RELM−β/FIZZ2の歯根形成におけ る役割

著者 細矢 明宏, 建部 廣明, 入江 一元

雑誌名 北海道医療大学歯学雑誌

巻 36

号 2

発行年 2017‑12‑31

URL http://id.nii.ac.jp/1145/00064546/

(2)

日齢ラット臼歯根尖部におけるRELM−β/FIZZ 局在 Hertwig上皮鞘の細胞が陽性を示す(a, c矢印).また,根尖部の歯 根象牙質(D)表面においても局在が観察される(b).DF,歯小 嚢;DP,歯乳頭;ODB,象牙芽細胞;P,歯髄

[最近のトピックス]

分泌タンパク質RELM−β/FIZZ の歯根形成における役割

細矢 明宏,建部 廣明,入江 一元

北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系組織学分野

RELM−β/FIZZ as a potential inducer of tooth root development

Akihiro HOSOYA, Hiroaki TAKEBE, Kazuharu IRIE

Division of Histology, Department of Oral Growth and Development, Health Sciences University of Hokkaido

歯周組織は,歯胚の外側に存在する歯小嚢組織から形 成され,形成後もセメント芽細胞へ分化する未分化な細 胞を含むと考えられている(Thesleff, 2003).しかし,

歯小嚢および歯周組織における未分化細胞からセメント 芽細胞への分化機構については不明な点が多い.Re- sistin − like molecule− β/ found in inflammatory zone

(RELM− β /FIZZ )は消化管や肺の上皮組織で局在が 認められる分泌タンパク質で(Artis et al., 2004 ; McVay et al., 2006),未分化細胞に対して正の走化性を有する ことが報告されている(Liu et al., 2011).そこで我々 は,RELM−β/FIZZ の歯根形成における役割を検討 する目的で,歯胚発生過程におけるRELM− β /FIZZ 局在を検討した(Hosoya et al., 2017).

蕾状期歯胚において,歯槽骨周囲でRELM−β/FIZZ の陽性反応が認められたが,歯胚内部に特異的な反応は 認められなかった.帽状期および鐘状期では,一部の内 エナメル上皮で弱い陽性反応が観察されたが,他のエナ メル器,歯乳頭および歯小嚢は陰性であった.

歯根が伸張すると,Hertwig上皮鞘の細胞が強い陽性 反応を示し,歯乳頭および根尖部象牙質との間にRELM

−β/FIZZ 陽性の基質が線状に認められた.この線状 の陽性反応は,歯根上部ではみられなかった(図 ).

そこで,歯根上部でのRELM− β /FIZZ 局在の消失 と,セメント質形成の開始に関連があるのではないかと 考え,セメント質形成に関連する因子の局在を検討し た.歯根形成期歯胚の根尖部において,RELM− β/

FIZZ 局在は歯小嚢に面する象牙質表面に限局して観察 された.この陽性の象牙質周囲には,Osterix陽性のセメ ント芽細胞の前駆細胞様細胞がみられた.また,セメン ト質の基質タンパクであるOsteopontinと骨シアロタンパ クは,RELM− β /FIZZ 局在が消失した歯根表面で認 められた.

以上から,RELM−β/FIZZ はHertwig上皮鞘の細胞 が歯乳頭側へ分泌し,セメント質形成前の根尖部象牙質 の表面に局在することが示された.さらに,分化マー カーの検索から,このタンパクは根尖部におけるセメン ト質形成を調節していることが示唆された.今後,

RELM−β/FIZZ のセメント芽細胞分化への機能が明

らかとなり,歯周組織再生療法へ応用されることを期待 したい.

文献

Artis D et al. RELMbeta/FIZZ2 is a goblet cell−specific im- mune − effector molecule in the gastrointestinal tract. Proc Natl Acad Sci U S A101 : 13596−13600, 2004.

Hosoya A et al. Localization of RELM− β /FIZZ2 Is Associ- ated with Cementum Formation. Anat Rec 300 : 1865−1874, 2017.

Liu T et al. FIZZ2/RELM−beta induction and role in pulmo- nary fibrosis. J Immunol 187 : 450−461, 2011.

McVay LD et al. Absence of bacterially induced RELMbeta reduces injury in the dextran sodium sulfate model of colitis.

J Clin Invest 116 : 2914−2923, 2006.

Thesleff I. Epithelial − mesenchymal signalling regulating tooth morphogenesis. J Cell Sci 116 : 1647−1648, 2003.

北海道医療大学歯学雑誌 ! 平成 年

( )

第36巻2号   4C150 1C133/本文 ※31‐1から組体裁変更 OTF/047     トピックス 細矢  4C  2018.01.25 09.02.55  Page 47 

参照

関連したドキュメント

このうち糸球体上皮細胞は高度に分化した終末 分化細胞であり,糸球体基底膜を外側から覆い かぶさるように存在する.

詳細情報: 発がん物質, 「第 1 群」はヒトに対して発がん性があ ると判断できる物質である.この群に分類される物質は,疫学研 究からの十分な証拠がある.. TWA

しかしながら生細胞内ではDNAがたえず慢然と合成

の多くの場合に腺腫を認め組織学的にはエオヂ ン嗜好性細胞よりなることが多い.叉性機能減

の点を 明 らか にす るに は処 理 後の 細菌 内DNA合... に存 在す る

上部消化管エックス線健診判定マニュアル 緒 言 上部消化管Ⅹ線検査は、50

条例第108条 知事は、放射性物質を除く元素及び化合物(以下「化学

ベース照明について、高効率化しているか 4:80%以上でLED化 3:50%以上でLED化