̄<
臨地実習が看護学生の看護観に及ぼす影響
前田 ひとみ 永田 まなみ 大重 和代 神谷 文子 杉谷 かおる 野田 忍 太田黒 梢 西田 陶子 橋本 智美 松本 麻子
...
....
EffectsoftheC1inicalPracticeonStudentNurse,sConceptofNursing HitomiMaeda1),ManamiNagatal),KazuyoOosige2)
FumikoKouyas),KaoruSugitaniイ),ShinobuNoda`)
KozueOotaguro4),ToukoNishida6),TomomiHashimoto2)
AsakoMatsumoto6)
AbstractInordertoevaluatetheeffectsoftheclinicalpracticeofstudentnursesontheformatiOnoftheir conceptofnuIsing,weinvestigateditintwodifferentstudentnursesbeforeandaftertheirclinicalprac- tices・Inaddition,wealsomvestigatedwhetherstudentnurse'sconceptofnursingwasdifferentfromthat ofthenurseofhospitalinwhichtheyhadclinicalpractice・Theresultswereshownbelow・Theroleof nurse,theknowledgefornursingandthetechniquesfornursmgwerenotdifferentbetweenthetwostudent nursesgroups・However,thecharacterforanexcenentnurse,suchasanaptitudeoranability,were changedintheclinicalpracticeprocess,TheconceptofstudentnursewasconBistentwiththatofthenu- rses・Theseresultsindicatedthatthehospitalsshouldbechosencarefullyfortheclinicalpracticeofnurse students,becausethedifferenceofthehospitalBystemand/orthehospitalfunctionmaymakethem changetheirperception.
K2yLuordS:conceptofnursing,nursestudent,nurse,clinicalpractice
が示されている.個々の看護者の看護に対する考 えは,専門職業人として行動をとるための基盤と なり,看護の方向性を決定する拠り所となるもの である⑪.そこで,我々は看護短大生の「人間」
に関する概念の変化について調べた結果から,看 護基礎教育における爾義や実習によって「人間」
の概念は量的にも質的にも変化しており,その変 化は特に臨床実習によってもたらされることを既 に報告したア).また渡邊ら8)は看護短大生を対象 に「看護」「病院」「患者」「看護婦」に対するイ メージを調べた結果,各々のイメージは学年とと もに変化しており,特に「看護」に対するイメー ジの変化が大きかったことを報告している.そし て,この結果は実際に看護婦と接しながら臨床実 習を行うことを通して,現実的なイメージが形成 されていくことによってもたらされたのではない
L緒言
医療技術の進歩によって疾患の複雑化や慢性疾 患の増加がもたらされて,ケアがますます重要視 されてきた.また医療や看護においては質に対す る関心が高まり,医療の質や看霞の質に関する議 論や研究が数多く報告されている.それらの報告 から,「よい看護婦に必要とされるもの」に対し て看護婦が挙げたものは,優しさ,思いやり,良 好な対人関係'),優れた実践能力2),協調性・誠 実性等3)であったが,患者は患者と向き合うこ
と‘),接遇のマナーのよさ等`)を挙げており,患 者と看護婦の認識は必ずしも一致していないこと 1)熊本大学医療技術短期大学部,2)三井大牟田病院 3)福岡大学病院,4)熊本県立保健学院,
5)久留米大学病院,6)熊本大学医学部附属病院
-11-
前田ひとみ・他
力、と述べている.このように,看護学生にとって,
臨地実習は,一般社会における看護の価値づけを 再吟味して,専門職としての看護を再評価し,価 値づけるきっかけになり,),看護に対するイメー ジや考え方に変化をもたらすことが考えられる.
臨地実習という学習の場の特殊性は,学生と患 者のみの関係だけでなく,看謹教員,看護婦,さ
らには医師など看護を取り巻く様々な人間関係の 中で展開されることである.そのような複雑な人 間関係の中で,アイデンティティの確立が充分で きていない看護学生と患者との関係は必ずしも円 滑にいくとは限らない.看護学生はケアのプロセ スを通して,学び経験することによって,自分自 身を問い直し,自分の看護観を再発見したり再構 築していく'0)のである.実践の場で看護婦が学生 にかかわることについて,宇佐見ら、)はケアを主 業務とする看護婦からケアを学ぶことに大きな意 味があり,その際,看護婦はケアに対する看護婦 の考えや思いを学生に伝えることが大切であると 述べている.このことは,看護学生が臨地実習を 通して看護観を再発見したり再構築する過程にお いて,臨地実習施設の看護婦の影響を受けること を示唆している.
ところで病院の持つ機能や組織としての体制な らびに運営は看護婦の看護観に影靭を及ぼすため に,施設によって看護の質にも差が生じることが 報告されている12).このことはまた,臨地実習施 設の機能や体制によって看護学生の看護観に影響 がもたらされる可能性を示している.しかし,こ れまでの看護学生の看護のイメージ等を含む看護 観に関する研究は-施股の学生を対象として縦断 的に調査したものが多く,複数の施設を調べた研 究は少ない.
今回我々は,看護学生の看護観の形成に影響す る臨地実習の因子を明らかにするために,異なる 病院において臨地実習を行っている二校の看護学 生について臨地実習前後における看護観を比較し,
さらに各臨地実習施設の看護婦の看護観と看護学 生の看護観の相違を検討した.
Ⅱ研究方法
1.鯛査対象
看護学生はA短期大学看護学科3年生77名(以 下,A学生)とB看護学校3年生27名(以下,B 学生)を対象とした.また,看護婦はA学生,B 学生が各々に主に臨地実習を行うC病院の看護婦 442名(以下,C看護婦)とD病院の看護婦147名 (以下,D看護婦)を対象にした.調査の有効回 答者数(有効回答率)はA学生の実習前が56名 (72.8%),実習後が71名(97.5%)で,B学生は 実習前が27名(100%),実習後が26名(96.3%)
であった.看護婦についてはC看護婦の有効回答 数(有効回答率)が383名(86.7%)で,D看護 婦は120名(81.6%)であった.
看護学生の実習背景としては,各々の学校とも に1年生と2年生で基礎看護学実習を終え,3年 生の4月から12月までの間に在宅看護論,成人看 護学,老年看護学.小児看護学,母性看護学,精 神看護学の各実習がグループごとに展開された.
また各臨地実習病院の主な特徴として,C病院は 人口約66万人の県庁所在地にある特定機能病院と
しての機能を持った病院であり,D病院は人口約 40,000人の第3次産業が中心の地域にあるベッド 数290床の総合病院である.
尚,統計学的有意差の検定にはx2検定を用い
た.
2.調査方法
学生に対する調査は,後半の臨地実習開始直前 (実習前)と全ての実習が終了した後(実習後)
に同じ自記式質問紙を使って行った.また看護婦 にも学生と同じ自記式質問紙を用いて,平成10年
8月20日から9月22日の期間に鯛査を行った.
質問紙は看護の質や看護婦の評価に関する様々 な文献を検討して①看護婦の機能②看護婦が関わ る健康水準③看護婦に必要な知織④看護技術に求 められるもの⑤看護婦に求められる資質⑥看護婦 に求められる態度⑦看護婦に求められる素質③患 者への対応⑨患者の訴えに対する対応⑩患者に安
-12-
臨地実習が看賎学生の看護観に及ぼす影響
心感を与える因子⑪患者の人権を守るために必要 なこと⑫専門職として看護婦に要求されるもの⑬ 専門性を高めるために必要なことの13項目に分類 した.そして各々の項目に5~7個の選択肢を設 定し,その中から「看護婦として重要なこと」と 思われる上位3個を選択してもらった.
「看護婦に求められる素質」では実習前の''献身 的態度',に変わって,実習後には"ゆとり',があげ られていた.そして「患者に安心感を与える因子」
の実習前は"質問へ的確に答える,'があがってい たが,実習後は1,確実な技術''に変わっていた.
また,「患者の人権を守るために必要なこと」に 実習後は,'患者から逃げない,,が3位に加わって いた.
次に各々の項目の内容の割合について実習前と 実習後を比較した.その結果,図1に示す通り,
A学生では「看護婦に求められる資質」において
"親しみやすさ''は実習後の方が実習前よりもX2 検定5%水準で有意に低く,”明るさ''は実習後 の方が有意に高かった.また,「看護婦に求めら れる素質」の,'親切心,'は実習後の方が実習前よ
りも有意に低かった.
一方,B学生は表2に示す通り.「看護婦に求 められる資質」「看護婦に求められる態度」「看護 婦に求められる素質」「患者への対応」「患者の人 権を守るために必要なこと」「専門職として看護 婦に要求されるもの」の6項目に違いが見られた.
「看護婦に求められる資質」,「看護婦に求められ
Ⅲ結果
1.臨地実習前後における学生の「看護婦として 重要なこと」の認職についての変化
各々の学生について各項目の上位3位に挙げら れた内容を実習前後で比較した.その結果,表1 に示す通り,A学生は「着謹婦が関わる健康水準」
「看護婦に求められる資質」「看護婦に求められる 素質」「患者に安心感を与える因子」の4項目に 違いが見られた.
「看護婦が関わる健康水準」では実習前は上位 3位の中に',社会復帰',があがっていたが,実習 後には"終末期',が変わってあげられていた.「看 護婦に求められる資質」は実習前の''温かさ',に 変わって,実習後は"明るさ"があげられており,
A学生の実習前後における上位3位の比較
劉駅麹翻野鶴魏翻灘鋤鵜劉瀞鞠翼鯛
ロ、
-13-
質問項目 順位 1位 2位 3位
霜座鰯の粗i能 身体的l固助
J9体的担助
心理的担助 心理的担助
niH教育 思者教育
看腰鱈が関わる健康水準 疾寓の治療、回復
疾痢の治療、回復
p型WQ1蟻二』鰹盗批含19
61庫の保持・増遜
爆
終末期
霜腰婦に必要な知臓 沮団の方法・技術
凪ぎの心理理解
凪者の心国 君臣の方法
国解 技街
疾厘 疾巴
霜睡技術に求められるもの 安全I全
安全O全 安豪イ9
正碩さ 正H白さ
安楽性 悪感鰯に求められる資質
実習後 親しみやすさやさしさ
やさしさ
明るさ 温かさ
親しみやすさ
覇睡鰯に求められる態度 冷解さ
冷静さ
感受性 感受性
腫実さ 腫日Eさ
霜瞳鰯に求められる素質 921刀心
責任感
責任感
親切心
………..…駄騨11麗鷹….…………
患者への対応 ゆと0ノ
実習後
凪者の鱈をよく聴く 凪ぎの話をよく聴く
笑囲での対応
笑顔での対応 押しつけない/言動に資任を持つ 押しつけない
患者の駈えに対する対応 非百H目的勝えのPH配
非目肥的所えの嗣閲
hi実に対応 hi実に対応
忘れずに対応 忘れずに対応 患者に安心感を与える因子 正DEな情報把捉/スキシップ
正FHな情報把担 スキンシップ/碗爽な技術 質問へ的確に答える 慰者の人権を守るために必要なこと
、--..鰯11翻麺鷲R1l………
守Sdl麓務の厳守
自己笹定鯉の尊囲 自己決定樋のは、
平等に対応 平等に対応/患者から逃げない 専門魔として覇瞳鰯に要求されるもの 専門的な知E■とち蹴阿
専門的な知堂と技術 知麺や技街の向上人間への関心 人間への関心 知2日や技1行の向上 専門性を高めるために必要なこと PP便をしながら実践する
人格と感性を磨く 人格と感性を田</学習の担統
WP価をしながら実践する 学習の継銃
前田ひとみ ・他
2)着謹婦に求められる素質
(%)1)看護婦に求められる態度
l1 %o j0 *
* 100
F1
*
、
50 50
0 明るさ やさしさ 親しみやすさ 温かさ 厳しさ 0 ゆとり 忍耐力 責任感 親切心 献身的態度
■;実習前□;実習後*;P<0.05 図1A学生の実習前と実習後で有意差のあった項目
た.「患者への対応」では実習前は,,言動に責任 を持つ,,があがっていたが,実習後は,,押しつけ ない0,があがっていた.また,「患者の人権を守 るために必要なこと」では実習前の"患者から逃 る態度」,「看護婦に求められる素質」では実習前
は各々',親しみやすぎ,,,,正直さ,,,,'献身的態度,,
があがっていたが,実習後は''やさしさ'',,,自己 の健康管理,,,,,ゆとり'1が変わってあげられてい
表2B学生の実習前後における上位3位の比較
頂t
-14-
麹間項目 頂位 1位 2位 3位
看護鰯の機能 身体的援助
心理的援助
心理的樫 身体的打 勅 功
思者教育 患者教育 覇護婦力f関わる健康水準
実習後 疾病の治G■、回桓疾病の治療、回楓
6m廉の保持 Ba康の保持
増進
増進 終末期
終末期 看鐘蝿に必要な知織
実習後
凪ぎの心理理解 患者のに遅理解/疾患
署撞の方法 技術 疾患
藩瞳の方法・技術
霧護技術に求められるもの 容今栓
空全O生
安楽性 安楽性
正確さ 正確さ 看護婦に求められる資質
●
温かさ
やさしさ/温かさ 明るさ/親しみやすさ
明るさ 霧蟻婦に求められる態度 冷静さ/塵§目M堂
自己の鍾康管理 賊実さ/感圏社 7F漬さ
霜鐘婦に求められる素質 責任感
〕【任感
親切心
親切心
…………__戯豊班的麗鷹.……_.…
ゆとり 愚者への対応
実習後 思者の話をよく聴く思考の話をよく聴く
笑頗での対応
笑顔での対応 盲動に責任を持つ
押しつけない 患者の飯えに対する対応 非官函的翫えの碕腿
非百面的鯨えの砿阻
忘れずに対応
滅実に対応 忘れずに対応滅奥に対応 患者に安心感を与える因子
実習後
正碗な情報把j蜜 スキンシップ
スキンシップ 正F2な情綴把麺
硬実な技術 確実な技術 患者の人権を守るために必要なこと 守秘4k務の厳守
守mZl虚務の厳守
自己決定権の尊厘
平等に対応 患者から逃げない
自己決定権の尊亜 専門職として霜護婦に要求されるもの 人間への関心
知撞や技術の向上
専門的な知黛と技術
自分の霜麗観を持つ 知繊や技術の向上 専門的な知麓と技術 専門性を高めるために必要なこと 人格と感性を磨く
肝価をしながら実践する
評価をしながら実躍する
人格と感性を磨く 学習の鍵Ⅱ!学習のl識6
臨地実習が看護学生の看護観に及ぼす影縛
1)霜護蝿に求められる態度 (%)
2)患者の飯えに対する対応
(%)
3)専門職としての着窟鰯に要求されるもの
P5)***
100 100 100
川
50 50 50
0
0 譲実さ 0
簡
さ豊かな感受性 体力 健康管理ができる
正直さ 10
自分の看霞観を持つ印
P理鶴的な考え方*知織や技術の向上*5自己に対する厳しさ00
専門的な知麟と技術度
人間への関心を持つ*目後項習た実っ.,あ
非言騒的所えの碗豚□麺 的確に医師に伝える》》
鰔実に対応■習実と忘れずに対応前腎室迅速な対応の生学B図2
表3A学生とC霜霞婦の上位3位の比較
押しつけない/曰励に宜任を持つ 押しつけない/百田に安任を持つ
押しつけない 非沮亜DQumの碗阻
3PTB函的朋えの田阻 兼R困的鯨えの随圏
-15-
質問項目 頤位 1位 2位 3位
匡壼顧示壷石E ̄-1軍刀TTPマヨマゲロ弔い己
………1kW蝉I鯉'し._…--
身体的援助 身体ロb授助
心理的担助 0,理的1Ui助 心理的籾助
■者Qki 凪宥敏1 厘審教1 看護鰯が関わる鐘康水準
謂贋蝿.
裏貿莇_
実習後疾伊Uの治療、回復 疾3Vの治療、回復 疾勿Uのi齢ロ、回復
終末期 uh庫の保持.
62庫の
H1i1jiZHH誉iimi1:
保持・ju遡
6噸『の保持 終末側
珀遡
覇短蝿に必要な知風
漬RH鰻
蔓轤
羽■の方法・技術■者の心理理解疾凪 沼団の方法凪者の心固凪者の心国図解お財屑 宅窟の方法・技1,疾巳疾凪霜!■技術に求められるもの
蕊
安全性安全性安全I生 空室性安楽性正硲さ 正U日さ正月ロさ安渠性看瞳鰯に求められる資質 ……….鷺貞と賞葱輿j1P倉……….
..………鯉.し.盤顎立さ…………
やさしさ
やさしさ 明るさ
明るさ
鞭Ciii\ず.ざ……-..
温かさ看堕鰯に求められる態度 滅奥さ
..………2鰯I資----……
冷静さ
冷I9さ
感園4$
i鐘id5 識 蔵糞蒼
箸座掲に求められる素質 讃豊
騨認 -.……….、邸蕊&…….…….…
岨切心宜任感 胆切心
ゆと
●●◆●●●●l■。●■ ̄■◆■●のむご●●。●●
.…………駄雛9
ゆと 図度
患者への対応 看麟蝿
豊蕊:
血者の魅をよく聴く凪Gfの暦をよくNb<凪ぎの展をよくHg〈
笑団での対応 笑団での対応 笑印での対応
押しつけない/甘励に責任を持つ 押しつけない/百mにTI任を持つ
押しつけない 患者の脈えに対する対応
灘
非百田l的所えの碗阻非El閲的所えの砲囲非F寸醗0hF『えの硫圏戯実に対応 賦実に対応 戯爽に対応
忘れずに対応 忘れずに対応 忘れずに対応 患者に安心感を与える因子
劇H鋼醸し…-.-..
正pHなり99日把沮/スキン 正蘭な倫盤狽切
シシ
碩実な技術 スキンシップ/刊ロ実な払蒲
スキンシップ
::::::鷺iliriii1iiiij鰯iX費::::::
患者の人権を守るために必要なこと
霧瞳鰻
譽議I
守秘輯秘の巌守守秘転漉の厳守守UGlH厨の厳守自己決定相の尊虹 自己差宝担の#Ⅲ 自己蛍定轍のはⅢ
………堅!§県載塵.….………
平梓に対応 平唱Bに対応/凪ぎから逃Ifない 専門職として看腫鰯に要求されるもの 専門的な知&aと技衡
。『円的な知りQと技術 耳F1的な知Zbと技術
釘H■や技Niの向上 知nuや技Ⅱ『の向上 人間への関心
人間への00b/目
人間へ分の宕伍Rnを持つ のDB心 釘n週や技術の向上 専門性を高めるために必要なこと 好個をしながら宴鐘する
PPf5をしながら実践する 人格と感性を函く
人格とHB性を園く
、人挫輿僕璽騒鍵貿、鰹鯉.
肝価をしながら実践する
やる釘を自ら見い出す
….--…寧曹ゐ劇醗
前田ひとみ・他
表4B学生と、若醸鰯の上位3位の比較
げない''に変わって,実習後は''平等に対応''があ がっていた.また,「専門職として看護婦に要求 されるもの」では実習前は',人間への関心"が最 も多かったのに実習後は上位3位に入っておらず,
かわりに"自分の看護観を持つ"が2番目に多く あげられていた.
B学生の実習前,後における項目の内容の割合 を比較した結果,図2に示す通り,「看護婦に求 められる態度」の”自己の健康管理ができる',が 実習後の方が実習前に比べX9検定5%水準で有 意に高かったが,「患者の訴えに対する反応」の,,
迅速な対応''は有意に低かった.また,「専門職 としての看護婦に要求されるもの」では''人間へ の関心を持つ'',,,専門的な知織と技術',について 実習後の方が実習に比べ有意に低かったのに対し,
,,自分の看護観を持つ"は実習後の方が有意に高
かった.
上位3位にあげられたものが,実習前,後で二 枚に共通して変化していた項目は,「看護婦に求 められる資質」と「看護婦に求められる素質」で あった.
2.学生と看護婦の「看護婦として重要なこと」
の認識の比較
看護婦の上位3位に挙げられたものは表3,表 4に示す通りであり,二施股間で異なっていたの は「看護婦に求められる素質」としてc看護婦で は''ゆとり''があげられていたのに対し,D看護 婦では,,献身的態度,,があげられていた.そして
「患者の訴えに対する対応」にc看護婦では,'忘 れずに対応"があげられており,D看護婦では”
迅速に対応,,があげられていた.また,「専門性 を高めるために必要なこと」ではC看護婦は"や る気を自ら見い出す,,を,またD看護婦は''学習
-16-
質問項目 順位 1 位 2位 3位
霜園鰯の擾能
濁鷹鰻
・糞)閏i複.
実習前心理01①l■の。■。■
身体ロ 心理、
l担助 I担助
j麺ji
身体的援助 J[極的援助
●●●■■■・■■■■■■■・■ ̄ ̄●●。‐。●●▲●●ロー●■
』シ体的援助
凪者8k宵 忠俎f放宵
…..…-..…葱甑蟻i 看畷鰯が関わる健康水準
灘
桟FUの治疾桝の治疫痢の治寮、回復●●●●●●● ̄●。■■●古●●■●●●●熟.国但….……
寮、回復
■末期
●●■白の ̄■■■・■.■■■・■■'■●●●●●●●●●●。●●●ウー■■U■'■■●■-●●●●
6鋼Uの保持・珀進
●●●●●●.■ごウー■'■'■■■●■■●●CO中●●◆CDCC1■●■■■・-■'■■'■■●■。
02庫の0日特・増進
0,,1の保持・贈遡
●●●●の●●。●●●。●●のP■可■■■の■●■●●●●■●●●p●●●の●●●■■■
…………--驚竃鯛.…….………
終末期 調腫蝿に必要な知繊
鶏 巽曹
鰯.前稜. 羽■の方■者の'1凪者の心理 古 P理理解 理解/疾患
息者の心理理解/疾息
● ̄ ̄●■●●中■。●CCC●●●●●●■ ̄●■・■ ̄。■■ ̄■'■。●■ ̄◆●●●●e● ̄
泪画の方法・技術 疾凪
宅画の方法・技術 石堕技術に求められるもの
灘
官金Oと白金I生直会O全 bCCc●●●●●● ̄ウー'■ご○'■'■■●の‐■'■●□●。▲◆● ̄ ̄ ̄●⑤。 ̄■⑪●Pb○正砲さ安楽性 安楽性
安栗性 正画さ 正砿さ 雪屡鰯に求められる資質
霜画鰻
譽鵜
やさしさ/温かさやさしさmかさ ●●●●●C●●● ̄●●CCD● ̄■■ ̄■■●■ ̄■&■●。●-0--●■。●□■■-1■温かさ明るさ/親しみやすさ 明るさ 明るさ 看睡鰯に求められる鴎度 霜圃鰯
黛】鮒i:
璽習後
冷静さ 冷静さ/感受性
●。◆●●●●◆●●●●●●●●●●●●巴■'■'■●■'■ロの⑪●●●●。●●。◇。●●●●
自己の62皮管理
岐実さ 域実さ/巴巴枠
感受性/自己のIBB贋管理
:::::::::::::::::〕j白!!【蔦:::::::::::::::::
霜画掲に求められる素質
蟄繍 蕊瞥穫.
--…………邸雪騒…..…………
霊霊
●●■。‐●'■●p⑰■ ̄'■■■■■●●●●●●●●。●ウー ̄■■・ ̄■ ̄'■■●■●●●CO8頭ゆり 組ゼロ心
●・■■。■の●■ ̄■■。 ̄■ ̄●● ̄CCC●●●■'■'■ ̄。●・■ ̄ ̄ ̄●CCC●◆●。●●
、踊り心
………ロ鰹典璽魔.….………
猷身的態度 ゆとり
患者への対応 覇睡蝿
1黛鷲iii:
奏習後
1審の鱈をよく■〈
'●●■●●●●●●●C●●l■。◇●●■■●●■●
l轡の■をよく通<
ⅢCCC●●●●●●■■●'■-■の。●●●●●●C
l轡の届をよく■〈
笑顔での対応
●●C ̄CCC●●の●CO・CCC■■'の=■■■■ ̄・■ ̄ ̄ ̄●---●●ウー■■■--●
笑顔での対応
&■・■ ̄■●● ̄ ̄■■ ̄■ ̄●●●●●ウゥの。■●■・■■■■ ̄・■ ̄ ̄●▲CCcC●◆●の
笑顔での対応
押しつけない/百日$に責任を持つ 百画力に責任を持つ
押しつけない 患者の販えに対する対応
灘
ヨ翻的薄jLの繭囲司頗的購えの碗四Vl翻的餌えの碗腿:::::::::::憲轍鷺iHjiti:::::::::::
麓爽に対応触爽に対応
迅Hgに対応 域実に対応 意茄子にjMTfi
 ̄宣言=三百三一厘毛「0-1民jD鯉h亡宅卜兀⑨四丁 「藁5菊n面1「---■■■■■正価な情輯把滋1
.……….屡風劇鱸樫11….…….
スキンシップ
スキンシップ スキンシップ
●●●●◆●。●●●●●●●。'■■■■ ̄・■の●●CGccの。CCC■-■P■■'■■■●●
正碗なI鯛留坦坦
碗実な技術 碗実な技術 碗実な技術 患者の入梅を守るために必要なこと 守咀B■1筋の巌守
守秘82覇の厳守
瀞iii鰯65N磯ii
乎秤に対応/自己決定梅の尊皿
■●ご●●■■'■■■■'■。■■・●●●●●●●●GI■1■'■'■■-■■■ ̄-。●●●●。■■
自己決定梅の軟函
●の①●●●・●・●●⑤●●●●の■●■■ ̄⑤●□●。●●● ̄。-●・■■-■■■'■。■●
平95に対応 患者から逃げない
白已浅宏粗の竝西
-百百蓉両7=壷弓雇蚕扇ヲr三万両1専門職として看瞬蝿に要求されるもの
覺醗
実習後 、胴的さ釦回9と盆U5/閥、や樹何の向上:::::::::::X閲鷺iii【limiii:::::::::::
知錘や技、8の向上
●S古血。■の■・■。■■■■■■●●■●CCb●●ロー■■■.■-■.■-。●●●●●●■●
専門的な知蛍と技衡
●●●●●●● ̄●。●● ̄●■■■■P⑥●●●●●CCC●ご■ ̄1■'■-■-■■。●●●●
自分の宕函pHを持つ
自分の宕圃奴を持つ 知堕や技街の向上 専門的な知蛍と技街 専門性を嵩めるために必要なこと 調 杵価をしながら実Rnする
人格と感性を囮く PP価をしながら実Rnする
人格と感性を磨く
●●■● ̄。● ̄■●●CO●。●■■■・■●●。 ̄●CCC●つつC--■●■'■'■■■■●●
ロ76日をしながらヨヒ残する
oCC-C●●。。●・●●●●白'■ ̄■'⑥。●CCC●●●のロー-■-■●■-ロー■の=吉
人格と感性を麻く
学習の避妊 学百の纏凹[
学習のHM鹿
臨地実習が看護学生の看護観に及ぼす影響
の継続"をあげていた.
学生と主な実習施設の看護婦の各項目の上位3 位を比較すると,表3に示す通り,A学生とC看 護婦では,実習前は「看護婦が関わるべき健康水 準」「看護婦に求められる資質」「看護婦に求めら れる素質」「患者に安心感を与える因子」「専門性 を高めるために必要なこと」の5項目に違いが見 られたが,実習後は「看護婦に求められる資質」
と「専門性を高めるために必要なこと」の2項目 以外はC看護婦との違いはなかった.
一方,B学生とD看護婦では,表4に示す通り,
実習前は「看護婦に求められる資質」「看護婦に 求められる態度」「患者の訴えに対する対応」「患 者の人権を守るために必要なこと」「専門職とし て看護婦に要求されるもの」の5項目に違いが認 められたが,実習後では「看護婦に求められる素 質」と「患者の訴えに対する対応」の2項目だけ に違いが認められた.
れろ資質」として実習前は"温かさ"や',親しみや すさ''があげられていたが,実習後は"明るさ"や'’
やさしさ''があげられていた.患者の多くが望ん でいたのは,'明るく笑顔で接する”ことや''やさし さ"であった'3)ことから,患者と実際に接するこ とによって,看霞学生の認織が患者に近いものに 変化していったものと思われる.また,「患者が 看護婦に求める素質」では二校共に実習前の"献 身的態度"に変わって,実習後には"ゆとり”があ げられていた.患者は多くの我慢を強いられてお り遠慮していることに看護婦は気づきながら,ジ レンマを感じている.そして看護婦は常に患者の 声に耳を傾けるゆとりを持ちたいと考えており,
それがケアの質の向上につながると考えている").
この結果から学生も実習によって看護婦と同様の 考えを持ったことが推察できる.
A学生では「看護が関わるべき健康水準」の上 位3位に実習前では"社会復帰,'があがっていた が,実習後は'0終末期''に変わっていた.看護婦 の基本的責任は,人々の健康を増進し,疾病を予 防し,健康を回復し苦痛を軽減することである.
実習前は欝義等によって社会復帰に関わるという 認識が高かったが,実習施設の患者の特徴として 悪性腫瘍や終末期が多いことから''終末期''に変 わったのではないかと考える.そして,それはC 看護婦が"終末期''を2番目に多くあげられてい たことからも推測できる.終末期患者と接する時 に患者,家族の苦しみや複雑な心理状況に看護婦 自身が耐えきれない状況に追い込まれることがあ る.一方,患者はいつも医療者に訴えたいことを 持っている1s).それが,「患者の人権を守るため に必要なこと」として実習後に"患者から逃げな い"が加わったことに関連しているのではないか と考える.「患者に安心感を与える因子」の実習 前は',質問へ的確に答える',があがっていたが,
実習後は,,確実な技術',に変わっていた.日本看 護科学学会では看護技術を看護の専門知識に基づ いて,対象の安全・安楽・自立を目ざした目的意 識的な直接行為であり,実施者の看護観と技術の 習得レベルを反映する'6)と概念規定している.こ
Ⅳ、考察
今回の結果では,看護の機能や看護婦に必要な 知識並びに技術について重要と思うことに学生と 看護婦では差が無かった.役割や機能によって必 要とされる知識や技術は異なることから,「看護 の機能」,「看護婦に必要な知織」,「看護婦に必要 な技術」は関連があることが考えられる.そして,
学生も看護婦も施設の違いに関わらず,看護婦の 役割については共通の認識を持っていることが分 かった.また,2つの病院の看護婦の「看護婦と して重要なこと」として上位3位に挙げられたも のが異なっていた項目は「看護婦に求められる素 質」,「患者の訴えに対する対応」,「専門性を高め るために必要なこと」であった,これらの項目の 違いは,「献身的態度」や「忘れずに対応」といっ た内容から土地柄や病院機能の違いによってもた
らされたものではないかと考える.
学生の実習前後で二校に共通して変化していた 項目は,「看護婦に求められる資質」と「看護婦 に求められる素質」であった.「看護婦に求めら
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前田ひとみ・他
「看護婦として重要なこと」の認識に違いが認め られた.しかし,実習後には二枚共に主な実習施 設の看護婦と似たような誕織に変化していた.看 護学実習は対象者の健康レベル・生命現象・環境 とのかかわり.行動変容の過程等を通して,統合 し,深めていく授業である1,).また,看護業務や 看護に求められるものは病院のもつ機能や規模な らびに患者の疾病の状態や社会・心理的,経済的 状態によって変わってくる20).これらのことは,
病院の機能によって対象とする患者や病院体制が 異なり,そのこと力噌護婦の看護観,ひいては看 護学生の看護観に影響を及ぼすことを示唆してい る.そのことはまた授業としての看護学実習を展 開する場である実習病院の選択にあたっては,病 院の機能や対象とする患者の特殊性を充分に把握 し,考顛することが重要であることを示している と言える.
のことは患者と看護婦の間にどのような人間関係 が成立するかは看護実践によってもたらされるこ とを示している.C着謹婦も''確実な技術,'が重 要と考えており,患者と着謹婦の人間関係の成立 に技術の習得レベルが反映することを実習を通し て学んだ結果であると考える.
一方,B学生は,「看護婦に求められる態度」
として実習後は''自己の健康管理"が実習前より 有意に多くなり,第1位となっていた.D看護婦 が',自己の健康管理,,を重要と考えていることや 学校側も臨地実習は出席することを原則としてい ることから実習後は健康管理が最も重要なことと
してあげられたものと思われる.「患者への対応」
では実習後は"押しつけない''があがっていた.
看護婦が良いと思って行ったケアが必ずしも患者 のニーズを満たしているとは限らない.看護の質 の保障とは最善の看護ケアを提供することを保証 するためのプロセスを意味し,患者に対して行う ケアとそれが患者にもたらす結果を常に吟味しな がら,ケアをより良いものにしていく維続的な活 動である、、看護の質を保証するためにはケアの 受け手である患者の評価は重要であり,患者のケ アを通して患者に確認してケアすることの重要性 を学生が感じた結果であると思われる.「患者の 人権を守るために必要なこと」では実習前の''患 者から逃げない,,に変わって,実習後は''平等に 対応"があがっていた.医療の場面においても様々 な偏見等から必ずしも平等で最善の医療を受けら れるとは限らない烟).患者は医療者に平等な対応 を最も強く望んでおり'3),D看護婦だけでなく,
A学生,C看護婦ともに,,平等に対応''すること を重要視していた.また,「専門職として看護婦 に要求されるもの」では実習前は''人間への関心',
が最も多かったのに対し実習後は'1自分の看護観 を持つ'1が有意に多く,2番目に位置していた.
「看護」のサプカテゴリーのひとつとして「人間」
があることから,1,自分の看護観を持つ''ことの 中に,,人間への関心''も含まれるのではないかと 考える.
二校の学生共に実習初期は実習施設の看護婦と
V、結語
学習とは広い意味で人間力環境との相互作用を 通して知繊,概念.体系,潔知構造などを獲得し たり,組織化したり,再組織化することによって,
新しい行動様式を身につけていくことである2,.
本研究の結果,臨地実習によって看護学生の看護 の価値観に変化がもたらされ,それぞれの主な実 習病院の看護婦の価値観と似かよった価値観に変 わっていることが示された.これらの変化は患者,
家族や看護婦等様々な人々との関係の中でもたら されたものであり,ひとつだけの影響によっても たらされるものでは無いことは推察できる.そし て看護実践の場は看護学生のみでなく看護婦の看 護観にも影瀞を及ぼすことを示している.今回は 看護婦に対する価値観の項目のみを比較したため,
影響を及ぼす因子を具体的に明らかにすることは できなかった.今後はさらに臨床実習施設の看護 婦の教育背景,地域性,看護体制等の違い等を詳 細に検討して,臨地実習が看護学生の看護観の形 成に影響を及ばす因子について追究していく予定 である.
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臨地実習力矯霞学生の看護観に及ぼす影響
9)杉森みどり:看護教育学第3版,p、241,医学書 院,東京,1999
10)縄秀志:臨床実習の意味についての一考察,
QuolityNursing,4(2),26-31,1998
11)宇佐美千恵子,小澤道子:臨床実習指導者の指導意 織と取り組み,看護教育,36(13),1177-1183.1995 12)鴫森好子:着霞婦にとって良い病院力隠者に取って
良い禰院となるか,憲霞,45(14),6-11,1993 13)大重和代他:「よい着賎婦とは」に対する霜霞婦と
患者の意繊鯛査,平成10年度熊本大学医療技術短期大 学部卒業研究,1-21,1999
14)細内美子:キーポイントは',部長回診''@看護,45
(14),27-31,1993
15)日野原重明:ターミナルケアー医師・ナース・家族 の役割の相互理解について-,看護教育,28(3),134‐
144,1987
16)日本清霞科学学会看膜学学術用語検討委員会:看 護学学術用賂,p、9,日本憲霞科学学会第4期学 術用魔検肘委員会,千葉,1995
17)岡谷恵子:看護ケアの質|評価の日本的展開,インター ナシヨナルナーシングレビユー,18(3),6-14,1995 18)落合恵子:誰が医療の主人公か-overvoicesの権
利の確立,看護,45(14),102-109,1993 19)前掲6)p、241
20)波多野梗子:系統看護学鱒座基礎看護学(1)着 霞学概鴎第12版,p、218,医学香院,東京,1997 21)細谷俊夫他編:新教育学大事典第1巻,p,349,
第一法規出版,東京,1990
謝辞
お忙しい中,調査に快く御協力いただきました A短期大学とB看護学校の3年生の皆様ならびに C病院とD病院の看護婦の皆様に深謝いたします.
文献
1)多羅尾美智代:看護部の皆ざんへ-やさしさとおも いやりと-,看護実践の科学,21(12),7680,1996 2)菊池登喜子:実践能力を伸ばす,着霞実践の科学,
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3)森下節子他:態度教育の研究(2)-年齢・経験と 共に発展する態度意繊,着霞展望,17(5),62-68,
1992