静岡県経済成長 のメカニズ ム
一 郎 、 一 郎 、
は じめに /
静岡県 は全国平均 を上回 る経済成長 を続 けて きた。 しか し、近年 の全国的な 不況 の中で、経済成長 が今後 も持続するか どうか不安が生 じている。本稿では、
静岡県 の経済成長 の特徴 を考 えることで、 その成長 が生 まれ るメカニズムの解 明を試み、成長 を持続 させ て行 く上での課題 を探 る。
経済活動 は、財 の生産 と消費 に関わって継続的 に行われている。地域経済 の 生産活動 の水準 は県 内総生産 (grOss prefectural domestic product)、 消費活動 の水準 は県内総支 出 (grOss prefectural expenditure)で 測 ることがで きる。か つては、供給 はみずか らの需要 を作 り出す とい う楽天的な考 え方が支配的であっ た。 しか し、現在では、供給 の制約が生 じるよ りも前 に需要制約が生 じて しま うことへの理解 が進 み、 こうした供給 と需要 の不一致が景気 を左右す るとい う ことが知 られている。 そこで、第1節では、需要面か ら経済成長 を考 える。
他方、地域経済全体 の財 0サー ビスの生産 は、(1)投入 を産 出に変換す る能 力 と、(2)生産要素 と呼 ばれ る投入物 の量 とによって決 まる。第2節では、 この 生産能力の面 か ら経済成長 のメカニズムを考 える。生産要素の中で最 も重要 な 生産要素 は労働 である。第3節では、静岡県 における労働力の特徴 を検討す る。
1。 静岡県の経済成長 と需要の働 き
1日 1● 地域経済の所得決定
経済 の需要面 か ら地域経済 を捉 えるときには、国民経済 の所得決定理論であ るケインズ理論 を援用す ることがで きる。
地域経済 にお ける総支 出をEと表示 す ることにす る。Eは、地域 の個人消費 之 二 隆 浩 下 瀬 山 高 利
藤 浅 上
(C)、 地域 の総資本形成 (f)、 地域 の政府購入 (θ)、 お よび移 出 (χ)と移入
(M)の諸項 目か ら形成 され る。すなわ ち、
で ある。 この うち、個人消費 は総所得 (y)、 厳密 には可処分所得 (disposal
income)に依存する。可処分所得 は総所得 か ら地域 の租税 (r)を差 し引いた ものである1。 この関係 は、消費関数 と呼 ばれ る。
Z=C tt」+G ttχ"一ノ
y=」
(1.1)
(1.2)
(1。3)
(1.4)
(1.5)
C=CO+ε(y̲r)
θOは基礎消費 と呼ばれ、CO>0である。εは所得 の増加分 と消費の増加分 との比 率 を表 し、限界消費性 向 と呼 ばれ る。所得 が増加 す るにつれて、所得増加 に対 す る消費増加 の割合 (比率)は通常小 さ くなるか ら、0<θ<1である。
また、地域 の移入水準 の一部 は地域 の所得 に依存 していると考 え られ るか ら、
次 の移入関数 を仮定す る。
ν =νO+ y
ここで、πは限界移入性 向 と呼ばれ、0<π<1である。
均衡では、地域全体 の供給 を表 す総所得 (総生産)が、地域全体 での財 への 需要 を表 す総支 出 と等 しくなければな らない。
(1。1)式、(1.2)式、(1。3)式、(1。4)式か ら得 られ る解 が、求 め る均衡所得 とな る。
プ
=C「
″ 十G tt χ―ν∂1
需要 を構成す る項 目の合計 に を掛 けた ものが地域所得 となるが この係数 を地域乗数 と呼ぶ。
l単純化のため租税 を定額税 として導入 した。比例的所得税 を仮定する場合 には、T=ι ム0<ι<1 とする。
‑ 2 ‑
た= 1
1‑(C一ηの (1.6)
乗数 の値 は (ε 一π)の値 に依存 してお り、限界消費性 向の値 が大 き くなるに つれて乗数の値 は大 き くな り、限界輸入性 向の値 が大 き くなれば乗数の値 は小 さ くなるが、一般 にん>0と なる。すなわ ち、需要の増加 はそれ以上の所得 の増 加 を生 むのである。
需要増加 の この ような作用 に注 目して、政府 が積極 的 に歳 出を行 な うことで 経済活動 を活発化 させ失業 な どを解決 しようとす る経済政策 は、 ケインズ政策 と呼 ばれ る。わが国では、1950年 代後半か ら70年 代初頭 にかけて、ケインズ政 策 の効果 がす ぐに表 れ、高度経済成長 を支 えた。 また、 ケインズ政策 による財 政赤字 も景気回復後 の税収増 で補 えた。大規模 な公共投資 によって需要 を作 り 出 し、高い経済成長率 と完全雇用 を実現 させ る政策 が支持 を得 て きたのは、 こ れが理 由である。
しか し、近年、乗数効果 の低下が見 られ るようになった。 この理 由 としては、
わが国の産業構造 が製造業中心 か らサー ビス業中心 に変化 したことで波及 の経 路が短 くなった ことや、輸入 が増 えやすい構造 に変化 したため乗数効果 が海外 に漏れ出 して しまうことが考 え られ る。地域経済では、企業の域内 リンケージ の強 さも乗数効果 を左右する。
1.2日 経済成長の要因分析
県民所得 の動 きは、景気 の状態、経済 の成長率、経済規模 を知 る上で重視 さ れ る。県内総生産 の動 きが、需要面 の要因か ら、 どの ような影響 を受 けている のかを分析 してみ よう。表1‑1は、1960年 以降の静岡県 の県 内総生産 を、成長会 計 とい う手法 によ り要因分解 した結果である。
年 度 消費
C
基 本 形 式
I
政府購入
G 移 出X
移 入
M 県内総生産Y
実 数
1960 9,665 6,293 1,160 21,453 19,894 18,677 1970 25,465 21,108 3,383 59,930 54,492 55,395 1980 42,171 24,876 6,600 97,460 88,529 82,578 1990 57,016 44,834 14,378 154,539 128,280 142,486 2000 71,346 36,853 21,734 156,824 129,859 156,898 2006 80,054 37,445 25,164 176,967 145,052 174,578
成長率
1960‑70 0。1635 0.2354 0.1916 0.1739 0.1739 0。1966 1970‑80 0.0656 0。0179 0。0951 0。0626 0。0625 0。0491 1980‑‑90 0.0352 0。0802 0。1179 0。0586 0。0449 0。0725 1990‑00 0。0251 ‑0。0178 0。0512 0.0015 0.0012 0.0101
2000‑06 0。0122 0。0016 0。0158 0。0128 0.0117 0。0113
構成比
1960 0.5175 0.3369 0。0621 1.1486 ‑1。0651 1.0000 1970 0.4597 0.3810 0。0611 1.0819 ‑0.9837 1.0000 1980 0。5107 0.3012 0。0799 1.1802 ‑1.0721 1.0000 1990 0。4001 0。3147 0.1009 1。0846 ‑0。9003 1.0000 2000 0。4547 0.2349 0。1385 0.9995 ‑0。8277 1。0000 2006 0.4586 0.2145 0.1441 1。0137 ‑0.8309 1。0000
寄与度
1960‑70 0.0846 0。0793 0。0119 0。2060 ‑0。1852 0.1966 1970‑80 0。0302 0。0068 0.0058 0。0677 ‑0。0614 0.0491
1980‑90 0。0180 0。0242 0。0094 0。0691 ‑0。0481 0.0725 1990‑00 0。0101 ‑0.0056 0。0052 0。0016 ‑0。0011 0。0101 2000‑06 0。0056 0。0004 0。0022 0.0128 ‑0.0097 0。0113
寄与率 (%)
1960‑70 43。0 40.3 104。8 ‑94.2 100。0
1970‑80 61.5 13.9 11.8 138。1 ‑125。 2 100。0
1980‑90 24.8 33.3 13。0 95。3 ‑66.4 100。0
1990‑00 99.4 ‑55。4 51。0 15。9 ‑11。0 100。0
2000‑06 49.3 3.4 19.4 113.9 ‑85。9 100。0 (出所)『静岡県 の県民経済計算』 よ り筆者 が計算。
表1‐1 県 内総 生産成 長 率 の要 因分解
(単位 :100万 円、2000年価格)
‑ 4 ‑
戦後 の混乱か ら立 ち直 った 日本経済 は、1955年 頃か ら急速 な成長 を見せ始 め たが、静岡県では実質経済成長率が1960年代 に年平均10%を超 える好況 を迎 え ていたことがわかる。県内総生産の成長率への寄与がもっとも大 きいのは、1990‑
2000年 の期間 を除いて、すべての期間で移 出である。
1日 3口 移 出主導型モデル
国民経済 にお ける経済成長 の牽引力 として、 しば しば輸 出の成長 が注 目され る。 それは、第1に、輸 出が真 の 自律的な需要項 目だか らであ り、第2に、成長 のために必要 な輸入財や資源 を購入 す るための収入源 だか らである。一般 に、
地域経済 における移 出額 の割合 は、一国経済全体 にお ける輸 出額 の割合 よ りも 大 きいか ら、 その依存度 も大 きなもの となる。 この点 に着 日したケインズ型モ デル を移 出主導型モデル (export―led model)と 呼ぶ。
(1.5)式か ら、移 出の増分 が所得 にどの ような変化 をもた らすかを知 ること がで きる。
△y= 1 △χ
l―(ε―″め これが移出の乗数効果である。
ところで、Thirlwall(1980)│こ よれ ば、地域 の成長率 は域際収支 (regional balance―of―payments)に よって制約 を受 ける。(1。1)式と(1.4)式 を、域 内
(regional)の 需要 と域際 (inter̲regional)の 需要 に分 けると次 のようになる。
y―C一/一G=χ 一ν
(1.7)
(1。10) (1.8)
左辺 の内、 y一 σ一θの項 は、消費者 と政府 の需要 が満 たされた後 に残 る産 出 高であ り、貯蓄 (S)を意味す る。従 って、(1。8)式を
S一」=χ一ν (1。9)
と書 き直す ことがで きる。地域経済 の需要 と供給 が均等 となるとき貯蓄 と投資 は均等であ り、移 出 と移入 も均等でなければならない。
それでは、何 が地域 の移 出を決定す るのであろ うか。 これ を考 えるために地 域 の移入 に関す る需要関数 を次 の ように考 えてみ る。
ルr(′)=αy(′)π
ここで、 πは移入の所得弾力性であ り、ιは時間を表す。移入財への需要 は、地 域 の所得水準 に依存 してい る。同様 に してt地域 の移 出財 に関す る需要関数 は
となる。 ここで、Zは当該地域以外 の全地域 の所得 であ り、 εはその所得弾力 性 である。
(1。10)式を変化率 の形 で表現す ると、
χ(′)=わZ(′)ε
νて′)=π∠′
(′)
ν(′) y(ノ)
とな る。 また、(1。11)式に関 して も変化率 で表現 す る と、
χ′(′)=εttΩ :
χ(′) Z(′)
とな る。(1.9)式、(1。12)式、(1。13)式よ り次 の関係 を得 る。
y′
(′)ε Z′(′)lχ ′(′) y(′)π Z(′)π χ(′)
(1。 11)
(1.12)
(1。13)
(1.14)
これは、地域の産 出成長が当該地域以外の全所得 の成長 とπと εの比率 によっ て決定 されることを示 してい る。 もしも地域 の移 出への所得弾力性 が移入 の地 域所得弾力性 よ りも高 けれ ば、地域 の産 出は他地域 よ りも急速 に成長す る。静 岡県 の数値 は、昭和60年度〜平成19年度 (1985年度〜2007年 度)の期間 におい て、 π=0.9528、 ε=1.6018であ り、他地域 を上回 る成長 を続 けて きた ことが わかる。
このモデルか ら導かれ る政策的 な含意 は明 らかである。すなわち、長期的な 成長 を引 き上 げるためには、地域 に高付加型産業 な どの所得弾力性 の高い移 出 産業が必要 である。 あるいは、移入代替物 を生産 す る産業 の成長 を早 めた り、
地域内での取引関係 を強 めた りして、移入への弾力性 を小 さ くす ることが必要 である。 しか し、 そのような政策 の実行 は、 その産業構造 が移 出の所得弾力性 の低い産業 に集中 している地域 においては非常 に難 しい。
多 くの地域で、移 出の中心 は製造業 による生産物である。従 って、製造業の 動向が地域経済 の成長 の成否 を握 っていると考 え られ る。 この問題 を次節で考 察 しよう。
‑ 6 ‑
2.静岡県の経済成長 と産業構造
第1節では、地域経済 を需要側 か ら見 る視点で静岡県経済 を分析 したので、本 節では生産側 (供給側)から見て静岡県 の経済成長 と産業構造 の関係 を考察す
る。
静岡県 は、製造業 の出荷額 と就業者数で全国3位 (平成19年『工業統計調査』
経済産業省)、 一人 当た り県民所得で全国3位 (平成19年度 『県民経済計算』内 閣府)、 工場立地件数では全国第1位 (平成20年 『工業立地動向調査』経済産業 省)などの指標 にみ られ るように、製造業 を中心 として農林水産業、商業、観 光産業 な どバ ランスの とれた全国有数の経済県である。それだけに、図2‑1に示 す ように、静岡県 の経済成長率 は、景気拡張期 には全国 を上回 り、景気後退期 に下回 とい う経済成長率 の 「オーバー・ シューティング」傾 向があ り、 その原 因は静岡県経済 の産業構造 にあると考 え られ る。
図2‐1 静岡県の実質県内総生産 (左目盛棒 グラフ)と同成長率△ (右目盛)
参考:全国実質GDP成長率■ (右目盛)
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艦輔 軌 醐
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…
5,辮,瀾
(出所)内閣府・ 統計情報 。SNAのデータか ら作成
2.1.「経済活動別県内総生産」 と寄与度分析
静岡県の1年間の経済活動 の成果 は、1年間の経済活動 によ り新 たに生産 され た付加価値 の総計であ り、経済活動 の生産、分配、支 出の3面で記述 される県内 純生産 (=付加価値)、 あるいは、それに固定資本減耗 を加 えた県 内総生産 (=
粗付加価値)で把握 され る。すなわ ち、
生産面 :県 内総生産=県内の各産業で生産 された粗付加価値 の合計 (291)
分配面 :県 内総生産=雇用者報酬 十営業余剰・ 混合所得
十固定資本減耗 十間接税 ―補助金 (2。2)
支 出面 :県 内総支 出=県内民間最終消費 十県内民間総資本形成
十県内政府支出十移輸 出一移輸入 (2。3)
経済活動 の生産、分配、支 出の3面で把握 され県内総生 (県内総支 出)は等 し く、 これを 「3面等価 の原則」 とい う。
静岡県の1年間の経済活動 において県内の各産業で生産 された粗付加価値 を記 録するのが、県民経済計算 の 「経済活動別県内総生産」である。表2‑1は、平成 17‑18年度 の静岡県 「経済活動別県内総生産 (実質:連鎖方式)」 である2。
2静岡県関係の経済データは、静岡県統計データベース(2010年 2月1日現在) http:〃toukeioprelshizuokajp/tokei/sz0040。 htmか ら。以下同じ。
‑ 8 ‑
項 目 平成17年度 平成18年度 項 目 平成17年度 平成18年度
2005 2006 2006
1 産業 17,482,046 18,015,691 (6)卸売・小売業 1,556,468 1,518,646
(1)農林水産業 218,006 209,699 (7)金融・保険業 920,654 909,581
①農業 149,590 142,374 (8)不動産業 1,898,971 1,934,634
②林業 27,557 23,759 (9)運輸0通信業 1,147,458 1,162,089
③水産業 41,782 44,122 (10)サー ビス業 3,082,328 3,149,885
(2)鉱業 11,702 12,539 2 政府サー ビス生産者 1,252,642 1,290,770
(3)製造業 7,300,339 7,708,099 (1)電気・ ガス・水道業 147,502 149,387
①食料品 1,094,104 1,151,966 (2)サー ビス業 351,746 364,493
②繊維 37,673 31,076 (3)公務 753,515 777,075
③パルプ・紙 274,608 277,638 3 対 家 計 民 間 非 営 利
サービス生産者 329,347 360,308
④化学 530,111 553,073
⑤石油・石炭製品 4,114 3,757 (1)サー ビス業 329,437 360,308
⑥窯業・土石製品 121,598 111,882 4 小計 19,061,978 19,665,273
⑦一次金属 159,947 160,452 5 輸入品に課 される税・
関税 10,202 10,338
③金属製品 248,800 236,131
6 (控除)総資本形成 に
係 る消費税 103,820 110,487
⑨一般機械 579,817 594,950
⑩電気機械 2,190,362 2,364,900 7 (控除)帰属利子 698,556 707,810
⑪輸送用機械 1,453,529 1,657,016 8 県内総生産 (連鎖価格)
18,270,258 18,858,805
⑫精密機械 133,005 139,918
⑬その他の製造業 785,746 781,o35 9 開差
(8‑1‑2‑3‑5+6+7) ‑1,602 ‑5
(4)建設業 908,236 967,664
(5)電気・ ガス・水道業 472,543 503,290
表2‑1 静 岡県 「経 済活 動別 県 内総 生産 (実質 :連鎖 方 式)」
(単位 :100万 円)
瞳なの経済骰金な対す(魃隆鉤産磯鰊貢薮度を分析すに係に理い錮れ躇方法 やかなつな瞳慾寄与度分続が鏃隆。平咸耗iX8年の競岡県経済の成長率を、各産 灘蜀鑢麟寄与度に分解 じグラツな表 したのが図躁2であは6
蒻褥腋 鰤儡鰊瘍鰊褥鑽絋隆瘍隆鼈燎鰤斃渫聰靡嶽輻辣鋏慟瘍咸輻 │
蝙 韓1薇俯場X機構驚 醸雛殿 撻ン署懸簿藁 癒懸澱 キ:搬嬢■懸捜鍵 │ 結講 毒:欝簿。1綴欝 機 奪夕鸞毬'奪■ヽ1゛囃鐵 翻 囀:奪議苺継│
漑 籍澪秦難蓬機 灘韓 魃 鑢襲構隷.
朧 巌 警難職靱磯緩 鰈 幸鸞鷲1懲蒙 魃 秦一鱗ζ購糠 織撫 機奮躙 翻 e燎筆鷺畢 ‐ 鰊 機態鶯'二葛綴轟 躙 犠導議=苺麟難轟 鑢 寿fL驚 輻勒 響ギ
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藤て、地爆寄年度 は以下 の まなな定痰 孟れ は。酸館 の祭 儡総豊産 を4く 県 鉤 産糞J(ノ =働,彎 鯵)の種総鷺鍼鷺額 を茫′なす ると、
髭=冬髭r奉袋′
′=1
(2.礁)
通轟で趙:な産業外の頭吻 《率輸繭冬な骰されは観 饉剰撥幾二縄鸞本形hな爆燎 轟費魏―爆属利子―財差)であ蝙。県鉤総生産れの繭驚かりの愛亀分はなれ=
‰…χ̲1で麒ほかΥヽ
一 雹 一
y′ =Σy′片AR′
J=1
したがって、す期 の県 内総生産 の成長率 は、次 の ように分解 され る。
(2.5)
(2.6)
ここで、 寺 を産業 グの増加寄与度 とい う。増加寄与度 の経済的意味 を示 す には次 の ように変形 す るとよい。
∠LЙζ″ ∠LЙζ″ ∠LЙf′
χ′判 y′ χ′→
(2.7)
右辺後 ろの分数
ァ耳 は経済全体 のι期 の経済成長率 で あ り、 その うちの何%
分 を産業 グが もた らしてい るかを│すのが右辺前 の分数百憂丁である。 これを
「産業 グの増加寄与率」 とい う。
また、産業 グの増加寄与度 を別 の仕方で分解 す ると、
始
=喜堵
+錯△ЙЪ̲△Й14′判
ジК14 ジКl′.」КL二1 (2.8)
すなわ ち、産業 グの増加寄与度 は産業 グのι期 の成長率 と産業 グのι‑1期の構成比 の積 に等 しい3。
経済成長 に対す る各産業の増加寄与度 は、 その産業 が経済全体 に占める重要 度 (構成比)と その産業の成長率 によって決 まる。平成18年度 の静岡県経済活 動別県内総生産 について産業 の増加寄与度 を 「産業 の構成比」 と「産業 の成長 率」 とに分解 して示 したのが表2‑2である。
3平成16年度 か ら、国民経済計算 における実質値 を求める新 たは方式 として 「連鎖方式」が導入 された。そのために、各項 目の合計が集計値 と一致せず(ただ し基準年 と翌年 は除 く)開差が生 じる。そのために、本文の増加寄与度の計算方法の説明では実質値 の構成比で説明 したが、実際 の計算では表2‑2にあるように名 目値 の構成比 を用いる。内閣府・経済社会総合研究所 。国民経 済計算部 「実質GDP(支出系列)における連鎖方式の導入 について」参照。
項 目 平成 18年 度 平成17年 度 平成18年 度
①農業
②林業
③水産業 (2)鉱業
①食料品
②繊維
③パルプ・紙
④化学
⑤石油・石炭製品
⑥窯業・土石製品
⑦一次金属
③金属製品
⑨一般機械
⑩電気機械
①輸送用機械
⑫精密機械
⑬その他の製造業 (4)建設業
(5)電気・ ガス・水道業 (6)卸売・小売業 (7)金融・保険業 (8)不動産業 (9)運輸・通信業 (10)サービス業
‑0。04%
‑0.01%
0。01%
0。004%
0。33%
‑0。04%
0。02%
0。13%
0%
‑0.05%
0%
‑0。08%
0。08%
0.51%
1。18%
0。04%
‑0。03%
0.35%
0。14%
‑0。22%
‑0。07%
0。21%
0。08%
0.38%
0。9
0。1
0。2
0。1 6.2 0.2
1。5
3。0
0。0
0。7 1.2 1.6 3.1 6.3
8。4
0。7
4。4
5。4 2.2
9。1 5.6
11。2 6.3 17.1
‑4.8
‑‑13。8 5.6
7。1 5.3
‑17。 5
1。 1
4.3
‑8。7
‑8。0
0。3
‑5.1 2.6
8。0
14。0 5.2
‑0.6
6.5 6.5
‑2。4
‑1.2
1。9
1。3 2.2
2 政府サー ビス生産者
3 対家計民間非営利サー ビス生産者
5 輸入品に課 される税・関税
0。22%
0。17%
0%
7.2
1。9
0。1
3.0
9。4
1.3
6 (控除)総資本形成 に係 る消費税 0。03% 0.5 6。4
7 (控除)帰属利 子 0。05% 4。1
8 県 内総生産 3.2% 100。0 3。2
表2‑2 静岡県経済活動別県 内総生産の増加寄与度 (平成17‑18年度)
平成12暦年連鎖価格 増加寄与度=名 目構成比 ×実質成長率
‑12‑
産業 の増加寄与度 を、各産業の構成比 を横軸 に とり、同 じくその成長率 を縦 軸 にとり、それ らの積 としてグラフに表す といわゆる「スカイライン 。グラフ」
である。静岡県経済 の変動 が大 きかった平成12年 か ら平成18年の 「経済活動別 増加寄与度=成長率 ×構成比」のスカイライン・ グラフを描 いたのが図2‐3‑1〜
図2‑3‑7である。 これ らのグラフは、例 えば平成17‑18年度 について見 る と、表 2‑2の産業別 の 「増加寄与度=成長率 ×構成比」のデータをもとに、横 の長 さに 産業 の構成比 (%)を、縦 の長 さに同産業の成長率 (%)をとり、│したがって 縦 「成長率 (%)」 ×横 「構成比 (%)」 の面積で増加寄与度 を表す ことになる。
したがって、全ての産業 の面積 の合計が増加寄与度である。
成長率=】E産業 グの寄与度増加=】E産業 グの面積 (2.9)
産業の成長率がマイナスの場合 には、 その産業 の増加寄与度 もマイナスにな ることは言 うまで もない。
平成12年度 か ら平成18年度 の増加寄与度 をスカイ ライン・ グラフに表 す こと によって、 この期間の経済変動 が どの産業 にようて主導 されたかがわかる。
図2‑3‑1 経済活動別寄与度 (平成11‑12年度)
平成11‑12年度 静岡県 県内総生産(成長率7.26%)経済活動別 寄与度 (=構成比×成長率)
平成12年度 の経済成長率 は7.26%と高 く、 この高成長 をもた らしたのが、食 料品、電気機械、建設業であ り、それに牽引されるかたちで、卸小売業、サー
ビス業 も成長 に寄与 している。
平成13年度の経済成長率 は世界的景気後退 の影響 を うけて▲3.86%と なった。
電気産業、輸用機械 を中核 とす るほ とん どの製造業 はマイナスの増加寄与度 を記録 し、それに引っ張 られ る形 で卸小売業の増加寄与度 もマイナスになる。
図2日3‐2 経済活動別寄与度 (平成12‑13年度)
平成12‑13年度 静岡県 県内総生産(成長率▲3.86%)経済活動別 寄与度 (=構成比×成長率) 成
長 率
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図2‑3‑3 経 済活動別 寄与度 (平 成13‐14年度)
平成13‑14年度 静岡県 県内総生産 (成長率4。42%)経済活動別 寄与度(=構成比 ×成長率)
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平成14年度 は、前年度 のマイナス成長 か ら一転4.4%の経済成長率へ と回復 し た。 その要因は、輸 出依存産業である電気機械、輸送用機械 の生産拡大であ
り、 この両産業の増加寄与度 が大 きい ことが見て取れ る。
図2日3‑4 経済活動別寄与度 (平成14‑15年度)
14‑15年度 静岡県 県内総生産(成長率1.40%)経 済活動別 寄与度(=構成比 ×成長率)
平成15年度 の経済成長率 は1。4%であ り、好調 な電気機械 に対 し、輸送用機械 の落 ち込みによ り低 い経済成長率がもた らされたことが、図2‑3‑4から一 目瞭 然である。
図2‑3‑5 経済活動別寄与度 (平成15‑16年度)
平成15‑16年度 静岡県 県内総生産(成長率2.46%)経済活動別 寄与度 (=構 成比×成長率)
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平成16年度 の経済成長率 は2。46%であ り、比較 的好調 な輸送用機械、電気機 械 に対 し、公共事業の削減 による建設業 の落 ち込み と消費不況 の様相 を呈 し て きた卸小売のマイナスの増加寄与度 の影響が見て とれ る。
平成17年度 は5.53%の高い経済成長 を達成 す る。 その要因 は輸送用機械、電 気機械、食料品等 の製造業 の好調 さとともに、関連 したサー ビス業 の経済成 長への寄与 がある。
18年度 は前年度 に引 き続 き景気 は安定 し、経済成長率 は3.22%であった。輸 送用機械、電気機械 な どの製造業ではプラスの増加寄与度 であったが、比較 的大 きなマイナスの増加寄与度 を言己録 したのは卸小売業である。
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図2‑3‑6 経済活動別寄与度 (平成16‑17年度)
平成16‑17年度 静岡県 県内総生産(成長率5.53%)経済活動男U寄与度 (=構成比×成長率)
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図2‑3‐7 経済活動別寄与度 (平成17‐18年度)
平成17‑18年度 静岡県 県内総生産(成長率3.32%)経済活動別 寄与度(=構成比 ×成長率) 武
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2.2.静岡県経済の主要産業、 リーデイング産業、成長産業
各産業 の構成比 ×成長率 (=増加寄与度)の散布図か ら、経済 の主要産業、
リーディング産業、成長産業 を区分することがで きる。各産業の構成比 ×成長 率の散布図 を描 くと図2‑4の ようになる。
図2‐4 構成比 ×成長率による産業の特色 成
長 率
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(I、「} {Ⅲ)
一般 に経済全体 に占める産業の構成比が5%以上 の領域 (I)(II)(III)│こあ る産業 は、生産、雇用、所得形成 などで経済 を支 える主要産業である。 しか し、
主要産業で も、経済全体 の経済成長 を主導す る産業 と、経済全体 の変動 の効果 を受動的に受 ける産業 に区別 され る。経済全体 の成長 を主導す る領域 (I)に
ある産業 は、経済全体 の成長率 に大 きな影響力 をもってい る とい う意味で リー ディング産業である。 それに対 し、主要産業で も領域 (Ⅱ)の産業 は経済全体 の成長 に牽引されて活動 している産業である。 さらに、領域 (Ⅲ)にあるマイ
ナス成長 の主要産業 は、経済全体 の成長率 を、大 き く下方 に引 き下 げてい る。
経済成長 に大 きな影響力 をもつ リーディング産業 は、好調時 には県全体 の経済 成長 を牽引す るが、不調時には県全体 の経済成長 を大 き くマイナスの方向に引
き下 げるとい うことに注意 してお く必要 がある。
それに対 し、領域 (Ⅳ)にあるような、経済全体 に占める産業の構成比 は小 5%
‑18‑
さ くて も全体成長率 よ り高い成長率 をもつ産業 は、経済 の成長産業である。 こ れ らの産業 は小 さいなが らも経済成長率 を押 し上 げる効果 を持 ち、将来的には 構成比 を高 ゅてい く可能性 がある。領域 (V)の産業 は、経済全体への影響 は 小 さい。領域 (Ⅵ)の産業 は衰退産業である。
このような産業の分類方法で、平成18年度 の静岡県経済 を見たのが図2‑5であ る。
図2‑5から、平成 18年 度 の静岡県 の経済成長 を牽 引す る リーディング産業 は
「輸送用機械」、「電気機械」、「食料品」、「建設業」であることが分かる。「サービ ス業」、「不動産業」、降「売・小売業」等 は経済活動別県内総生産 に占める構成比 は高いが、経済全体 の変動 か ら影響 を受 ける「受動産業」である。
静岡県経済が、全国の経済成長率 に対 して経済成長率の「オバー・ シューティ ング」傾向をもつのは、静岡県経済 を主導する リーディング産業の トップ2が輸 出依存型の 「輸送用機械」、「電気機械」であ り、両産業の世界市場 における動 向の影響 を強 く受 けることによる。
図2‑5 静岡県の経済活動別県 内総生産 による構成比X成長率の
散布図 と産業の特色 (平成18年)
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2.3.静 岡県経済 にお ける産業構造の変化
最後 に、以上の経済活動別県内総生産 の 「増加寄与度=構成比 ×成長率」の
散布図の分析 は各産業 の時系列 データに応用す ることで、産業の経年変化 の分
析 に応用することがで きる。 ‐
た とえば、図2‑6は、静岡県の農業の 「構成比 ×成長率」の経年変化 を昭和31 年か ら平成11年まで とったものである。図2‑6か ら、静岡県 において農業 は昭和 45年 度 (1970年 度)までは構成比で5%以上 の主要産業であったが、 その後 の ほぼ半世紀で構成比1%台にまで低下 し、平成18年度 には遂 に静岡県 の経済活 動別県内総生産 に占める農業 の構成比 は0。8%にまで下 がって しまった (表2‑1 参照)。
図2‐6 農業の 「構成比X成長率」の経年変化
(静岡県、昭和31年度 」平成11年度)
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製造業 の産業別 内訳 は、平成8年度 か ら平 成18年度 まで しか入手 で きないの で、 この期間で静岡県経済の輸送用機械 と電気機械 の経年変化 を見てお こう。
‑ 20 ‑
図2‑7 輸送機械 の 「構成比 ×成長率」の経年変化 (静岡県、平成9年度 ―平成18年度)
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図2‑7か ら、輸送用機械産業 はこの期間、静岡県の リーディング産業 としての 平均構成比7。6%、 平均成長率7.7%を記録 してい るが、 グラフか らわかるよう に好調不調 の変動 が大 き く、静岡県経済 の成長率 の 「オァバー・ シューティン グ」傾 向の一因 とならてい る。
図2‑8は、電気機械産業 の 「構成比 ×実質成長率」 の経年変化 のグ ラフであ る。電気機械産業 は、 この間、平均構成比6%、 平均成長率12.7%と い うかな り 高い経済成長率 を達成 してお り、静岡県経済 の まさに リーディング産業 として の牽引機関車の役害Jを果 た して きた といえよう。
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図2‑8 電気機械 の 「構成比 ×成長率」 の経年変化 (静岡県、平成9年度 ―平成18年度)
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2.4.小括
静岡県経済 は、過去10年、輸送用機械、電気機械 を リーディング産業 として 年平均1.8%の経済成長 を達成 して きた。 しか し、図1にもあるように、 この10 年 は決 して安定 した経済成長過程 ではなかった。静岡県経済 の リーディング産 業の トップ2は輸 出志向0外需依存型 の輸送用機械 と電気機械であ り、静岡県経 済 は、 この両産業 を中心 として経済 グローバル化 の進展 と海外市場 をめ ぐる激
しい競争 と変動 の影響 を正面か ら受 け止 めて きた。
データ制約のために、本稿ではほ とん ど触 れることがで きなかった平成20年 (2008年)秋以降の世界的金融危機 と世界同時不況の影響 は、経済成長率の「オー バー・シューティング」傾向をもつ静岡県経済 に一層深刻 な影響 を与 えている。
今次 の世界的金融危機 と世界 同時不況 が 「100年 に一度」 といわれ るのは、不 況 の深 さ、広 さ、深刻 さが極 めて甚大 である とい うだけでな く、景気 が回復 し
た として ももはや以前の状態 に戻 ることがで きない とい う歴史認識 を表 してい る。
静岡県経済 についていえば、景気 回復後、 も う一度 「輸 出志 向・ 外需依存」
の経済戦略 に戻 るだけでは、持続的かつ安定 した経済社会 の発展 を望 む ことは
‑ 22 ‑
で きない。将来 の人 口減少 と少子高齢化 が予想 され る日本 と静岡県が持続的に 発展 してい くためには、経済 グローバル化 に ともな う「資本 と雇用のフライ ト (逃避)」 とい う一方的 なフローか ら、地域経済社会 の魅力 ある再生 と内需拡大 を基礎 とした、経済 。社会・文化 の面での双方向的 な国際 フローヘの転換 が必 要である。内需拡大 と地域経済社会 の再生、 そ して人材 を含 めた双方向の国際 交流 が、静岡県経済 が進 むべ き経済戦略である。
3。 補論一静岡県の人 口 と労働カー
本節で は、第1節、第2節の補論 として、静岡県 における人 口 と労働力の現状 と将来 について取 り上 げる。これ らは、経済成長 の基盤 をなす重要 なファクター ではあるが、周知 の ように日本では 「少子・高齢化」 が深刻 な問題 となってお り、 それが 日本経済 の将来 に大 きな影響 を及 ぼす ことが懸念 されている。静岡 県 において もそれは例外ではない。 そこで本節では、少子・ 高齢化の下、 日本 全体 の人 口・ 労働力の現状及 びその推移 と、 それに対比 して静岡県の占める位 置 を確認 し、静岡県 における人 口 と労働力の将来 について概観することとする。
3.1口 人 口の推移
日本 の人 口は、1920年 (大正9年)に第1回の国勢調査が実施 され、精確 な人 口静態統計 が作成 され るようになって以降、終戦直後 の1945年 の推計 を除 き、
一貫 して増加 の一途 を辿 って きた。 しか しなが ら2006年 に人 口減少 に転 じてか らは、長期的 な人 口減少 に陥 ることが予測 されている (図 3‑1参照)。 廣嶋清志 の指摘 によると、 この ような長期的人 口減少の予測 は、既 に1960年 に発表 され た将来人 口推計 において、「1995年 に日本人 口が頂点 (1億1300万 人)に達 し、
高齢人 口割合 (65歳以上)は2015年18%に達するもの と推定 され."したがって、
少子高齢化、人 口減少 は1960年 頃にはすでに将来 の 日本社会 の既定路線であっ た」(廣嶋 (2009)、 p。3)と されている。