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代理的言語条件づけにおけるモデルの規準反応率

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奈良教育大学学術リポジトリNEAR

代理的言語条件づけにおけるモデルの規準反応率

著者 玉瀬 耕治, 辻倉 和裕

雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

巻 24

号 1

ページ 177‑185

発行年 1975‑11‑15

その他のタイトル The Proportion of Model's Critical Responses in Vicarious Verbal Conditioning

URL http://hdl.handle.net/10105/2590

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奈良教育大紀要 第24巻 第1号(人文・社会) 昭和50年 Bull. Nara Univ. Educ, Vol. 24, No. 1, (cult. & soc.) 1975

代理的言語条件づけにおけるモデルの規準反応率

玉 瀬 耕 治   辻 倉 和 裕 (心理学教室)

(昭和50年4月30H受理)

筆者らは、代理的学習事態での言語条件づけについて、これまでに2つの研究を報告した(玉 瀬, 1974 ;玉瀬・前田, 1974)。玉瀬(1974)の実験では,直接強化と代理強化の相対的な効果を 比較し,玉瀬・前田(1974)の実験では,モデルの反応系列と代理強化の関係,およびモデル呈 示手続きと代理強化の関係を検討した。これらの実験では,モデルが行なう規準反応が,全反応 のうちの50‑ 玉瀬・前田, 1974)または60% (玉瀬, 1974)であった。これらの規準反応率は, 直接強化によって学習しうる水準にあわせて設定されたものである。しかし,モデルがどの程度 規準反応を示すかによって,代理強化の効果は異なってくると予想される。そこで本研究では, モデルの規準反応率と代理強化の効果の関係を検討することにした。

従来の多くの研究では,モデルの規準反応率がほぼ50%から60%であるが(Kanfer & Marston, 1963;Marston, 1966;Phillips, 1968b;Smith & Marston, 1965),それよりも低い20%から30

%の比率で行なわれた研究もあるHamilton et al, 1970 ;Phillips, 1968a ^Marston and Kanfer (1963)は,規準反応率が30%の場合と60%の場合を設け,モデルの人数との関係を検討した。

その結果, 1人当りの規準反応率が一定であれば,モデルの人数が1人でも3人でも5人でも成 績は変らなかった。しかし,モデル全体の規準反応率が一定であれば, 1人のモデ′レがより多く 強化される方が,多くのモデルが少しずっ強化される場合よりも効果的であった。彼らの研究で 最も成績がよかったのは, 1人のモデルが60%の規準反応を示す場合であった。彼らの研究では, 規準反応にはすべて代理強化が与えられたため,成績の上昇に代理強化がどの程度貢献したのか が明らかでないo

Phillips( 1968a;はこの点を問題にし,規準反応率が30%の場合と60%の場合についてそれぞれ 代理強化を与える場合と与えない場合を設けて実験した。その結果,どの群でも学習は成立し, 規準反応率が30%でも60%でも,また代理強化を与えても与えなくても,ほぼ同様な成績が示さ れた。それゆえ, Phillips はこの種の学習において,代理強化はあまり重要でないと結論した。

このような結果は果して一般化しうるであろうか。代理強化については,その後の研究におい てもその効果性を疑問視する資料も示されている Kaplan, 1972;しかし,この間題は課題の性 質とかなり関係があるように思われる。代理強化の効果がないことを示した従来の研究の多くは, Greenspoon 型の課題を用いたものである。この課題では,被験者が反応する際に手がかり刺 激が与えられないので,モデルの反応そのものがかなりの情報を提供すると考えられる。従って, 代理強化の効果は相対的に弱いものとなるであろう。このことは筆者ら(玉瀬1974 ;玉瀬・前田, 1974)が用いたようなTaffel型の課題ではあまりあてはまらないかもしれないO なぜならば,こ の課題では試行ごとにカードで反応の選択肢が示されるので,被験者にとって反応すること自体 は比較的容易であり,どの選択肢を選ぶかがより重要になると老えられるからである。従って,

このような謀堰ではモデルに与えられる代理弓釘ヒが手がかりとしてより大きな役割を果すといえ ようo これらのことから, Taffel 型の課題において,モデルの規準反応率と代理強化の効果の

177

(3)

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去瀬耕治・辻倉和裕

関係を再検討することは意義があるといえようO もしこの課題において,代理強化がより重要な 役割を果すならば,規準反応率の高い条件において代理強化の効果がより顕著に示されるものと 予想される。

方   法

実験計画 2×2の要因計画が用いられたo 第1の要因は,モデルの規準反応率が60%か30%

かである。第2の要因は,モデルの規準反応に対して代理強化が与えられるか与えられないかで ある。

被験者 奈良教育大学で教育心理学を受講している学生,男子40名,女子39名,合計79名が被 験者として参加した。群構成と被験者数は次のとおりである。 60%代理強化あり(60%VR)群 20名 60%代理強化なし(60%NVR)群20名 30%代理強化あり(30%VR)群21名 30%代 理強化なし(30%NVR)群18名。

材料 Ta任el型言語条件づけ課題を修正した課題が用いられた0

(l刺激カード12.5×18cmの大きさの画用紙に,上部には4つの代名詞, "わたしば', "あ なたば', "かれば',および"かのじょば'を書き, f部には玉瀬・池田(1972)の3音節動 詞の印象価表から選んだ3種の動詞(良い,中性の,および悪い印象の動詞)を書いたもの140 枚が使用された。 4つの代名詞と3つの動詞は,それぞれ出現位置に偏りが生じないように,カ ードごとに変化させてある。この課題では,規準反応を"わたしは"で始められた文章とし,強 化刺激として"よろしい"を用いた(ただしテープでのみ使用)O図1は刺激カードの一例を示し たものである0‑

かのじょは     わたしは かれは       あなたは

ふれる  つくす  にくむ

図1 刺激カードの一例

(2)モデルテープ4種類のモデルテープが用いられた。いずれも40試行のモデルの反応を録音し たものであるO テープの内容は次のとおりである 60%VR群用;規準反応率が60%で,規準反 応にはすべて"よろしい"という強化が与えられている。 60%NVR群用;モデルの反応は60%

VR群と同じであるが,どの反応に対しても強化が与えられていない 30%VR群用;規準反応 率が30%で,規準反応にはすべて"よろしい"という強化が与えられている。 30%NVR群用;

モデルの反応は30%VR群と同じであるが,どの反応に対しても強化が与えられていない。規準

反応率が60%の場合は, 10試行ごとに規準反応数が3, 5, 7, 9と漸増し 30%の場合は, 10

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代理的言語条件づけにおけるモデルの規準反応率

.179

試行ごとに0, 2    と漸増している。 4種類のテープのモデルは,心理学専攻の女子学生 で,全試行を通して6秒間隔で反応している。

手続き 実験は心理学実験室で個別に行なわれたo実験室には,白い衝立の取りつけられた実 験用のテーブルと椅子が置かれているo 被験者への刺激をできるだけ少なくするため,部屋の中 の物は片付けられ,窓にもブラインダーがおろされているO被験者は,実験室に案内されると, 実験者と衝立て越しに向いあってすわった。実験者側には,テープレコーダーが装置されており, 習得期間には,各群の条件にしたがって実験者がテープレコーダーを操作した。また,実験者は 被験者の反応を記録用紙に記録した。刺激カードは,衝立の中央の窓から1枚ずつ示された。す べての被験者は,最初に次のような教示を与えられた。

これからしていただく実験は,学生がどのように文章を作るかを調べるものです。これから 何枚かのカードをお見せします。そのカードには4つの代名詞("あなたば' , "わたしば',

"かれば' , "かのじょばつ と3つの動詞が書かれています。 4つの代名詞の1つと3つの 動詞の‑うちの1つを選んでできるだけ短い文章を作ってくださいo実験中は,いっさい質問を 受けつけませんので質問があれば今言ってください。では始めてください。

この教示の後,それぞれの被験者はモデルテープを開かずにオペラント20試行を行なった。こ の成績に基づいて被験者は4つの実験条件のうちのいずれかに割りあてられた。各群の被験者は 次の教示を与えられた後,習得40試行を行なった。

これから,あなたと同じ実験をした人のテ一一プを聞いてもらいます。まず,テープの人の反 応を10回聞いてください。それから,あなたは最初の要領で上の1つを主語にし,下の動詞と 組み合わせて短かい文章を作ってください。そしてまたテープを聞いてもらいます。このよう

にして,私がはいと言うまで繰り返してください。

各群の被験者は,先に述べた4種類のテープのうらのいずれかを聞き, 10試行ごとにテ‑プモ デルと交替して10試行反応し,その交替を4回繰り返したo その後,すべての被験者はオペラン ト試行と同様にモデルテープを開かずに消去40試行を行なった。このように,本実験では習得試 行におけるテープの内容以外はどの被験者にも同じ手続きが用いられ,直接強化は全く与えられ ていないQ 実験後,意識性および意図性に関する次のような質問が行なわれた。

(1)あなたは文章を作るときどのようにして言葉を選びましたか。

(2)テープを聞いていて何か気づいたことがありますか。

(3)テープを聞いたことはあなたが言葉を選ぶのに影響しましたかQ はい    いいえ

(3) (はいと答えた人に) どのように影響しましたか。

(4)テープの中で"よろしい"と言っているのに気がっきましたか  (VR群のみ) はい    いいえ

(4) (はいと答えた人に)

テープではどんな時に"よろしい"と言ったと思いますか  (VR群のみ) (5)チ‑プの被験者の答え方をまねようとしましたかO

①まねようとした

②まねようとしなかった

③どちらでもない

(5)

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玉瀬耕治・辻倉和裕

[j u^^^^^^^B^ i∃

規準反応率と代理強化 図2は, 20試行のブロックごとに各群の平均規準反応数を示したもの である。まずオペラント・ブロックについて単純な分散分析を行なったところ, i'(3/75)く1 で群差はみられなかった。それゆえ各群は等質であるとみなされるO 次に,モデルの効果を調べ

ll

10

9

平均規準反応数

C‑  → 60%VR

o    60%NVR

°‑・一一ォ 30%VR

e‑・・  30%NVR

\○/ メ

fO*

\ .・/

V

1   2    3    4    5

(オペラント) (習得) (習得)  (消去)  (消去) 20試行ごとのブロック

図2 各群の平均規準反応数

表1  分散分析表

変動因     平方和   自由度   平均平方    F 被験者間      78

1規準反応率   123.65 2代理強化     68.32

1 ×       3.35

残差( b)   2581.40 mmm

3ブロック       44.89 1 ×         13.19 2 ×         13.19 1 ×2×       40.36

残差(w)   1610.54

f ‑ D  

^ J

"

"

^  

^ f

^ 榊

123.65 68.32 3.35 34.42

ll.22 3.30 3.30 10.09 5.37

in Ji

c o  >

‑ I

O >

‑ i

‑ i O O 0 ‑

‑ ‑ 0 0 り ﹁

\ \ L

るため,オペラント,習得,および消去ブロックを含む2 (規準反応率) ×2 (代理強化) ×5

(ブロック)の分散分析を行なった。表1はこの結果を示したものである。この表で明らかなよ

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代理的言語条件づけにおけるモデルの規準反応率

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うに,規準反応率(F‑3.59, df‑1/75) ,代理強化(^‑1.98, df‑1X75) ,および ブロック(^‑2.09, df‑4/300)の主効果,ならびにそれらの交互作用はいずれも有意に はならなかった。さらに,オペラント・ブロックと習得ブロックのみについて, 2×2×3の分 散分析を行なった。その結果,やはり,規準反応率(Fく1) ,代理強化(F<1) ,およびブ ロック OF‑2.01, df‑2/150 )の主効果,ならびにそれらの交互作用(規準反応率とブロ ックの間で^‑1.20, df‑2/150 ,それ以外はFく1)はいずれも有意にはならなかったo

オペラント水準 予想された処理効果が得られなかったので,各群の被験者を,オペラント・

ブロックの成績が中央値よりも高い者と低い者に2分して再検討を行なった。成績が中央値に属 する者は,無作為に高低両群に振分けられた。オペラント水準の高い者は, 60%VR群10名, 60

%NVR群10名 30%VR群11名,および30%NVR群9名,合計40名であった。これらの被験 者について先と同様に2×2×5の分散分析を行なったところ,規準反応率の主効果とブロック の主効果がそれぞれF (1/36) ‑4.40, F (4/144 ) ‑3.10で5%水準で有意であったO そ の他の要因はいずれも有意ではなかった。これらの結果は 60%群の方が30%群よりも成績がよ く,全体として,オペラント・ブロックから習得ブロックにかけて成績がいったん減少し,その 後再び上昇していることを示している。 図3の上部は,代理強化の条件をこみにして高オペラ ント者の60%群と30%群の平均規準反応数を示したものである。一方,オペラント水準の低い者 は60%VR群10名 60%NVR群10名 30%VR群10名,および30%NVR群9名,合計39名で あった。 2×2×5の分散分析の結果,ブロックの主効果のみがF (4/140) ‑3.20で5%水 準で有意となり,その他の要因はいずれも有意ではなかった。ブロックの主効果は,ブロックこ

とに全体の成績が上昇していることを示している。図3の下部は,低オペラント者について,

̲‑      oc

平均規準反応数

1   2    3    4    5

(オペラント) (習1割 (習得)  (消去)  (消去) 20試行ごとのブロック

図3 高オペラント者と低オペラント者の平均規準反応数

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去瀬耕治・辻倉和裕

存意ではなか‑'たけれども60%群と30%群を別々にして,平均規準反応数を示したものであ るG

意識性と意図性 実験後の質問2と4で,モヂ′レテープについて,規準反応と代理強化の関係 に気‑ういた被験者は 60%VR群で1名, 30'}ムVR群で2名,合計3名であった。これらの被験 者の‑f一均規準反応数は,オペラント・ブロックから順に10.7, 9.0, 13.3, 14.7, 16.7であっ た,̲ また矧吊5で,モデルの反応をまねようとする意図性が認められた被験者は 60%VR群7 名 ォ)%NVR群1名,ニ30%VR群2名,および30%NVR群13名,合計13名であった(先に意 識性の認められた3名はいずれもこれらの中に含まれている)O これらの被験者の平均規準反応 数は,オペラント・ブロックかGil厨に6.5, 7.1, 7.7, 7.8, 8.4であった。

考   察

本実験では, "わたしば'で始まる文章を規準反応としたため,全体としてオペラント水準が かなり高くな‑'た(約40%)最初の分析で実験条件による有意な差が得し 'れなか‑,たのは,オペ

ラント水準の高さに閲係があると思われたので,オペラント水準に基づいて,高低2群に分けて 結果を再検討した。, [射主に示されているように,高オペラント者では,習得ブロックで成績がい

‑ノたん減少し,その後再び上昇している。一方,低オペラント者では,オペラント・ブロックか 中れ線伸二成績が上昇している。これらの結果は,モデルの反応が高オペラント者には抑制的に 作用したことを示唆しているo 特に30%群の場合はその効果がより頭著にあらわれているといえ と‑)。また低オペラント者にはモデルの反応が促進的に作用したといえるO 有意ではないけれど ら,ブロックごとに3()ワ′乙群と60%群の成績の差は大きくなっており, 60%群において,より促進 的な効果がみし、,れたといえよ;)C 本実験では代理強化の効果は得られなかったけれども,オペラ

ント水準の上り低い規準反応を用いて再検討してみる必要があるかもしれない。

次に,意敵性と意図性について考察する。意識性を事浩Lた被験者はわずか3名しかいなかっ た。しかし,こiit>の被験者は,ともに模倣の意図性も認められ,極めて高い学習水準に達して いた。本尖験では,模倣の意剛生だけではあまり顕著な上昇は認められなかったので,意識性と 意図性の両方が成績の士抑二重要な役割を果していると考えられる。質問3でモデルテープの影 響を否定した者蝣‑//>比較的多か一'た(61‑/a)ことも,全体の成績が悪かった1つの要因であろうD

本実験で,実験条件による顕著な差異が示されなかったもう1‑〕の原因は,課題の困難度であ るかもしれないO 本実験で用いた課題は,従来,筆者L‑,が明いた課題(去瀬, 1971, 1973, 1974;

損頼・n細, 1974)のうちでは最も困難なものであったといえる。すなわち,この課題では,早 に,庸子を複数の選択肢の中から運ぶだけではなく,述語となる動詞についても複数の選択肢の 中かLL,避ばねばならなかったr,その意味では,玉瀬(1974)や」三瀬・前田(1974)においてもr司様 であるか,本来験の場合の方が選択肢の数がより多くなっているC また, 3つの動詞の印象価が 典なるので,規準反応に関連のある代名詞に対して上りも.動詞の方に被験者の注意が集中しや すか‑ノたと考えられるO 実験後の質問1で全被験者のうちの15%が,まず動詞を運んで,それか (>.‑.1三語を選んだと答えていることはこれを裏づけているO 従って,被験者はモデJレの反応を聞く 際にも,どの代名詞を避ぶかに‑〕いてよりも,むしろどの動詞を選ぶかに注意していたと思われ ら,,このような被験者の注意の過程が代理(観索)学習を規定する桑要な条件であることは,

Bandura (1971)に上‑'て指摘されているo

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代理的言語条件づけにおけるモデルの規準反応率

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要   約

大学生男女79名を用いて代理的言語条件‑うけにおけるモデルの規準反応率(60‑も 30%)と代 理強化(VR・NVR)の効某が検討された。課題はTaffel 型で,カード140枚が用いられた。, 各カードの上部には4‑)の人称代名詞,  卜部には印象価が異なる3つの動詞が書かれている。被 験者はカードの上部と下部の言葉の中から1‑つずつを選んで文章を作るように求められた。各被 験者はオペラント20試行を行な一一ノた後, 40の実験条件 60%VR, 60%NVR, 30%VR,ま たは30%NVRのうちのいずれかでモデルテー7を聞いた。モヂ′レテープは全部で40試行あるが,

これらは10試行ごとに4回に分けて呈示された。モデルがIO試行終るごとに被験者は習得10試行 を行ない,これを4回繰り返して,合計40試行を行なった。その後,すべての被験者は消去4()試 行を行なった。

実験の結果,規準反応率と代理強化の効果はいずれも有意にはならなか‑‑,たo Lかし,オペラ ント水準の高い者と低い者に分けて再検討したところ,高オペラント者では習得試行で規準反応 が減少し,低オペラント者では増加していることがわかった。これらの結果は,オペラント水準 の高さと課題の複雑さの観点かL、,考ti要された。

引 用 文 献

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184

去瀬耕治・辻倉和裕

i三瀬耕治・前田和子1974 言語条件一うけ事態における観察学習.奈良教育大学教育研究所紀要10,

29‑41.

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The Proportion of Model's Critical Responses in Vicarious

Verbal Conditioning

Koji Tamase and Kazuhiro Tsuzikura

Department of Psychology, Nara University of Education, Nara, Japan (Received April 30, 1975)

The effects of vicarious reinforcement and proportion of model' s critical responses up- on verbal conditioning were investigated by a Taffel -type task. It was expected that the effect of vicarious reinforcement would be greater under the higher proportion(60% ) of the model' s critical responses than the lower proportion(30%). Forty male and thirty-nine

female undergraduate students served as subjects. Four different pronouns, I, YOU, HE, and SHE, and three verbs with different impression values were written on each of the

140 indexcards. The subjects were requested to pick out one of the pronouns and a

verb on the card and to construct a sentense with them. Completing 20 operant trials, each subject was assigned to one of the four conditions of the model tape; 60%VR, 60%

NVR, 30% VR, and 30% NVR. 60% VR and 60% NVR tapesinvolved 60% critical responses during 40 trials, and 30%VR and 30%NVR tapes involved 30% critical responses during 40 trials. Under these conditions subjects listened to the model' s responses for ten trials at a time and then took his own turn for the next ten trials. The alternation of model and subject was repeated four times. After these acquisition trials each subject was run forty extinction trials without listening to the model' s responses.

The results showed that neither the effect of vicarious reinforcement nor that of the proportion of the model' s critical responses was significant. Dividing the subjects into higher and lower performers on the basis of their operant performance level, the data was reanalysed. It was found that the higher-operant subjects decreased their critical responses on the acquisition trials, while the lower-operant subjects increased them. These results were discussed in terms of the operant level and the degree of the difficulty of the task

employed.

参照

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