情 報技術 を活用 した遠 隔教 育 の 経済性 に関す る考察
田 島 貴 裕 奥 田 和 重
目 次
1.は じ め に 2.遠 隔 教 育 の 定 義
3.企 業 等 に お け る研 修 に つ い て の 考 え 方 3.1テ レ ビ会 議 型 研 修 に つ い て
3.2WBT型 研 修 に つ い て 4.大 学 に お け る 考 え 方
‑⊥9臼り04
4‑444
テ レビ会議 型授 業 につ い て WBT型 授業 につ いて
WBT型 授 業 にお け る費用要 因 遠 隔教 育 の導 入 につ いて 5.受 講者側 か らみ た費用 負 担
5.1通 学 制大 学 にお いて遠 隔授 業 が導入 された場 合 5.2通 信 制大 学 にお いて遠 隔授 業が 導入 された場 合
(1)テ レビ会議 型授 業 が導 入 され た場合 (2)WBT型 授業 が 導入 され た場合 5.3通 信 制大 学 にお け る費用負 担 5.4通 信 制大 学 院にお け る費用 負担 5.5内 部 収益 率法
(1)内 部 収益 率法 につ い て (2)通 信 制大 学 にお け る内部収 益率 6.お わ りに
〔57〕
1.は じ め に
イ ン タ ー ネ ッ トや マ ル チ メ デ ィ ア な どの 情 報 通 信 技 術 の 急 激 な 発 展 と普 及 に よ り,社 会 全 体 が そ れ ら を活 用 して い る過 渡 期 に あ る 。 企 業 や 自治 体 の み で は な く,高 等 教 育 にお い て も,情 報 通 信 技 術 は 大 き な影 響 を与 え よ う と して い る 。 情 報 通 信 技 術 に よ っ て,他 大 学 や 海 外 との 連 携 に よる新 しい 大 学 形 態 や,イ ン
タ ー ネ ッ ト上 の み に存 在 す る仮 想 的 な大 学 の 出 現 な ど,従 来 の教 育 形 態 や 大 学 の存 在 意 義 も新 しい もの へ と変 遷 して い る 。 この よ うな 高 等 教 育 に お け る 「 情 報 革 命 」 は,高 度 化 ・複 雑 化 し て い る社 会 に対 応 す る べ く,「 授 業 改 善 」 や 社 会 に対 して 広 く 「 開 か れ た 大 学 」 へ の 有 効 な 手段 と して も期 待 さ れ て い る。 特 に,印 刷 物 の 郵 送 に よ り授 業 を行 っ て き た大 学 通 信 教 育 に お い て,イ ン タ ー ネ ッ ト等 の 活 用 は学 習 環 境 の 改 善 へ と期 待 さ れ て い る。
しか し,新 技 術 を導 入 す る こ とは,そ れ な りの 費 用 を伴 う こ とで あ り,授 業 を提 供 す る側 と受 講 す る側 に 少 な か らず 影 響 を 及 ぼ す と思 わ れ る。 新 技 術 を導 入 し,大 学 が 開 か れ た 機 関 と して機 能 す る た め に は,受 講 者 側 の経 済 的 負 担 へ の 影 響 を 含 め た検 討 が 必 要 で あ ろ う。 こ こ で は,遠 隔 教 育 を導 入 す る 際 の 費 用 要 因 と受 講 者 側 の経 済 的負 担 につ い て検 討 し,各 々 に 関す る課 題 に つ い て 考 察
を行 う。
2.遠 隔教 育 の 定 義
遠 隔 教 育 と は,教 育 組 織 と学 習 者 が 地 理 的 ま た は 時 間 的 に 分 離 さ れ て い る状 況 下 に お い て,有 効 な教 育 効 果 を得 る た め に,多 様 な メ デ ィア ・多 様 な 通 信 技 術 ・多 様 な 学 習 形 態 の 中 か ら最 適 な方 法 を選 択 し教 育 を行 う形 態 で あ る 。 こ こ で い う遠 隔 教 育 とは,従 来 か ら行 わ れ て き た郵 便 を主 体 と した 通 信 教 育 と,イ
ン タ ー ネ ッ ト等 の情 報 技 術 を 主 体 と したeラ ー ニ ン グ と言 わ れ る も の を含 ん で い る。
eラ ー ニ ン グ とは,情 報 技 術 を活 用 した 学 習 に 関 す る研 究 や標 準 化 活 動 を行
情報 技術 を活 用 した遠 隔教 育 の経 済性 に関す る考察 59 っ て い る 先 進 学 習 基 盤 協 議 会(AdvancedLearningInfrastructureConsor‑
tium:ALIC)に よ れ ば,「 情 報 技 術 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ネ ッ ト ワ ー ク 等 を 使 っ た 主 体 的 な 学 習 で あ り,学 習 者 と コ ン テ ン ツ 提 供 者 の 問 に イ ン タ ラ ク テ ィ ブ 性 が 提 供 さ れ て い る こ と が 必 要 で あ る 。 イ ン タ ラ ク テ ィ ブ 性 と は,学 習 者 が 自 ら の 意 思 で 参 加 す る 機 会 が 与 え ら れ,人 ま た は コ ン ピ ュ ー タ か ら学 習 を 進 め て い く上 で の 適 切 な イ ン ス ト ラ ク シ ョ ン が 適 時 与 え ら れ る こ と で あ る 。」
と 定 義 さ れ て い る(先 進 学 習 基 盤 協 議 会,2002[9])。
遠 隔教 育 の費 用 構 造 を 考 え る場 合,使 用 す る 遠 隔 教 育 シス テ ム に よ り費 用 要 因 が 異 な る た め,集 合 教 育 の 他 に,こ こ で は使 用 す る シス テ ム に よ り大 き く2 つ に分 け て 考 え る:
a.テ レ ビ会 議 シス テ ム や 衛 星 通 信 を活 用 した 集 合 教 育 で あ る テ レ ビ会 議 型 b.イ ン ター ネ ッ ト技 術 を 活 用 し た 分 散 教 育 で あ るWBT1)(WebBased
Training)型
衛 星 通 信 等 を活 用 した対 話 型 の遠 隔 教 育 は,各 地 に分 散 し て衛 星 電 波 を受 信 す る た め 厳 密 に は 集 合 教 育 と は異 な るが,個 人 的 に は設 置 不 可 能 で あ り集 団 で 利 用 す る シス テ ム で あ る とい う意 味 に お い て は,テ レ ビ会 議 型 に含 む もの とす る。
ま た,イ ン ター ネ ッ トを 活 用 して リ ア ル タ イ ム に音 声 や 動 画 を や りと り した り,VOD2)(VideoOnDemand)な ど の ス トリー ミ ン グ 技 術 を使 用 す る も の につ い て は,受 講 形 態 と して は テ レ ビ会 議 型 に近 い が,こ こ で はWBT型 に含 む も の とす る。 つ ま り,同 期 型 や 非 同 期 型 とい っ た 区分 で は な く,使 用 す る設 備 に着 目す る。 また,企 業 にお い て は各 々 テ レ ビ会 議 型研 修 及 びWBT型 研 修 と し集 合 教 育 は集 合 型 研 修 と呼 ぶ こ と にす る。 高 等 教 育 に お い て は,テ レ ビ会 議 型 授 業 及 びWBT型 授 業 と し,従 来 の対 面 に よ る授 業 を教 室 型 授 業 と呼 ぶ こ と にす る 。
1)WebBasedTraining:主 にWeb技 術 を 中心 に活 用 した 学 習 シス テ ム。
2)VideoOnDemand:視 聴 者 の 要 求 に応 じて 番 組 等 を 提 供 す る サ ー ビ ス 。
3.企 業 等 にお け る研 修 に つ い ての 考 え方
3.1テ レ ビ会 議 型 研 修 に つ い て
もっ と も簡 単 なeラ ー ニ ン グ に よ る費 用 削 減 効 果 の算 定 は,従 来 の研 修 と教 育 効 果 が 同 じで あ る テ レ ビ会 議 型 に よ る研 修 の 費 用 との比 較 で あ る。 こ こ で あ る企 業 にお い て本 社 と支 社 の2地 点 で研 修 を行 う場 合 を 考 え る。
従 来 の 集 合 型 研 修 にか か る 費 用 は,講 師 人 件 費 に加 え受 講 す る社 員 の 交 通 費, 宿 泊 費,さ らに移 動 に要 す る時 問 に対 す る機 会 費 用 で あ る 。 受 講 す る 人 数 が 多 け れ ば,会 場 や 講 師 の 追 加 が 必 要 とな る。 一 方,テ レビ会 議 型 研 修 に か か る費 用 は,初 期 導 入 費 用 と して テ レ ビ会 議 シス テ ム の 設 備 費 が あ り,研 修 時 にか か る費 用 と し て通 信 費,運 営 す る た め の 運 営 ・保 守 費(保 守 要 員 の 人 件 費 を含 み 年 間 固 定 費 用 が か か る と想 定),講 師 人 件 費 が あ る。 受 講 す る地 点 の 数 毎 に設 備 費 が 必 要 と な る が,講 師 人 件 費 につ い て は こ の場 合1人 とす る。 受 講 す る社
員 に 関す る費 用 は機 会 費 用 を 除 け ば 原 則 と して な い も の とす る 。
こ こ で,テ レ ビ会 議 型 の 初 期 導 入 設 備 費 をFlc,固 定 費(通 信 費,運 営 ・ 保 守 費)をF2c,講 師 人 件 費 をTc,集 合 型 研 修 の 受 講 者1人 当 た りに か か る費 用(移 動 費+宿 泊 費+移 動 時 間 に対 す る機i会費 用)Pc,研 修 開 催 数n,人 数y
とす れ ば,
Flc+F2c+Tc・n<(Pc・y+Tc)n(1)
講 師 人 件 費Tcを 両 辺 よ り除 く と,式(1)よ り Flc+F2c<Pc・y・n(2)
と な り,受 講 人 数yが 大 き く,研 修 開 催 数nが 大 きい 研 修 で あ れ ば,テ レ ビ 会 議 型 に よ る研 修 は 費 用 削 減 と な る。
こ の想 定 で は,本 社 と支 社 の2地 点 と し,集 合 型 と テ レ ビ会 議 型 の 講 師 を1
人 と して 考 え,講 師 人 件 費Tcを1人 分 の 固 定 費 用 と した 。 実 際 に研 修 を費 用
側 面 か ら考 え る場 合 は,研 修 開催 数nと 受 講 人 数y,講 師 人 件 費Tc,及 び 支
情報技 術 を活 用 した遠 隔教 育 の経 済性 に関す る考 察 61 社 数xも 考 慮 す る 必 要 が あ る 。 次 に示 す4つ の場 合 が 考 え られ る。
a.Pc・y・n<Tc・n・xか つ(Flc+F2c)・x>Tc・n・x(3)
式(3)は 従 来 型 の 研 修 費 用 で あ る 。 即 ち,受 講 人 数yが 小 さ く,研 修 開 催 数n も 小 さ い 場 合 で あ る 。
b.Pc・y・n>Tc・n・xか つ(Flc+F2c)・x>Tc・n・x(4)
集 合 型研 修 に お い て 本 社 と支 社 に い る受 講 者 同 士 の 「 顔 合 わ せ 」 的 な 条 件 が 必 要 な場 合 は,支 社 に い る 受 講 者 を本 社 へ 出張 させ る必 要 が あ っ た。 しか し, 社 員 同 士 の 顔 合 わ せ な ど の 要 因 が 無 く受 講 人 数yが 大 きい 場 合 は,講 師 を支 社 へ 派 遣 し た 方 が 費 用 負 担 が 小 さ い 。 ま た,支 社 数xが 小 さ い 場 合 や 研 修 開 催 数nが 小 さ い場 合 は,全 体 の 講 師 人 件 費Tcも 小 さ くな る の で,テ レ ビ会 議 型 を導 入 す る よ り は講 師 を 派 遣 した 方 が 費 用 が小 さ くな る 。
c.Pc・y・n>Tc・n・xか つ(Flc+F2c)・x<Tc・n・x(5)
全 国 各 地 に 支 社 を も つ 大 企 業 の よ う に 支 社 数xが 大 き く 受 講 者 数yも 大 き い 場 合,ま た 研 修 開 催 数nが 大 き い 場 合 に お い て は,全 体 の 講 師 人 件 費Tcが テ レ ビ 会 議 導 入 費 用(Flc+F2c)よ り も大 き く な る の で,テ レ ビ 会 議 型 研 修 が 適 し て い る と い え る 。
d.Pc・y・n<Tc・n・xか つ(Flc+F2c)・x<Tc・n・x(6)
受 講 者 数yが 小 さい 場 合,講 師 人 件 費Tcよ り も全 体 の 受 講 者 費 用 が少 な い の で,式(3)に 示 す 集 合 型 研 修 で も可 能 で あ るが,研 修 開 催 数nが 大 きい場 合 は, 全 体 の 講 師 人 件 費Tcよ り も テ レ ビ会 議 導 入 費 用(Flc+F2c)が 小 さ くな る た め,費 用 面 に お い て は 集 合 型 研 修 よ り もテ レ ビ会 議 型 研 修 が 適 して い る。
式(3)か ら式(6)に示 す よ うに,テ レ ビ会 議 型 の研 修 を導 入 す る際 に は そ の 初 期
導 入 設 備 費Flcや 固 定 費F2cが 比 較 的 大 き い こ とか ら,受 講 人 数yや 研 修 開
催 数n,及 び 講 師 人 件 費Tcを 考 慮 に入 れ る必 要 が あ る。 設 備 や 人 件 費 を含 め た 研 修 全 体 の 費 用 と受 講 内容 を検 討 した 上 で の導 入 が 必 要 で あ る 。
3.2WBT型 研 修 に つ い て
WBT型 研 修 に 関 す る費 用 の 算 定 方 法 は 幾 つ か 考 え られ る が,こ こで は,ホ ー トン(2001)に よ る簡 潔 な考 え 方 を参 考 に し て,集 合 型 研 修,テ レ ビ会 議 型研 修 と比 較 し,費 用 要 因 に つ い て 考 え る。
研 修 全 体 に か か る費 用 は,コ ー ス 開 発 の 費 用 で あ る 「a.コ ー ス 開発 費 用 」, 研 修 を行 う際 に 生 じる 講 師 や 設 備 の 費 用 で あ る 「b.ク ラ ス 別 費 用 」,各 受 講 者 に か か る費 用 の 合 計 で あ る 「c.受 講 者 別 費 用 」 か ら構 成 さ れ る 。
a.コ ース 開発 費 用:
コー ス 開発 費 用 は以 下 の 式 に よ り算 出 す る 。
コー ス 開発 費合 計=コ ー ス の 長 さ ×1講 義 当 りの 開発 時 間 ×1時 間 当 りの 開 発 費用
WBT型 研 修 は受 講 者 個 人 が 教 材 を見 て 学 習 す る教 育 形 態 で あ る の で,集 合 型 研 修 や テ レ ビ会 議 型 研 修 に お い て 講 師 が 講 義 す る分 をWeb教 材 と して 包 括 した もの で な け れ ば な らな い 。 講 師 が 口 頭 や ビデ オ ・そ の他 資 料 を使 って 説 明 す る こ とを,Web上 で 実 現 す る必 要 が あ る 。 した が っ て,教 材 開 発 に 関 す る 費 用 は,通 常,集 合 型 研 修 や テ レ ビ会 議 型 研 修 よ りWBT型 研 修 の 方 が作 成 に 時 間 を 要 す る た め,非 常 に 高価 と な る 。
b.ク ラス 別 費 用:
ク ラス 別 費 用 に は,一 定 の 受 講 者 集 団 を1ク ラス と して,1ク ラ ス毎 に講 師
給 与,講 師 出張 費,設 備 費 が 計 上 さ れ る 。 講 師給 与 と は,講 師 が ク ラ ス の 受 講
者 数 に 関 係 な く支 払 わ れ る 固 定 給 で あ る 。 講 師 の確 保 に必 要 な 費 用 や,保 険 ・
休 暇,事 務 用 品等 も含 ま れ て い る。 集 合 型 研 修 の場 合 は,講 師 出 張 費 と して,
情 報技 術 を活用 した遠 隔教 育の経 済性 に関す る考 察 63 移 動 の た め の 交 通 費,宿 泊 代 な どが 含 まれ る。 設 備 費 に は,講 義 を行 うた め の 機 器 や 教 室 の 備 品 が 含 ま れ,テ レ ビ会 議 型 研 修 に お い て は,一 般 に高 価 な テ レ
ビ会 議 シス テ ム の 費 用 が あ る 。
WBT型 研 修 で は,設 備 費 ・講 師 出 張 費 が 集 合 型 研 修 や テ レ ビ会 議 型 研 修 に 比 べ 非 常 に小 さ い た め,ク ラ ス 別 費 用 は小 さ い もの と な る。
なお,集 合 型 研 修 やWBT型 研 修 で は,・1ク ラ ス 当 た りの受 講i者数 が 増 加 し て も,全 体 の 総 費 用 は ほ とん ど変 化 しな い が,テ レ ビ会 議 型 研 修 で は全 体 の 費 用 削 減 が 可 能 で あ る 。1ク ラ ス 当 りの 受 講 者 数 を増 加 させ る こ と は,支 社 数 や 受 講 地 点 の 数 の減 少,す な わ ち テ レビ 会 議 シス テ ム の 導 入 台 数 を減 らす こ とが 可 能 で あ る た め で あ る 。
c.受 講 者 別 費 用:
受 講 者 別 費 用 は,受 講 者1人 当 た りの 出 張 費,給 与 等 を合 計 した も の で あ る。
また,ク ラス 別 費 用 にお け る 講 師 給 与 の ほか に,受 講 生1人 あ た りに対 す る講 師 の サ ポ ー ト料 が あ る。 受 講 者 数 が 多 け れ ば,講 師 は そ れ に 対 す る応 対 も増 え る た め で あ る。 出張 費 に は,研 修 会 場 へ 移 動 す る た め の 交 通 費,宿 泊 代 な どが 含 まれ る。 給 与 は,研 修 を受 け て い る 問 に受 講 者 に 対 して支 払 わ れ る給 与 で あ る 。 企 業 研 修 で は,研 修 期 間 中 も就 業 中 で あ る の で,実 質 労 働 を して い な い こ
と に よ る損 失 と考 え る こ と も出 来 る。
WBT型 研 修 の 場 合,受 講 者 出張 費 が 無 い の で,受 講 者 数 が 多 い場 合 は全 体
の 費 用 が 小 さ い。 サ ポ ー ト料 につ い て は,集 合 型 研 修 の 場 合 は 口 頭 や 資 料 提 示
な ど即 時 に 質 疑 応 答 が 可 能 で あ る が,WBT型 研 修 の場 合 は 電 子 メ ー ルや チ ャ
ッ ト とい っ た 方 法 を と るた め,個 別 対 応 の 割 合 が 大 き く,負 担 が 多 い 。 した が
っ て,受 講 者1人 当 た りの 講 師 のサ ポ ー ト料 はWBT型 研 修 の 方 が 高 い 必 要 が
あ る。
4.大 学 に お け る考 え 方
企 業 内 研 修 で は,通 常 の 教 育 機 関 と は異 な り個 人 の教 養 や ス キ ル上 昇 が 目的 で は な く,企 業 全 体 の作 業 効 率 上 昇 を 目 的 と して い る。 つ ま り,技 術 部 門 の作 業 効 率 上 昇(欠 陥 部 品 の 減 少 な ど)や 営 業 担 当 社 員 当 た りの 売 上 率 上 昇,生 産 性 向 上,人 件 費 の 削 減 等 の 企 業 利 益 につ な が る研 修 目的 が 存 在 す る 。 した が っ て,研 修 後 に期 待 で きる 経 済 効 果 が 分 れ ば,研 修 にか か る 費 用 を算 出 す る こ と に よ り研 修 の経 済 的 効 果 は 測 定 可 能 で あ る。
一 方 ,高 等 教 育 にお い て も遠 隔 教 育 の た め の 初 期 の シ ス テ ム整 備 と教 育 コ ー ス 開 発 に必 要 な 初 期 費 用 は 企 業 内研 修 と 同 じで は あ る が,達 成 目 的 の 違 い か ら 企 業 内研 修 の費 用 要 因 とは 若 干 異 な る。 大 学 側 は 講 義 の教 育 目標 は 明確 に掲 げ る が,そ れ を達 成 し た受 講 者 一学 生 一か ら大 学 側 に反 映 す る メ リ ッ トす な わ ち 経 済 的 な収 益 は な い 。 国家 レベ ル で み れ ば,政 府 が 教 育 に投 資 す る結 果,税 収 と して 社 会 全 体 の 収 益 に な る と考 え る こ とは で き る。 しか し,大 学 単 位 にお け る投 資 や 国 の投 資 は直 接 の社 会 全 体 の 生 産 性 に 反 映 す る もの だ け に行 うの で は な い 。例 え ば,基 礎 研 究 は,短 期 的 に直 接 の社 会 利 益 と して は反 映 され ない が, そ れ が 存 在 す る こ と に よ り将 来 の社 会 全 体 の生 産 性 は拡 大 され る の で あ る。 つ ま り,大 学 単 位 に と っ て は 経 済 的 な収 益 率 が 小 さい と して も,国 全 体 の 教 育 水 準 の維 持 や 向上,将 来 的 に は 高 い外 部 経 済 性 の 維 持 を 目的 と した 国家 予 算 を受 け て,教 育 ・研 究 を行 う必 要 性 が あ る 。 した が っ て,社 会 全 体 で は な く大 学 単 位 で の 費 用 対 効 果 を考 え た場 合,企 業 研 修 の よ う に遠 隔 教 育 の 投 資 に対 す る短 期 問 的 測 定 は 困 難 で あ る。
しか し,① 遠 隔教 育 を行 う こ とに よ っ て受 講 者 側 に経 済 的 ・教 育 的 メ リ ッ ト が あ る場 合,② 従 来 と 同 じ教 育 内 容 ・教 育 効 果 が あ る講 義 を 遠 隔 授 業 を 行 う こ
とに よ り費 用 削 減 可 能 な場 合,③ 遠 隔教 育 を大 学 経 営 の主 た る手 段 に す る場 合
に お い て は,従 来 必 要 とす る 費 用 との 費 用 比 較 に よ っ て,あ る程 度 の 試 算 は可
能 で あ る。
情報 技術 を活 用 した遠 隔教 育 の経 済性 に関す る考察 65 4.1テ レ ビ会 議 型 授 業 につ い て
テ レ ビ会 議 型 授 業 は衛 星 通 信 や テ レ ビ会 議 シス テ ム の 設 置 及 び通 信 費 用 が 高 額 で あ るが,大 学 等 で は 「 研 究 及 び 教 育 目的」 とい う名 目で 導 入 され て お り, 高 等 教 育 機 関 が 非 営 利 に よ り経 営 さ れ て い る た め,そ の 費 用 対 効 果 は 考 慮 さ れ
て い な い 。 遠 隔 教 育 を主 た る教 育 手 段 と して い る大 学 を 除 け ば,導 入 費 用 は 度 外 視 して い る とい っ て よ い 。 しか し,テ レ ビ会 議 型 授 業 を導 入 す る 費用 と遠 隔 地 か ら教 員 を招 く費 用 との 比 較 につ い て は,1つ の 考 え 方 と して試 算 可 能 で あ る。 例 え ば海 外 の 大 学 教 員 の 講 義 を 受 講 す る場 合 は,そ の 教 員 の 出 張 費 用,滞 在 費 用 を考 慮 す る 必 要 が あ る。 こ の場 合 は 出張 費,滞 在 費 等 を含 め た 人 件 費 や 渡 航 回 数 な ど を考 慮 し,テ レ ビ会 議 型 授 業 との 費 用 比 較 を した 上 で シス テ ム を 導 入 す る か 否 か を 決 定 す る 。
しか し,海 外 の 大 学 教 員 の 人 件 費 が 仮 に安 価 な 場 合 に お い て も,時 間 的 制 限 や そ の他 の 理 由 に よ り招 聰 す る事 が 困 難 な こ とが あ る。 設 備 費 用 が 教 員 招 聰 の 人 件 費 よ り高 価 で あ っ て もテ レ ビ会 議 型 授 業 を選 択 す る イ ンセ ンテ ィブ が 働 く 場 合 と して は,招 聰 教 員 が 教 育 ・研 究 の 稀 少 性 が 高 い 一例 えば ノ ー ベ ル 賞 受 賞 者 な ど 一で あ る場 合 で あ る。 そ して 高 い 稀 少 性 が そ の大 学 教 員 に対 す る付 加 価 値 で も あ る の で,設 備 費 用 等 と の 定 量 的 な 比 較 は 非 常 に 困 難 で あ る。 ま た, SCS(ス ペ ー ス コ ラ ボ レー シ ョ ン シ ス テ ム)事 業3)な ど の全 国規 模 で 多 大 な 予 算 を必 要 とす る環 境 整 備 に つ い て は,我 が 国 の 文 教 政 策 ・情 報 化 政 策 の 一 環 と して行 わ れ る の で,各 高 等 教 育 機 関 に お い て個 別 の 費 用 対 効 果 測 定 を行 う こ と 自体 が 困 難 で あ る 。
高 等 教 育 機 関 に お け る教 育 の 費 用 対 効 果 の 測 定 は,高 等 教 育 機 関 の学 力 ・研 究 水 準 の測 定 と密 接 に関 連 し,予 算 投 資 に対 す る教 育 の達 成 目標 も明確 に は設 置 不 可 能 で あ る。 こ こ に高 等 教 育 に お け る教 育 の 費 用 対 効 果 の 測 定 が 困 難 で あ
3)メ デ ィ ア 教 育 開 発 セ ン タ ー に よ り研 究 ・開 発 さ れ,文 部 省 が1995年 第2次 補 正 予
算 に よ り事 業 化 した 「衛 星 通 信 に よ る映 像 交 換 を 中 心 と した 大 学 間 ネ ッ トワ ー ク 」
を 運 用 す る た め の 事 業 。1996年10月 か ら 運 用 が 開 始 さ れ,HUB局(親 局)と
VSAT局 か ら構 成 さ れ る 。
る理 由 の ひ とつ が あ る。
しか し,対 面 授 業 に限 りな く近 い とい え る リア ル タ イ ム で の 双 方 向 テ レ ビ会 議 型 授 業 で は 教 育 的価 値 を考 慮 して 費用 を度 外 視 す る場 合 もあ るが,録 画 を配 信 す る タイ プ の 一 方 向 テ レ ビ会 議 型 授 業 で は,イ ン ター ネ ッ ト上 で のVOD等 の 方 法 に よ り費 用 削 減 が 可 能 で あ る。McFadden(1999)[2]ら は,衛 星 通 信 や テ レ ビ会 議 に よ る授 業 を 同 期 的 授 業,イ ン ター ネ ッ トに よ る授 業 を非 同期 的 授 業 と して 分 類 し,各 々 に 必 要 な費 用 の 要 素 を あ げ て い る 。同 期 的授 業 で は, 映 像 を送 受信 す る た め の 設 備 や 場 所 の所 有 ・賃 貸,衛 星 使 用 料,技 術 的 メ ン テ ナ ンス 職 員 な ど の 固 定 費 用 を 要 す る。 また,同 期 的 授 業 で は場 所 や 時 間 が 限 定 され る た め,非 同期 的 授 業 よ りも受 講 可 能 な学 生 数 も少 な い 。 一 方,非 同 期 的 授 業 で は設 備 が ほ とん ど必 要 な く,同 期 的 授 業 よ りは 安 価 で あ るの は 明 らか で あ る。 ま た,受 講 可 能 な学 生 数 も多 い た め,同 期 的 授 業 よ り も投 資 した 費 用 を 回 収 す る 時 間 が 短 い と され て い る。
イ ン タ ー ネ ッ トの伝 送 速 度 や 品 質 の 向 上 に よ り,従 来,衛 星 通 信 等 に よ り行 っ て き た 同期 的 授 業 は,イ ン ター ネ ッ ト上 で の 映像 ・音 声 交 換 に よ り代 替 さ れ つ つ あ る 。 画 質 ・音 質 ・伝 送 速 度 が よ り向上 す れ ば,「 イ ン ター ネ ッ トに よ る 同期 的 授 業 」 が 普 及 し,莫 大 な予 算 を必 要 とす る テ レ ビ会 議 シス テ ム に よ る 同 期 的 授 業 は行 わ れ な くな るで あ ろ う。
4.2WBT型 授 業 に つ い て
WBT型 授 業 の場 合 は テ レ ビ会 議 型 授 業 とは 異 な り,安 価 で フ レキ シ ブ ル な シ ス テ ム な た め,各 大 学 ・学 部,場 合 に よ っ て は 研 究 室 や 教 員 単 位 に お い て WBTを 導 入 す る 場 合 が 多 い 。 しか し,先 に 述 べ た よ う にWBT型 授 業 の 用 途 もVODか ら リ ア ル タ イ ム伝 送 ま で 様 々 な もの が 考 え られ る。 した が っ て,導 入 す る構 成 単 位 の 違 い や 目的 に よ っ て,WBTシ ス テ ム の 構 築 方 法 につ い て 検 討 す る必 要 が あ る。
WBTが 通 学 制 大 学 に お け る 講 義 の 中 で用 い られ るの か,通 信 制 大 学 に お け
る1コ ー ス 分 と して 用 い られ る の か,そ の 場 合 はWBTに よ っ て ど こ ま で サ
情 報技術 を活用 した遠 隔教育 の経 済性 に関す る考察 67 ポ ー トす る の か 一試 験 や レポ ー ト,授 業 以 外 の手 続 き,ラ イ ブ ラ リサ ポ ー トー な ど に よ り,様 々 な活 用 場 面 が 考 え られ る。 一 般 に 大 学 を構 成 して い る活 動 要 素 は,表1の よ う に大 き く4つ に 分 け られ る。
表1大 学 を構成 してい る活動 要素
活動 の種 類 活 動 内 容
a.教 育 活 動 学 部 ・大学 院 にお け る教 員 の教育 活動 及 び職 員 に よる支 援活 動 b.研 究 活 動 学 部 ・大学 院 にお け る教 員 の研 究 活動 及 び職 員 に よる支 援活 動 c.経 営 活 動 教職 員に よる広報 活動や入 試等の大学 運営,人 事 ・会計等 の事 務運営 d.学 生 活 動 学 生 の学習 活動 及 び学生 に対 す る生活 ・学 習支 援等 の教 務活 動
表1に お い てWBTを 講 義 に導 入 す る際 に,教 育 内容 と直 接 に 関 連 が あ る の は教 育 活 動 と学 生 活 動 で あ る。 教 員 の 教 育 活 動 にお け る 流 れ は,図1の よ うに 示 さ れ る。 当 然 だ が,講 義 毎 にお け る教 材 作 成 や レポ ー ト・ 試 験 等 は教 員 や 科
目 に よ り異 な る 。 ま た,学 生 に よ る 学 習 活 動 は 図2に 示 され る。
一 般 に 通 信 制 大 学 に お け る学 習 活 動 につ い て も基 本 的 な 活 動 は ,図2に 示 し
講 義 毎
① シラバス作劇
寺
■
矧 ②翻 ・資料作成1
寺
②議 ・蹴 応答 「
寺
③出婚 理1
寺
■ ③ レポー ト ・灘 壷
③評価1
壷
④成績鯉 等1
図1教 員 に よ る教 育活 動
講 義 毎 ⑤参考資料
講義資料 等の収集
図2学 生 によ る学習 活動
た 通 学 制 大 学 と同様 で あ る 。 しか し,集 合 型 授 業 の 補 足 と してWBT型 授 業 が 行 わ れ る通 学 制 大 学 とは 異 な り,通 信 制 大 学 で は,集 合 型 授 業 ・テ レビ 会 議 型 授 業 及 びWBT型 授 業 の 教 育 形 態 の 違 い に よ らず,図1及 び 図2に 示 し た 教 員 ・学 生 の活 動 の す べ て を包 括 す る もの で な け れ ば な らない 。通 信 制 大 学 で は, WBT型 授 業 や テ レ ビ会 議 型 授 業 そ の もの が 学 生 ・教 員 活 動 で あ り,「 キ ャ ン パ ス ラ イ フ」 で あ る。
通 信 制 大 学 に お い て は,遠 隔 地 か ら受 講 す る特 性 を考 慮 す れ ば,教 員 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョンす な わ ち講 義 前 後 に お け る質 疑 応 答 や 講 義 資料 ・参 考 資 料 収 集 な ど につ い て は,特 に 考 慮 す べ き学 生 活 動 で あ る。遠 隔 地 に在 住 す る こ とは, 教 員 だ け で は な く,図 書 館 や 他 の 学 生 か ら も離 れ て い る。 従 来 の 通 信 制 大 学 に つ い て は,教 員 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョン は電 話 ・FAX及 び 郵 送 に よ り行 わ れ, 図 書 館 につ い て も郵 送 に よ る サ ー ビス が 行 わ れ て い た 。 ま た,他 の 学 生 との コ
ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に至 っ て は,ス ク ー リ ング の 際 に行 わ れ る程 度 で あ っ た 。 し たが っ て,学 習 活 動 か ら考 え れ ば,WBT型 授 業 を導 入 す る こ と に よ り恩 恵 を 受 け る の は,通 学 制 大 学 よ り も通 信 制 大 学 の 方 が 大 きい と予 想 され る。
4.3WBT型 授 業 に お け る費 用 要 因
WBT型 授 業 を 行 う た め に はWBTシ ス テ ム を 導 入 す る必 要 が あ る が,一 般 に,a.初 期 導 入 費 用,b.コ ー …ス 開 発 費 用,c.運 営 費 用,d.そ の 他 を 考 慮 す る 必 要 が あ る 。
a.初 期 導 入 費 用:
初 期 導 入 費 用 に は,WBTを 配 信 す る た め の サ ー バ や イ ン タ ー ネ ッ ト環 境 と
い っ た情 報 基 盤 を整 備 す る た め の 費 用 が 含 まれ る。 情 報 基 盤 の 整 備 に は多 額 の
予 算 が 必 要 で あ る が,1998年 よ り国 家 施 策 と して 教 育 の 情 報 化 が 課 題 と さ れ て
い た た め,高 等 教 育 機 関 で は情 報 通 信 ネ ッ トワ ー ク の 整 備 等 はWBTが 普 及 す
る以 前 か ら取 り組 まれ て い た 。した が っ て,各 大 学 に お い て は,情 報 リテ ラ シ ー
の 向上 や研 究 教 育 基 盤 の 強化 を 目的 と して,情 報 基 盤 が あ る 程 度 整 備 され て お
情 報技 術 を活用 した遠 隔教 育 の経済 性 に関す る考 察 69 り,WBT型 授 業 を行 うた め の大 規 模 な情 報 基 盤 は必 要 と は しな い と思 わ れ る 。 教 員 の研 究 教 育 活 動 か ら,学 生 の レポ ー ト ・論 文 作 成 ・就 職 活 動 の た め の 情 報 収 集 に至 る ま で,大 学 に お い て は重 要 な 「 道 具 」 の ひ とつ で あ る。
情 報 基 盤 以 外 に 必 要 とな る の は,WBTを 配 信 す る た め の サ ー バ,教 材 を作 成 す る た め の設 備 ・ソ フ トウエ ア な どで あ り,こ れ に は ビデ オ カ メ ラや 作 成 ・ 編 集 用 の パ ソ コ ンが 含 ま れ る。
b.コ ー ス 開発 費 用:
コ ー ス 開 発 費 用 は,WBTの 教 材 で あ る講 義 コ ン テ ンツ作 成 に 関す る費 用 で あ る。 コ ン テ ンツ 開 発 方 法 に は,① 大 学 内 部 に よ り作 成 す る,② 外 部 発 注 に よ
り作 成 す る,③ 既 製 品 を購 入 す る,の 方 法 が 考 え られ る 。
大 学 内 部 に よ り作 成 す る 場 合,通 学 制 大 学 に お い て 対 面 授 業 の 補 足 と し て WBT型 授 業 を行 っ た と して も,講 義 コ ン テ ンツ 作 成 は授 業 活 動 の 一 環 と して 行 っ て い る場 合 が 多 い 。 毎 回 の 資料 の 分 量 等 も不 確 定 な 事 が 多 く,そ の 作 成 費 用 は不 透 明 な こ とが 多 い 。 つ ま り,教 員 の 自主 努 力 に よる と こ ろが 大 きい の で あ る。 しか し,通 信 制 大 学 の 場 合 は,1単 位15時 問(そ の 他,予 習15時 間,復 習15時 間)と い う決 め られ た 時 間 分 の 自 己学 習 用 の教 材 を作 成 す る 必 要 が あ る た め,講 義 コ ンテ ン ツや 講 義 資 料 の 分 量 は 明確 で あ る 。
Boettcher(1999)[1]は,講 義 コ ンテ ン ツ を 設 計 ・開発 す る教 職 員 の 給 与 を使 用 して 費 用 計 算 が 可 能 で あ る と して い る 。1単 位 分 の 教 育 時 間 と1時 間 分 の 講 義 コ ン テ ン ツ を作 成 す る時 間 との 積 に よ り教 材 作 成 時 間 を算 出 す る方 法 で あ る。 ま た,Boettcherは,WBT上 の1時 間分 の 講 義 コ ンテ ンツ を作 成 す る の に,多 くの 事 例 と経 験 か ら約18時 間必 要 だ と述 べ て い る。ホ ー トン(2001)[6]
は20時 間 と試 算 して い る が,コ ンテ ン ツ の 内 容 に よ り上 下 す る とい え る。 例 え ば,VODが 主 体 のWBTで は,講 義 風 景 を ビ デ オ 収 録 しWeb上 へ 転 送 す る だ け な の で,「 講 義 時 間+α 」 で 完 了 す る 。 イ ギ リス の 「デ ィ ア リ ング 報 告4)」
4)HigherEducationintheLearningSociety(http://www.leeds.ac.uk/educol/ncihe/)
に よ れ ば,低 廉 な 製作 コ ス トで の 教 材 開 発 に は20時 間,特 に 情 報 技 術 を 活 用 し た 開発 に は1‑200時 問 を 要 す る との 報 告 もあ る(瀬 田,1999[8])。
次 に,外 部 発 注 に よ る方 法 と既 製 品 を購 入 す る 方 法 の 場 合 で あ るが,商 品 と して 購 入 を行 う た め,そ の 費 用 は明 らか で あ る 。 既 製 品 を購 入 す る方 法 と して 他 大 学 か ら講 義 ラ イ セ ンス を購 入 す る とい う場 合 もあ るが,一 般 に は コ ン テ ン ツの 中 身 を購 入 す る 方 法 で は な くコ ンテ ン ツ作 成 を手 助 けす る シス テ ム を購 入 す る 場 合 が 多 い 。 教 材 作 成 を 支 援 す る シ ス テ ム と し て,代 表 的 な も の で は WebCT5)が あ る 。 そ の 他,BlackBoard6),JENZABAR7)と い っ た 多 種 な シ ス テ ムが あ る 。
c.運 営 費用:
運 営 費 用 に は,WBT型 授 業 を 円 滑 に行 うた め に,学 生 をサ ポ ー トす る 学 習 指 導 員 で あ る テ ィー チ ン グ ア シ ス タ ン ト(TA)や チ ュ ー タ ー と呼 ば れ る 人 員 に 関 す る費 用 が 含 ま れ る。WBT型 授 業 に お い て の 質 問 や 技 術 的 な疑 問 に 対 し て,eメ ー ル や チ ャ ッ ト,掲 示 板 に よ り学 習 支 援 を行 う人 員 で あ る。 場 合 に よ っ て は,サ ーバ を設 置 す るた め の場 所 代 ・保 守 費 用 や 通 信 回線使 用 料 な ど も含 ま れ る。
d.そ の 他:
そ の 他 の 費用 と して は,中 長 期 的 にWBTに よ り授 業 を運 営 して い くた め に は,講 義 コ ン テ ン ツ の 作 成 支 援 な ど のWebCTが 提 供 し て い る 機 能 等 も必 要 に な る と考 え られ る。 コー ス 開 発 費用 が 講 義 コ ン テ ンツ 自体 の 費 用 で あ る の に 対 し,こ れ らの 費 用 に含 まれ る の は,講 義 活 動 以 外 の活 動 に 関す る 費 用 で あ る 。 図1及 び図2に 示 した教 員 や 学 生 活 動 にお け る② 以 外 の 項 目で あ る 。
履 修 登 録 をWBTの 機 能 に含 め た り,レ ポ ー トや 試 験,学 生 の 成 績 管 理 等 も
5)WebCT:http://www.webct.com
6)BlackBoard:http://www.blackboard.com/
7)JENZABAR:http://www.jenzabar.com/
情 報技 術 を活 用 した遠 隔教 育 の経済 性 に関す る考 察 71 行 う場 合 が あ る 。 ま た,一 度 作 成 したWBTの コ ン テ ン ツ は,い つ まで も使 用 可 能 で は な く,学 生 の 理 解 度 や 反応 等 に よ り更 新 す る場 合 が あ る。 分 野 に よ っ て は情 報 の 移 り変 わ りが 早 く,更 新 頻 度 が 早 い もの も考 え られ る。 この 場 合, 容 易 に コ ン テ ンツ が 更 新 可 能 な シ ス テ ムが あ れ ば 便 利 で あ る。
教 員 及 び 学 生 の 活 動 を機 能 別 に分 類 した もの が 表2で あ る。 こ れ らの 機 能 を あ らか じめWBTの 機 能 と して 開 発 済 み で あ れ ば,初 期 導 入 費 用 に含 め て 考 え
る。
表2教 員活 動及 び学 生活動 にお ける機 能
機 能 活 動 内 容
教材作成機能 講 義 コ ンテ ン ッ作 成 ・更 新
学習支援機能 学 習 指 導 員 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン,参 考 図 書 な ど の 提 示
事 務 機 能 シ ラ バ ス 作 成 ・履 修 登 録
管 理 機 能 学 生 の成 績管 理 ・出 欠管理 ・試験等
以 上 のWBT型 授 業 に お け る 費 用 要 因 の う ち,初 期 導 入 費 用 及 び コー ス 開発 費 用 は,学 生 の数 に か か わ らず 必 要 な 経 費 で あ り,固 定 費 用 で あ る。 運 営 費 用 に つ い て は,サ ーバ 設 置 費 な ど一 部 固 定 費 が 含 まれ る が,学 生 数 に よ り増 減 す る 学 習 指 導 員 等 の 人 件 費 につ い て は,変 動 費 で あ る。
4.4遠 隔 教 育 の 導 入 につ い て
大 学 が 遠 隔 教 育 を 導 入 す る 際 に,教 育 の 目的 に よ っ て は 費 用 を無 視 して 設 備 を 導 入 す る場 合 もあ る 。 大 学 の 形 態 や,教 育 目的,運 営 方 法 等 の 要 因 に よ っ て 遠 隔 教 育 に 要 す る 費 用 が 異 な り,受 講 者 の 負 担 で あ る 学 費 も異 な る(Turoff, 1997[3])。 次 に,大 学 が 遠 隔 教 育 を 導 入 す る 際 に検 討 す べ き点 を示 す:
a.大 学 建 学 理 念
一 般 に大 学 の 教 育 形 態 や 運 営 方 針 の 決 定 は ,建 学 理 念 に基 づ い て 行 わ れ る。
す べ て の教 育 目的 や 講 義 方 法 は これ に従 い,ま た そ うな る べ きで あ る。
b.遠 隔 教 育 の 機 能 タ イ プ
大 学 の 建 学 理 念 と重 な るが,遠 隔 教 育 を行 う 目的 を 明確 にす る必 要 が あ る 。 遠 隔教 育 の 目的 が 授 業 改 善,大 学 連 携,社 会 連 携,研 究 支 援 な どの タ イ プ の 中 で,ど の タ イ プ に 該 当す る の か を 明確 にす る こ と は重 要 で あ る。 つ ま り,講 義 の 目的 は何 か,ど の よ うな 内 容 の 講 義 な の か,受 講 対 象 は 誰 で あ る の か 等,講 義 目的 や 受 講 対 象 を正 確 に 把 握 す る こ とで あ る 。
c.設 備 選 定
大 学 の 機 能 形 態 の タ イ プ が 決 定 す れ ば,そ の 講 義 方 法 や 目的 に よっ て 遠 隔 教 育 に必 要 な設 備 が 決 定 さ れ る 。 教 育 目的 か ら遠 隔 教 育 の 方 法 を決 定 す るが,そ の 導 入 ・運 営 費 用 の 概 算 を把 握 して い る こ と も必 要 で あ る 。 テ レ ビ会 議 型 に つ い て は シス テ ム 導 入 費,WBT型 につ い て は コ ー ス 開 発 費 に よ っ て大 き く異 な る。
d.コ ー ス 開 発 方 法 及 び運 営 方 法
選 定 した 設 備 に合 っ た教 材 作 成 範 囲 や 種 類,学 習 支 援 環 境,運 営 ・保 守 方 法 を決 定 す る。 外 部発 注 を行 うか ど うか も合 わせ て 決 定 す る 。
教 材 作 成 範 囲 に つ い て は,講 義 を録 画 した 教 材 を使 用 す る の か,資 料 提 示 す る の み の 教 材 を作 成 す る の か,自 己学 習 が 可 能 な教 材 を作 成 す る の か な ど で あ る。 学 習 支 援 環 境 に つ い て は,履 修 登 録 や 質 疑 応 答 が 可 能 な シ ス テ ム をWeb 上 に作 成 す る の か,他 学 生 との 双 方 向性 を ど うす るの か とい っ た こ とで あ る。
ま た,運 営 ・保 守 方 法 に つ い て は,衛 星 通 信 やWebサ ーバ の 操 作 や 保 守 につ
い て は ど うす る の か,講 義 コ ンテ ン ツ は誰 が どの よ うに 更 新 す る の か 等 が あ る 。
これ らの 詳 細 が 決 まれ ば,そ こ に 関 わ る 教 職 員 の 人 数 は判 明 し,全 体 の 費 用 は
判 明 す る で あ ろ う。
情報技 術 を活 用 した遠 隔教 育 の経済 性 に関す る考 察 73 e.受 講 者 負 担
最 後 に,受 講 者 負 担 の 方 法 や 割 合 を検 討 す る。 遠 隔教 育 を行 う際 に 要 した 費 用 の う ち,ど の 程 度 を受 講 者 に負 担 させ る か で あ る。 必 ず し も授 業 料 は 授 業 に 要 した 費 用 の み で は な い が,公 開 講 座 や 企 業 へ 提 供 す る 講 座 につ い て は,そ の 受 講 者 負 担 と教 育 内容 が見 合 う価 値 が あ る か と比 較 さ れ る。 従 来 は 受 講 者 負 担 の価 値 の 妥 当性 は 重 視 され て こ な か っ た が,遠 隔 教 育 に よ って 全 世 界 の 講 義 が 受 け られ る よ う に な っ た現 在 で は,他 の 大 学 との 比 較 が 容 易 に可 能 に な っ て お
り 「 受 講 料 に 見 合 う教 育 」 は さ らに 重 要 視 され るで あ ろ う。
特 に国 立 大 学 に対 して 民 営 化 の経 営 手 法 が 求 め られ て い る現 在,初 期 投 資 費 用 が 大 き い遠 隔 教 育 を導 入 す る 際 に は,受 講 者 の 負 担 に つ い て も検 討 が 必 要 で
あ ろ う。
5.受 講 者側 か らみ た 費用 負 担
5.1通 学 制 大 学 に お い て 遠 隔 授 業 が 導 入 され た場 合
従 来 の教 室 内 に お け る講 義 の み で は な く,テ レ ビ会 議 やWBTに よ り,在 籍 す る 大 学 の み で は な く,他 大 学,場 合 に よっ て は海 外 の 大 学 の講 義 が 受 講 可 能 とな る。 ま たWBT型 で は,予 習 ・復 習 をす る 際 に,学 生 は 自 由 に 時 間 を選 択 して 学 習 す る こ とが 可 能 と な る た め,従 来 の 講 義 に教 育 効 果 が 追加 され る で あ ろ う。 通 学 制 大 学 に お い て 講 義 の 一 部 に遠 隔教 育 が 導 入 され た場 合,そ れ に伴 う学 生 の 費用 負 担 は,以 下 に示 す とお りで あ る。
a.テ レ ビ会 議 型:費 用 負 担 な し
b.WBT型:設 備 費(パ ソ コ ン購 入),通 信 費
テ レ ビ 会 議 型 で は,設 備 は大 学 予 算 に よ る投 資 で あ るの で,学 生 に一 切 の 費 用 負 担 は な い 。 一 方,WBT型 に お い て は 汎 用 的 な情 報 技 術 を活 用 し て お り,
自宅 等 に お い て 受 講 す る 場 合 に は 学 生 個 人 に お い てPC(パ ー ソ ナ ル コ ン ピ
ュー タ)や ソ フ トウ エ ア な どの 設 備 費 用 や 通 信 費 が 必 要 で あ る 。 した が っ て,
自宅 に お い てWBT型 を受 講 す る 場 合 は,従 来 の教 室 型 授 業 よ り費 用 負 担 が 増 加 す る が,近 年 の大 学 にお け る情 報 処 理 端 末 は急 増 し て る た め,大 学 内 に お い て 受 講 す る場 合 は 費 用 負 担 は な い とい え る。 通 学 制 大 学 とい う性 質 上 対 面 を授 業 の 基 本 と し て い る た め,WBT型 を導 入 して い る 目的 が 遠 隔 地 か らの 受 講 に は 限 定 され ない 。 つ ま り,学 生 は大 学 の 通 学 圏 内 に在 住 して る た め,大 学 内 に 情 報 処 理 端 末 が 整 備 され て い れ ば,講 義 時 間外 にお い て もWBTに よ っ て 学 習 が 可 能 な の で あ る。
5.2通 信 制 大 学 に お い て遠 隔 授 業 が 導 入 さ れ た 場 合 (1)テ レ ビ会 議 型 授 業 が 導 入 され た場 合
従 来,通 信 制 大 学 に お い て は,授 業 料 の 他,授 業 形 態 毎 に 以 下 に示 す 諸 費 用 が 必 要 で あ っ た 。
a.印 刷 授 業:テ キ ス ト購 入 費,レ ポ ー ト郵 送 費
b.放 送 授 業:通 信 衛 星 な ど加 入 費,学 習 セ ン ター まで の交 通 費
c.面 接 授 業:ス ク ー リ ング 受 講 料,ス ク リ ー ング 会 場 ま で の 交 通 費,宿 泊 費
d.そ の 他:科 目修 了 試 験 料 な ど
放 送 授 業 は 主 と して放 送 大 学 で 行 わ れ る授 業 形 態 で あ る。 放 送 授 業 の手 段 と して,CATV(有 線 テ レ ビ ジ ョン放 送)やCS(通 信 衛 星)を 利 用 す る。 受 信 料 は 無 料 で あ るが 設 備 が 必 要 で あ る。
通 信 制 大 学 の 年 間授 業 料 以 外 に負 担 す る 費 用 を考 え た 場 合,単 位 当 た りの 費
用 が 大 きい の はス ク ー リ ン グ で あ る。 多 くの 通 信 制 大 学 の 場 合,ス ク ー リ ン グ
会 場 は本 校 及 び 主 要 都 市 で 開催 され る。 放 送 大 学 も学 習 セ ンタ ー は 原 則 各 府 県
に1箇 所 で あ る。 大 学 の な い遠 隔 地 か らで も大 学 の 講 義 が 受 け られ る とい う本
来 の 通 信 教 育 の メ リ ッ トを考 え れ ば,通 信 制 大 学 か ら離 れ た場 所 で 学 習 を行 う
学 生 が 多 い とい え る 。 また,距 離 的 に近 い場 所 に大 学 は あ るが,在 職 な どの た
め に通 学 で きず 通 信 制 大 学 へ 通 う場 合 もあ る 。 こ れ らの 学 生 の属 性 を考 慮 す れ
情報 技術 を活用 した 遠隔教 育 の経 済性 に関す る考 察 巧 ば,ス ク リー ン グ の際 に は,交 通 費 及 び宿 泊 費 の 負 担 が 必 要 で あ る 。 ま た,科 目修 了 試 験 を 受 け る 際 も同 様 な負 担 が 必 要 で あ る。
ス クー リ ング に代 替 す る授 業 と して,テ レ ビ会 議 型 の 遠 隔 授 業 が通 信 制 大 学 に導 入 さ れ た 場 合 を考 え る。 テ レ ビ会 議 型 で は,従 来 の ス クー リ ン グ会 場 と同 様 に 最 寄 の会 場 に学 生 が 集 合 し,衛 星 中 継 や テ レ ビ 中継 に よ り受 講 す る。 仮 に 受 講 会 場 が 受 講 者 の在 住 地 に 隣接 す る都 市 で行 わ れ た場 合 は移 動 費用 は小 さ く 宿 泊 費 用 は無 い が,会 場 が 遠 い場 合 は 従 来 の ス ク ー リ ング 会 場 で受 講 す る と き と同 じ費 用 負 担 と な る。 した が っ て,大 学 側 が 従 来 の ス クー リ ング 会 場 数 よ り 多 くの 数 の テ レ ビ会 議 型 の 受 講 会 場 を設 置 した 場 合,受 講 者 の 負 担 は軽 減 さ れ る とい え る。 しか し大 学 側 の 運 営 費 用 か ら見 れ ば,テ レ ビ会 議 型 の 会 場 を増 加 す る 費 用 と非 常 勤 講 師 を ス ク ー リ ング 会 場 へ 派 遣 す る 費用 と を比 較 した 場 合, 非 常 勤 講 師 の 人 件 費 が 安 価 な場 合 は そ れ を選 択 す る で あ ろ う。
(2)WBT型 授 業 が 導 入 され た 場 合
WBT型 の 遠 隔授 業 が 通 信 制 大 学 に導 入 さ れ た 場 合 の 受 講 者 負 担 を考 え る。
WBT型 の 遠 隔 授 業 で は,主 教 材 で あ るWeb上 の 講 義 コ ン テ ン ツ が 閲 覧 可 能 なパ ソ コ ンが 必 要 で あ る 。 教 員 や 他 学 生 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に電 子 メ ー ル, 電 子 掲 示 板,チ ャ ッ トに よ る方 法 を 使 用 す る が,円 滑 に 学 習 可 能 な性 能 を もつ PCが 必 須 要 件 で あ る 。 ま た,WBTに よ る学 習 を行 う際 は,通 信 費 用 が 必 要 とな る。 通 信 制 大 学 に お い て,WBTが 導 入 さ れ た 場 合 の 費 用 の 要 因 を表3に 示 す 。 ま た,表 中 に は比 較 の た め に 従 来 の方 法 に よ る もの と,テ レ ビ会 議 導 入 の 場 合 を示 して あ る。
WBT型 授 業 で は,基 本 的 に は パ ソ コ ン及 び 通 信 費 の み で よ く,従 来 の 授 業
方 法 や テ レ ビ会 議 型 導 入 に 比 べ,費 用 要 因が 小 さい こ とが わ か る。 試 験 につ い
て は,身 分 証 明 が 出 来 な い な ど の理 由 か ら,ス クー リ ング 会 場 と同様 に主 要 都
市 で行 わ れ,概 して 会 場 も同 じで あ る 場 合 が 多 い 。 しか し 日本 福 祉 大 学 で は,
2001年 よ り在 宅 定 期 試 験 を行 っ て い る 。 イ ン ター ネ ッ トを利 用 した択 一 問 題 だ
が,複 数 人 に よ る協 力 して の 受 験 が不 可 能 な よ う に,ラ ン ダム に 問題 を 自動 出
表3通 信 制 大学 にお ける費用 要 因比較
従 来 の通信 制大 学 テ レビ会 議型導 入 WBT型 導 入
印刷授業 テ キ ス ト代 テ キ ス ト代 場 合 に よ り テ キ ス ト
パ ソ コ ン代,通 信 費 (放送授 業) 衛 星放 送等 の加 入 費
学 習 セ ンターへ の交 通 費
一 一
面接授業 ス ク ー リ ン グ受 講 料 移 動 費(交 通 費,宿 泊 費)
ス クー リ ン グ 受 講 料 移 動 費
『
レ ポ ー ト
郵送代 郵送代
一試 験 移 動費 移動 場 合 に よ り移動 費
(放送授 業 は放 送大 学 にお け る学 習形 態 であ るが,比 較 の ため に一覧 に列記 した)
題 す る シ ス テ ム に な って い る 。 今 後 も この よ う な 試 験 が 取 り入 れ ら れ た場 合, 大 学 か ら遠 距 離 に在 住 す る学 生 に とっ て は,WBT型 授 業 に よっ て さ らに 負 担 が 小 さ くな る と予 想 され る。
5。3通 信 制 大 学 に お け る 費 用 負 担
2003年 度 の 通 信 制 大 学 の 学 費 内 訳 を表4に 示 す 。 比 較 の た め に 放 送 大 学 に つ い て も示 して あ る。 表4を 見 る と,授 業 料 の 他,ス クー リ ング を受 講 す る 際 に は 全 て の大 学 にお い て,ス ク ー リ ン グ料 が 別 途 必 要 で あ る。 ス クー リ ング 料 は 本 来 授 業 料 の 一 部 で あ るが,学 生 が 受 講 年 度 を 自 由 に 選 択 可 能 な よ う に年 間 授 業 料 に は含 め て い な い 。 こ れ は社 会 人 学 生 な ど の在 籍 年 数 の長 期 化 に配 慮 して い る と も考 え られ る 。 ま た,半 数 の 大 学 に お い て,大 学 か ら遠 隔 地 で ス ク ー リ ン グ を行 う,地 方 ス クー リ ング 料 を設 定 して い る 。 そ の 他,設 備 費 や 教 材 費 に つ い て は各 大 学 につ い て 様 々 で あ り,年 間 授 業 料 の 中 に含 ま れ て い た り随 時 納 入 な どが 考 え られ る 。 科 目試 験 料 も別 途 徴 収 して い る 大 学 もあ る。Webや 電 子 メ ー ル 等 を活 用 した 授 業 を取 り入 れ て い る大 学 は 数 校 しか な い が,F大 学 ・
T大 学 で はWeb上 で 面 接 授 業 が 可 能 で あ り,P大 学 ・T大 学 で はWeb上 で
試 験 が 可 能 で あ る。
情 報技術 を活用 した遠 隔教 育 の経 済性 に関す る考察 77 ま た,卒 業 ま で に最 短 年 限 の4年 か か る と仮 定 して学 費 を計 算 し,表4に あ わ せ て 示 して い る。 表 に は各 費用 項 目に つ い て の 平 均 値 と放 送 大 学 の 学 費 も比 較 の た め に記 し た。4年 間 の 学 費 合 計 は,30数 万 円 程 度 か ら100万 円 を 超 え る もの まで ば らつ きが あ る が,全 体 の 平 均 学 費 は 約73万 円 で あ る。 芸 術 系 の 大 学 で あ るU大 学 ・Q大 学 は,平 均 学 費 よ り も2倍 程 度 の 費用 を要 して お り,比 較 的 高 い 。
文 部 科 学 省 の 学 生 納 付 金 調 査 に よれ ば,2001年 度 の私 立 大 学 に お け る入 学 時 に 支 払 う納 付 金 は,人 文 ・社 会 科 学 系 で は 約114万 円,理 工 系 で は約138万 円, 芸 術 系 で は約188万 円 で あ り,全 体 の 平 均 で は約129万 円,う ち平 均 授 業 料 は80 万 円 で あ っ た 。 こ れ らの 平 均 値 か ら概 算 す れ ば,私 立 大 学4年 間 に お け る入 学 料 や 授 業 料 は400万 円 程 度 で あ り,通 信 制 大 学 の 学 費 の5倍 か ら6倍 に あ た る 。 ま た,2002年 度 の 国立 大 学 の 授 業 料 は約50万 円,入 学 料 は28万 円,4年 間 で は 228万 円 で あ り,通 信 制 大 学 の 学 費 の 約3倍 で あ る。 国 立 大 学 の 夜 間 部 の 授 業 料 は 昼 間部 の 半 額 で あ るが,通 信 制 大 学27大 学 中,24大 学 で は 下 回 っ て い る 。 大 学 在 学 中 に は,授 業 料 の他 に食 費 や 通 学 費 ・生 活 費 等 が 費用 と して必 要 で あ る 。 特 に,通 学 費 及 び 住 居 費 に つ い て は,自 宅 か ら大 学 ま で の 距 離 に 関係 し て お り,大 学 選 択 に あ た っ て は無 視 で きな い 支 出 で あ る。2000年 度 の 文 部 省 に よ る 学 生 生 活 調 査 に よ れ ば,自 宅 か ら大 学 へ 通 う 場 合 の 年 間 平 均 通 学 費 は 110,400円 で あ る が,下 宿 等 か ら通 う場 合 に は27,800円 で あ る。 住 居 費 につ い て は,自 宅 の 場 合 は 年 間 平 均5,600円(光 熱 費 を含 ん で い る た め,住 居 費 は 実 質 な い)に 対 し,下 宿 等 で は621,000円 で あ る。4年 間 の 支 出 で は,自 宅 か ら 通 う場 合 が46万 円,下 宿 等 で は269万 円 が 必 要 とな る。 これ らの 授 業 料 以 外 に か か る実 質負 担 す る 費 用 を考 慮 す れ ば,通 信 制 大 学 は,経 済 的 な メ リ ッ トは極 め て 大 きい とい え る 。 大 学 か ら遠 隔 に居 住 す る もの に と っ て は そ の 距 離 こ そ が 経 済 的 ハ ンデ を背 負 う こ とで あ る。 通 信 制 大 学 で は,単 に時 間 的 ・距 離 的 に そ れ を補 う存 在 だ け で は な く,経 済 的 に も重 要 な価 値 を も っ た大 学 で あ る とい え
よ う。
た だ し,通 信 制 大 学 に は ス クー リ ング ・試 験 が あ るた め,そ れ に関 す る移 動
表4通 信制 大学 にお ける 学 校 名 選考料
入学 金授 業 料
ス クー リング料11単位(括 弧内 は演 習系科 目)通 年 1単 位
本 学
地 方 通 年A大 学:a(注1) A大 学:b
10,000 10,000
30,000 50,000
120,000 200,000
5,000
B大 学
10,000 30,000 80,000
5,000(10,000)
C大 学
10,000 15,000 144,000 4,000
D大 学
10,000 20,000 75,000
2,000(5,000)
E大 学
10,000 30,000 110,000 5,000
F大 学
10,000 30,0GO (注3)250.000 年30,000
G大 学
10,000 30,000 70,000 4,000
H大 学
7,000 20,000
(注3)160,000 (授業料 に含む)1大 学
8,000 24,000 67,000
9,000(18,000) 12,QOO (24.000)
J大 学
20,000 30,000 107,000 8,500 26,000
K大 学
9,000 15,000 60,000
4,000(8,000) 10,000
(20,000)
10,000/1単 位
L大 学
10,000 20,000 70,000 5,000
M大 学
10,000 20,000 90,000 10,000 13,000
N大 学
11,000 30,000 120,000 7,500
16,500 年740,000
0大 学
10,000 20,000 60,000 6000 20,000 (注4)年638,400
P大 学
0 30,000
(注5)120,0007,500
Q大 学
10,000 30,000 285,000
8,000(13,000)
10,00q (16,000)
R大 学
10,000 30,000 90,000 6,500
S大 学
10,000 40,000 200,000 5,000
T大 学
10,000 30,000 (注6)30,500
(注7)5,1005,000
u大 学
10,000 30,000 231,000
323,000
8,000 (13,000)
10,500 (16,000)
V大 学
10,000 18,000 146,500 9,000
W大 学
5,000 13,000 45,000
4,000 (6,500・12.500)
X大 学 ユ0,000
30,000 20,000
8,000(12,000) 10,000 (15,000)
Y大 学
5,000 20,000 65,000 8,000
Z大 学
10,000 15,000 140,000 8,500
AA大 学
10,000 30,000 155,000 4,500
平 均
9,464 26,071
放 送大 学
0 20,000 5,000 5,000
注1 注2 注3 注4 注5 注6 注7 注8
aは 通 信 課 程 の み,bは 専 門 学 校 と の 「ダブ ル ス ク ー ル 」 在 校 者 地 方 に お い て 受 講 す る 場 合 は,各1.000・4,000円
テ キ ス ト代,添 削 料,試 験 料 含 む 夜 間 は216,000円
テ キ ス ト代,添 削 指 導 料,試 験 料,メ ン ター(学 習 相 談 員),チ ュ ー タ ー(学 習 指 導 員)相 談 料 等 含 む 毎 年500円 増 額
毎 年100円 増 額
年 間科 目登 録 料
情報技 術 を活 用 した遠 隔教 育 の経済 性 に関す る考 察 79 学 費一覧
試験料/1単 位 そ の他
(入学 時必要)
Web!e‑mailの 活 用
4年 間の学 費に 換算 した 費用レ ポ ー ト添 削
科 目試験 実習料 教材 費 設備費等年11,000 年6,000 30,000
30,000 100,000 50,000 858,000
30,000
80,000 510,000
100,000 4,800 740,200
有(質 疑応答)
390,000
(注2)8002,000
8,000 13,000 16,240 789,200
有(面 接授業) ユ,160,000
年3,000 5,000 472,000
667,000
10,100 570,000
6,000 2,000 757,000
384,000
2,000 460,000
5,000 2,000 710,000
22,000
45,000 13,400 881,000
5,000 470,000
6,000
有(試験)759,000
1,420,000
6,000 619,000
130 1,000,000
140
有(一部 を除 く全て)808,500
2,000
有(質 疑応答)1,576,000
884,000
年10,000 4,000 374,000
有(事 務手続)
360,000
500 572,000
840,000
(注8)年30,000
有(質疑 応答)915,000
738,737 640,000
※2002年11月 現在 にお ける平 成15年度納 付金で ある。教職や 資格取得 に関する費用 は入れてい ない。
※該 当する項 目にない ものは,使 途 目的が近い と思われ るものにいれ てある。
※授業 料な ど学科 に より異 なる場合 は,最 低値 と最高値 を併記 してあ る。
※4年 間の学 費に換算 した費用 につ いて。
・各大 学の学 費合計 には科 目試験料,設 備費等 を含んでい る
・A大 学にお いてはaの み とした
・スクー リング料 は本学で行 われ る一般 科 目(演 習系科 目は除 く)と し,4年 間で30単 位 として計 算 した
・学年 毎に授業 料が増加す るT大 学 について は,年 間授業料 を以下の式 によ り算定 した 年 間授業料=4年 間 の平均 基本授業 料+((124単 位 一30単位)×1単 位 の平均科 目料)÷4
・授業 料な ど学 科に よ り異 なる場合 は,最 低値 と最高値の平均 を と り計算 す る
費,宿 泊 費 が加 算 さ れ る こ と に な る 。 通 学 制 大 学 と同様 に,通 信 制 大 学 にお い て も,ス ク ー リ ン グ会 場 か ら遠 隔 に 居 住 す る 学 生 は,そ の 距 離 に応 じた 費 用 を 支 出 す る必 要 が あ る。 通 信 制 大 学27大 学 中,関 東 地 方 が16大 学,近 畿 地 方 が5 大 学 を 占 め て お り,そ の他 の 地 域 で は1か2大 学 で あ っ て,地 方 に在 住 す る ほ
どス クー リ ング 会 場 ま で の 距 離 が あ る可 能 性 が 高 い 。
仮 に,ス ク ー リ ン グ会 場 まで 宿 泊 を伴 う場 合,ス ク ー リ ン グー 週 間(通 常6 日間)で4単 位 を取 得 す る と して,4年 間 で は45日 間必 要 で あ る。1泊 食 事 込 み で1万 円 程 度 と考 え て も45万 円必 要 で あ り,そ の 他 交 通 費 が 必 要 で あ る。 交 通 費 に つ い て は,飛 行 機 が 必 要 な場 合 もあ り,年 に2回 実 施 され る科 目試 験 に つ い て も同 様 な宿 泊 費,交 通 費 を考 慮 す る こ と必 要 で あ る。
多 くの 大 学 に お い て地 方 ス クー リ ン グ を行 っ て い るが,地 方 にお け る ス ク ー リ ング 料 を割 高 に 設 定 して い る大 学 もあ り,通 信 制 大 学 に お い て も完 全 に は距 離 に よる 経 済 的 負 担 の ギ ャ ップ を埋 め られ て い な い の が 現 状 で あ る。 全 国 で も っ と も学 生 数 が 多 い 放 送 大 学 に お い て もス ク ー リ ン グや 科 目試験 等 を行 う学 習 セ ン ター は,原 則 と し て各 都 道 府 県 に1ヵ 所 の 設 置 に留 ま っ て い る。 放 送 大 学 は通 信 制 大 学 の平 均 学 費 の85%程 度 で あ るが,通 信 制 大 学 と同 様 に,学 習 セ ン タ ー ま で の 距 離 に応 じ て移 動 費 や 宿 泊 費 が 必 要 で あ る。
表3の 費 用 要 因 で は,WBT型 授 業 を導 入 す れ ば 遠 距 離 に移 住 す る学 習 者 負 担 が 小 さ くな る と考 え られ た が,私 立 初 の 通 信 教 育 課 程 の 大 学 で あ りイ ン ター ネ ッ トに よ るス ク ー リ ング を 実 施 して い るF大 学 の 学 費 を み る と,平 均 よ りも 40万 円 以 上 も高 額 な 学 費 を 設 定 し て い る 。 こ の場 合,学 生 が居 住 す る地 域 が ス ク ー リ ン グ会 場 や 大 学 か ら離 れ て い れ ば 決 し て高 くな い とい え るが,ス ク ー リ ン グ会 場 等 まで の距 離 が 近 い場 合 は,従 来 の ス ク ー リ ン グ会 場 に お け る対 面 授 業 の場 合 の 費 用 と同 程 度 で あ り学 生 の 費用 負 担 削 減 に は な らな い 。
しか し,ス ク ー リ ン グ に 関 す る費 用 削 減 だ け で は な く,WBT型 授 業 で は,
そ の他 の 授 業 に 関 す る費 用 も削 減 可 能 で あ る。 印刷 授 業 や 卒 業 研 究 指 導 で は,
郵 送 に よ りレ ポ ー ト等 を提 出 し,質 疑 応 答 も郵 送 や 電 話 ・FAXに て 行 うた め,
情報技 術 を活 用 した遠 隔教 育 の経済性 に関す る考 察
8ヱ郵 送 費 や 通 信 費 が 別 途 必 要 で あ る 。 そ れ に対 し,WBT型 授 業 で はパ ソ コ ン及 び通 信 費 が 必 要 で あ るが,近 年 の 自宅 で の パ ソ コ ン及 び イ ン ター ネ ッ トの 普 及 は急 増 し てお り,パ ソ コ ンや イ ン タ ー ネ ッ トは必 ず し も高価 で 特 別 な物 で は な い とい え る。
以 上 の 考 察 の結 果,授 業 料 以 外 の 支 出 を考 慮 に 入 れ た と して も,通 信 制 大 学 で は通 学 制 大 学 に 比 べ て経 済 的 負 担 が 小 さ い こ と は明 らか で あ り,よ り多 くの 人 へ 学 習 の 機 会 が 開 か れ て い る と い え よ う。
5、4通 信 制 大 学 院 に お け る費 用 負 担
2003年 度 の通 信 制 大 学 院 につ い て の 学 費 内訳 を表5に 示 す 。 表5に は 放 送 大 学 大 学 院 の 学 費 も比 較 の た め に記 した 。 表 を見 る と,通 信 制 大 学 の場 合 と は異 な り,ス ク ー リ ン グ料 は 単 位 別 料 金 に な っ て い る大 学 院 は1大 学 院 の み で あ る 。 他 の大 学 院 で は 年 間 授 業 料 に 含 ん で い た り,年 単 位 の ス ク ー リ ン グ料 を徴 収 し て い る。 多 くの大 学 院 で は電 子 メ ー ル やWebの 活 用 を行 っ て い る が,D大 学 院 ・L大 学 院 で は 必 須 とな っ て お り,面 接 授 業 も可 能 で あ る。
ま た,大 学 院修 了 まで に 最 短 年 限 の2年 か か る と仮 定 して 学 費 を計 算 し,表 5に あ わ せ て示 して い る。2年 間 の学 費 で は,1大 学 院 が50万 円 程 度 と同 大 学 の 学 部 並 で あ り非 常 に低 廉 に な っ て い るが,他 の 大 学 院 に つ い て は各 大 学 の 学 部 よ り も高 額 で あ る。 また,各 大 学 院 の 学 費 平 均 は約140万 円 で あ り,通 信 制 大 学 の 平 均 学 費 の 約1.9倍 に あ た る。 卒 業 年 数 が4年 で あ る通 信 制 大 学 よ り も 2年 で あ る通 信 制 大 学 院 の学 費 の方 が 高 く設 定 され て い る 。 個 々 の 内訳 の 平 均 金 額 は 選 考 料31,000円,入 学 金18万 円 で あ り,通 信 制 大 学 よ りも高 額 で あ る。
私 立 の 通 学 制 大 学 院 の学 費 につ い て は,そ の研 究 科 や専 攻,学 科 や 実 習 ・実 験 を伴 うか 否 か,学 内 入 学 者 か 否 か等 に よ り細 分 化 さ れ て お り単 純 な比 較 は 出 来 な い が,2001年 度 に お け る初 年 度 納 入 金 の 平 均 は105万 円 で あ る 。 国立 大 学 の 大 学 院 に お け る 入 学 金 及 び 授 業 料 は,学 部 と同 じで あ る の で,2002年 度 にお
け る初 年 度 入 学 金 は約78万 円,2年 間 で は約127万 円 で あ る。
私 立 の 大 学 院 の 平 均 値 は,実 際 に は ば らつ きが あ る こ と に留 意 す る 必 要 が あ
大 学院名
選考料 入学金 授 業 料 ス ク ー リ ン グ
料(1単 位)
科 目試験実習料 設備費等
そ の他Web/e‑mai呈 の 活 用
2年 間に要 す る 学 費合計
通 年
1単 位A大 学 院
30,000 100,000 300,000 60,000 有 820,000
B大 学 院
35,000 220,000 560,000 200,000 5,140 1,775,000
C大 学 院
35,000 200,000 550,000 150,000 有 1,635,000
D大 学 院
35,000 260,000 (注1)580,000 150,000 必須 1,755,000
E大 学 院
35,000 150,000 350,000 70,000 有 1,025,000
F大 学 院
35,000 200,000 600,000 1,435,000
G大 学 院
35,000 200,000 400,000 有 1,035,000
H大 学 院
0 100,000 600,000 140 有 1,300,000
1大 学 院
30,000 17,500 197,000 6,000 (注2)10,000 2,000 524,500
J大 学 院
35,000 250,000 570,000 年50,000 110,000 有 1,745,000
K大 学 院
35,000 250,000 480,000 年30,000
年50,000 100,000 1,525,000
L大 学 院
30,000 200,000 480,000
100,000
150,000 150,000
(注3)必 須1,615,000
M大 学 院
35,000 250,000 570,000
670,000 年50,000 110,000
有1,845,000
平 均 31,154 184,423 1,387,269
放送大学大学院 30,000 40,000 10,000 (注4)160,000 450,000
※2002年11月 現在 にお ける平成15年 度納付 金で ある。 教職や 資格取 得 に関す る費用 は入れ てい ない。
(注1)授 業料 には教 材費,パ ソコ ン貸与費(全 員),ス クー リ ング受講 費,試 験 料含 む (注2)修 士論 文審査 料,ま た スクー リ ング時に は登録料1300円 必要
(注3)メ デ ィア スクー リ ングの為のPCテ レビ会 議 システ ム(貸 与 可),ス カイパー フェ クTV設 置が必 要(2003年3月 まで) (注4)研 究指 導料8単 位
※2年 問 に要す る学費合 計 につい て。
・授 業料 な ど学 科 によ り異 なる場 合 は,最 低値 と最 高値 の平均 を と り計算 する
・ス クー リング料 は2年 で平 均10単 位 と して 計算
・放 送大 学大学 院の授 業料 につ いて は,1単 位10,000円 ×22単位 として計算 し,研 究指 導料 を加算 して ある