−27−
モルタルおよびコンクリートの一軸圧縮によI) 発生する微小破壊音について(I)
長谷川 藤嶋 武藤
巌束豪束司成文
武幸正
AcousticEmissions inMortarandConcreteunderUniaxialStresses(I)
TakeshiHASEGAWA, Kousei FUJISHIMA,and MasabumiMUTO
(昭和54年10月31日受理)
This isapreliminaryreportofacousticenssionsduringthedeformationofmortarandconcrete specimen(10cmindiameterand20cminlength)underuniaxialcompression.
Theresultsmaybesummarizedasfollows:
(1)The parameterminthelshimoto‑Iidas'sfrequency‑amplituderelationdecreaseswithincreasein
axial stress.
(2)The77z‑valueinthecaseofhigherstrengthsampleisrelativelysmallcomparedtothe77z̲valuein thecaseof lowersample.
(3)The spectraofacousticemissions, thatareequivalenttoacceleration, arecharacterizedbyone predominantfrequency(Fp)andthedecayofspectralamplitudeacrosstheFp. Accordingtothe earthquakesourcemodel, theestimatedsizesofmicrocracksrangefrom5mmtolOmmforeach sample.
(4) Inthecaseofconcretesample,higherpredominantfrequencyappearswithincreaseinaxialstress.
■■■■■■■■■■r●ロ■■■■■■■■■■■ロ9国■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■芝
が指摘しているように測定系に対する十分な吟味力ざ 必要であるとともに,得られた結果を一般化するに 当って,供試体である岩石の材質にも配慮力§なされ なければならない。この為,我々は特に後者の点に 重点を置き,成分や配合比および材令についてコン トロールのできるモルタル, コンクリートを供試体 に選び一軸圧縮下におけるAE測定を行なった。実 験は現在まだ進行中であるが,振幅別頻度分布とAE スペクトルについて,これまでの研究(2A (5)などと定性的 に一致する結果が得られているので,第1報として 報告する。
§ 1 .は じめに
圧縮応力下にある岩石においては,破壊応力より も低い段階から微小破壊が起こり, これに伴なう弾 性波(AcousticEmission,以下では略称AEを用い ることにする)を発生することが知られている。こ れは岩石が,ガラスのように脆性的ではあるが均質 な材料や,金属.プラスチックなどのように著しい 延性を示す材料とは異なったメカニズムで破壊する ことを示唆しており, AEの測定による岩石の破壊 に至る過程の研究がこれ迄多くの研究者によって報 告されている(1)。 それらの中で,軸応力とAEのス ペクトルに着目した研究では楠瀬ら(1978)(2)のよう に,軸応力の上昇に伴なって高周波成分が卓越する
jll
§2.実験方法
供試体は,直径10cm,長さ20cmの円柱状に作られ たモルタルおよびコンクリートである。作成時にお ける配合をTablelに示めす。型枠に打込まれたモル
タル, コンクリートはス腸の蒸発を防ぐ.ためのシー
トをかけられ24時間放置される。その後,水温20℃
いう報告と, Shamina(1956)(3)のように軸応力の 昇に伴なって低周波成分が卓越するという報告の
うに互いに相反するものがある。
AEのスペクトルを解析する際は,大中ら(1979)(4)
と上よ
鵬耀機械工学科第11期卒業生 昭和55年2月
A1
一一
司
−28−
長谷川武司 ・藤嶋幸成・武藤正文
OSCILOSCOPE
AMR MEMORY
IOI
│Ⅷ。…
は| Ⅶ;[
/四
DATA RECORDER
0000
AT
RMOF
ESTINGMACHINE
STRAINAMR
COMPARATOR
Figl. Experimentalsystemfor andacousticemissions.
measurementsofaxial stress, strains
の水槽で4週間養生された。
この実験におけるブロック図をFig. 1に示めす。
ここで使用された一軸圧縮試験機は,最大100トン の載荷が可能な,東京試験機製作所製のコンクリー ト簡易耐圧試験機である。圧縮応力の上昇は手動で 行なわれるため,一定歪速度を正確に保つことは困 難である。一方この実験においては,一定の圧縮応 力のもとで発生する比較的大振幅のAEを観測しス ペクトルを調べる目的のために,最大20分程度の昇 圧停止を適宜行なっているが,昇圧中の歪速度は,
ほぼ10‑7〜10‑5/SeCである。
供試体に加えられる圧縮応力の測定は,試験機の アームが載荷荷重によって変形することを利用した。
即ち試験機のアームの変形と載荷荷重(ループダイ ナモによって検定) との間には, Fig. 2に示めす関 係がある。図で実線は昇圧時,点線は減圧時におけ るものであり,再現性は良好である。従ってこの実 験のように昇圧一停止一昇圧という過程では, アー ムの変形と載荷荷重の関係は直線的と考えてよい。
供試体の歪は,圧縮軸方向に2枚,円周方向に2 枚の歪ケージ(長さ67m瓜幅0.6mm)をそれぞれ供 試体側面の対称な位置に直接接着することにより,
縦歪ez,接線方向歪qを測定した。これらの値は,切 換によって直接メータ上で読みとられるほかデータ レコーダにも記録される。圧縮応力および歪の読取 精度はそれぞれ2MPαおよび1×105である。なお体
積歪△は
A=ez+2e8
200
00
︵の︲○↑×一匡一○﹂一の
0
‐0 10 20 30
Weight( ton )
Fig2・ Strainoftestingmachine'sarm againstcalibratedweight.
100
Goin
10
1 10 100 10m lOM
Freq(KHz) Fig3. Frequencyresponseofamplifier.
1
秋田高専研究紀要第15号
■
■
6・
−29−
モルタルおよびコンクリートの一軸圧縮により発生する微小破壊音について(I)
として求めた。
AEはFig. 1に示めされるように供試体の上部エ ンドピースに取付けられた圧地センサーによI)電気 信号に変換きれる。このセンサーは厚さ0.3m瓜一 辺3mmの正方形型をしたチタン酸ジルコン酸鉛系の 厚み方向振動子である。巡気信号に変換されたAE 信号は、Fig. 3に示す特性の崩幅器によって増幅さ れた後,ディジタルメモリーおよびバッファアンプ
を介しコンパレータに導かれる。ここで前者はスペ クトル解析を,後者は振幅別頻度分布をそれぞれ目 的としたデータ収集用の機器である。
ディジタルメモリーは内部トリガーモードとし,
サンプリング速度0.5〜1"sec/pointで使用きれ, ト リガーがかかった場合はオシロスコープで確認した うえ,読出速度をlOmsec/pointにしデータレコーダ に記録する。従って股悪の場合,約3分間のデッド タイムを生ずるが,S/N比が良くないとスペクトル
を求めても意味がないのでやむを得ない。
コンパレーターに導かれたAE信号は, 4段階の比 較電圧(Vref),50mV,150mV,300mV,600mVと 比較され, これを越える全てについてカウントア、ソ プする出力に変換される。なおこの部分のタイムチ
JNW
』畦一一一J−‐
JNI
Fig4・ Timingdiagramofcomparatorcircuit
ヤートをFig. 4に示めす。図で、 トリガ(TRG)の 立上りとケート (GATE)の立上I)の間に設けたデ ッドタイムは,実験室周辺で時々混入する10"sec以 下の継続時間を有するノイズをミスカウン、卜しない ために設けたものである。またケートが開いている 時間(最大500"sec)はデッドタイムであり,もし2 個のAEがこの時間内に到来した場合はミスカウン
トを起こす可能性があり今後の課題であろう。
1︐1
Tablel . MixIjroportionofMortarandConcreteG
Mol・tar
f.m.=2.65
Concrete
うに各1例である。 しかし,各供試体について,歪 ケージ破断までのデータや破壊強度(モルタルは57 60MP。,コンクリートは50〜52MR但し例外的に 小さい31MRが1例ある)が比較的そろっているこ と考えあわせ,図はモルタル, コンクリートそれぞ れについて代表的なものと見なしてよい。このデー タから弾性定数を求め,弾性波速度を推定したもの をTable2に示めす。
図によると,体積歪は破壊強度の約9割付近まで ほぼ直線的に減少を続け(Stagel),その後増加に 転じ急激な体積歪の増大,そ,して破壊へと至る(Sta‑
gell)。 これ迄の多くの研究によれば, Stagelに
§3.実験結果および検討
(i)応力一歪曲線とAE
Fig. 5にモルタルおよびコンクリートの軸圧に対 する縦歪ez,接線方向歪eeおよび計算された体積歪
△を示めす。図で縦軸が軸圧であり,横軸は10‑3で規.をく
格化された歪量である。今回は供試体をモルタル,
ンクリートそれぞれについて5個ずつ用いて実験 行なったが,歪ケージが昇圧時に破断する例が多
,破壊直前までのデータがとれたのは図にあるよ
昭和55年2月
W/C(%) S/C
unitcontent(kg/m')
W C S
40.0 1.72 280 700 1204
Gmax(mm) Slump(cm) W/C(%) S/a(%)
unitcontent(kg/m')
W C S G
25 8.0 40.5 39,7 183 458 671 1022
−30−
長谷川武司 ・藤鴫幸成・武藤正文
相当する部分では, AEがわずかではあるが発生し,
Stagellにおいては多量のAEの発生をみると報告 されている。今回の実験も全く同様に, Stagelで はAE発生総数の約1割, Stagellでは残りの9割 という発生頻度を示した。Fig. 6に,低軸圧時およ び高軸圧時におけるモルタル, コンクリートそれぞ
れの供試体よ')発生したAEのオシロスコープ写真 を示めす。これらはいずれもディジタルメモリに番 込まれたAEであり, S‑‑P時間が約20"sec,即ちエ ンドピースの厚さ2cmを含めセンサーから7〜lOcm の距離の位孟で発生したものと推定される。
Table2. ElasticconstantsofMortarandConcrete
標定が必要であり,後者については試行錯誤的に選 択せざるを得ない。今回,我々がデッドタイムを500
"secに選択した理由は,センサーから十分に遠方で 発生したAEの振動継続時間は近い点で発生したも のに比べ長くなる可能性があること, 1個のAEを 2個にミスカウントするよりは2個のAEを1個と する過誤の方が確率的に低い可能性を持つと考えて いる為である。こうして各供試体のAEについて振 幅別頻度分布を調べたものをFig. 7(a), (b)に示めす。
図で, Stagelに対応する区間のデータによる点は (ii)振幅別頻度分布について
実験方法で述べたように,センサーで検出された AEは増幅された後, 4段階の比較電圧を有するコ ンパレーターに導かれ,振幅別の累積頻度分布がと られる。この方法で問題となることは, AEが供試 体のどの位置で発生したものかを判定していないこ と,デッドタイムが適正かどうかという点である。
前者を解決するためには多点測定による発生位置の
Mortor Concrete
の(MPQ)
60 ヘ
I×
o z(MPQ)
◎ ●
O x
O ×
◎ ×
。 ×
も0
◎ ×
◎ ×
0 ×
。 ×
。 ×
◎ ×
◎ ×
◎ ×
o ×20
◎ ×
◎×
O×
O×
。×
a
●●●●●●●●●●●●●●● ●
座llllll8rⅡ11.1■■■■■■■■ ZBee△◎●×
’
0■■■■■■■・恥■■■でhり︒■■■︒︲二■■■■叩△■■■ロー■■■
-3 −2 −1 0 1 2 −6 ‐4 −2 0 2 4
StrOin(×10‑3)
Fig5・ Stress‑strainrelationofmortarandconcrete.
Theopencircleandthesolidcircleindicate axial strainez tangential straine8 , respectively.
Thecrossmarkdenotesvolumetricstrain AderivedfromA=ez+2e8.
■■■■■且日0■■■
秋田高専研究紀要第15号
il
Sample E(×1010N/mF) K(×10'0N/mz) ぴ Vp(km/s) Vs(km/s)
Mortar 2.4 1.5 0.23 3.3 1.9
Concrete 1.0 0.6 0.20 2.2 1.3
−31−
モルタルおよびコンクリートの一軸圧縮により発生する微小破壊音について(1)
ロq三m国 ロq三一m
0418日・▲■■■■■■日ⅡⅡIHPr凸■■■■■■口■■■■■■包り
T
I11IIo①山ユロロゴⅡⅡⅡⅡⅣⅢⅢⅣM
I I
|’
1 一①↑①﹂U仁○○一斗
叩の曾涜﹇瓦三一旨毎三○一諸口○mの一巳のハ︶一活.○︵︺毎ちの君︵︶○の鱈・や邸匡
『
。白■
』
111
」
1口■■■■叩1.1︒■■1〃︐〃〃一口■■11︐1可lJi︲l︐●−117Jn1jI︲l︐︲Ⅱ叫即脚11111︲lⅢⅡ︑軋11︲1口■口唇 ロQ三○mロα三一m
4
llIlo①のユロロ寸︲IlllIIjIノ
で︒↑﹂○三一
̲、 ■路 一
F
1 1
I
昭和55年2月
−32−
長谷川武司 ・藤嶋幸成・武藤正文
黒くぬりつぶしてあり, Stagellの区間のデータに ついては白く抜いてある。なおFig. 7(b)はコンクリ ート2例についてプロットしてあるが,四角印は特 に強度の低い供試体No. 4についてのものである。
これらの図の縦軸は累積度数,横軸は比較電圧であ りいずれも対数であらわしている。図から明らかに 点がほぼ直線的に並んでおり,振幅別頻度がべき分 布であることを示めしている。 しかし比較電圧が少 ないために宇津(1965)の式に従って石本一飯田の
、値を決めることは出来ず, ここでは目の子で線を 引き、値を求めてみた。その結果(1)Stagelでは、
値が大きく,Stagellでは小さくなること, (2)Stagell における、値の比較をすると, 強度の小さいコン クリートNo. 4は,他の強度の大きい例(モルタ
ル, コンクリートNo. 1 ) よI)大きい値を示めすこ とが判る。 (1)について,特にStagelのデータが少 ないので確定的なことは言えないが,花崗岩のサン プルを使用した山本ら (1977)'5)の実験結果,単軸圧 縮の場合,rn値は差応力の増加に伴って減少するとい う事実と定性的に一致するといえる。また(2)につい ては,今後のデータの祷械を待って検討したい。
(iii)AEのスペクトルについて
今回解析されたAEは, モルタルで3例(商軸圧 時のみ) , コンクリートで10例(低軸圧〜高軸圧)
である。いずれの例もS−P時間が20"sec以内,S/N 比が3以上であるP波初動付近のみに限定した。こ
CONCRETE
MORTARNo、2 {
一一一一J︑︑m
や︑︑1口.︑︑
︑︑︑
︑︑︑bロ︑︑︑
︑︑︑︑︑︑︑・砥︑︑︑︑画︑
︑ い ︑
心 ︑ ︑ ︑ ︑
︑心1︑
︑qp︑︑
9︑.︑︑︑t唾︑︑︑︑︑︑□︑︑︑︑○︑t︑︑︑ ︑︑qqq︑︑や■︑.PPP ︒︑︑︑MMM051543○●□
○ 1000 1000
、
、
、、57MPq; m=2.3、
、
、
、9
、
、
、
、
、
、
、
、 、
℃
●
、 、、
、 、、
、 、、
、 , 、、
、 、 q
、
、
、50MPQ;m=3.3
、
、
●
、
、、 M
、 , .
、 、
、 .
、
●
、
、
−−−可一読一宅『
l1lllll1口!J1Ⅱ■■■■■■■11J■■■■■■■■■■11J■■■■■■■■■■qb1dkl■■■■■rb■Ⅱ■18■8■1
001
﹄①口︵ピコ仁
ー
g'00
E
。 仁
2 p
■1月ⅡJ8HL■■■■﹃491Ⅲ11106BFL■■■■■■■︲■IJI・■■■■■■■F・■■■■■■■LBIB■■断酢■川Ⅱr日日も″日日■IPI列・0日■ObTp言D■︐11ロロロロ●ロロロ即01ロロロロ■■凸皿ロロ郡■■ロ■■■■■■ロ 01
①ン垣ロ一コ︹と︒︒
①シ事○一コ︵と.︒
No.1 29
10 叱.4
E
、
●im=3.,
、 lo
、 0.、
■25MR
1
50 150 3叩 600
Vref. (mV)
Theopenandsolidmarksgive definitionas (a)
1
Vref. (mV) Cumulativefrequencyvergus refefencevoltageofacoustio
referencevoltageoracoustlc
(b)Concrete.
thesame Fig7.
(a)
emlsslon.
Mortar.Theopencircleandthesolid circledefinethecumulativefrequency atstressesabovenearly90%of maximumstressandbelowthat, respectively.
L
秋田高専研究紀要第15号−33−
0
I
モルタルおよびコンクリートの一軸圧縮により発生する微小破壊音について(1)
は,前に述 れはセンサーが殆んどno‑damperの状態にある加 化のないものもある。従って,定性的に
べた楠瀬ら(1978)(2)の結論と一致するといえるが,
自然地震の応力降下量の分布について著者の一人,
長谷川の報嵜7)にあるように分布の型が変化してい る可能性も考えられる。
なお減衰をあらわすQ値について,卓越周波数よ I)も高域で,AEのスペクトルが平担になるようにし て求めてみると, 10<Q<20が各供試体のP波につ いて得られる。なおコンクリートの場合,軸圧によ 速度計・であり,後続波には変換波だけではなくセン
サーの固有振動も含まれている可能性を除去したい と考えたためである。Fig. 8(a)にモルタルの例を,同 図(b). (c)にコンクリートの例を示めす。この図で縦軸 は正規化されたスペクトル密度を対数であらわし,
横軸に周波数をとった。ここで特徴的なことは, 100 KHzを中心として卓越周波数が存在することである。
これはセンサーが今問題にしている周波数域で加速 度計であること,波の減衰を考慮していないこと,
AEの発生機構として地震学における震源モデル(砿 モデル)を適用すること等を考えあわせるならば,
近似的にコーナー周波数に対応するものといえる。
従って卓越周波数を用いて,近似的なクラック半径,
応力降下猛の推定が可能となる。
今回のデータについて,SatoandHirasawa(1973)(6)
の剪断型クラックモデルを用い, ひ/β=0.7(ひは破壊
の伝播速度, βはs波速度)にとると, クラック半径 が5〜10mmと求められる。一方応力降下品について は,センサーの感度測定を行なっていないため絶対 値を決めることは出来ないが,解析されたAEの振 幅がほぼ等しいことを考慮し,相対的には卓越周波 数のみに依存するものと考えてよい。こうして軸圧 (oz)と応力降下趣の関係を調べるため卓越周波数 Fpとびzの相関をFig9にとってみた。図で白丸がコ ンクリートNo. 2, 黒丸がコンクリートNo. 5であ る。これによると,軸圧の高い場合,卓越周波数が 顕著に上昇する例もあるが,一方低軸圧時に較べ変
CONCRETENo、2
42
−④己叫いふ◎二丁Sα岸○四Q由ロ山N﹃三迂示aozIB■8■■■■■■クぴ■■■■■■■■■■■■■■FHB■■日日Ⅱ巳 &2倒尉
32M届
19MPq ||
0
100 1000
FREQ(kHz)
Fig8 (b)
10
「
11日■■401111J1ⅡⅡ011111■11IqId110Ⅱ11︲■■■■■■Ⅱ11111141111■■■■■■■q
CONCRETENo,5
MORTARNo.5
42
一望︒Qいふ○二重.匡吟○四匹のロ山N︻呈迂重匡○之 11J■qnJldロロ11011J■■ⅡⅦ口旧日日誼q10ll0■■■且■■r■r■0日■■且■■■JLHBIOロロ■■7凸〃︐Ⅱ■0口■■▽■■■■■凸■■■■■■0M閃
0
10 100
FREQ(kHz) '000
Fig8 (a)
10 100
FREQ(kHz)
Fig8恥、(c)
1m0
且■■■古〃■P1■b5︐7■■■■■■■■
Fig8・ Fourierspectraofacousticemissions (a)Mortar,(b)and(c)Concrete
1
1、
昭和55年2月
j
必軽診堅一
’
−34−
長谷川武司 ・藤嶋幸成・武藤正文
ってQ値が変化することはなかった。
§4.おわ り に 一Nエヱ︶Q﹂
モルタルおよびコンクリートのAE測定を行なう ため,標準的なサンプルを作成し実験を行なった。
測定は,サンプルの変形, AEの振幅別頻度分布,
スペクトルを目的としており,第一段階として次の ような結果を得た。
(1)石本一飯田の、値は差応力の増加に伴ない減 少する傾向がみられる。
(2) 強度の小さいサンプルの、値は,強度の大き いものに比較し大きい値を示めす例がある。
(3) 剪断型クラックモデルに従うと,解析された AEのクラック半径は5〜10mmである。
(4) コンクリートの例で,高軸圧時において,卓 越周波数の高い,即ち応力降下量の大きいAE の発生が認められる。
なお〃モデルを仮定するとQ値は10〜20であ り, コンクリートの例では,応力依存性は認め られない。
本報告は,実験を開始し最初のものであり,殆 んど定性的な議論に終始せざるを得なかった。
従って今後データの蓄積を行ない,議論を深め ていくつもりである。
O
Fig9.
10 20 30 −0 50 60
。z (MPQ)
Predominant frequencyofAEspectrum versusaxial stress.Theopencircle andthesolidcircle indicateconcrete No.2and5, respectively.
−
参考文 献
1)例えば,茂木情夫,材料, 23,248,2‑13, 1974 2)楠瀬勤一郎・山本清彦・平澤朋郎,地震学会講
演予稿集,No.1,227,1978
3)O・G.Shamina, B泌〃・AcQd. Scj・USSR. ,No.
5, 513−518, 1956
4)大中康誉・茂木清夫,地震学会講演予稿集, No l, 63, 1979
5)山本清彦・楠瀬勤一郎・平澤朋郎,地震2, 30, 477−486, 1977
6)Sato,T・ andT.Hirasawa, JbPノZZ/s.Eαγ地21, 415−431, 1973
7)長谷川武司,地震学会講演予稿集, No.2, 97,
1979
謝 辞
本研究を始めるに当たり,有益な御教示,励まし を贈った東北大学理学部の鈴木次郎教授,高木章雄 教授に深く感謝致します。
また同学部地震予知観測センターの平澤朋郎教授,
山本清彦博士,楠瀬勤一郎博士(現在,地質調査所)
には,実験全般にわたる有益な議論をいただきまし た。さらに,供試体の作成に当たり本校土木工学科 の庄谷征美助教授には懇切な御指導をいただきまし た。こ.こに記して感謝の意を表します。
q■