5.
新 端 末 装 置 紹 介
長崎大学情報処理センターでは、昭和59年11月に新しい端末装置としてカラー・グラフ ィック・ディスプレイ・システム,イメージ・ディスプレイ・システム,ローカル文書処理装 置(ワープロ端末)、パーソナル・コンピ品ータ・システム(パソコン端末)を導入した。そ してオペレーテイング・システムも富士通の大型計算機システムの最上位のオペレヶティング
・システムであるOSIV/F4 MSPに替えて運用している。
カラー・グラフィック・ディスプレイ・システムは、 20インチ・カラー7色表示のディス プレイ装置と読取有効面積が640凹 x4 6 0.8脚のタブレットおよびノンインパクト感熱方 式のカラーハードコピーで構成されている。これらは、既設の装置と比べ各種の新機能を有し、
プロッタ・サブルーチンおよび図形処理用の各種ユーティリティ・プログラムのもとで動作す る。
イメージ・ディスプレイ・システムは17インチのA4縦型のディスプレイ装置と手書きの 文書や図表の入った資料をそのままの形で入力できるイメージスキャナで構成されている。こ のシステムは従来の日本語ディスプレイ端末装置にイメージ情報の入力、表示機能が付加され たものであり、 A4サイズのイメージ情報を240ドット/インチの高解像度で黒白2値画像
として入力できる。
ローカル文書処理装置(ワープロ端末)は14インチのディスプレイ装置と8インチフロッ ピーディスク 2デッキで構成されている。このシステムは従来の日本語ディスプレイ端末装置 にローカル文書処理機能が付加されたものである。ホストコンビュータから独立したローカル 文書処理機能によりカナ漢字変換を用いて文書作成ができ、作成した文書はフロッピーディス
クへ格納したり、日本語プリン夕、オフィスプリンタに印刷出力できる。また、従来センター のコンビュータシステムに日本語データ(漢字)を直接入力する場合には、ペンタッチ式のキ ーボードを使用する方法と、文字コード索引辞書を調べて16進数入力を行う方法の2通りし かなかったが、このシステムを使用すると端末自身のカナ漢字変換機能で日本語データ(摸 字)を直接入力することができる。頻繁に使用する熟語はフロッピーディスクの辞書に登録す ることによりワンタッチで入力することも可能である。
パーソナルコンピュータ・システム(パソコン端末)は、 12インチのディスプレイ装置、
マイクロディスク(10MB) 1台、ミニフロッピーディスク(1MB) 1台、 24x24ド ットで漢字・英数字・カナ文字の印刷可能なプリンタ装置で構成されている。このシステムは 単体としてはパーソナルコンピュータであり、またインテリジェント・ターミナルとしてホス トコンビュータによらないテキスト編集処理やフロッピーディスクのデータをホストコンビュ ータシステムと送受信したり、日本語端末としても機能させることができる。
さて、そこで次に新しく導入された端末装置の概要を簡単に紹介することにする。なお、各 システムの詳細な点については、各項目ごとに示している参考文献を参照されたい。
‑48 ‑
カラー・グラフィック・ディスプレイ・システムの紹介
情報処理センター 正 道
山 口
装置の概要
設置機器
2台
P9134Bグラブイックディスプレイ装置(カラー表示)
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F9431Cグラフィックディスプレイ装置(モノクロ表示)
1台
F9436HClハードコピー装置 (カラー出力)
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F9431Cディスプレイ装置は10 2 4 x 1 024のアドレスポイントに
F9434B、
ドットパターン、多種のサイ 任意のベクトルがひける他に、円及び円弧の表示、ハッチング、
F9434Bディスプレイ装置に表 ズをもっ文字の表示、及び回転文字の指定などができる。
示した図形や文字はハードコピー装置へカラーで出力することができ、タブレッ卜装置から読 み取った点、線等の二次元図形はF9434Bディスプレイ装置の画面で確認しながらディジ
F9431Cディスプレイ装置はAPL端
以下に、装置の機器仕僚と使用例を示す。使用例として、一般的に行われているPSP情報
‑49
タル量に変換し、ホストに転送することができる。
末としても利用できる。
(XYプロッタ出力情報)をグラフィック画面に表示する場合と統計処理パッケージANAL YSTを使用して画面へ表示する場合を示す。
2. 機器仕様
グラフイックディスプレイ仕様
項 CRTサイズ 表 示 色
目
文字ディスプレイモード 表示文字数
表示文字種 表示属性
転送方式 画面制御 編集機能
図形テ'ィスプレイモード 座標点数
可視エリア 解像度(画素数) ベクトル種
文字サイズ
回転文字
面塗りモード 図形表示
消去モード
F9434B 2 0インチ
カラー7色
1 9 2 0字 (80字x2 4行) 1 2 8字樋
F9431C 14インチ モノクロ(緑)
192 0字 (80字x24行)
9 6字種
カラー指定,反転.下線.非表示,保│プリンク,反転,下線,高輝度,非表 護/非保護,プリンク │示
文字/行/画面単位 │文字/行/画面単位 ページ/スクロールモ‑r
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1 0 2 4 x 1 024 1 0 2 4 x 8 0 0 1 0 2 4 x 8 0 0
6積(実線,点、線.一点鎖線,長破 線,短破線,二,点鎖線)
ページ/スクロールモード 文 字 婦 人 文 字 削 除
1 0 2 4 x 1 024 1 0 2 4 x 8 0 0 1024x800
5極(実線,点線,一点鎖線,長破 線,短被線)
5種 目7字x2 5行, 7 3字x3 6 I 1種 行, 85字x38行, 1 2 8字x6 1
行, 1 4 6字x6 6行)
4種(ノーマル, 90.,180.,
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ドットパターン.面塗り 全画面消去,部分消去
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4種(ノー7ル, 90.,180.,
2 7 O. ) あり
ペクトル,円弧.文字,ハッチング,
ドットノ哩ターン 全画面消去,部分消去
タブレット{士+策
項 目 F9436TB2
読取方式 絶対座標電磁誘導方式
読取有効面積 6 4 0.0 mmX 4 6 0.8 mm
分解能 0.1 mm
読取メディア材質 紙.プラスチック
読取メディア厚み O. 1 mm X O. 5 mm
ハードコピー仕様
項 目 F94.36HCl
コピー方式 ノンインパクト感熱方式
コピー用紙 紙幅約10インチ推奨感熱紙
(A 4相当)
コピーサイズ 約25 0 mmX約20 0 mm
コピ一時間 約38秒程度
ph u
3. 使用例
例1. P S Pを組み込んだFORTRANプログラムを実行して出力した図形データをグラ フィックディスプレイ上に表示する。
現在、作図処理においてはX Yプロッタ装置がよく使用されている。何回もプログラムの修 正が必要になる場合には、図形をグラフィックディスプレイに表示しながら修正を行い、完成 図をX Yプロッタ装置かNLPに出力するようにすれば効率よく図形処理ができる。
(1) プログラムの作成
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①画面に表示する場合はサブルーチンPLOTSで図形データセットのメンバ名(この場合は EXAMPLE)を指定する。
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(2) TSSコマンドによる図形表示
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END OF GO,SEVERITY CODE=O READY
G DPGO TEST M(EXAMPLE〉 一一一一ー ③ GDP ENTERED
①新しく図形データセッ トTEST.GRAPHを作成する。既存のデータセットに機番16を割 り当てる場合にはNEW以下のパラメータを省略する。
②ソースプログラムPSP.FORT77を実行して①で割り当てられた図形データセット TEST.GRAPHにメンバEXAMPLEで、図形データを格納する。
③GDPGOコマンドにより図形データを画面に表示する。
図1. PSPによる出力図
最後に EN Dを入力して図形表示を終了する。
司U広d
例2. 統計データ処理パッケージANALYSTを使用して、ジョブクラス別処理件数を棒 グラフでグラフィックディスプレイ上に表示する。
ANALYST(ANALyzer for STat st cal data)は、従 来の富士通提供統計フ。ログラムMULVA/X、QUANTAS、SDAIIなどを統合化して 日本語処理などを付加した総合統計処理パッケージである。詳細については参考文献欄を参照
されたい。 ANALYSTの処理コマンド%ANALYSTは,九州大学大型計算機センター
で作成されたものである。
(1) MACROコマンドの作成
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図2. 素データ
ANALYSTによる統計処理を行う場合は素データを加工してANALYSTのデータパ
ンクに保存する必要がある。図2に示す素データはレコード長が330バイトで1レコードが
l件のジョブ処理情報からなり、 57バイト目の情報がジョブクラス情報である。このジョブ
‑54 ‑
クラス情報をデータパンクABANK.DATAiこ出力する。そのためにサブコマンド群をあらか じめマクロライブラリAMACRO.DATAのメンバPUTBANKに作成しておきMACROコ マンドとして使用する。なお、マクロライブラリはlレコード80バイトの区分データセット であり、メンバ名をマクロ名として使用する。したがってPUTBANKがマクロ名である。
DATA SET NAME FOOS4.AMACRO.DATA{PUTBANK) DATA NA問E{JOBKENSU) ーーーー ①
INPUT USER ‑ーーー ② VARIABLE CLASS ‑‑ーー ③
LABEL CLASS='JOB KENSUU'{A='A JOB'I‑
'B='B JOB'/C='C JOB'Iー
D='D JOB'/E='E JOB'Iー
F='F JOB'/H='H JOB'Iー
し=・L J OB' ) ーーーー・④
FORMAT FIXED υ(S6X
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273X)り ー ー ー ー ⑤ READPUT JOBKENSU ‑ー申ー @
①クラス情報の出力先としてデータパンクABANK.DATAのメンバJOBKENSUを割り当 てる。
②素データは利用者ファイルである。
③クラス情報の変数名はCLASSと定義して⑤のFORMATにしたがって入力する。
④変数CLASSに対して、 JO.B KENSUUという変数ラベルをつけ、ジョブクラスA‑しに それぞれA J OB、B J OB • • • • • し JOBというカテゴリラベルを定義する。
⑥データパンクABANK.DATAのメンバJOBKENSUヘデータを加工し保存する。
以上のサブコマンドを%ANALYSTコマンドのMACROコマンドPUTBANKとして 使用する。
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( 2) 素データのデータパンクへの出力
%ANALYSTコマンドを使って素データをデータパンクに出力し保存する。 %ANAL YSTを使用する場合はTSSのLOGON時にリージョンサイズ2048KBを指定する必 要がある。
下線の部分は入力を示している。
READY
A LLOC F(MYDATA) DA(TOOKEI.DATA) SH R ‑ーー ① READY
XANALYST BANK(ABANK.DATA) BNE凶 ー
M ACRO(AMACRO.DATA〉 ーーー ② ANALYST DATABANK
ANALYST MACRO LIBRARY ANALYST START V10/L10 ANAL YST̲e UTBAN K ‑ーー ③
1 VARIABLES WILL BE INPUT WITH SPECIFIED FORMAT.
ABANK.DATA
. ー 一 一
AMACRO.DATA 12/24/84 18:14:051 CARDS (RECORDS) WILL BE READ PER CASE.
EFECTIVE CASES ••• 4952. ーーー ④
DATA (JOBKENSU) HAS BEEN PUT ON DATA BANK. ‑ーー ⑤ ANALYST̲I;,.且旦ー』ー⑥
ANALYST END V10/L10 READY
①素データTOOKEI.DATAをD D名MYDATAで割りつけておく。この場合D D名のMYD ATAは固定である。
12/24/84 18:14:46
②データパンクとしてABANK.DATA、マクロライブラリとしてAMACRO.DATAを指定
する。データバンクを新たに作成する場合はBNEWパラメータを指定し既存の場合は省略
する。
③あらかじめ作成したMACROコマンドPUTBANKで素データをデータパンクに加工して
保存する。
④読み込まれた有効データ数 (49 5 2個)のメッセージ。
⑤データバンクへのデータの保存を確認するメッセージ。
⑥統計処理を終了する。
ρh u
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U
( 3) グラフの画面表示
データパンクのメンバJOBKENSUに保存したデータを呼び出して棒グラフを画面に表示
する。
下線の部分は入力を示している。
READY
%ANALYST B ANK(ABANK.DATA) 阿ACRO(AMACRO.DATA〉
一 一 一
① ANALYST DATABANKANAしYST MACRO LIBRARY ANALYST START V10/し10 ANALYST G RAPHIC s
一 一 ー
②ABANK.DATA
ーー‑
AMACRO.DATA 12/24/84 18:19:40ANALYST G ET JOBKENS U ‑‑ー③
DATA (JOBKENSU) HAS BEEN GOT FROMDATA BANK.
ANALYST G SET PATTERN(l 2 3 4 5 6 7 8〉
ー ー ー
④ ANALYST B AR CLAS S一 一 ー
⑤BAR一【RETURN】
一 一 ー
⑥①データパンクとしてABANK.DATA、マクロライブラリとしてAMACRO.DATAを指定 する。
@グラフィックモードにする。
ータノインクからJOBKENSUデータを[1千よく。
(!))陣グラフのハッチングパタιン(面塗り)を数字で指定する。
⑤BARサフコマンドに変数名CLASSを指定する。
⑥RETURNキーを入力してクラス別ジョブ件数の棒グラフを画面に表示する。
‑57
BAR̲
図3. AN AL Y S Tによる出力図
RETURNキーを入力して図形表示を終了する。
ANALYSTー【RETURN】 ーーー ⑦
⑦図形表示が終了した後ANALYSTーが表示されるのでRETURN を入力して統計処 理を終了する。
n円U
ph u
4. 参考文献
(1)計算機マニュアル;FACOM OS IV PSP文法書、富士通(昭和53年4月発 行)
(2 )計算機マニュアル;FACOM 9430ディスプレイターミナル解説、富士通(昭和 5 7年5月発行)
( 3)広報;統計データ処理ノ札yケージANALYSTの使用について、 Vol. 17 No 4・5 1 9 8 4、九州大学大型計算機センター(昭和59年9月発行)
(4 )計算機マニュアル;FACOM OS IV GSF手引書、富士通(昭和59年6月発 行)
(5 )計算機マニュアル;FACOM ANALYST解説、富士通(昭和56年11月発 行)
(6 )計算機マニュアル;FACOM ANALYST/BASEコマンド説明書、富士通 (昭和56年12月発行)
(7 )計算機マニュアル;FACOM ANALYST/TABULATEコマンド説明書、
富士通(昭和57年1月発行)
(8)計算機マニュアル;FACOM ANALYSTメッセージ集、富士通(昭和57年8
月発行)
(9 )計算機マニュアル;FACOM OS IV ANALYST運用手引書、富士通(昭和
5 7年1月発行)
Qd
Fhu
イメージ・ディスプレイ・システムの紹介
情報処理センター 阪 上 直 美
1.概要
情報は年々ふえつづけ、それらは、文書という形で記録される。文書はファイリング、複写、
配布、廃棄などの処理により十分に管理されなければならないが、文書量の急激な増大、作業 に対する人件費の膨張などにより管理作業が困難になりつつある。そこで、文書ファイリング システムの1つの形態として、コンビュータを利用した「電子ファイリング」が開発された。
これは、あらゆる文書(手書き書類、図、表入りの使用を含め)をA4版の用紙のままコンビ ュータへ入力し、イメージデータとして保存、管理する。イメージ情報の処理を行うためには、
OSIV/F4 MSPシステムのもとで動作する電子ファイリングシステム (ELF : E I e, c t r i c F i I n g s y s t e m)を利用する。
ELFシステムとは、手書きの書類や図、表の入った資料など多種多様な文書をイメージと してコンピュータに保管・管理するシステムであり、保管した文書は、ディスプレイ端末から 正確かつ迅速に検索、表示することができ、必要に応じて印刷することもできる。
FACOM Mシリーズのコンピュータシステムには、イメージデータを扱えるハードウェ アとして、次の装置がある。
① イメージディスプレイ装置(1 D P)
② イメージスキャナ装置(IS)
③ オフィスプリンタ装置 (0P R)
F6673A F6673SCCI
F 6 6 5 7
① イメージディスプl〆イ装置(1 D P) ② イメージスキャナ装置
nU FO