Title
冬期における茄の保温, 加温育苗の研究と琉球における果
菜類育苗の必要性の考察
Author(s)
友寄, 長重
Citation
琉球大学農家政工学部学術報告 = The science bulletin of
the Division of Agriculture, Home Economics & Engineering,
University of the Ryukyus(6): 27-37
Issue Date
1959-08
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/24686
冬期における茄の保温,加温育苗の研究 と
琉球 における果菜類育苗の必要性 の考察
友
番
長
重*
ChojuT oMOYOSE= Studieson theraisingofeggplantseedlings andconsideration ofthenecessltyOfraisingseedlingsof
SolanaceousandCucurbitaceousvegetablesin the hotbedandcoldframe,in theRyukyus.
Ⅰ
.緒
言 琉球における農業諸技術は 日本に比べはるかに劣 り,果菜類 を保温,加温 して早熟 栽培する農家はほ とん ど見受け られない。 また沖縄 では加温育苗 する必要はない と一 般にいわれ ている。筆者は果 して加温育苗が不必要か否 かを検討す るために1
9
5
7
年
1
月 よ り琉球大学農学 ビル前において実験 した。茄 の加温育苗 の必要性 を見 出 し,そ れに よって他の果菜類の温床,冷床 に よる早熟栽培 の有利性 を見出 し,それ を普及 す るための裏付けに資 したいためである。I
I
.
実
額
方
法
A.
播 種 床
内法長 さ7
2
.
2c
m
, 巾4
5
.
5c
m
,深 さ4
5
.
5c
m
の コ ンク リー ト製梶 9
個 を次の通 り3
組 と3
群に分けて準備 した (この よ うな コ ンク リー ト製 の小梅 では気温が急激に 上下する弊害はある)0ヨ
洋
.
T
一
.:∵
I,:=
脱 .-. ;I
: .. i .1
2 .3
.1
.
障
子
と
臥
* 琉球大学農家政工学部農学科2
.
帽子
-I
- --I
ニ ー ト :3
.
無
障
子
2
8
友 番長
亜 第1
組 :障子及び コモ区 (
枢
A,B,C):
ガ ラス障子 を用い
,帆 で 夜間は被摸 し
た。
第2組 :障子区:ガラス障子だけを用いた。
第3
組 :無障子区:何 も被覆 しなか った。
第1
群 :発熱加温区 :各梶 に稲
藁 1
0kg
宛,石灰窒素
4
4
0g
宛踏込んだ。
第2
群 :床土絶縁区 :各梅 に稲藁 を床土の下に厚 さ
3c
m
に しきつめ,太陽熱が抹
土下に移行するのを防 ぐよ うに した。
第3
群 :無処理区 :普通 の土の上に床土 を置いただけ であ る。
以上
9
つの梅 を無作為に排列 した。 床土面は 梶 の上端 よ り
1
0c
m
下にあるよ うに
した。床土は土 と堆肥 を半々に混ぜた培養土 を
6c
m
の厚 さに用いた。醸熱材料 の踏
込みは
1
月
1
3
日に行ない,発熱 を見計 らって
1
月
1
9
日に播種 した
。
帆は朝
8
時に取
り去 り
5
時に被覆 した。障子は温暖 な 日中には取 り去 った。茄 の品種は中生橘真 を用
いた。
B.
移植床お よび定植
播種
1
カ月後 の
2月
1
9
日に前回の
9
つの継 を
3
組 と
3
群 に分け,次の通 り処理 し
た。
l A.昼夜障子
13.昼間障子
C.無 障 子
A.発熱
加
温
B.床土絶縁 1 1 4前回 と同様梅 を無作為に排 列 した。群の処理は播種床 と同株 に し,組の
A,
Ⅰ
=ま次
の通 り処理 した
。A
組 :昼夜障子 区 :昼夜共 ガ ラス障子 を用いた。
B
組 :昼 間障子区 :午後
5
時 に障子 を取 り去 り午前
8
時に援 うた。 所謂夜冷宵
断
を した。
各移植床 に前回の播種床の各糎 か ら
2
本 ずつ計
1
8
本 を植 え
, 1
カ月後の生体重 を
測定 した。 各移植床
1
8
本 に加 うるに
,A
栴お よびそれ と同様 に育苗 された
苗 6
本宛
を仮植 し,仮植
1
カ月後 の
3
月
1
9
日本間に定植 した。定植
1
カ月後の草丈,お よび
5
月
1
3
日までの開花数,着花数 を観察 した。
冬期 にお け る茄 の保 温 , 加 温 育 苗 の研 究 と 琉球 に お け る果 菜 類 育苗 の必 要 性 の考 察 29
仮植妹 では昼 間温暖な時には前回同様障子 を開放 した。苗 の排 列は総て乱塊法に よ
り行な った。
I
I
I
.
実 車 結 果
A.
温度 と発芽および生育
1月
19日よ り
2月
19日までの午前
10時半の気温,地温 を測定 した。気温は床土
上3c
m
,地温は床面下
3c
m
の所 を測定 した。 また 播種後発芽始め までの 日数,栄
芽揃い までの 日数,播種
1カ月後の展開本葉数,草丈,茎直径,生体重 を測定 し,罪
1表を得た。
第1表 温度と茄の発芽及び発育状態 (
1月
19日播種,品種中生橘真)
1月
19日より
2月
日迄の午前
10時半
B I 21・O c ! 20.4D
1 23.1 H ・ 16.5 1 16.4播 種 後
播種
1ケ月後
9本平均
撃
墜
ぎ
9 1 13展開本葉数
3 2 2 2.5 iIE l.5 210
220
1 22 ; 0草 丈
3_6 2.8 2.4 2.5 1.7 ⊂J 4 2 1 1 -1 1 1茎直径 ≡生 体 重
2mm 1.2 1.2 iltj l 1 0 9 0ノ 1 l 1 0 0 9 0 2 0 0 /LU 5 cc 7 ′hV ′0 つん 2 3 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0また午前
10時半の
1カ月間平均地温 と
1カ月後の
酋 9本平均の相関図形 を下図の
通 り求めた。
lHU 「〇 一・3 rr, 第1図 育苗1カ月後の茄
の草丈 (Y)の ユ 30 1カ月間の平均地
温に対 する回帰 お よび相関図形(
地温は午前 10 2 5 時半測定) 回帰係数 b-0.285 相 関係数 γ-+0.733 (9570の信頼限界+0.620-+0.817)(アルファベ ットは梶名を示す)
2.♂ /.5 /.0 CTn 革 丈 ( Y )A(
2
3
.
8
.
3
,
6
)
.
E)gtLAL / 'E(20.4./.7) / ● G(J打 ./A).F(′9.6./,5) (/6.0,/./) /5'C /6 /7 /8 /9 20 21 22 23 24 ;JLBE (X)30 友 寄 長 重
地温 と草丈 の相関
γ-0
.
7
3
3
(
9
5
% の信頼限界
0
.
6
2
0-0
.
8
1
7
)
と計算 され,地温 と
草丈間に相 当大 きな相関があることが認め られ るO第
1
組の障子お よび臥区
A,
B,
お よび
C
梅 とそれ等 とそれぞれ相対応 する第
2
組の障子区
D,E
,お よび
F
区の
地温にあ ま り相違がな く,生育に大 きな相違があるのは第
2組は昼間は第 1組 と同一
状態にあるが,夜間は第
1組 より冷却 されるためである。つ ま り夜間は玖な どで襟 う
て保温す る効果は大 である。
移植
1
カ月 目の各組合 せ
2
本平均 の生体重は次表の通 りであ った。
第 2表
育苗方法
による茄
苗生育の
相違 (
各組合
せ2本平均生
体重g)
播
穫抹
各
区
移
植
抹
各
区
1
2
3
4
5
;
8 i…;
…
2.
4 .2.
9
4.
0 14.
5
…二三 は ;
4=2
7
J
1.
7
2.
9
1.
9
1.
5
1.
4
1.
6
0,
4
0.
3
lo.
3
1
り
∵= 1
H
1.
9
1.
7
1.
7
1.
5
1.
4
1.
4
1.
60.
4
0.
3
1
.20
I
1.
8
1.
7
i.
6
1.
4
1.
0
0.
6
0.
4
0,
2
0.
3
1
.20
平均
5.
2
7
:
3.
3
1
2.
9
7
3.
9
3
2.
5
5
2.
1
2
1.
6
2
1.
1
8
0.
6
9
2.
6
4
品種
,中生橘
真,播種 1
月
1
9E
r.仮
樋
2月 1
9日.
測
定3
月
1
9日.
L
S
D
(
Le
a
s
t
Sig
ni
f
ic
a
nt
Di
f
f
e
renc
e
)
.
播
種床及び移植床
各区間j
E
i
・57
0
・-・
0
.14,
17
0・
・
・
0
.
1
8
.
上記実験結果に よ り発芽お よび生育は各処理間に非常に有意 な差が認め られ る。温
度 は醸熱物 を踏込 んだ時は他の二処理 に比べては るかに高 く,藁に よる床土絶縁は無
処理に比べて 昼 間
lo
C
内外高い といえ る。障子区 と無障子区では温皮,生育の差は
明 らかに非常に有意義 である。
B.
定植後の開花 と着果
5
月
1
3
日までの開花お よび着花は第
3
表の通 りであ った。
第
3表に より,第 2組の夜冷育苗区 (
4,5
,6
枢
) の苗は定植後,開花,着果典に
よ く夜冷育苗 の効果が顕著 であるといえるO昼夜障子区 (
第
1
組 の
1
,2
お よび
3
推)
の苗 は植物体が大 きか ったため植傷みが
2
組 よ り大 き く,減数分裂期にある花芽に障
害 を来 したことも一つの理 由 と思われ るが,夜間の温度が高か った関係 で花の素質が
冬期における茄の保温,加温育fLiAの研究と 琉球における果菜類育苗の必要性の考察 第3衣 再出方法の相違による定植後の茄の 生育,開花および結果試験成鎖 31 1月 19日播桂.EV.柾中生橘貢. 2月 19日収棺. 3月 19日定植.6本平均値. 低下 し,落哲,落花が多か った と思われ る。特に加温 した
1
区の落花率が大 きい。 無障子区(
7
,8
,9
根
)のIL6は育苗 中の植物体 の生育が遅 く,開花,着花 も後れた。Ⅰ
Ⅴ.
考
案
琉球に おけ る 果菜類育苗の必要性 は(
1
)
輪作関係 を合理化 し,圃場使用期間 を短 縮 し,(2)
早期出荷することに よ り単価 の高い時期 に 出荷 することに大 きな 目的が あるO しか るに現状 では各農家無計画に天然状態下の最適期に播種 し,ず るず る秋 ま で収穫 している。 輪作体系を確立 し, 果菜類は 60-70 日百番 の大苗 を育て, その 間他の就業類に よる圃場の使用期間 を長 くし, また栄養生産 力の落 ちる冬瓜,茄, 捕爪
,糸瓜等は早期に収穫 を打切 って,後作 の葉菜類 を早 くとり入れ,狭小 な圃場 を有 刺に利用 するよ う経営 を改善する必要がある。 また 現在果菜類 のは しりの出 る4,5
月には単価 は極めて高 く, 6
月中下旬 に至 って急激 に下落す る状態 であ る。那覇在 の 琉球農連市場におけ る 1958年度の果菜類の単価 の変動は第 2図の通 りであ る。 この よ うな価格の変動は毎年繰 り返 されてお り,12,1,2月にかけて温床育鞘 する ことに よ り,4
,5
月の出荷が多 くな り,は しりがあま り高 くな らず, また6
月に単価 が急激に 下落することも防げるのである。 那覇におけ る 12,1,2,3
月の平均気温はそれぞれ 17.7,16.1,16.0,17.7oCと な ってお り,果菜類の発芽お よび生育に は 低温にす ぎるO それ故 12,1 月よ り育苗 を開始する場合には播種床 では醸熟物 を踏込み, ガ ラスまたは ビニール障子 を覆い,32 友 寄 長 重 /4 /3 /2 // /.265一/♂17a
9
-一
----か七ゆうlr与やり ㌔ ㌔ < l\
\
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、
ヽ
\
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一
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- ..へ せ き∫
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ノ / メl∫ I.
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.
.
∼
≠
ノ一しI
I
/
ヽヽヽ 一一ヽ 第2図 琉球農連市場 におけ る 0.6】くg当 り胡爪, 南JE,丁■'
f
l
T
t
の
卸 Jlr.I: (1958年度) 第3図 琉球農連市場におけ る0.6kg当 り糸瓜, 冬爪,茄 の卸植 (1958年度) 第4表 那覇の気象 (琉球気象台資料 より) 月 平 均 気 温o
C
平 均 最 高 気 温 // 平 均 最 低 気 温 〝 地 面 温 度 〝 地中温度 (0.5M)〟 日 照 時 数 暴 風 日 数 10m/S 降 水 総 量 mm 4 56
J 2i7丁 一読 rT 妄61.1i 23.9 126.3 29.2 14.7 . 17.7I
20.3 :23.6 17.8 i 21.9 ; 108.1 ; 98.0 ≡124.0 1ミ了 .ミ.:1. 1∴: 20.7 150.1 6 157 _ 二∴二
_L
二_ ニ ー 平 均 最 高 気 温 〝 平 均 最 低 気 温〝
地 面 温 度〝
地中温度(
0.5M)〟 日 照 時 数 30.9 25.0 30 .2 29 .3 247 暴 風 日 数 10m
/
s
l 6 降 水 総 量 mm i 2 66 12
9.9 ≡ 27.22
3 .92
8 .32
8 .7 2 16 7 183 25・5 ; 28・3 24.1 26.5 162 5 253 1 2 17,7 20.9 14.8 17.2 20.I 118 13 105 7 27.9 31.2 25.1 30.8 29.1 276 4 269 188 411'・ 22.0 25 .2 18 .2 統 計 iF 1881-1940 // // 23 .0 I1924-1938 23.5 200 8 104 2142 // 1906-1936 1910-1940 1 8 8 1 - 1940冬期 における茄 の保温,加温育苗 の研究 と 琉球におけ る果菜頓育苗 の必要性 の考案 第5表 果菜類の生育適温 (昼夜平均) 槌… _竺 _L生育適温
l
≡ 穐 ;至育撃眉 i
F
眉な
す
と うが ん
22-281しろ う
か ぼ ち ゃ !
20-221ヒ ー マ
20-22 22-27 33夜間は臥等 で被覆 して保温 す るこ
とが望 ま しい。 トマ ト,茄等 では花
芽分化後 は 夜間温度 が 低い方が花
数,着果率が よ く,塁 間は高温 に保
ち,探聞は天然状態下 で冷却する方
が硬化 された良い苗 ができ,定植後
の活蒼,着果に も好結果 をもた らす もの と考 え られ る。 トマ トでは発芽後
30日, ナ
ス 35-40日目で花芽分化が始 まるとされている。 また瓜類 で も夜冷育苗が よい とさ
れ, メロ ンでは昼間
30oC内外,夜間
20oC内外が よい とされてい る。 それで第
2回
移植床以後は醸熱材料 を踏込み昼間はできるだけ高温 に保 ち,夜間は障子 を取 り去 り
冷却 した方が よい と考 え られ る。 あるいは経済的な面 も考慮 し,露地 で藁に よる床土
絶縁 と防風に よ り育幽 して も良い結果が得 られ ると考 え られ る. この場合 にはやは り
寒冷な 日中は ビニールで穫 うた方が有利 と考 え られ る. 日本並 に胡瓜
70日,南瓜
6
0
日, トマ ト
70日,茄
8
5 日育苗 して大酉 を定植 するもの とすれば,胡瓜
4
回移植,
南瓜, トマ ト,茄は
3回移植 して定植
10日前にず ら し, または根廻 しする必要があ
る。
定植 は最低気温
10oC以上,最低地温
14-15oC を下 らぬ よ うになれば先ず大丈夫
といえる。故 に沖縄 ではいつ定植 して も枯れ る恐れはない といえ よ う。 しか し各果菜
類はおのおの生育適温があ り
, 2月か ら3月にかけての定植 では各苗 を ビニールで被
穫 し,保温 した方が有利 であるO
琉球各地の月別平均気温は次の通 りであ る。
第6表 琉球各地の平均気温 (琉球気象台資料)八重山
■1
8
.
0
1
17
.
8
i
1
8
南
大
東
島1
1
7
.
6
1
1
7
.
8
1
1
9
1
71
2
2
20
7
0
70
2
0
722
27
7
7 . 2 22
. 2 2つん
■ 81
-2
11 242
42
095
7 /b7
, 22つー
・ 4 CitIFハ
統計年 1938-1955≡
;
二
三
L
:
≡
:
三
三
;
;
冒
沖縄本 島中北部 の気温は那覇 よ りやや低 く,宮古,八重 山,南大東 では幾分高 目に
な ってい る。 しか しこれ等の群 島で も冬の育苗 では少な くとも冷床 に よる保温育苗 す
る方が有利 と考 え られ る。
34 友 寄 長 重
Ⅴ. 摘
要
1
.
「
琉球 では果菜類 を保温,加温育苗 する必要はない」 といわれてい る。それ で筆
者 は茄 の育苗試験に よ り,果菜類の保温,加温に よる早熟栽培の有利性 を見出 し,戟
培法改善 の普及 のために資 したい。
2. 果菜類育苗の主 目的は (1)輪作関係 を合理化 し,果菜類による閉場の使用期
間 を短縮 し,狭小 な土地 を集約 に利用 し
,(2)単価の高い 4
,5月に出荷することに
ある。
3
.
茄育苗試験は琉球大学農学 ビル前 で行 なわれた。長 さ
7
2.
7c
m.
,巾
4
5
.
5c
m
リ
深 さ
4
5
.
5c
m
のコ ンク リー ト製小
板 9
個 を使用 した。
4. 播種床では, 9つの梶 をガラス障子 と玖被覆処理に基ずいて 3組 と,床土下処
理法に基 ずいて
3
群 に分けた。
3
組の処理は次の通 りに した。第
1
組
(
A,B,C
稚)- -
ガラス障子 を用い, 夜
間は古肌 を被覆 した。第
2
組
(
D,E,F
糎)-
ガ ラス障子 のみを用いた。 第
3
組
(
G,H,Ⅰ
)
-
--
1
無障子 に した。
3群の処理は次の通 りに した。第 1群 (
A,D,G 枢)-
醸熱材料 を踏込んだ。
第
2
群
(
B,E,H
枢)- 凍 土下に厚 さ
3c
m
の稲藁 を置 き,太陽熱が床土下に移
行 するの を防 ぐよ うに した.第
3
群
(
C,F,I
梅)-
無処理に した。
5
.
茄 品種 中生橘真の種子 を
1
9
5
7
年1
月
1
9
日に播いた
。 2
月
1
9
日に草丈お よび
生体重 を測定 した。
6. 仮植床では同様 に 3組 と3群に分けて処理 したが,組のガラス障子の処理 を次
の通 りに した。第
1粗 (
1
,2
,3
梶)-
ガ ラス障子 を昼夜被覆 し,昼夜比較的高温
を保つ よ うに した。第
2組 (
4,5,6
梶
)-
昼 間だけ障子 を用い,夜冷育苗 を目的
たO
各移植床 に播種床各姫か ら
2
本 ずつ計
1
8
本 を植 え
, 1
カ月後の生体重 を測定 した。
加 うるに
,A
拒お よびそれ と同様 に育苗 された苗
6
本 ずつを各移植床 に 仮植 し
, 1
カ月後 の
3
月
1
9
日に定植 し
, 5
月
1
3
日までの着花数お よび着果数 を観察 したQ総 て
の実験 は乱塊法に よ り排 列 した。
7
.
統計処理の結果,播種床,移移床 において,組間,級間の温度お よび苗の生育
に非常に有意 な差があ った。温度 (
午前
1
0
時半測定の
1
カ月間平均地温) と蘭 の革
冬期 にお け る加 の保 温,加 温育苗 の研 究 と 琉球 におけ る果菜 類育 辞 の必 要性 の考 察 35 丈の間に明 らかにIEの相関が認め られた
(
r
-+0.733)(第 1,2表お よび 第1図参照)
0
8
.
定植後 の調査に よる と,夜冷育苗に よ り育て られた ものが昼夜高温区の もの よ り,着花率お よび着果率において良好 と考 え られ る。9・
結論 と して沖縄 で冬期育苗の早熟栽培 では,播種床は醸熟物 を踏込み,障子 と 夜間被覆 を用い,移植床 では昼間は高温 を保つ よ うに し,夜間は冷却 した方が良い と 思われ る。1
0.
宮古,八重山では, これ等諸島の月別平均気温 と果菜類の生育適温 を考慮 する と少な くとも冷床育苗 することが有利 と思われ る。l
l
.
単価 の高い4
,5
月に出荷 し,土地 を集約に使用 するためには1
2
,1
月か ら育 苗 を開始 し,果菜の種類に よ り6
0
-8
5
日間育苗 す る必要がある。 参 考 文 献 1. 藤井健雄(1955):疏菜 園芸学総論 150-206. 2. 藤井縦雄 ・清水 茂 (1954): 疏 菓園芸新説 95-102. 3.熊 沢三郎 (1958):疏莞園芸総論,127-148.4.
琉 球気象台気象観測資料 , 5.琉球鹿連市場疏菜類卸値記録簿 (1958). Summaryl.Itissaidthatltisnotnecessarytoraiseseedlingsofsolanaceousandcucur -bitaceousvegetablesin thecoldframeorin thehotbedin the Ryukyus. Thisidea isanobstacletotheimprovementofRyukuysagriculture・ Thisreportaimstoprove thatitisbeneficialtoraiseseedlingsofthesevegetablesin thehotbed orin thecold frameinwinter,through studiesoftheeggplant.
2.Themain purposesofraisingseedlingsofthevegetablesin the Ryukyusare (1)tointensifytheuseofland,byarationalrotationsystem andbyshorteningthe periodduringwhich thevegetablesoccupyland,and (2) to marketthem in April andMaywhentheunitpricesofthesevegetablesarehigh, Theunitpricesofthem areextraordinarilyhighintheearlymarket,butdroprapidlyin June.
3. ThestudieswereconductedatUniversityofthe Ryukyus,using ninesmall concreteframes,72.7cm.inlength,45.5cm.inwi dth,and45.5cm.indepth.
4. Assowingbeds,thenineframesweredlVidedintothreeclassesin accordance w
iththesash andcoverused,andintothreegroupsinaccordancewith thesourceof heat.
Theclassesoftreatmentsconsistedof:Class1 (framesA,B,良 C)一frameswith glass-sashandoldmattingcoveratnight; Class2(framesD,E,皮 F)-frameswith onlyglass-sash:andClass3(framesG,H,&Ⅰ)-frameswithoutsash andcover.
36 友 寄 長 重
Thegroupsoftreatmentsconsistedor:Group1(framesA,D
,
良G)-manureheated hotbeds;Group2(framesI】,E,良 H)cold framesin which soilforplantbedwas placedon3cm.ofstraw,sothatradiantheatmigh t be stored in the bedding soil
,
preventingitscscape tothesoilunderneath,andGroup3(framesC.F.& I)-untreated coldframes.
5. Eggplantseeds,variety"Nakate-kitshin日,weresownonJanuary 19,1957.0n February19,Seedlingsweremeasuredastoheightandweight,andweretransplanted inthesamenineframes-twoseedlingsfrom each frame,a totalof18 plants,plus6 Seedlingswhichwereraisedinthesameconditionasthosein frameA,weretransplanted in eachtransplantingbed. OnMarch 19,theaverageweightofthe2Seedlingsraised inacombinationoftreatmentsin the sowing and transplanting beds,a totalof81 combinationsweremeasured.Andthe6seedlingsfrom each frame,atotalof54plants weretransplantedtotheexperimentalfarm. ThedatahadbeencollecteduptoMay 13.Alltestsweremadein randamizedblocks.
6. 0n thetransplantingbedsthesasheswereusedasfollows:Class1(frames1, 2,&3)-thesasheswereuseddayand nigh t to continuehigh temperature;Class2 (4,5,良 6)-thesasheswereused onlyin the daytime,to alternate high and low temperaturesbetweendayandnigh t;andClass3(frames7,8,& 9)-nosasheswere used. Thetransplantlngbedswereheat-treatedlikethecorrespondingsowingbeds.
7・ Accordindtostatisticalanalys
t
s,in bothsow∫ngandtransplantlngbeds,there werehigh lyslgnifiCantdifferencesamongtheclassesand among the groupsoftreat一 meれtswithrespectstotemperatureandthegrowth ofplants.Therewashighcorrela -tionbetweentemperatureandthegrowthofplants. A summarizeddataattheendof raislngSeedlingsfortwomontllSareaSfollows.Table: Theaverageweightoftwoseedlingsraisedincombination oftreatmentsin thesowingandtransplantingbeds・
1
.
S
a
s
h dayni
gh
t A-1 11.1gB
-
2
3.7 C-3 2.4 SowingbedtreatmentA.Sash& 。。verl B.Sash !lC.Not,。atment Transplantingbedtreatment
&IE2.SashdaytimeF3.Notreatment D-I 7.3
E
-
5
2.3 F-6 iIZ: 5.7 3.7 G-7 ilS!H-
8
0.3 i-9 Average 0.3 1,
4
0.7 1 2.64 8・ Accordingtothedataderivedfrom theplantstransplantedontheexperime n-talfarm,itisbene占cialforthesettingofflowersandfruitsofeggplants,toalternate temperaturesofdayandnightinthetransplantingbeds.冬期 におけ る加 の保温,加温育砧 の研 究 と 琉球 におけ る果 菜類育苗 の必要性 の考察
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9. ThestudiesindicatethatitisbeneBcialforgrowersofthe vegetables,when theystartin winter,toraiseseedlingsin thehotbed.Itisconsideredthatitisbetter forsettingfruitsofsolanaciousplanttoraiseseedlingsunderalternating temperatures betweendayandnigh tafterinitiating凸owerbuds. Itisalsoapplicabletothecucur -bitaceousfruits.
10, InMiyakoandYaeyama,itisconsideredthrough thestudiesOftemperature oftheseislandsand the optimum temperatures for the growth ofsolanaceous and cucurbitaceousplantsthatitisbene丘Cialto raise the seedlings at least in the cold frame.
11・ InordertomarketthevegetablesinAprilandMay,andtoIntensifytheuse ofland,seedsofthesevegetableshavetobesown from DecembertoJanuary,andthe seedlingsmustbekeptinbedsfor60to85daysdependingonthekindsofvegetables.