鋼管・コンクリート複合構造高橋脚における温度ひび割れ対策について
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(2) V-585. らず排水管設置部にひび割れ発生が予想された.橋 温 軸および橋軸直角方向の表面部には中庸熱セメント 使用の効果が認められ,断面内部ではいずれの条件 でもひび割れ発生の可能性は低かった.また,高炉 B種セメントで中庸熱と同等の効果を得るためには 3. 30kg/m 程度以上のセメント量低減が必要であるこ とが認められた.本施工にあたっては,以上より効. 筋を配置し,ひび割れ幅の抑制を行うものとした.. 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0%. A B C D A B C D A B C D I cr<1.2 10.0% 21.5% 92.3% 1.6% 10.0% 13.1% 74.4% 1.1% 29.2% 41.5% 76.9% 2.6%. ひび割れ発生部位. 図−3 セメント種類・部位による温度ひび割れ発生確率の違い. 50. 施工結果と事後解析結果との比較. 図−4は,2月打設時のコンクリート最高温度の. 2リフトT1 NODE2505. ける最高温度は,事前解析の設定条件のうち中詰め. ℃. ︵. 鋼管中空部. ︶. よってほぼ推定できた.鋼管の中空部温度は中詰め. 0. 1リフト打設完了 2000/9/8 13:00. 2000/12/10 0:00. 2000/12/20 0:00. 2000/12/30 0:00. 2001/1/9 0:00 2001/1/19 0:00. 図−4 事後解析による最高温度実測値と解析値との比較 2月(基準) 先行打設 後行一括 打設後 後行3分割 打設後 B. 2.5 2.0 1.5 1.0. 0.0. 法の変更による効果を検討した.図−5は,中詰め. G. 鋼管 中詰め No.1. H. 3.0. F. C. D. 最 小 温 度 ひ び 割 れ 指 数 I c r. 3.5. 鋼管 中詰め No.2 I. 鋼管 中詰め No.3. 後行一括 打設前 後行3分割 打設前 A E. 4.0. 0.5. を従来の施工通り先行して打設する方法(以下,先. 2000/11/30 0:00. 日 時. に,最大 0.2mm 程度のひび割れが発生したが,ひび. 温度ひび割れに対する中詰めの有無および打設方. 5リフト打設完了 12/11 15:30. -10. 2000/11/20 0:00. コーナー面,鋼管が配置されかぶりの薄くなる部分. 鋼管中詰めコンクリートの影響. 3LF管中. 4リフト打設完了 12/8 15:30 3リフト打設完了 12/5 15:30. 3.2. 2LF管中 NODE3596. 鋼管中詰め部. 20 10. めの有無が関係していると考えられる.. 外気温 NODE3038. 30. のない鋼管の中空部温度を実測値に近づけることに. 内部拘束応力による温度ひび割れと考えられ,中詰. 4リフトT7 NODE2509. 2リフト打設完了 11/30 15:30. 実測値と事後解析値との比較を示す.各リフトにお. したがって,第1,2リフトに生じたひび割れは,. 3リフトT4 NODE2507. 40 温 度. 割れ幅の拡大は認められていない.. A B C D 7.7% 31.5% 66.7% 5.2%. A:橋軸方向排水管設置位置の東側面,B:橋軸直角方向の北面,C:A面の排水管設置切欠き部,D:コンクリート内部. 3.1. リフトの排水管設置部,および橋軸・橋軸直角方向・. 高炉B種8月打設 セメント量−30kg/m3. 70.0%. 60. 熱効果が認められる.また,中詰めのある第1,2. 高炉B種8月打設. 80.0%. 3.施工結果. 部温度に比べて低く,橋脚コンクリートに対する放. 中庸熱2月打設. 90.0%. 果とコストや材料の入手等に配慮して中庸熱セメン トを用いるとともに,排水管設置部周辺には補強鉄. 中庸熱8月打設. 100.0%. ひ 度び ひ び割 れ 割発 れ 指生 確 数率 I c 2 5 r % の 出以 上 現の 率. 鋼管 中詰め No.4. 8月(基準) 先行打設 後行一括 打設後 後行3分割 打設後 後行4分割 打設後. 後行一括 打設前 後行3分割 打設前 後行4分割 打設前. 4.0. 2月打設 3.5 最 小 3.0 温 度 ひ 2.5 び 割 2.0 れ 指 1.5 数 I c 1.0 r. 8月打設. 0.5 内 部 表 面 内 部 0.0 表 面 A-2 B-2 C-2 D-2 E-2 F-2 G-2 H-2 I-2 A-2 B-2 C-2 D-2 E-2 F-2 G-2 H-2 I-2 橋脚断面部位 橋脚断面部位. 図−5 温度ひび割れ制御への中詰め打設方法の影響. 行打設という.)と後打ちする方法(以下,後行打設という.)における最小温度ひび割れ指数を,第2リフ ト橋脚断面の部位毎(表面,内部)に,中詰めの打設前後および打設回数で比較して示す. 解析の結果,後行打設の最小温度ひび割れ指数は,先行打設に比べて中詰め打設前に大きく,打設後には 大きい部位と小さい部位が発生している.ひび割れ発生には中詰めの寄与が明らかとなった.また,中詰め の後行打設は,打設前には一定の効果が期待できるが,打設後,橋脚コンクリート断面内部に及ぶひび割れ 発生の恐れがある場合も認められ,打設方法の検討を十分に行うことが必要と考えられる. 4.あとがき 鋼管・コンクリート複合構造高橋脚における温度ひび割れ対策について検討を実施した.その結果,橋脚コ ンクリート断面に配置される鋼管が有効な対策を与えてくれる可能性が認められた.本構造の高橋脚は今後施 工事例の増加が見込まれている.今後はより効果的な対策立案のため,施工データの蓄積を進める予定である. 謝. 辞:本検討にあたっては,日本道路公団中部支社「コンクリート構造物の品質管理に関する検討会」にてご指導を頂いた. 岐阜大小柳名誉教授,名古屋大田辺教授,名古屋工大梅原教授をはじめ委員の方々に深謝申し上げます. 参考文献:1)例えば,小林 勝,加藤敏明:ハイブリッド・スリップフォーム工法の最近の展開,セメントコンクリートNo.628,JUN,1999. -1171-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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