• 検索結果がありません。

ヒト悪性腫瘍関連抗原遺伝子の発現解析

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "ヒト悪性腫瘍関連抗原遺伝子の発現解析"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

免疫細胞検査室¹,消化器外科²

岡田真一¹,高源ゆみ¹,杉村英一¹,古川隆二¹,有賀 淳²

PCR法による

ヒト悪性腫瘍関連抗原遺伝子の発現解析

(2)

近年、ヒト悪性腫瘍関連抗原の同定が急速に進み、

様々な抗原遺伝子の発現が解析されている。抗原 遺伝子の塩基配列を基にヒトHLA型に結合可能な 部位を合成したペプチドは、悪性腫瘍特異的免疫 応答を体内で誘導できる可能性が考えられており、

がんペプチドワクチンとしての臨床試験が実施さ れている。抗原遺伝子発現は均一ではないため、

個々の腫瘍に発現する抗原遺伝子を解析してワク チンを選択することが必要であり、今回我々はヒ ト悪性腫瘍における抗原遺伝子発現のスクリーニ ング法の開発を試みた。

目的

(3)

サンプルからの RNA 抽出方法

健常人末梢血単核細胞(PBMC)、ヒト胆嚢癌株(AG)、新鮮ヒト肝内胆管癌組織よりQIAGEN RNeasy Mini Kit を使用してRNAを抽出した。

1. 集めた細胞を2500rpm、5分間室温にて遠心する

2. 上清を捨てLysing Buffer 1ml を加え2500rpm、5分間室温にて遠心する

3. 上清を捨てPBS Buffer を5ml加え2500rpm、5分間室温にて遠心する

4. 上清を捨てbuffer RLT 1200㎕加えボルテックスする

5. サンプルを1.5mlエッペンチューブに移して12000rpm、3分間室温にて遠心する

6. 上清を新しいエッペンチューブに移す

7. 70%エタノール600㎕加えボルテックスし2000rpm室温にてスピンダウン

8. 2ml collection tube にのせたRNeasy mini columnに入れ10000rpm 1分間遠心する

9. collection tube内の濾液を捨てる

10. 残りのサンプルをRNeasy columnに入れ10000rpm 1分間遠心する

11. collection tube内の濾液を捨てる

12. buffer RW1 700㎕をRNeasy columnに加え10000rpm 1分間遠心する

13. 新しい2ml collection tubeにRNeasy mini columnを移す

14. buffer RPE 500㎕をRNeasy column加え10000rpm 1分間遠心する

15. collection tube内の濾液を捨てる

16. buffer RPE 500㎕をRNeasy column加える12000rpm 2分間遠心する

17. 新しいエッペンチューブにRNeasy columnを移す

18. RNase free water 50㎕をメンブレンに添加し1分間静置する

19. 10000rpm 1分間遠心する。RNAが抽出される

(4)

表 QIAGEN OneStep RT-PCRの反応成分 1 マスターミックスを表に従って調製する

腫瘍関連抗原のプライマーに DEPDC1 及び LY6K(URLC10) 、コントロールのプラ イマーに GAPDH 及び ACTB を使用した。

PCR プロトコール( 1 )

成分 容量/反応

マスターミックス

RNaseフリー水 適量

5x QIAGEN OneStep RT-PCR Buffer 10.0 μl

dNTP Mix 2.0 μl

プライマーF 1.0 μM

プライマーR 1.0 μM

QIAGEN OneStep RT-PCR Enzyme Mix 2.0 μl

RNAテンプレート 50ng/μl

トータル容量 50.0 μl

(5)

2 マスターミックスを十分に混ぜ、 PCR チューブに適量分注する 3 RNA テンプレートを各 PCR チューブに添加する。

4 サーマルサイクラーを次のようにプログラムする 50℃ 30分

95℃ 15分

94℃ 30秒 56℃ 30秒 72℃ 1分

72℃ 10分 5 電気泳動する

PCRプロトコール(2)

X40サイクル

(6)

GAPDH LY6K ACTB DEPDC1

健常人末梢血単核細胞(PBMC)

健常人末梢血単核細胞(PBMC)における癌抗原の発現状況

100bp 300bp 1000bp 2000bp

GAPDH, ACTB: ハウスキーピング遺伝子で多くの組織 や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であり、実 験の陽性コントロールとして使用される。

DEPDC1: DEP domain containing 1

LY6K:Lymphocyte antigen 6 complex locus K

元来 DEPDC1, LY6K は胆道腫瘍、肺癌

膀胱癌、食道癌などに発現している癌抗

原であり、健常人末梢血単核細胞には発

現していない。

(7)

ヒト胆嚢癌株(AG)における癌抗原の発現状況

ヒト胆嚢癌株 (AG)

DEPDC1 GAPDH LY6K ACTB

100bp

300bp

1000bp

2000bp

(8)

新鮮ヒト肝内胆管癌 組織

DEPDC1 DEPDC1

GAPDH LY6K GAPDH LY6K ACTB

ACTB

新鮮ヒト肝内胆管癌組織における癌抗原の発現状況

症例 1 症例 2

2000bp 1000bp 300bp

100bp 100bp

300bp

2000bp

1000bp

(9)

結語

RT-PCR法にてヒト悪性腫瘍関連遺伝子 DEPDC1及びLY6Kの発現解析が可能で

あった。今後、ペプチドワクチン対象

抗原(現在10種類)の発現をスクリー

ニングする検査法を実用化することに

より、個々の患者に最適なワクチンの

選択が可能となると期待される。

参照

関連したドキュメント

心係数指環の自己同型について 18 国士館大・工 関ロ 勝右 (Ka tsus uke Sekiguchi) Dihedral defect group をもつ integral block に属する p-adic lattice

(G1、G2 及び G3)のものを扱い、NENs のうち低分化型神経内分泌腫瘍(神経内分泌癌 ; neuroendocrine carcinoma; NEC(G3)

心嚢ドレーン管理関連 皮膚損傷に係る薬剤投与関連 透析管理関連 循環器関連 胸腔ドレーン管理関連 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

○  発生状況及び原因に関する調査、民間の団体等との緊密な連携の確保等、環境教育 の推進、普及啓発、海岸漂着物対策の推進に関する施策を講じるよう努める(同法第 22

遮蔽設計及び換気設計により免震重要棟内緊急時対策所及び 5 号炉原子炉建屋内緊 急時対策所の居住性については, 「実用発電用原子炉に係る重大事故等時の制御室及 び

「知的財産権税関保護条例」第 3 条に、 「税関は、関連法律及び本条例の規定に基

当該発電用原子炉施設において常時使用さ れる発電機及び非常用電源設備から発電用

2020 年度柏崎刈羽原子力発電所及び 2021