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平成26年度第2回地域包括支援センター運営協議会議事録

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(1)

平成26年度 第2回地域包括支援センター運営協議会 議事録

1 開催日時 平成26年9月11日(木)午後6時30分∼8時21分

2 開催場所 北とぴあ スカイホール

3 議 題

(1)北区地域包括支援センターの職員に係る基準を定める条例(案)について

(2)指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条例及び条例施行規則について (3)指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条例施行要領の制定について

4 その他

(1)介護保険法の改正に伴う介護予防・日常生活支援総合事業について

5 出席者 川村匡由会長 河村雅明副会長 金澤喜美委員 大久保由紀委員 矢 高明委員 石山麗子委員 室 岳男委員 石井佐和子委員 金子浩之委員 林 慶照委員 阿部 勇委員 吉田清子委員 東 順子委員

6 議事

【高齢福祉課長】 皆様、こんばんは。高齢福祉課長でございます。

本日はお忙しい中、お集まりくださいまして、誠にありがとうございます。

定刻となりましたので、まだ、おいでになっていない委員の方も後ほどご出席いただけ るということでございますので、始めさせていただきます。

本日の運営協議会をお諮りいただきたい議題が3点、ご報告の事項が1点ございます。 資料につきましては、あらかじめお送りしてございます資料をご準備願います。もし、 ないようでしたら、お申し付けください。

それでは、恐縮ですが、簡単に資料のご確認をお願いいたします。

(2)

第2回地域包括支援センター運営協議会次第と表記されているA4縦のペーパーが1部で ございます。

次に、資料1、東京都北区地域包括支援センター職員に係る基準及び当該職員の員数等 を定める条例、資料1と右肩についているものでございます。

次に、右肩に資料2とございます、指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条 例及び条例施行規則についてというものでございます。

続きまして、別紙と右肩にございます。東京都北区指定介護予防支援等の事業の人員及 び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基 準を定める条例(案)というものでございます。

それから、資料3、指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条例施行要領の制 定についてでございます。

それから、資料番号は付いてございませんが、資料2と資料3の別添資料という一とじ になったものでございます。

それから、机上配付させていただいた資料が2部ございます。

一つ目が、介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン案(概要)となっているもの でございます。

もう一つ、東京都北区地域包括支援センターの職員に係る基準及び当該職員の員数等を 定める条例についてと題している資料でございます。

そして、もう一つ、資料ではございませんが、地域支援事業へのご意見についてとなっ ておりますA4のペーパーが1枚ございます。

こちらですが、始まる前に大変恐縮ですが、高齢福祉課アドレスと書いてございます中 ほどのアルファベットの表記の部分の、一番初めが大文字の「K」となっているところが ございます。このところを、大変恐縮ですが、小文字の「k」に直していただけますでし ょうか。パソコンが優秀なものですから、勝手に大きくしたということで、小文字の 「k」でお願いいたします。

以上でございます。足りない資料がございませんでしょうか。

足りない資料がございましたら、いつでも、途中でお気づきになりました場合も含めま して、遠慮なくお申し付けくださいませ。

(3)

なお、半数以上のご出席をいただいておりますので、本日の協議会の成立をご報告させ ていただきます。

それでは、議題に入らせていただきます。ここからは、会長に議事進行をお願いいたし ます。会長、よろしくお願いいたします。

【会長】 皆様、こんばんは。大分涼しくなりましたね。私は、半袖でちょっと肌寒いか なと思っています。

エアコンは入っていないかと思いますが、引き続き、なお、クールビズだそうですので、 今日は特別涼しいですけれども、それだけに予定の議題三つ、滞りなく意見交換できれば と思います。

それでは、議題の1、北区地域包括支援センターの職員に係る基準を定める条例案につ いて、資料1。

これについて、まず、事務局でご説明をいただきたいと思います。 【高齢福祉課長】 それでは、改めて高齢福祉課長でございます。

机上に配付させていただきました資料、東京都北区地域包括支援センターの職員に係る 基準及び当該職員の員数等を定める条例についてという1枚のペーパーもご一緒にご覧に なっていただきたいと思います。

こちらの部分でございます。

前回、5月30日に行われました第1回の運営協議会の中で、東京都北区地域包括支援 センターの人員及び運営に関する基準を定める条例(仮称)の制定についてということで、 皆様にお諮りさせていただいた部分でございます。

こちらにつきまして、改正の内容でございますが、地域の自主性及び自主性を高めるた めの改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律におきまして介護保険法の一部 が改正されまして、地域包括支援センターの職員に係る基準、また、当該職員の員数に関 する事項等の規定を条例で定めることとされました。それに従いまして、今回、その条例 の案をお示しいたしました。

まず、資料1をご覧になっていただきたいと思います。 第1条、要旨でございます。

この条例は、介護保険法第115条の46第4項の規定に基づき、地域包括支援センタ ーの職員に係る基準及び当該職員の員数等を定めるものとするものでございます。

(4)

この条例において使用する用語は、法において使用する用語の例によると規定しており ます。

第3条、職員及び当該職員の員数でございます。

一つの地域包括支援センターが担当する区域における第1号被保険者の数がおおむね3, 000人以上6,000人未満ごとに置くべき専らその職務に従事する常勤の職員は、次 の各号に掲げるとおりとし、その員数は、当該各号に定めるとおりとする。

(1)保健師その他これに準ずる者、一人、(2)、社会福祉士その他これに準ずる者、 一人、(3)、主任介護支援専門員その他これに準ずる者、一人。

2項としまして、下の表にございますとおり、第1号被保険者の数が少ない場合の規定 をしてございます。

すみません。ここで資料の訂正をお願いしたいと思います。

表の右の一番下、おおむね2,000人以上3,000人未満の人員基準のところでご ざいますが、「専らその職務に従事する常勤の第1項第1号に掲げるもの一人及び専らそ の職務に従事する常勤の動向第2号」とございます「動向」でございますが、この「動 向」と書いてある漢字の部分を、「同項」に訂正をお願いいたします。大変申し訳ござい ません。

続きまして、第4条、自立支援でございます。

地域包括支援センターは、前条第1項に掲げる職員が協働して包括的支援事業を実施す ることにより、各被保険者の心身の状況、その置かれている環境等に応じて、法第24条 第2項に規定する介護給付等対象サービスその他の保健医療サービス又は福祉サービス、 権利擁護のための必要な援助等を利用できるように導き、各被保険者が可能な限り住み慣 れた地域において自立した日常生活を営むことができるようにしなければならない。

第5条、運営でございます。

地域包括支援センターは、地域包括支援センター運営協議会(第14条に規定する北区 介護保険運営協議会に設置する北区地域包括支援センター運営協議会をいう。)の意見を 踏まえて、適切かつ中立な運営を確保するものとする。

付則でございます。

この条例は、平成27年4月1日から施行するものというものでございます。

(5)

1、制定する条例名。今、ご説明した条例でございます。 2、条例案文でございます。

こちらにつきましては、下の※ 印にございますとおり、区の法務担当と調整させていた だきながら、確定は12月ごろを予定してございます。

それから、国が示してございます区の独自基準につきましては、ございません。 4番目、パブリックコメントでございます。

これも前回の運営協議会の中でご報告させていただきましたとおり、実施は予定してご ざいません。

このたびの条例につきましては、厚生労働省令で定められている基準を区条例に定めて いるものでございまして、独自基準はないというところ、また、本協議会におきましてご 意見をお聞きしておりますので、パブリックコメントにつきましては実施しないというこ とで考えてございます。

私からの説明は、以上でございます。 【会長】 ありがとうございました。

議題(1)の北区地域包括支援センターの職員に係る基準を定める条例(案)について ということで、資料1、及びそれに関連する本日配付の資料をもとにご説明いただきまし た。

これについては、何かご意見・ご質問、あるいは現場での特に北区の様子、国はこう言 っているけれども、北区はどうなのかということが一番大事なことだと思うのです。

いかがでしょうか。

【副会長】 この人数の制限ですけれども、多分、区域によっては、3,000人から6, 000人を超えている区域がありますよね。その場合に、それは全ての職種を一人ずつ増 やすのでは、多分無理だと思うのですけれども、その場合、6,000人を超えたところ で、それぞれ1,000人未満とか、1,000人から2,000人と書いてありますけ れども、その基準を超えたようにするという意味でしょうか。それとも、一人ずつでその まま押し切るということでしょうか。

【高齢福祉課長】 現状、15カ所の高齢者あんしんセンターがございます。既にもう6, 000人という高齢者人数を超えているところが既に3カ所ございます。

(6)

そういう点では、現在の区切りが、一部ちょっとやりづらい部分、不適合な部分がござ いますが、その15カ所の区域というのは、非常に区のその地域性にマッチした部分があ るのかなと思います。

そういった中で、人数が増えた部分につきましては、現在、高齢者あんしんセンターの 出張窓口等も、試行ではございますが設けてございますので、アウトリーチという方法も 含めまして、高齢者あんしんセンターの働きぶりを見ながら、その辺は検討していきたい と考えてございます。

【副会長】 出張窓口ですね。それは、この中の条例に載せないということですか。 【高齢福祉課長】 こちらにつきましては、条例上には載せない形で進めてまいります。 【会長】 今、課長のご説明で、国が言っている人数、第1号被保険者、65歳以上の人 数で言っているわけですけれども、これだけではなくて、地域性が大事だと言われていま す。そのとおりです。

もう一つ大事なことは、やはり一人一人のニーズです。ニーズによって、人数だけでは ないということだったと思うのです。

だから、そういう意味で柔軟に、現場の従業者の状況を踏まえながら、北区ならではの 柔軟な対応というのを、国のこういう基本的なところを押さえながらも、プラスアルファ で考えるべきところは考えるということが大事かと思うのです。

○ ○ 委員、どうですか。現場のほうから、ぜひお願いします。 【委員】 ありがとうございます。

私は、地域包括ではなく、ケアマネジャーでございますけれども、現場から見ておりま して、来年度から、地域包括の担うべき事業というものが、大変大きなものが、しかも、 複数入ってまいります中で、この員数で実施可能なのかというところは、包括職員ではな い私も見ていて、本当に可能なのだろうか。あるいは、その包括職員の方がご納得になっ ているのだろうかというところが、ちょっと気になるところです。

ですので、ここを行うには、その員数を決めるということは、北区が、例えば30年ま でにいろいろなことを実施していかなければなりませんけれども、どこまでのことをいつ までにやろうと思っているのかという、そこが見えないと、その員数というものが適切な のかどうかということは、ちょっと考えにくいなと思いながら、ここを見ておりました。

(7)

いうとそうではなくて、制度そのものが変わりますし、独自基準を設けることを希望する 意見もあるかもしれないと考えれば、やはり地域包括の方々の意見を丁寧に吸い上げるプ ロセスであるとか、実際にサービスを受ける主体である地域住民に対しての説明であると か、意見を実際にここに、条例に反映できるかどうかは別として、どのような思いでいら っしゃるのかということをお聞きするというのは、地域包括ケアシステムのコンセプトで あり、実現可能かどうかは別として、どんな思いでいるのか、何に困っているのかという プロセスを大事にしていくということが重要なのではないかと思っております。

あともう一点、その員数を考える上で、前回、副会長がおっしゃった75歳以上で、医 療も介護もニーズが大変需要が高くなるということですので、年齢構成についても、その 地域の特性の中に入れて考えるということも重要なのだろうなと思います。ありがとうご ざいます。

【会長】 ただいまのご意見に、事務局で何かコメントをいただければと思います。 【高齢福祉課長】 ご意見をいただきましたとおり、決定していく中のプロセスは非常に 大事だと考えております。

また、その中で、あらゆる方面のご意見を伺った中で決めていく。大切なことだと思っ ています。

その点では、そういうところは認識しつつも、今回の制度改正の細かい部分のところの 検討が、まだ詳細に進んでおりません。例えば、どういったサービスができるのか。そう いったサービスを結びつけていく過程をどう作っていくのかというところも、私どもの認 識としまして、まだ、厚労省のガイドラインの域を出ていないところでございますので、 とりあえずは、まずはこの厚労省の省令に従った部分で、条例を制定させていただきたい と考えてございます。

これは、北区はあんしんセンターを運営する中で、先ほど申し上げました出張窓口だけ ではなくて、事務費の部分ですとか、非常勤の職員の部分といった部分での上乗せもさせ ていただいております。

今後、どういったサービスができるのかという調査もしていかなくてはならないと考え ておりますので、大変恐縮ですが、その部分は、そういった形でご理解をいただけたらと 考えてございます。

【会長】 ○ ○ 委員、よろしいですか。なお、ひっかかるものがあればぜひ。

(8)

地域包括運協だけではなくて、実際に実行していかれる地域包括支援センターの職員の納 得感とか、具体として何をしていくかという話し合いがとても大事だと思いますので、そ こを十分に丁寧にしていただいていると思うのですけれども、今後、本当に事業が多くな っていくので、そのあたりを、できれば丁寧にお願いしたいと思います。

【会長】 ありがとうございました。 では、○ ○ 委員。

【委員】 これは制度を今から変えるということですよね。今ある地域包括支援センター の職員の数というのはどうなのですか。足らないとか、多いとか、いろいろあると思うの ですけれども、それが一つと、現場の先ほど会長が言われたように、現場に携わっている 方のご意見も聞いて、増やしてほしいということがあるのかなという感じもするのです。 それはいかがでしょう。現在の職員の数はどうなのですか。

【高齢福祉課長】 ○ ○ 委員もいらっしゃいますので、その現場感は、前回もちょっとご 報告いただいたかなというところは思っています。

確かに、認知症が進んだ困難ケースとか、非常に難しいケースも増えてきているという 認識をしておりまして、その点では、数字的に人手不足がこうですという形では申し上げ られないのですが、厳しい状況がますます増えているのかなという認識はしてございます。

今ここで、そういった手当についてこうですということは申し上げられないのですが、 私どものほうで検討している部分もございまして、なかなかぱっと言えないところは申し 訳ないのですけれども、そういった部分も、どうにか区として支援ができないかという部 分は考えてございます。

【委員】 人数は、3,000人から6,000人までは、各1号から3号まで一人ずつ。 それから、1,000人未満は、各号の掲げる者が一人という、これは、厚労省が渡して きたわけでしょう。

その後の算定基準というか、どこから持ってきたのでしょう。いろいろなところを調べ て、これだけあれば大丈夫だろうということで、そういう人数を出してきたのかなという。 いかがなのでしょう。

(9)

ただ、先ほど申し上げたとおり、その地域性によっては、困難ケースが増えているとか、 高齢者が特に多いとか、そういった部分もございますので、その部分は、その区の独自政 策、北区の場合は、独自政策の中で、多少のご支援をさせていただいているところでござ います。

【委員】 区独自の基準はありませんと。だから、国のとおりに、上意下達の支援をやる という感じですね。それでは、現場が混乱するのではないですかね。

【高齢福祉課長】 確かに現場の混乱というご意見もあるのかと思います。

ただ、こちらの部分につきましては、最低の水準ということでご理解をいただいて、先 ほど申しました区の支援というのは、予算上の部分で条例とは別の部分で上乗せをさせて いただいている部分がございます。

事務員の非常勤職員の部分ですとか、そういうところを人数に応じてプラスアルファさ せていただいているところが現状でして、確かに明示できないところがございますけれど も、その部分の支援は、させていただいているということでございます。

【会長】 しっくりしないところはあるかもしれませんけれども、これは、原則3人とい うのは、オールジャパンで考えた国の方針なのです。

ただ、約1,700の市町村がありますから、その中には過疎地域もあるわけで、第1 号被保険者が200名、300名、あるいは100人ぐらいというところがある。それに もかかわらず三人というのはいかがなものかということで、地域性を考えて、一人でも、 場合によっては二人でもいいですよということなのです。

ただ、ここの部分も、先ほどの議論のように、第1号被保険者の人数だけでこの3職種 をどうかという原則論だけではなくて、地域性プラス対象者のニードによって柔軟に対応 しなくてはいけない。そのためには、そのプロセスがすごく大事だということを○ ○ 委員 は言われたわけです。

と同時に、実は、この第1号被保険者でも、要介護度、要支援度は、もう介護保険がス タートして14年経っているわけですから、当然重度化せざるを得ないわけですね。

だから、そこの部分を非常に注意しないといけないというのが副会長のご意見だという ことでお考えいただければと思います。

(10)

【副会長】 北区の場合は、狭い地域にたくさんの高齢者がいるというのは、全国の中で も有数の地域ですよね。

今まで、全国の基準を使っていたわけですけれども、そろそろ北区独自の方法を考えて もいい時期だと思うのです。長生き研でも、そういうところではもうちょっと検討しても らって、これから数年にわたって少しずつ変えていったほうが地域の混乱はないと思いま すけれども、もうそろそろそれを考え始める時期だと思いますし、多分、東京都内のよそ の地域でも北区を見ていると思います。

一番狭い地域で高齢化が進んでいる地域ですから、本当に何か検討し始めていいと思い ますので、ぜひこれから区のほうでも検討していただきたいと思うのです。これは私の意 見です。

【会長】 ありがとうございました。

それでは、○ ○ 委員のお名前も出ましたので、ぜひご発言いただければと思います。お 願いします。

【委員】 ありがとうございます。

今、課長からもお話がありましたように、北区の場合は、この3職種にプラスした見守 りコーディネーターを1名と、それから、相談専従ということで、それは非常勤職員なの ですけれども、その分の人材を頂いています。

見守りコーディネーターは、町会への支援であるおたがいさまネットワークとか、それ から今、サロン活動をやり始めていまして、サロン活動は、地域づくり・まちづくりのた めにサロン活動をやっていますので、それがあるいは町会・自治会への支援という形へも また返っていきますので、それのサロン活動も、見守りコーディネーターが行うというと ころで、それは多分、北区独自のところで、ある意味で、地域包括支援センターに地域福 祉活動も兼ね備えている。それは、北区独自のものだと思っています。

あとは、その職員の数からいうと、この3名を基本として、この後、またお話があるか と思いますが、指定介護予防支援事業所も指定を受けていますので、そちらのほうでの介 護報酬の収入がありますので、それで、法人それぞれ独自に上乗せをして、職員の採用を していますので。

(11)

この3職種をそろえた上で上乗せをして、法人として採用するという形で運営しておりま す。

これは、先ほど、お話もありましたけれども、それぞれの包括、それから、地域の特性 に応じて、柔軟にやっていいと言われておりますので、その辺のどういう職員を採用する かというのは、こちらでそのときに状況に応じて採用しているという形でやっております。

職員の数は、どれだけいればいいかと言われるとどれだけいても大変だなというのがあ るのですけれども、ただ、距離としては、ほぼ自転車で10分、15分であれば行ける距 離ではありますので、距離からすれば、この管轄エリアでいいのかなという気がします。

ただ、先ほどもお話がありましたように、大規模な団地には出張窓口を置いていますの で、やはりそのように外に置いておくというのがないと、そこにたくさんの方がいらっし ゃいますので、やはりそれは必要かなと思っていますので、それをどう地域包括の中で出 張窓口をどう使いこなしながら、利用者の方のニーズに応えていくかというところかなと 考えています。

ですので、いろいろとご心配をたくさんいただきまして、本当にありがたく思っており ますが、職員の採用は、このニーズだけでやっているわけではありません。それぞれの包 括が法人の考えに従って、職員の当然上乗せをさせていただきながら仕事をしているとい うところでやっておりますので。

ただ、これからまたお話があると思いますが、かなり改革の中で、かなりどうなってい くのかなというところもありますし、逆に相談の窓口というところでは、たくさんの相談 がこれから寄せられてくるのではないかというところもありまして、その水先案内を今後 していかなければいけないところに来るので、私たちとしても、どうなってしまうのかな という不安があるのは確かです。

以上です。ありがとうございました。 【会長】 ありがとうございました。

では、健康福祉課長。

(12)

そういうところですとか、今、長生き研などで、これから、高齢者あんしんセンターは どうしていくのか。厚労省のガイドラインも出たところで、検討しているところです。

そういう中で、北区の独自のところというのは、この条例ということではなくて、予算 対応、あるいはそういう計画の中で、十分に検討させていただきたい。それは、新しく総 合支援事業等の話もありますけれども、そういう中で、新しくあんしんセンターに事業役 割が加わってくるという中で、十分に検討させていただきたいと思っております。 【会長】 どうぞ。

【高齢福祉課長】 申し訳ありません。ご説明が足りない部分がございまして、今回の人 員の基準でございますが、これは、厚労省のほうで従うべき基準という、今、説明があっ た部分で、これは全国統一でこの人数にしろと、直接的に条例制定を拘束されるものでご ざいまして、この部分は変えられないという形でございます。

あとの予算措置ですとか、見守りコーディネーターといった部分につきましては、参酌 すべき基準という中で、含むべきものなのかもしれませんが、例えば、ガイドラインの中 では、生活支援コーディネーターという役割も新たに提案されておりますので、そういっ た部分は、これから動向を見ながら検討させていただきたいという部分でございます。

以上です。

【会長】 ありがとうございました。○ ○ 委員もうんうんとうなずいておられるから、北 区の状況もご理解いただけたかと思います。

他の委員で、この議題の1で、ご意見等があればと思いますが、よろしゅうございます か。

それでは、議題の(2)です。指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条例及 び条例施行規則について。これは資料の2に基づいて事務局のほうでご説明をお願いしま す。

【介護保険課長】 こちらは、介護保険課のほうから説明をさせていただきます。 (2)の指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条例及び条例施行規則につい てご説明いたします。

(13)

次に、条例施行規則名ですが、すみません、これは「条例施行規則」としか書いてなか ったので、「名」という字を追加させていただきたいと思います。

この名前については、ここにお示しのとおりの条例施行規則となります。

2の条例及び規則の振り分けについてということですが、次の4ページをご覧ください。 表にしてございますが、まず一番左側の列が、現在の省令の何条というものを示してお りまして、次の列は、今度できる区条例の何条という部分を示しています。一番左側の列 が、現在の省令の条を示しておりまして、次の省令の見出しを書いているという形になっ ています。区条例に予定している項目は、省令の第1条、趣旨、定義をそれぞれ第1条、 第2条に分けて、省令の第一条の2、基本方針を条例の第三条として規定する予定です。

区規則に予定している項目は、省令の第一条の趣旨、定義をそれぞれ第一条、第二条に 分けて規定するのは条例と同様です。

あとは、省令の第二条から第三十二条までを区規則第三条から第三十三条までに規定し ていくと考えてございます。

次の5ページをお願いいたします。

これが条例の案でございまして、第一条から第三条までは4ページの振り分け表で説明 させていただいたとおり省令から持ってきておりまして、第四条につきましては、次のペ ージ、6ページをご覧いただきまして、第四条につきましては、残りの部分については規 則で定めるとここで規定しています。

第五条については、条例の施行について必要な事項を規則で定めるという規定です。 第四条については、人員及び運営に関する基準をここで規則に委ねるとなっておりまし て、失礼いたしました。

それで、最後に、付則として27年4月1日から施行すると書いてございます。 ここを何で条例と規則に分けるのかということもあろうかと思いますが、逆に委員の皆 様のほうがお詳しいのではないかと思うのですが、地域密着型の条例も少し前に制定した ところでございますが、それも同じように基本的な考え方は、条例で示し、細かいところ を規則に委ねるという方式をとっておりますので、同じような形で、今回も分けていきた いと思っています。

次に、(3)指定介護予防支援の事業等に関する基準を定める条例施行要領の制定につ いてです。この(3)というのは、次第のところの(3)です。

(14)

7ページの資料3をお願いいたします。指定介護予防支援事業等に関する基準を定める 条例施行要領の制定についてです。

この1ですが、現行の国の解釈通知というのが出ておりまして、名称はここにお示しし ているのですが、ここで気をつけていただきたいのが、省令のほうは、同じような名前な のですが、最後の「基準について」というところが、「について」というのがついていな のが省令でございまして、この課長通知のほうは「基準について」というように書いてあ るところが違います。

要は、細かく課長通知で説明しているというところです。

ここで、資料2と資料3の別添資料というのをご覧いただけますでしょうか。

こちらのほうは、3ページからは厚生労働省令全文。これは、前回の包括運協のほうで もお示しさせていただきましたものをまた載せています。

この資料の15ページをご覧ください。

これが厚生労働省の課長通知でございまして、これをもとに条例施行要領を作る予定で ございます。

どこがどうなっているかというのを、一つ例を挙げてご説明させていただきますと、こ の資料の11ページをお開けいただきまして、11ページの下のほうに、例えばですけれ ども、「十一、担当職員は、介護予防サービス計画を策定した際には、当該介護予防サー ビス計画を利用者及び担当者に交付しなければならない」と省令で書いてあるのですが、 これが課長通知のほうですと、27ページになります。

⑪になりますが、先ほどの「通知しなければならない」というところの、またさらに詳 しい解釈がここに載ってございまして、介護予防サービス計画の交付として、介護予防サ ービス計画を作成した際には、遅滞なく利用者及びサービスの担当者に交付しなければな らない。

なお、交付する介護予防サービス計画については、⑩の説明及び同意を要する介護予防 サービス計画原案の範囲を参照されたい。なお、基準第28条第2項の規定に基づき、介 護予防サービス計画は2年間保存しなければならない。

このように省令で出たものを、課長を通じてさらに細かく規定しているということです ので、条例規則で規定したものを、今度は要領で解釈を示していくというように作ってい きたいと考えています。

(15)

葉は加えてまいりますが、ほぼ、この国の通知を引っ張って作ろうと思っています。 なので、施行要領の施行時期も、条例と同じ27年4月1日を予定して施行しようと考 えているところでございます。

以上、雑駁ですがご説明させていただきました。 【会長】 ありがとうございました。

当初、議題の(2)をご説明ということでしたけれども、(3)も関連しますので、議 題の(2)と(3)ということで関連しますので、ご説明いただきました。

要するに、国と自治体との慣例で、法律に対して条例、省令に対して条例施行規則、通 知に対して条例施行要領という枠組みをご説明した上で、例示として今、お話があったと いうことでご理解いただければと思います。法律はこのようにややこしいわけです。

何か、この議題(2)、(3)でお気づきの点がありましたら、お願いしたいですけれ ども、いかがですか。これは、事前に配付されたから、一通り読んでいただいたかと思い ます。

では、○ ○ 委員。

【委員】 ささいなことですけれども、これの資料の26ページの⑥のところに1文字だ け私の場合、赤くなっている部分があるのですが、これは何か北区が独自に1文字加えた とかという部分なのでしょうか。

【介護保険課長】 失礼いたしました。

これは色が残ってしまっているだけですので、黒かったと思っていただければと思いま す。

【委員】 何かオリジナルな解釈ができたのかと思いまして。

【会長】 では、今のところはよろしいですか。ほかの委員、いかがですか。

【委員】 条例案の第三条第4項なのですけれども、「指定介護予防支援事業者は」とあ りまして、最後のほうなのですけれども、「住民による自発的な活動によるサービスを含 めた地域におけるさまざまな取組を行う者」とあって、省令のほうにも同じ文言があるの ですけれども、具体的に厚労省は、ここでは何を、どういったものを具体的に想定してい るのか。これはいろいろなものでよくわからないのですけれども、国のほうは、何を想定 しているのかと、もし、国のほうで具体的に示したものがあるのであれば教えていただき たいです。

(16)

ます。

【委員】 こちらのレジュメの別紙に、まず、区の条例案が出ていますね。

「別紙」と書いてあるものの6ページのところに、第三条の第4項があるのですが、こ この文言です。

これというのは、今、厚労省が示している基本方針第一条の2、こちらは4ページで赤 字になっている部分ですけれども、ここの第一条の2の4項と結局同じなのですけれども。 【介護保険課長】 これにつきましては、今も見守りとか民生委員の活動とか、いろいろ な活動と連係している部分、そういったものも大きく含めて、国としては、連係に努めろ と示していると私どもでは思ってございます。

【委員】 特にこれに国のほうで何かコメントがあるというわけではなく、ぽんと出てい るのですけれども、そうなると、これは自由に解釈していいわけですよね。

となると、ここの部分は、要はその地域の独自性というので打ち出していいと思うので、 だとしたら、条例の部分で、ここに例えば、これだとよくわからない。ただ、例示規定と いう形で、具体的にこういったものというのを挙げていただくと何かわかりやすいのかな と思ったりもするのですが、それは難しい。

【介護保険課長】 条例でございますので、条例に規定すると、それに逆に縛られてしま いまして、それ以外できないのではないとか、いろいろな誤解を受けてしまうということ もございますので、その部分は、条例で明示しないで解釈でしていきたいと思っています。 【委員】 例示規定という形でもだめなのですか。

【介護保険課長】 例示といっても、それに引っ張られてしまう部分が、条例というのは、 要は法律と同じようなレベルのものでございますので、難しい。

そのため、国としては、例えば、厚労省の省令ではなくて、通知でいろいろ細かいこと を言ってきているというのも同じ部分でございますので、そういった部分になろうか思い ます。

【会長】 よろしゅうございますか。

○ ○ 委員は司法書士ですから、法律的なところでどうなのかというご質問だったかと思 いますが、いろいろな柔軟な解釈をしたほうが、よりそれぞれの地域の特性を踏まえなが ら取り組むことができるのではないかという国の趣旨ということでご理解いただければと 思います。

(17)

違和感があるのは、私も同感ですけれども、その点はご理解いただければと思います。 他の委員。○ ○ 委員、どうぞ。

【委員】 今までは、こういった条例とか条例施行規則というのがなくても、地域包括支 援センターの事業というのは国の定めた基準どおりやってきたわけですよね。

何で、ここで新たに条例を作ったり、規則を今度は区レベルで作らなくてはいけないの かというのが一つ疑問です。

そして、なおかつ、今の話を最初から聞いていると、ほとんど国の作ったものを踏襲し て、区独自のものといっても、国の文言を幾つか変えて、そのまま作っていますよね。そ して、独自基準はありませんとか。

何でこんなことをやるのかなと。お役所仕事はこういうものなのかなというのを私は、 ずっと話を聞きながら、何で厚生労働省というのはこういうことをやって、我々はこうい うことに相当時間を使っているのか。

今までできていたのだから、そのままでいいのではないかと。区の独自なものは、どん どん区の独自でいいことをやっていけばいいのではないかと思うのですけれども、その辺 を答えていただいてよろしいですか。

【介護保険課長】 本当におっしゃるとおりの部分があるかとは思うのですが、それが、 地域分権という流れが出てまいりまして、今回、この条例にしなさいと言ったのも、要は、 その地方分権の考え方の中で、国が基準を省令で定めるというと、全く地方分権がなって ないではないかという部分があって、国は今年度中に、省令を基準にしないで、各自治体 の条例を基準にしなさいと決めたのです。

決めたところが地方分権ではないと言われればそれまでなのですが、そういう決めがあ ったので、そう決められてしまうと、各自治体は、今年度中にその条例を作らざるを得な いという中で、こういったものを用意した。

ただし、国は、前回のときもお示ししたとおり、そうはいっても省令から一歩も外れて はいけないという部分と、参酌標準といって、それを標準にして参酌してもいいというも のを出してくるのですが、ただ、そこをまた大きく外れようとしても、今度は、それをや るための資金があるかと言えば、そこの部分は国が占めていますので、区が幾ら上乗せを しようしようと思っても、ある意味ではシステムの中ではお金が来ない。

(18)

いのです。全部決められた、これはこれに使え、これはこれに使えと言われたそのお金だ けでほぼ賄っているところというのは、区で独自性を出そうと思っても、それを担保する だけの一般財源がないという部分で占められてしまっているので、やっとそういう中でも、 先ほど高齢者あんしんセンターの部分で、ちょっと上乗せをしているという工夫はしてい るのですが、実質自分たちで自由になる部分がとても少ないので、結局今までと同じ参酌 標準も参酌と言いつつ、そのまま載せざるを得ないという苦しいところだというのが、一 応、今回の条例制定の基本的な考え方となっております。

以上です。

【会長】 ○ ○ 委員、ご理解いただけましたか。

まさにそのとおりなのです。日本は相変わらず地方分権、地方分権と言っているけれど も、実は、集権化がますます強まっています。私に言わせれば、介護保険は、地方分権化 に逆行しているのですよ。

本当の地方分権というのは、事務量を増やすだけ、国がやるべきことを自治体に押しつ けるだけではなくて、権限をするだけでなく、財源もつけないといけないのです。財源は どんどんカットする。事務量の権限をどんどん自治体におろす。だから、自治体は、はざ まになっているということなのです。

だから、これは、区民全体も、また、介護保険者も被保険者も理解しないといけないで す。そこが介護保険の一番の問題ではあるのです。

だから、本当に板挟みで自治体は大変だと思います。その割には、区の財政は大変だと いうことを言われていましたけれども、一般会計に占める民生費は、たしか52.7%だ ったと思いますけれども、厳しい財政状況の中でも、福祉などの民生費にかけているお金 はスウェーデンやデンマークよりも多いですよ。40%、50%ですから。

だから、そういう意味では、北区は、本当に頑張っていると思います。私が他の自治体 にもかかわっていますけれども、頑張っていると思います。

ただ、PRが余り上手ではないので、残念だなと。これだけ頑張っていると思いますよ ね。ちょっと雑談ですけれども。

○ ○ 委員、どうぞ。

(19)

んなで理解していけるような機会があると、これから正直言ってお金のない中でいろいろ なことをやっていかないといけないですし、高齢化が進んでいるということは、やはり生 産年齢人口だけで何かやっていけるとか、専門職だけで何かをやっていけるわけではない ので、やはり区民の皆様にもご理解をいただいて、みんなで考えて、みんなでちょっとず つ協力していくということがかかせないと思いますので、こういった本当に腹を割った議 論というものの場が、本当に広く必要なのだろうなと思っております。

ありがとうございます。

【会長】 ありがとうございました。私の援護射撃をしていただいていると、ほっとしま した。

他の委員、いかがですか。まだ、ご発言いただけない、例えば、○ ○ 委員、いかがです か。何かありましたら。

【委員】 私も、今日、実はその資料をずっと見てきて、独自が定められないというのを ずっと見ていて、では、今日は、ただ読んで終わりかと思ってきたのですが、そういう流 れがあってのことであれば、かなりもっと厳しいなと思ったのですが、一つだけ、ちょっ と質問というか、先ほど○ ○ 委員からも、何をいつまでやるタイムラインといいますか、 まだ、いろいろなものが出ていないから難しいとは思うのですが、予算とかそういうもの は難しくても、いつごろまでに例えば、来年度以降の地域包括支援センターの事業が、こ ういうことをやらなければいけないのですよとか、そういうラインみたいなものが、いつ 頃までにできるのかなというのが。

【介護保険課長】 「その他」というところの項目をちょっと見ていただきますと、まさ にその説明をその他でさせていただきたいと思っておりますので、もし、よろしければ会 長、いかがでしょうか。

【会長】 実は、その前に、私は一言、余り北区をほめてばかりはいけないので、要望も ちょっとお話しできればと思うのですけれども。

資料2の別紙の5ページ。この条例(案)の第三条の2、指定介護予防支援の事業云々 と続きまして、3行目、「適切な保健医療サービス及び福祉サービスが、当該目標を踏ま え、多様な事業者から、総合的かつ効率的に提供されるよう配慮して行われるものでなけ ればならない」と書いてありますね。この文言だけでは、私は不十分だと思いますね。

(20)

こを入れないと、今は、さまざまな問題が実は起きていますので、利用者とか被保険者か ら、そのご家族から見たら、信用できる事業者でなければいけないと。その信用ができれ ば、公正公立になるということですから、「多様な」というだけでなくて、「信頼でき る」というのを、ぜひ。「多様な、かつ信頼できる事業者から」と文言を付け加えてもら うと、なおいいのかなというのが私の要望です。

【介護保険課長】 今のいただいたご意見につきましては、多分ここは変えられる部分で ないかというところですので、入れる方向で検討をさせていただきます。ここですぐ入れ られますと答えられないところがつらいところなのですが、検討させていただきたいと思 います。

【会長】 よろしくお願いします。

それでは、3のその他のところに移ってよろしいでございますか。

では、その他の(1)介護保険法の改正に伴う介護予防・日常生活支援総合事業につい て、ご説明を事務局でお願いします。

【高齢福祉課長】 資料につきましては、介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン 案(概要)という資料がございます。そちらのほうをご覧になっていただきたいと思いま す。

去る7月28日でございますが、全国介護保険担当課長会が開かれまして、この中で今 回の介護保険制度の改正に伴う、さまざまな内容が明示されたところでございます。

資料が出ましてから、1カ月ちょっとたったわけですが、5センチぐらいの厚さの資料 でございまして、まだまださまざまな項目を有機的に結びつけて読み取るというところま ではなかなか難しいところがございまして、少しずつ進んでいるところでございますが、 今回は、その概要につきまして、簡単にご説明させていただきたいと考えてございます。

今回の制度改正の趣旨といたしましては、持続可能な社会保障制度の確立を図るため、 その改革の推進のためということで、地域包括ケアシステムを構築することを通じまして、 地域における医療及び介護の総合的な確保を推進する、そういった考えのもとに制度の改 正が行われるわけでございます。

関係する法律がさまざまにございまして、例えば、新たな基金の創設ですとか、医療介 護の連係強化といったような内容ですとか、医療関係の部分の改正、そういったものもご ざいます。

(21)

これは介護保険法関係の部分でございます。その中でも、特に在宅医療・介護連携の推進 など地域支援事業の充実とあわせまして、全国一律の予防給付。これは、訪問介護と通所 介護の部分でございますが、それを地域支援事業に移行して、さらに多様化していくとい うものでございます。地域支援事業というのは、介護保険の財政の中で区市町村が取り組 む事業のことでございます。

そのほか、例えば特別養護老人ホームの重点化の部分ですとか、それから、低所得者の 保険料軽減、それから、一定所得のある利用者の自己負担部分の改正も予定されていると ころでございます。

それでは、概要の資料のほうをご覧ください。

介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン案(概要)でございます。

こちらの下のページをご覧ください。介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン案 (骨子)となっているところでございます。

今回のガイドラインの中身としましては、お示しのとおり第1から第7、第1の総合事 業に関する総則的な事項から、第7の円滑な事業への移行という部分での内容でございま す。

おめくりいただきまして、第1、総合事業に関する総則的な事項というところのご説明 をさせていただきます。

事業の目的・考え方につきましては、その下のページ、総合事業の趣旨から背景、基本 的な考え方というところにお示ししているところでございます。

(2)にございますとおり、背景・基本的な考え方につきましては、イ・ロ・ハ・ニ・ ホ・ヘの六つの内容ということでございます。恐れ入りますが、こちらにつきましては、 後ほどご高覧いただきたいと思います。

次のページでございます。

第1、参考としまして、総合事業と生活支援サービスの充実というところでございます。 二つ○ がございまして、一つ目、予防給付のうち訪問介護・通所介護について、区市町 村が地域の実情に応じた取組ができる介護保険制度の地域支援事業へ移行するというもの でございます

下の絵をご覧ください。

(22)

援事業の七つの四角の中のものに移るというものでございます。

具体的に申しますと、もう一つ右の二つの四角の中にございますとおり、専門的なサー ビスを必要とする人には専門的なサービスを提供します。それにつきましては、専門的な サービスにふさわしい単価を設定していく。

また、そうでなくて大丈夫な方、多様な担い手による多様なサービス。これにつきまし ては、多様な単価、低廉な単価の設定というものをしていこうというものでございます。 こういったことを進めることで、一番右側の四角でございますが、サービスの充実、それ から、費用の効率化を同時に実現していこうという考え方でございます。

続きまして、下の絵のほうに移っていただきたいと思います。 (1)介護予防・生活支援サービス事業でございます。

こちらにつきましては、今まで認定を受けるといった部分が必要ではございましたけれ ども、これからは、基本チェックリストというもので対象者を決定していこうというもの でございます。

また、(2)の一般介護予防事業でございます。

こちらは、対象者としましては、65歳以上の高齢者の方皆様が対象となるものでござ いまして、事業としましては、下の箱の中にお示ししたような、さまざまな事業をやって いくということになります。

おめくりいただきまして、次のページ、総合事業の概要というものでございます。 下の四角にございます○ 、訪問介護・通所介護以外のサービス(訪問看護、福祉用具 等)につきましては、引き続き、介護予防給付によるサービス提供を今までどおりと同じ ようにやっていくというところであります。

二つ目の○ でございます。

地域包括支援センターによる介護予防ケアマネジメントに基づいて、総合事業、先ほど 申しました介護予防・生活支援サービス事業及び一般介護予防事業のサービスと、介護予 防給付のサービスを組み合わせていくというものでございます。

三つ目の○ でございます。

(23)

その下に、枠組みの絵が描いてございます。従来の要支援者は二つに分かれる形で、要 支援者となる方は、左側の流れ。それから、基本チェックリストで判断していく対象者の 方につきましては、右側の流れ。さらに65歳以上の一般高齢者の方は、さらに右側の流 れということで、介護予防の給付とその総合事業をしていくというものでございます。

その下の絵に移ります。

3としまして、市区町村による効果的・効率的な事業の実施というところで、二つ目の 丸、総合事業と予防給付の費用の伸び率は、中長期的に75歳以上の高齢者の伸び率と同 程度になることを目安に努力をしていくというものでございます。

これは、現状の高齢者の伸びをそのまま現在の給付事業でしていきますと、かなりの右 肩上がりになるわけでございますが、それを少しでも下げていこうという部分でございま す。

それから、その下の○ でございます。

総合事業を効率的に実施していくため、個々の事業評価と市区町村による総合事業の結 果等の検証、次期計画期間への取り組みの反映等が重要になる。その際、介護保険運営協 議会等で議論することが重要であるとしております。

その下の4、都道府県による市町村への支援ということで、都道府県の責務として、現 状の把握ですとか、相談への助言・支援、情報提供、それから、人材育成、広域調整、そ ういった支援をすると定められております。

次に、参考としまして、地域包括ケアシステム構築に向けた取り組み事例ということで、 先進事例ですとか、好事例をまとめたものを、厚労省のほうで、ホームページ等で見られ るようになってございます。

続きまして、第2のサービスの類型でございます。

1ページをおめくりいただきまして、第2、サービスの類型と上に表題でなっているも のでございます。

こちらは、市区町村が基準ですとか、単価等を定める際の参考例を例示しているもので、 現行の訪問介護等に相当するサービスのほか、緩和しました基準のサービスですとか、住 民主体の支援の多様なサービスについて想定しているものでございます。

(24)

二つございまして、まず、①に訪問型サービスということでお示ししてございます。 訪問型サービスは、現行の訪問介護に相当するものと、それ以外のサービスからなると いうことで、下の四角の中にございますとおり、基準の中で現行の訪問介護相当、それか ら、多様なサービスということで、サービスの種類がそのとおり、五つのものになってい るものでございます。

それから、下のほうに移りまして、②通所型サービスでございます。

これも、先ほどと同様に、現行の通所介護に相当するものとそれ以外の多様なサービス からなると規定してございます。

下の表にございますものは、先ほどと同様のものでございます。

③としまして、その他の生活支援サービスというものが、その一番下にございます。 栄養改善を目的とした配食や、住民ボランティア等が行う見守り、訪問型サービス、通 所型サービスに準じる自立支援に資する生活支援等からなるとしてございます。

続きまして、次のページでございます。

第3、生活支援・介護予防サービスの充実ということで、生活支援サービスの充実。 こちらにつきましては、コーディネーターや協議体を通じまして、地域の支え・体制づ くりを推進していくというもの。それから、担い手の知識・スキル向上のための研修を実 施していこうというもの。それから、区市町村で行われていますボランティアポイントを どんどん活用していったらどうかというものでございます。

下の絵のほうに移っていただきまして、3の住民主体の支援活動の推進というところで ございます。

生活支援の担い手となる者の知識・スキルの向上、それから、介護保険制度、高齢者の 特徴と対応、認知症の理解などについての各種の研修を市区町村で進めてほしいというも のでございます。

それから、4としまして、地域ケア会議、既存資源、他施策の活用というものが示され ているものでございます。

次、またおめくりいただきまして、生活支援サービスの充実と高齢者の社会参加という ところでございます。

(25)

また、高齢者の社会参加、社会的役割を持つことが、生きがいや介護予防につながると いう部分も位置づけてございます。イメージとして、この下の絵がわかりやすい絵ではな いかと考えてございます。

それから、その下の絵に移らせていただきます。生活支援・介護予防の体制整備におけ るコーディネーター・協議体の役割ということでございます。

生活支援・介護予防の基盤整備に向けた取り組みの一つということで、(1)としまし て、生活支援コーディネーターを配置していこうというものでございます。

機能としましては、Aとしまして資源の開発、それから、B、ネットワークの構築、C として、ニーズと取組のマッチングをしていこうというこというものになります。

これにつきましては、一定程度、北区で、既に高齢者あんしんセンターのほうに配置し ております見守りコーディネーターの役割も、幾らかは重なっている部分かと考えており ます。

それから、(2)といたしまして、協議体の設置をして、連携・協働による取組を推進 していこうというものでございます。

こちらにつきましては、北区では、すぐマッチングするような会議体は、ないというわ けではないのですけれども、これから取り組みをしていかなくてはいけないと考えている 部分でございます。

それから、第4、サービスの利用の流れというところで、次のページの下の部分から始 まります。

これにつきましては、利用の流れでございます。認定を受けずに、チェックリストによ るサービスを利用可能にしていくというものと、それから、ケアマネジメントで利用者に 適切なサービスを提供していこうというものでございます。

おめくりいただきまして、第4、サービスの流れという絵の部分でございます。 こちらにつきましては、まず、この事業の制度、事業のPRということで、周知を徹底 して、被保険者ですとか家族にわかりやすく説明するようにしていかなくてはならないと いう部分でございます。

それから、次の①相談、②基本チェックリストとの活用・実施、それから、③介護予防 ケアマネジメントの実施・サービスの利用開始というところでございます。

(26)

また、次のところに行かせていただきます。

第5、関係者間での意識の共有と効果的な介護予防ケアマネジメントということで、こ ちらは、一歩進んだケアマネジメントに向けまして、関係者の意識共有や短期集中アプロ ーチで自立につなげるケアマネジメントを推進・施行していこうというものでございます。

こちらにつきましては、その下の絵にございます関係者間での意識の共有(規範的統合 の推進)という新しい考え方、言葉を使って説明しているものでございます。

今までずっと考えられたり、実施されたりしていた部分でございますが、(1)に地域 包括ケアシステムの構築と規範的統合ということを進めていくことが重要だということで ございます。

六つほど項目がございますが、特に6番、介護予防手帳(仮称)等の活用ということで、 セルフマネジメント推進等のために、母子保健にて活用されてきた母子健康手帳の概念を 総合事業に活用していってはどうかという部分でございます。こちらのほうも、今、検討 している最中でございます。

おめくりいただきまして、第6、総合事業の制度的な枠組みでございます。

こちらにつきましては、直接実施や委託のほか、指定事業者による実施、それから、事 業者に対する補助による実施は可能というものでございます。

また、先ほど来申し上げているとおり、基準や単価等は、国の基準や単価の上限を踏ま えて設定していくというものでございます。市区町村の事業費の上限につきましては、移 行分を賄えるように設定していかなくてはならないという部分でございます。

これは、かなり説明的な部分が多くなりますので、ちょっと飛ばせていただきまして、 次のページの上の部分でございます。1、介護予防・生活支援サービス事業(続き)とい う部分の絵の下のところでございます。

3、地域支援事業の上限という部分でございます。その下の四角の中に、総合事業の上 限というものが示されてございます。

これは、今までやっている事業の部分に、総合事業の上限としまして75歳以上の高齢 者の伸びをかけて、その上限としていこうというものでございます。枠がはめられている というところでは厳しいところではございますが、そういうものを規定しているというも のでございます。

(27)

最後の部分でございますが、事業につきましては平成29年4月までに実施しなさいと いうところでございます。区市町村は、早期から総合事業に取り組むように示されており ます。

なお一方で、受け皿となる整備等にも十分時間をかけていきなさいというところでござ います。

また、もう一つは、圏域ごと、エリアごとの段階的な実施もしていっていいですよとい うところで示されているものでございます。

次のページに、総合的な事業の円滑な移行ということで、その工程について示されてい るものでございます。

北区といたしましても、総合事業につきましては、できるだけ早く取り組みたいと考え ているところでございます。今、どういったものができるかにつきましては、私どもの内 部でいろいろと検討させていただいているところでございまして、まだ、こういった形と いうものが、時期ですとか、いつまでとか、いつからという部分も含めまして、お示しで きないところではございますが、皆様に活用できるいい仕組みができるように取り組んで いるところでございます。

最後に、おめくりいただきまして、参考というものが上と下に二つございます。 総合事業の構成という部分でございますけれども、こちらのツリー構造のもの、これが 今回の事業の中身をよく示している絵ではないかというところでございます。

また、その下にも構成というものがございますが、現行と、それから見直し後の事業の 中身の内容でございます。この二つの絵が非常にわかりやすいかと考えてございます。

大変雑駁ではございますが、今回の総合事業のガイドラインにつきまして、ご説明させ ていただきました。

【会長】 ありがとうございました。膨大な新しいガイドライン、しかも、その概要を要 領よくまとめていただいたコメントだったかと思います。

最後にお話がありましたように、まだまだこれはさらに詰めて、平成29年度以降、全 面実施ということで、まだまだ現在進行形で未知数なところもあるということで、お含み いただければと思います。

(28)

まず、保健師の○ ○ 委員からお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。今の点も含 めて全体でも結構ですけれども。

【委員】 総合事業のほうを進めるに当たっては、地域の特性を十分にまず把握していく ところから始まるのではないかと思っています。

生活コーディネーターという配置のほうも出ていましたけれども、包括は、今、15カ 所ありますけれども、それぞれの地域ごとに資源の開発というところでも特徴が出てくる のではないかというところでは、重要な役割を担うと思っています。

保健師としては、やはり予防の部分です。元気な方ができるだけ活躍していただいて、 より健康な状態を保てるようにということと、それから、要支援レベルの方ができるだけ それ以上悪化しないようにというところでは、地域の本当に住民の方にご協力をいただき ながら、そういった仕組みを作っていく必要があると考えています。

【会長】 ありがとうございました。

今のお話に対するコメントは、特によろしゅうございますか。 (な し)

【会長】 ありがとうございます。

それでは、先ほど、お手を挙げていただきました区政モニター王子地区代表の○ ○ 委員。 お願いします。

【委員】 条例とか規則というのは非常に言葉尻が難しくなっていて、理解するのが大変 だというところもあるのですけれども、至るところに「住民の協力を得て」ということで、 住民による自発的な活動によるサービスを含めた地域におけるさまざまな取り組みを行う ものとの連係を進めなければならないということで、私も町会長をやっておりますが、町 会では高齢者見守りというのをやっております。

私どもの町会には65歳以上の方が500人以上おります。それの担当者というのを決 めて、何かあったら教えてくださいということで、いろいろな情報が上がってきます。

私どもの町会で対応し切れない部分は、包括支援センター、あんしんセンターだとか、 そういうところに連絡して、その後の対応をお願いしたいとかということで、私ども、報 酬をもらってやっているわけではないのですけれども、こういうことをやっている町会と いうのは、いっぱいあります。

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【大塚委員長代理】 はい、お願いします。. 【勝見委員】

前回ご報告した際、これは昨年度の下半期ですけれども、このときは第1計画期間の

【細見委員長】 はい。. 【大塚委員】

○菊地会長 では、そのほか 、委員の皆様から 御意見等ありまし たらお願いいたし

中学生 高校生 若年者 中高年 高齢者 0~5歳 6~15歳 16~18歳 19~39歳 40~65歳

○藤本環境政策課長 異議なしということでございますので、交告委員にお願いしたいと思