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論文の内容の要旨

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Academic year: 2021

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様式8の1の1 別紙1

論文の内容の要旨

専攻名 システム創成工学専攻

氏 名 Mabike Mamenzigou Uyanzindile

シクロデキストリン(CD)は、その包接能と天然物由来の安全性から、医薬品、食品などへの 添加物として広く利用されている。カテキンは、植物由来の抗酸化能を有する物質であり、食品 や医薬品などへの利用が行われているが、その苦味や酸化されやすさなどが問題となっている。

そこで、カテキンをCDに包接させ、カテキンの有する問題点の改善が試みられている。これまで に多くのCD-カテキン包接複合体の解析が行われているが、カテキン類でもっとも抗酸化能が強 いエピガロカテキンガレート(EGCg)とγ-CDの包接複合体の解析は行われていない。

本研究は、CD-カテキン包接複合体の解析を目的として、各種カテキン類とCD類との包接複合体 形成の解析と、CD類による包接化がカテキン類の物理化学的性質におよぼす影響について報告し ている。カテキン類として、EGCg、エピカテキンガレート(ECg)、カテキンガレート(Cg)、エ ピガロカテキン(EGC)、ガロカテキン(GC)を用い、γ-CDまたはβ-CDとの包接複合体形成につ いて報告している。本論文は、EGCg、ECg、Cgとγ-CDとの包接複合体形成に関する初めての報告 である。

本論文は全6章で構成され、各章の概要は以下の通りである。

第1章は、序論であり、研究の背景と研究目的を提示している。

第2章は、本研究で用いた解析手法について述べている。包接複合体の解析に必須である1H- NMR、2次元ROESY-NMR測定について、測定値からの結合定数、熱力学的パラメーターの算出方法 について述べている。また、カテキンの抗酸化能測定であるDPPHラジカル消去能測定法について 述べている。

第3章は、EGCgとγ-CDの包接複合体形成と包接化がEGCgの物理化学的性質に対して与える影 響について述べている。1H-NMRスペクトルおよびROESYスペクトルから、EGCgとγ-CDが包接複合 体を形成していることを初めて明らかとし、熱力学的パラメーターの算出も行っている。また、

ROESYスペクトルを満たすような立体構造について分子軌道計算によりモデル化を行っている。

γ-CDによる包接化が水溶液中におけるカテキンの安定性を高めることを1H-NMRスペクトルによ り明らかとしている。一方、γ-CDによる包接化は、EGCgの抗酸化能に対しては阻害効果を示さ ないことを明らかとしている。

第4章は、ECgまたはCgとγ-CDの包接複合体形成と包接化がECgまたはCgの物理化学的性質に 与える影響について述べている。1H-NMRスペクトルおよびROESYスペクトルから、ECgまたはCgと γ-CDが包接複合体を形成していることを初めて明らかとし、熱力学的パラメーターの算出も行 っている。また、ROESYスペクトルを満たすような立体構造について分子軌道計算によりモデル 化を行っている。γ-CDによる包接化がECgまたはCgの抗酸化能に対しては阻害効果を示さないこ

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とを明らかとしている。

第5章は、EGCまたはGCとβ-CDまたはγ-CDの包接複合体形成と包接化がEGCまたはGCの物理化 学的性質に与える影響について述べている。1H-NMRスペクトルおよびROESYスペクトルから、EGC またはGCとβ-CDまたはγ-CDが包接複合体を形成していることを明らかとし、熱力学的パラメー ターの算出も行っている。また、ROESYスペクトルを満たすような立体構造について分子軌道計 算によりモデル化を行っている。β-CDまたはγ-CDによる包接化がEGCまたはGCの抗酸化能に対 しては阻害効果を示さないことを明らかとしている。

第6章は、要約として、論文内容全体をまとめ、さらに、カテキン-CD包接複合体の今後の展 望についても述べている。

参照

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