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11 管 理 運 営 11 管 理 運 営

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Academic year: 2021

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(1)

目標:本学はキリスト教の愛の精神を基盤に、聖路加国際病院と強く連携し、最先端の教育、研究、

実践を行うことを目指してきた。日本の医療や看護が直面している課題を考えると、看護師・

保健師・助産師の現場、医学、医療関係者との連携はますます重要となってきており、また、

「がん」などの専門看護師の教育に加えて、さらに看護師が担うべき役割拡大が求められてい る。「聖路加らしい看護教育」を念頭に、大学が取り組むべき課題に対応できる柔軟で機能的 な管理運営体制を整備することを目標とする。

理事会が求める最先端の看護学教育および「心」「命」の教育を具体的に担う教学組織が活 動しやすい管理運営体制の整備充実が必要である。小規模法人、単科大学であることの困難性 を乗り越えて、法人、教学組織が協力して未来を切り開く管理運営体制を整備していきたい。

1)管理組織、教授会・理事会等

【現状の説明】

本学の設置主体は、学校法人聖路加看護学園である。学校法人聖路加看護学園の目的・教育理念は、

学園の寄付行為および学則、学生便覧に明文化され、一貫している。

(1) 聖路加看護学園の組織 組織図(図1)・・・組織図

11 管 理 運 営

(2)

図1 学校法人 聖路加看護学園組織図 2006年度

常任事会 法人事務 学事協議会 己評価 究倫審査委 権委 発明

教授会 教育会議

COE拠点リー COEラム COE営会議 教務部主 教務部 学生部主 学生部

流室 健康

入試委員 学園ニュース 情報システム委員会 公開講座 広報委員会・ホームページ管理委員会 紀要委員 国際交流 オリエンテーション/FD委員養護教諭1

各委設) 実習のあり方各委別) 事務局長書館 書委 学史編纂資料室 検討委員会 学事務書館

学部 カリキュラム 室委 看護学部 看護学科科目

WHOセンタ WHO WHO コラボレーティングセンター

センター長 営委 看護実践開発 研究ター

科長 大学院 博士後期 博士前期 研究生

学院 科目等履修

(3)

(2) 教授会の開催

教授会は学則第 9 章 39 条、第 40 条により組織され、教授会規程により開催される。教授会は学 長、教授、助教授によって構成され、大学事務局長が出席している。教授会の審議事項を下記に示 した。

① 学則に関する事項

② 教育課程に関する事項

③ 研究および教授に関する事項

④ 学生の入学、退学、転入学・休学・編入学・再入学・卒業および賞罰に関する事項

⑤ その他学長が諮問する事項

学則は理事会で決定されるため、学則にかかわる事項について提案がある場合は、教授会より学長 を通して理事会へ提出している。教員人事に関する教員の採用および昇任については、申し合わせに 従って、教授会で決定している。

(3) 聖路加看護学園役員・評議員

役員・評議員の定数、任期、役割は、学園の寄附行為に明記されている。現在の役員・評議員の内 訳を下記に示した。

役 員:理事 13 名(定数 11~13 名)

選出母体は、本学学長(1)、聖路加国際病院長(1)、評議員(4~5)、理事会(5~6) であり、互選により、理事長 1 名をおいている。

監事 2 名(定数 2 名) 評議員:27 名(定数 27 名)

選出母体は、本学教職員(6)、本学卒業生(9)、理事会(8)、聖路加国際病院職員(4) より構成される。

(4) 理事会・評議員会の開催

現在理事会、評議員会は年 3 回(5 月、9 月、2 月)、理事長の招集により開催されている。理事会、

評議員会には大学事務局長、学部長が出席している。このうち 1 回は学園の運営について活発な意 見交換ができるよう、理事、監事、評議員が一堂に会する機会を設けており、教務部主任、学生部 主任、図書館長も出席している。

2)学部における意思決定のあり方

聖路加看護大学における管理運営上の最高の意思決定機関は理事会である。本学の教育、研究に 関しては、理事会の承認、決議を経たあと、聖路加看護大学学則、聖路加看護大学大学院学則、聖 路加看護大学学位規程が整備され、執行される。通常の教育課程ならびに学籍に関する意思決定は、

学則第 9 章第 39 条に基づき設置された教授会で行われる。

大学の管理、運営には、教授会のもとに各種の委員会(常設、臨時を含む)が設置されている。各委 員会で検討された事項は、教授会または研究科委員会に報告され、重要な事項については教授会で審 議、決定される。

常設の各種委員会の活動内容は表1に示した(2006 年度)。

(4)

表1 委員会活動

委員会名 人数 委員会活動内容

学事協議会 8 名 学長の諮問機関

(教育運営に係る問題を協議する)

自己評価委員会 6 名 自己点検・評価の実施、年報の作成

研究倫理審査委員会 9 名 本学における人を対象とした看護研究に対し倫理上 の指針を与えることを目的とする。

人権委員会 6 名 本学に関わる全ての人の人権の保護 発明委員会 2 名 教員の行った発明等の取扱い 入試委員会

入試選考会議

5 名 入試の実施に関する事項の企画、調査

情報システム委員会 7 名

① 本学のコンピューターシステムに関する運用規程 の整備

② システムの管理、運用の向上を図るための企画 広報委員会/

ホームページ管理室 7 名 学外への広報活動の企画、ホームページの運営管理 紀要委員会 4 名 紀要の企画、発行

オリエンテーション/

FD委員会 4 名 ① 新入生オリエンテーション・セミナーの企画、実施

② FDの企画、実施

学園ニュース委員会 4 名 学園ニュースの企画、編集、発行

公開講座委員会 6 名 看護専門職のための公開講座の企画と開催 体育デー委員会 2 名 体育デーの企画、運営

国際交流委員会 3 名 姉妹校協定に関する国際交流 米国聖公会との交流

養護教諭 1 種検討会 5 名 新しくスタートするカリキュラム運用上生じた問 題への対処

実習のあり方検討会

7 名+

病院看護部 メンバー

実習のあり方についての検討

教務部 2 名 教務および入試の運用を行う

月 2 回ナースマネージャー会担当、連絡調整 学生部 7 名 学業以外の学生生活全般に関する活動支援 カリキュラム運用委員会

カリキュラム検討委員会 実習室委員会

15 名 5 名 4 名

現行カリキュラム運営上の問題点を話し合い、年度 計画およびその改善を取り扱う

現行カリキュラムの評価と改善点の検討を行う 実習室の円滑な運営を図る

図書委員会/

大学史編纂・資料室委員会 9 名

① 図書資料購入の決定

② 図書館の管理、運営の検討

③ 90 年史編纂・資料室

WHO委員会 8 名 WHOコラボレーティングセンター活動

研究センター運営委員会 5 名 研究センター運営の基本方針、事業計画、その他セン ターの運営に関する事柄を審議する

COE運営会議 関係部署担

当者 COE活動の企画、運営、広報等

(5)

全教員は教務部、学生部を含め、1ないし2委員会に所属し、活動している。委員は学事協議会で 検討し、学長が任命している。現在はおおよそ 2 年ごとに交代している。

この他学長の諮問機関として学事協議会が設置されている。学事協議会は学事協議会規程により明 文化され、運営されている。学事協議会は学長が主宰し、学部長、教務部主任、学部主任、図書館長、

教育研究体制の各領域の代表者、看護実践開発研究センター長(2004 年度より)、事務局長から構成 される。看護学部および看護学研究科の運営や、学事歴に基づく行事やその時々の課題を審議し、学 長の諮問に答えている。

3)学長、学部長の権限と選任手続き (1) 学長の権限および選任手続き

【現状の説明】

学長は、大学全体の経営・管理、教職員の管理を担う。学長は、理事長との密な連携の

上に、大学の将来構想を立て、それを実行していくためのリーダーシップを発揮する。学長は、その 問題点により、学事協議会に諮問し、適宜必要な委員会組織を構成し検討課題を分掌して改善策の提 言を得ている。

さらに、大学経営に関する長期・中期的展望に関する財政を含めた展望について大学法人事務局と ともに検討している。

学長の選出手続きは、理事会で審議決定された学長選出内規によって行なわれる。第 2 条に学長の 選出には推薦委員会を設けると規定され、第 3 条で 7 名の推薦委員会(理事長、理事会より 3 名、教 授会より 2 名、研究科委員会より 1 名)により学長候補者を選出する。これまで第 5 条により「学長 の候補者はキリスト教信徒でなければならない」と規定されていた。

2002 年に、この第 5 条を検討する委員会「学長選出内規第5条を考える会」(理事長・学長・日本 聖公会 1 名・聖路加チャペル関係者 1 名・聖路加国際病院事務局長・理事 2 名・評議員 2 名・大学教 職員(基督教信徒者)2 名・大学教職員(基督教信徒者以外の者)2 名で構成)が、常葉惠子学長(当 時)の発案で設けられ、外部からの有識者の見解をきいた。

第1回は、荒井 献先生(恵泉女学園大学前学長)、船本弘毅先生(東洋英和女学院院長)、第2回 は、速水敏彦先生(立教学院長)、羽坂勇司先生((学)青山学院理事長)、森田 武先生((学)明治学 院前理事長)であった。

その結果、第 5 条を以下のように改定することが、2003 年の 2 月 27 日の理事会において提案され、

承認された。

第 5 条:

「学長の候補者は、建学の精神を踏まえたキリスト教信徒でなければならない。もし、当該候補者 がキリスト教信徒でない場合にも、本学の建学の精神を支えるキリスト教精神を尊重するものであれ ば学長候補者として挙げられるにさしさわりはない。」

学長候補者に対して、理事会の承認を得て、理事長が学長として任命することとなっている。学長 の任期は 4 年である。1997 年度に学長の選任が行われ、1998 年 4 月 1 日から常葉惠子学長が就任され、

2002 年 4 月 1 日に再選され 2 期目に入っていた。しかし、2003 年 8 月に常葉学長が急逝されたため、

(6)

半に学長推薦委員会の候補者選定により、教授会の審議を経て、理事会において 2004 年 4 月 1 日より 井部俊子教授が学長として就任することとなった。

2003 年度に設けられた学長推薦委員会においては、学長候補者を理事・評議員・教授会構成員から 募るという過程を経て、候補者を選んだ。学長推薦委員会において、教授会の意向をはっきりと現す ような取り組みをするよう決定がなされた。それを受けて教授会において 2 名の候補者に「将来の聖 路加看護大学のあり方―私が学長になったときの抱負―」を述べていただき、意見交換が行われた。

その結果を教授会選任の推薦委員が、学長推薦委員会へ教授会の意向として伝える役割を担った。そ の後、学長推薦委員会において候補者を選定した。尚、井部学長は現職の教授であり、専門領域の教 育研究活動も平行して行なわなければならない為、在職期間に限定して専門領域への教員を 1 名増員 した。

【点検・評価】

学長は、理事会での合意を得ながら、大学の将来構想を立て、それを実行していくためのリーダー シップを発揮している。

学長選出の手続きに関しては、2003 年度後半に現職の常葉惠子学長の急逝に伴う学長選出に当たっ て、改善するべき点が見出された。それは、学長推薦委員会の候補者選定について規定がなかったた め、候補者の選定プロセスにやや混乱が生じたことである。

【将来への改善・改革に向けた方策】

学長は、その役割として少子社会における志願者の減少を見越した私立大学運営を検討しなければ ならない。これまでの伝統に加えて、時代の要請に応じた大学つくりを行うとともに、社会に向けて 方針を開示していく必要がある。また、学長推薦委員会のあり方、候補者の選定のプロセスを検討す る必要がある。

(2) 学部長の権限および選任手続き

【現状の説明】

学部長は、教員全体の教育・研究活動を管理し、学部教育が建学の精神を具現化することにむかっ て計画・実行されているかをモニターする役割がある。教員の人事管理は、各専門領域の責任者であ る教授あるいは助教授に負うところが大きいが、全体調整を的確に行っている。

学部長の選任手続きは、学部長選挙申し合わせ事項第 2 条にもとづいて行なわれる。

選任手続きは教授会構成員全員による単記無記名投票による。任期は 3 年で、再任は 1 回まで認 められる。学部長選挙における投票による議決に関して、白票等の取り扱いが不明瞭であったため、

2004 年 5 月に「投票による議決に関する申し合わせ事項」を定めた。

最近では菱沼典子学部長が、1997 年度から 1999 年度までの任期を終え、選挙により 2002 年度まで の二期目の再任を決めた。次いで 2003 年度からは堀内成子学部長が選挙され、任期満了に伴う選挙で 再選された(任期は 2006 年度から 2008 年度までである)。

本学では、学部長選挙申し合わせ事項第 2 条第 2 項に「当分の間学部長は研究科長を兼任する」と 規定されており、学部長に選出された者が研究科長を兼任している。

【点検・評価】

学部長の役割は、大学学部教育が理念に基づき行なわれているかを常に見定めながら、学生の学び

(7)

が豊かに育まれるよう計画・実行し、創意工夫にあふれた教員の教育研究活動が行なわれるよう環境 を整え、管理することである。最近では、学部長職は 3 年二期という任期が続き、安定した人事とな っている。

しかし、学部長は研究科長を兼ねているため、また教授としての専門領域の教育研究活動があるた め、管理業務だけにとどまらない多忙さを極めている。

【将来への改善・改革に向けた方策】

学部長・研究科長の管理業務と、専門領域の教育研究活動のバランスをとるために、必要な支援シ ステムを検討する必要がある。

4)教学組織と学校法人理事会との関係

【現状の説明】

学校法人聖路加看護学園が設置する学校は単科大学である聖路加看護大学のみである。教学組織は、

学部教授会、研究科委員会を中心に運営されている。法人理事会は、教学事項を学長および教学組織 に権限を委譲しているが、経営に属する財務、人事、事業計画等は理事会(理事長)が権限を有し、

教学と不可分な内容は、教学の意向を尊重して意思決定が行われている。教員人事、学則変更などの 教学重要事項は教授会審議を経た後にその意向を尊重しながら最終決定を理事会が行っている。

なお、教学組織の意向が理事会に十分反映できるように学長が役職上の理事となっており、理事会 へは学部長、事務局長が出席して学事報告等を行い教学の状況を十分理解した上で法人としての意思 決定が行われている。学長の諮問機関として学事協議会(学長、学部長、教務部主任、学生部主任、

図書館長、研究センター長、事務局長で組織)が設けられており、大学から理事会への提案事項の協 議、理事会決定事項の報告も行われている。これによって、教学組織と理事会とのそれぞれの思いや 計画が正しく伝わり実施できるようにしている。

【点検・評価】

法人理事会の事業計画に基づき、学長が中心となって大学運営を行っており、教育・研究・社会貢 献が着実に進展している。機能分担と権限委譲はおおむね良好に行われている。

また、理事会構成員と評議員会構成員が聖路加看護大学の現状や将来について自由に意見交換を行 う懇談会を 9 月に、大学教職員(非常勤教員も含む)と理事長・大学執行部が一堂に会して意見交換 を行う教育会議を 3 月に開催している。これらの内容は事業計画策定の参考とされる。また、会計監 査は私学会計に経験の深い監査法人に依頼しており、教学組織の予算執行についても学校会計や私学 経営の観点から経験を活かした助言をいただいている他、研究費も抜き取り監査を行い、不正使用防 止の説明会等も開いている。

小規模学校法人で単科大学のため理事会と教学組織の意思の疎通がよく、事案の審議および問題の 解決が早く、両者がひとつの目標に向かうことができやすいことは長所である。

【将来の改善・改革に向けた方策】

教育・研究・社会貢献の内容も高度化し、期待される大学の働きも多様化してきている。理事長が 教授会に出席して「聖路加らしい教育、研究、社会貢献の将来計画案」について伝える機会も持って いるが、節目の時期を迎えているため教授会と理事会の意思の疎通がもっと深くなることが望ましく、

(8)

5)管理運営への学外有識者の関与

【現状の説明】

理事会においては、常勤の理事長、学長、財務理事(事務局長)以外の 9 名は学外の病院長や医師、

看護学の有識者等の学外者が 75%、評議員会にも元大学病院長、元総合大学総長、医師や看護学会の リーダー等が多数加わっており、それら学外者が 77%となっている。本学は設立時から聖路加国際病 院との連携で高度な看護学の教育・研究を目指しており、理事会には病院長が、評議員会には副院長 等の病院職員が理事、評議員となり、医療現場の実態を踏まえた看護の将来計画や運営が議されてい る。

【点検・評価】

理事会・評議員会の学外有識者の比率は高く、学外有識者から医療現場を踏まえた看護大学の教 育・研究・社会貢献のあり方についての意見が数多く出され、事業運営に反映されている。

【将来の改善・改革に向けた方策】

看護学の最先端の教育、研究、社会貢献を目指しているため、有力な学外有識者の協力は欠かすこ とができない。競争的研究資金の獲得が大学における研究の質を左右する点からも、学外有識者から さまざまな情報や意見をいただくことも必要である。広く海外も含めて有識者がもっと関与できる仕 組みを検討していきたい。

参照

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