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内
館
文
庫
所
蔵
資
料
の
研
究
（三
）ー
「柱
源
神
法
」関
係
資
料
と 、般
若
院
英
泉
の修
験
教
義
研
究
書
t
石
川
力
山
N工 工一Eleotronlo Llbrary Servloe
Kom 三1z三1w三1 Umversrty は じ め に 本 研
究
の 連 載 も 第 三 回 目 を 迎 え る が 、 今 回 は 修 験 道 関係
の 資 料 を中
心 と す る論
考 と し て 、 「 柱 源 神 法 関 係 資 料 」 （ 石 川 執 筆 ） と 、 「 般 若 院 英泉
の 修 験 教義
研究
書 」 （ 佐 藤 執 筆 ） に 関 す る 、 お も に 資 料 紹 介 を中
心 と す る 研 究 、 及 び 修験
道
関 係 の 資 料 目 録 を 一 括 掲載
す る 。内
館
文 庫 所 蔵 の資
料
群
の な か で 、 最 も 重 要 な 位置
を 占 め る と 思 わ れ る ジ ャ ソ ル は 、分
量 的 に も 、 ま た 異 な る伝
承 経 路 を 有 す る テ キ ス ト が 広範
に 伝 存 し て い る と い う 点 か ら も 貴 重 な 、 修 験 道 関 係 の 儀軌
・ 相 伝 書 ・ 口 訣 ・秘
伝 書類
で あ る 。 末 尾 に 掲 載 し た 日 録 の作
成
に 当 た っ て は 、 コ ン ピ ュ ー タ ー 入 力 ・ 処 理 等 、 佐 藤 氏 に は多
大 な ご 苦 労 を か け る こ と に な っ た が 、 利 用 の 便 を 考 慮 し て 一 挙 掲 載 す る こ と と し た 。 す で に 般若
院 英 泉関
係 の資
料 の基
本 調 査 、 お よ び 目 録 作 成 は 完 了 し て 駒 澤 大 學 佛 教 學 部 研 究 紀 要 第 五 十 五 號 平 成 九 年 三 月 い る が 、 英 泉 関 係 資 料 の大
方 を 占 め る の も 修 験 道関
係 の資
料 で あ り 、 こ こ に こ れ ら 資 料 が 「 英 泉 」 「 修 験 道 」 の 双 方 か ら 検 索 可 能 に な っ た こ と に な る 。 な お 、 本 年 度 の 資 料 調 査 ・ 整 理 ・ 写 真 撮 影 に つ い て は 、 一 九 九 七年
四 月 十 一 日 か ら 十 四 日 に か け 、 曹 洞宗
宗
学
研 究所
員 飯 塚 大 展 ・ 大 学院
博 士 課程
一 年 道 津綾
乃 ・ 文 学 部 歴史
学科
四 年 道津
良 乃 ・ 石 井 恵 見 の各
氏 の 協 力 を 得 、 ま た 十 一 月 二 日 か ら 五 日 に か け て は、飯
塚大
展 ・ 道 津綾
乃 ・ お よ び修
士 課 程 一 年 石附
正 賢 の 各 氏 の 協 力 の も と 、 と も か く も 修験
道
関
係 の 典 籍 ・ 文書
類 に つ い て は ほ ぼ す べ て 整 理 し て 袋 詰 め を終
え る こ と が で き た 。御
協
力 を い た だ い た 各位
、 及 び 、自
由
に 調 査 を 続 行 さ せ て い た だ い て い る 綴 子 八 幡神
社
宮 司、 な ら び に 関 係 の 方 々 に は 、 心 よ り 感 謝 の 意 を 表 し た い 。 こ れ ら の作
業 を 踏 ま え て、今
後 は 神 道 や儒
学 ・ 国 文 学関
係 、 そ の 他 の 残 さ れ た 分 野 の資
料
調 査 を 「 日 も早
く 完 了 し 、 目 録 の作
成 ・出
版 を 成 四 一Komazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） し 遂 げ た い と 念 願 し て い る 。 は し ら も と じ ん ぽ う 「 柱 源 神 法 」 関
係
資 料 に つ い てー
序ー
修験
道
の 諸 派 に 伝 承 さ れ て い る 数 多 く の 修 法 の 中 に 、『
柱
源 護摩
』 『 柱 源神
法 』 『 柱 源 供養
』 等 と 称 さ れ る修
法 が存
す る 。 こ の 修 法 は 、 「数
多
の 修 法 の な か で も 秘 儀 と し て 枢 要 の 位 置 を 占 め 」 、 ま た 「 峯 中 修行
の 最 極 の 秘 法 と し て 深 仙 で の（ 1 ） 正 潅 頂 に
際
し て 伝 承 さ れ た 」 も の で あ る と 位 置付
け ら れ 、 同 時 に 「柱
源 護 摩 は 修験
道
の 宇 宙 観 を 的 確 に 具 現 し た修
法 で あ り 」 、 「宇
宙 の 開 闢 や 人 問 の 起 源 を 再 現 し 、 そ こ に お い て 天 界 、 地 上 界 、 地 下 界 を 結 び ぶ シ ャ マ ソ と し て の修
験
者 の 位 置（ 2 ） を 明 示
す
る 儀 礼 」 で も あ る と い う 指摘
が あ り、 そ の 重 要 性 の 一 端 が う か が わ れ る が 、 近 年 は ご く ま れ に し か修
さ れ る こ と は な い よ う で あ る 。 一方
、 内 館 文 庫 の関
連 で 言 え ぽ 、 す で に 指摘
さ れ て い る よ う に 、近
世 後 期 の博
物
学 者 菅 江真
澄 の 紀 行 文 に 、 「 柱源
神
法 」カ ミ ワ ザ ノ ノ リ と い う 「 い と い と 貢 き
神
事 式 」 が 、 寛 延 年 中 （ 一 七 四 八 ー 五 一 ） に 山 形 行 蔵 院俊
峯 よ り 般 若 院 英 泉 に よ っ て綴
子 に 伝 え ら れ、寛
政
八 年 （ 一 九 〇 六 ） に は 逆 に 神 宮 寺 十 三 世別
当
龍
峯 よ り 大峰
山 の 前 鬼 の 家 に 伝 え ら れ、 → 時 途 絶 え て い た 伝 承 が 大峰
（ 3 ） 山 で 復 興 し た と い う エ ピ ソ ー ド を 伝 え て い る 。 こ の 柱 源 の 修 法 が 大
峰
山 で 途絶
え て い た と い う 事 実 の 確 認 に つ い て は こ こ 四 二 で は 触 れ な い が 、 も と も と 大峰
の 深仙
の 宿 五鬼
に 伝 わ っ て い た 秘 法 で 、 次第
に 修 験 諸派
に 知 ら れ る よ う に な り、 現 に 本 山 ・ 当 山 の 両派
に も少
な か ら ぬ 伝 本 が 存 す る こ と か ら も 、 極 め て 重 要視
さ れ て い た 歴史
は 踏 ま え て お く 必 要 が あ ろ う 。 こ う し た 前提
を 踏 ま え た 上 で 、 あ ら た め て内
館 文 庫 に伝
来 し た 柱 源 神 法関
係 の 伝 書 を 見 渡 す な ら 、 そ こ に は さ ら に新
た な 資 料 価値
の存
す る こ と が 認 め ら れ る 。 す な わ ち第
一 に 、 内 容 的 に 重複
す る も の も あ る が 、 二 十 種 余 に 達す
る 多 く の 「 柱 源 神 法 」 に 関す
る 修 法 ・ 口 訣 等 が 現存
す る こ と で あ り 、第
二 に は 、 そ の伝
承 に は 先 ず 般 若 院 英 泉 が 関 わ り 、 九 種 も の テ キ ス ト を 残 し て お り、 こ の 系統
の 伝 書 の 整備
に特
に 意 を 用 い た こ と が 知 ら れ 、 テ キ ス ト の 異 同 の 問 題 を 論 ず る 際 の基
礎
資
料 に な り得
る こ と が 挙 げ ら れ る 。 さ ら に 第 三 に 、 こ の 英泉
の 意 志 は 歴代
の 文 庫 教 授 や 神 宮寺
別 当 に 受 け継
が れ 、 「 柱 源 神法
」 関 係 の資
料
収 集 は そ の 後 も 続 け ら れ 、 か く し て 「柱
源
神
法
」関
係 の充
実
し た 資 料 群 が 現 在 に 伝 え ら れ る に 至 っ た と い う 事 ，． 一 く マ 一 ， う ） o と一 冫 「 屡 ヌ【 ち な み に 、 柱 源 神 法 関 係 の 修 法 書 と し て 、『 日 本 大 蔵 経 』 の 「 修 験
道
章
疏
」 の 部 に は 、 柱 源 正潅
頂儀
則 → 巻役
君 持 柱 源 極 秘 印 信一 巻
役
君 持 柱 源 神 法 大 護 摩 供 次第
一 巻
役
君 持 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 修 験 柱 源 神 法 柱 源
神
法護
摩 軌峰
中 正 頂 柱 源 供養
ノ 大 事 の 六部
が 収 録 さ れ て お り 、 外 （ カ ヅ コ 内 は 所蔵
、柱
源
正潅
頂 備 要 記案
柱源
記
柱
源
正 潅 頂 秘 記 柱源
神法
柱 源 神 法 護 摩 供 具 柱 源 神 法 法 具 柱 源 秘 底 記 等 の存
在 が 知 ら れ 、 （ 以 上、 一 巻 一 巻 一 巻 （ 以 上 、 『 国 書総
目 録 』 所 収 等 ） 、 『 修 験 道 章 疏 』 一 所 収 ） 本 山 相伝
本 山 相 伝 本 山 相 伝 『 修 験 道章
疏 』 二 所 収 ） に よ れ ば、 上 記 以 他 に も 、『 修 験 深 秘 柱 源
護
摩 供 』 等 の 存 在 が 知 ら れ て い る 。 こ れ ら の 関 係 相 伝 書 と 内館
文庫
所 蔵 の 柱 源 神 法 関 係 の 資 料 を、 そ の 書 名 だ け で も 比 較 一 覧 す る な ら 、内
館
文 庫 所 蔵 資 料 の 重 要 さ は さ ら に 明 ら か に な ろ う 。 以 下 で は、 内 容 に関
す る詳
し い 比 較 考 察 に ま で は 至 な い が 、原
文
の紹
介 を 中 心 に 、 内 館 文 庫 所 蔵 の 「 柱 源 神 法 」 関 係 資料
の特
色 に つ い て 見 て み る 。 一 冊 （ 京都
大 学 ） 一 冊 （ 東 京 国 立 博物
館 ） 一 冊 （ 京都
大 学 ） 一 冊 （ 『 修 験 聖 典 』 ） （ 『 修 験 聖 典 』 ） （ 『 修 験 聖 典 』 ） 一 冊 （ 京 都 大 学 ・ 聖 護 院 ） 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 一 一 内 館 文 庫 所蔵
「柱
源 神 法 」 関 係 資 料 と 般 若 院 英 泉 末 尾 に 掲 載 し た 、 五 百 二 十 一 種 か ら な る 、「
内
館
文
庫 所 蔵 資 料 分 類 目 録 、2
修 験 道 」 の 中 か ら 、 柱 源 神法
関 係 の 項 目 を 抜 き 出 し 一 覧 に す る な ら 、 次 の よ う な も の が挙
げ
ら れ る 。215
384
383
382
381
380
3
了9
3
了8
3T
了3
了6
3T5
2
了τ224
217
216
修
験 道 正 汀 外 道 場 作 法】 冊 （
文
化 元 年 六月
、直
成 院 恵海
↓
良 海 ） 修 験 道 正 汀 外 道 場 作 法 一 冊 （ 英 泉 写 ）修
験 道 柱 源 六 大 本 有 印 私 記一
冊
（ 英 泉 写 ） 宗 門骨
髄
一 冊 （ 内 題 『 柱 源 供
養
法 』 ） 正 汀柱
源供
養 法 一冊
（ 安 政 九 年 十 月 二 日 ） 柱 源 神 供養
法 一 冊 （ 英 泉 写、 延 享 三 年 十 ］月
八 日 ） 楓 儀法
折 紙 一 紙 （包
紙 「 柱 源 供 養 法 」 ） 柱 源護
摩記
一 冊 （ 英 泉 写 、 延 享 四 年 二 月 七 日 ） 柱 源
護
摩 次 第 「 御 伝 」 一 冊 （ 文 化 七 年 五 月 十 三 日 ） 柱 源 柴 燈護
摩 之事
一 冊 （ 英 泉 写 、 延 享 四
年
九 月 ）柱
源神
法柱
源神
法柱
源 神 法 柱 源 神法
柱 源 神 法 一 冊 （ 英 泉 写 、 寛 延 二年
五 月 二 十 八 日 ） 一 冊 （ 英 泉 写 、 寛 延 三年
六 月 十 九 日 ） 一 冊 （英
泉↓
常
学 院 玄峯
、 宝 暦 十年
七 月 六 日 ） 一 冊 （ 英泉
↓
寛 性 、 明 和 三 年 六 月 二 十 一 日 ） 一 冊 （ 文 化 五年
五 月 二 日 ） 四 三 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty
389
388
387
386
385
443
391
390
内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ）柱
源 神 法 （ 包紙
ノ ミ ）柱
源
神 法一 冊
柱
源神
法 「 醍醐
御
伝 」柱
源
神
法 柴 燈護
摩
次第
柱
源
神
法 柴 燈護
摩
次第
年 V ）柱
源
神
法 柴 燈護
摩
之 事柱
源 法 諸 道 具 寸法
図 入 不 動 明 王 開 眼 供養
梵
唄 （ 標 題 「 柱 源 入 護 摩 法 」 ） 一 冊 一 冊 一 冊 （ 英 泉 写 三 十 四 歳 く 延 享 四 一 五 一 冊 紙 冊 こ れ ら の う ち 、 躙 ・ 跚 ・ 粫 ・ 跚 ・ 跚 ・ 謝 ・ 繃 ・ 蹴 ・ 鏘 ・ 謝 の 十種
が 、 英 泉 自身
の 書 写、 も し く は そ の 伝 授 に 関 わ っ た テ キ ス ト で あ り 、 そ の関
わ り の 最 初 は 、 延 享 三 年 （ 一 八 四 六 ）冬
十 月 上旬
よ り 翌 年 二 月 に か け て の、 山 形 清 浄 院 お よ び 行 蔵 院 へ の 遊 学 で あ っ た 。 こ の 時 に 相 伝 し た修
験 の 秘 記 「 柱 源 神 法供
養 法 」 は 、 そ の 識語
に は 明 記 さ れ て い な い が 、 英 泉 自 筆 の 行 実 で あ る 『 発 願 記録
』 に よ っ て 、行
蔵 院俊
峯 よ り 伝 授 さ れ （ 5 ） た も の で あ る こ と が 知 ら れ る 。 も と の テ キ ス ト は 、 享 保 十 一年
（ 一 七 二 六 ） 八 月 に 、 行 蔵 院 俊 憲 が 伝 え た も の で 、清
浄 院勝
峰
・ 行 蔵 院 俊峰
と 書 写 伝授
さ れ た も の で あ る こ と が 知 ら れ る が 、 俊 憲 が こ れ を ど こ で 伝 受 し た か は 不 明 で あ る 。 次 に 跚 本 原 文 全体
を 掲 げ て お く 。 四 四（ 袋 標 題 ） （
黍
） 柱 源 神 法 山 形 伝 授 般 若 院 本 （ 標 題 ） 柱 源 神 供 養 法 玉 峰 ○ 登 皮 右 ノ 側 也 ル ツ ノ ブ ノ ノ 五 躰 持 地 反 礼 了 テ 礼 盤 二 登 也、 其 様 ハ 、 先 身 側 本 尊 方 へ 向 テ 右 ノ ノ ル 足 ヲ 曲 メ テ ソ ト 登 テ、 次 左 足 ヲ 引 上 テ 登 也、 立 ナ カ ラ 床 ナ ン ト ル ニ 登 様 ニ ス ル 事 ハ ユ メく
不 レ 可 レ 有 之、 へ 乳 木 書 様 井 水 輪 建 様善
従 因 至 果 （蘓
地 右 方 立 置奪
従 果 向 因 （ 林驚
方 立 置 く ヲ ル ヨ ハ ヲ の ト ハ ヲ 乳 木 塗、 紺 青 用、 種 子 文 句 以 二 金 泥一 可 レ 書、 胎 乳 木 修 様 次 第 正 月 朔 日 ヨ リ 六 月 卅 日 逍 ハ 、毒
胎 蔵 界 先 金 剛 界 後 二 可 修 之、 金 七 月 朔 日 ヨ リ 十 二 月 丗 日 逍 ハ 、 金 剛 界 先喜
胎 蔵 界 後 二 可 修 之、 猶 口 伝 有 深 意 ○ 柱 源 神 法 ・ 先 入 堂 摺 二 念 珠 一 本 尊 名 号 一 遍 ・ 次 継 前 礼 本 尊 名 号 口 伝 ・ 次 皮 登 ・ 次 塗 香 ・ 次 法 螺 三 声 三 味 法 螺 声 、 一 乗 妙 法 音、 経 耳 滅 煩 悩、 聴 受 無 飽 期、 雨 法 雨 当 座 、 天 人 大 衆 中 、 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 金
二 下 至 壇 前 左 毛 恥 ・ 八
笋
本薯
号 三 遍 礼 域籌
从 期繼
鴨
ノ ニ ヲ 次蠶
膝
六 大里
遍 精 二 箇 打 木 一 二 丁 ・ 以 灑 水謹
供 具桑
葺
身、 庵 枳 里 枳 里 囃 日 羅 吽 発 叱 レ ヲ ニ ヘ ロ ニ ・ 次 床 堅 取 二 肘 比 H 高 声 唱、 頌 日、 我 即 遜q
｛ 熱 姦 如 次 腰 腹 心 額 頂 下 次 自 身 名 即 身 覚 悟 此 分 為 成 氏 ・ 次 六 大 観 六 大 本 有 印 地 水 火 風 空 議 （鴫
・蒲
蓋 ・雛
礫
・ 次 闕 伽 初 夜 ・ 日 中 ・ 後 夜 ロ 伝 ノ ヲ リ ノ ニ か ワ る テ ニ ロ 闕 伽 桶 之 蓋 取、 水 輪 之 傍 置 、 柄 板 右 取 水 輸 入、 ル 天 地 之 潤 水 至 レ 焉 ノ ノ ハ ザ ミ ヲ ・ 手 一 合藪
鞜
鯉
羅
蜩鐘
牒
、 能 食 所 食 二 倶 六 大 依 正 一 体 供 養 自 身 ・ 次 住 床 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 文 日、 帰 命 本 覚 心 法 身 常 住 妙 法 心 蓮 臺 本 来 具 足 三 身 徳 三 十 七 尊 住 心 城 ・ 小 打 木 三 丁 ・ 啓 白 執 二 香 爐 狸 胡一 、 レ レ ハ ト ハ ノ ノ ナ リ タ ル 蕨 以、 大 峯 一 乗 菩 提 山 者 、 両 郡 金 胎 浄 刹 無 作 本 有 曼 荼 也、 森 々 ハ ノ よ ル ハ ノ 嶺 岳 金 剛 九 会 円 壇 也、 鬱 々 巖 洞 胎 蔵 八 葉 蓮 臺、 山 河 艸 木 全 遮 ノ ノ ク ハ ロ ノ ノ ト メ シ ノ 那 直 体 、 嶺 嵐 響 レ 谷 自 法 身 説 法 、 三 部 諸 尊、 済 々 羅 列 、 無 数 聖 ハ ト ノ セ ロ レ バ ヰ ノ ワ ニ ノ ハ ス ヲ 衆 竒 々 安 座 、 《 則 本 有 之 色 声 現 二 見 聞 一、 法 余 之 境 智 絶 二 有 空 一 、 ニ ソ ヌ ノ ノ ル コ ヲ ヲ ヲ テ ノ 既 知、 法 爾 自 然 曼 荼 三 密 瑜 伽 霸 峯 也、 爰 以 高 祖 役 優 婆 塞 、 ユ ハ シ ノ ユ ク ソ デ ア ユ く や ニ ン ノ ヲ 内 住 二 毘 盧 本 覚 之 内 證 一 、 遠 運 二 歩 於 峻 嶺一 、 修 二 即 身 頓 悟 之 法 一 、 ニ ハ リ ナ ノ ニ ヨ ム ヲ ユ ム ノ ヲ 外 依 二 仏 法 儀 式 之 神 璽 唱、 遥 ト ニ 跡 於 大 峰 一、 弘 二 南 天 開 塔 玄 風一 、 ツ ホ イ ナ ル カ ナ ノ ノ セ リ レ バ チ シ イ デ ノ ヲ 懿 哉 顕 密 行 業、 一 揆 事 理 二 法 冥 契、 然 則 今 某、 仰 二 彼 先 蹤 一 ギ ノ ヲ リ ヲ コ ア サ プ ユ ウ ナ シ ワ 継 一 H 其 遺 塵 一 、 行 住 坐 臥 悟 二 身 於 床 堅 形 儀 一 、 于 レ 朝 于 レ タ 発 二 心 於 サ ソ ゾ ヒ ト ソ カ ヲ ソ ヤ レ パ ノ ユ ァ ノ ト 柱 源 神 法 一 、 何 斉 乎、 余 本 分 八 葉 自 然 開 敷、 心 中 遭 字 法 余 ス 顕 現、 香 爐 獨 詰 置 也、 ・ 次 祈 疇 摺 二 念 珠 一 ナ ス ロ ン ノ 敬 白、 本 尊 界 会 両 部 諸 尊 十 方 仏 陀、 今 爰 来 臨 六 十 余 州 神 祇 冥 ノ ニ 含 也 ザ 衆、 三 千 八 万 部 類 眷 属、 殊 大 峯 鎮 護 念 靈、 金 剛 蔵 王 胎 蔵 権 現 、 コ ぐ ロ 七 大 八 大 金 剛 童 子、 々 守 八 所 勝 手 若 宮、 八 大 龍 王 、 大 黒 天 神、 ロ ノ ヲ カ ッ ツ ギ イ シ ヅ チ 宇 賀 神 将、 含 峯 箕 面 葛 城 熊 野、 彦 山 羽 黒 石 鎚、 護 法 善 神、 満 山 セ ク ン ニ 瞿 住、 諸 大 薩 唾 十 六 善 神、 護 世 四 天 悉 降 二 臨 道 場 一 、 哀 愍 納 受 悉 地 成 就、 四 五 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 規 ） ・ 次 行 者 宝 号 廿 一 遍 ・ 次 理 源 宝 号 廿 一 遍 ・ 次 混 沌 供 ス こ 先 取 二 乳 木 散 杖 ｝ 直 ソ 床 ハ ミ ナ ガ フ ゐ ロ リ
羨
嬲
熊編
鶴
驤
滴 ．本
伽笛
以 本 清 浄 水 洗 浴 無 垢 身 不 捨 本 誓 故 證 誠 我 承 事 盟 口 曩 莫 三 満 多 没 南 譲 々 曩 三 摩 々 々 莎 認 ・ 次 花 座 庵 迩 摩 撚 娑 婆 誨 ワ ル ・ 次 獨 胡 取 真 言 庵 縛 日 羅 薩 怛 縛 悪 ノ ニ ア チ む ． 次 振 鈴 左 耳 五 、 胸 三 、 額 二、 庵 縛 日 羅 健 呪 都 使 也 斛 土 求 菩 提 下 化 衆 生 。 次 五 供 養 先 塗 番 印 明 ビ ン ユ ダ ド ソ ド ド バ ン パ 曩 莫 三 満 多 釁 駄 南 尾 輸 駄 健 度 納 婆 縛 莎 調 ・ 華 鬘 印 言 マ カ マ イメ リ ヤ ビ ユ ド ギ ヤ テ イ 曩 莫 三 満 多 没 駄 南 摩 訶 昧 怛 哩 也 毘 庚 度 蘖 帝 莎 詞 ・ 焼 香 印 言 ダ ナ マ ダ ド バ ト ギ ヤ テ イ 帰 命 南 達 黶 駄 旭 縛 弩 蘖 帝 莎 訶 ・ 飲 食 印 言 ア サ ラ ヤ ヤ ラ ヲ ヤ リ ソ ず ぞ ビ す ロ ン ダ ド イ ガ カ ゆ ロ ク 帰 命 南 阿 羅 々 逖 羅 々 末 隣 捺 娜 尾 末 隣 捺 称 摩 訶 沫 哩 莎 訶 四 六 ・ 燈 明 印 言 タ セ ギ ヤ タ ア ヲ シ ソ ハ ワ ソ ダ パ パ シ ヤ ナ ウ が ヤ く ダ ウ ダ ヨ ヤ 帰 命 南 怛 佗 蘖 多 難 脂 娑 婆 羅 檸 縛 婆 娑 嚢 識 々 撰 娜 哩 耶 莎 訶 ・ 事 供 シ ン 塗 ・ 花 ・ 焼 ・ 飲 ・ 燈、 一 々 以 レ 印 加 持、 誦 ソ 庵 奉 獻 之、 ニ セロ ・ 次 普 供 養 金 合 二 頭 宝 形 庵 阿 謨 迦 布 惹 摩 尼 跋 納 麼 縛 日 齢 恒 佗 蘖 多 罷 路 枳 帝 露 満 多 鉢 羅 薩 羅 吽 ・ 舎 利 根 源 塔 ノ コ ニ サコ 虚 心 合 掌 メ 乳 本 ヲ 火 風 擣 間 挿、 ノ ヲ ヘ ノ 不 動 一 字 盟 唱 立 ル ニ 住 床 文 一 遍、 ・ 不 動 一 字 明 臼 曩 莫 三 満 多 縛 日 羅 赧 槍支
調
議
鑞
樂
騒
陰 唸 唸 ・ 柴 燈 照 大 和 合 身 骨 肉 及 手 足 如 薪 尽 火 滅 皆 共 入 佛 地 ン ノ ヲ 戳轟
鷲
鰻
擁
鱗
い ・ 次 住 三 摩 地 金 剛 合 掌 東 方 阿 閼 之 木 ノ 西 方 弥 陀 之 断 刀 シ ノ ぬ 中 央 積 二 大 日 大 地一 ノ ク ワ 南 方 宝 生 附 こ 智 火 「 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty テ ノ ヲ ス 北 方 以 二 釈 迦 水 一 消 滅 ・ 次 五 字 観 ノ ハ ス ノ ワ
4
字 不 生 観 破 二 妄 執 之 地獲
ノ ハ ス ノ ヲ 太 字 理 水 消一 一 修 羅 瞋 恚 焔 一 ノ ヤ ジ ノ ヲ ・ ｛ 字 智 火 焼 二 畜 生 愚 癡 身 根 一 ・ 『 字 大 風 拂 二 餓 鬼 之 飢 念 一 ぐ ヤ ア ム ノ ハ ス ノ ヲ 夜 字 等 空 断 二 人 執 之 品 惑一 リ ス レ チ ・ 駈 字 自 性 獨 存 是 即 白 性 心 壇 内 護 摩 道 場 六 大 本 有 即 身 成 覚 ノ ダ ヲ ス ペゾ 次 収 采 柴 燈 間 慈 救 咒 誦 ヲ ヘロ ・ 次 舎 利 塔 舎 利 礼 唱 ツ ニ ヘヲ 次 五 字 観 取 ＝ 肘 比 ユ 咼 声 唱 我 即4
儀｛
燕 姦 如 次 腰 腹 心 額 頂 腰 下 阿 字 本 不 生 金 色 方 形 佛 心 地 偶 臍 輪 尾 字 離 言 説 白 色 円 形 大 悲 木 モ 心 上 羅 字 旡 垢 染 赤 色 三 角 大 智 火 ゜ 気 額 下 吽 字 離 因 業 黒 色 半 日 大 力 風 頂 上 欠 字 等 虚 空 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 青 色 団 形 大 空 輪 重 々 相 累 無 隔 別 如 々 一 体 不 離 乱 高 下 大 小 本 不 二 彼 此 横 竪 輪 円 足 帝 網 瑜 伽 遍 法 界 心 佛 衆 生 無 差 別 不 改 自 身 名 即 身 覚 悟 此 分 為 成 佛 ・ 次 本 覚 讃 蓮 華 合 掌 八 葉 印 智 拳 印 無 所 不 至 印 弥 陀 定 印 金 剛 合 掌 内 縛 印 外 縛 印 後 供 養 塗 香 帰 命 本 覚 心 法 身 常 住 妙 法 心 蓮 薹 本 来 具 足 三 身 徳 三 十 七 尊 住 心 城 普 門 尽 数 諸 三 昧 遠 離 因 果 法 然 具 無 遍 得 海 本 円 満 還 我 頂 礼 心 諸 佛 曩 莫 三 満 多 毋 駄 南 尾 輸 駄 健 度 納 婆 縛 莎 訶 花 鬘 帰 命 南 摩 訶 昧 怛 哩 也 毘 庚 度 蘖 帝 莎 訶 ・ 焼 香 四 七 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 帰 命 南 達 麼 駄 怛 縛 弩 蘖 帝 莎 訶 ・ 飲 食 帰 命 南 阿 羅 々 迦 羅 々 末 隣 捺 娜 尾 末 隣 捺 松 摩 訶 洙 哩 莎 訶 ・ 燈 明 帰 命 南 怛 佗 麋 多 羅 脂 娑 婆 羅 檸 縛 婆 娑 袰 誠 々 揉 螂 哩 耶 莎 訶 ・ 亠 畢 供 如 上 ｝ 々 奉 献 之 ・ 閼 伽 曩 莫 三 満 多 没 駄 南 俄 々 曩 三 摩 々 々 莎 訶 ・ 次 後 鈴 ・ 次 精 二 小 打 木 一 六 丁 ∴ 不 動 即 我 法 作 法 如 法 流 ・ 佛 部 三 昧 耶 印 口 伝 34 礪
ー
珮 兵 買 ぷ 級 ヨ む 町 ・ 根 本 獨 胡 印 十 九 布 字 や ヤ ア ム キ ウ や カ ソ キ リ ウ タ ヴ ン コ お ン ザ ウ マ レ タ ソ 磯興
尽 ・ 可 魚 ふ 《 お 罵 ・ 「奏
勲 柔 ア ム タ ム ト ソ タ ヵ ク ゴ ソ カ ソ 頭 改 さ 瓜 神 ・ 喚 ↓ 雫 ・ 次 外 師 子 印 ズ ア ヲ キ ニ スレ ハ サ ニ シ こ ス レ パ ル ニ 浄 土 不 レ 在 レ 遠 、 勤 行 在 二 道 場 一 、 神 冥 無 レ 外 、 恭 敬 則 顕 二 祭 席 一 、 セ リ ニ レ モ ス ユ チ レ レ チ ナ リ ノ 本 尊 座 一 一 曼 荼 鑼 一、 我 坐 二 曼 荼 擺 一 、 不 動 即 我、 々 即 不 動 、 本 尊 リ ニ ル リ ノ ニ ト ユ メ 御 心 、 入 二 我 身 一 、 我 心 奉 レ 入 二 本 尊 之 御 身 一 、 本 尊 与 〆 我 無 二 无 別 ナ リ 而 一 身 也、 ・ 次 金 剛 合 掌 四 八 セ ソ ロ ヂ や ハ ツ コ フ ユ イ ノ ル 言 亡 慮 絶 終築
・ 愚 慝 弓 磯 鳳 。 。 0 瓜 五 ・ 不 動 盤 名 印 慈 救 咒 三 遍 ノ ノ う ギ ・ 同 印 右 大 指 開 三 遍 せ ソ タ ヲ ム ハ ツ タ 金 迦 羅 興 へ ｛・ 燕 る 《 莎 訶 ノ や ・ 同 印 左 大 指 開 三 遍 庵 阿 羅 遮 羅 莎 訶黔
伝 ・ 一 切 經 字 母 文 南 無 一 切 三 宝 無 尽 意 広 大 円 満 虚 空 法 界 得 阿 褥 多 羅 三 藐 三 三 菩 提 心 秘 密 一 切 莎 訶 ・ 次 大 日 眞 言 十 一 遍 ・ 次 行 者 宝 号 廿 一 遍 ・ 次 理 源 宝 号 廿 一 遍 ・ 閼 伽 札 ノ ノ ニ 掛 二 左 手 無 名 指一 、 六 大 明 一 遍 ○ 柱 源 神 法 畢 吉 享 保 十 一 丙 午 （ 一 七 二 六 ） 秋 八 月 書 写 了 伝 燈 阿 闍 梨 行 蔵 院 俊 憲 法 印 清 浄 院 四 世 勝 峯 元 文 四 己 未 （ 一 七 三 九 ） 仲 秋 廿 ご 日 夜 再 写 校 合 了 延 享 三 丙 寅 （ 一 七 四 六 ） 仲 冬 八 目 山 形 於 行 蔵 院 伝 授 之 玉 峰 英 泉 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 行 年 三 十 三 こ の 『 柱 源 神 供 養 法 』 は、 「 柱 源 護 摩 」 の 行 法 の 詳 し い 儀
軌
を記
し た も の で 、儀
軌 の 次 第 は も ち ろ ん、 敬 白 文、 真 言 の原
文
も 略 さ ず 掲 載 し て お り、 『 修 験 道 章 疏 』 に も、 こ れ ほ ど詳
し い儀
軌 は 収 録 さ れ て い な い 。 ま た こ の 山 形 遊 学中
の 翌 延 享 四 年 （ 一 七 四 七 ） 二 月 七 日 に は 、清
浄
院 の 大 安勝
峰
よ り、 『 柱 源 神 法 柴 燈 護 摩 之 口 訣 』 を伝
授
さ れ て い る 。 そ の 内 容 は、 護 摩 壇 爐 中 に積
む 小 木 の 積 み方
の 口訣
を 図 示 し た も の で あ ろ う が 、 単 な る 図 示 に 終 る も の で は な く 、 煩 悩 即菩
提 、 無 明 即 明 と 照 見 し て 痛 患 災 厄 を 除 く こ と を 説 き、 儀 軌 に と も な う 宗 教 的 意 味 付 与 を 同 時 に 伝 え る も の で 、 護摩
法 に付
随
す る 「 大事
」 に 相 当 す る 資料
と 見 な し て よ い 。 跚 本 の 原 文 は 次 の よ う な も の で あ る 。 一 （ 標 題 ） 柱 源 護 摩 記 柱 源 神 法 柴 燈 護 摩 之 口 訣 護 麼 ス 梵 語 、 漢 ニ ハ 云 梵 焼、 俗 語 二 軸 護 摩 焼 ト 云 ル ハ 、 梵 漢 並 挙 ル 語 也、 正 立 ク ハ 護 摩 ヲ ハ 修 行 ト 云 也、 柴 燈 之 所 二 至 至 テ 念 珠 ヲ 摺 リ 召 請 火 大 、 観 火 天 与 行 者、 無 二 一 如 ニ メ 無 差、 即 大 日 自 性 身 ナ リ ト、 而 メ 火 ヲ 爐 二 差 七 ヨ 、 而 後 二 有 漏 生 死 等 ノ 観 二 入 、 次 取 黒 小 木 切 繞 索 一 度 二 注 ル 、 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 次 取 白 小 木 切 繞 索 三 支 充 注 ル、 謂 、 四 大 和 合 身 ト 三 支、 骨 肉 及 手 足 ト 三 支 、 如 薪 尽 火 滅 ト 三 支 、 皆 共 入 佛 地 ト 、 残 ル 小 木 ヲ 一 度 二 住 ル 、 而 観 二 入 ル、 乃 至 六 大 本 有 即 身 成 覚、 而 慈 救 咒 一 百 八 遍 誦 メ、 又 取 黒 小 木、 取 白 小 木 作 法 如 上 観 法 如 前、 慈 救 咒 同 メ 摺 念 珠 祈 念 ス 、 作 法 畢 、 小 木 爐 二 積 様 右 二 向 四 目Tl 左 一 如 此 三 支 充 井 ノ 形 二 積 ソ、 三 重 二 積、 都 テ 小 木 三 十 六 本、 左 ニ ハ 黒 小 木、 右「 一 ハ 白 小 木 、 前 ニ ハ 黒 小 木 、 向 フ ヘ ハ 白 小 木 、 三 重 共 二 同、 繞 小 木 白 小 木 二 束 無齢
＋朶
充 黒 小 木 二 束蘇
町
八奎
但 索 ノ 繞 リ 三 而 二 可 繞、 貧 等 三 毒 二 象 ル 、 刀 印 ヲ 以 切 コ、 自 性 法 身 之 智 ヲ 表 ス 、 愚 聞 ク 、 密 家 台 家 共 二 護 摩 ヲ 修 ス コ 、 貧 等 之 三 毒 乃 至 百 八 煩 悩 ヲ 晶 焚 焼 ス ル 蓋 … ナ リ ト、 但 密 ニ ハ 煩 悩 即 苙 口 提、 鉦 韻 明 即 明 ト 照 見 メ 病 患 ヲ 治 シ 、 災 厄 ヲ 除 ト 云、 修 験 ハ 不 余、 生 死 即 涅 拌 、 四 九 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 無 明 法 性 共 二 根 本 大 智、 火 ヲ 以 テ 焚 焼 メ、 本 来 不 生 、 第 一 義 空 ノ 観 ヲ 以 テ 至 要 ト ス 、 於 此 処 無 有 病 患 災 厄 、 一 切 即 求 無 不 円 満、 語 日、 生 死 ヲ 截 断 シ 、 湟 槃 ヲ 截 断 ス 、 又 云 、 若 見 本 不 （ 有 力 ） 生 則 無 有 往 来、 諸 趣 者 無 住 涅 槃 者 云 云、 事 理 之 護 摩、 共 二 此 観 最 要、 蚩 延 享 四 丁 卯 年 （ 一 七 四 三 ） 二 月 七 日 羽 州 山 形 清 浄 院 大 安 勝 峰 書 写 之 秋 田 郡 此 内 綴 子 般 若 院 英 泉 （ 印 ） （ 印 ） こ の 「 口
訣
」 は 、 誚 本 「 柱 源 神 法 柴 燈 護 摩 之 事 」 と し て 、 同 じ 延 享 四 年 の 九 月 上旬
に も 書 写 さ れ て い る 。 こ の 年 英泉
は 、 二 月 に 山 形 を 出達
し、 米 沢 ・ 会 津 を経
て 出 府 し 、 『 孔雀
明 王経
』 な ど を 求 め て ま た 山 形 に 帰 り、 十 月 上旬
に 故 郷 に帰
っ て い る 。 こ の 帰 郷 の 途 中 で 再 度 書 写 し た も の と 思 わ れ る が 、 こ の 口 訳 と は 本文
に 殆 ど 異 同 が 無 く、 再 写 の意
図 が 不 明 で あ む ムロ ミ な も し ネ の ラ ラ ヨ ト ピ ド ニ へ は ト ヒ へ ごロ ド ニ ニ ヘ コ ロ ラ へ ヘ ユ う も コ ま ノ 零健
車 ¢ オ ペ ／ マ 浅 そ 匚 左 渡 彩 矼 レ 簒 浸 』 に ／一 し て38
オ び 唾 π延
二年
（ 一 七 四 九 ） 三 月 二 十 八 日 、 謝 本 の寛
延 三 年 （ 一 七 五 〇 ） 六 月 十 九 日 の 英 泉 自 身 の 書 写 活 動 に つ い て も 、殆
ど 同 一 テ キ ス ト が 書 写 さ れ て い る 。 た だ し 寛 延 二 年 の 書 写 活 動 は 、 春 三 月 に 高岩
山 に 於 て 、 大衆
の請
に よ り 「柱
源 神 法 」 「 孔 雀 明 王 法 」 等 の秘
法 を 授 与 し て お り 、 そ の た め の 正 本 テ キ ス ト の 準 五 〇 備 で あ っ た と も 考 え ら れ る 。 い ず れ に し て も 英泉
が 修 験 老 と し て 本 格 的 活動
に 出 る 時 期 に伝
受 し た 「 柱 源 神法
」 の 儀 軌 は 、 修 験 者 と し て の 自 立 に 関 わ る 側 面 を有
し て い た こ と を伺
わ せ る 。 柱 源 の 宇 宙 観 ・ 人 生 観 を 示 す 地 ・ 水 ・ 火 ・ 風 ・ 空 ・識
の 「 六 大 観 」 の 根 拠 を、 各 種 の 経 論 か ら 抽 出 し た 跏 本 『修
験 道 柱 源 六 大 本 有 印 私 記 』 も年
記 不 明 で あ る が 、 そ の 筆 跡 か ら英
泉 書 写 の も の と 思 わ れ、 こ れ も 英 泉 が 「柱
源
神
法 」 と 関 わ り を 抱 き 続 け た 証 査 と 思 わ れ る の で、 次 に 掲げ
て お く 。 （ 標 題 ）黍
。 。Q 修 験 道 柱 源 六 大 有 本 印 私 記 ノ ト ノ コ ○ 先 達 秘 記 日 、 至 二 箕 面 瀧 片 一 、 禅 定 而 忽 泉 然 奉 レ 遇 二 龍 樹 菩 薩 「 、 領 二 知 無 相 三 密 印 璽 【 、 則 今 入 峯 修 行 秘 法 也、 ナ ル カ ニ ナ リ ○ 大 般 若 経 二 百 七 十 三 日、 善 現 一 切 智 智 清 浄 故 地 界 清 浄 、 一 切 智 智濠
． ．染
火 風 空 識 界 清撫
翻 ○ 仁 王 般 若 経 観 空 品、 白 佛 言、 般 若 波 羅 蜜 有 法 非 非 法、 摩 訶 衍 云、 何 照 大 王 摩 訶 衍 見 非 非 法、 法 若 非 非 法、 是 名 非 非 法、 空 法 性 空、 色 受 想 行 議 空 、 十 二 入 空、 十 八 界 空、 六 大 法 空 、 ○ 菩離
珞驫
鯵
竺 三 日 、陟
籤
四蕊
慰
． 急 ， ． 耶、 答 日、 地 ノ テ ハ フ テ ハ ヲ テ ハ ヲ テ ハ ヲ 離 レ 水 則 無 レ 識、 水 離 〆 火 則 無 レ 識 、 火 離 レ 風 則 無 ア 識 、 風 離 〆 空 則 無 レ テ ハ ト ノ ノ ハ 識 、 空 離 〆 識 則 無 〆 識、 是 謂 二 四 大 無 識 噌、 又 問、 有 識 四 大 所 出 音 響 ナ リ ヤ ナ リ ヤ ナ リ ヤ ナ リ ギ ナ リ ヤ テ ヲ 地 耶 、 水 耶、 火 耶、 風 耶、 識 耶 、 答 目、 普 聚 、 又 問、 除 二 四 大 一、 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 亂
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．奄
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ク モ ワ ○ 大 佛 頂 経 第 三、 説 二 地 火 水 風 空 根 識 七 大 性 H 亦 此 類 也、 あ ク メ ○ 倶 舎 論 二 十 九、 遍 處 有 〆 十 、 謂、 周 遍 觀 二 地 水 火 風 青 黄 赤 白 、 及 ト ノ ヲ ア ノ ノ ル コ 空 與 F 識、 二 無 辺 處 ｝ 、 於 一 二 切 處 一 、 周 遍 察 観 無 レ 有 二 間 隙 一、 故 名 二 遍 處 一、 六 石 ノ ア リ ヲ ○ 大 日 経 巻 第 二 具 縁 真 言 口 叩 第 二 日、 所 レ 謂 我 覚 二 本 不 生 一、 出 二 過 語 言 セ リ ヲ ル ハ シ ト コ 道 一、 諸 過 得 二 解 脱 冖 、 遠 二 離 於 因 縁 一 、 知 三 空 等 二 虚 空 一、 ほ リ レ ダ リ ヲ ニ メ ○ 金 剛 頂 経 云、 諸 法 本 不 生、 自 性 離 二 昌． 面 説 一 、 清 浄 無 二 垢 染 一 、 シ ニ 因 業 等 二 虚 空 一 、 ○杏
経騾
日 、鑾
無 辺駿
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文 地 水 火 風 空擘
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起 ニ メ ス ル カ ヨ ト 体 性 廣 大 遍 二 法 界一 故 日 〆 大 也、 〇 六 大 体 性 、 見 于 三 十 三 遍 記 巻 下一 六 丁 ト ○ 以 上 六 種 遍 二 有 情 非 情 】 無 辺 故 云 二 六 大 一、 ヌ テ ヲ メ ト ワ フ 生一 、 以 二 此 六 大一 為 二 所 依 一 建 二 立 之 一、 故 云 二 体 大 一 、 ○ 中 央 口 地 ○ 北O
水 ○ 南 △ 火O
西 ） 風 ○ 東6
空 〇 十 方 ○ 識 ノ霜
団縮
円 方 ’衆 青 黒 赤 白 黄ナ 色
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動 儒 湿 竪 個 身 業 ｛ ・ 蘓 口 業 瘋 意 業メ
内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） 廿 鹹 若 辛 酢 諸 味 リ キ テ 上 自 二 諸 佛 一 下 至 二 衆 し ハ ヲ し ヲ ト 合 六 大 互 具夐
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． 主 自 余建
コ ノ ギ ハ ル ヲ ヲ ユ ス ル カ ヲ ナ ル ハ レ ノ ○ 地 大 所 具 五 大 若 〆 搏 二 泥 団 「、 自 在 成 レ 形 故、 又 地 之 堅 是 水 接 ノ ウ ル ホ ヘ ル ア リ タ サ ハ ル ト ノ ナ サ 取 故、 又 有 二 湿 土 → 、 又 白 色土
圏
四 、 土 燥 則 成 レ 塵、 是 ｛ 字 字 相、 フ ノ ヲ ア リ テ フ お ヱ ナ ル カ ニ 又 墻 壁 尋 二 限 所 見 一、 又 赤 色 土 一 困 囚 一、 穿 レ 此 移 レ 彼、 動 転 不 定 故、 モ ル ヵ ス ル ユ ノ ァ リ ス ユ ウ ン ホ ホ カ ル トコ セ 又 地 亦 有 レ 動 故、 又 黒 色 土 冖醍
一、 穿 レ 地 成 レ 空、 無 〆 有 レ 不 ノ 成 故 、 ノ ア ほ ハ テ ヲ ノ ト ニ ス レ ハ 又 青 色 土 函 因 、 地 神 以 二 大 地 一 而 為 二 其 身 一 故 鬮 因、 若 約 二 諸 法 本 不 ノ ニ ス と ム ヨ 生 義 一、 則 一 切 無 ン 不 レ 具 也 、 ニ ク へ ’ ク テ ヲ ル リ レ ノ ナ 劣 ○ 水 大 所 具 五 大 水 能 浮 レ 舟、 乃 至 水 輪 能 載 二 地 輪 一 不 〆 墜、 是 竪 用 ニ ナ ハ ニ テ ル カ ト テ ト ザ 故、 又 水 遭 レ 寒 、 則 凝 成 二 堅 冰 → 故 、 又 水 輪 上 分 凝 成 二 金 輪 一 、 其 厚 三 億 二 万 由旬
又 金隻
． 麗幽
故馨
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、 水麗
二 激多
、 サ ハ ソ う ノ ナ ヨ ナ ル ヵ ニ 是 ｛ 字 字 義 、 又 水 深 則 底 不 レ見
関
、 自 γ 高 注 レ 下 動 揺 不 定 故 ス ル カ テ ヲ ル カ ト ス ヒ バ ニ 画 因 、 無 昇 通 徹 故鬨
一、 水 神 以 レ 水 為 ノ 躰 故 贏 剛 囲 、 若 約 二 離 言 義 一 、 無禾
・ 接者
、籬
二 巳 ナ ル ス ア 〆 ル ． テ ス ， ハ ○ 火 大 所 具 五 大 火 勢 盛 則 能 颶 レ 物 故一幽
」 、 有 レ 光 照 レ 物 、 又 火 辺 ツ フ う ニ ス ル カ ユ ク ス ル カ ヲ 先 湿 故 雨 因、 能 動 轉 故、 又 煥 氣 能 長 二 艸 木 等 一 故 圓 因、 其 性 無 ナ ル カ ケ ヲ ス ル カ ヲ ス ル カ ト 尋 故 、 能 焼 レ 物 空 ソ 之 故 酉 因 、 火 神 以 レ 火 為 レ 身故
瞳 璽、 四 ス 劣 ’ ノ ト ○ 風 大 所 具 五 大 風 輪 能 載 二 水 金 地 三 輪一 故、 又 風 精 成 二 堅 金 剛 一 故 ス ル カ ヲ グ ス ル カ エ 「男
一 、 風 中 有 レ 湿 故 、 又 風 具 二 冷 氣 一 故、 又 能 動 轉 故「関
冖、 風 能 テ ヲ カ ヲ ノ ナ リ ク ス ヲ ノ リ グ ナ 掃 〆 塵 而 使 レ 浄 、 是 ｛ 字 字 義、 又 風 能 起 レ 塵、 是 ｛ 字 字 相、 又 風 能 ダ ヵ ヲ ルヵ ス ヵ ヲ ア タ ヲ ニ メ ク ヲ ト テ エ 燥 〆 物 故、 又 有 二 熱 風 一 故、 又 風 能 熟 レ 物 故、 又 中 レ 目 為 匡 夥、 入 ソ 耳 ミ ミ ア お ナ ル カ バ ヲ ト 為 ノ 聹笠
刻
｝ 、 其 性 無 尋 故圏
囚 、 風 神 以 レ 風 為 レ 身 故 醸 因、 艇 空 大 所 具 五 大 金 阯 不 レ 能 レ 嵐 四 ，筝
是 堅 固 徳 ル皮
、 又 能 拂 二 万 紘 一 五 「 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty 内 館 文 庫 所 蔵 資 料 の 研 究 （ 三 ） （ 石 川 ） ス ル ヵ ニ ル ヵ ナ ル カ 而 不 レ 失 故 画 区、 接 二 蔵 諸 法 一 故、 又 空 有 二 湿 気 「 故 … 幽 汰 一 、 畢 竟 浄 ユ テ ワ ス ル ハ ヲ テ ェ ス ノ ナ リ メ 故 閥 囚、 穿 物 成 μ 空、 是 従 レ 縁 生、 是 『 字 字 義、 又 昼 夜 明 暗 轉 動 孔 ” 定 故
