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村田製作所の収益構造 1:iPhone の影響が大きいと思われる 電子部品メーカーは各社とも顧客に関してコメントしない 従って 村田製作所の業績がどのような動きによって形成されているかを 独自に分析する必要がある 村田製作所の 用途別売上高 製品別売上高 全体の売上高 営業利益と アップルの iph

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2015 年 9 月 30 日 楽天証券株式会社________________________________________________________________________________ 〒158-0094 東京都世田谷区玉川 1-14-1 楽天クリムゾンハウス 本資料は、掲載されているいかなる銘柄についても、その売買に関する勧誘を意図して作成したものではありません。本資料に掲載さ れているアナリストの見解は、各投資家の状況、目標、あるいはニーズを考慮したものではなく、また特定の投資家に対し特定の銘柄、 投資戦略を勧めるものではありません。また掲載されている投資戦略は、すべての投資家に適合するとは限りません。銘柄の選択、売 買、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本資料で提供されている情報については、 当社が情報の完全性、確実性を保証するものではありません。本資料にてバリュエーション、レーティング、推奨の根拠、リスクなど が言及されている場合、それらについて十分ご検討ください。また、過去のパフォーマンスは、将来における結果を示唆するものでは ありません。アナリストの見解や評価、予測は本資料作成時点での判断であり、予告なしに変更されることがあります。当社は、本資

経済研究所企業調査レポート

連結決算

15.3 16.3 予 会社新 16.3 予 楽天証券新 17.3 予 楽天証券新 18.3 予 楽天証券新 15.3/4Q 16.3/1Q 売上高(百万円) 前年比(%) 1,043,542 23.2 1,160,000 11.2 1,220,000 16.9 1,420,000 16.4 1,650,000 16.2 265,828 34.4 280,828 28.8 営業利益(百万円) 前年比(%) 214,535 70.4 250,000 16.5 280,000 30.5 340,000 21.4 410,000 20.6 53,430 154.9 63,953 73.3 税引前当期純利益(百万円) 前年比(%) 238,400 80.1 252,000 5.7 282,000 18.3 342,000 21.3 412,000 20.5 56,905 115.3 65,007 74.9 当期純利益(百万円) 前年比(%) 167,711 80.0 183,000 9.1 200,000 19.3 243,000 21.5 292,000 20.2 36,505 96.9 46,560 72.9 EPS(円) 792.2 864.4 944.7 1,147.8 1,379.3 配当(円) 180.0 200.0 200.0 260.0 310.0 PER(倍) 19.4 17.8 16.3 13.4 11.1

高級スマートフォン向け中心に電子部品の受注順調

要 約

 チップ積層セラミックコンデンサ、SAW フィルタ、WiFi モジュールなど、各種電子機

器、通信機器に多用される電子部品の多くで高い世界シェアを持つ。2016 年 3 月

期 1Q は、表記の様に 28.8%増収、73.3%営業増益と好調だった。北米向け高級ス

マホ向け、中国向けともに好調だった模様。

 2Q も受注は順調に推移した模様。9 月発売の高級スマートフォン新型機の生産が、

一部部品の不足で遅れたと言われており、電子部品受注が 7 月、8 月と前月比で

伸び悩んだ模様だが、前年水準は上回ったようだ。また、9 月からは同機種の生

産が急速に増加している模様。中国向けは、通信方式が3種類の機種から5種類

の機種への移行が進んでおり、部品の単価上昇と搭載個数増加が業績に寄与し

ている模様。今期会社予想業績は上方修正の可能性がある。

 株価レーティングを再開し「A」とする。目標株価レンジは 19,000~20,000 円とする。

村田製作所(6981 東証1部)

株価 15,370 円(2015 年 9 月 30 日終値) 株価レーティング 再開A

訪問取材 セクター:電気機器 アナリスト:今中 能夫 株式時価総額 3 兆 2539 億円 発行済株数 211,704 千株(他に自己株 13,559 千株) PCFR(16/3 期楽天証券 予想) 10.8 倍 PBR(15/6 期末実績ベー ス) 2.77 倍 配当利回り(16/3 期楽天 証券予想) 1.30% ROE(16/3 期予) 17.0% 株主資本比率 80.5%(15/6 期末) 目標株価レンジ 19,000~20,000 円 株価レーティング(基準株価は表紙記載の株価) A:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上上昇すると予想される B:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満上昇すると予想される C:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が±5%未満の範囲に留まると予想される D:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 5%以上 20%未満下落すると予想される E:今後6~12 ヶ月間で絶対株価が 20%以上下落すると予想される

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村田製作所の収益構造1:iPhone の影響が大きいと思われる ■

電子部品メーカーは各

社とも顧客に関してコメントしない。従って、村田製作所の業績がどのような動きによって形

成されているかを、独自に分析する必要がある。

村田製作所の、用途別売上高、製品別売上高、全体の売上高、営業利益と、アップルの

「iPhone」販売台数を四半期ベースで比較してみると、相関が高いことがわかる(グラフ1~4)。

各種の分解記事を見るとわかるが、歴代の「iPhone」には他の機種に比べ高い電子部品が

組み込まれており、この傾向は 2014 年 9 月発売の「iPhone6」「同6Plus」から一層強くなった

と思われる。2015 年 9 月 25 日発売の「iPhone6s」「同 6sPlus」も同じ傾向であり、「3D Touch」

やカメラの性能向上、CPU の性能向上が見られた。

また販売台数は、「5s」「5c」の約 1.7 億台から「6」「6Plus」の 2.2 億台へ 29%増となったが、

「6s」「6sPlus」は 2.5~2.6 億台(13.6~18.2%増)が予想される。

このように、「iPhone」は、端末販売台数の増加、電子部品の高級化、装着される部品個数の

増加の各面で、村田製作所など日本の電子部品大手の業績に大きな影響を与えていると

思われる。

グラフ1~4を見ると、電子部品の受注-出荷と端末の生産-販売にタイミングのずれが発

生するため、毎四半期とも同じ傾向ではないが、「iPhone」の販売台数と、村田製作所の売

上高と営業利益が似通った動きをしていることがわかる。また、表1は携帯電話とスマート

フォンの世代ごとの主要部品装着個数の推移を表したものである。「iPhone」のような高級ス

マートフォンになるほど、世代ごとに高級部品の装着個数が多くなることがわかる。

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27 111231 170 71 689 436 170520 740 870 875 840 1,4101,6241,8652,0341,707 3,7043,510 2,6032,691 4,780 3,743 3,1243,380 5,103 4,372 3,7203,927 7,447 6,117 4,753 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000

グラフ1

iPhone販売台数

(単位:万台、四半期ベース、出所:Apple社資料より楽天証券作成) 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 200,000

グラフ2 村田製作所の用途別売上高

(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成) AV 通信 コンピュータ及び関連機器 カーエレクトロニクス 家電・その他

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0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

グラフ3 村田製作所の製品別売上高

(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成) コンデンサ 圧電製品 その他コンポーネント 通信モジュール その他モジュール 14,56312,374 -3,061 -40,163 -3,775 9,87511,3009,330 21,49424,76218,923 12,30617,23313,79111,171 2,7786,108 18,24420,074 14,210 24,941 42,478 37,507 20,965 36,897 52,253 71,955 53,430 63,953 -60,000 -40,000 -20,000 0 20,000 40,000 60,000 80,000

グラフ4 村田製作所の営業利益:四半期ベース

(単位:百万円、出所:会社資料より楽天証券作成)

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村田製作所の収益構造2:中国スマホの影響度合いも大きくなりつつある ■

生産販売台

数が 2014 年、2015 年と急拡大した「中国スマホ」も、電子部品市場への影響度を強めている。

中国スマホの上位メーカー、ファーウェイ、レノボ、シャオミ、ZTE、ビーボなどが、スマート

フォンの中国国内市場の飽和と共に、海外市場進出に目を向けている。そして、海外市場

進出に伴って、中国国内向けの3モード(通信方式が 3 種類)のスマートフォンの生産販売を

縮小し、グローバル対応である5モードにしたスマートフォンの開発、生産を増やしている。こ

のため、村田製作所に発注している部品の中身も高度化している模様。

表2-1、2-2を見ればわかるように、村田製作所はスマートフォンに使う重要部品の多くで

世界シェアトップである。高品質で大きな生産能力を持っているため、低中級品から中高級

品へシフトしたい中国スマホの大手メーカー、新興成長メーカーにとっても、欠かすことの出

来ない部品調達先となっていると思われる。

このように、アップルほどではないにせよ、中国スマホの各メーカーも村田製作所にとって良

い顧客となってきたと思われる。

表1 スマートフォンに搭載される電子部品の個数

フィーチャーフォン

スマートフォン

(低価格品)

スマートフォン

(中級品)

スマートフォン

(高級品)

チップ積層セラミックコンデンサ

100~200個

200~400個

300~500個

400~800個

(うち超小型品)

-

100~200個

200~400個

300~600個

SAWデバイス

2~3個

4~6個

6~10個

15~20個以上

RFインダクタ

10個程度

20個程度

30個程度

60~80個

WiFiモジュール

-

出所:村田製作所資料より楽天証券作成

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表2-1 主なスマートフォン用電子部品の概要:1

製品 製品内容 市場シェア チップ積層セラミックコンデンサ チップ積層セラミックコンデンサは、電子回路の 中で電圧を制御する部品であらゆる電子機器に 多用される。 ①村田35~40%、②Samsung Electro-Mechanics約20%、③太陽誘電15~20%、 ④TDK10~15% 表面波(SAW)フィルタ 無線信号の中から必要な成分だけを取り出すフィルタ。 ①村田45%、②TDK30~35% デュプレクサ 送信電波と受信電波を同時にやり取りする。LTE 以降のスマートフォンでは必須の部品になる。 ①村田30~40%、②アバゴ・テクノロジー セラミック発振子 デジタル回路のクロック信号源などに使われる。 ①村田65~70% EMI除去フィルタ 電波の中からノイズを除くためのフィルタ。 ①村田35%、②TDK、③太陽誘電 無線LANモジュール 携帯端末などに付ける無線LANモジュール。 ①村田60%、②TDK25% ブルートゥースモジュール 携帯端末などに付ける。 ①村田50%、②アルプス電気 インダクタ 高周波回路全般に使われる。 ①TDK 25~30%、②村田製作所、③太陽 誘電 出所:会社資料とヒアリングより楽天証券作成。 注:Samsung Electro-Mechanicsは韓国サムスン電子系の電子部品会社。

表2-2 主なスマートフォン用電子部品の概要:2

製品 製品内容 市場シェア コネクタ 基板と基板を繋ぐ。 ①日本航空電子、②ヒロセ電機、③~パナ ソニック、TDK、京セラ、モレックス、村田製 作所など 振動モーター スマートフォンの振動音に使われているが、高級 品が触覚デバイスに使われ始めている。 ①AACテクノロジーズ(中国)、②日本電産 アクチュエーター カメラのオートフォーカスや手振れ補正用に使 う。 ①アルプス電気、②ミツミ電機、③TDK フレキシブルプリント回路 小型化が要求される電子機器に使われる柔軟性 のあるプリント回路基板。機器の小型化が進むと 極薄になる。 ①NOK 25%、②ZDT(台湾) 14%、③住 友電工など CMOSイメージセンサ スマートフォンのカメラに使われる。高級スマホで は高性能化が進んでいる。 ①ソニー40%、②オムニビジョン16%、③サ ムスン16% リチウムイオンポリマー電池 スマートフォンなどに使われる薄型電池。 ①TDK 25%、②LG化学、③サムスン SDI、④ソニー ディスプレイ 高級品(高精細品)から中級、低級まで端末の水準に応じた製品がある。 ジャパンディスプレイ、シャープ、LGエレクトロニクス、AUO(台湾)など 出所:会社資料とヒアリングより楽天証券作成。 注:Samsung Electro-Mechanicsは韓国サムスン電子系の電子部品会社。

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2015 年 3 月期までの業績 ■

当社の業績は、2008 年 9 月のリーマンショックまでは、携帯

電話、パソコン、デジタルAV機器など複数の分野が牽引役となっていた。リーマンショック後

の回復期には、中核的な需要先が携帯電話とスマートフォンへ移り、2011 年 3 月の東日本

大震災後の減益からはスマートフォン向けの寄与で立ち直った。そして、2013 年 3 月期以降

は、スマートフォン向けが業績の牽引役となっている。

また 2012 年頃までは、アップル向けだけでなく、サムスン、台湾スマホなど複数のメーカーが

業績の牽引役となっていたと思われるが、2012 年の「iPhone5」、2013 年の「iPhone5s」から

アップルの影響力が急速に大きくなってきたと思われる。グラフ2で村田製作所の用途別売

上高のトレンドを見ると、通信向けが突出して伸びている様子がわかるが、2012 年頃から

「iPhone」のような高級スマートフォンに業績が依存するようになったことが理解できる。

この結果、2012 年 3 月期に売上高 5847 億円、営業利益 450 億円だった業績は、2015 年 3

月期には売上高 1 兆 435 億円、営業利益 2145 億円に拡大した。

特に特筆すべきなのは、営業利益率の向上であり、2012 年 3 月期 7.7%から、2015 年 3 月

期 20.6%に上昇している。当社が世界トップのシェアを持つチップ積層セラミックコンデンサ

(MLCC)や SAW フィルタなどは高級スマートフォンに数多く使われているが、「iPhone」の生

産販売台数の拡大に伴って操業効果が出たこと、主要顧客が最先端技術と生産能力の両

方を求めた結果、価格引下げ圧力が緩和されたと思われることなどが要因と思われる。

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経済研究所企業調査レポート

表3

村田製作所(6981)

更新日 2015/9/30 株価 15,370 円(15/9/30) 発行済株数 211,704,088 株 時価総額 3,253,892 百万円 自己株(外数) 13,559,504 株 連結業績推移 EV 2,964,234 百万円 2012/3通 2013/3通 2014/3通 2015/3通 2016/3通 2016/3通予 2017/3通予 2018/3通予 会社予想 新楽天証券予想 新楽天証券予想 新楽天証券予想 (15/7/31) (15/9/28) (15/9/28) (15/9/28) 売上高 584,662 681,021 846,716 1,043,542 1,160,000 1,220,000 1,420,000 1,650,000 伸び率 -5.4% 16.5% 24.3% 23.2% 11.2% 16.9% 16.4% 16.2% 売上総利益 170,878 202,197 292,438 414,336 510,000 605,000 715,000 売上総利益率 29.2% 29.7% 34.5% 39.7% 41.8% 42.6% 43.3% 伸び率 -15.8% 18.3% 44.6% 41.7% 23.1% 18.6% 18.2% 販売費及び一般管理費 84,927 94,795 111,898 134,811 158,000 185,000 215,000 対売上高比率 14.5% 13.9% 13.2% 12.9% 13.0% 13.0% 13.0% 伸び率 -0.8% 11.6% 18.0% 20.5% 17.2% 17.1% 16.2% 研究開発費 40,978 48,766 54,649 64,990 72,000 72,000 80,000 90,000 対売上高比率 7.0% 7.2% 6.5% 6.2% 6.2% 5.9% 5.6% 5.5% 伸び率 3.0% 19.0% 12.1% 18.9% 10.8% 10.8% 11.1% 12.5% 営業利益 44,973 58,636 125,891 214,535 250,000 280,000 340,000 410,000 営業利益率 7.7% 8.6% 14.9% 20.6% 21.6% 23.0% 23.9% 24.8% 伸び率 -42.0% 30.4% 114.7% 70.4% 16.5% 30.5% 21.4% 20.6% 税引前当期純利益 50,931 59,534 132,336 238,400 252,000 282,000 342,000 412,000 対売上高比率 8.7% 8.7% 15.6% 22.8% 21.7% 23.1% 24.1% 25.0% 伸び率 -37.9% 16.9% 122.3% 80.1% 5.7% 18.3% 21.3% 20.5% 当期純利益 30,807 42,386 93,191 167,711 183,000 200,000 243,000 292,000 当期純利益率 5.3% 6.2% 11.0% 16.1% 15.8% 16.4% 17.1% 17.7% 伸び率 -42.4% 37.6% 119.9% 80.0% 9.1% 19.3% 21.5% 20.2% 遡及済みEPS 145.5 200.2 440.2 792.2 864.4 944.7 1,147.8 1,379.3 配当 100.0 100.0 130.0 180.0 200.0 200.0 260.0 310.0 配当金額 21,286 21,108 27,522 38,107 42,341 42,341 55,043 65,628 設備投資額 68,445 77,662 68,197 101,184 150,000 150,000 120,000 120,000 減価償却費 61,008 72,323 76,884 84,935 100,000 100,000 120,000 130,000 キャッシュフロー 91,815 114,709 170,075 252,646 283,000 300,000 363,000 422,000 フリーキャッシュフロー 2,084 15,939 74,356 113,355 90,659 107,659 187,957 236,372 CFPS 433.7 541.8 803.4 1,193.4 1,336.8 1,417.1 1,714.7 1,993.3 FCFPS 9.8 75.3 351.2 535.4 428.2 508.5 887.8 1,116.5 EBITDA 105,981 130,959 202,775 299,470 350,000 380,000 460,000 540,000 PER 105.6 76.8 34.9 19.4 17.8 16.3 13.4 11.1 PCFR 35.4 28.4 19.1 12.9 11.5 10.8 9.0 7.7 PBR 4.02 3.78 3.35 2.86 2.77 2.77 配当利回り 0.65% 0.65% 0.85% 1.17% 1.30% 1.30% 1.69% 2.02% EV/EBITDA 28.0 22.6 14.6 9.9 8.5 7.8 6.4 5.5 <別掲> 純資産 808,542 860,963 971,632 1,138,931 1,173,955 1,173,955 一株当たり純資産 3,819.2 4,066.8 4,589.6 5,379.8 5,545.3 5,545.3 単位:百万円、円、倍 出所:会社資料より楽天証券作成

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経済研究所企業調査レポート

高級スマートフォンの市場動向 ■

これまで分析したように、当社の業績には「iPhone」が大

きく影響していると思われるが、2015 年 9 月 25 日に発売された「6s」「6sPlus」(「6s」シリーズ)

も同様と思われる。「6s」シリーズは、スマートフォンとして始めて「3D Touch」(触覚デバイス、

画面の押し方を変えることによって画面が変化したり、端末からの情報伝達を微細振動で行

う)を備えていることが特徴だが、業界内で巷間言われているのが、この中の重要部品の生

産量が十分でなかったために、6月から 8 月初旬まで「6s」シリーズの生産が十分立ち上がら

なかった模様である。ただし、8月中旬から立ち上がってきた模様である。

ちなみに、この重要部品は振動モーターと思われるが、2社ある供給元の1社である日本電

産の振動モーターの生産量は、現在急速に拡大している模様である。9 月には「6s」シリーズ

の端末生産とそれに装着される部品類の生産がフル生産に入っていると思われる。また、こ

の生産の伸びは 11 月まで続くと思われる。12 月は例年通り一旦生産が減少すると思われる

が、「6s」シリーズの人気が強ければ減少幅が緩やかなものとなり、2016 年 1-3 月期の

「iPhone」生産販売台数も前年同期を上回る可能性がある。その場合は、今期の村田製作

所の業績にも強い影響が出てくる可能性がある。

なお、アップルのプレスリリースによれば、9 月 25 日から 3 日間で「6s」シリーズは 1300 万台

以上売れた。昨年の「6」シリーズは発売後 3 日間で約 1000 万台だったので、出足は約 30%

増ということになる。昨年の発売時は中国が含まれておらず、今年は中国も初期発売国に

入っているため、その分の増加分はあるものの、出足が約 30%増という結果は評価してよい

だろう。

また、筆者が「6s」シリーズ発売後東京で売れ行きを観察したところによると、発売直後の 9 月

26 日(土)は、「6s」は NTT ドコモ、auでローズゴールドを除く全色、全機種(16GB、64GB、

128GB)で在庫があり、ソフトバンクは全色、全機種で在庫があった(新宿の量販店で)。一方、

「6sPlus」は NTT ドコモ、auでは全く在庫がなく、ソフトバンクで一部の色と機種だけで在庫が

少しある程度だった。「6sPlus」は入荷そのものが少なく、事前予約した人にもまだ行き渡って

いない模様である。

また、27 日以降は、「6sPlus」だけでなく、「6s」でも店によっては不足し始めている色、機種が

出ている模様。直営店では、量販店よりも早く「6s」で不足している色と機種が出ているようだ。

このように見ると、日本でも「6s」は順調に売れていると思われる。

「6s」と「6sPlus」の生産比率は推定で 7 対 3 だが、実際には「6sPlus」は生産が進んでいない

可能性がある。日本以外の国、地域の事情は不明だが、もしそうなら、9 月以降生産をキャッ

チアップさせることになろう。

現状では、楽天証券では、「6」シリーズの販売台数 2.2 億台に対して、「6s」シリーズを 2.5~

2.6 億台と予想しているが、今後の人気次第ではこの数字を上回ることもあり得ると思われ

る。

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経済研究所企業調査レポート

なお、「6s」を使ってみた人の感想を聞くと、概ね良好な返事が返ってきた。特に、「5」「5s」

から移行した人の満足度が高いようだが、これは CPU が強力で、画面がきれいで大きく使い

やすいため、当たり前でもある。ただし、3D Touch は少し使わなければ評価が出ないようだ。

2016 年 3 月期 1Q 業績と 2016 年 3 月期業績見通し ■

2016 年 3 月期 1Q(2015 年 4-6

月期)は、表記のように、売上高 2808 億円(前年比 28.8%増)、営業利益 640 億円(同

73.3%増)と好調だった。「iPhone6」「同 6Plus」の生産販売水準が高かったと思われるが、こ

れは「iPhone」人気の高さを表すものである。また、中国スマホ向けも堅調だった模様。本来

なら 4Q と同じく 1Q は閑散期だが、今 1Q は部品の生産活動が活発で、営業利益率は

22.8%と前 1Q の 16.9%を大きく上回った。

2Q(7-9 月期)は、上述のように 8 月上旬まで「6s」シリーズ向けが急速には伸びなかったと思

われるが、9 月には端末生産がフル生産になっている可能性があるため、8 月中旬からは部

品出荷も増加していると思われる。

また、2Q は会社前提の為替レート、1ドル=115 円よりも円安(1ドル=116~125 円)になって

いる。通期では1ドル 1 円の円安で 35 億円の営業利益に対する円安メリットが発生するため、

通期で1ドル=119 円ならば、140 億円の営業利益上乗せ効果が発生することになる。

2016 年 3 月期会社予想では、2Q 売上高は 3100 億円(前年比 19.9%増)であり、これは達

成できたか、上回った可能性がある。営業利益についても、会社予想の 660 億円は上回っ

表4 アップルの地域別売上高

10-12月期 2014年1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 2015年1-3月期 4-6月期 南北アメリカ 24,789 17,982 17,574 19,750 30,566 21,316 20,209 欧州 14,335 10,941 8,659 10,350 17,214 12,204 10,342 中国 9,496 9,835 6,230 6,292 16,144 16,823 13,230 日本 5,045 4,047 2,627 3,595 5,448 3,457 2,872 その他 3,929 2,841 2,342 2,136 5,227 4,210 2,952 合計 57,594 45,646 37,432 42,123 74,599 58,010 49,605 前年比 10-12月期 2014年1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 2015年1-3月期 4-6月期 南北アメリカ -0.2% 1.7% 1.2% 14.9% 23.3% 18.5% 15.0% 欧州 5.5% 3.7% 5.9% 19.4% 20.1% 11.5% 19.4% 中国 30.8% 12.1% 26.3% 4.0% 70.0% 71.1% 112.4% 日本 11.0% 25.6% 0.6% 5.6% 8.0% -14.6% 9.3% その他 -8.1% -15.9% 5.0% -1.1% 33.0% 48.2% 26.0% 合計 5.7% 4.7% 6.0% 12.4% 29.5% 27.1% 32.5% 単位:百万ドル、% 出所:Apple社資料より楽天証券作成

(11)

経済研究所企業調査レポート

た可能性がある。

また、3Q は会社予想売上高は 3280 億円(前年比 8.9%増)だが、「iPhone6s」シリーズの生

産の立ち上がりを考えると、より多くの売上高が期待できると思われる。4Q(2016 年 1-3 月

期)については不透明だが、前年水準を下回ることは考えにくいのではないか。

これらの分析を総合して、楽天証券では 2016 年 3 月期業績を、売上高 1 兆 2200 億円(前

年比 16.9%増)、営業利益 2800 億円(30.5%増)と予想する(会社予想は売上高1兆 1600

億円、営業利益 2500 億円)。

2017 年 3 月期~2018 年 3 月期業績見通し ■

2017 年 3 月期も「iPhone」向けが重要にな

ると思われる。

アップルの戦略を分析すると、日本を含む大手電子部品メーカーの最先端技術を積極的に

新型機に取り入れ、その人気でアンドロイド陣営を引き離そうとしているように見える。「6」シ

リーズでその試みがうまくいったため、「6s」シリーズではより一層先端技術志向が強くなった

ように見える。

表5 連結業績推移:四半期ベース

14/3期 15/3期 16/3期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 売上高 192,581 221,550 234,831 197,754 217,988 258,597 301,129 265,828 280,828 伸び率 35.1% 28.7% 22.2% 13.6% 13.2% 16.7% 28.2% 34.4% 28.8% 売上総利益 64,910 81,130 79,219 67,179 79,702 102,178 122,881 109,575 118,023 売上総利益率 33.7% 36.6% 33.7% 34.0% 36.6% 39.5% 40.8% 41.2% 42.0% 伸び率 63.5% 55.5% 38.6% 26.4% 22.8% 25.9% 55.1% 63.1% 48.1% 販売費及び一般管理費 26,798 25,290 27,920 31,890 29,780 33,370 34,900 36,761 35,977 対売上高販管費比率 13.9% 11.4% 11.9% 16.1% 13.7% 12.9% 11.6% 13.8% 12.8% 伸び率 21.1% 13.6% 12.1% 25.0% 11.1% 31.9% 25.0% 15.3% 20.8% 研究開発費 13,171 13,362 13,792 14,324 13,025 16,555 16,026 19,384 18,093 対売上高比率 6.8% 6.0% 5.9% 7.2% 6.0% 6.4% 5.3% 7.3% 6.4% 伸び率 14.8% 14.3% 13.1% 6.8% -1.1% 23.9% 16.2% 35.3% 38.9% 営業利益 24,941 42,478 37,507 20,965 36,897 52,253 71,955 53,430 63,953 営業利益率 13.0% 19.2% 16.0% 10.6% 16.9% 20.2% 23.9% 20.1% 22.8% 伸び率 308.3% 132.8% 86.8% 47.5% 47.9% 23.0% 91.8% 154.9% 73.3% 税引前四半期純利益 24,699 43,650 37,560 26,427 37,172 58,153 86,170 56,905 65,007 対売上高比率 12.8% 19.7% 16.0% 13.4% 17.1% 22.5% 28.6% 21.4% 23.1% 伸び率 350.8% 148.9% 62.9% 96.4% 50.5% 33.2% 129.4% 115.3% 74.9% 当期純利益 17,481 30,168 27,003 18,539 26,928 41,587 62,691 36,505 46,560 税引利益率 9.1% 13.6% 11.5% 9.4% 12.4% 16.1% 20.8% 13.7% 16.6% 伸び率 391.3% 160.7% 65.9% 68.8% 54.0% 37.9% 132.2% 96.9% 72.9% 単位:百万円 出所:会社資料より楽天証券作成。

(12)

経済研究所企業調査レポート

「iPhone」は単一機種としては世界最大の生産量なので、個々の部品を調達するためには、

先端技術もさることながら、業界トップクラスの生産能力が必要になる。そのため、アップルは

その分野の大手中心に発注することが多いと思われる。また、先端技術と生産能力を確保

することと引き換えに、調達価格については、大手のシェアが高く寡占状態にある部品につ

いては、ある程度甘くなっているようにも見える。

要するに、「iPhone」人気が続く限りは、村田製作所のようにスマートフォンにとっての重要部

品で高いシェアと大きな生産能力を持つ会社の高収益は維持されると思われる。

なお、巷間言われている 2016 年発売予定の「iPhone7」(仮称)は、デュアルカメラ(外側カメ

ラが2つついて、3D 画像が取れるようになる)、手振れ補正アクチュエーターの標準装備(現

在は、「6」シリーズから「Plus」にのみ装備)、3D Touch の高度化(振動モーターが 2 個装着

か。現在は1個)などである。回路は複雑になり、電子部品の装着個数は更に多くなると思わ

れる。

また、中国スマホでは、特に大手の中級品、高級品への拡大志向は止まらないと思われる。

これも当社業績の拡大要因である。

これらの分析から、楽天証券では 2017 年 3 月期を売上高 1 兆 4200 億円(前年比 16.4%増)、

営業利益 3400 億円(21.4%増)と予想する。

2018 年 3 月期については、「iPhone」が売れ続けるかどうか、「iPhone」以外に高級電子部品

を大量に使う分野が現れるかどうか不透明な部分があるため、2017 年 3 月期の伸びを延長

して予想した。

株価見通し ■

村田製作所の株価と予想 PER、EPS の推移をグラフ化したものが、グラフ5、

6である。予想 PER はその期の EPS が決算発表から遡って1年前から予想できたという前提

で計算したものである。これを見ると、2008 年 9 月のリーマンショック後の業績悪化の後、

2010 年 8 月、2013 年 7 月に予想 PER が 15~16 倍とそれまでのトレンドから大きく下がって

いる。また、2014年4、5月には10~11倍に下がった。ただし、その後は業績拡大を織り込む

形で株価が上昇し、予想 PER も 20 倍以上に上昇した。

この動きを見ると、業績が順調に拡大している間は、予想 PER の適正水準は 15~20 倍台前

半のレンジと思われる。そこで、楽天証券の 2016 年 3 月期予想 EPS 944.7 円に PER20~21

倍を当てはめて、目標株価レンジを 19,000~20,000 円とした。株価レーティングは「A」とし

た。

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経済研究所企業調査レポート

0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0

グラフ5 村田製作所の株価と予想PER

(単位:円、倍、出所:楽天証券作成、株価は月末値) 予想PER(左目盛) 調整後終値(右目盛) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 0.0 100.0 200.0 300.0 400.0 500.0 600.0 700.0 800.0 900.0 1,000.0

グラフ6 村田製作所の株価とEPS

(単位:円、出所:楽天証券作成、2016年3月期EPS予想は楽天証券予想) EPS(左目盛) 調整後終値(右目盛)

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経済研究所企業調査レポート

リスク要因 ■

収益源が「iPhone」に偏っていると思われること:村田製作所だけでなく、日本の大手電子

部品メーカーの業績に対して、アップルの「iPhone」は強い影響力を持っていると思われる。

また、「iPhone」にかわる収益源は、中国スマホも含めて見つかっていないのではないか。実

際には、中国スマホを含むアンドロイド陣営は、高級スマホ市場ではアップルに突き放され

そうになっているのが実情である。また、自動車向けは長期的には有望だが、成長に時間が

かかっている。

従って、「iPhone」が成長し続けることができるかどうか、観察、分析が怠れない。今のところ

は「iPhone」は成長が続いている。

高シェア製品の競合:チップ積層セラミックコンデンサ、SAW フィルタ、WiFi モジュールなど、

世界シェアトップの製品が多いのが当社の競争力の源泉になっている。複雑な電子機器を

大量生産するときに当社の部品と生産能力は欠かせないのである。この体制を構築するに

は、リスクも伴う。例えば、個々の部品の需要変動に耐えるために、製品点数を増やすことや、

規模の拡大が必要になる。当社の競争力が覆されるリスクは、よほど大きな経済変動や強力

な競争相手が出てこない限りは、少ないと思われる。

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表6 村田製作所の用途別売上高と製品別売上高

用途別売上高 14/3期1Q 2Q 3Q 4Q 15/3期1Q 2Q 3Q 4Q 16/3期1Q AV 10,906 12,628 12,129 8,889 11,606 14,057 13,317 11,064 11,794 通信 92,772 117,498 122,470 97,222 104,246 136,068 173,565 148,732 163,958 コンピュータ及び関連機器 35,191 36,438 43,817 35,138 39,125 43,646 49,515 39,423 39,241 カーエレクトロニクス 28,283 29,493 30,684 31,716 33,692 35,711 36,572 38,280 36,624 家電・その他 24,761 24,810 25,036 23,745 28,443 28,290 27,227 27,412 28,343 用途別売上高合計 191,913 220,867 234,136 196,710 217,112 257,772 300,196 264,911 279,960 前年比 14/3期1Q 2Q 3Q 4Q 15/3期1Q 2Q 3Q 4Q 16/3期1Q AV 0.0% -2.3% -13.7% -4.2% 6.4% 11.3% 9.8% 24.5% 1.6% 通信 62.1% 38.2% 17.5% 16.7% 12.4% 15.8% 41.7% 53.0% 57.3% コンピュータ及び関連機器 13.1% 10.3% 31.7% -4.6% 11.2% 19.8% 13.0% 12.2% 0.3% カーエレクトロニクス 22.7% 15.6% 27.4% 8.0% 19.1% 21.1% 19.2% 20.7% 8.7% 家電・その他 25.9% 65.4% 58.1% 63.0% 14.9% 14.0% 8.8% 15.4% -0.4% 用途別売上高合計 35.2% 28.8% 22.3% 13.4% 13.1% 16.7% 28.2% 34.7% 28.9% 単位:百万円、% 出所:会社資料より楽天証券作成 製品別売上高 14/3期1Q 2Q 3Q 4Q 15/3期1Q 2Q 3Q 4Q 16/3期1Q コンデンサ 66,104 72,320 74,159 63,991 69,755 83,384 94,561 86,572 89,144 圧電製品 24,206 24,337 23,481 24,210 28,565 30,633 31,643 31,038 38,234 その他コンポーネント 35,317 42,990 42,549 35,713 46,567 56,528 64,709 55,126 56,610 通信モジュール 52,009 67,705 79,723 60,514 58,461 74,081 96,357 79,059 82,983 その他モジュール 14,277 13,515 14,224 12,282 13,764 13,146 12,926 13,116 12,989 製品別売上高合計 191,913 220,867 234,136 196,710 217,112 257,772 300,196 264,911 279,960 前年比 14/3期1Q 2Q 3Q 4Q 15/3期1Q 2Q 3Q 4Q 16/3期1Q コンデンサ 26.1% 28.1% 22.7% 7.7% 5.5% 15.3% 27.5% 35.3% 27.8% 圧電製品 26.8% 23.3% 14.3% 13.8% 18.0% 25.9% 34.8% 28.2% 33.8% その他コンポーネント 16.7% 18.5% 13.1% 3.0% 31.9% 31.5% 52.1% 54.4% 21.6% 通信モジュール 84.9% 42.8% 29.7% 31.9% 12.4% 9.4% 20.9% 30.6% 41.9% その他モジュール 18.5% 16.4% 24.6% 0.9% -3.6% -2.7% -9.1% 6.8% -5.6% 製品別売上高合計 35.2% 28.8% 22.3% 13.4% 13.1% 16.7% 28.2% 34.7% 28.9% 単位:百万円、% 出所:会社資料より楽天証券作成

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経済研究所企業調査レポート

表7 村田製作所のセグメント別損益

2015年3月期1Q 2016年3月期1Q 2014年3月期 2015年3月期

コンポーネント

売上高 154,747 194,515 561,788 721,709 前年比 25.7% 28.5% うち外部顧客向け 144,887 183,988 529,377 679,081 うち内部売上高 9,860 10,527 32,411 42,628 事業利益 38,495 63,116 126,043 205,974 事業利益率 24.9% 32.4% 22.4% 28.5% 前年比 64.0% 63.4%

モジュール

売上高 72,242 95,988 314,437 360,971 前年比 32.9% 14.8% うち外部顧客向け 72,225 95,972 314,249 360,910 うち内部売上高 17 16 188 61 事業利益 6,823 10,253 35,257 42,685 事業利益率 9.4% 10.7% 11.2% 11.8% 前年比 50.3% 21.1%

その他

売上高 7,926 15,736 30,431 46,884 前年比 98.5% 54.1% うち外部顧客向け 876 868 3,090 3,551 うち内部売上高 7,050 14,868 27,341 43,333 事業利益 790 1,437 3,119 4,781 事業利益率 10.0% 9.1% 10.2% 10.2% 前年比 81.9% 53.3% 消去または本社部門 内部売上高 -16,927 -25,411 -59,940 -86,022 本社部門費 -9,211 -10,853 -38,528 -38,905

連結

売上高 217,988 280,828 846,716 1,043,542 前年比 28.8% 23.2% うち外部顧客向け 217,988 280,828 846,716 1,043,542 うち内部売上高 営業利益 36,897 63,953 125,891 214,535 営業利益率 16.9% 22.8% 14.9% 20.6% 前年比 73.3% 70.4% 単位:百万円、% 出所:会社資料より楽天証券作成 注:コンポーネントはコンデンサ、圧電製品などの個別部品。 モジュールはWiFiモジュールなどの部品を組み合わせた機器。 その他は、機器製作、ソフトウェア販売、従業員の福利厚生など。

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経済研究所企業調査レポート

株価・財務指標の計算式 PER=株価÷EPS(一株当たり当期純利益) 配当利回り=配当÷株価 株式時価総額=株価×発行済株数(自己株式を除く) PCFR=株価÷一株当たりグロスキャッシュフロー (グロスキャッシュフロー=当期純利益+減価償却費) ROE(株主資本利益率)=当期純利益÷株主資本 PBR=株価÷一株当たり純資産 自己資本比率=自己資本÷総資産

表8 長期業績データ

売上高

営業利益

税引前利益 当期純利益

EPS

1994/3期

279,234

46,712

51,063

24,690

116.6

1995/3期

317,451

71,189

73,618

37,915

179.1

1996/3期

321,859

69,629

73,668

37,242

175.9

1997/3期

330,612

61,589

65,405

32,590

153.9

1998/3期

362,252

67,618

72,694

39,397

186.1

1999/3期

367,048

57,061

61,627

28,884

136.4

2000/3期

459,125

100,767

108,074

61,626

291.1

2001/3期

584,011

174,248

173,925

104,927

495.6

2002/3期

394,775

51,001

52,408

34,999

165.3

2003/3期

394,955

59,187

59,094

39,467

186.4

2004/3期

414,247

74,210

78,685

48,540

229.3

2005/3期

424,468

69,515

72,905

46,578

220.0

2006/3期

490,784

89,839

91,680

58,448

276.1

2007/3期

566,805

113,365

118,003

71,309

336.8

2008/3期

631,655

115,752

121,830

77,413

365.7

2009/3期

523,946

-16,287

-10,319

3,588

16.9

2010/3期

530,819

26,730

34,658

24,757

116.9

2011/3期

617,954

77,485

82,062

53,492

252.7

2012/3期

584,662

44,973

50,931

30,807

145.5

2013/3期

681,021

58,636

59,534

42,386

200.2

2014/3期

846,716

125,891

132,336

93,191

440.2

2015/3期

1,043,542

214,535

238,400

167,711

792.2

2016/3期予

1,220,000

280,000

282,000

200,000

944.7

2017/3期予

1,420,000

340,000

342,000

243,000

1,147.8

2018/3期予

1,650,000

410,000

412,000

292,000

1,379.3

単位:百万円、円

発行済み株数

211,704 千株

出所:会社資料より楽天証券作成。予想は楽天証券予想。

(18)

【リスクについてのご説明】 ◆上場有価証券等のリスク 〔現物取引〕 国内外の金融商品取引所に上場されている株式(現物取引)等の上場有価証券(以下「上場有価証券等」 (※1)といいます。)には、以下のリスクがあります。 ・上場有価証券等の売買等にあたっては、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変 動や、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等の裏付けとなっている株式、債券、 投資信託、不動産、商品、カバードワラント等(以下「裏付け資産」(※2)といいます。)の価格や評価 額の変動に伴い、上場有価証券等の価格が変動することによって損失が生じる場合があります。 ・上場有価証券等の発行者または保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた際や、裏付け資産の発行 者または保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた際に、上場有価証券等の価格が変動することによ って損失が生じる場合があります。 ・上場有価証券等のうち、他の種類株式、社債、新株予約権その他の財産に転換される(できる)旨の条 件または権利が付されている場合において、当該財産の価格や評価額の変動や、当該財産の発行者の業務 や財産の状況の変化に伴い、上場有価証券等の価格が変動することや、転換後の当該財産の価格や評価額 が当初購入金額を下回ることによって損失が生じる場合があります。 ・また、新株予約権、取得請求権等が付された上場有価証券等については、これらの権利を行使できる期 間に制限がありますのでご留意ください。

また、新株予約権証券は、あらかじめ定められた期限内に新株予約権を行使しないことに

より、投資金額全額を失う場合があります。

なお、上場有価証券等が外貨建ての場合、為替相場(円貨と外貨の交換比率)が変化することにより、為 替相場が円高になる過程で円貨換算した価値は下落し、逆に円安になる過程で円貨換算した価値は上昇す ることになります。したがって、売却時等の為替相場の状況によっては為替差損が生じる場合があります。 〔信用取引〕 上場有価証券等を「信用取引」でおこなう場合は、以下のリスクがあります。 ・信用取引を行うにあたっては、株式相場、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動や、投資信託、投 資証券等の裏付けとなっている株式、債券、不動産、商品等(以下「裏付け資産」(※2)といいます。) の価格や評価額の変動に伴い、信用取引の対象となっている株式等の価格が変動することによって損失が 生じる場合があります。また、その損失の額が、差し入れた委託保証金の額を上回る場合があります。 ・信用取引の対象となっている株式等の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況に変化が生じた場合や、 裏付け資産の発行者又は保証会社等の業務や財産の状況の変化が生じた場合、信用取引の対象となってい る株式等の価格が変動することによって損失が生じる場合があります。また、その損失の額が、差し入れ た委託保証金の額を上回る場合があります。 ・信用取引により売買した株券等のその後の値動きにより計算上の損失(評価損)が生じたり、代用有価 証券の価格が値下がりすること等によって、委託保証金の維持率20%未満となった場合には、不足額を所 定の期日までに当社に差し入れていただく必要があります。

(19)

・所定の期日までに不足額を差し入れない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由 に該当した場合には、計算上の損失が生じている状態で建玉(信用取引のうち決済が結了していないもの) の一部又は全部を決済(反対売買または現引・現渡)される場合もあります。この場合、その決済で生じ た実現損失について責任を負うことになります。 ・信用取引の利用が過度であると金融商品取引所または当社が認める場合には、委託保証金率の引上げ、 信用取引の制限または禁止の措置等をとることがあります。 ※1 「上場有価証券等」には、国内外の店頭売買有価証券市場において取引されている有価証券を含み、 カバードワラントなど、法令で指定される有価証券を除きます。また、外国又は外国の者の発行する証券 又は証書で同様の性質を有するものを含みます。 ※2 裏付け資産が、投資信託、投資証券、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等である場合には、そ の最終的な裏付け資産を含みます。 ※3 各有価証券には、外国又は外国の者の発行する証券又は証書で同様の性質を有するものを含みます。

(20)

【手数料等についてのご説明】 ○手数料について (以下、手数料・費用は何れも税抜。()内は税込価格) 国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の現物取引における売買手数料 日本株式(現物取引)の売買が約定した際には、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択されたコースの 手数料を支払っていただきます。お客様が選択されている手数料コースは、当社メンバー画面にてご確認くださ い。 [超割コース] ※1 回あたりの取引手数料(税抜) 。()内は税込金額 選択されている手数料コースにかかわらず、カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注文 は下記の手数料が適用されます。 約定代金 現物取引 50 万円まで 3,450 円(税込 3,726 円)/1 回 100 万円まで 3,800 円(税込 4,104 円)/1 回 150 万円まで 4,000 円(税込 4,320 円)/1 回 150 万円超 4,500 円(税込 4,860 円)/1 回

(21)

※上記の「株式等」には「上場投資信託受益証券(ETF)」、「不動産投資信託証券(REIT)」、「預託証券(DR)」を 含みます。 ※手数料は当社の判断により変更する場合があります。 国内の金融商品取引所に上場する株式等(日本株式)の信用取引における売買手数料 信用取引による売買が約定した際には、インターネット(マーケットスピード含む)又は自動音声応答ダイヤルを 経由した場合、次の2つの手数料コースのうち、お客様が選択されたコースの手数料を支払っていただきます。お 客様が選択されている手数料コースは、当社メンバー画面にてご確認ください。(手数料は当社の判断により変更 する場合があります。) [超割コース] ※1 回あたりの取引手数料(税抜) 。()内は税込金額 選択されている手数料コースにかかわらず、カスタマーサービスセンターのオペレーターの取次ぎによる電話注 文は下記の手数料が適用されます。 信用取引

30 万円

3,250 円(税込 3,510 円)/1 回

30 万円超

3,450 円(税込 3,726 円)/1 回 なお、お客様が追加保証金(追証)や不足額を入金されず、当社の任意でお客様の計算により建玉又は代用有 価証券を決済・処分(強制執行)する際には、オペレーター取次ぎの手数料を支払っていただきます。さらに、信用 期日の前営業日までにお客様が信用建玉を処分されなかった場合の強制執行においては、オペレーター取次ぎ の手数料に10,000円(10,800円)を加算した額の手数料を支払っていただきます。

(22)

信用取引関係諸費用 [事務管理費] 建約定日から1ヶ月経過するごとに、1株あたり10銭(税込10.8銭)の事務管理費がかかります。(単元株制度 の適用を受けない銘柄(売買単位1株)については1株あたり100円(税込108円)になります。)ただし、同一銘柄、 同一日に成立した売付株数又は買付株数をそれぞれ合計し税込108円に満たない場合は税込108円、税込108 0円を超える場合には税込1080円とします。 ※ 税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。 [名義書換料] 権利確定日を越えて買建をしている場合、信用建玉毎に1売買単位あたり50円(税込54円)の名義書換料がか かります。 ※税込金額を基に計算した結果生じた円未満の端数は切捨てております。 【名義書換料の一部例外について】 平成13年10月1日以降に行われた株式の分割もしくは併合または1売買単位の株式の数の変更(取引所に上 場される前に行われたものを除く。)について、それぞれ行われる都度算出された当該分割比率もしくは当該併合 比率または当該1売買単位の株式の数の変更比率をそれぞれ乗じて得た数(以下「分割等による調整率」といいま す。)が10以上となった場合の銘柄を例外の対象とします。 ※分割比率:当該株式の分割後の発行済み株式の総数を当該分割前の発行済み株式の総数で除して得た数を いいます。 ※併合比率:当該株式の併合後の発行済み株式の総数を当該併合前の発行済み株式の総数で除して得た数を いいます。 ※変更比率:1売買単位の株式の数の変更前の1売買単位の株式の数を当該変更後の1売買単位の株式の数で 除して得た数をいいます。 例外の対象となった銘柄については、信用建玉毎に1売買単位あたり50円(税込54円)に10を乗じ、分割等に よる調整率で除してもとめられる金額(円未満の端数切捨て)を名義書換料としてお支払いいただきます。 ○委託保証金について 委託保証金は、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上が必要です。また、有価証券により代用する場合の 代用価格は、以下に掲げる銘柄に応じて、前日終値にそれぞれの掛目を乗じた価格となります。 東証(マザーズを含む)上場銘柄 前日の終値の 80% 名証単独上場銘柄 〃 0%

(23)

委託保証金率及び代用有価証券の掛目については、市場の動向により金融商品取引所により変更 されること 又は当社の判断により変更することがありますので、ご注意ください。 なお、当社の判断により代用有価証券の掛目の変更又は除外(以下「掛目の変更等」といいます。)を行う事象 は以下のとおりです。掛目の変更等を行う場合には、あらかじめその内容をご通知し、変更後の掛目(又は除外)の 適用日につきましては、通知した日から起算して5営業日目の日といたします。ただし、下記③の事象の場合にお いて、当社が必要と認めたときには、通知した日の翌営業日から適用することができるものといたします。(当社「信 用取引規定」第5条の2参照) ①株価が一定の水準を継続して下回る、または、出来高が過少で流動性が確保できないなど、決済リスクの観点 から当社が不適当と判断した場合。 ②当社での信用取引建玉状況や代用有価証券の預り状況等に照らして、著しく偏りが見られるなど、与信管理 の観点から当社が不適切と判断した場合。 ③特定の銘柄について、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等が発生し、今後、株価が継続 かつ大幅に下落することが予想され、当該銘柄の時価が本来の株価水準を反映していないことから、保証金として の適切な評価を行うことができないと当社が認めた場合。 なお、明らかに経営に重大な影響を与えると認められる事象等の事例としては、例えば、次のようなケースが想 定されます。 ・重大な粉飾決算の疑いが発覚し、直近の株価の水準が粉飾されたとされる決算内容に基づき形成されていた と判断される場合 ・業務上の取引等で経営に重大な影響を与える巨額な損失が発生した場合 ・突発的な事故等により長期にわたりすべての業務が停止される場合 ・行政庁による法令等に基づく処分又は行政庁による法令違反に係る告発等により、すべての業務が停止される 場合 ・その他上場廃止につながる可能性が非常に高い事象が発生した場合 ・PTS 取引(夜間取引)は、お客様が選択されているコースにかかわらず 1 回の約定代金が 50 万円まで 450(486 円)/1 回、100 万円まで 800 円(840 円)/1 回、150 万円まで 1,000 円(1,080 円)/1 回、150 万円超は 1,500 円 (1,620 円)/1 回がかかります。いずれも税抜価格。()内は税込価格。 ・国内株式を募集・売出し等(新規公開株式(IPO)、立会外分売)により取得する場合は、購入対価のみお支払い いただきます(委託手数料はかかりません)。 商号等:楽天証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 195 号、商品先物取引業者 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 日本商品先物取引協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会

参照

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