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特集『コラボレーションの「場」とコミュニティ』の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)Vol. 45. No. 1. Jan. 2004. 情報処理学会論文誌. 特集『コラボレーションの「場」とコミュニティ』の 編集にあたって 岡. 田. 謙. 一†. 高速ネットワークを基盤とする分散処理やマルチメ. それぞれにおいて,新しい視点やコンセプトを提起す. ディア通信,モバイルコンピューティング等を縦横無. る論文を広く募った.これらの論文は,伝統的な研究. 尽に組み合わせた新しい分散システムとして,グルー. 論文らしい定量評価よりも,CSCW の伝統に則した. プウェアの新しい展開がなされている.その一方で,. 行動評価やノウハウの抽出により価値を提示する.し. 企業経営者の関心は IT インフラそのものから,知識. たがって,通常のプロセスで選別される情報処理学会. をいかに経営に活かすかという,いわゆるナレッジ・. の論文誌とは評価基準がやや異なるため,編集委員会. マネジメントに広がってきた.ナレッジ・マネジメン. では十分に時間をかけて適切な査読者選びに注力した.. トは,人と人とのコミュニケーション支援をベースに. 論文募集に対して,昨年の倍の 36 件の投稿があった.. した, 「 場」やコミュニティをいかにして育成するか. そのうち査読者とメタレビュアの厳正な査読により 20. が焦点となっており,CSCW( Computer Supported. 件を採択とした結果,採択率は約 56%となった.ま. Cooperative Work )が企業経営の根幹となる重要な. た,投稿締切りから 8 カ月と当初の予定どおり短期間. 方法論として注目されている.このような状況を鑑み,. での刊行を実現することができ,著者の要求である即. グループウェアとネットワークサービ ス研究会では,. 応性に十分対応できたと思われる.. コンセプトやシステムの研究を超えて,ビジネスや経. 最後に本特集号を刊行するにあたり,多数の優れた. 営をテーマとした研究発表にも注目し,精力的に活動. 論文を投稿していただいた方々,短期間での査読にご. を続けている.実際 GN 研究会では,コミュニティを. 尽力いただいた査読者各位に深く感謝する.. テーマとする発表が増加しており,この分野の研究が 活発であることを証明している.また,情報処理学会. 『コラボレーションの「場」とコミュニティ』特集. 全国大会では「グループウェアとネットワークサービ. 編集委員会. ス」特別セッションを毎回企画しており,多くの論文. • 委員長 岡田  謙一( 慶応義塾大学). が発表されている.さらにネットワークの研究に関し ,ヒューマン インタ ては「 DICOMO シンポジウム」 フェースの研究に関しては「 インタラクションシンポ. • 編集幹事. ジウム」をいくつかの研究会と共催し,いずれも 300. 野村  恭彦( 富士ゼロックス). 人前後を集めるシンポジウムに発展させてきた. グループウェア研究会が発足して 10 年が経過したこ. • 編集委員( 五十音順) 市村   哲( 東京工科大学). とから,昨年は『グループウェアとネットワークサー ビ ス』特集号を企画した.今回は,特に GN 研の独. 井上  智雄( 筑波大学). 自性を前面に出し,コラボレーションの場やコミュニ. 鵜飼  孝典( 富士通). ティに対する関心の高まりに応える特集を企画し,従. 関   良明( NTT 東日本). 来のグループウェア全般の論文に加え,この領域に新. 垂水  浩幸( 香川大学). しい視点を持ち込むような論文,特にコラボレーショ. 櫨山  淳雄( 東京学芸大学). ンの場やコミュニティに関する,観察に基づく洞察,. 星    徹( 東京工科大学). モデル化,使い方,プロトタイプ,実験・評価などの. 宗森   純( 和歌山大学). † 慶応義塾大学. 93.

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