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人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズム

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(1)Title. 人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズム. Author(s). 萬木, 貢; 矢沢, 洋一. Citation. 北海道教育大学紀要. 自然科学編, 51(2): 61-72. Issue Date. 2001-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/548. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (自然科学編) 第51巻 第 2号. 平成 1 3年2月. ) Vo l i ISc i lofHokk ;鑓doUni iけof Educat Journa ences s on (Natwa ver ‐2 ‐ 51. No. Feb 1ua l y、 2001. 人赤血球 酸素化 ヘモ グロ ビンの アロス テリ ッ クメ カ ニ ズム. 苗木. 貢*・矢沢洋一. 北海道教育大学旭川校養護課程基礎医科学教室 *現在は, 北海道 旭=東高等学校) (. The AI1osteric M echanism of Human oxyhemoglobin. l A iYAZAWヒ 取l i tsu≦犯 YOROKI* and 暫oic l. 0825Japan i i i Depa i 【 ISc i ]韻kawaCa お窓街doUn q ヒ tmentofBas tyofEduca恒onAsah誌awa ‐ s cN e伍ca ence J mpusHo ver ,070 ,Asa : にHok出血do一無 血dkawaEastHighSchool 0036Japan) ( ‐ ,Asah誌awa ,070. Abs立act. The。} s q′gen caヱTierSin ve【ebrates are the proteins hemoglobin and my。g1。bin‐ Hem。g1。bin, whichi l lein 航e せa lro l l ロerinbloodal nedin redbloodce lda l l s con態i soplaysa dta sp。n of /genc額ゴ ,selvesas 位eo)q le ioxideal idesarese tedin musc cz虹bon d ldhydrogenion. My。g1 。bin,whi chi sl oca lvesuppl yofo 》 o zgen ,prov h j に P musc l i山際tes 菌e movementofo) t e al ld 燈c gen Wi q z ‐ f Ver l“)epロdecha ins ind al tebra te hem。g1。bin consists off。urpo ld 弾マo ofzmother our ‐ 汀hef , 加マo o one k. ldtoge therby noncova lenta ingl binding t b racdons cha山os are he oup al ld s e。)q ‐ 1 r zgen ‐Each con韻insa heme g i 1。binin adul i i ins and te t t s s s sofl加o alpha (α) cha p頭 hem。g ‐ Hemogl。bin A 位e pmnc ,cons. 前obe桜 ( β). he α cha i観onofhemogl d lcon韻ins141res iduesi cha山os inpos obin Ai s α2β2 l 紅ld meβ ‐口]us .1l ,故esub田山tco ins146res idues i inglepol de ti t。fhemogl cha山lconta st sofs ss無血art。tha obidseach y1 )epb ‐ My。g1。bincons ‐l r ]e ins 153 an血。 ac id res idues i iona lsbnuctures ]ovm in atomic detml t subuni s al ld conta r mree ‐dimens .11 ,k1 , lmuchabouthow prote insf ld thermolecules nf tei revea 。 egr a orma甑on. ,bindo ,紅ldint The binding of 02by hemoglobin isregulated by H十, C02 ,and organic phosphates such as 2,3‐ bi コesere f te 態PG)‐17 tors gready af t 伍e o) ge止binding prope中esofhemogl sphosphogl ec n by obi ycera き鳳la inf b i tes on the prote l l tD ]ct ar をom where C02i s bound ndmgtosi s y di .lndeed ,interac恒ons between spada i i tes ter ins ihont tS H十a1 s 1add l cinteracbons 1 1 ・d C02i o yprote ‐Hem。g1。bin なimspo ,termed 副los ,occurin mal 02 bind血gprope l t i l t ‐ te esofhemogl obinarereb 印u a edbyinterac檀onsbetweensep釘a )q zgen ‐Furdhermore , 伍eo , i 1。bini t in,whereas myogl tehcprote 1。bins緬tch jacents nonad es s m 組os obini snot ‐Hem。g ‐How doeshem。g. 貴om the deo)q〆to 。)W. tbinds successive 02 molecules?VVhatisthe actua lal loster ic structure wheni. l land 位econcer l-- o佳ercon官as tmg 西ews。fhow t mecha田dsm?Two mode s-- thesequen冒頭 mode ed mode lwasdeve lopedby D≧mde IKoshl t官om ofthesequen甑副 mode cooperadvei nteracdons occur es a1 1d ‐□hesmlpl , i i ] ぼerentv iew of副los ter Jr cint erac錠ons wasproposedin l965byJacques M。nod ] mm, ‐in l966 ‐A d ,Jef垣es Wy 61.

(3) . 苗木. 貢・矢沢 洋一. i i li legzmt 縦ldinc i tsy al ldJezm‐Pi ve mode erre Ch紅1get lx re s s dla l sconsewedin I Mmetq′i ‐ “コeessenceof 出e 組os コeassumpロonsofl山e l lykl 〕owlas 値econcer iロons i tenc 官ml l tedor M WC mode ti s r mode s ‐17 .l ,common lby Monod et 副‐五t idered 故e concerted mode l mode lt b 〔 nenta da tes cons sbeはerthそm 値esequen桓a o expen ‐ Butl由ea ldc l l i tf amd‐ epubl shedby Monodeta sspl endida1 ・ddi伍cul orustoundersb ‐i 垣 街dspaper l lmp lya1 le vethetheo edby Monodet副.s 1dc z江l 1γpresent y . ,wecouldso. 62.

(4) . 人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズ. は じめ に. ‐ b) と ミオ グロ ビン (Mb) であ ) 運 搬 体 タ ン パ ク質 はヘモ グロ ビン (H 人 間 を含 ん だ脊 椎 動 物 の 酸 素 (02 る‐ Hbは赤 血球 中 に 含ま れて お り, 02の 他 にC02やH十を運 ぶこ と が知 ら れて いる‐ Mbは筋 肉中 に存 在 して おり, 02の 貯 蔵 と 運 搬 の み を 行 っ て いる‐ 脊 椎 動 物 の 成 人Hb (HbA) はMbタイ プの α と β の 2 種 類 の サ ブユニ ッ トが2個 ずつ 集 ま っ た もの で α2β2の 4個 の サ ブユニ ッ トか ら成 り 立 っ て おり, 各 サ ブユ ニ ッ トあ たり1 個 ずつ 合 計 4 個 の02を結 合 する こ と が 出来 る. α 鎖 は141個の ア ミノ 酸残 基 か ら成 っ て おり, β 鎖 は 146個 の ア ミノ 酸 か ら 構成 さ れて いる‐ Mbは153個 の ア ミノ 酸 か ら成 る シ ン グル ポリ ペ プ チ ドであ り, 1 個 の02しか 結 合 出 来 な い‐ 赤 血 球 中 に は 2, 3 - ビ ス ホ ス ホ グリ セ リ ン 酸 (BPG) と いう 有機 リ ン 酸 を含 ん 十 でお り, 先 に述 べ たC02やH十と 共 にHbの02結 合 能 に 影響 を与 えて い る. こ れら のBPG,C02 ,H はHbの02結 合点 と は離 れ た場 所 に結 合 して02結 合 に影響 を与 えて いる‐ この よう なタ ンパ ク質 の こと をア ロス テ リ ッ ク タ ンパ ク 質 と い い, 我々 の 体 内に は多く の タ ンパ ク 質 がそ の 性 質 をも っ て おり代 謝 にお ける フ ィ ー ドバ ッ ク 機 能 を 果 た して い る こ と はよく 知 ら れ て いる‐ こ の ア ロス テ リ ッ ク タ ン パ ク 質 の 概 念 は1965年 にMonodら によ っ て は じめて 提 唱 さ れた もの で彼 等 はノ ー ベ ル 賞 を受 賞 した‐ Ht ’の02結 合能 が どん どん増 して いく」性質 はや Mbの 4つ の サ ブユ ニ ッ トに02が1 個 ずつ 結 合 する に従 っ て1 はり ア ロス テ リ ッ ク 性 の 典 型例 と して 知 ら れて いる‐ こ の ア ロス テリ ッ ク タ ン パ ク 質の 性 質 を説 明 する モ デ )と1965年 に l mode l) 1 l ル 理 論 と して は, 1966年 にKosh sequenda and等 に よ っ て 提 出 さ れ た 逐次 モ デル ( )の 2つ に代 表 さ れる 一 般 的 に いろ い ろ な l )2 t Monod等 に より 提 唱 さ れた協 奏 モ デル ( conce r ed mode ‐ , タ ン パ ク 質 でえら れた 実 験 結果 をより よく 説 明 できる の は協 奏 的モ デル で ある と考 え ら れて いる が, 彼等 の. 論文は壮大で, 難解な点があり, 種々の参考書や教科書ではこのモデルの説明が不十分で, それを読んだだ け で はほと ん ど理 解 でき な い‐. 今回, 我々はこの協奏的モデル理論を簡単かつ明瞭に誘導することが出来たので紹介する‐. 結果と考察 ヘモグロビンの主な仕事は細胞代謝の酸素需要にみあう酸素を, 血管を通して肺から組織に運ぶことであ る‐ ヘ モ グロ ビンの 各サ ブユ ニ トは1つ の 酸 素 分子 に結 合 でき る‐ 筋 肉細 胞 において, ミオ グロ ビン は酸 素. を貯え, モノマー (単量体) で存在する点以外ヘモグロ ビンと似た性質をもつ. 非常に似ている構成要素を もつ ミオ グロ ビンと ヘ モ グ ロ ビン だ が, そ れ らの 生 理 学 的反 応 はま っ たく 異 な っ て いる‐ こ れ らの 違 い は,. 酸素結合曲線 (酸素による飽和度) に反映されている (図1) ‐ 酸素とミオグロビン (Mb) との結合は Mb. 十. 02 =. Mb02. その解離定数は. 幾許 K一驚. (1). )4 ) ミオ と表 さ れる. 生 化 学 で は, ふつ う 平 衡 を解 離 定数 で表 し, 一 般化 学 で使う 生成 定 数の 逆 数 と なる3 .. グロビンの酸素解離を飽和度Yで表す‐ 飽和度とは酸素結合部位のうち酸素がついたものの割合である. ミ. 63.

(5) . 苗木. 貢・矢沢 洋一. オ グロ ビンの飽 和 度 は. Yニ ー. [励 QI IQI ‐一α] 一 筋。] K. (2). より双曲線となる. 0. 20. 40. 60. 80. Too. 120. 酸素分圧(To ) r r. 図1. ヘモ グロ ビン, ミオ グロ ビンの 酸 素飽 和 曲線. ミオ グロ ビン の 酸 素 による 飽和 度 は双 曲線 と ほ ぼ一致 する. した が っ て ミオ グロ ビン は酸素 分圧(p 02 ) ,. が相当変わっても酸素を離さない‐ これに対して, ヘモグロビンの酸素飽和度曲線はシグモイ ド ( S字) 型 で酸素分圧の少しの変化で結合酸素量が大きく 変わる. シグモイ ド型の飽和度曲線はヘモグロビンの結合部 位に対して酸素が協同的に結合することを示す‐ すなわち, 酸素がつくと次の酸素に対する親和性が変わる. こ れ をアロス テリ ッ ク 現象 と呼 び, ヘモ グロ ビンの酸 素解 離 に限 ら す酵素 の反 応速 度 の グラ フ がシ グモイ ド 型 となる場 合 がある. こ の とき の 酵素 は何個 か の サ ブユ ニ ッ トの集 合 体 で, その 各サ ブユ ニ ッ トが酵 素 と し て作用 する 場 合, その 集 合体 をオ リ ゴマ ー酵 素と いう‐ ヘ モ グロ ビンの 各 サ ブユ ニ ッ トが酵 素 である よう な. 状況を想像するとわかりやすい. Monodら は, 共 同的 相 互 作 用 が どの よう に して 生 ずる か を説 明 す る ため, ア ロス テ リ ッ ク タ ン パ ク の - 斉対称 モ デル を提案 した. こ れ をMWCモ デル とも い い, 次 の 仮定 に従う. 1 . 4個の サ ブユ ニ ッ ト は同 じと仮 定 し, 2 ), R ( l t ense re axed) 型 をとり 得る. この 二つ は酸 素 が . 各サ ブユ ニ ッ トは2つ の コ ン ホメ ー シ ョ ンT ( サ ブユニ ッ トに結 合 している か どう かにか か わ らず平 衡に ある‐ 3 . 酸 素 はT, R型 の どち ら にも結 合 できる. しか し, 親和 性 は異 なる. 4 ‐ コ ンホメ ー シ ョ ン が変 わ っ て も 分子 の 対 称 性 は保 た れる と した. す な わち, サ ブユ ニ ッ トは一 斉 に コ ン ホメ ー シ ョ ンを変 える. その ため, 1 分子 中 にRT型の 両状態 を とる サ ブユニ ッ トは存 在 しな い ‐. KWC理論ではサブユニッ ト構造の対称性を保ったものが安定で, 対称性の低いものは存在しにくいと考え る. だか ら, 図2 の 左側 と右側 の 構 造 しか存 在 しな いと する. そ れ でKWC理 論 を協 奏 的 ( t conce r ed) 機 構 とも 呼 ばれて いる. 64.

(6) . 人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズ. 4 個の サ ブユ ニ ッ トか ら成 る ヘ モ グロ ビン にリ ガン ドである 酸 素 が結 合 する 場 合 を考 える‐ コ ンホメ ー シ i ョ ン の 変 換 と 酸 素 の 結 合 は次 の 平 衡 に あ る‐ 簡 単 に す る ため, T , 民はT, R型 ヘ モ グ ロ ビン にi個 の 酸 素 が 結 合 した状 態 を表 し, 苫…霞冊・02, R i…Ri -・02と書く こ と にする.. To. →. To. 十. 02. →. TI. Ro. 十. 02. →. RI. T・. 十. 02. →. T2. RI. 十. 02. →. R2. T2. 十. 02. →. T3. R2. 十. 02. →. R3. T3. 十. 02. →. T4. R3. 十. 02. →. R4. T 状態 のサ ブユニッ ト. R 状 態 の サ ブユ ニ ッ ト L. To. 妙 Ro. 4. i. T.. kT. T2. Ro. け. ÷÷÷÷」--…--…. kT. け. 1. T3. kT. け. 1. T4. 図2. 紗. kR. け. 妙. kR. R2. け. 妙. kR. R3. け. 秒. R4. 四量体 ア ロス テリ ク タ ンパ ク の協 奏 的 (MW C) モ デル. T型は四角で, R型は円で表示した‐ 酸素がない状態のR型に対するT型 の 比 はL である‐ T型 とR 型 に酸 素 が結 合する 解 離定 数 はkTと kRである‐ 65.

(7) . 苗木. 貴・矢沢 洋一. ヘモグロビンに酸素が結合する部位は, それぞれサブユニッ トに1個あり, それぞれ単一の結合部位のよう に独立した機能をもっと考える. ヘモグロビンを単位とせず, 結合部位を単位として考えると一つのサブユ ニッ トに酸素が結合するのだから, 解離定数kは. た. . 1 to2 一02が結合 して いない部位]. lo が 結合している部位1. (3). これは部位を単位とした定数だから微視的解離定数と呼んでいる. ヘモグロビンに4個の等価な結合部位が あるので, T状態の微視的解離定数kTは ( ) a. To. 十. 02. →. TI. 4鴎.に2 1 ち,‐ 1岡 ここで, 係数4とは, 四量体ヘモグロビンので型に酸素の結合できる部位が4つあり (酸素結合部位の濃 )と 度は4 〔To〕), 係数1はTIが解離してToになれる部位は1つだけ (結合していた酸素濃度は1 〔TI〕 いう こと である‐. ①). TI. 十. も. 02. →. T2. 1 きれ ‐回 2回. 係 数 3と 2 はTIに02 が結 合 してT2にな れる 部位 が三 つ あり, ま たT2が解 離 してTdこな れる 部 位 を二つ もつ こと を示す. ( ) c. T2. 十. た. d ) (. T3. F. 十. 02. →. T3. ] 2回.b2 02. →. T4. 江ね] 1 .b 2 も一 . T状態について, 各成分濃度は. 4 Q] [可[ にF た.2 r,. に 弓.. 2 1 [ o 圏 鱈‐ 劇・ 2 た 比 た ね. 図‐喜. γ .. r 2. 3 1 [ o 色L凹 4園‐ 2 - 左 た ‐左 ‐た γ3. r .. γ2. r3. 庭1[ 0 ] 園 一 国たセ2 -比 ‐た ‐ ・た ‐左 “. 66. γ ,. γ 2. r 3. γ4.

(8) . 人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズ. 一般に, 4個の等価な結合部位をもつヘモグロ ビンの微視的解離定数は. にJ 【 J o ‐ 4-z+1 )耀 ( q 一 - ,. 1. た. 堰]. ! (. 234) ,,. (4). と表 さ れる‐ こ こ で, (4 - i 十 1) 〔T r,〕 は02がま だ結 合 して い な い 部 位 の 濃度, i 〔Ti〕 はTi上 の 結合 酸 素の 濃度 である. M WC モ デル により k n, kRiは 02結 合数 に 関係 しな いと仮 定 して いる の で, た =た た =た =た R, R2 R3 R4 = R. た =た = た =た =た r . r2 r3 r4 r. R状態の微視的解離定数kRiは添え字の i を取る こ と が でき,. 泰 E〒. ]期 ・ 戸- . 3 4 (嘩, ) ,. ( 5). R状態の各成分の濃度も微視的解離定数を用いて同様に表される‐ 酸素結合の飽和度は占有された部位の濃度を, 全部位の濃度で割ればよい‐. にか 結合している部位]. た. 1全部位]. -. [噌十4間)十( [可+3 (ロド2 [ 【 1 Rふ2 Rふ3 1 ] Rふ4 ) &. 4{ ([瑚十 [可十回十回十に])+( 岡十四 十四十 図十[ &}) }. ( 6 ). 分子の 係 数 1 ~4 は, 酸 素 によ っ て 占有 さ れて いる 部 位 がTIに は1つ T2に は2つ …T4に は4つ ある こ , , と を示 して いる. 分母 の係 数 4 は, ヘモ グロ ビン がそ れ ぞれ酸 素の 結 合可 能 な サ ブユ ニ ッ トを4つ 有 して い る こ と を示 す. わJ た R ここ で α= 上 組 と置く, α は標準化 した酸 素濃度 と い っ て もよ い‐ ま た 酸 素の 解 離定 数の比 を じ= -- た た r. R. と する‐ c はR状態の酸素結合親和性がT状態より大きいほど小さくなる α と c よりT R状態の各成 ‐ ,. 分濃度の式に含まれている共通項は,. と表 さ れる か ら, T状 態 の ヘモ グロ ビンに 結 合 して いる 酸 素の 総量 は. [ 14 州 g ・ ] 6誓・ [一 竺 +4 一 号‐ 帥 ×. 挙 ・にー 誓‐ [ ] た. } 2◎ 2十1 2◎ 3十4 ◎ 4 ={4c .[副 α十1 -4cα (1十cα)3. 岡. (7) 67.

(9) . 苗木. 貢・矢沢 洋一. またR状態のヘモグロビンに結合した酸素の総量は. 3 [鴎 1 ・ ( 十α) 恋 お2四 十3四 十4四 十4α. (8). T, R状態 の ヘ モ グロ ビン濃度 は. 4 } +Fヤ{可) + { } +囚一喝)+ (岡一期一品 } { } (岡一! 考 ]十6c 2[鍔]十4c 3 [島]十 〆α4 [た]) =4{([毛]十4cα[7 b ] )} ]十4α3[&]+α4[尺。 ]十6α2[尺。 十([&]+4α[尺。 -4( H c. (9). 4 41 戸4 鍔 (針α)[賜. (6) 式に (7) ~ (9) 式を代入すると た. 3 3 4α(1十α) 区 ]十4cα(・十 鯛) 1叩 。. 4[ 4 ) 【賜 十4( ・にα 4(・ ″) ”. ( ) 10. という 式 を得 る. 酸 素が結 合 して いな いとき の コ ンホメ ー シ ョ ン相 互 変換の 平 衡定 数 をL とする と,. ] 区。. ( ) 11. を用いて整理すると た. 3 3 1十cα) α(1十α)十乙鯛(. 4払( 4 ) (1十α ) 1“α. ) ( 2 1. D性の比cそして この 式 に は三つ の定 数 α, c, Lがある. 標準化した酸素濃度 α, TとR状態の酸素親禾 TとR状態の安定度の比Lである. 協 奏モ デル に よ っ て 導か れ た ( 12) 式 を, c, Lの 値 を変 えて α に対 して Y値 を プロ ッ ト して みる. 表 計 算ソ フ トを使 っ て, c =0 と したときの α‐Y 曲線 を図3 に示 す‐. 68.

(10) . 人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズ. ー. ( 囲碁漉S綴綴) 〉. 圏□ 圏□. 署喜 圏. ◎ ◎. ぶ. □L =10. 題□. 霊 L;1. ◎. □. ◎ ◎. . . 彊喜 ぶ. メ L=1000. 誓ぎ. o L=100〇〇. O 0. 2. 図3. 4. c. 6. 8. io. i2. 14. 16. =0としたときの酸素飽和度曲線. R状態の酸素親和性が℃状態より極端に大きい (c =0) と仮定した場合, シグモイ ド型は曲線の初めにお ける立ち上がりの度合いでその特徴が左右され, 酸素が結合していないときにT状態の相対安定度 (L値) が大き いほど, 協同性は大きくなる‐ このとは酸素分圧の低 い組織ではヘモグロビンの活性が低く酸素を離 しやすいことを意味する‐ これに対し単量体のミオグロビンは酸素分圧の低いところでも酸素で飽和されや す い か ら, ヘ モ グロ ビンか ら酸 素 を受 け 取り や す い. ミオ グロ ビン は筋 肉活動 に 際 し 消 費 さ れる 多量 の A ,. TPを電子伝達系から再生するために必要な酸素を蓄えている‐ 次 に, L =1000の とき. c. を パ ラメ ー タと した とき の飽 和 曲線 を図4 に 示す ‐. 69.

(11) . 苗木. 貢・矢沢 洋一. D C=0 ‐00. ・ C=0‐04 * C=0 I .. 0. 2. 4. 6. 8. 10. 12. 14. 16. 18. 20. 図4 L=1 00 0のときの酸素飽和度曲線 酸素が結合していないときのT状態が安定 (L値が大きい) とした場合, R状態の酸素に対する相対親和性 がT状態より大きいほど (c 値が小さいほど) 協同性は顕著にあらわれる‐ 酸素濃度が低いとき, ヘモグ ロビンは主としてT状態なので, T状態の親和性 が大きいほど (c 値が大きいほど) 結合する酸素量は多 くなる. α が大きくなると, R状態の結合親和性が大きいほど (c 値が小さいほど) 結合する酸素量は多 くなっている‐ すなわち, 酸素分圧を高くすると活性が高まり結合する酸素量が多く なるのでT状態より本 来不安定なR状態をとるヘモグロビンの方が多くなり協同性を示す‐ 酸素分圧の高い肺では酸素で飽和され る こ と を示 す‐. c 値が小さいほど協同性を示すから, T状態より不安定なR状態の方が酸素結合親和性は大きくなる.. 豊ぱ ー キ. 聞. 齢開. 自由エネルギー変化は. Rr ‐ 崎 )>R 川 考) より, 酸素結合の自由エネルギーがT状態に比べてR状態を安定化させている‐ したがって, 最初の酸素が 結合すると次の酸素の結合を促進する. T状態とR状態との平衡定数, ヘモグロビンと酸素との平衡定数か ら自由エネルギー変化は求まる. 自由エネルギーの相対関係を図5に示す‐ このことより, L値が大きいと 70.

(12) . . 人赤血球酸素化ヘモグロビンのアロステリックメカニズ. きは酸素が一つ結合するとヘモグロビンを不安定なR状態へ押しやる. 全部のサブユニッ トが一斉にコンホ メーションを変えるから残る三つの部位は結合しやすくなる‐ 最初の酸素結合が, 続く酸素の結合を促進す る の である‐. T 状態のヘモ グロ ビン. R 状態のヘモ グロ ビ ン Ro. ー Rrln上. ない Toが安定 RI. G A R2. R3. ぜm (声). 酸素が結合するにつれて R型が安定になる 図5. ) ヘ モ グロ ビンの 酸 素結 合に伴う 自 由エネ ル ギー変化6. M W C 理 論 はT と R状 態 と の 平 衡 定 数 (L) そ して ヘ モ グロ ビン と 酸 素 との 解 離定 数 による R T 状 態 , , と での 違 い いう 直感 的 に かわり や すく ま た数 少 な い パ ラメ ー タ だ け でこ の現象 を説 明する す ばら しい理論 , である こと を確認 でき た.. 71.

(13) . 菌木. 貢・矢沢 洋一. 参考文献 l mode lin imen t副 bi ing da taandtheore菖ca Qer l nd son ofexpe 1 )Koshland‐ D.L. r ‐Comp棚i . ,and 困却 ,1966 ,J ,D‐ ,Nemedly, G. ingsubun i h isセリメ5 365385 i msconta in t s ocher : prote . .Bi l l 12 l bl i hons i t ol :Ap aus emode ehc官ans 2 an )Monod ‐ ‐J ‐Mo ‐Bi . l .on 位enamreof紙os ,:88118 ,1965 ,j ,andChz胆getロ(LP‐ ,Wyn ,J dC N Y k 3 ts )Luber ty e r ,1995.Biochelhist呼,W.H.Freemanan ompそmy ew or.. 4 ) 田宮信雄・松村正実・ 八木達彦・吉田浩訳, 1992 ‐ ヴォー ト 生化学, 東京化 学同人. 2月. 5 ) 大田隆久・岩田想, 1994 . アロステリク現 象の分子メ カニ ズム, 現代化学. 1. 0月‐ 9 9 2 6 )大田隆久,1 . 酵素反応速度論入門, 現代化学, 1 7 ) 浅井博, 1982 . ヘモ グロ ビンの アロステリ ック転移. I 月刊 フィ ジ ックス VO .3. No7.. 13 I 15 No 8 ) 浅井博, 1970 . ‐ . . 下等動物のヘモ グロ ビンのアロス テリ ッ クモ デル, 蛋白質・核酸・酵素 VO. 72.

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