中学生を対象とした攻撃行動の予防に関する研究-攻撃行動を用いやすい場面と対処行動の検討-
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(2) 攻撃行動を用いようと考える程度を従属変数とした 1要因分散分析を実施した(Table1)。言語的攻撃場 面,間接的攻撃場面,関係性攻撃場面で,攻撃行動 の種類の主効果が認められた⑫K.05)。. F. □㈱場I 2,2 0.1〕2.ヨ ‘1.O〕2,5 工1.0〕2.o 〔1.O〕 1.目 {1.O〕1.’フ. ㎜政1■場11.2{O.5〕1.O‘O.9〕1.日工O.O〕1.4{O.5)1.4m.日〕6.}■ 1■)鼻.贋.物確>D.倍 棚場■2.0 〔1.O〕!.O =O.9) 2.5 {1.O〕2.O (1.口〕 1.目 {1,O〕ヨ.12■ 確)物. 舳,,41i.20.O)1,510.O〕1.フO.O〕1,610.9〕1.30.}〕2.脱■ 確)D 2.5 1.! 一.1 1.1 2.5 1.0 1.9 1.2 1.9 1.1 1.’2. ■1^一舳岐ユ■=11舳1,!鰍優1舳攻I,}=榊田■ }く.喧. 次に,攻撃行動以外に取り得る13の対処行動ごと に,攻撃行動を用いない自信高群・低群を独立変数 に,対処行動の使用頻度を従属変数とした。検定を. 講康媛砦子)b誰磯奈鶴走凱「暑灘 群は島群よりも,rL発散する」の使用頻度が有意に 高かった⑫く.05)。. T・61.2”行舳し机1日“課・量的舳行■舳舳””㈹ ^相手を大切1=する 8権手ω立I■で書える. 4.8 5−0. 〔2.0〕 3.5 〔1−6〕 2.2τ ■. C相手書散8しない. 4.9. {2.O, 4.0 :1.6〕 2.04. ○相手ω量所を標す. 4.4. {2.2〕 3.O 〔1.τ〕 1.2. 6手,する F■わらない. 4.5. {2.4〕 3.τ 〔1.8〕 0.81. 4.4. {1.5〕 5.4 〔1.8〕 一1.68. ○権録する H相手と語し合う. 4.τ. {2,2〕 4.1 =2.1〕 一〇.09. 4.0. ‘1,9〕 3.5 0.6〕 1.τ一 †. 3.9. 〔1,O〕 3.一 〇.5〕 1.98 †. 〔2,3〕 3,4 〔1.6〕 O.τ8. J進も脅く. 5.9. 〔2.O〕 4.9 ‘1.9〕 1.52. “,【■らしをする. 4.2. L桑縦fる. 3.1. ‘2,1〕 4.7 ‘2.O〕 一〇.フ9 (2.2〕 6.1 〔1.刀 一3.4 ■ 2.1 3.3 1.0 1.丁1 †. 一. 4,4. 各対処行動別の使用頻度を従属変数とした。検定の 結果,rA相手を大切にする」の使用頻度が有意に増 加した(ρく05)。. 一1主181 裏一[I{□いやすい一iI=さ吋も葛,行IO【最司・≡丘O苧亀〔;”. 1標リ連6. と考える程度は有意に増加し,用いない自信は有意 に減少した杯.05)。次に,授業の前後を独立変数に,. 一,33 f ρ〈.10 ■=ρく.05. 4.考察 結果から,言語的攻撃,間接的攻撃では,用いら れやすい場面の特徴が作成した短文に表現されたと. 念想1二ついて 認知・感情・行動に分けて考える ことに興味をもつ内容,認知や行動をうまく工夫す ることに気づいた内容,工夫にはいろいろなものが あることに気づいた内容,自分の工夫が適切かどう かを考える内容が見られた。. 4.考察 プログラムを実施することで,攻撃行動を用いよ うと考える程度が増加し,用いない自信が減少した。 この結果は,葛藤場面を体験することにより一時的 に攻撃動機が高まったためと考えられるが,プログ ラムに攻撃行動をしない自信を減少させる要因があ る可能性が考えられるため,今後検討が必要である。 また,プログラム実施後,「A相手を大切にする」 の使用頻度が増加した。これは,r関係づくり型」の 対処がストレス反応を下げる(加藤,2007)ことを 授業で取り上げた効果であると考えられる。. V 蟹合考察 本研究の結果から,5種類の攻撃行動に共通した 用いやすい場面の特徴と,攻撃行動の種類によって 異なる場面の特徴を整理することによって,攻撃行 動を見逃さないようにすることや生徒の関係に上下 がないようにする取り組みをするといった,攻撃行 動を予防するための手がかりを得ることができると. 考えられる。. 考えられる。. また,攻撃行動を用いない自信が高い中学生は低. また,攻撃行動をしない自信の高い中学生と低い 中学生が使用する対処行動に関する分析の結果から, 自信の低い中学生対しては,『相手の立場で考える」 という,現在は使っていない対処を新たに使えるよ うになることが,自信を高めることに役立つと考え. い中学生と比べて,「相手の立場で考える」という相 手との関係を保とうとする対処を使う傾向にあり, 低い中学生は高い中学生に比べて,「発散する」とい う自分の感情を一時的に和らげる対処を使う傾向に あると考えられる。. られる。. W 研究3 1.目的 中学生が攻撃行動を用いやすい場面で,攻撃行動 以外に取り得る対処行動を用いることができるため の授業を実践することを目的とした。. 2.方法 対象者 中学校2年生20名が授業に参加した。 調査内容 (a)研究2の内容で,1回目の授業の 開始時と,3回目の授業の1週間後の授業の開始時 に質問紙調査を実施した。 を自由記述により求めた。. ストレスの心理学 実務教育出版) 文部科学省(2006).生徒指導上の諸問題の現状につ いて. プログラムの枢要 本プログラム,全3回(各50 分)の主題は,(a)「つらい気持ちになったときど うする?:考え・行動・気持ちのつながりを知ろう」,. 佐藤寛・高橋史・杉山恵一・塩泉群・嶋田洋徳(2007).. (b)rつらい気持ちになったときどうする?:気持 ちをちょっと楽にする考え・行動の工夫を考えよう」,. を考えよう」,であった。. 3.結果 調査1二ついて 授業の前後を独立変数に,攻撃行 動を用いようと考える程度,および攻撃行動を用い ない自信を従属変数とした。検定の結果,用いよう. Lazar皿s R S,&Fo凹㎞㎜,S(1984) ∫脆∬,o〃r伽∫o4o_. 〃 cgρ肋9NewYork:Spri皿ger P山1ishi皿g Co・ mp㎜y(本明寛・春木登・織田正美(監訳)(1991).. ⑫)毎回の介入後に授業の内容についての感想. (C)r友達ともめないで問題を解決する方法を心理 学で考えてみよう:自分が使いやすく役に立つ工夫. 本研究では,攻撃行動についてストレスの認知的 評価理論におけるストレッサーと対処行動に焦点を 当てて検討した。今後は認知的評価やストレス反応 も含めた検討を行うこと,および研究の知見を基に 介入プログラムを開発することが課題である。 ㎜ 引用文献 加藤司(2007〉対人ストレス過程における対人スト レスコービング ナガニシヤ書店. 攻撃行動尺度の作成と信頼性・妥当性の検討 行動療法研究,33.3343. 山崎勝之(2002).攻撃性の発達と教育1その研究意 義 山崎勝之・島井哲志(編)攻撃1性の行動科 学:発達・教育編 ナガニシヤ書店 叩.4・18.. 主任指導教員 冨永 良喜. 指導教員中村菜々子 一133一.
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