知的障害者の就労継続に向けた支援のあり方に関する研究-家族支援のあり方に焦点を当てて-
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(2) 家庭での生活の安定、情緒の安定が働く上で必要. 3.考察. であり、安定した就労の継続に重要な条件である. 保護者は、子どもに対して『健康管理」「生活リ. (手塚,1986)。また、保護者は知的障害者の生. ズム作り」の支援を行っていた。また、子どもの. 活リズム作りや健康管理、就労への意欲付けとい. 過半数が、職場で困ったときに保護者に相談し、. った支援を行えることからも就労継続に大きな影. 家族から問題を解決するための支援を受けており、. 響を与えると言える回つまり、知的障害者の就労. こうした精神的安定のための支援も就労を継続す. 継続には家族からの支援が必要不可欠であると言. る上で必要不可欠と言える。このような身体的、. える。しかし、保護者が困ったときに対処できな. 精神的なサポートといった両側面での支援が必要. い、相談する場所がない場合支援は不十分になっ. といえよう。これらに加えて、問題が起きたとき. てしまう。また、保護者の高齢化などで負担が大. にすぐに対応できるという即応性の面、子どもの. きくなっていくことからも保護者をサポートする. 特性をよく理解しているので適切な対応ができる. 必要があると言える。. という適切性の面での支援の確保もできる。その. ためには、支援者である保護者への適切な情報提 皿章.継続就労に向けた家族支援. 供が確保されることが望まれる。家族へのサービ. 1.アンケート調査の方法. スが提供されることは、知的障害者の継続就労の. ①目的. ために重要である。. 一般就労を継続している知的障害者の保護者にア ンケート調査を行い、家族ができる就労継続のた. 終章.家庭における支援と課題. めの具体的な支援を検証することを目的とした。. 保護者のための就労支援を考えた際、時系列で. ②調査対象. 見ると、r就労前」r就労時」r就労後」r全段階」. A県内で1年以上一般就労している知的障害者の. の4段階での支援が必要であることが明らかにな. 保護者58名. った。そして、各段階におけるそれぞれの留意点. ③調査項目. を整理し、保護者を支援するためのサポートブッ. r仕事で困った時の相談相手」r相談内容」r転職. クの方向性を示し、サンプルを示した。. 回数」「離職理由」「家族が普段から行っているこ. と」r情報交換場所」r情報交換の頻度」r就労継続. 今後の課題. に不可欠な支援は何か」など. 本研究では、就労継続のために必要なこと、取 り組むべき支援内容や支援時期などサポートブッ. 2.結果. クに取り入れるべきコンセプトを示しただけであ. 就労継続のための支援として、r体調の管理」r仕. る。また、作成したサポートブックも部分的なサ. 事の頑張りを褒める」r子どもの様子の把握」「対. ンプルにすぎない。そのため、今後はこのデータ. 人関係に関するアドバイス」「金銭管理の支援」が. をもとに、具体的な対応策などより充実した内容. 必要であることがわかった。また、相談のタイミ. の支援ブックにしていかなければならない。. ングについて、企業へは早期に相談し問題解決す. 主任指導教員 河相 善雄. ることが必要であることがわかった。. 指導教官 河柏義雄. 一187一.
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