• 検索結果がありません。

日本語オノマトペの意味的多様性に関する基礎的研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日本語オノマトペの意味的多様性に関する基礎的研究"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)日本語オノマトペの意味的多様性に関する基礎的研究                             教育内容・方法開発専攻                    文化表現系教育コース言語系教育分野(国語).                                 M11164K                                    湯 佳美. 1 研究の目的.   第2節:不変化仮説について.  本研究の目的は、現代日本語のオノマトペを.   第3節:一般語彙における共感覚. 考察対象とし、その意味的多様性を分析するこ.   第4節:オノマトペにおける共感覚. とである。その際、多義性・文法化・共感覚・. 第5章:オノマトペの結果構文の特徴. 結果構文という4つの観点から出発し、一般語.   第1節:結果構文に関わる基本概念. 彙との比較を視野に入れるように努めた。.   第2節:動詞の性質から見たオノマトペの       結果構文. 2 前文の構成.   第3節:文脈化から見たオノマトペの結果.  本論文は、次の5章により構成されている。.       構文. 第1章:日本語におけるオノマトペの概観.   第1節:オノマトペとは何か. 3 研究の概要.   第2節:オノマトペの品詞.  第1章においては、研究の理論的前提として、.   第3節:オノマトペと格助詞との共起関係. 問題となる日本語オノマトペの一般的な特質を. 第2章:オノマトペの多義性と一元化. 概観する。まず、先行研究を踏まえたうえで、.   第1節:オノマトペの多義性. オノマトペの定義と分類を紹介したのち、オノ.   第2節:多義性の分析方法としての比倫的. マトペの統語範壌(品詞)について述べる。最後.       拡張. に、オノマトペと格助詞(「と」およびrに」).   第3節:「ごろごろ」「がたがた」の多義的. との関係について論じる。.       別義.  第2章においては、まず、オノマトペが多義.   第4節:オノマトペの多義性に関する問題. 性を持っということを指摘する。一般語彙と同.       点. 様にオノマトペにも多義性があることを証明す.   第5節:「ごろごろ」「がたがた」の多義構. るために、先行研究で取り上げられたデータを.       造. 分析する。次に、擬音語と擬態語の両方で用い. 第3章:文法化から見たオノマトペの多義. られるオノマトペについて、いくつかの先行研.   第1節:文法化に関わる基本概念. 究の問題点を受け、本論文の主張を示す。その.   第2節:一般語彙における文法化. 主張とは、擬音語の意味と擬態語の意味との間.   第3節:オノマトペの非文法化. に関連性があることと、両者は一定の方向で意. 第4章:共感覚から見たオノマトペの多義. 味転移が行われるということである。この2点.   第1節:共感覚とは何か. を検証する際、理論言語学で提唱されているr比.

(2) 楡的拡張」を援用し、rごろごろ」および「がた. うな文法化現象が起こらないことを明. がた」を取り上げて論じる。. らかにした。.  第3章においては、まず、理論言語学で提唱. [iii]. 一般語彙における共感覚の転用は、隠楡. されている文法化と呼ばれる現象を紹介する。. に基づくものであり、その転用過程で不. 次に、抽象度の高い「もの」と「ところ」を例. 変化仮説が有効に働くのに対し、オノマ. に挙げ、一般語彙においては文法化が起こるこ. トペにおける共感覚の転用は、感覚の同. とを明らかにする。さらに、オノマトペである. 時性による換喩に基づく(したがって、. rごろごろ」とrがたがた」を取り上げ、詳し. 不変化仮説は作用しない)ことを検証し. く分析することで、オノマトペにおいては文法 化が起こらないことを示す。. た。 [iV]. 一般語彙においては派生的結果構文が.  第4章においては、一般語彙およびオノマト. 存在しないのに対し、オノマトペにおい. ペの共感覚にはどのような性質の転移が起こる. ては派生的結果構文が認められること. かについて論じる。まず、理論の前提として、. を明らかにした。. 共感覚という現象を紹介する。次に、理論言語 学で提唱されている不変化仮説というものにつ. 4 今後の課田. いて、先行研究を踏まえながら整理する。これ.  今後の課題として、次の2点を挙げる。. らの理論を紹介したのち、一般語彙を用いた共. ①日本語には豊富なオノマトペが存在するが、. 感覚表現について、事例を挙げながら、考察を. 本論文では、それらを一つ一つ詳しく検証する. 加える。最後に、オノマトペを用いた共感覚表. ことができず、一部のオノマトペに限っていた. 現について事例を示しながら、分析する。. ことである。そのため、より多くのオノマトペ.  第5章においては、結果構文に焦点を当て、. について検証する必要があろう。. 動詞の性質と文脈化という2つの観点からオノ. ②結果構文に関して、先行研究で指摘されてい. マトペを用いた結果構文の特徴を探る。記述に. る結果述語を取らない動詞は、なぜオノマトペ. あたって、一般語彙を用いた結果構文との比較. の結果述語を取ることができるのかということ. を通して、オノマトペを用いた結果構文の特徴. である。. を示すこととする。.  これらの記述を通して、以下のような研究結 果が得られた。. [i]オノマトペも一般語彙と同様に多義性    を持つが、擬音語と擬態語の両方で用い    られるオノマトペについては、二つの用    法を一元的に扱えることを例証した。. [i]一般語彙の多義においては、内容語から.    機能語へと変化する文法化が起こるの    に対し、オノマトペにおいては、そのよ. 主任指導教員  菅井 三実. 指導教員 菅井三実.

(3)

参照

関連したドキュメント

 声調の習得は、外国人が中国語を学習するさいの最初の関門である。 個々 の音節について音の高さが定まっている声調言語( tone

では,この言語産出の過程でリズムはどこに保持されているのか。もし語彙と一緒に保

Aの語り手の立場の語りは、状況説明や大まかな進行を語るときに有効に用いられてい

なお︑この論文では︑市民権︵Ω欝窪昌眞Ω8器暮o叡︶との用語が国籍を意味する場合には︑便宜的に﹁国籍﹂

 さて,日本語として定着しつつある「ポスト真実」の原語は,英語の 'post- truth' である。この語が英語で市民権を得ることになったのは,2016年

Donaustauf,ZiegenrOck,Remscheid

いかなる使用の文脈においても「知る」が同じ意味論的値を持つことを認め、(2)によって

用 語 本要綱において用いる用語の意味は、次のとおりとする。 (1)レーザー(LASER:Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)