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保育士養成教育におけるパフォーマンスマネジメント導入の試み : 実習準備事務手続き行動への支援

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Academic year: 2021

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Ⅰ.はじめに

学生の基礎学力の低下が社会問題として取り上げられて久しい(中井,2001)。基礎学力だけでなく、 基本的な生活習慣や社会生活場面でのさまざまな立ち振る舞いや臨機応変な対処能力の乏しさも指摘され ている(鈴木,2008;仙波,2008)。同様に、保育者養成の現場でも、近年の学生の読解力、理解力、対 人関係能力などの未熟さをいかにバックアップしていくかが議論されている(安藤,2018;浅木, 2011;佐藤2017;松崎,2013)。 養成教育の中核をなすカリキュラムの一つに、「実習」があげられるが、保育現場での実習においても 同様に、基本的な出退勤や対人関係上の躓き、実習日誌の記載と提出が円滑に出来ないなど教育活動の停 滞が生じたり、実際の保育現場とのギャップに戸惑うという事例もある(河合,2009;谷川,2010)。 2005年には全国保育士養成協議会により、標準的な実習指導のガイドラインとなる「保育実習指導のミ ニマムスタンダード」が策定、のち、2017年には、改訂版が示され、全国規模での実習指導のよりいっ そうのレベルアップが目指されている(一般社団法人 全国保育士養成協議会,2018)。実習に関するカ リキュラムでは、実習事前学習、実習、実習事後学習の3ステップにより構成され、各養成校で取り組ま れている(Table 1)。

保育士養成教育におけるパフォーマンスマネジメント導入の試み

∼実習準備事務手続き行動への支援∼

権 藤 眞 織

An application of performance management for practical training of child care education :

Behavioral support of the performance of students paperwork

Maori GONDO

要 旨

研究目的:保育士養成校の実習における事務手続きにおいて、学生からの文書の提出が期日どおり完了せ ず、実習の準備が滞ることがしばしばあったため、集団随伴性を用いた協同学習を導入し、期日内に提出が 完了するか検討した。 研究計画:介入プログラムを行っていない前年度の提出結果と比較する郡内比較研究 を行った。 場面:養成校における授業「保育実習事前指導」で介入手続きを実施した。 参加者:A短大B学 科2年次生40名(F:M=33:7) 介入:集団随伴性を用いたグループ活動および提出確認のワークシートを 用いた。 行動の指標:期日までの提出完了の有無を測定し、提出完了率を指標とした。 結果:前年度は、 1週間以上提出が遅れた学生が10名で、最長3ヶ月の遅れであったが、介入プログラム後は遅れた学生は1 名で、1週間後に全学生の書類が揃った。 結論:実習準備事務手続き行動へのパフォーマンスマネジメント の有効性が示された。 キーワード:実習事務手続き、パフォーマンスマネジメント、集団随伴性、協同学習

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−66− Table 1 保育実習指導のミニマムスタンダード(2005) 事 前 学 習 実 習 中 の 学 習 事 後 学 習 ①実習の意義・目的・内容を理解させる ②実習の方法を理解させる ③実習の心構えについて理解させる ④実習課題を明確にさせる ⑤実習記録の意義・方法を理解させる ⑥保育計画、指導計画を理解させる ⑦実習施設を理解させる ⑧実習に関する事務手続きについて把握させる ⑨実習直前の指導をする ①実習施設について理解を深める ②施設の状況や一日の流れを理解し参加する ③子ども(利用者)のニーズを理解する ④援助計画を理解する ⑤養護技術を習得する ⑥職員間の役割分担とチームワークについて  理解する ⑦施設・家庭・地域社会との連携について  理解する ⑧子ども(利用者)の最善の利益を具体化する  方法について学ぶ ⑨保育士の倫理観を具体的に学ぶ ⑩安全及び疾病予防について理解する ①実習内容を確認させる ②実習施設からの評価を知らせる ③今後の方向性を明確化する あまり注目されることはないが、実習事前学習では、保育の専門的な学習に加えて、履修に先立って行 われるさまざまな事務手続きも理解する必要があるとされている(Table 1の事前学習⑧項目)。2017年 に改定された「保育実習指導のミニマムスタンダード」でも、「実習を行うに当たっての対外的な手続き を理解しておく事も大切」として、さまざまな手続きや、暴風等の特別警報や警報時の対応、自分自身や 子どもの怪我、器物の破損などの対応(保険の適用)、礼状の書き方などをあげている(ミニマムスタンダー ドver.2 2017)。 実習を履修する為の事務手続きは、実習の履修登録、実習先の確保、実習依頼と承諾手続き、実習オリ エンテーションの依頼と実施、実習評価など学外の多くの実習施設とやりとり重ねなければならない。手 続きの大半が文書を介してなされ、これらの手続きで作成される文書は、各養成校の実習の進め方にも依 存し、それぞれのやり方があるが、一般の履歴書に相当する「実習生身上書」や実習生の健康状態を示す 「健康診断書」「麻疹抗体検査結果」「細菌検査結果」、また、実習の依頼や受け入れを確認する文書「実習 依頼書」「実習内諾書」、実習履修のいわば証明書ともなる「出勤簿」「実習評価票」、実習が終了してから 作成する「お礼状」など多岐に渡る(Table 2)。手続きの中には、クラス全体の足並みがそろわなければ、 次のステップに進めないものもある(Fig.1)。実習施設の確保について、学生が自分で施設を探し依頼 する「自己開拓」という方法を行う場合、予め、学生一人ひとりが実習施設を訪問して実習の内諾を受け (実習内諾書)、その後、大学から学長名で正式に依頼をして実習の受け入れが確定される。このような手 続きの場合は、必要書類を期日どおりに提出しなければ、実習の準備が滞ってしまうため、養成校でも、 実習担当や実習に関する事務局(実習担当事務やセンターなど)が実習教育の重点課題の一つとして取り 組んでいる。その一方で、養成校によっては、大学側が文書を作成して実習施設に送るなど、学生の手を 介さず手続きを進めている養成校もある。

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Table 2. 実習生が実習事務手続きで取り扱う文書や準備物 ①実習生身上書 履歴書。ボランティア活動の経験や実習への抱負なども記載する。証明写真貼付。 ②健康診断書 通常、年度初めに大学で行った結果を、大学に申請して準備する。 ③実習依頼書 大学によって作成される文書。学生が実習園を自己開拓する場合、園訪問して依頼する際に持参する。 ④実習内諾書 実習の受け入れが可能となった場合、施設長の署名・捺印入りの文書をいただき、大学へ提出。 ⑤麻疹抗体検査 実習の約1年前から準備する。 ⑥細菌検査 実習期間がカバーできるよう、2週間ほど前に実施する。 ⑦検査結果送付用返信用封筒 細菌検査の結果を受け取るために、検体と一緒に提出する。 ⑧誓約書 すべての園ではないが、守秘義務についての誓約書。自筆署名。 ⑨健康状態報告書 インフルエンザなどの感染症が流行している時期などには、実習の10日から1週間前 の体温を毎日測定して記録したものを提出する。 ⑩出勤簿 学籍番号と氏名の記入。実習初日に、実習施設へ持参。 ⑪評価票 ⑫評価票および出勤簿返信用封筒 評価票と出勤簿を大学に返送していただくためのもの。実習初日に園に提出する。 ⑬実習日誌 オリエンテーション欄など実習開始前に記入しておく。実習中毎日記入して提出する。 ⑭実習日誌返信用封筒 帰省先で実習を行った場合、日誌を受け取りに行けない際には園に提出し、郵送していただく。書留郵便とする。 ⑮お礼状 一般社会で通用する礼状。略式ではなく、封書で作成する。

Ⅱ.本実践に至る経緯

A養成校では、従来、実習の事務手続きについては、教務課の実習事務担当者が担っており、一連の手 続きの流れの説明と書類等の回収を行い、実習担当教員は実習の内容的な学習を行うことが慣例になって いた。本実践の前年度も、例年通り実習事務担当者が、1年次秋学期の保育実習事前指導(授業)の中で、 翌年に実施する保育所実習(保育実習Ⅰ)の事務手続きを説明し、さままざまな書類の配布を行った。と ころが、大学から実習園に実習依頼を行うために必要な文書(実習内諾書)が揃わず、実習の準備が大幅 に滞るという事態に陥ってしまった(Fig.1)。実習園を学生が自分で確保する「実習園自己開拓」とい う手続きにおいて、学生は、自分で探した実習園を直接訪問して実習の依頼をし、先方から受け取った「実 習内諾書」を期日までに大学に提出することが求められる。帰省先で実習する学生もいるため、冬休みを はさんでアナウンスから2ヶ月の期間を設けて提出日を設定したにもかかわらず、期日に提出できた学生 は、クラスの約半数ほどであった。そして、最終的に、全員の書類が揃ったのが、提出期日後3ヶ月3週 間後という異例の事態に陥ってしまった。実習事務担当によると、彼女が担当してからの6年間で、最悪 のケースとなり、著しく実習の準備が遅れてしまった。例年、5∼7,8名ほどの学生が期日に遅れるこ とがあり、また、全員の書類が揃うまでには、2週間から1ヶ月ほど時間がかかった事があったそうであ るが、これほどまで時間を要したことはなかったとのことだった。 そこで、このような事態を受けて、事務手続きに関しても、授業の中で実習担当教員も取り組んで行く こととし、集団随伴性を取り入れたパフォーマンスマネジメントの導入を試みることとした。

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近年、応用行動分析(applied behavior analysis)を活用した保育や教育の実践が注目されており、特に、 発達障害児・者およびその保護者への支援において大きな成果を挙げているが(井上,2015;遠藤ら, 2008;杉本,2016;竹内ら,2002;中村ら,2016)、保育や教育分野だけでなく、広く一般社会における 個人や組織の行動上の問題に対しては、パフォーマンスマネジメントが活用されている(Agnewら, 1994;沖中,2012;沖中ら,2010;権藤,2007;斉藤,2010;島宗ら,2016;福庭ら,2011)。パフォー マンスマネジメントとは、個人や組織、社会が抱える問題を、行動分析学に基づいて解決しようとする実 践である(島宗,2000;島宗,1999)。パフォーマンスマネジメントには、介入の目的や場面・状況、組 織の大きさなどによって、実践手法が異なる。パフォーマンスの修正を行う者自らが目標や行動指標、強 化などを決める「参加型マネジメント」、目標を達成するための具体的な行動を定義する「職務の明文化」、 目標行動がどのくらい達成できたかという情報を提示する「パフォーマンス・フィードバック」、任意の集 団の「集団随伴性」などさまざまな技法がある(島宗,2016)。 本研究では、実習の準備手続きの遂行に関して、学生達が互いに協力して取り組めるよう、集団随伴性 を取り入れたグループ活動を用いて、パフォーマンスマネジメントの導入を試みた。

Ⅲ.目的

本研究では、実習の事務手続きの1つである「実習内諾書」の提出を期日までに完了することを標的行 動として設定し、グループ活動よる協同学習に集団随伴性を取り入れることで、提出完了率が上昇するか 検討した。

Ⅲ.方法

1)対象者:保育者養成校であるA短期大学保育士課程履修中の2年次生 40名。 2)実践日時:20XX年4月―6月、保育実習事前指導の授業で実施。 3)標的行動:期日どおりに、実習内諾書を実習園から受け取り、教務課実習事務担当に提出する。

Fig.1 実習事務手続きの一例

保育所実習の準備の流れ

実習事前 オリエンテーション 健康診断書 細菌検査結果

実習施設への

実習依頼

学校が行う

実習生身上書

自己開拓

内諾書

実習生が行う

内諾書が揃わないと正式依頼ができない

(事務局から実習施設へ、学長印のある公文書を送付) 評価票 出勤簿 実習生が持参

実習履修申請

実習開始

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)手続き:同授業で、例年通り、「実習内諾書」に関する事務手続きの解説を行ったが、加えて、グルー プ毎にメンバーで進捗状況を確認し、声を掛け合うなどの協同学習による集団随伴性の導入を行った。ま た、遂行状況記録するワークシート「提出確認表」を作成し、グループに1枚配布した。ワークシートに は、「内諾書」提出までのステップが記載されており、各ステップが実行できた場合には○を、出来なかっ た場合には×を記入する事とした。他に、提出遂行について、メンバーそれぞれが自著による署名と捺印 を行って提出の完了を確認した。また、提出が遅れた場合には保護者に協力を依頼する旨を明記した。提 出期日までの授業時には、準備状況をグループ毎に報告し合ったり、ワークシートに記入したり、また、 準備行動に従事できているグループには、担当者、およびクラスのメンバーから言語的な賞賛を提示した。

Ⅳ.結果

(1)導入前の状態(1年次) 実践の前年度、実習内諾書を期日どおりに提出できた学生は、クラス43名中、23名(55.8%)であった。 期日内ではないが、必要な手続きはすべて完了していたが、園の事情等で書類の返送日が大学の提出期 日より後になったケースは許容範囲内の提出として分類し、これらの学生は9名(20.1%)であった。 必要な手続きが完了しておらず、提出期日を越えてしまったものは10名(23.3%)に上った(Fig.2 1 年次)。10名のうち大半の学生は、2∼3週間前後での提出であったが、1名の提出は、期日後、3ヵ 月3週間が経過していた。 (2)集団随伴性を用いたパフォーマンスマネジメントの導入後(2年次) グループ活動で、互いに声をかけ合い、成果を記録しながら、手続きを進めた結果、内諾書の提出期日 には、36名(90%)が提出できた。許容範囲内での提出は3名(7.55%)。提出が遅れたものは1名(2.5%) となった(Fig.2 2年次)。 許容範囲内での提出の3名は、冬休みに帰省した際に実習園に依頼したため、園の事情等で、大学指定 の提出日に間に合わなかったが、1週間以内に提出が完了した。提出の遅れた1名も、期日から1週間後 には提出することができた。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2年次 1年次 期日内提出 許容範囲内 期日遅れ提出

Fig.2 内諾書の提出完了率の比較(相対頻度)

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Ⅴ.考察

本研究では、実習実施のための事務手続きの遂行について、パフォーマンスマネジメントの手法を導入 し、グループ毎に提出の可否を確認し合い評価する集団随伴性を用いて、文書の提出行動に介入を行った。 その結果、介入前には、23.3%(10名)みられた提出遅延者が、わずか2.5%(1名)までに減少した。こ の結果から、互いに遂行状態を確認し、視覚的に成果が捉えられること(ワークシートの記入と提出)や、 言語による称賛など集団随伴性によるパフォーマンスマネジメントの有効性が示された。 期日内に、クラスの90%(36名)が提出できたが、実際には、そのうちの1名は、園の事情により文書 の提出は期日を遅れたが、期日内に実習担当事務までその旨連絡に行き、3日後の提出を確約したため、 提出完了としてカウントした。一方で、許容範囲内の提出に分類された3名の学生は、内諾の手続きを行っ て園からも承諾を得ており、書類の入手も大学指定の期日の2、3日後で、前述の学生と同様であったの だが、事前に大学に連絡することはできなかった。話を聞くと、自分は必要な手続きは完了しており、書 類が間に合わなかったのは、園の都合で自分の非ではないので、わざわざ事前に連絡する必要はないと考 えていたようだった。例えば、実習場面を想定して考えると、朝の始業時に遅刻をしてしまってから、公 共交通機関の遅れなど正当な理由があったことを述べても、始業時点では不在であるため遅刻をしたとの 評価となる。このような場合、一般的には、始業時間の前に連絡が必要である。今回の書類の提出も同様 のケースとなるが、なぜ事前の連絡が必要なのか、丁寧に社会通念の解説を加えておくことで、実習場面 でのエラーや不適応を防ぐことができるのではないかと思われる。 保育者養成校には、さまざまなバックグラウンドを持つ教員が勤務しているが、保育現場あるいは教育 現場で実務経験を長く積んだ後、大学で教鞭をとっている教員は、書類や業務の期日をほとんど遅れない という印象が強くある。また、授業などでも、出欠席の確認はもちろんであるが、その理由の確認、提出 物の提出有無やその日時、細かな記入漏れの確認など、煩雑になる事務業務も、確実かつ正確ですばやい。 乳幼児の施設で勤務経験の長い教員によると、子どものすぐそばに保護者がおり、一人一人の子どもへの 対応など保育者の一挙手一投足、言葉の一言一言にも保護者は関心を寄せている。一人ひとり、一つ一つ の確認が、誠実に、正確になされることで、担任保育者としての信頼感につながって行くのだと話してい た。保育実習の全学習プロセスを考えると、書類の準備や提出といった事務手続きは、それほど大きな課 題ではないようにもみえるが、保育現場での業務を考えると、こういった事務手続きやそれに関連する対 応も、職員としての業務につながり、職員としての基本的な信頼性にも大きく寄与するといえる。 また、保育業界の喫緊の課題の一つして、離職率の高さも懸念されている(森本ら,2013)。努力して 資格や免許を取得し、本人も望んで専門職者として採用されたにもかかわらず、早期に退職するものも多 い。さまざまな理由が分析されているが、職場での人間関係上のトラブルによる離職も少なくない(山脇, 2017)。実習についても同様で、新しい人間関係に不安を抱き、大きな心理的負荷により、実習の継続を 断念する事例もある。実習でも、新卒職員でも同様だが、すでに完成して機能している職場に入り、新た に自分の居場所を作って行く事は簡単な事ではない。新しい仕事を覚えながら、信頼を獲得して行く事は、 新人職員にとっては大変にストレスの高いものとなろう。 保育の現場に勤めると、学生(卒業生)の予想をはるかに上回る業務量があり、また、事務仕事の多さ にも圧倒される。日々の保育に加えて、多くの書類仕事をこなす事は、簡単な事ではない。筆者も事務仕 事が全くできないが、基本的な事務能力が備わっていない学生は、提出が遅れたり、記載に不備があった り、ミスを繰り返すことにもなる。小さなミスかもしれないが、度重なることで同僚からの信頼を損ね、 職場の人間関係に亀裂が生じたり、職場での居づらさにもつながるのではなかろうか。事務作業を確実か つ正確に、そして丁寧に、期日どおり出来るようになっておくことも、職業人としての資質の一つであり、

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養成課程の教育の基礎となるカリキュラムといえるのではないかと思う。 今回の介入手続きで、学生のより主体的な取り組み行動を形成することができたが、保育者養成プログ ラムのさまざまな側面で、パフォーマンスマネジメントの応用が可能であることが示唆された。今後、学 生の学習プロセスを丁寧に分析し、学生の主体的な学習に寄与できるパフォーマンスマネジメントを活用 した教材開発を行っていきたい。 【参考文献】 1)安藤葉子(2018). 大学で必要とされる「書く力」とは 文化学園大学・文化学園大学短期大学部 紀要, 49, 133-143, 2018 2)浅木尚実(2011).保育士養成校における学生の理科離れの課題と提言 : 科学リテラシーとブックトー ク 淑徳短期大学研究紀要,50,83-96,2011-02-25 3)Agnew Judy L.,安生祐治(1994).行動分析学の企業への応用(〈特集〉応用行動分析学の最前線)  行動分析学研究,7(2),133-141 4)井上亜衣子,綿巻徹,内野成美(2015).児童の授業参加行動を高めるためのユニバーサルデザイン による授業づくり 教育実践総合センター紀要,14, 97-106 5)一般社団法人 全国保育士養成協議会(2018). 保育実習指導のミニマムスタンダード編集委員会「保 育実習指導のミニマムスタンダード2017年版」中央法規出版 6)遠藤佑一,大久保賢一,五味洋一,野口美幸,高橋尚美,竹井清香,高橋恵美,野呂文行(2008). 小学校の清掃場面における相互依存型集団随伴性の適用:学級規模介入の効果と社会的妥当性の検討  行動分析学研究,22(1),17-30 7)沖中武(2012).記録公表手続きとプロンプトが自転車及びバイク利用者の歩道における安全行動に 及ぼす効果 行動分析学研究,27(1),16-28 8)沖中武,嶋崎 恒雄(2010).不法駐輪に対する行動分析的アプローチ:データ付きポスターの掲示と 駐輪禁止範囲明示の効果 行動分析学研究, 25(1),22-29 9)河合美子,友永美帆,佐々木絢子,加藤麻里恵,川井明(2009).実習支援センターの役割と課題: 実習事前指導を中心に Obirin today:教育の現場から,9,187-203 10)権藤真織(2007).保育士養成における実習準備行動への支援 : 実習事務手続きでのパフォーマンス マネジメント導入の試み 日本行動分析学会年次大会プログラム・発表論文集,(25),34 11)齋藤 正樹(2011).目標設定とパフォーマンス・フィードバックが行動の時間配分に与える効果 : 時間管理のマネジメント手法に焦点を当てて 行動分析学研究,26(1),62-70 12)佐藤達全(2017).「保育実習指導」で見えてきた保育科学生の問題点と保育者養成:基本的な生活 習慣と学習に対する意識を中心に 育英短期大学研究紀要,(34),69-82 13)島宗理(1999).組織行動マネジメントの歴史と現状とこれからの課題 行動分析学研究,14(1), 4-14 14)島宗理,若松克則(). 会計事務所で働くパート従業員を対象とした参加型マネジメント 行動分 析学研究,31(1),2-14 15)島宗 理(2000).パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学 米田出版 16)鈴木 雄雅(2001),大学生の常識 新潮社 17)杉本 任士(2016).相互依存型集団随伴性にトークンエコノミーシステムを組み合わせた介入による 給食準備時間の短縮――小学校1年生を対象とした学級規模介入―― 行動分析学研究,31(1),

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−72− 48-54 18)仙波 洋史(2008).大学生の質的変化と導入教育 浦和論叢,(38),121-142 19)全国保育士養成協議会(2005).「効果的な保育実習のあり方に関する研究Ⅲ―保育実習指導のミニ マムスタンダード―」保育士養成資料集 第42号 20)竹内めぐみ,島宗理 , 橋本俊顕(2002).自閉症児の母親の主体的な取り組みを促すチェックリスト を用いた支援 特殊教育学研究,40(4),411-418 21)谷川夏実(2010).幼稚園実習におけるリアリティ・ショックと保育に関する認識の変容 保育学研究, 48(2),202-212 22)「中央公論」編集部・中井 浩一(2001),論争・学力崩壊 中央公論新社 23)中村徳子,大場千智(2016). 通常学級における集団随伴性が着席行動に及ぼす効果 学苑,(908), 2-8 24)福庭暢彦,徳田綾香,前田訓佳,石井真世,伊藤麻里,松山初江,山本萬智子,福永典子,竹内勤(2011). 医師を対象にした栄養療法教育におけるパフォーマンスマネージメントの有効性 静脈経腸栄養,26 (4),1141-1146 25)松崎 史周(2013). 保育者養成短期大学における国語力育成のあり方 清泉女学院短期大学研究紀要, (31),1-11 26)森本美佐,林 悠子,東村知子(2013).新人保育者の早期離職に関する実態調査 紀要,44,101-109 27)山脇眞弓(2017).職場の人間関係が幼稚園教諭の就労意欲に及ぼす影響―離職との関連について―  研究紀要39,165-182

Table  2 . 実習生が実習事務手続きで取り扱う文書や準備物 ①実習生身上書 履歴書。ボランティア活動の経験や実習への抱負なども記載する。証明写真貼付。 ②健康診断書 通常、年度初めに大学で行った結果を、大学に申請して準備する。 ③実習依頼書 大学によって作成される文書。学生が実習園を自己開拓する場合、園訪問して依頼す る際に持参する。 ④実習内諾書 実習の受け入れが可能となった場合、施設長の署名・捺印入りの文書をいただき、大 学へ提出。 ⑤麻疹抗体検査 実習の約 1 年前から準備する。 ⑥細菌検査

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